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JP3673526B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は画像形成装置、そのなかでも特にデジタルプリンターやデジタル複写機で代表されるデジタル画像信号を顕画化する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
任意の画素の濃度に対応したデジタル画像信号に対応した顕画化像を形成する従来のこの種の画像形成装置には以下に説明するような方式がある。
【0003】
帯電手段で一様に帯電した像担持体表面に画像信号に対応して発光するレーザービームを走査して該像担持体表面上に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像手段でトナー像に現像し、該トナー像を転写手段で転写材に転写した後定着手段で転写材上のトナー像を該転写材に定着して出力するレーザービームプリンター等が広く実用されている。前記現像手段として、少なくとも直流成分を含むバイアス電圧を印加した現像剤担持体を像担持体に対向させることで該像担持体表面上の静電潜像をトナー像に現像する装置がある。
【0004】
デジタル画像信号を顕画化する画像形成装置においては、複数種類の入力経路を具備し、該複数種類の入力経路の中から1種類の経路を選択し、該選択した入力経路から入力した画像信号に応じて画像形成を行うものがある。これらの画像信号は以下に説明する二種類のタイプに分けることができる。第一にコンピューター等の画像信号作成手段によって作成された文書等の画像信号のようにドット、ライン、2次元に連続した面積を有するベタ画像の形のみを伝える二値のデジタル画像信号と、第二にCCD等を利用した画像読み取り手段によって原稿等から読み取られた画像信号のように画像の形ばかりではなく濃度の階調表現を伝える多値のデジタル画像信号の二種類である。
【0005】
二値の画像信号を前記したレーザービームプリンター等で顕画化する場合は画像の形のみを再現すればいいのでレーザービームにオン、オフのみの変調を実行して静電潜像を形成すればよい。二値の画像信号を顕画化するレーザービームプリンターでは出力画像の1,2画素程度の大きさ、幅のドット、ラインが肉眼で見えやすいように1画素毎の大きさを、理論上の1画素の大きさより10から30%程度大きめに出力されることが望ましい。従来技術では現像手段の現像コントラストを大きめにとることで1画素毎の大きさを大きめに再現する方法が提案されている。図4に現像コントラストと、1画素分のラインの幅の関係の一例を示す。二値の画像信号を顕画化するプリンターではライン幅の太らせ程度が変化するような出力特性の変化手段が必要である。そこで、ラインの幅を細め(理論値より10%太め)、普通(同20%太め)、太め(同30%太め)のように変更する手段としては前期現像バイアスを調整する方法を用いている。
【0006】
一方、多値の画像信号を顕画化するレーザービームプリンターは画像の形ばかりではなく濃度の階調表現を再現するために図7の直線2に示すように、1画素毎に入力された信号値の値に線型的な関係となる濃度の画像を出力しなければならない。レーザービームを一画素毎の多値の信号値に比例した光量で発光させた場合の入力信号値と出力画像の濃度の関係(以下、この関係をプリンターの“ガンマ変換スルーの特性”と呼ぶ。)は像担持体の感光特性と現像手段の現像特性で決まる。従来から実用されている像担持体や現像手段の特性ではプリンターのガンマ変換スルーの特性は非線型である。図6にガンマ変換スルーの特性の一例を示す。従来技術ではプリンターの非線型なガンマ変換スルーの特性を図7に示すような線型な出力濃度特性に矯正するために、プリンターに入力された多値の画像信号にガンマ変換処理を行い、該ガンマ変換後の多値の信号値にレーザービームの1画素毎の光量が比例するように発光させる手段が広く実用されている。
【0007】
多値の画像信号を顕画化するプリンター等では、原稿の状態に応じて出力特性を変化させる手段が必要である。具体的には、原稿に白地かぶりがあるものは白地かぶりのみを薄くするために、原稿の画像濃度が全体的に薄いときは濃くするためにそれぞれ、図7の直線1、直線3の出力特性が得られるようにガンマ変換処理を変化させる。
【0008】
前記してきたように、多値画像信号と、二値画像信号では出力特性を変化させる手段が異なっているので、オペレータが出力特性を選択するための操作部が二系統必要であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来技術の組み合わせで二値と多値の2種類のデジタル画像信号の入力経路を具備し、該複数種類の入力経路の中から1種類の経路を選択し、該選択した入力経路から入力した画像信号に対応した画像を形成する装置を構成した場合、以下に説明するような欠点があった。
【0010】
二値の画像信号において1画素毎の大きさの再現性を変更する時と、多値の画像信号において濃度の階調表現を変化させる時とで各々独立の操作部を設け、独立に操作をする必要がある。そのような構造にすると、コストがかかり、操作も繁雑になる。そこで、どちらか一方の手段を用いて画像出力特性を変化させる構造にすると、また以下のような欠点が生じてくる。
【0011】
画像出力特性を変化させる手段として、原稿コントラストを変化させる手段を用いた場合は、多値の画像信号の出力画像の特性は図7に示したような変化をしない。同時に多値画像信号から出力される1画素の大きさが変り、それにより網点画像などにおいての階調性が低下する当の不具合が生じる。画像出力特性を変化させる手段としてガンマ変換処理を変化させる手段を用いた場合、ガンマ変換は多値信号に対する変換であるために、二値の画像信号の信号値に不具合が発生する。
【0012】
本発明の目的は、安価でかつ簡単な操作で、入力されたデジタル画像信号がニ値の画像信号であるか多値の画像信号であるかによらず常に最適な画像を形成することができる画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、デジタル画像信号が入力される入力手段と、前記入力手段に入力された画像信号に基づいて走査露光することによって像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像手段と、出力画像濃度を可変に設定可能な設定部と、前記設定部にて設定された出力画像濃度に応じて画像形成条件を変更する変更手段と、を有し、画像信号を形成する際のガンマ変換処理もしくは現像手段の現像バイアスを変更することにより出力濃度を設定する画像形成装置において、前記設定部はデジタル画像信号に関らず共通であると共に、デジタル画像信号が二値の画像信号である場合、前記変更手段はガンマ変換特性を変更することなく前記現像バイアスを変更し、デジタル画像信号が多値の画像信号である場合、前記変更手段は前記現像バイアスを変更することなくガンマ変換特性を入ー出力の傾きが大きくなるように変更することを特徴とするものである。
【0014】
【実施例】
実施例1
図2は本発明を実施した画像形成装置における画像信号と制御信号の流れを表したブロック図である。
【0015】
本実施例では、原稿等の画像情報を0から255までの多値のデジタル画像信号に変換するリーダー20と、0と1の二値のデジタル画像信号の作成、編集が行えるコンピューター21の2種類の画像信号出力機器からの入力経路を具備している。前記リーダー20の具体的構成は図示しないが、原稿等にハロゲンランプ、蛍光灯等で光を照射し該原稿からの反射光をレンズ、ミラー等の光学系でCCD等の光電気変換手段に投影し、発生したアナログ的な電気信号をA/D変換手段で0から255までの多値のデジタル画像信号に変換する構成になっている。
【0016】
前記2種類の画像信号出力機器は画像形成装置内のインターフェイス22に接続されている。該インターフェイス22はオペレーターの操作によってCPU24を介してリーダー20とコンピューター21のうちどちらか一方の機器を選択する指示が行われるか、リーダー20とコンピューター21のうちどちらか一方の機器が画像形成装置に画像信号を送信してくることで自動的に該一方の機器を選択して、該一方の機器の画像信号をプリンター部23に送信する。インターフェイス22は入力された信号がリーダー20の0から255までの多値の画像信号の場合は信号値に何の変換も行わないが、コンピューター21の0と1の二値の画像信号の場合は0は0に、1は255に信号値の変換を行う。
【0017】
図5は本発明を実施した画像形成装置におけるプリンター部23の主要部の断面の概略図である。帯電手段11で一様に帯電した像担持体10表面に、入力された0から255までの多値の画像信号にガンマ変換処理を加えた後の信号に対応して発光するレーザービーム12を走査して該像担持体表面上に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像手段13でトナー像に現像し、該トナー像を転写手段14で転写材15に転写した後、図示しない定着手段で転写材上のトナー像を該転写材に定着して出力する。本実施例においては像担持体10表面の一様帯電電位は−700Vで、画像信号値=0に対応した潜像電位は−700Vで画像信号値=255に対応した潜像電位は−250Vである。現像手段13は、直流成分を含むバイアス電圧を印加した現像剤担持体16を像担持体10に対向させることで該像担持体表面上の静電潜像をトナー像に現像する装置である。現像手段13の現像方式はマイナス極性のトナーを使用した反転現像方式である。現像剤担持体16へのバイアス電圧の供給はバイアス電源17で行っている。バイアス電源17はCPU24から送られてくる制御信号に応じて、現像剤担持体16に供給するバイアス電圧の直流成分の値を変化させている。
【0018】
図1は本実施例で行っている具体的動作のフローチャートを示すものである。図3は本実施例における出力特性の選択をする為の操作部26の構成を示すものである。CPU24がインターフェイス22からプリンター23に送信される信号は二値画像信号か、あるいは多値画像信号かを判断する。
【0019】
CPU24はプリンター23に送信された画像信号が、多値の信号である場合は、図3の操作部26により設定された濃度の値に応じたガンマ変換を行い、現像バイアス電圧は−550Vに固定するように、ガンマ変換装置25とバイアス電源17に制御信号を送る。この時のガンマ変換は、操作部入力が3の時つまり出力濃度を濃く設定されたときは出力濃度特性が図7の直線3になるように、また操作部入力が1の時つまり薄く設定されたときは図7の直線1になるように、操作部入力が2の時つまり普通の設定時には図7の直線2になるように行う。プリンター23は選択された出力特性に応じたガンマ変換を行った後の画像信号に対応した画像形成を実行する。
【0020】
また、入力画像信号が二値の信号である場合は、ガンマ変換の変更は行わず、現像剤担持体16に供給されるバイアス電圧の直流成分の値を前記操作部26により設定された線幅調整の信号に応じて変化させる。このときの現像バイアス電圧値は、操作部入力1の時つまりライン幅を細めに出力するときは−580V(現像コントラスト=330V)、操作部入力3の時つまりライン幅を太めに出力するときは−640V(現像コントラスト=390V)、操作部入力2の時には−610(現像コントラスト=360V)になるように設定する。プリンター23は設定された線幅信号に応じたバイアス電圧を現像剤担持体16に供給した状態で画像形成を実行する。
【0021】
実施例2
画像形成装置の画像信号の入力経路や画像処理のブロック図は実施例1と同じ図1である。リーダー20、コンピューター21、インターフェイス22、プリンター23の構成、作用は実施例1で説明したとおりである。
【0022】
実施例1では、0と1の二値入力画像信号を、0と255に変換して二値の出力画像信号としてプリンター部に送信していた。本発明においては前記の場合に加え、画像信号の拡大をするためにインターフェイスとガンマ変換装置の間に二値の画像信号を多値の画像信号に変換して信号値の補間をする画像信号拡大手段を具備した場合にも同様の効果が得られる。
【0023】
図9は本実施例における画像信号と制御信号の流れをあらわしたブロック図である。コンピュータ21から画像形成装置内のインターフェイス22に0と1の二値の画像信号が送信されるとインターフェイス22は該画像信号に対して信号値が0の場合は0に、1の場合は255になる変換を行った後の画像信号を画像信号拡大装置27に送信する。
【0024】
図10に画像信号拡大装置27で行う画像信号値の補間モデル例を示す。拡大率は1.333倍としている。図10(a)は画像信号拡大装置26に送信された画像信号である。図10(b)は図10(a)の画像の画素の大きさと信号値をそれぞれ1.333倍に拡大した画像信号である。図10(c)は図10(b)の画像信号に元の大きさの画素になるような線型補間演算を行った画像信号である。この処理を行うと、二値の画像信号は、多値の画像信号になる。
【0025】
本実施例においては、コンピュータ21から送信されてきた二値の画像信号に拡大処理を行った後の画像信号に対しては、拡大処理を行っていない二値の画像信号と同様の出力特性で画像形成を行う。前記のようにすることにより、拡大処理を行った後の画像信号においても、ライン幅は操作部26からの設定値に応じた値で再現できる。
【0026】
実施例3
本発明では選択した画像信号の種類に応じて現像剤担持体16に印加するバイアス電圧の交流成分を変化させることで同様の効果を得ることが出来る。画像形成装置の画像信号の入力経路や画像形成装置内のブロック図は実施例1と同じ図2である。リーダー20、コンピューター21、インターフェイス22の構成、作用は実施例1で示した通りである。プリンター部23は以下に説明する構成である。本実施例においては像担持体10の表面の一様帯電電位は−700Vで、画像信号値=0に対応した潜像電位は−700Vで画像信号値=255に対応した潜像電位は−250Vである。現像手段13は、交流成分を含むバイアス電圧を印加した現像剤担持体16を像担持体10に対向させることで該像担持体表面上の静電潜像をトナー像に現像する装置である。現像手段13の現像方式はマイナス極性のトナーを使用した反転現像方式である。現像剤担持体16へのバイアス電圧の供給はバイアス電源17で行っている。バイアス電源17はCPU24から送られてくる制御信号に応じて、現像剤担持体16に供給するバイアス電圧の交流成分の大、小のピークの電位差を変化させている。バイアス電圧の直流成分は常に−550Vである。
【0027】
図8に本実施例で行っている具体的動作のフローチャートを示す。CPU24はガンマ変換装置25に送信されたが像信号が、リーダー20からの多値の信号である場合は、操作部26からの濃度に関する信号に対して実施例1と同様の動作をする。そのとき、現像剤担持体16に供給されるバイアス電圧の交流成分の大小のピークの電位差を1000Vとなるように設定する。この場合のガンマ変換装置は現像剤担持体16に供給されるバイアス電圧の交流成分の大小のピークの電位差が1000Vの場合のガンマ変換スルーの特性に対応したガンマ変換処理を行う。この時のガンマ変換は、操作部入力が3の時つまり出力濃度を濃く設定されたときは出力濃度特性が図7の直線3になるように、また操作部入力が1の時つまり薄く設定されたときは図7の直線1になるように、操作部入力が2の時つまり普通の設定時には図7の直線2になるように行う。
【0028】
入力画像信号が二値の場合、操作部26によって設定された線幅信号に応じて、現像剤担持体16に供給されるバイアス電圧の交流成分の大小のピーク電位差を変化させる。具体的には、操作部入力が1の時つまりライン幅を細めに出力するときは1100V、操作部入力が3の時つまりライン幅を太めに出力するときは1300V、操作部入力が2の時には1200Vになるように設定する。プリンター23は操作部により設定された線幅調整の信号に応じたバイアス電圧を現像剤担持体16に供給した状態で画像形成を実行する。図11は現像バイアスの交流成分の大きさと線幅の関係を示すものである。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、入力されたデジタル画像信号がニ値の画像信号であるか多値の画像信号であるかに関わらず安価でかつ簡単な操作で常に最適な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で行っている具体的動作のフローチャートである。
【図2】本発明を実施した画像形成装置における画像信号と制御信号の流れを表したブロック図である。
【図3】実施例の画像形成装置における出力特性変更の操作部である。
【図4】現像コントラストとその現像コントラストで再現された一画素分のラインの幅の関係を示すものである。
【図5】実施例のプリンター部の主要断面の概略図である。
【図6】プリンターのガンマ変換スルーの特性を示すものである。
【図7】ガンマ変換後のプリンターの出力特性を示すものである。
【図8】実施例3で行っている具体的動作のフローチャートを示すものである。
【図9】実施例2における画像信号と制御信号の流れを表したブロック図である。
【図10】画像信号拡大処理における補間演算のモデルの一例を示す。
【図11】現像バイアスの交流成分の大きさとライン幅の再現性との関係を表したものである。
【符号の説明】
10 像担持体
11 帯電手段
12 レーザービーム
13 現像手段
14 転写手段
15 転写材
16 現像剤担持体
17 バイアス電源
20 リーダー
21 コンピューター
22 インターフェイス
23 プリンター部
24 CPU
25 ガンマ変換装置
26 操作部
27 画像信号拡大装置

Claims (1)

  1. デジタル画像信号が入力される入力手段と、前記入力手段に入力された画像信号に基づいて走査露光することによって像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像手段と、出力画像濃度を可変に設定可能な設定部と、前記設定部にて設定された出力画像濃度に応じて画像形成条件を変更する変更手段と、を有し、画像信号を形成する際のガンマ変換処理もしくは現像手段の現像バイアスを変更することにより出力濃度を設定する画像形成装置において、
    前記設定部はデジタル画像信号に関らず共通であると共に、
    デジタル画像信号が二値の画像信号である場合、前記変更手段はガンマ変換特性を変更することなく前記現像バイアスを変更し、
    デジタル画像信号が多値の画像信号である場合、前記変更手段は前記現像バイアスを変更することなくガンマ変換特性を入ー出力の傾きが大きくなるように変更することを特徴とする画像形成装置。
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