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JP3673607B2 - カーテンウォール - Google Patents
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JP3673607B2 - カーテンウォール - Google Patents

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JP3673607B2 JP00021697A JP21697A JP3673607B2 JP 3673607 B2 JP3673607 B2 JP 3673607B2 JP 00021697 A JP00021697 A JP 00021697A JP 21697 A JP21697 A JP 21697A JP 3673607 B2 JP3673607 B2 JP 3673607B2
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善郎 相川
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカーテンウォールに係り、より詳しくは、壁体の左右に縦枠を固定してなり、隣接する縦枠間に狭幅のパネルを取付けてなるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
カーテンウォールは、通常、図9(A)に示すように、矩形の壁体60のコーナー部を、方立等の躯体(図示せず)に取付けたブラケット62に多少の上下左右の動きが可能となる軟構造によって結合して壁体60を支持し、壁体60間は弾性のあるシーリング材64によってシールして壁体60間の相対移動を許容し、これにより、地震の際における上下隣接階における相対的な横移動(層間移動)に対応できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来構造のカーテンウォールにおいては、図9(B)に示すように、例えば石調でなる矩形の壁体60の間に狭幅の例えばガラスからなる縦長のパネル66を介在させて異なる外観のものを得ようとする場合、相対変位の大きい壁体60の側面部間に壁体66を介在させるため、シーリング材64の弾性変形の許容範囲内で壁体66の変位が収まるように取付けるためには、壁体66の周囲のシーリング材64の幅t1が、壁体66の幅t2に対して相対的に非常に大きいものとなり、不経済になるという問題点がある。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑み、狭幅で縦長のパネルを壁体間に介在させてカーテンウォールを構成する場合、層間変位を簡単な構造で吸収できるカーテンウォールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、壁体の側面に縦枠を壁体と一体化するように予め固定し、隣接する壁体の縦枠間に無目を取付け、横方向よりも縦方向に長い形状のパネルを前記無目上にセッティングブロックを介して横移動自在に載置し、狭幅のパネルの両側面と左右の壁体の縦枠との間に、狭幅のパネルを縦枠に対して上下動自在に保持させる保持部材を介在させたことを特徴とする(請求項1)。
【0006】
また、本発明は、前記無目の長手方向のほぼ中央部にセッティングブロックを設置し、該セッティングブロック上に、横方向よりも縦方向に長い形状のパネルを横移動自在に載置したことを特徴とする(請求項2)。
【0007】
【作用】
請求項1においては、層間移動により縦枠、無目が傾斜すると、横方向よりも縦方向に長い狭幅のパネルの側面部は、縦枠に対し、保持部材を介して上下方向に相対的に移動する。このように、狭幅のパネルを縦枠に対して相対移動可能としたことにより、シーリング材を用いた場合のように、弾性変形を許容する幅のシーリング材を確保する必要がなくなり、縦枠と狭幅のパネルとの間のシーリング材を小サイズのものとすることができ、もって縦枠を小サイズとすることができる。
【0008】
請求項2においては、層間移動により狭幅のパネルが傾斜した時のパネルの盛り上がり量が小さくなり、その分だけ縦枠とパネルとの間の相対的な上下動が少なくなり、パネルの上部に設けるクリアランスを小さくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1(A)は本発明によるカーテンウォールを一実施例の基本構成を示す図、図1(B)はその作用説明図、図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ本実施例のカーテンウォールを室外側から見た図、縦断面図および横断面図、図3は図2(B)の要部拡大図、図4(A)は該カーテンウォールの取付構造を示す縦断面図、図4(B)は(A)のE−E断面図、図5は図2(C)の要部拡大図である。
【0010】
図2において、1〜3は壁体であり、これらの壁体1〜3は鉄骨コンクリート建物のコーナー部に設けられるものである。4は壁体1、2間に設けられる横方向よりも縦方向に長い狭幅のパネルであり、本実施例はガラスパネルでなる。
【0011】
図3に示すように、壁体1〜3は、鉄筋コンクリート成形体でなり、室外側および側面を石材6により覆ったものである。また、壁体1、2どうしが対面する側面部には、狭幅のパネル4を取付けるためのアルミニウム合金製押出形材でなる縦枠7が、予め壁体1、2と一体化するように固定される。
【0012】
図2(B)、(C)、図4(A)に示すように、各壁体1〜3の室内側の面の上部は左右2箇所において鉄骨柱8または鉄骨ビームでなる梁9に取付装置10により取付けられ、壁体1〜3の上下端部はそれぞれ上方、下方に隣接する壁体1〜3に連結装置11により連結される。
【0013】
取付装置10は、図4(A)において壁体1で代表させて示すように、床材12を支持する梁9に室外側に突出したブラケット13を固着し、該ブラケット13の上面に、上方に突出した取付板14を固着し、該取付板14に縦長の長孔14aを設け、一方、壁体1には、基端部を埋設した金具15を室内側に突出させて設け、該金具15に上下に貫通して設けたねじ孔に調整ボルト16を螺合し、該金具15に室内側に突出するねじ17を固着してなるものであり、該ねじ17を前記取付板14の長孔14aに挿通し、取付板14のねじ孔に螺合した調整ボルト16を調整して壁体1の高さを調整し、金具15と一体のねじ17に螺合するねじ18をワッシャ19を介して取付板14に対して適度に締め付けた状態で固定することにより、地震の際には壁体1〜3が梁9や柱8等の躯体に対して相対上下動が可能となるように、梁9に取付ける。
【0014】
一方、壁体1の上下端間を連結する連結装置11は、壁体1の下端部に室内側に突出させて設けたねじ20と、壁体1の下端部の室内側の面に壁体1に一体に設けた受板21と、壁体1の上端部に室内側において上方に突出させて設けられ、上下に長い長孔22aを有する連結板22と、連結板22に設けたねじ孔に螺合した調整ボルト23とからなり、調整ボルト23を調整してその先端を受板21に当接させることにより、上下の壁体1、1の室外側面を垂直にして合わせ、ねじ20に螺合するナット24をワッシャ25を介して適度に締めて固定することによって、地震の際には上下の壁体1〜3間の相対上下動が可能となるように、ねじ20を連結板22に固定するものである。
【0015】
図3、図6において、27は無目であり、該無目27は、水平断面がコ字形をなす縦枠7の溝7a(図5参照)の底部に取付金具28およびボルト29を介して取付けたL字形の支持金具30に載せ、かつ無目27の両端部を縦枠7内に嵌め込むことによって取付けられる。本例においては、1組の壁体1、2に当たり2本の無目27を壁体1、2の上部と中間部間に架設する例を示している。
【0016】
ガラスパネルでなる狭幅のパネル4は、例えば20cm程度の幅を有するものであり、図1、図3に示すように、無目27の上面の溝27a内の複数箇所に固定したセッティングブロック31上に該パネル4を横移動自在に載せ、かつスペーサ32や気密材33を室内外面に配して取付ける。
【0017】
また、図5に示すように、左右の縦枠7の室内側には、ねじ34により押縁35を固定し、該押縁35には、図7(A)の平面図と、図7(A)のF矢視図である図7(B)に示すように、支持片35aに保持部材36の背面を当接させてパネル4の側面部保持用の保持部材36をねじ37により固定する。
【0018】
該保持部材36は、パネル4との相対移動を容易にするために滑りやすい摩擦係数の小さな例えばナイロン樹脂等の硬質樹脂成形体からなるものであり、図7(A)に示すように、パネル4との間に隙間Gが生じるように配設される。図7(B)に示すように、該保持部材36のパネル4側当接面36aは弧状をなし、これにより、層間移動よりパネル4が2点鎖線で示すように傾斜しても、常に平滑な面で当接して円滑な相対移動ができ、しかも左右の保持部材36、36間の間隔が傾斜に係らず一定となるように構成している。
【0019】
該パネル4の側面部および上面部は、図3、図5に示すように、それぞれスペーサ39や気密材40を室内外面に配して取付けられる。図3に示すように、無目27の下面には、パネル4の上端との間にクリアランスgが形成されるようにパネル4の上端部をのみ込んだ溝27bが形成される。図3、図5において、41はパネル4を縦枠7および無目27により囲まれた空間に取付けた後にパネル4の4周に施工するシーリング材、42は壁体1、1間に施工されるシーリング材、43はパネル4の室内側の面を塞ぐように、床材12に近接した箇所に設けられる耐火ボードである。
【0020】
このカーテンウォールは、図1(B)に示すように、地震により層間移動が生じて矢印に示すような壁体1、2およびパネル4間が相対的に移動した場合、図4に示した取付装置10と連結装置11における長孔14a、22aとボルト17、20、ナット18、24による上下動を許容する軟構造により、層間移動によって縦枠7および無目27が傾斜すると、狭幅のパネル4の側面部は、縦枠7に対し、保持部材36を介して上下方向に相対的に移動する。このように、狭幅のパネル4を縦枠7に対して相対移動可能としたことにより、シーリング材を用いた場合のように、弾性変形を許容する幅のシーリング材を確保する必要がなくなり、縦枠と狭幅のパネルとの間のシーリング材を小サイズなものとすることができる。
【0021】
図8は本発明の他の実施例を層間移動における状態について原理的に示したものであり、本実施例は、無目27の溝27aの長手方向のほぼ中央部にセッティングブロック31を設置して該セッティングブロック31上に狭幅のパネル4を載置したものである。
【0022】
図8の実施例においては、層間移動により狭幅のパネル4が傾斜した時のパネル4の盛り上がり量が小さくなり、その分だけ縦枠7とパネル4との間の相対的な上下動が少なくなり、壁体の上部に設けるクリアランスg(図3参照)を小さくすることができ、その結果、無目27のサイズを小さくすることができる。
【0023】
本発明を実施する場合、壁体1〜3としてはALC板等、他の壁体を用いることができ、パネル4としてもガラスパネル以外の他のパネルを用いることができる。その他、壁体1〜3、パネル4、縦枠7、セッティングブロック31、保持部材36等の具体的構造やこれらの組み合わせ等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々に変更可能である。
【0024】
【発明の効果】
請求項1によれば、壁体の側面に縦枠を予め一体化するように固定し、隣接する壁体の縦枠間に無目を取付け、横方向よりも縦方向に長い形状の狭幅のパネルを前記無目上にセッティングブロックを介して横移動自在に載置し、該狭幅のパネルの両側面と左右の壁体の縦枠との間に、該狭幅のパネルを縦枠に対して上下動自在に保持する保持部材を介在させたので、層間変位を簡単な構造で吸収できる。
【0025】
請求項2によれば、無目の長手方向のほぼ中央部にセッティングブロックを設置して該セッティングブロック上に狭幅のパネルを載置したので、層間移動により狭幅のパネルが傾斜した時の壁体の盛り上がり量が小さくなり、その分だけ縦枠と壁体との間の相対的な上下移動量が少なくなり、より効率良く層間変位を吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明によるカーテンウォールの一実施例を室外側から見た概略図、(B)はその作用説明図である。
【図2】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本実施例のカーテンウォールを室外側から見た図、縦断面図および横断面図である。
【図3】図2(B)の要部拡大図である。
【図4】(A)は本実施例におけるカーテンウォールの取付構造を示す縦断面図、(B)は(A)のE−E断面図である。
【図5】図2(C)の要部拡大図である。
【図6】本実施例の無目の取付構造を示す縦断面図である。
【図7】(A)は本実施例の保持部材の取付構造を示す平面図、(B)の(A)のF矢視図である。
【図8】本発明の他の実施例を層間移動状態で室外側より見た概略図である。
【図9】(A)は従来のカーテンウォールを室外側から見た概略図、(B)は従来構造を採用し、通常の壁体間に狭幅のパネルを介在させた場合の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1〜3:壁体、4:パネル、6:石材、7:縦枠、8:柱、9:梁、10:取付装置、11:連結装置、12:床材、27:無目、31:セッティングブロック、36:保持部材

Claims (2)

  1. 壁体の側面に縦枠を壁体と一体化するように予め固定し、
    隣接する壁体の縦枠間に無目を取付け、
    横方向よりも縦方向に長い形状のパネルを前記無目上にセッティングブロックを介して横移動自在に載置し、
    該パネルの両側面と左右の壁体の縦枠との間に、該パネルを縦枠に対して上下動自在に保持する保持部材を介在させた
    ことを特徴とするカーテンウォール。
  2. 壁体の側面に縦枠を壁体と一体化するように予め固定し、
    隣接する壁体の縦枠間に無目を取付け、
    前記無目の長手方向のほぼ中央部にセッティングブロックを設置し、該セッティングブロック上に、横方向よりも縦方向に長い形状のパネルを横移動自在に載置し、
    該パネルの両側面と左右の壁体の縦枠との間に、パネルを縦枠に対して上下動自在に保持する保持部材を介在させた
    ことを特徴とするカーテンウォール。
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