JP3672061B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体装置に関し、特に制御信号によって入力信号に対して任意の出力遅延時間を与える可変遅延回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
セレクタによる可変遅延回路では、セレクタ部において並列に走る配線長の違いや、ゲート遅延のばらつきにより、遅延時間のリニアリティ,すなわち、理論段数に対する遅延時間の変化が正比例する特性が良くなかった。そして上記配線長の違いを改善する方法として従来、例えば、特開平6−13857号公報に示されるようなものがあった。すなわち、図10(a) は従来のセレクタによる可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、その遅延経路を模式的に書くと図10(b) に示すようになる。また、図10(c) は上記特開平6−13857号公報に示された改良型の可変遅延回路を基本ゲートで記述した図であり、模式的に書くと図10(d) のようになる。なお、各模式図における矢印はデバイスによる遅延を表し、丸や楕円は配線を表す。ただし配線による遅延は模式図では考慮されていない。
【0003】
図10で示される可変遅延回路での、最も遅延時間の短い経路(P11)は、4つの矢印で示され、図10(c) で示される可変遅延回路での、最も遅延時間の短い経路(P12)は、2つの矢印で示される。そして各回路における次に遅延時間の短い経路(P21),(P22)はそれぞれ6個,4個の矢印で示される。
【0004】
図10(a) に対して図10(c) のように構成することにより、配線による遅延時間のリニアリティの劣化を幾分か削減することができるものであった。
【0005】
しかしながら、両回路とも、最も遅延時間の短い経路(P11,P12)とこれに次いで短い経路(P21,P22)は完全に平行,すなわち同じ経路を使用しないようにして走っており、このため各素子による遅延時間のばらつきを△tとすると、単位分解能当たりのばらつきは、その6倍の(6×△t)となり、このため分解能や歩留まりの向上,及び回路としての遅延特性のリニアリティの妨げとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の半導体装置である可変遅延回路は以上のように構成されており、遅延段による遅延量の変化制御が全く別の経路にて行われるため、単位分解能当たりの遅延時間のばらつきが大きく、ひいては遅延段数の増加とともに回路としての遅延特性のリニアリティが劣化することになるという問題点があった。
【0007】
この発明は以上のような問題点を解消するためになされたもので、遅延回路としてのリニアリティが良好な半導体装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る半導体装置は、入力端子,及び出力端子と、2個の2入力NORが直列に接続され、その前段側の2入力NORの一方の入力に上記入力端子が接続された単位遅延回路をN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記単位遅延回路を構成する後段側の2入力NORの一方の入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたものである。
【0009】
また、この発明の請求項2に係る半導体装置は、入力端子,及び出力端子と、2個の2入力NANDが直列に接続され、その前段側の2入力NANDの一方の入力に上記入力端子が接続された単位遅延回路をN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記単位遅延回路を構成する後段側の2入力NANDの一方の入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたものである。
【0010】
また、この発明の請求項3に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記各単位遅延回路を構成する、上記入力端子と接続された2入力NORの一方の入力間の信号経路に遅延素子を設け、上記単位遅延回路による遅延時間幅を増大させるようにしたものである。
【0011】
また、この発明の請求項4に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記直列接続された2個の2入力NORの後段側の2入力NORの一方に上記入力端子が接続されたものとするとともに、上記制御信号を上記単位遅延回路を構成する前段側の2入力NORの一方の入力にそれぞれ入力するものとし、上記各単位遅延回路を構成する、上記入力端子と接続された2入力NORの一方の入力間の信号経路に遅延素子を設け、上記単位遅延回路による遅延時間幅を減少させるようにしたものである。
【0012】
また、この発明の請求項5に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記2入力NORをDirect Coupled FET Logic(DCFL)を用いて構成したものである。
【0013】
また、この発明の請求項6に係る半導体装置は、上記請求項1または2いずれかに記載の半導体装置において、上記2入力NORまたは2入力NANDをNMOS、またはCMOSで構成したものである。
【0014】
また、この発明の請求項7に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、直列に接続した2入力NORあるいは2入力NANDのセルを互いに隣接させて1列に配置して上記遅延回路群を構成したものである。
【0015】
また、この発明の請求項8に係る半導体装置は、入力端子,及び出力端子と、上記入力端子がそれぞれの入力の1つに接続された2入力NORと第1の3入力NORの出力端子を第2の3入力NORの入力端子にそれぞれ接続した単位遅延回路を、その前段のものの第2の3入力NORの出力が後段のものの2入力NOR,及び第1の3入力NORの入力に接続されるようにN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記各単位遅延回路の第2の3入力NORの入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるとともに、上記各単位遅延回路を構成する第1の3入力NORの入力に補正用信号を入力して、該補正用信号により上記各単位遅延回路による遅延時間を変化させ、上記遅延回路部の分解能を変化させるようにしたものである。
【0016】
また、この発明の請求項9に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記出力端子の後段に、該出力端子より出力される遅延出力のパルス幅を成形して一定の幅とするパルス幅成形手段を備えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1(a) は本発明の実施の形態1に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図1(b) はこの可変遅延回路の遅延経路を模式的に表した図である。図において、1は本実施の形態1による可変遅延回路を示し、11は制御回路であり、複数の制御信号PE,D0,D1,D2を出力する。12は2個の2入力NORからなる1段の単位遅延回路であり、ここでは2入力NOR C と2入力NOR D の2つの2入力NORからなるものである。そして、2入力NOR A 〜2入力NOR H を用いて4段分の単位遅延回路が構成され、遅延時間を4段階に制御可能な可変遅延回路となっている。
【0018】
上記単位遅延回路12で示されるように、入力信号/INが入力される2入力NORの出力が遅延出力/DLY側に近い次段の2入力NORの一方側入力となるように接続されており、この次段の2入力NORの他方の入力には制御回路11から出力される制御信号が入力されるように構成されている。
【0019】
次に動作原理を説明する。制御回路11の制御信号が表1に示される組合せを示す表の番号Aの時、周知のようにNOR回路はその入力がともに0(“Low”)の時のみに1(“High”)を出力するように動作するため、図1中の2入力NOR C は“Low”を出力し、入力信号/INは図1中の2入力NOR A と2入力NOR B の2個の2入力NORを経て遅延出力/DLYを出力し、ここで2入力NOR1個分の遅延時間を1tdiとすると、その遅延時間は2tdiとなり、これは図1(b) の模式図の矢印2個分で表される伝搬経路P1に対応し、最短となる。このときの入力信号/INとこれに対する遅延出力/DLYの波形を図1(c) に示す。
【0020】
また、制御回路11の制御信号が表1に示される組合せを示す表の番号Bの時、図1中の2入力NOR E は“Low”を出力し、2入力NOR C は“High”を出力する。その結果、入力信号/INは、図1中の2入力NOR D から2入力NOR A の4個の2入力NORを経て遅延出力/DLYとして出力され、その遅延時間は4・tdi2となり、図1(b) の模式図の矢印4個分で表される伝搬経路P2に対応し、上記真理表の番号Aの場合に比べて2入力NOR2個分の遅延時間だけ長くなる。
【0021】
以下、同様にして、真理表の番号C,Dに示すように制御回路11の制御信号を入力することにより、該可変遅延回路を用いて全部で4段階の遅延時間を作ることが可能である。このとき、伝搬経路P1とP2は、完全に平行,すなわち別経路ではなく、図1(b) 中の2入力NOR A において共通の経路を通っている。これにより単位分解能当たりの遅延時間のばらつきは、各素子の遅延時間のばらつきを△tとすると、4×△tとなり、従来例が6×△tであったのに対して、2/3の大きさとなる。
【0022】
【表1】
【0023】
このように本実施の形態1によれば、2個の2入力NORを直列に接続した遅延回路12を複数個直列に接続し、入力信号/INは前記遅延回路12の前段の2入力NORの残りの入力端子に接続し、制御回路11からの制御信号をそれぞれ遅延回路12の後段の2入力NORの残りの入力端子に接続し、制御信号により入力信号/INから遅延出力/DLYまでの信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたから、単位分解能当たりの素子数を低減できその分遅延時間のばらつきを低減することができ、遅延回路としてのリニアリティを向上でき、また、レイアウトも従来例に比べると簡潔にすることができる。
【0024】
実施の形態2.
図2は本実施の形態2に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図2において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、2は本実施の形態2による可変遅延回路を示し、22は2個の2入力NANDからなる1段の単位遅延回路であり、ここでは2入力NAND C と2入力NAND D の2つの2入力NANDからなるものである。そして、2入力NAND A 〜2入力NAND H を用いて4段分の単位遅延回路が構成され、遅延時間を4段階に制御可能な可変遅延回路となっている。
【0025】
上記単位遅延回路22で示されるように、入力信号/INが入力される2入力NANDの出力が遅延出力/DLY側に近い次段の2入力NANDの一方側入力となるように接続されており、この次段の2入力NANDの他方の入力には制御回路11から出力される制御信号が入力されるように構成されている。すなわち、上述した実施の形態1の単位遅延回路12を構成する2入力NORを2入力NANDに置き換え、制御回路11の出力には、表2に示すように表1に示した表の負論理を用いる。
【0026】
すなわち、制御回路11の制御信号が表2に示される組合せを示す表の番号Aの時、周知のようにNAND回路はその入力がともに1(“High”)の時のみに0(“Low”)を出力するように動作するため、図2中の2入力NAND C は“High”を出力し、入力信号INは図2中の2入力NAND A と2入力NAND B の2個の2入力NANDを経て遅延出力DLYを出力し、ここで2入力NAND1個分の遅延時間を1tdiとすると、その遅延時間は2tdiとなり、これは図1(b) の模式図の矢印2個分で表される伝搬経路P1に対応し、最短となる。
【0027】
また、制御回路11の制御信号が表2に示される組合せを示す表の番号Bの時、図2中の2入力NAND E は“High”を出力し、2入力NAND C は“Low”を出力する。その結果、入力信号INは、図2中の2入力NAND D から2入力NAND A の4個の2入力NANDを経て遅延出力DLYとして出力され、その遅延時間は4・tdi2となり、図1(b) の模式図の矢印4個分で表される伝搬経路P2に対応し、上記制御信号の組合せを示す表の番号Aの場合に比べて2入力NOR2個分の遅延時間だけ長くなる。
【0028】
【表2】
【0029】
このように本実施の形態2によれば、上記実施の形態1にて用いられる単位遅延回路12を構成する2入力NORに代えて、2入力NANDを用いて構成された単位遅延回路22を用いるようにしたから、上記実施の形態1と同様に、単位分解能当たりの素子数を低減できその分遅延時間のばらつきを低減することができ、遅延回路としてのリニアリティを向上でき、また、レイアウトも従来例に比べると簡潔にすることができる。
【0030】
実施の形態3.
図3(a) は本実施の形態3に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図3(a) において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、3は本実施の形態3による可変遅延回路を示し、単位遅延回路12のうち、遅延出力/DLYに近い、すなわち遅延経路の短いものに入力信号/INの上流端が接続され、かつ、各単位遅延回路12間の入力信号/IN間に遅延素子30が挿入されている構成となっている。
【0031】
このように、本実施の形態3では、上記実施の形態1の回路構成において、入力信号/INの伝搬経路に遅延素子30を入れた可変遅延回路としたことにより、実施の形態1ではその分解能は単位遅延回路12の性能により決まるのに対して、遅延素子30を図3(a) のように入れることにより図3(b) に示されるように、入力信号/INに対して、1段分の遅延回路を経由した遅延出力/DLY1 は図1(c) に示したものよりも、その立ち上がりエッジが遅れるようになる。すなわち、遅延回路1段分の遅延による遅延時間が大きくなったことにより、遅延回路としての分解能が低いものとなりこれを利用して目的の分解能を得るようにすることで、図3(c) に示されるような特性を有する可変遅延回路を得ることができ、素子のばらつきに対して強くリニアリティに優れ、しかも可変遅延回路を構成する単位遅延回路12の有する分解能に係わらずこれよりも低い分解能を有する可変遅延回路を得ることができる。
【0032】
実施の形態4.
図4(a) は本実施の形態4に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図4(a) において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、4は本実施の形態4による可変遅延回路を示し、単位遅延回路12のうち、遅延出力/DLYから最も近い、すなわち遅延経路の最も長いものに入力信号/INの上流端が接続され、かつ、各単位遅延回路12間の入力信号/IN間に遅延素子40が挿入されている構成となっている。このような構成とすることにより、入力信号/INが単位遅延回路12に入力されるまでの時間と、前段の単位遅延回路12から出力され該後段の単位遅延回路12の他方の入力端子より入力される信号との時間差が短縮され、その結果、各単位遅延回路12による遅延時間が短縮され、可変遅延回路としての分解能を高めることができる。
【0033】
このように、本実施の形態4では、上記実施の形態1の回路構成において、入力信号/INを最も遅延経路の長く単位遅延回路から入力する構成とするとともに、入力信号/INの伝搬経路に遅延素子40を入れた可変遅延回路としたことにより、図4(b) に示されるように、入力信号/INに対して、1段分の遅延回路を経由した遅延出力/DLY1 は図1(c) に示したものよりも、その立ち上がりエッジが早くなる。すなわち、遅延回路1段分の遅延による遅延時間が小さくなったことにより、遅延回路としての分解能が高いものとなり、これを利用して目的の分解能を得るようにすることで、図4(c) に示されるような特性を有する可変遅延回路を得ることができ、素子のばらつきに対して強くリニアリティに優れ、しかも可変遅延回路を構成する単位遅延回路12の有する分解能に係わらずこれよりも高い分解能を有する可変遅延回路を得ることができる。
【0034】
ところで、図5は上記実施の形態1,3,4に示した可変遅延回路を構成する単位遅延回路12を、DCFL(Direct Coupled FET Logic)を用いて構成した際の上記単位遅延回路12の詳細な回路図である。図に示されるように、電源Vdd に接続された負荷トランジスタ50と、この負荷トランジスタ50の出力ノードと電源Vss との間に並列に接続された2個のトランジスタ51,52とから構成された1段分のNORゲートが2つ直列接続されることで1段分の単位遅延回路12を構成している。実際の回路としての分解能は100psec程度を期待できる。
【0035】
DCFL(Direct Coupled FET Logic)を用いるのは通常、GaAs基板上であるために、消費電力を低減することができる。
【0036】
また、図6は上記実施の形態1〜4に示した可変遅延回路を構成する単位遅延回路12(22)をCMOS(Complementary metal oxide semiconductor) 回路を用いて構成した際の上記単位遅延回路の詳細な回路図である。図に示すように、電源Vdd と電源Vss との間に直列接続された一対のp MOSトランジスタ60a,n MOSトランジスタとからなるインバータ60と、該インバータ60の出力ノードに接続されたNORゲート61とから単位遅延回路12(22)が構成されている。
【0037】
上記NORゲート61は、電源Vdd と電源Vss との間に直列接続されたp MOSトランジスタ61c,n MOSトランジスタ61b,n MOSトランジスタ61aと、上記p MOSトランジスタ61cと並列接続されたp MOSトランジスタ61d,p MOSトランジスタ61eと、上記n MOSトランジスタ61bと並列接続されたn MOSトランジスタ61fとから構成されている。実際の回路としての分解能は1〜10nsec程度を期待できる。
【0038】
さらに図7は上記各実施の形態による可変遅延回路を基板上にレイアウトした際のレイアウトパターンを示す図であり、図において、70は2入力NORゲート、71は入力信号/INとなる第1層配線層、72は遅延出力/DLY、及び2入力NORゲート間を接続するための配線,上記入力信号/INとなる第1層配線70と2入力NORゲート70とを接続するための配線となる第2層配線層である。また、上記第1配線層71と第2配線層72との間は実際には絶縁膜が設けられておりコンタクトホール73を用いて接続されている。
【0039】
図7に示すように、2入力NOR,2入力NANDの各セルは隙間無く隣接して配置されており、出力端子は最短の配線で次段の入力端子に接続されている。入力信号/INとなる第1配線層71は、各セル70の入力端子に順序よく接続されており、配線による入力タイミングのずれはない。また、入力信号/INとなる第1配線層71と各セル70の出力端子に接続された第2配線層72とは交差することがないので、配線の交差によるノイズの発生もない。このように配置することにより、分解能,素子のばらつきに対する耐性,及びリニアリティに優れた占有面積の小さな可変遅延回路を実現することが可能である。
【0040】
実施の形態5.
図8(a) は本実施の形態5に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図8において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、8は本実施の形態5による可変遅延回路を示し、実施の形態1で示した可変遅延回路1において、単位遅延回路を構成する2入力NORのうちの後段側のものを2入力NORに代えて3入力NOR81を用い、さらに、入力信号/INと前段の単位遅延回路の出力と遅延時間調整用の制御信号ADJとを入力とする3入力NOR回路82を2入力NOR83と並列に追加した構成となっている。
【0041】
上記遅延時間調整用の制御信号ADJを3入力NOR82に入力することにより、各単位遅延回路80の出力段の3入力NOR81を構成するトランジスタの駆動力を変化させ、可変遅延回路の分解能を外部より変更することができる。
【0042】
例えば、上記遅延時間調整用の制御信号ADJとして“High”を印加した際には、図8(b) の回路図において、後段の3入力NOR81を構成するn MOSトランジスタはオフし、該3入力NOR81は実質的には2入力NORとして動作する。
【0043】
一方、上記遅延時間調整用の制御信号ADJとして“Low”を印加した際には、図8(b) の回路図において、後段の3入力NOR81を構成するn MOSトランジスタはオンし、直列接続されたn MOSトランジスタ830とともに動作することで、後段のドライブトランジスタ832,833を駆動する能力が高まり、その結果、図4(c) に示すように、その分解能は高くなる。
【0044】
このように、本実施の形態5では、2入力NOR83と3入力NOR82の出力端子を別の3入力NOR81の入力端子にそれぞれ接続した単位遅延回路80をN個直列に接続し、遅延時間調整用の制御信号ADJを上記N個の単位遅延回路80の前段の3入力NOR82の入力端子に接続し、入力信号/INを上記N個の単位遅延回路80の2入力NOR83と上記3入力NOR82の残りの入力端子に接続し、制御回路11からの制御信号をそれぞれN個の単位遅延回路80の3入力NOR81の残りの入力端子に接続し、上記制御信号により/INから/DLYの信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたので、可変遅延回路を構成する素子のばらつきがあっても、外部より印加する信号ADJによってこれを調整することができるようになり、可変遅延回路を製造する際の歩留まりの向上を図ることができる。
【0045】
なお、本実施の形態5では遅延時間調整用の制御信号ADJとして全ての単位遅延回路80に同じものを供給するようにしたが、各単位遅延回路80ごとに異なる信号を入力するようにしてもよく、このように構成することで、各単位遅延回路80における遅延時間を意図的に変化させることができ、非リニアな遅延特性を有する可変遅延回路を得ることもできる。
【0046】
実施の形態6.
図9は本実施の形態6に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図9において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、90は本実施の形態6による、可変遅延回路に設けられたパルス生成回路を示す。
【0047】
上記実施の形態1〜5に示したように、単位遅延回路を複数個直列接続し、各単位遅延回路の段数によって遅延時間を可変とする構成では、遅延段数が多くなるにつれてパルス幅が大きくなってくる。
【0048】
そこで、可変遅延回路の出力段に図9に示すような構成を有するパルス生成回路90を設けて出力される波形を整形することにより、出力パルスのパルス幅が均等化され、安定した出力が得られるようになる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1に係る半導体装置によれば、入力端子,及び出力端子と、2個の2入力NORが直列に接続され、その前段側の2入力NORの一方の入力に上記入力端子が接続された単位遅延回路をN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記単位遅延回路を構成する後段側の2入力NORの一方の入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたので、単位分解能当たりの素子数を低減できその分遅延時間のばらつきを低減することができ、遅延回路としてのリニアリティを向上でき、また、レイアウトも従来例に比べると簡潔にすることができるという効果がある。
【0050】
また、この発明の請求項2に係る半導体装置は、入力端子,及び出力端子と、2個の2入力NANDが直列に接続され、その前段側の2入力NANDの一方の入力に上記入力端子が接続された単位遅延回路をN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記単位遅延回路を構成する後段側の2入力NANDの一方の入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたので、単位分解能当たりの素子数を低減できその分遅延時間のばらつきを低減することができ、遅延回路としてのリニアリティを向上でき、さらに、レイアウトも従来例に比べると簡潔にすることができるという効果がある。
【0051】
また、この発明の請求項3に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記各単位遅延回路を構成する、上記入力端子と接続された2入力NORの一方の入力間の信号経路に遅延素子を設け、上記単位遅延回路による遅延時間幅を増大させるようにしたので、単位遅延回路の有する分解能に係わらずこれよりも低い分解能を有する可変遅延回路を得ることができるという効果がある。
【0052】
また、この発明の請求項4に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記直列接続された2個の2入力NORの後段側の2入力NORの一方に上記入力端子が接続されたものとするとともに、上記制御信号を上記単位遅延回路を構成する前段側の2入力NORの一方の入力にそれぞれ入力するものとし、上記各単位遅延回路を構成する、上記入力端子と接続された2入力NORの一方の入力間の信号経路に遅延素子を設け、上記単位遅延回路による遅延時間幅を減少させるようにしたので、単位遅延回路12の有する分解能に係わらずこれよりも高い分解能を有する可変遅延回路を得ることができるという効果がある。
【0053】
また、この発明の請求項5に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記2入力NORをDirect Coupled FET Logic(DCFL)を用いて構成したので、消費電力を低減することができるという効果がある。
【0054】
また、この発明の請求項6に係る半導体装置は、上記請求項1または2いずれかに記載の半導体装置において、上記2入力NORまたは2入力NANDをNMOS、またはCMOSで構成したので、通常のシリコンデバイス等においても適用することができるという効果がある。
【0055】
また、この発明の請求項7に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、直列に接続した2入力NORあるいは2入力NANDのセルを互いに隣接させて1列に配置して上記遅延回路群を構成したので、論理回路を構成する素子の占有面積を削減することができるという効果がある。
【0056】
また、この発明の請求項8に係る半導体装置は、入力端子,及び出力端子と、上記入力端子がそれぞれの入力の1つに接続された2入力NORと,第1の3入力NORの出力端子を第2の3入力NORの入力端子にそれぞれ接続した単位遅延回路を、その前段のものの第2の3入力NORの出力が後段のものの2入力NOR,及び第1の3入力NORの入力に接続されるようにN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記各単位遅延回路の第2の3入力NORの入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるとともに、上記各単位遅延回路を構成する第1の3入力NORの入力に補正用信号を入力して、該補正用信号により上記各単位遅延回路による遅延時間を変化させ、上記遅延回路部の分解能を変化させるようにしたので、可変遅延回路を構成する素子のばらつきがあっても、外部より印加する補正用信号によってこれを調整することができ、可変遅延回路を製造する際の歩留まりの向上を図ることができるという効果がある。
【0057】
また、この発明の請求項9に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記出力端子の後段に、該出力端子より出力される遅延出力のパルス幅を成形して一定の幅とするパルス幅成形手段を備えたので、遅延段数に係わらず出力される信号のパルス幅が均等な安定した出力が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図(a) ,該可変遅延回路の遅延経路を模式的に表した(b) ,入力信号と遅延出力の波形図を示す図(c) である。
【図2】 本発明の本実施の形態2に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態3に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図(a) ,入力信号と遅延出力の波形図を示す図(b) ,可変遅延回路の特性を示す図(c) である。
【図4】 本発明の実施の形態4に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図(a) ,入力信号と遅延出力の波形図を示す図(b) ,可変遅延回路の特性を示す図(c) である。
【図5】 上記実施の形態1,3,4に示した可変遅延回路を構成する単位遅延回路を、DCFL(Direct Coupled FET Logic)を用いて構成した際の単位遅延回路の詳細な回路図である。
【図6】 上記実施の形態1〜4に示した可変遅延回路を構成する単位遅延回路をCMOS(Complementary metal oxide semiconductor) 回路を用いて構成した際の単位遅延回路の詳細な回路図である。
【図7】 上記各実施の形態による可変遅延回路を基板上にレイアウトした際のレイアウトパターンを示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態5に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図、及び論理回路の一部をFETレベルで示した詳細な図である。
【図9】 本発明の実施の形態6に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図である。
【図10】 従来の各種の可変遅延回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,8 可変遅延回路、11 制御回路、12,22,82 単位遅延回路、30,40 遅延素子、50 負荷トランジスタ、51,52 トランジスタ、60 インバータ、61 NORゲート、70 2入力NORゲート、71 第1配線層、72 第2配線層、73 コンタクトホール、81 3入力NOR、82 3入力NOR回路、83 2入力NOR、90パルス生成回路。
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体装置に関し、特に制御信号によって入力信号に対して任意の出力遅延時間を与える可変遅延回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
セレクタによる可変遅延回路では、セレクタ部において並列に走る配線長の違いや、ゲート遅延のばらつきにより、遅延時間のリニアリティ,すなわち、理論段数に対する遅延時間の変化が正比例する特性が良くなかった。そして上記配線長の違いを改善する方法として従来、例えば、特開平6−13857号公報に示されるようなものがあった。すなわち、図10(a) は従来のセレクタによる可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、その遅延経路を模式的に書くと図10(b) に示すようになる。また、図10(c) は上記特開平6−13857号公報に示された改良型の可変遅延回路を基本ゲートで記述した図であり、模式的に書くと図10(d) のようになる。なお、各模式図における矢印はデバイスによる遅延を表し、丸や楕円は配線を表す。ただし配線による遅延は模式図では考慮されていない。
【0003】
図10で示される可変遅延回路での、最も遅延時間の短い経路(P11)は、4つの矢印で示され、図10(c) で示される可変遅延回路での、最も遅延時間の短い経路(P12)は、2つの矢印で示される。そして各回路における次に遅延時間の短い経路(P21),(P22)はそれぞれ6個,4個の矢印で示される。
【0004】
図10(a) に対して図10(c) のように構成することにより、配線による遅延時間のリニアリティの劣化を幾分か削減することができるものであった。
【0005】
しかしながら、両回路とも、最も遅延時間の短い経路(P11,P12)とこれに次いで短い経路(P21,P22)は完全に平行,すなわち同じ経路を使用しないようにして走っており、このため各素子による遅延時間のばらつきを△tとすると、単位分解能当たりのばらつきは、その6倍の(6×△t)となり、このため分解能や歩留まりの向上,及び回路としての遅延特性のリニアリティの妨げとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の半導体装置である可変遅延回路は以上のように構成されており、遅延段による遅延量の変化制御が全く別の経路にて行われるため、単位分解能当たりの遅延時間のばらつきが大きく、ひいては遅延段数の増加とともに回路としての遅延特性のリニアリティが劣化することになるという問題点があった。
【0007】
この発明は以上のような問題点を解消するためになされたもので、遅延回路としてのリニアリティが良好な半導体装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る半導体装置は、入力端子,及び出力端子と、2個の2入力NORが直列に接続され、その前段側の2入力NORの一方の入力に上記入力端子が接続された単位遅延回路をN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記単位遅延回路を構成する後段側の2入力NORの一方の入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたものである。
【0009】
また、この発明の請求項2に係る半導体装置は、入力端子,及び出力端子と、2個の2入力NANDが直列に接続され、その前段側の2入力NANDの一方の入力に上記入力端子が接続された単位遅延回路をN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記単位遅延回路を構成する後段側の2入力NANDの一方の入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたものである。
【0010】
また、この発明の請求項3に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記各単位遅延回路を構成する、上記入力端子と接続された2入力NORの一方の入力間の信号経路に遅延素子を設け、上記単位遅延回路による遅延時間幅を増大させるようにしたものである。
【0011】
また、この発明の請求項4に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記直列接続された2個の2入力NORの後段側の2入力NORの一方に上記入力端子が接続されたものとするとともに、上記制御信号を上記単位遅延回路を構成する前段側の2入力NORの一方の入力にそれぞれ入力するものとし、上記各単位遅延回路を構成する、上記入力端子と接続された2入力NORの一方の入力間の信号経路に遅延素子を設け、上記単位遅延回路による遅延時間幅を減少させるようにしたものである。
【0012】
また、この発明の請求項5に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記2入力NORをDirect Coupled FET Logic(DCFL)を用いて構成したものである。
【0013】
また、この発明の請求項6に係る半導体装置は、上記請求項1または2いずれかに記載の半導体装置において、上記2入力NORまたは2入力NANDをNMOS、またはCMOSで構成したものである。
【0014】
また、この発明の請求項7に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、直列に接続した2入力NORあるいは2入力NANDのセルを互いに隣接させて1列に配置して上記遅延回路群を構成したものである。
【0015】
また、この発明の請求項8に係る半導体装置は、入力端子,及び出力端子と、上記入力端子がそれぞれの入力の1つに接続された2入力NORと第1の3入力NORの出力端子を第2の3入力NORの入力端子にそれぞれ接続した単位遅延回路を、その前段のものの第2の3入力NORの出力が後段のものの2入力NOR,及び第1の3入力NORの入力に接続されるようにN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記各単位遅延回路の第2の3入力NORの入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるとともに、上記各単位遅延回路を構成する第1の3入力NORの入力に補正用信号を入力して、該補正用信号により上記各単位遅延回路による遅延時間を変化させ、上記遅延回路部の分解能を変化させるようにしたものである。
【0016】
また、この発明の請求項9に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記出力端子の後段に、該出力端子より出力される遅延出力のパルス幅を成形して一定の幅とするパルス幅成形手段を備えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1(a) は本発明の実施の形態1に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図1(b) はこの可変遅延回路の遅延経路を模式的に表した図である。図において、1は本実施の形態1による可変遅延回路を示し、11は制御回路であり、複数の制御信号PE,D0,D1,D2を出力する。12は2個の2入力NORからなる1段の単位遅延回路であり、ここでは2入力NOR C と2入力NOR D の2つの2入力NORからなるものである。そして、2入力NOR A 〜2入力NOR H を用いて4段分の単位遅延回路が構成され、遅延時間を4段階に制御可能な可変遅延回路となっている。
【0018】
上記単位遅延回路12で示されるように、入力信号/INが入力される2入力NORの出力が遅延出力/DLY側に近い次段の2入力NORの一方側入力となるように接続されており、この次段の2入力NORの他方の入力には制御回路11から出力される制御信号が入力されるように構成されている。
【0019】
次に動作原理を説明する。制御回路11の制御信号が表1に示される組合せを示す表の番号Aの時、周知のようにNOR回路はその入力がともに0(“Low”)の時のみに1(“High”)を出力するように動作するため、図1中の2入力NOR C は“Low”を出力し、入力信号/INは図1中の2入力NOR A と2入力NOR B の2個の2入力NORを経て遅延出力/DLYを出力し、ここで2入力NOR1個分の遅延時間を1tdiとすると、その遅延時間は2tdiとなり、これは図1(b) の模式図の矢印2個分で表される伝搬経路P1に対応し、最短となる。このときの入力信号/INとこれに対する遅延出力/DLYの波形を図1(c) に示す。
【0020】
また、制御回路11の制御信号が表1に示される組合せを示す表の番号Bの時、図1中の2入力NOR E は“Low”を出力し、2入力NOR C は“High”を出力する。その結果、入力信号/INは、図1中の2入力NOR D から2入力NOR A の4個の2入力NORを経て遅延出力/DLYとして出力され、その遅延時間は4・tdi2となり、図1(b) の模式図の矢印4個分で表される伝搬経路P2に対応し、上記真理表の番号Aの場合に比べて2入力NOR2個分の遅延時間だけ長くなる。
【0021】
以下、同様にして、真理表の番号C,Dに示すように制御回路11の制御信号を入力することにより、該可変遅延回路を用いて全部で4段階の遅延時間を作ることが可能である。このとき、伝搬経路P1とP2は、完全に平行,すなわち別経路ではなく、図1(b) 中の2入力NOR A において共通の経路を通っている。これにより単位分解能当たりの遅延時間のばらつきは、各素子の遅延時間のばらつきを△tとすると、4×△tとなり、従来例が6×△tであったのに対して、2/3の大きさとなる。
【0022】
【表1】
【0023】
このように本実施の形態1によれば、2個の2入力NORを直列に接続した遅延回路12を複数個直列に接続し、入力信号/INは前記遅延回路12の前段の2入力NORの残りの入力端子に接続し、制御回路11からの制御信号をそれぞれ遅延回路12の後段の2入力NORの残りの入力端子に接続し、制御信号により入力信号/INから遅延出力/DLYまでの信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたから、単位分解能当たりの素子数を低減できその分遅延時間のばらつきを低減することができ、遅延回路としてのリニアリティを向上でき、また、レイアウトも従来例に比べると簡潔にすることができる。
【0024】
実施の形態2.
図2は本実施の形態2に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図2において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、2は本実施の形態2による可変遅延回路を示し、22は2個の2入力NANDからなる1段の単位遅延回路であり、ここでは2入力NAND C と2入力NAND D の2つの2入力NANDからなるものである。そして、2入力NAND A 〜2入力NAND H を用いて4段分の単位遅延回路が構成され、遅延時間を4段階に制御可能な可変遅延回路となっている。
【0025】
上記単位遅延回路22で示されるように、入力信号/INが入力される2入力NANDの出力が遅延出力/DLY側に近い次段の2入力NANDの一方側入力となるように接続されており、この次段の2入力NANDの他方の入力には制御回路11から出力される制御信号が入力されるように構成されている。すなわち、上述した実施の形態1の単位遅延回路12を構成する2入力NORを2入力NANDに置き換え、制御回路11の出力には、表2に示すように表1に示した表の負論理を用いる。
【0026】
すなわち、制御回路11の制御信号が表2に示される組合せを示す表の番号Aの時、周知のようにNAND回路はその入力がともに1(“High”)の時のみに0(“Low”)を出力するように動作するため、図2中の2入力NAND C は“High”を出力し、入力信号INは図2中の2入力NAND A と2入力NAND B の2個の2入力NANDを経て遅延出力DLYを出力し、ここで2入力NAND1個分の遅延時間を1tdiとすると、その遅延時間は2tdiとなり、これは図1(b) の模式図の矢印2個分で表される伝搬経路P1に対応し、最短となる。
【0027】
また、制御回路11の制御信号が表2に示される組合せを示す表の番号Bの時、図2中の2入力NAND E は“High”を出力し、2入力NAND C は“Low”を出力する。その結果、入力信号INは、図2中の2入力NAND D から2入力NAND A の4個の2入力NANDを経て遅延出力DLYとして出力され、その遅延時間は4・tdi2となり、図1(b) の模式図の矢印4個分で表される伝搬経路P2に対応し、上記制御信号の組合せを示す表の番号Aの場合に比べて2入力NOR2個分の遅延時間だけ長くなる。
【0028】
【表2】
【0029】
このように本実施の形態2によれば、上記実施の形態1にて用いられる単位遅延回路12を構成する2入力NORに代えて、2入力NANDを用いて構成された単位遅延回路22を用いるようにしたから、上記実施の形態1と同様に、単位分解能当たりの素子数を低減できその分遅延時間のばらつきを低減することができ、遅延回路としてのリニアリティを向上でき、また、レイアウトも従来例に比べると簡潔にすることができる。
【0030】
実施の形態3.
図3(a) は本実施の形態3に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図3(a) において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、3は本実施の形態3による可変遅延回路を示し、単位遅延回路12のうち、遅延出力/DLYに近い、すなわち遅延経路の短いものに入力信号/INの上流端が接続され、かつ、各単位遅延回路12間の入力信号/IN間に遅延素子30が挿入されている構成となっている。
【0031】
このように、本実施の形態3では、上記実施の形態1の回路構成において、入力信号/INの伝搬経路に遅延素子30を入れた可変遅延回路としたことにより、実施の形態1ではその分解能は単位遅延回路12の性能により決まるのに対して、遅延素子30を図3(a) のように入れることにより図3(b) に示されるように、入力信号/INに対して、1段分の遅延回路を経由した遅延出力/DLY1 は図1(c) に示したものよりも、その立ち上がりエッジが遅れるようになる。すなわち、遅延回路1段分の遅延による遅延時間が大きくなったことにより、遅延回路としての分解能が低いものとなりこれを利用して目的の分解能を得るようにすることで、図3(c) に示されるような特性を有する可変遅延回路を得ることができ、素子のばらつきに対して強くリニアリティに優れ、しかも可変遅延回路を構成する単位遅延回路12の有する分解能に係わらずこれよりも低い分解能を有する可変遅延回路を得ることができる。
【0032】
実施の形態4.
図4(a) は本実施の形態4に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図4(a) において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、4は本実施の形態4による可変遅延回路を示し、単位遅延回路12のうち、遅延出力/DLYから最も近い、すなわち遅延経路の最も長いものに入力信号/INの上流端が接続され、かつ、各単位遅延回路12間の入力信号/IN間に遅延素子40が挿入されている構成となっている。このような構成とすることにより、入力信号/INが単位遅延回路12に入力されるまでの時間と、前段の単位遅延回路12から出力され該後段の単位遅延回路12の他方の入力端子より入力される信号との時間差が短縮され、その結果、各単位遅延回路12による遅延時間が短縮され、可変遅延回路としての分解能を高めることができる。
【0033】
このように、本実施の形態4では、上記実施の形態1の回路構成において、入力信号/INを最も遅延経路の長く単位遅延回路から入力する構成とするとともに、入力信号/INの伝搬経路に遅延素子40を入れた可変遅延回路としたことにより、図4(b) に示されるように、入力信号/INに対して、1段分の遅延回路を経由した遅延出力/DLY1 は図1(c) に示したものよりも、その立ち上がりエッジが早くなる。すなわち、遅延回路1段分の遅延による遅延時間が小さくなったことにより、遅延回路としての分解能が高いものとなり、これを利用して目的の分解能を得るようにすることで、図4(c) に示されるような特性を有する可変遅延回路を得ることができ、素子のばらつきに対して強くリニアリティに優れ、しかも可変遅延回路を構成する単位遅延回路12の有する分解能に係わらずこれよりも高い分解能を有する可変遅延回路を得ることができる。
【0034】
ところで、図5は上記実施の形態1,3,4に示した可変遅延回路を構成する単位遅延回路12を、DCFL(Direct Coupled FET Logic)を用いて構成した際の上記単位遅延回路12の詳細な回路図である。図に示されるように、電源Vdd に接続された負荷トランジスタ50と、この負荷トランジスタ50の出力ノードと電源Vss との間に並列に接続された2個のトランジスタ51,52とから構成された1段分のNORゲートが2つ直列接続されることで1段分の単位遅延回路12を構成している。実際の回路としての分解能は100psec程度を期待できる。
【0035】
DCFL(Direct Coupled FET Logic)を用いるのは通常、GaAs基板上であるために、消費電力を低減することができる。
【0036】
また、図6は上記実施の形態1〜4に示した可変遅延回路を構成する単位遅延回路12(22)をCMOS(Complementary metal oxide semiconductor) 回路を用いて構成した際の上記単位遅延回路の詳細な回路図である。図に示すように、電源Vdd と電源Vss との間に直列接続された一対のp MOSトランジスタ60a,n MOSトランジスタとからなるインバータ60と、該インバータ60の出力ノードに接続されたNORゲート61とから単位遅延回路12(22)が構成されている。
【0037】
上記NORゲート61は、電源Vdd と電源Vss との間に直列接続されたp MOSトランジスタ61c,n MOSトランジスタ61b,n MOSトランジスタ61aと、上記p MOSトランジスタ61cと並列接続されたp MOSトランジスタ61d,p MOSトランジスタ61eと、上記n MOSトランジスタ61bと並列接続されたn MOSトランジスタ61fとから構成されている。実際の回路としての分解能は1〜10nsec程度を期待できる。
【0038】
さらに図7は上記各実施の形態による可変遅延回路を基板上にレイアウトした際のレイアウトパターンを示す図であり、図において、70は2入力NORゲート、71は入力信号/INとなる第1層配線層、72は遅延出力/DLY、及び2入力NORゲート間を接続するための配線,上記入力信号/INとなる第1層配線70と2入力NORゲート70とを接続するための配線となる第2層配線層である。また、上記第1配線層71と第2配線層72との間は実際には絶縁膜が設けられておりコンタクトホール73を用いて接続されている。
【0039】
図7に示すように、2入力NOR,2入力NANDの各セルは隙間無く隣接して配置されており、出力端子は最短の配線で次段の入力端子に接続されている。入力信号/INとなる第1配線層71は、各セル70の入力端子に順序よく接続されており、配線による入力タイミングのずれはない。また、入力信号/INとなる第1配線層71と各セル70の出力端子に接続された第2配線層72とは交差することがないので、配線の交差によるノイズの発生もない。このように配置することにより、分解能,素子のばらつきに対する耐性,及びリニアリティに優れた占有面積の小さな可変遅延回路を実現することが可能である。
【0040】
実施の形態5.
図8(a) は本実施の形態5に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図8において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、8は本実施の形態5による可変遅延回路を示し、実施の形態1で示した可変遅延回路1において、単位遅延回路を構成する2入力NORのうちの後段側のものを2入力NORに代えて3入力NOR81を用い、さらに、入力信号/INと前段の単位遅延回路の出力と遅延時間調整用の制御信号ADJとを入力とする3入力NOR回路82を2入力NOR83と並列に追加した構成となっている。
【0041】
上記遅延時間調整用の制御信号ADJを3入力NOR82に入力することにより、各単位遅延回路80の出力段の3入力NOR81を構成するトランジスタの駆動力を変化させ、可変遅延回路の分解能を外部より変更することができる。
【0042】
例えば、上記遅延時間調整用の制御信号ADJとして“High”を印加した際には、図8(b) の回路図において、後段の3入力NOR81を構成するn MOSトランジスタはオフし、該3入力NOR81は実質的には2入力NORとして動作する。
【0043】
一方、上記遅延時間調整用の制御信号ADJとして“Low”を印加した際には、図8(b) の回路図において、後段の3入力NOR81を構成するn MOSトランジスタはオンし、直列接続されたn MOSトランジスタ830とともに動作することで、後段のドライブトランジスタ832,833を駆動する能力が高まり、その結果、図4(c) に示すように、その分解能は高くなる。
【0044】
このように、本実施の形態5では、2入力NOR83と3入力NOR82の出力端子を別の3入力NOR81の入力端子にそれぞれ接続した単位遅延回路80をN個直列に接続し、遅延時間調整用の制御信号ADJを上記N個の単位遅延回路80の前段の3入力NOR82の入力端子に接続し、入力信号/INを上記N個の単位遅延回路80の2入力NOR83と上記3入力NOR82の残りの入力端子に接続し、制御回路11からの制御信号をそれぞれN個の単位遅延回路80の3入力NOR81の残りの入力端子に接続し、上記制御信号により/INから/DLYの信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたので、可変遅延回路を構成する素子のばらつきがあっても、外部より印加する信号ADJによってこれを調整することができるようになり、可変遅延回路を製造する際の歩留まりの向上を図ることができる。
【0045】
なお、本実施の形態5では遅延時間調整用の制御信号ADJとして全ての単位遅延回路80に同じものを供給するようにしたが、各単位遅延回路80ごとに異なる信号を入力するようにしてもよく、このように構成することで、各単位遅延回路80における遅延時間を意図的に変化させることができ、非リニアな遅延特性を有する可変遅延回路を得ることもできる。
【0046】
実施の形態6.
図9は本実施の形態6に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図であり、図9において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、90は本実施の形態6による、可変遅延回路に設けられたパルス生成回路を示す。
【0047】
上記実施の形態1〜5に示したように、単位遅延回路を複数個直列接続し、各単位遅延回路の段数によって遅延時間を可変とする構成では、遅延段数が多くなるにつれてパルス幅が大きくなってくる。
【0048】
そこで、可変遅延回路の出力段に図9に示すような構成を有するパルス生成回路90を設けて出力される波形を整形することにより、出力パルスのパルス幅が均等化され、安定した出力が得られるようになる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1に係る半導体装置によれば、入力端子,及び出力端子と、2個の2入力NORが直列に接続され、その前段側の2入力NORの一方の入力に上記入力端子が接続された単位遅延回路をN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記単位遅延回路を構成する後段側の2入力NORの一方の入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたので、単位分解能当たりの素子数を低減できその分遅延時間のばらつきを低減することができ、遅延回路としてのリニアリティを向上でき、また、レイアウトも従来例に比べると簡潔にすることができるという効果がある。
【0050】
また、この発明の請求項2に係る半導体装置は、入力端子,及び出力端子と、2個の2入力NANDが直列に接続され、その前段側の2入力NANDの一方の入力に上記入力端子が接続された単位遅延回路をN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記単位遅延回路を構成する後段側の2入力NANDの一方の入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるようにしたので、単位分解能当たりの素子数を低減できその分遅延時間のばらつきを低減することができ、遅延回路としてのリニアリティを向上でき、さらに、レイアウトも従来例に比べると簡潔にすることができるという効果がある。
【0051】
また、この発明の請求項3に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記各単位遅延回路を構成する、上記入力端子と接続された2入力NORの一方の入力間の信号経路に遅延素子を設け、上記単位遅延回路による遅延時間幅を増大させるようにしたので、単位遅延回路の有する分解能に係わらずこれよりも低い分解能を有する可変遅延回路を得ることができるという効果がある。
【0052】
また、この発明の請求項4に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記直列接続された2個の2入力NORの後段側の2入力NORの一方に上記入力端子が接続されたものとするとともに、上記制御信号を上記単位遅延回路を構成する前段側の2入力NORの一方の入力にそれぞれ入力するものとし、上記各単位遅延回路を構成する、上記入力端子と接続された2入力NORの一方の入力間の信号経路に遅延素子を設け、上記単位遅延回路による遅延時間幅を減少させるようにしたので、単位遅延回路12の有する分解能に係わらずこれよりも高い分解能を有する可変遅延回路を得ることができるという効果がある。
【0053】
また、この発明の請求項5に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記2入力NORをDirect Coupled FET Logic(DCFL)を用いて構成したので、消費電力を低減することができるという効果がある。
【0054】
また、この発明の請求項6に係る半導体装置は、上記請求項1または2いずれかに記載の半導体装置において、上記2入力NORまたは2入力NANDをNMOS、またはCMOSで構成したので、通常のシリコンデバイス等においても適用することができるという効果がある。
【0055】
また、この発明の請求項7に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、直列に接続した2入力NORあるいは2入力NANDのセルを互いに隣接させて1列に配置して上記遅延回路群を構成したので、論理回路を構成する素子の占有面積を削減することができるという効果がある。
【0056】
また、この発明の請求項8に係る半導体装置は、入力端子,及び出力端子と、上記入力端子がそれぞれの入力の1つに接続された2入力NORと,第1の3入力NORの出力端子を第2の3入力NORの入力端子にそれぞれ接続した単位遅延回路を、その前段のものの第2の3入力NORの出力が後段のものの2入力NOR,及び第1の3入力NORの入力に接続されるようにN個直列に接続してなる遅延回路部と、上記各単位遅延回路の第2の3入力NORの入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるとともに、上記各単位遅延回路を構成する第1の3入力NORの入力に補正用信号を入力して、該補正用信号により上記各単位遅延回路による遅延時間を変化させ、上記遅延回路部の分解能を変化させるようにしたので、可変遅延回路を構成する素子のばらつきがあっても、外部より印加する補正用信号によってこれを調整することができ、可変遅延回路を製造する際の歩留まりの向上を図ることができるという効果がある。
【0057】
また、この発明の請求項9に係る半導体装置は、上記請求項1記載の半導体装置において、上記出力端子の後段に、該出力端子より出力される遅延出力のパルス幅を成形して一定の幅とするパルス幅成形手段を備えたので、遅延段数に係わらず出力される信号のパルス幅が均等な安定した出力が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図(a) ,該可変遅延回路の遅延経路を模式的に表した(b) ,入力信号と遅延出力の波形図を示す図(c) である。
【図2】 本発明の本実施の形態2に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態3に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図(a) ,入力信号と遅延出力の波形図を示す図(b) ,可変遅延回路の特性を示す図(c) である。
【図4】 本発明の実施の形態4に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図(a) ,入力信号と遅延出力の波形図を示す図(b) ,可変遅延回路の特性を示す図(c) である。
【図5】 上記実施の形態1,3,4に示した可変遅延回路を構成する単位遅延回路を、DCFL(Direct Coupled FET Logic)を用いて構成した際の単位遅延回路の詳細な回路図である。
【図6】 上記実施の形態1〜4に示した可変遅延回路を構成する単位遅延回路をCMOS(Complementary metal oxide semiconductor) 回路を用いて構成した際の単位遅延回路の詳細な回路図である。
【図7】 上記各実施の形態による可変遅延回路を基板上にレイアウトした際のレイアウトパターンを示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態5に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図、及び論理回路の一部をFETレベルで示した詳細な図である。
【図9】 本発明の実施の形態6に係る半導体装置である可変遅延回路の構成を示す論理回路図である。
【図10】 従来の各種の可変遅延回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,8 可変遅延回路、11 制御回路、12,22,82 単位遅延回路、30,40 遅延素子、50 負荷トランジスタ、51,52 トランジスタ、60 インバータ、61 NORゲート、70 2入力NORゲート、71 第1配線層、72 第2配線層、73 コンタクトホール、81 3入力NOR、82 3入力NOR回路、83 2入力NOR、90パルス生成回路。
Claims (9)
- 入力端子,及び出力端子と、
2個の2入力NORが直列に接続され、その前段側の2入力NORの一方の入力に上記入力端子が接続された単位遅延回路をN個直列に接続してなる遅延回路部と、
上記単位遅延回路を構成する後段側の2入力NORの一方の入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、
上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させることを特徴とする半導体装置。 - 入力端子,及び出力端子と、
2個の2入力NANDが直列に接続され、その前段側の2入力NANDの一方の入力に上記入力端子が接続された単位遅延回路をN個直列に接続してなる遅延回路部と、
上記単位遅延回路を構成する後段側の2入力NANDの一方の入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、
上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1記載の半導体装置において、
上記各単位遅延回路を構成する、上記入力端子と接続された2入力NORの一方の入力間の信号経路に遅延素子を設け、
上記単位遅延回路による遅延時間幅を増大させることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1記載の半導体装置において、
上記直列接続された2個の2入力NORの後段側の2入力NORの一方に上記入力端子が接続されたものとするとともに、上記制御信号を上記単位遅延回路を構成する前段側の2入力NORの一方の入力にそれぞれ入力するものとし、
上記各単位遅延回路を構成する、上記入力端子と接続された2入力NORの一方の入力間の信号経路に遅延素子を設け、
上記単位遅延回路による遅延時間幅を減少させることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1記載の半導体装置において、
上記2入力NORをDirect Coupled FET Logic(DCFL)を用いて構成したことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1または2に記載の半導体装置において、
上記2入力NORまたは2入力NANDをNMOS、またはCMOSで構成したことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1記載の半導体装置において、
直列に接続した2入力NORあるいは2入力NANDのセルを互いに隣接させて1列に配置して上記遅延回路群を構成したことを特徴とする半導体装置。 - 入力端子,及び出力端子と、
上記入力端子がそれぞれの入力の1つに接続された2入力NOR,及び第1の3入力NORの出力端子を第2の3入力NORの入力端子にそれぞれ接続した単位遅延回路を、その前段のものの第2の3入力NORの出力が後段のものの2入力NOR,及び第1の3入力NORの入力に接続されるようにN個直列に接続してなる遅延回路部と、
上記各単位遅延回路の第2の3入力NORの入力にそれぞれ独立した制御信号を出力する制御回路部とを備え、
上記制御信号により上記入力端子から出力端子への信号伝搬の遅延時間を変化させるとともに、上記各単位遅延回路を構成する第1の3入力NORの入力に補正用信号を入力して、該補正用信号により上記各単位遅延回路による遅延時間を変化させ、上記遅延回路部の分解能を変化させることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1記載の半導体装置において、
上記出力端子の後段に、該出力端子より出力される遅延出力のパルス幅を成形して一定の幅とするパルス幅成形手段を備えたことを特徴とする半導体装置。
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