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JP3672864B2 - 渦気流分別装置 - Google Patents
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JP3672864B2 - 渦気流分別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各家庭等から収集された粗大ゴミあるいは建設廃棄物等の産業廃棄物の埋立てあるいは焼却の前処理として、可燃物と不燃物との分離、有価物の抽出等に利用される分別装置に関する。また本発明は、資源化再利用プロセスの前段工程として、有価物や有機物等の分離回収に利用される。
【0002】
【従来の技術】
分別装置の原理は、廃棄物の持つ物理的特性及び化学的特性などを利用して又はこれらを組み合わせて使用する例が多い。分別装置の種類としては篩い分け、風力選別、重力選別、静電分離などが挙げられる。
【0003】
風力選別は空気中での各物質の落下速度、空気抵抗の差により分別する方法で、落下速度は比重のみでなく、廃棄物の形状、寸法により空気から受ける抵抗力がバランスして決まる。この方法は昔から農家の軒下で、稲の収穫時に脱穀作業としてもみがらと米の分離に用いられてきた。風力選別機はこの原理を密閉した容器内で行わせるようにしたもので、空気流としては図9に示すような上向き流の縦型ジグザグ通路式、及び図10に示すような横向き流の横型などがある。
【0004】
図9に示す縦型の風力選別機では、下から上に向かって空気流が流れ、空気流の途中から試料が入れられる。空気流の通路をジグザグに形成するのは、試料がまっすぐ下に落ちるのを防止するためである。
【0005】
図10に示す横型の風力選別機では、ノズルが落下している試料に横向き流の空気を吹き付け、試料の飛距離で分別する。
【0006】
また本出願人は新しい風力選別機として、図11に示すように渦気流を利用した渦気流分別装置31を提案している(特願平11−212660号参照)。この渦気流分別装置は廃棄物を重質分32(例えば金属、土砂、ガラス等)と軽質分33(例えば紙、プラスチック、繊維など)とに分離するのに適用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、風力選別機で比較的重い被分別物を分別する場合、例えば建設廃材等の廃棄物にプラスチック板状のチップあるいは木片等が混在し、これらを軽質分として風力選別機で仕分ける場合、次のような問題がある。
【0008】
縦型の風力選別機にあっては、プラスチック板状のチップあるいは木片等を浮かす終末速度が大きくなり、大風量が必要となる。このため大きな送風機が必要となる他、除塵のための設備も大形となり、設備コスト及び運転コストが膨大となる。また縦型選別機の基本的問題として、被選別物の投入口から空気が流入するが、この流入量が被選別物による投入口のふさぎ方により変動するので、選別精度が悪いという問題がある。この問題を解決するためには、ロータリバルブ又はダブルダンパにてエアロックが必要になる。
【0009】
横型の風力選別機は上述のように、水平気流により軽量物を遠くへ飛ばして選別する。このため袋状のものは水平気流に乗って遠くへ飛ばされるが、袋の近くにある重量物もこれに巻き込まれて軽量物側に仕分けられるおそれがある。また板状の軽量物は、ノズルにより飛ばされたときの向きによって飛び方がまちまちになり、選別精度が良くないという問題もある。
【0010】
渦気流を利用した渦気流分別装置は上記2装置に比べてコンパクトである。この装置の主目的である袋、フィルムを缶、プラスチックボトルと分別するのに対しては、円錐ケーシング底部からフィルムを吸引することにより精度良く仕分けることができる(特開2001−96233)。しかしながら、プラスチック板状のチップあるいは木片等を軽量物として仕分けする場合、上部投入が風量的に有利であるが、投入口から渦気流の空気が噴出すことがある。
【0011】
そこで本発明は、渦気流を用いた分別装置を基本にして、例えばプラスチック板状のチップあるいは木片等を軽量物として仕分けすることができる渦気流分別装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明者は投入口の径を所定値以下に設定することで、螺旋状の空気流が投入口から噴出しないことを知見した。具体的には請求項1の発明は、下細りの截頭円錐形の内周面、及びこの内周面の小径側に連通する第1の排出口を有する円錐ケーシングと、この円錐ケーシングの大径側に設けられ、該大径側の径以上の径を有し、且つ側面に第2の排出口を有する排出ケーシングと、この排出ケーシングに設けられ、被分別物が投入される投入口と、前記円錐形の内周面に沿って気体を噴出する少なくとも一つあるいは複数のノズルとを備え、前記投入口の中心が前記円錐形の内周面の中心線上に実質的に配置され、前記投入口の径が前記排出ケーシングの径の約3分の2以下である渦気流分別装置において、前記投入口から投入された被分別物を少なくとも3種類以上に分別できるように、前記排出ケーシング及び円錐ケーシングが複数段積み上げられることを特徴とする渦気流分別装置により、上述した課題を解決した。
【0014】
ノズルに圧縮空気等の気体を吹き込むと、このノズルからチャンバーの内周面に沿って高速の空気が噴出される。この気体は上方へ開いた頂角の効果で上向きの速度成分をもち、結果として螺旋状の流を形成する。分別対象である被分別物は投入口から投入される。このとき投入口の径が排出ケーシングの径に近いと、螺旋状の空気流の一部が投入口から噴出し、投入された被分別物を飛散させることがある。本発明によればこの問題を解決できる。すなわち螺旋状の流れは排出ケーシングの投入口周囲の天面によって投入口から噴き出すのが遮られるので、被分別物中の軽量物が投入口から飛散するのが防止される。このとき流れは排出ケーシングの中心線を中心として旋回し、いいかえれば渦を形成している。このため排出ケーシングの中心線上は負圧になり、したがって排出ケーシングの中心線上に小孔を開けると、ここから外気を吸引する。この径を大きくしていくと、やがては気体が噴出するようになる。投入口の口径は被分別物を投入する目的から大きいほどよい。吸引実験の結果、本発明者は排出ケーシングの径の約3分の2程度までは気体が噴出しないことを確認した。
【0015】
例えば廃棄物を軽質分の袋、フィルム系と、それ以外の重質分の缶、びん、プラスチックボトル系とに分離する場合、排出ケーシング内を落下する廃棄物のうち流れの影響を受け易い、袋、フィルム等は排出ケーシング内に生じている螺旋状の空気流により上方への浮力と回転による遠心力を受ける。一方嵩比重の大きい缶、びん、プラスチックボトルはこの流れの影響を受けずに自然落下する。また建設廃棄物を金属、土砂、ガラス等の重質分と、それ以外の例えば紙、フィルム、木片等の軽質分とに仕分ける場合は、ノズルから噴出される流れを強くすることにより仕分けることができる。ただしこのときは、プラスチックボトル等は軽質側に排出される。
【0016】
前記投入口の径が前記排出ケーシングの径の約3分の1以上であり、且つ前記円錐ケーシング上部の径より小さくてもよい。
【0017】
被分別物の投入し易さを考えると、投入口の径は大きければ大きいほどよい。外気を汚さないためにはやや外部の空気等を吸引する方がよく、このため投入口の径は排出ケーシングの径は約3分の2以下であれば特に問題ないが、排出ケーシングの径の約3分の1程度であるのが望ましい。また投入口の径は円錐ケーシングの大径側の径よりも小さいのが望ましい。
【0018】
前記投入口の周縁には、被分別物を前記投入口に導くための投入フードが設けられてもよい。これにより投入口の径が小さくなっても被分別物を投入し難くなることがない。
【0020】
この発明は例えば被分別物を軽質、中質、重質等3種以上に仕分けるためのものである。渦気流分別装置は一般的には軽質と重質の2種類の分別のみが可能である。排出ケーシング及び円錐ケーシングを上下に複数段積み上げ、上段のノズルの噴出し量を下段より少なくすることにより、例えば紙、フィルム等の軽質、木片等の中質、土砂等の重質の3種類の仕分けが可能になる。また上段のノズルの噴出し量を下段のノズルの噴出し量と等しくすると、上段で選別しきれずに落ちてしまった軽質分を下段で再度選別することができるので、例えば軽質、軽質、重質と純度を上げて分別することができる。
【0021】
ところで渦気流分別装置は、終末速度が遅い(風に浮き易い)袋やフィルムのような軽質物とそれ以外の重質物とを仕分けるのに特に適している。しかしながら上述したように、建設廃棄物等、軽質分側に木片等も仕分ける場合には、大量の流量を必要とする。請求項はこれを解決するための発明である。一般に建設廃材の残さは破砕、篩選別後であるため細かくなっていることが多い。このため投入口から残さを投入すると、木片等は重力落下にてそのまま重質分の排出口から排出されることがある。この問題を解決するために、請求項の発明では排出ケーシング内の投入口下部に内筒を設けている。具体的には請求項の発明は、下細りの截頭円錐形の内周面、及びこの内周面の小径側に連通する第1の排出口を有する円錐ケーシングと、この円錐ケーシングの大径側に設けられ、該大径側の径以上の径を有し、且つ側面に第2の排出口を有する排出ケーシングと、この排出ケーシングに設けられ、被分別物が投入される投入口と、前記円錐形の内周面に沿って気体を噴出する少なくとも一つあるいは複数のノズルとを備え、前記円錐ケーシングの内側に蓋のある内筒が設けられることを特徴とする。
【0022】
投入された廃棄物は内筒の蓋に衝突し、円錐ケーシングの内周面へ向かって散乱される。軽質物は円錐ケーシングの内周面近傍でノズルから噴出される螺旋状の気体の流れに乗って第2の排出口へ搬送される。このとき円錐ケーシングの内周面と内筒外周面との間はこの螺旋状の気体の流れの通路になる。言い換えれば内筒は螺旋状の流れの通路幅を狭め、流れの速度を速めている。このため小風量で例えば木片、プラッスチック片を軽質側に仕分けることができる。
【0023】
請求項の発明は、請求項に記載の渦気流分別装置において、前記蓋に衝突した被分別物が前記円錐ケーシングの、前記第2の排出口とは反対側に落下するように、前記蓋に傾斜面が形成されることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、蓋に衝突した被粉砕物が四方八方に飛び散り、被粉砕物が分別されることなくそのまま第2の排出口から排出されるのを防止することができ、円錐ケーシング内に一旦落下させることができる。これにより選別純度を向上させることができる。
【0025】
請求項の発明は、請求項に記載の渦気流分別装置において、前記蓋と前記投入口との間の、前記第2の出口側には、前記投入口から投入された被分別物が前記第2の排出口から排出されるのを防止するための壁が設けられることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、投入口から落下途中の被分別物が排出ケーシング内で渦気流により、分別されることなく直接排出されるのを防ぐことができる。
【0027】
請求項の発明は、請求項2ないし4いずれかに記載の渦気流分別装置において、上記投入口から投入された被分別物を少なくとも3種類以上に分別できるように、前記排出ケーシング及び円錐ケーシングが複数段積み上げられることを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、例えば被分別物を軽質、中質、重質等3種以上に仕分けることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は本発明の第1の実施形態における渦気流分別装置を示す。この渦気流分別装置は一般的に破砕装置と組み合わされ、例えば各家庭等から収集されたゴミを袋、フィルム系の軽質分と、缶、ビン、プラスチックボトル系の重質分とに分別したり、建設廃棄物等の産業廃棄物を木片、プラスチック片等の軽質分と、土砂等の重質分とに分別したり、家電廃棄物をプラスチックのかけら等の軽質分と、銅等の金属の塊の重質分とに分別したりするのに用いられる。建設廃材等の産業廃棄物を木片、プラスチック片等と土砂等に分別すると、土砂等のみを埋立て処分することが可能になり、また家電廃棄物をプラスチックと金属とに分別すると、それぞれ再利用することが可能になる。
【0030】
投入コンベヤ1から渦気流分別装置2に被分別物としてのごみ、建設廃棄物、家電廃棄物等が投入される。袋、フィルム、木片等の軽質物3は軽質物排出ダクト4へ、金属、土砂等重量物5は渦気流分別装置2を通過して下部に配置された重量物搬送コンベヤ6へ分別される。
【0031】
渦気流分別装置は図2及び図3にも示すように、円錐形の内周面を有する円錐ケーシング7を有する。この円錐ケーシング7は円錐の小径側が下方を向くように配置される。円錐ケーシング7の小径側端部は開放され、重量物排出口18(請求項中の第1の排出口が対応)が形成される。円錐ケーシング7の内周面には、小径側端部付近の内周面に沿って例えば圧縮空気を噴出するエアーノズル8,8が、例えば2個円周上の対称の位置に設けられる。このエアーノズル8,8は図示しないコンプレサッサ等に接続されている。
【0032】
円錐ケーシング7の上部(大径側)には排出ケーシング9が設けられる。この排出ケーシング9は、図2に示すように円錐ケーシング7の大径側の直径D´と等しいかあるいは直径D´よりも大きい曲率の直径D(以下単に径Dという)を有する。排出ケーシング9の側面には軽量物排出口19(請求項中の第2の排出口が対応)が設けられる。この軽量物排出口19は軽質物排出ダクト4に接続される。
【0033】
排出ケーシング9の上蓋9aには被分別物が投入される投入口20が形成される。この投入口20は略円形状をなし、その中心が円錐ケーシング7の中心線上に実質的に配置される。上蓋9aの投入口20の周縁には、被分別物を投入口20に導くためのテーパ形状の投入フード10が設けられる。
【0034】
投入口20の開口面積、すなわち投入口の直径d(以下単に径dという)は極めて重要である。すなわち被分別物の流れからみると大きいほどよいが、大きすぎると投入口20から空気が噴出し、投入される被分別物を散乱させる。このため一般的には投入フード10の下部にハッチ(図示せず)を設け、間欠的に処理する所謂バッチ処理が普通である。しかしこの場合、処理量が減る他、複雑な機構が付加されるためコストがアップし、また複雑な機構が故障の原因になる。このため連続投入方式が理想である。本発明者はこの課題に取り組み、投入口20が小さいとき、この投入口20から空気が噴出さず逆に吸い込まれる現象を発見した。この現象が発生する投入口の径dは排出ケーシング9の上蓋9aの径Dと関連があり、上蓋9aの径Dの約2/3程度までは上方への噴出しが許容される程度に少ないことを実験により確認した。ただし外気を汚さないためにはやや外部空気を吸引する方が良く、上蓋9aの径Dの約1/3程度が望ましい。また円錐ケーシング7内に被分別物を落下させることを考慮すると、投入口20の径dは円錐ケーシング7の上部の径D´より小でなければならない。円錐ケーシング7上部の径D´と排出ケーシング9の径Dとの関係は、D´:Dが1:1から1:1.3程度が望ましい。
【0035】
円錐ケーシング7の内側には、蓋12のある略円筒状の内筒13が設けられる。蓋12は投入物が円錐ケーシング7の内壁方向へできるだけ均一に散乱されるように、例えば円錐状あるいはお椀状に形成される。蓋の形状は特に限定されるものではなく、後述するように傾斜面に形成されてもよい。またこの内筒13は円錐ケーシング7の中心線上に設けられるのが望ましい。
【0036】
次に本発明の渦気流分別装置2の使用方法を、分別対象として粗大ゴミ、建設廃棄物等を用いる場合について説明する。一般的に破砕装置にて破砕された粗大ゴミ、建設廃棄物等はトロンメル等によりサイズ分けされる。このうち細かい残さ(一般的には10mmアンダー)は土砂等が主のため埋め立てする場合が多い。しかしながらこの残さには木片、プラスチック片等の可燃物も混在する。埋め立てる場合、混入している可燃物の比率が規制されている。
【0037】
これらの残さごみは、投入コンベヤ1により投入フード10から渦気流分別装置2内に投入される。これらは蓋12に衝突し、円錐ケーシング7の内壁方向へ散乱される。内筒13と円錐ケーシング7の隙間には、ノズル8から噴出された空気により上方に向かって旋回流が生じている。投入された残さごみのうち軽質物3は、旋回流に乗って軽質物排出ダクト4から排出される。一方重質物はそのまま落下し、円錐ケーシング7と内筒13の隙間を経由して重量物排出口から重量物搬送コンベヤ6上に排出される。
【0038】
軽質物3と重質物5との仕分け純度は、ノズル8から噴出する空気の速度、量によって調整できる。例えば軽質物3の純度を上げることは、ノズル8からの空気量を減ずることにより達成される。なおこのとき、重質物5側の純度は低下する。
【0039】
図4及び図5は、本発明の第2の実施形態における渦気流分別装置2を示す。この渦気流分別装置2では排出ケーシング9及び円錐ケーシング7が上下に2段に積み上げられている。上段側の排出ケーシング9は上記第1の実施形態の排出ケーシンングと同様に上蓋9aに投入口20及び投入フード10を有する。この排出ケーシング9は円錐ケーシング7の大径側の径よりも大きい径を有し、側面に軽量物排出口19を有する。投入口20の径は排出ケーシング9の径の約2/3以下に設定される。
【0040】
上段側の円錐ケーシング7も上記第1の実施形態における円錐ケーシングと同様な構成を有し、円錐形の内周面及びこの内周面の小径側端部近傍に沿って空気を噴出す複数のノズル8,8を有する。上段側の円錐ケーシング7の小径側の中間口21は下段側の排出ケーシング9に連通する。
【0041】
下段側の排出ケーシング9はその中間口21が上段側の円錐ケーシング7のに連通していることを除いて、上段側の排出ケーシング9と同様な構成を有する。
【0042】
また下段側の円錐ケーシング7は上記第1の実施形態における円錐ケーシングと同様な構成を有し、下部の重量物排出口18が開放されている。
【0043】
円錐ケーシング7の内側に設けられる略円筒状の内筒13は上段側の円錐ケーシングから下段側のケーシングまで渡っている。
【0044】
この実施形態の渦気流分別装置は、被分別物を軽質、中質、重質等3種以上に仕分けるために用いられる。排出ケーシング9及び円錐ケーシング7を上下に複数段積み上げ、上段のノズル8の噴出し量を下段より少なくすることにより、例えば紙、フィルム等の軽質、木片等の中質、土砂等の重質の3種類の仕分けが可能になる。また上段のノズル8の噴出し量を下段のノズル8の噴出し量と等しくすると、上段で選別しきれずに落ちてしまった軽質分を下段で再度選別することができる。このため例えば軽質、軽質、重質とを純度を上げて分別することもできる。
【0045】
図6乃至図8は円錐ケーシング7内に設けられる内筒13の他の例を示す。図6は内筒13が設置された他の例の水平断面図、図7は図6のC−C断面図、図8は内筒13の斜視図を示す。この例では、内筒13の蓋12に衝突した被分別物が円錐ケーシング7の、排出ケーシング9に形成された軽量物排出口19とは反対側7aに落下するように、蓋12には傾斜面が形成される。この蓋の傾斜面は谷のように形成される。また蓋12と排出ケーシングの上蓋9aとの間の、排出ケーシング9に形成された軽量物排出口19側には、投入口20から投入された被分別物が軽量物排出口19から排出されるのを防止するための壁12aが設けられる。この壁12aは蓋から排出ケーシング9の上蓋9aに接続される。
【0046】
蓋12に傾斜面を形成することで、蓋12に衝突した被粉砕物が四方八方に飛び散り、被粉砕物が分別されることなくそのまま軽量物排出口19から排出されるのが防止され、被粉砕物が円錐ケーシング7内に一旦落下される。これにより選別純度を向上させることができる。また蓋12に壁12aを形成することで、投入口20から落下途中の被分別物が排出ケーシング9内で渦気流により直接排出されるのを防ぐことができる。
【0047】
なお本発明は上記実施形態に限られることなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えばノズルから噴出される圧縮空気はコンプレッサから送られなくても、送風機から送られてもよい。このとき送風機は、中圧タイプあるいは高圧タイプの適用が望ましい。また適用する送風機によりノズルの形状を最適化する必要がある。さらにノズルの本数は1本でもよいが、複数本を円周上の対称の位置に配置したほうが望ましい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば渦気流の分別装置において連続投入を可能にし、処理量を大幅に向上することができると共に、渦気流の通路を制限し必要風量を従来に比べ半分以下にすることができた。また上下2段構成にすることにより3種選別を可能にできた。さらに最も普及している縦型風力選別装置に比べて大幅な小型化を実現したため、既存の破砕機の後の搬送プロセスに容易に組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における渦気流分別装置を示す斜視図。
【図2】上記渦気流分別装置の水平方向断面図。
【図3】上記図2のA−A線断面図。
【図4】本発明の第2の実施形態における渦気流分別装置の水平方向断面図。
【図5】上記図4のE−E線断面図。
【図6】内筒の他の例を示す水平方向断面図。
【図7】上記図6のC−C線断面図。
【図8】内筒の他の例を示す斜視図。
【図9】従来の縦型の風力選別機を示す概略図。
【図10】従来の横型の風力選別機を示す概略図。
【図11】従来の渦気流分別装置を示す概略図。
【符号の説明】
2…渦気流分別装置
7…円錐ケーシング
8…エアーノズル(ノズル)
9…排出ケーシング
10…投入フード
20…投入口
12…蓋
13…内筒
18…重量物排出口(第1の排出口)
19…軽量物排出口(第2の排出口)

Claims (5)

  1. 下細りの截頭円錐形の内周面、及びこの内周面の小径側に連通する第1の排出口を有する円錐ケーシングと、この円錐ケーシングの大径側に設けられ、該大径側の径以上の径を有し且つ側面に第2の排出口を有する排出ケーシングと、この排出ケーシングに設けられ、被分別物が投入される投入口と、前記円錐形の内周面に沿って気体を噴出する少なくとも一つあるいは複数のノズルとを備え、前記投入口の中心が前記円錐形の内周面の中心線上に実質的に配置され、前記投入口の径が前記排出ケーシングの径の約3分の2以下である渦気流分別装置において、
    前記投入口から投入された被分別物を少なくとも3種類以上に分別できるように、前記排出ケーシング及び円錐ケーシングが複数段積み上げられることを特徴とする渦気流分別装置。
  2. 下細りの截頭円錐形の内周面、及びこの内周面の小径側に連通する第1の排出口を有する円錐ケーシングと、この円錐ケーシングの大径側に設けられ、該大径側の径以上の径を有し且つ側面に第2の排出口を有する排出ケーシングと、この排出ケーシングに設けられ、被分別物が投入される投入口と、前記円錐形の内周面に沿って気体を噴出する少なくとも一つあるいは複数のノズルとを備え、前記円錐ケーシングの内側に蓋のある内筒が設けられることを特徴とする渦気流分別装置。
  3. 前記蓋に衝突した被分別物が前記円錐ケーシングの、前記第2の排出口とは反対側に落下するように、前記蓋に傾斜面が形成されることを特徴とする請求項2に記載の渦気流分別装置。
  4. 前記蓋と前記投入口との間の、前記第2の出口側には、前記投入口から投入された被分別物が前記第2の排出口から排出されるのを防止するための壁が設けられることを特徴とする請求項3に記載の渦気流分別装置。
  5. 前記投入口から投入された被分別物を少なくとも3種類以上に分別できるように、前記排出ケーシング及び円錐ケーシングが複数段積み上げられることを特徴とする請求項2から4の何れか1つに記載の渦気流分別装置。
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