JP3674476B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上に電子部品が搭載され、この電子部品と基板とがボンディングワイヤにより電気的に接続され、電子部品とボンディングワイヤとが被覆され封止されてなる半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の半導体装置200の一例を示す斜視図であり、図9は図8における要部構成を示す部分断面図である。この半導体装置200では、様々な電子部品201等が搭載されたマザーボード202に対して、複数のセラミック基板204が略垂直に配置されている。
【0003】
各々のセラミック基板204の一面には電子部品203が搭載され、各々のセラミック基板204の他面側がシリコーン系の塗布剤210によって1つの放熱部材205に接合されている(図9参照)。また、各セラミック基板204のマザーボード202側の端部には接続端子(クリップ端子)206の一端が接合されている。この接続端子206は整列板207を通して位置決めされており、接続端子206の他端がマザーボード201に対して電気的に接続されている。
【0004】
また、これらの部材201〜207はケース208に収容されている。また、セラミック基板204に搭載された電子部品203は、例えば外部環境から保護したり放熱性を向上させたりするために、ケース208の突出部208aにより囲まれて、樹脂209等により封止されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この様な構成の半導体装置200においては、図8、9に示すように、工程上効率を良くするために、以下のようにしている。複数のセラミック基板204を1つの支持部材(図示例では放熱部材)205の同一面に配置し、電子部品203の全てを樹脂209等により一括して封止している。このような場合、この樹脂209としては、一般的には、取り扱い上の利点から粘性の高いシリコーンゴム等の樹脂を用いている。
【0006】
ただし、電子部品203とセラミック基板204とを細いボンディングワイヤにより電気的に接続している場合は、樹脂を注入する際にボンディングワイヤが断線したり歪んだりする恐れがある。また半導体装置200を冷熱サイクルに曝した場合、樹脂209が歪むことによりワイヤが歪んだり断線したりする恐れがある。特に、ワイヤ径が150〔μm〕未満の場合、この様な問題が顕著である。従って、電子部品200を封止するには粘性の低いシリコーンゲルを用いるのが望ましい。
【0007】
しかしながら、シリコーンゲルを用いて放熱部材205の同一面上に配置された電子部品203の全てを一括して封止すると以下のような問題がある。まず、大きな体積(面積)に粘性の低いゲルが配置されるため、半導体装置200が振動した場合にゲルが振動してボンディングワイヤが断線する恐れがある。また、ゲルを注入する際にセラミック基板204と放熱部材205との段差部等において気泡が溜まりやすい。その結果、細いボンディングワイヤの周辺に気泡が存在すると、半導体装置200の冷熱サイクルによって気泡の周辺でゲルの歪みが変化するため、ボンディングワイヤが歪んでしまう。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑み、電子部品とボンディングワイヤとが封止材により封止された半導体装置において、ボンディングワイヤの歪みや断線を抑制した半導体装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電子部品を搭載した複数の基板(3)と、複数の基板を同一平面上に接合した支持部材(4)とを有し、各々の基板において電子部品と基板とをボンディングワイヤ(11)によって電気的に接続してなる半導体装置において、各々の基板毎に、基板における電子部品、及び、ボンディングワイヤの配置領域を囲う囲み部材(12)を設け、基板のうち囲み部材で囲まれた領域内をゲル材料よりなる封止材(13)で充填し、この封止材によって電子部品、及び、ボンディングワイヤを封止しており、囲み部材の表面には、この囲み部材の内外を連通する開口部(12b、12c)が3つあり、これら3つの開口部のうち2つの開口部(12b)は封止材の注入口であり、それらの間にある1つの開口部(12c)は封止材を注入する際の空気抜き用であることを特徴としている。
【0010】
本発明では基板毎に電子部品を封止材によって封止することにより、従来のように、支持部材の同一平面上に配置された電子部品の全てを一括して封止する場合に比べて、封止材を配置する体積を小さくできる。封止材は充填される体積が大きいほど振幅が大きいため、本発明により封止材の振幅を低減することができる。
【0011】
また、基板毎に囲み部材を配置しているため、基板と支持部材との段差部を除いてゲル材料により封止することができる。そのため、気泡の形成を抑制することができる。従って、ボンディングワイヤが封止材の振動により断線したり、封止材の歪みが気泡により変化してボンディングワイヤが歪んだりすることを抑制できる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、電子部品(9)を搭載した複数の第1の基板(3)と、複数の第1の基板を同一平面上に接合した支持部材(4)と、複数の第1の基板を搭載する第2の基板(1)とを有し、各々の第1の基板において電子部品と第1の基板とをボンディングワイヤ(11)によって電気的に接続し、複数の第1の基板と第2の基板とを接続端子(5)を介して電気的に接続してなる半導体装置において、各々の第1の基板毎に、第1の基板における電子部品、及び、ボンディングワイヤの配置領域を囲う囲み部材(12)を設け、第1の基板のうち囲み部材で囲まれた領域内をゲル材料よりなる封止材(13)で充填し、この封止材によって電子部品、及び、ボンディングワイヤを封止しており、囲み部材の表面には、この囲み部材の内外を連通する開口部(12b、12c)が3つあり、これら3つの開口部のうち2つの開口部(12b)は封止材の注入口であり、それらの間にある1つの開口部(12c)は封止材を注入する際の空気抜き用であることを特徴としている。
【0013】
これにより、請求項1と同様の効果を発揮することができる。また、接続端子を用いて第1の基板と第2の基板を電気的に接続する場合、支持部材の同一平面上に形成された全ての電子部品を一括して封止材により封止しようとすると、接続端子が配置されている部位から封止材が漏れる恐れがある。しかし、本発明では、基板ごとに囲み部材で囲んでいるため、接続端子を封止材の外に設けて封止材の漏れを防止することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項2の発明において、接続端子を複数個設け、、複数個の接続端子の位置決めを行うための整列板(6)を備え、複数個の接続端子の位置を整列板により固定した状態で、第1の基板と第2の基板とを複数個の接続端子を介して電気的に接続していることを特徴としている。これにより、接続端子が複数個ある場合に、容易にこれら複数個の接続端子を第2の基板に搭載することができる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、第2の基板としてプリント基板を用い、整列板の熱膨張率が13〜18〔ppm〕であることを特徴としている。本発明では、第2の基板と整列板の熱膨張係数が近いため、半導体装置を冷熱サイクルに曝した場合にも、整列板にクラックが生じず、好適に第1の基板と第2の基板の接続を維持することができる。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の発明において、封止材の針入度が40〜170〔1/10mm〕であることを特徴としている。封止材が軟らかすぎると封止材の振幅が大きくなりボンディングワイヤが断線する。一方、封止材が硬すぎると半導体装置の冷熱サイクルにより封止材が歪んだ場合に、封止材がボンディングワイヤの周囲を流れるように変形することができずにボンディングワイヤも歪む。従って、本発明程度の針入度が好適である。
【0017】
請求項6に記載の発明のように、請求項1〜5の発明において、支持部材として電子部品からの発熱を放熱するための放熱部材を用いると好適である。
【0018】
また、請求項7に記載の発明のように、請求項1〜6の発明において、囲み部材としてはシリコーンゴムを用いることができる。
【0019】
また、請求項1〜7の発明において、請求項8に記載の発明のように、ボンディングワイヤとしてはAuからなるものを用いることができる。また、請求項9に記載の発明のように、ボンディングワイヤとしてAlからなるものを用いることができる。
【0020】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る半導体装置100の全体構成を示す斜視図である。なお、図1では、セラミック基板3を覆っているカバー17(後述の図3参照)を省略して示している。図1に示すように、第2の基板としてのプリント基板であるマザーボード1にはマイコン等の様々な電子部品2が搭載されている。また、マザーボード1には、第1の基板としてのセラミック基板3が放熱部材(支持部材)としての放熱フィン4に搭載された状態で複数個配置されている。この放熱フィン4としては例えばAl(アルミニウム)からなるものを用いることができる。
【0022】
セラミック基板3とマザーボード1とは接続端子(クリップ端子)5を介して電気的に接続されている。この接続端子5は整列板6により位置決めされている。放熱フィン4におけるセラミック基板3が搭載された側とは反対側に、コネクタ7が配置されている。図示していないがコネクタ7のリード端子がマザーボード1に半田付されて電気的に接続されている。
【0023】
また、マザーボード1とマザーボード1上に搭載された各部材2〜7とがケース8により覆われている。ケース8には放熱フィン4の近傍において突出部8aが形成されており、放熱フィン4には、複数個のセラミック基板3が並んでいる方向の両端部においてケース8の突出部8aに対応する位置に突出部4aが形成されている。そして、このケース8の突出部8aと放熱フィン4の突出部4aとが当接して、セラミック基板3上に搭載された電子部品(図示せず)からの発熱を、放熱フィン4を介してケース8に伝え、放熱を行うようになっている。
【0024】
次に、この放熱フィン4及びセラミック基板3の近傍の構成について説明する。図示例では、1つの放熱フィン4に対して3個のセラミック基板3が接合されている。図2は、複数個のセラミック基板3のうちの1つセラミック基板3を図1中の矢印A方向から見た図であり、図3は、セラミック基板3の厚み方向の概略断面図である。なお、図3では、マザーボード1、コネクタ7及びケース8を省略している。図2、3に示すように、セラミック基板3には複数個の半導体チップ等の電子部品9が搭載されている。これらのセラミック基板3は、例えばセラミック基板3毎に1つの電気的な機能を有するようになっている。
【0025】
セラミック基板3上には部品搭載用のランド(図示せず)とワイヤボンディング用のランド(図示せず)が形成されている。これらのランドとしては例えばAg(銀)厚膜を用いることができる。部品搭載用のランドに対しては導電性接着剤10を介して電子部品9が接合されている。この導電性接着剤10としては、例えばエポキシ樹脂にAgフィラーを添加したものを用いることができる。また、電子部品9上のランド(図示せず)とセラミック基板3上のワイヤボンディング用のランドとが、ボンディングワイヤ11により電気的に接続されている。このボンディングワイヤ11としては細いワイヤを用いており、例えば直径が150〔μm〕未満のワイヤを用いている。本例では、ボンディングワイヤ11としてAu(金)を用いている。
【0026】
セラミック基板3の各々において、搭載された電子部品9とボンディングワイヤ11の配置領域を囲う囲み部材12が設けられている。この囲み部材12はセラミック基板3における外周の一回り内側において、シリコーン系の接着剤14によってセラミック基板3に接着されている。また、セラミック基板3のうち囲み部材12で囲まれた領域内は封止材としてのシリコーンゲル13で充填され、このシリコーンゲル13によって電子部品9、及びボンディングワイヤ11がシリコーンゲル13によって覆われて封止されている。この囲み部材12はシリコーンゲル13の形状を維持するためのものであり、本実施形態ではシリコーンゴムからなるものを用いている。
【0027】
また、囲み部材12の表面には、囲み部材12の内外を連通する開口部12b、12cがある。この開口部12b、12cは、シリコーンゲル13を注入するためのものであり、本例では3つある。この3つの開口部12b、12cのうち両端の開口部12bはシリコーンゲル13の注入口であり、中央の開口部12cはシリコーンゲル13を注入する際の空気抜き用である。
【0028】
ここで用いられるシリコーンゲル13としては、硬すぎるものや軟らかすぎるものは望ましくない。シリコーンゲル13が硬すぎる場合、半導体装置100の冷熱サイクルによりシリコーンゲル13が歪んだ際に、シリコーンゲル13がボンディングワイヤ11の周囲を流れるように変形することができないため、ボンディングワイヤ11も歪んでしまう。また、電子部品9にも応力が加わり電子部品9の接続信頼性も低下してしまう。一方、シリコーンゲル13が軟らかすぎる場合、半導体装置100が振動してシリコーンゲル13に振動が加わった際にシリコーンゲル13の振幅が大きくなり、この振動によりボンディングワイヤ11が断線してしまう。
【0029】
そこで、本発明者らはシリコーンゲル13の硬さを様々に変化させて、ボンディングワイヤ11の耐振性と冷熱サイクル時の寿命とを調査した。その結果、シリコーンゲル13を、シリコーンゲル13の硬さを示す指標である針入度が40〜170〔1/10mm〕(JIS K 2220参照)であるものとすれば好適であることを見出した。
【0030】
セラミック基板3における囲み部材12の外側にはランド22が形成され、ランド22上に接続端子5の一端が配置されている。この接続端子5は半田15によりランド22に電気的に接続されている。このようにして構成された各々のセラミック基板3が、シリコーン系の接着剤16により放熱フィン4に接合されている。また、複数個のセラミック基板3と各セラミック基板3に搭載された電子部品9とが一括してカバー17により覆われている。このカバー17はPBT等の硬い部材からなり、電子部品9を保護するためのものである。このカバー17は放熱フィン4のうちセラミック基板3が搭載された面の外縁部において、シリコーン系の接着剤18により放熱フィン4に固定されており、接続端子5とセラミック基板3との接続部付近まで覆っている。
【0031】
このようにして、放熱フィン4に搭載されたセラミック基板3は、図1に示すように、マザーボード1とセラミック基板3とが略垂直の位置関係になるようにマザーボード1に対して搭載されている。この際、複数個の接続端子5は整列板6に固定された状態で、マザーボード1に対して半田付されて電気的に接続されている。具体的には、整列板6に形成された複数個の穴に接続端子5を通すことにより接続端子5の位置を固定し、マザーボード1に対して搭載している。
【0032】
この整列板6としては、マザーボード1と熱膨張率が近似した部材を用いることが望ましい。これは、冷熱サイクルによって各部材が変形した場合に、整列板6にクラックが生じること無く接続端子5の接続を維持するためである。本実施形態ではマザーボード1として熱膨張率が約15.5〔ppm〕であるガラスエポキシ基板を用いているため、整列板6の熱膨張率としては13〜18〔ppm〕であるものを用いると好適である。
【0033】
本実施形態では、複数個のセラミック基板3を用いており、接続端子5がセラミック基板3の並んでいる方向に長く配列しているため長い整列板6が必要になる。そして、整列板6は長いほど冷熱サイクルによる変形量が大きくなるため、特に、マザーボード1と熱膨張係数が近似した整列板6を用いると好適である。なお、長い整列板6が必要でない場合は、整列板6としてPBTからなるものを用いても良い。このようにして、本実施形態の半導体装置100が構成されている。
【0034】
本実施形態では、セラミック基板3毎にシリコーンゲル13によって電子部品9とボンディングワイヤ11とを封止することにより、従来のように、放熱フィン4の同一平面上に配置された電子部品9を一括して封止する場合に比べて、シリコーンゲル13を配置する体積を小さくできる。一般に、シリコーンゲルは充填される体積が大きいほど、そのシリコーンゲルに振動が加わった場合のシリコーンゲルの振幅が大きくなる。そのため、本実施形態のように、セラミック基板3毎の小さい体積を一括してシリコーンゲル13により封止することにより、シリコーンゲル13の振幅を低減してボンディングワイヤ11が断線することを抑制できる。
【0035】
また、仮に、放熱フィン4上に配置された電子部品9を一括して封止すると、セラミック基板3と放熱フィン4との段差部において気泡が溜まりやすい。そして、この気泡が存在する部位では半導体装置100の冷熱サイクルによってシリコーンゲル13の歪みが変化するため、気泡が細いボンディングワイヤ11の近傍に存在してしまうと、ボンディングワイヤ11も歪んだり断線したりする。しかし、本実施形態では、セラミック基板3毎に囲み部材12を配置しているため、セラミック基板3と放熱フィン4との段差部を除いてシリコーンゲル13により封止することができる。その結果、気泡の発生を最小限に抑え、ボンディングワイヤ11の歪みや断線を抑制することができる。
【0036】
また、不用な部位にシリコーンゲル13を注入する必要が無いためシリコーンゲル13の使用量を抑えることができる。また、セラミック基板3とマザーボード1とを接続端子5により電気的に接続しているため、仮に、放熱フィン4に搭載された電子部品9の全てを一括してシリコーンゲル13により封止しようとすると、囲み部材12を接続端子5上に配置しなければいけない。この場合、囲み部材12の形状が接続端子5との接続部位において複雑になったり、接続端子5との接続部位においてシリコーンゲル13が囲み部材12の外に漏れたりする可能性がある。
【0037】
そこで、この場合、接続端子5を回避して囲み部材12を形成しようとすると、複数個のセラミック基板3を用いているため、セラミック基板3と放熱フィン4との接続部位上に囲み部材12を配置しなければいけない場合がある。この場合も、セラミック基板3と放熱フィン4との接続部位において、上記接続端子5上に囲み部材12を配置した場合と同様の問題が生じる。しかし、本実施形態では、セラミック基板3毎にシリコーンゲル13で封止しているため、この様な問題が無い。
【0038】
次に、上記構成の半導体装置100のうち、電子部品9をセラミック基板3に搭載し、セラミック基板3を放熱フィン4に搭載する方法について図に示す工程順に説明する。
【0039】
まず、図4(a)に示すように、セラミック基板3を用意し、一般的な厚膜スクリーン印刷手法により回路(図示せず)を形成し、部品搭載用のランドとワイヤボンディング用のランドを形成する。次に、図4(b)に示すように、例えば70〔μm〕のメタルマスクを用いて、スクリーン印刷法により、部品搭載用のランド上に導電性接着剤10を塗布する。
【0040】
そして、図4(c)に示すように、各電子部品9を搭載して、例えば150〔℃〕の温度で導電性接着剤10を硬化させる。その後、接続端子5(図4では図示せず)をセラミック基板3に配置して、ディスペンサを用いて接続端子5の接続部に半田ペーストを供給し、例えば230〔℃〕のIRリフロー炉を用いて半田付する。次に、図4(d)に示すように、セラミック基板3全体を洗浄液19に浸けて半田ペーストに含まれていたフラックスを清浄する。そして、図4(e)に示すように、電子部品9上のランドとセラミック基板3上のワイヤボンディング用のランドとをボンディングワイヤ11により接続する。
【0041】
次に、図5(a)に示すように、ディスペンサによりシリコーン系の接着剤14をセラミック基板3上に塗布する。その後、図5(b)に示すように、囲み部材12を接着剤14上に搭載し、例えば150〔℃〕に加熱して接着剤14を硬化させ、囲み部材12をセラミック基板3に固定する。続いて、図5(c)に示すように、ディスペンサ20によって囲み部材12の注入口12bからシリコーンゲル13を注入して、図5(d)に示す状態にする。
【0042】
その後、図6(a)に示すように、セラミック基板3全体を減圧環境下において、シリコーンゲル13中の気泡21を取り除く。そして、シリコーンゲル13を硬化させるために、例えば145〔℃〕に加熱して、高温時に6(b)に示す状態になる。そして、室温時に熱収縮して、図6(c)に示す状態になる。次に、図6(d)に示すように、セラミック基板3をシリコーン系の接着剤16によって放熱フィン4に接合する。最後に、図7に示すように、カバー17で複数個のセラミック基板3を覆い、セラミック基板3の放熱フィン4への搭載が完了する。なお、図4〜7の工程図は、1つのセラミック基板3における概略断面図にて示している。
【0043】
また、本実施形態では、Auからなるボンディングワイヤ11を用いているが、Alからなるボンディングワイヤも用いることができる。また、AuやAl以外の材料からなる直径が150〔μm〕未満の細いボンディングワイヤを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る半導体装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係る1つのセラミック基板の概略図である。
【図3】本実施形態に係るセラミック基板の厚み方向の概略断面図である。
【図4】電子部品をセラミック基板に搭載し、セラミック基板を放熱フィンに搭載する方法を断面にて示す工程図である。
【図5】図4に続く工程図である。
【図6】図5に続く工程図である。
【図7】図6に続く工程図である。
【図8】従来の半導体装置の一例を示す斜視図である。
【図9】従来の半導体装置の要部構成を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…マザーボード(第2の基板)、3…セラミック基板(第1の基板)、
4…放熱フィン(支持部材、放熱部材)、5…接続端子、
6…整列板、11…ボンディングワイヤ、12…囲み部材、
13…シリコーンゲル(封止材)。
Claims (9)
- 電子部品(9)が搭載された複数の基板(3)と、前記複数の基板が同一平面上に接合された支持部材(4)とを有し、前記各々の基板において前記電子部品と前記基板とがボンディングワイヤ(11)によって電気的に接続されてなる半導体装置において、
前記各々の基板毎に、前記基板における前記電子部品、及び、前記ボンディングワイヤの配置領域を囲う囲み部材(12)が設けられており、
前記基板のうち前記囲み部材で囲まれた領域内は、ゲル材料よりなる封止材(13)が充填され、この封止材によって前記電子部品、及び、前記ボンディングワイヤが封止されており、
前記囲み部材の表面には、この囲み部材の内外を連通する開口部(12b、12c)が3つあり、これら3つの開口部のうち2つの開口部(12b)は前記封止材の注入口であり、それらの間にある1つの開口部(12c)は前記封止材を注入する際の空気抜き用であることを特徴とする半導体装置。 - 電子部品(9)が搭載された複数の第1の基板(3)と、前記複数の第1の基板が同一平面上に接合された支持部材(4)と、前記複数の第1の基板が搭載された第2の基板(1)とを有し、前記各々の第1の基板において前記電子部品と前記第1の基板とがボンディングワイヤ(11)によって電気的に接続され、前記複数の第1の基板と前記第2の基板とが接続端子(5)を介して電気的に接続されてなる半導体装置において、
前記各々の第1の基板毎に、前記第1の基板における前記電子部品、及び、前記ボンディングワイヤの配置領域を囲う囲み部材(12)が設けられており、
前記第1の基板のうち前記囲み部材で囲まれた領域内は、ゲル材料よりなる封止材(13)が充填され、この封止材によって前記電子部品、及び、前記ボンディングワイヤが封止されており、
前記囲み部材の表面には、この囲み部材の内外を連通する開口部(12b、12c)が3つあり、これら3つの開口部のうち2つの開口部(12b)は前記封止材の注入口であり、それらの間にある1つの開口部(12c)は前記封止材を注入する際の空気抜き用であることを特徴とする半導体装置。 - 前記接続端子は複数個設けられ、前記複数個の接続端子の位置決めを行うための整列板(6)が備えられており、前記複数個の接続端子の位置が前記整列板により固定された状態で、前記第1の基板と前記第2の基板とが前記複数個の接続端子を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
- 前記第2の基板としてプリント基板を用い、前記整列板の熱膨張率が13〜18〔ppm〕であることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
- 前記封止材の針入度が40〜170〔1/10mm〕であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 前記支持部材が、前記電子部品からの発熱を放熱するための放熱部材であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 前記囲み部材がシリコーンゴムからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 前記ボンディングワイヤがAuからなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 前記ボンディングワイヤがAlからなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の半導体装置。
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