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JP3677586B2 - 全方位撮像による環状画像の基準位置検出方法および装置 - Google Patents
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全方位撮像による環状画像の基準位置検出方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全方位撮像レンズ(PAL)を用いて全方位撮影することにより得られた環状画像をパノラマ画像に変換する際に必要な基準位置を検出する方法および装置に係るものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
全方位撮像レンズを用いて撮影された画像は図1に示すように環状画像となる。この環状画像をMPUを用いて図2に示すようにパノラマ展開画像に変換する。この画像変換の際に、図1に示すように、中心座標位置と内円および外円の位置からなる画像変換のための基準位置が環状画像に適合しておれば、MPUは図2に示すように適正なパノラマ展開画像を得るように変換することができるが、図3に示すように基準位置が不適合な状態にあれば、パノラマ展開画像は図4に示すように湾曲したひずみ画像となってしまう。
【0003】
従来では、このようなパノラマ展開画像の湾曲ひずみを解消するために、全方位撮像光学系並びに撮像素子の機械的取り付け位置の精度を上げるべく機械的取り付けの調整を行ったり、あるいは、環状画像をディスプレイに表示して目視で展開領域の基準位置を決定していた。
【0004】
本発明の目的は、上記に鑑みなされたもので、撮像光学系並びに撮像素子の取り付け後の調整作業をソフトウエア技術を用いて吸収し機械的ハードウエア調整を不要にした、全方位撮像による環状画像の基準位置検出方法および装置を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、環状画像をパノラマ展開画像に変換する際の環状画像における基準位置を自動的に検出し決定するようにした、全方位撮像による環状画像の基準位置検出方法および装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、全方位撮像レンズの表面上の端部でかつそのレンズの中心軸を通る面上の2点にマークを施し、この2点を1組とする複数組のマークを中心軸から見て異なる角度位置に施し、これら複数組のマークに基づいて、全方位撮像装置により撮影された環状画像のパノラマ画像への展開領域を表す内円と外円の位置ならびにそれらの円の中心位置を求めるようにした、全方位撮像による環状画像の基準位置検出方法および装置を提供する。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、全方位撮像装置により撮影された複数組のマークを写り込んだ環状画像を2値化処理してマークを顕在化した画像に変換し、そのマーク顕在化画像中の少なくとも2組のマークから各組内の2点を結ぶ直線の交点を中心座標としその中心座標から各点までの距離を半径とする内円および外円の方程式を求めることにより基準位置を決定する、全方位撮像による環状画像の基準位置検出方法および装置を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
図5は、本発明に係る全方位撮像による環状画像の基準位置検出装置を含む全体構成を示すブロック図である。
【0009】
図5において、全方位撮像レンズ1によって周囲360度の全方位にある被写体からの光線を受光し、撮像素子2に被写体像を映し出す。撮像素子2はその被写体像を電気信号に変換してデジタル画像データとしてMPU3へ転送する。MPU3は、そのデジタル画像データを図1に示すような環状画像としてメモリに保持し、かつ、図2に示すようなパノラマ展開画像に変換する。そして、このパノラマ画像はディスプレイ4によって表示される。
【0010】
図1の環状画像を図2のパノラマ展開画像に変換する際に、図に付加されている環状画像の中心座標位置、内円位置および外円位置からなる基準位置を正しく設定することが重要である。この基準位置は中心座標、内円半径および外円半径からなるということができる。
【0011】
本発明は基準位置をソフトウエア技術を使って求めるものであり、以下本発明を図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1の全方位撮像レンズ1は、図6に示すように、入射光10は入射ガラス面11から入射し、反射面12で反射し更に上面の反射面で反射して結像光学系へ導かれる。反射面12にはミラーコーティング6が施されている。このミラーコーティング6は、全方位撮像レンズ1を横から見ると図7(a)に示すように帯状に、また下から見ると図7(b)のように環状に施されている。
【0013】
全方位撮像レンズ1の表面には2組のマーク7と8および7'と8'が印刷されている。各組のマークは、それぞれ図7に示されるように、レンズ1の中心軸を通る面と交差するレンズ表面上であって、ミラーコーティング6の上端部の直ぐ外側およびその下端部の直ぐ外側に位置される。マークは、ミラーコーティング部に替えて入射ガラス面に印刷されてもよい。また、マークは2組に限らず3組以上であってもよい。マーク7と8を第1組とし、マーク7'と8'を第2組とする。図7(b)に示すように、第1組のマーク7と8が位置するレンズの中心軸を通る面は、第2組のマーク7'と8'が位置する中心軸を通る他の面に対し90度の角度を成すようにするのが好ましいが、それ以外の角度で配置してもよい。90度以外の角度にしたときは後述する一致率の計算式をその角度に合わせる必要がある。以下の説明では90度の角度で配置した場合について説明する。特に、第1組のマーク7、8の重心を通るマーク間の直線距離は、第2組のマークの重心間の直線距離と等しくなるようにする。
【0014】
マークの色は、一般的な風景では比較的存在しにくい色、例えば純度の高い赤色などを用いるのが好ましいが、本システムが使用される環境に合わせて他の色、例えば純色の高い青色などを用いてもよい。即ち、マークの色は、後述する2値化処理の際のマークとそれ以外の画像とを識別してマークのみを残すことができるしきい値を与えることができるように選択される。
【0015】
マークの形は円形でも矩形でもよく、マークの重心の位置を明確にできる形であればどのような形でもよい。また、マークの大きさは画像処理が可能な画素数があればよい。画像処理のし易さの点から、直径が約0.5mmの円形が好ましい。なお、マーク7,8,7'、8’はマスク法により印刷することができる。
【0016】
以上に説明したような4個のマーク7,8,7'、8'が施された全方位撮像レンズを用いて風景を撮影すると、図9に示すように環状画像中に赤色のマーク4個が写し込まれる。これらマークは環状画像の内円および外円の直ぐ外側に写し込まれている。以下、図9に示す環状画像を用いてパノラマ画像への展開領域を示す基準位置、即ち、中心座標、内円半径および外円半径を求めるMPU3の動作手順について図8のフローチャートに従って説明する。
【0017】
図9に示す環状画像は各画素について色と濃度を表すディジタルデータとしてMPU3内に保持されている。図9の原画像はMPU内に保持されているプログラムにしたがって図8のステップ11で2値化処理が行われる。この2値化処理は、各画素の濃度レベルをしきい値を境として、しきい値以上の画素を黒とし、しきい値未満の画素を白とする処理をおこなう。マークの色を赤色にした場合は、2値化処理においては、90%の赤色以上を赤色とみなすようにしきい値を選ぶと、画素のしきい値はRGB(255*0.90、255*0.10、255*0.10)となる。また、マークの色に青色を選択したときは、2値化処理においては90%以上の青色を青色とみなすように、画素のしきい値をRGB(255*0.10、255*0.10、255*0.90)とすればよい。このように、マークの色を変えたときは2値化しきい値もその色に合せて変更することが必要である。
【0018】
2値化しきい値RGB(255*0.90、255*0.10、255*0.10)は、具体的には、ある画素の濃度成分が赤R?255*0.90、緑G<255*0.10、青B<255*0.10である時はその画素は図形部分として処理され、それ以外の部分は背景部分として処理される。このようにして図9の環状画像を2値化処理すると図10に示すように4個のマークが表示される。なお、図9の環状画像中の左方向に赤い信号灯が存在するので、これが図10に4個のマークの他に点として表れている。
【0019】
従って、2値化処理された画像は通常は濃度の濃い赤色のみが抜き出された画像である。その画像中の図形部分として描かれたマーク等をそれぞれマークとして扱うことができるように図8のステップ12でラベリング処理を行う。
【0020】
ラベリング処理では、図形部分として認識される画素が前後左右あるいは斜め方向に隣接して存在しているとき、それらの画素は連結しているといい、前後左右に4個隣接しておれば4連結といい、前後左右および斜め方向に8個の画素が隣接しておれば8連結という。図11に示すように、各連結成分単位にL1からL5のように名前を割り当てる処理をラベリング処理といい、図11では5個のラベルが与えられている。
【0021】
ラベリング処理された画素の集まりはある大きさを持った図形であるので、これを点として扱えるようにするために、図8のステップ13にて各ラベルの図形(マーク)の重心座標を検出する処理を行う。
【0022】
1図形(1つのマーク)の重心座標検出処理ではモーメントが用いられる。モーメントは画素の連結で形成される図形Sの各画素の重さを1として(p、q)の組み合わせにより次式で定められる。
【0023】
【数1】
Figure 0003677586
【0024】
(p、q)の組により種々の特徴量がもとめられる。M(0、0)はこの図形の面積、M(1,0)およびM(0,1)はそれぞれ縦軸と横軸に対するモーメントを表すから、この図形の重心座標(m、n)は、m=M(1,0)/M(0,0)、n=M(0,1)/M(0,0)によって求められる。なお、iとjはそれぞれ横軸の座標と縦軸の座標を表す。このようにして重心座標を計算する技術はよく知られている。
【0025】
図18の重心座標検出処理ステップ13によってマークの候補が決定される。図9の環状画像の例では普通の風景を撮っているため信号機の赤色も撮影されてしまい、それがマーク候補としてラベリングされている。従って、図11に示すように5個のラベルから真の4個のマークを確定する必要がある。
【0026】
そこで、次に4個のマークを確定するべく図8のステップ14でマークの特性に基づく一致率によるマーク確定処理が実行される。全方位撮像レンズ1に施したマーク7,8,7'、8’の特性は、マーク7と8を通る直線はマーク7'と8’を通る直線と直交し、かつ、マーク7と8間お距離はマーク7'と8’間の距離と等しくなっているので、この特性に最も近いマークの組み合わせをサーチして真のマークを決定する。具体的には、任意のマーク2個を選択しそれらマークを結ぶ直線を第1基準線とし、残りの任意の2つのマークを結ぶ直線を第2基準線とする。このようにして、第1基準線と第2基準線との組み合わせを複数組形成する。これらの関係はマークの特性から図12に示されるようになることが必要である。ここで、
P1は選択されたマーク1
P2は選択されたマーク2
P3は選択されたマーク3
P4は選択されたマーク4
直線P1P2は第1基準線
直線P3P4は第2基準線
Cは中心座標
θは基準線の成す角度
l1は第1基準線における内円と外円間の距離
l2は第2基準線において内円と外円間の距離
ri1は第1基準線における内円の半径
ro1は第1基準線における外円の半径
ri2は第2基準線における内円の半径
ro2は第2基準線における外円の半径
である。
【0027】
前述のマークの特性、即ち2組の各マーク間の距離は等しくかつ第1基準線と第2基準線は直交するという特性に基づき、この特性に一致するマークを選定する操作を図8のマーク確定処理ステップ14で行う。
【0028】
マーク確定処理はマークの特性に基づく一致率を次の式で定義する。
【0029】
【数2】
Figure 0003677586
【0030】
第1基準線と第2基準線との各組について上記式(2)を用いて一致率を計算して最大の一致率の組を選定し、それを真のマークの組み合わせと定義する。
【0031】
次に図8のステップ15において、決定された第1基準線と第2基準線の組は図12に示す関係にあるから、両基準線の直交点Cを中心座標とし、内円の半径は(ri1+ri2)/2として計算し、また、外円の半径は(ro1+ro2)/2として計算する。
【0032】
以上のようにして、環状画像の中心座標位置、内円の半径および外円の半径からなる環状画像の基準位置を算出することができる。
【0033】
なお、以上のようにして決定された環状画像の基準位置により指定された領域、即ち環状画像のパノラマ画像への展開領域のみの画像データを他の装置へ転送するようにすれば、転送速度を向上することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、環状画像の中心座標位置、内円の半径および外円の半径をソフトウエア技術を用いて自動的に計算して求めることができるので、機械的調整は不要となるばかりでなく、環状画像の展開領域を目視により決定する操作が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全方位撮像レンズで撮影された環状画像の正常な展開領域を示した図である。
【図2】図1の環状画像を矩形に変換したパノラマ展開画像を示す図である。
【図3】不適当な展開領域を指定した状態を示す環状画像を示す図である。
【図4】図3のように不適当な展開領域を指定した結果得られたパノラマ展開画像を示す図である。
【図5】本発明の概略構成を示すブロック図である。
【図6】全方位撮像レンズ光学系の説明図である。
【図7】全方位撮像レンズの表面にマークを印刷する位置を示す図である。
【図8】本発明に係る動作手順をしめすフローチャートである。
【図9】マークを写し込んだ環状画像を示す図である。
【図10】図9の環状画像に2値化処理を施した後のマークが出現した画像を示す図である。
【図11】図10のマークにラベリング処理を施した図である。
【図12】マークの特性を説明した図である。
【符号の説明】
1 全方位撮像レンズ
2 撮像素子
3 MPU
4 ディスプレイ

Claims (16)

  1. 全方位撮像による環状画像の基準位置検出方法であって、
    全方位撮像レンズの表面上の所定の光学系両端部でかつそのレンズの中心軸を通る面上の2点にマークが位置されるように、この2点を1組とする少なくとも2組のマークを前記中心軸から見て異なる所定角度の位置に施し、
    全方位撮像装置により上記複数組のマークを写し込んだ環状画像を撮像し、
    その環状画像を2値化処理して前記複数組のマークを顕在化し、そして
    該顕在化した複数組のマークに基づき、前記環状画像をパノラマ画像へ展開する際の該環状画像の展開領域を指定する基準位置を求める、
    前記方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記基準位置は前記環状画像の中心座標位置と内円位置と外円位置である、前記方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、前記基準位置は前記環状画像の中心座標位置と該中心座標からの前記内円の半径と該中心座標からの前記外円の半径である、前記方法。
  4. 請求項1に記載の方法において、前記2値化処理は、前記マークを純度の高い単色とし、このマークの色に合わせてしきい値を決めてマークが顕在化するようにする、前記方法。
  5. 請求項3に記載の方法において、前記基準位置を求めるステップは、顕在化したマークの組毎に各組内の2つのマークを結ぶ直線を求め、その直線の交点を中心座標とし、該中心座標から前記環状画像の内円に対応するマークまでの距離を内円の半径とし、かつ、該中心座標から前記環状画像の外円に対応するマークまでの距離を外円の半径とする、前記方法。
  6. 請求項1に記載の方法において、前記基準位置を求めるステップは、顕在化したマークの中心点を求め、それらマークの組毎に各組内の2つの中心点を結ぶ直線を求め、その直線の交点を中心座標とし、該中心座標から前記環状画像の内円に対応するマークの中心点までの距離を内円の半径とし、かつ、該中心座標から前記環状画像の外円に対応するマークの中心点までの距離を外円の半径とする、前記方法。
  7. 請求項6に記載の方法において、前記中心点を求めるステップは、各マーク連結体からなるマーク図形の重心点を求めるステップである、前記方法。
  8. 請求項6に記載の方法において、前記直線を求めるステップは、前記中心点の2点を任意に選択すると共に、残りの中心点の任意の2つを選択した組み合わせを複数組形成し、それら複数組の組み合わせのおのおのについて、それらの組の内において前記選択された2点を結ぶ直線の成す角度が前記所定角度であると共に前記選択された2点間の距離が等しいところのマークの特性との一致率を算出し、最も一致率の高い組み合わせを真のマークの組として決定し、決定されたマークの組に基づき前記直線を求める、前記方法。
  9. 請求項1に記載の方法において、前記基準位置を求めるステップは、前記マークが顕在化された画像中の図形を連結体毎にラベリング処理し、各連結体の重心点を検出する処理をし、前記重心点の2点を任意に選択すると共に、残りの重心点の任意の2つを選択した組み合わせを複数組形成し、それら複数組の組み合わせのおのおのについて、前記少なくとも2組のマークにおいて前記各組内のマークの2点を結ぶ直線の成す角度が前記所定角度であると共に前記組内のマークの2点間の距離が等しいところのマークの特性との一致率を算出し、最も一致率の高い組み合わせを真のマークの組として決定し、決定されたマークの組に基づいて、それらマークの組毎に各組内の2つの重心点を結ぶ直線を求め、その直線の交点を中心座標とし、該中心座標から前記環状画像の内円に対応するマークの重心点までの距離を内円の半径とし、かつ、該中心座標から前記環状画像の外円に対応するマークの重心点までの距離を外円の半径とする、前記方法。
  10. 全方位撮像による環状画像の基準位置検出装置であって、
    全方位撮像レンズの表面上の所定の光学系両端部でかつそのレンズの中心軸を通る面上の2点にマークが位置されるように、この2点を1組とする少なくとも2組のマークを前記中心軸から見て異なる所定角度の位置に施した前記全方位撮像レンズと、
    該全方位撮像レンズを用いて上記複数組のマークを写し込んだ環状画像を撮像する撮像装置と、
    その環状画像を2値化処理して前記複数組のマークを顕在化する2値化処理装置と、
    該顕在化した複数組のマークに基づき、前記環状画像をパノラマ画像へ展開する際の該環状画像の展開領域を指定する基準位置を求める手段と、
    を備えた前記装置。
  11. 請求項10に記載の装置において、前記所定角度を90度とする、前記装置。
  12. 請求項10に記載の装置において、前記マークの色は赤色である、前記装置。
  13. 請求項12に記載の装置において、前記赤色は純度の高い赤色である、前記装置。
  14. 請求項10に記載の装置において、前記マークの形は円形である、前記装置。
  15. 請求項10に記載の装置において、前記マークの大きさは画像処理が可能な複数個の画素からなる、前記装置。
  16. 請求項15に記載の装置において、前記マークの大きさは約0.5mmである、前記装置。
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