JP3676307B2 - 水冷シャツ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポロシャツその他などの盛夏に着用するシャツの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の盛夏に着用するシャツは上着を着用することなく、直接に肌の上に着用し、開放的にすることで放熱を良好としている。このように夏着用のシャツは、開放的にするとともに、できるだけ涼感のある素材を用いかつデザインに工夫を凝らして見た目にも涼しくしている。しかし、このような工夫を凝らしたシャツを着用していても、盛夏に動き回ると体温が上がって体力が消耗し、時には熱中症になることもある。そこでこのような衣服に冷却機能を持たせるために、特開昭52−15747号公報や実開昭53−88301号公報にはドライアイスで冷却するものや、特開平8−199408号公報には衣服内面または外面に吸水性樹脂を入れた通水性の袋部を形成して吸水性樹脂に吸水させた水の蒸発熱により冷却するものや、特開2000−96313公報には表側を毛管現象で水を拡散させる機能素材とし裏側を防水機能の素材とし、表側のポケットに吸水手段としてスポンジ等を入れ、このスポンジから毛管現象で水を拡散させる機能素材に水を供給して冷却する衣服が開示されている。しかしながら、これらは構造が複雑でかつドライアイスなどで過多に冷却される問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のように盛夏に着用して動き回って汗だくになっても、汗の放散を良好にし、かつ、シャツを水浸しとして着用することで水の蒸発により身体から体温を奪うことで体温の上昇を抑えて、身体を涼しくし、熱中症などを防止することのでき、表側面はべたつき感のない、かつ、簡単な構造とした水冷シャツを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明の手段を以下に説明する。
請求項1の発明では、表側面に撥水性及び防水性加工を施し裏側面に水浸透性及び拡散性加工を施しかつ無数の通気孔を持たせて蒸発機能を付与した生地からシャツを形成してなることを特徴とする水冷シャツである。
【0005】
請求項2の発明では、裏側面に施した水浸透性及び拡散性加工を施しかつ無数の通気性を持たせて蒸発機能を付与した生地は生地が繊維を撚り合わせた撚糸から形成した生地であることを特徴とする請求項1の手段の水冷シャツである。
【0006】
請求項3の発明では、裏側面に施した水浸透性及び拡散性加工を施しかつ無数の通気性を持たせて蒸発機能を付与した生地は生地の裏側面に毛羽立ちを形成した生地であることを特徴とする請求項1の手段の水冷シャツである。
【0007】
請求項4発明では、生地は地及び裏地の合わせ地からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項の手段の水冷シャツである。
なお、本発明における水冷シャツとは着用する際に全体を水に浸して身体に着用するシャツのことをいう。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施の形態の水冷シャツ1は、図1に示すように、生地2の素材を木綿や麻などの植物繊維を撚り合わせた撚糸から織った生地2あるいは編んだ生地2から形成し、通常のシャツの形状とする。即ち、このシャツは特別のデザインや形状にしたものでない。上記の生地2の表側面3に撥水性及び防水性の例えばシリコーン樹脂などの慣用の撥水及び防水加工を施こす。生地2の裏側面4は素材の木綿や麻などの植物繊維を撚り合わせた撚糸から織った生地2あるいは編んだ生地2自体としてその状態のままで水浸透性及び拡散性の加工状態のものとして無数の通気孔を持たせて蒸発機能を付与した生地としている。
【0009】
他の実施の形態では、上記の実施の形態と同様に水冷シャツ1の生地2の素材を木綿や麻などの植物繊維を撚り合わせた撚糸から織った生地2あるいは編んだ生地2から形成する。そしてこの生地2の表側面3に撥水性及び防水性の例えばシリコーン樹脂などの慣用の撥水及び防水加工を施こす。しかしながら、この実施の形態では、生地2の裏側面4は素材の木綿や麻などの植物繊維を撚り合わせた撚糸から織った生地2あるいは編んだ生地2自体としてその状態のままではなく、図2に示すように、裏側面4に施した水浸透性及び拡散性加工として生地2の裏側面4を機械的にほぐして毛羽立ち5を形成した生地2としたものである。この生地2の裏側面4に毛羽立ち5を形成したことで生地2に毛管作用がより増加して水を吸水できるようになり、かつ、通気性も増すこととなり、より一層に水の蒸散による冷却効果が高まる。
【0010】
さらに他の実施の形態では、水冷シャツ1の生地2は表地6及び裏地7の合わせ地8から形成する。この場合、表地6は毛羽立ちを形成していない通常の織地あるいは編地から形成し、かつ、撥水性及び防水性加工の容易な生地であれば必ずしも植物繊維にこだわる必要はない。一方、裏地7は水の浸透性及び拡散性に優れた木綿や麻などの植物繊維あるいは生糸や羊毛などの動物繊維をを撚り合わせた撚糸から織った生地2あるいは編んだ生地2からなるものとする。このように生地2を表地6及び裏地7に分離することで一層に表裏のそれぞれの役割を有効に機能するものとすることができる。また、合わせ地とするので表地は天然繊維でなくとも合成繊維などの化学繊維とすることもできる。
【0011】
本発明の上記の水冷シャツ1の使用方法を説明すると、この水冷シャツ1は肌に直接着用するものである。盛夏の日中に外出する際に、先ず、着用する前に水冷シャツ1を水に浸した後、軽く絞って余分に水が垂れないようにし、これを直接肌の上に着用する。この水冷シャツ1は生地2は織地あるいは編地からなるので生地2自体は織り目あるいは編目からなる多孔性である。従って、たとえ生地2の表側面3を撥水性及び防水性加工を施していても、裏側面4を水に浸して吸水させても、吸水した水は徐々に多孔性の織り目あるいは編目を通って表側面3に抜けて徐々に蒸散することとなり、この蒸散による蒸発熱を身体から奪うこととなり、身体を冷却する効果を有する。さらに、表側面3は撥水性及び防水性加工を施しているので、生地の撚糸の表側面3からは蒸散しにくく、織り目あるいは編目のみを通じて外部に蒸散するので、蒸散量が極端に多くなることが適宜に抑制されるので、冷えすぎることなく、長時間にわたり冷却効果を発揮することができる。なお、下半身部ゃ腹部など冷却し過ぎを嫌う場合には、水冷シャツのその部分の生地2の裏側面4にも撥水性及び防水性加工を施すか、合わせ地8の場合ではその冷却を嫌う部分は表地6のみとし裏地7を取り去るか、あるいは、その部分の裏地7に撥水性及び防水性加工を施して水を吸水できなくする。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は通常のシャツの形状をしており、シャツの生地を表側面に撥水性及び防水性加工を施し、裏側面に水浸透性及び拡散性加工を施し、かつ、無数の通気孔を持たせて蒸発機能を付与した木綿などの植物繊維や動物繊維から生地を形成したシャツであり、あるいは、合わせ地とするときは、生地の裏側面は水浸透性及び拡散性加工を施し、かつ、無数の通気孔を持たせて蒸発機能を付与した木綿などの植物繊維や動物繊維から生地を形成したシャツとし、水を浸透させて肌に直接着用することで、蒸散による冷却効果が得られ、かつ、長時間に亘って冷却効果を得ることができ、さらに、急激な蒸散が抑えられているので冷え過ぎることがなく、また表側面を撥水性及び防水性としているので、その上に他の衣類を水浸しになることなく羽織ることもでき、酷暑に外出する際に着用して日射病などになることを予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る水冷シャツの外観を示す概略図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る水冷シャツの外観および一部破断して裏側面を示す概略図である。
【図3】水冷シャツの生地の表裏の概略を説明する部分的拡大図である。
【図4】水冷シャツの生地の合わせ地を説明する部分的拡大図である。
【符号の説明】
1 水冷シャツ
2 生地
3 表側面
4 裏側面
5 毛羽立ち
6 表地
7 裏地
8 合わせ地
Claims (4)
- 表側面に撥水性及び防水性加工を施し裏側面に水浸透性及び拡散性加工を施しかつ表裏に無数の通気孔を持たせて蒸発機能を付与した生地からシャツを形成してなることを特徴とする水冷シャツ。
- 裏側面に施した水浸透性及び拡散性加工を施しかつ無数の通気性を持たせて蒸発機能を付与した生地は生地が繊維を撚り合わせた撚糸から形成した生地であることを特徴とする請求項1記載の水冷シャツ。
- 裏側面に施した水浸透性及び拡散性加工を施しかつ無数の通気性を持たせて蒸発機能を付与した生地は生地の裏側面に毛羽立ちを形成した生地であることを特徴とする請求項1記載の水冷シャツ。
- 生地は表地及び裏地の合わせ地からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水冷シャツ。
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