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JP3680668B2 - 糊付け製本装置及び画像形成装置 - Google Patents
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JP3680668B2 - 糊付け製本装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置から排出された画像形成処理済みの用紙に対して、用紙搬送中に用紙側縁近傍に帯状に糊を塗布して製本する糊付け製本装置、及び糊付け製本装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機、プリンタ、これらの複合機等の画像形成装置により画像が記録された用紙の所定位置に、糊付け処理をして、製本化する糊付け製本装置が提供されている。
【0003】
糊付け処理装置としては、(1)糊吐出ノズルを用いて用紙に糊を吐出する装置、(2)糊収容箱に糊車を設置し、該回転する糊車の外周に糊を付着させ、糊車の外周を用紙に接触させて接触転写する装置、(3)ノズルよりホットメルト剤(熱融着剤)と加熱圧縮空気の混合体を吐出するホットメルト塗布装置、等が用いられている。
【0004】
特表昭59−500907号公報に記載の製本装置は、第1の方向に搬送する用紙を、その搬送方向と直交する第2の搬送方向に偏向し、その後、走行する用紙の端部に線状に糊を塗布し、積載、整合後に加圧して製本するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の糊付け製本装置では、以下の課題がある。
【0006】
(1)糊塗布工程前に必ず用紙搬送方向を90度回転させる為、用紙の綴じ方向を自由に選択する事ができない。
【0007】
(2)製本モードと、その他のモード、例えばシフト排紙モード、直接排紙モードとで、用紙排出方向が異なり、排紙皿を別個に設けるため、糊付け製本装置が大型化する。
【0008】
(3)シフト排紙機能を別個に設ける必要があり、糊付け製本装置が複雑化する。
【0009】
(4)中折り処理された用紙及びZ折り処理された用紙を糊付け製本することができない。
【0010】
(5)用紙束の綴じ方向により、表紙用紙給紙装置への表紙用紙の装填方向を変えなければならない。
【0011】
(6)表紙用紙に折り処理を行い、糊付け製本する事ができない。
(7)用紙方向変換手段と糊塗布手段とがほぼ同一平面内にあるため、糊付け製本装置の幅寸法及び奥行き寸法が増大する。
【0012】
(8)糊塗布手段の下方に整合加圧手段が配置されているため、糊付け製本後の用紙束を収納する部分が小さくなる。
【0013】
本発明は上記の各課題を解消して、糊付け製本装置の糊供給手段及び糊吐出手段を改良し、均一かつ確実な糊塗布により、画像処理済みの用紙束の製本仕上がり品質の向上を達成し、かつ装置の小型化、簡易化の実現と、操作性に優れた糊付け製本装置、及び糊付け製本装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の糊付け製本装置は、用紙を保持して搬送方向に対して水平方向に90度回転させる用紙回転手段と、用紙の曲がりと片寄りとを補正する曲がり片寄り補正手段と、搬送手段により搬送される用紙の端部に線状に糊を塗布する糊塗布手段と、塗布済みの用紙を積載し整合後加圧する整合加圧手段と、整合加圧されて製本された用紙束を排出して積載する用紙束積載手段とを有し、装置の下部から上部に向けて、1段目に前記用紙回転手段を、2段目に前記曲がり片寄せ補正手段及び前記糊塗布手段を、3段目に前記整合加圧手段を順に配置すると共に、前記整合加圧手段に対向する位置に前記用紙束積載手段を配置したことを特徴とするものである(請求項1)。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の糊付け製本装置及び糊付け製本装置を備えた画像形成装置を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は画像形成装置Aと自動原稿送り装置ADFと糊付け製本装置Bとから成る画像形成システムの全体構成図である。
【0018】
図示の画像形成装置Aは、画像読み取り手段1、画像処理手段2、画像書き込み手段3、画像形成手段4、給紙手段5、搬送手段6、定着手段7、再搬送手段(自動両面コピー搬送部ADU)8、制御手段9等を備えている。
【0019】
給紙手段5は、カセット給紙部5Aと大容量給紙部(LCT)5B、手差し給紙部5C、及び中間給紙ローラ5D、レジストローラ5Eから成る。
【0020】
搬送手段6は、搬送ベルト6A、搬送路切り替え板6B、排紙ローラ6C等を備えている。
【0021】
画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り装置ADFが搭載されている。画像形成装置Aの図示の左側面の排紙ローラ6C側には、糊付け製本装置Bが連結されている。
【0022】
自動原稿送り装置ADFの原稿台上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り手段1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれる。
【0023】
CCDイメージセンサ1Aにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理手段2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み手段3に信号を送る。
【0024】
画像書き込み手段3においては、半導体レーザからの出力光が画像形成手段4の感光体ドラムに照射され、潜像を形成する。画像形成手段4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙手段5から送り出された用紙Sは、転写部において画像が転写される。
【0025】
画像を担持した用紙Sは、搬送ベルト6Aにより搬送され、定着手段7により定着され、排紙ローラ6Cから糊付け製本装置Bの受け入れ部11に送り込まれる。或いは搬送路切り替え板6Bにより再搬送手段8に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Sは再び画像形成手段4において、両面画像処理後、排紙ローラ6Cから排出される。排紙ローラ6Cから排出された用紙Sは、糊付け製本装置Bの受け入れ部11に送り込まれる。
【0026】
糊付け製本装置Bは、図示の上段から、固定排紙皿15、整合加圧手段20、糊塗布手段30と曲がり片寄り補正手段40、用紙回転手段50、表紙用紙給紙手段60がほぼ垂直方向に縦列配置されている。
【0027】
糊付け製本装置Bの図示右方には、入口部搬送手段10と折り手段70が配置されている。糊付け製本装置Bの図示左側面には、糊付け処理された製本を積載する用紙束積載手段80が配置されている。
【0028】
図2は、糊付け製本装置Bの用紙搬送経路を示す構成図である。図3は用紙への糊付け製本過程を示す模式図である。
【0029】
糊付け製本装置Bは入口部搬送手段10の受け入れ部11が、画像形成装置Aの排紙ローラ6Cと合致する位置と高さに調節して設置されている。
【0030】
受け入れ部11に接続する用紙Sの搬送路は、最上段の固定排紙皿15への上方の用紙搬送路12と、下方の搬送路16に分岐されていて、切り替えゲートG1の占める角度の選択により用紙Sが何れかの搬送路に給送される。
【0031】
上方の用紙搬送路12は、搬送ローラ13A,13B,13Cと排出ローラ14及びガイド板等から成る。下方の用紙搬送路16は、搬送ローラ17A,17B,17Cと切り替えゲートG2及びガイド板等から成る。
【0032】
下方の用紙搬送路16に接続する用紙搬送路は、中段の用紙回転手段50と、最下段の折り手段70に至る2系統に分岐されていて、切り替えゲートG2の占める角度の選択により用紙Sが何れかの搬送路に給送される。
【0033】
(1)装置上部の固定排紙皿15に直接排紙
画像形成装置Aから排出された画像形成済みの用紙Sは、受け入れ部11に導入され、用紙搬送路12を通過して、搬送ローラ13A,13B,13C及びガイド板により搬送され、排出ローラ14に挟持されて機外上部の固定排紙皿15上に排出され、順次積載される。
【0034】
この用紙搬送過程では、切り替えゲートG1はソレノイドの駆動により揺動され、用紙搬送路16を閉止し、用紙搬送路12を開放状態にして、用紙Sの固定排紙皿15への通過を可能にする。
【0035】
(2)用紙の90度回転処理
この用紙回転モードに設定されると、切り替えゲートG2はソレノイドがオフの状態で、用紙搬送路18Bを閉止し、用紙搬送路18Aを開放状態に保持し、用紙Sの用紙搬送路18Aの通過を可能にする。
【0036】
画像形成装置Aから排出された画像形成済みの用紙Sは、受け入れ部11、用紙搬送路16、搬送ローラ17A,17Bを通過し、切り替えゲートG2により開放状態に形成された用紙搬送路18Aを通過して、図示左方のほぼ直角方向に偏向され、搬送ローラ17Cに挟持され、用紙回転手段50に送り込まれる。
【0037】
用紙回転手段50に導入された用紙Sは、切り替えゲートG3の上方に開放された用紙搬送路51を通過し、搬送ローラ52A,52B,52C,52D及びガイド板に挟持されて、図示の矢示左方向に進行する。
【0038】
用紙Sの中央部が回転部材53に到達すると、用紙搬送が一時停止し、搬送ローラ52A,52B,52C,52Dの圧接が解除され、離間状態に保持される。この搬送ローラ52A,52B,52C,52Dの圧接解除状態で、回転部材53の上下の回転円盤53A,53Bが用紙Sを挟持して回転することにより、用紙Sの方向が90度変換される。例えば、A4判サイズの用紙Sが、回転部材53により、A4Rの方向に変換される。
【0039】
用紙回転手段50は、用紙Sの90度回転と用紙Sの片寄せ処理とを同時に実行可能である。又は、用紙回転手段50は、用紙Sの90度回転と用紙の片寄せ処理とを単独に実行可能である。
【0040】
回転方向変換された用紙Sは、搬送ローラ52A,52B,52C,52Dの圧接回転により搬送され、用紙回転手段50から搬出され、搬送ローラ54A,54Bとガイド板に案内されて、図示のほぼ直角方向上方に偏向され、切り替えゲートG4を通過して更に図示右方に偏向され、曲がり片寄り補正手段40に送り込まれる。
【0041】
糊付け製本処理を要しない用紙Sは、ソレノイドの駆動により、切り替えゲートG4の左側方の用紙搬送路を通過して、搬送ローラ81A,81B及びガイド板により搬送され、排紙ローラ82により機外の昇降排紙皿83に排出される。
【0042】
(3)曲がり片寄り補正処理
曲がり片寄り補正手段40は、用紙Sを挟持及び解除可能にする搬送ローラ41A,41B,41C,41Dと幅整合手段42と用紙搬送路43とから成り、糊塗布処理前の用紙Sを基準板44に当接させて片側整列させる。
【0043】
(4)用紙Sへの糊塗布処理
曲がり片寄り補正手段40から糊塗布手段30に送り込まれた用紙Sは、搬送ローラ31により挟持されて、図示の矢示右方向に進行する。糊塗布手段30の用紙搬送路32、曲がり片寄り補正手段40の用紙搬送路43は、何れも用紙回転手段50の用紙搬送路51とほぼ平行に形成され、用紙Sの搬送方向は逆向きである。
【0044】
吐出手段37は、後述の袋状容器から供給される糊を収容して、走行する用紙Sの一方の側縁に帯状又は断続する破線状に糊を吐出して糊塗布部Nを形成する。
【0045】
糊塗布処理された用紙Sは、搬送ローラ34A,34Bとガイド板とから成る用紙搬送路35に沿って上昇し、排出ローラ36に挟持されて整合加圧手段20に排出される。
【0046】
(5)整合加圧処理
糊塗布処理されない1枚目の用紙Sは、グリッパ手段21により挟持されて、ストッパ23に先端部が当接してスタッカ22上の所定位置に載置される。グリッパ手段21は回動するベルト24に支持されて移動する。
【0047】
糊塗布処理された2枚目以降の用紙Sは、同様にして、グリッパ手段21により挟持されて、糊塗布部を下面側にして、スタッカ22上の先行の用紙S上に順次載置される。25は幅方向に移動可能な一対の幅整合部材であり、用紙Sの幅方向を規制する。
【0048】
加圧ローラ部材26は、回動するベルト24に支持されてグリッパ手段21とともに移動する。加圧ローラ部材26は、用紙Sの糊付け裏面側を圧接して移動し、用紙間の接着を確実にする。
【0049】
加圧ローラ部材26による用紙Sの加圧処理は、用紙Sがスタッカ22上に載置される都度行っても良い。又は、用紙Sが複数枚積載される毎に加圧処理を行ってもよい。
【0050】
(6)用紙束積載
スタッカ22の用紙積載面の一部には、駆動ローラ27と従動ローラ28に巻回された複数本の排出ベルト29が回動可能に配置されている。
【0051】
最終枚目の用紙Sがスタッカ22上に積載され、加圧処理されて、糊付け製本された用紙束は、排出ベルト29の排出爪29aにより用紙束の後端部を保持されて、スタッカ22の載置面上を滑走して、排紙ローラ82に挟持されて、用紙束積載手段80の昇降排紙皿83上に排出、積載される。
【0052】
昇降排紙皿83には、糊塗布処理された用紙Sと、糊塗布処理されない用紙Sとが積載可能であり、昇降駆動により用紙を収容する事ができる。
【0053】
(7)表紙用紙給紙
表紙用紙給手段60は、給紙カセット61、給紙部材62から構成されている。給紙カセット61から給紙された1枚の表紙用紙Kは、給紙経路63、搬送ローラ64を通過し、用紙回転手段50に送り込まれ、曲がり片寄り補正手段40を経て、糊塗布手段30、整合加圧手段20において、上述の用紙束の上面又は下面に重ねられて糊付け製本される。
【0054】
また、給紙カセット61から給紙された1枚の表紙用紙Kは、給紙経路63を経て、切り替えゲートG5により分岐され、後述の折り手段70内に送り込まれ、二つ折り処理された後、搬送ローラ64を通過し、用紙回転手段50に送り込まれ、曲がり片寄り補正手段40、糊塗布手段30、整合加圧手段20を経て、用紙束に重ねられて糊付け製本する事ができる。
【0055】
(8)折り処理
用紙搬送路16から図示の下方に搬送された用紙Sは、切り替えゲートG2において分岐され、用紙搬送路18Bを経て折り手段70内に搬入される。折り手段70は折りローラ71,72,73から成り、搬入された用紙Sに対して、二つ折り処理、又はZ折り処理を行う。折り処理された用紙Sは、切り替えゲートG5により、表紙用紙給紙経路に合流し、搬送ローラ64、切り替えゲートG2を経由して、用紙回転手段50に送り込まれ、更に、曲がり片寄り補正手段40、糊塗布手段30、整合加圧手段20を経て糊付け製本される。
【0056】
図4は各種用紙Sへの糊塗布位置を示す斜視図であり、図4(a)は用紙Sの長辺側に糊塗布部Nを形成した図、図4(b)は用紙Sの短辺側に糊塗布部Nを形成した図、図4(c)は二つ折り処理された用紙Sに糊塗布部Nを形成した図、図4(d)はZ折り処理された用紙Sに糊塗布部Nを形成した図である。
【0057】
図5(a)は糊塗布手段30の吐出手段近傍の平面図、図5(b)は糊塗布手段30の吐出手段近傍の正面図、図6は吐出手段37の断面図である。
【0058】
搬送ローラ41D,31の中間で、用紙Sの幅方向の側縁近傍の所定位置には、吐出手段37が固定配置されている。吐出手段37は、ノズル部材371、供給部材372、電磁弁373、調整部材374、ニードル部材375、入口部材376から構成されている。
【0059】
ノズル部材371の先端部の内径部は、先細の円錐形状をなし、最先端部は小口径の開口部371aに形成されている。
【0060】
ノズル部材371の内径部には、細長いニードル部材375が移動可能に挿入されている。ニードル部材375の先端部は、先細形状をなし、ノズル部材371の最先端部の小口径の開口部371aを開閉可能にする。
【0061】
ノズル部材371の後端部は、供給部材372に螺合して一体化されている。供給部材372の内部は、空洞状の圧力室372aに形成され、用紙を接着する糊が充填される。
【0062】
供給部材372の側面には、導入口372bが開口し、入口部材376に接続している。後述の袋状容器38内に収容された用紙接着用の糊は、後述の押圧手段39により圧送されて、供給管体を経て、入口部材376、導入口372bから供給部材372の圧力室372a内に供給される。
【0063】
圧力室372a内に収容された糊は、電磁弁373の作動により突出されるニードル部材375により、ノズル部材371の開口部371aから吐出される。
【0064】
なお、ノズル部材371の開口部371aの糊固化を防止するニードル部材375の前後進駆動は、用紙Sへの糊付け開始前に行い、固化した糊、及び同時に吐出した糊は、下方の回収容器377に収容する。
【0065】
また、糊固化防止のためのニードル部材375の前後進駆動回数、及び前後進ストローク長さは、ノズル部材371の先端部、ニードル部材375の先端部の諸元、及び糊の特性等により最適条件に設定される。
【0066】
本発明の実施の形態で使用される糊は、水溶性酢酸ビニル系接着剤で、粘度は常温で750〜1500cpsである。
【0067】
図7は、糊を収容する袋状容器38、該袋状容器38を押圧して内包する糊を排出可能にする押圧手段39から成る糊供給手段の断面図である。
【0068】
糊を収容する袋状容器38は、可撓性袋体381と、排出開口部を有する口金部材382と、開閉弁383とから成る。開閉弁383は供給管384を介して吐出手段37の入口部材376に接続している。
【0069】
袋状容器38は、押圧手段39の筐体390の所定位置に交換可能に設置される。
【0070】
押圧手段39は、V字形状に配置され、対称形をなす一組の押圧部材391,392と、噛合する一組の歯車393,394と、押圧部材391に接続して加圧する加圧部材397とから構成されている。
【0071】
押圧部材391の基部と歯車393の中心の回転軸395とは一体に形成され、筐体390の側壁に回転可能に支持されている。押圧部材392の基部と歯車394の中心と回転軸396とは一体に形成され、筐体390の側壁に回転可能に支持されている。
【0072】
加圧部材397はガススプリング等の空圧機器から成り、往復動するアーム398の先端部はジョイント399を介して押圧部材391に接続している。加圧部材397の押圧荷重Pにより、アーム398は押圧部材391を押圧する。押圧部材391は回転軸395を中心にして図示の矢印方向に揺動される。
【0073】
押圧部材391の揺動により、押圧部材391と一体をなす歯車393は、噛合する歯車394を回転させる。歯車394の回転により、押圧部材392は回転軸396を中心にして図示の矢印方向に揺動される。
【0074】
V字形状をなす押圧部材391,392が揺動することにより、袋状容器38の可撓性袋体381は上下方向から圧縮されて、内包される糊は口金部材382の排出開口部を経て、開閉弁383から排出され、供給管384を経て吐出手段37の圧力室372a内に供給される。
【0075】
図8は糊付け製本工程を示す模式図、図9は糊付け製本装置の制御を示すブロック図である。
【0076】
曲がり片寄り補正手段40の幅整合手段42により片側整列された用紙Sは、搬送ローラ41A〜41Dにより挟持、搬送されて糊塗布手段30に進行する。用紙Sの先端部が用紙先端通過検知用センサPS1を通過したことを検知されると、その検知信号発生から所定時間経過後に、吐出手段37による糊の吐出を開始する。即ち、制御手段9は吐出手段37の電磁弁373の駆動を指令する。
【0077】
吐出手段37による糊の吐出時間の制御は、用紙Sの搬送方向の長さ、搬送ローラによる用紙搬送速度により決定される。
【0078】
なお、制御手段9は、用紙SのセンサPS1通過に先立って、吐出手段37の電磁弁373を作動させ、ノズル部材371の先端部に固化した糊を適宜除去する。
【0079】
吐出手段37による用紙S上の糊の塗布形状は、連続する直線状、又は断続する波線状でもよい。或いは用紙Sに穿孔処理が施されている場合には、孔を避けて断続する直線状に糊を吐出する。これらの糊吐出の可変制御は、制御手段9による電磁弁のオン、オフ駆動により行われる。
【0080】
前記吐出手段37のノズル部材371の開口部371aは、1個に限定されるものではない。複数の開口部371aを設け、複数箇所から糊を同時に吐出して、複数の塗布線を形成することも可能である。
【0081】
また、前記吐出手段37を複数個配列し、複数箇所から糊を同時に吐出して、複数の塗布線を形成することも可能である。
【0082】
本発明の糊付け製本装置は、複写機、プリンタ、これらの複合機等の画像形成装置に接続される。画像形成装置により所望のデジタル処理が行われ、片面記録、両面記録、頁編集等の処理後、排出された用紙は、本発明の糊付け製本装置を備えた画像形成装置により、表紙付け、糊付け処理が正確かつ効率よく行われ、製本化される。
【0083】
なお、本発明の糊付け製本装置を独立した装置に形成し、他の画像形成装置により処理されて頁揃えされた用紙束に対して糊付け製本することも可能である。
【0084】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の糊付け製本装置により以下の効果が奏せられる。
(1)本発明の糊付け製本装置は、用紙回転手段により用紙の回転処理を選択的に実施し、すべての用紙サイズに対し、綴じ方向が制約されず、用紙の長手方向、及び短手方向の綴じに対応する事が可能である。また、糊付け製本モードと他のシフト排紙やストレート排紙等の排紙モードにおいて、共同の1個の排紙皿に用紙の排出が可能となり、糊付け製本装置を小型化する事ができる。さらに、用紙回転手段において、用紙片寄せが可能であり、片寄せ手段を別個に設ける必要がなく、糊付け製本装置の簡易化、小型化、製造原価低減に有効である。
(2)本発明の糊付け製本装置は、糊塗布手段の用紙搬送方向上流側直前に、曲がり片寄り補正手段を配置することにより、糊塗布工程の直前に、用紙回転手段を通過し搬送された用紙の曲がり、片寄りが補正された後、用紙に糊塗布部が正確に形成される。
(3)本発明の糊付け製本装置は、折り手段により中折り処理及びZ折り処理した用紙に対して糊付け製本することができる。また、中折り処理又はZ折り処理した用紙と、折り処理しない用紙とを一緒に糊付け製本することができる。例えば、A3判のZ折り処理用紙と、A4判用紙とを重ね合わせて糊付け製本することができる。
(4)本発明の糊付け製本装置は、表紙用紙給紙手段の給紙カセット内への表紙用紙のセット方向に関係なく、用紙長手方向綴じ及び短手方向綴じの何れの方向の綴じに対しても、表紙用紙の方向を対応させる事が可能である。例えば、画像形成装置から排出された記録済みの用紙がA4判であり、給紙カセット内にセットされた表紙用紙がA4R判の場合にも、糊塗布部の方向に適した方向に用紙回転手段により用紙を回転処理することにより、表紙用紙と記録済みの用紙とを正常に重ね合わせて糊付け製本することができる。また、給紙カセット内にセットされた表紙用紙を折り手段に搬入し、表紙用紙に二つ折り処理を行い、記録済みの用紙と重ね合わせて糊付け製本することもできる。
(5)本発明の糊付け製本装置は、用紙回転手段、糊塗布手段、整合加圧手段を、垂直上下方向に配置すること、及び用紙回転手段、糊塗布手段、整合加圧手段の用紙搬送路を、装置下部から順次上部に向かう逆S字型、又はS字型に配列したことにより、糊付け製本装置の全幅寸法及び奥行き寸法を少なくし、設置面積を縮小することができる。また、整合加圧手段を装置の最上部に配置する事により、糊付け製本処理後の用紙束を収納して昇降する用紙束積載手段を大きくする事ができる利点がある。更に、用紙束積載手段が装置の側方の適当な高さ位置に配置されるから、糊付け製本処理後の用紙束を取り出すときの操作性が良い。
(6)本発明の糊付け製本装置を備えた画像形成装置により、画像形成されて順次排出される複数の用紙の排出速度及び用紙サイズに対応して、糊付け処理、折り処理、表紙付け等を正確かつ効率よく行い、効率よく製本化することができる。また、画像形成装置の排紙部に対応して糊付け製本装置の用紙受入部を配置可能であり、画像形成装置と糊付け製本装置との接続が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置と自動原稿送り装置と糊付け製本装置とから成る画像形成システムの全体構成図。
【図2】糊付け製本装置の用紙搬送経路を示す構成図。
【図3】用紙への糊付け製本過程を示す模式図。
【図4】各種用紙への糊塗布位置を示す斜視図。(a)は用紙の長辺側に糊塗布部を形成した図、(b)は用紙の短辺側に糊塗布部を形成した図、(c)は二つ折り処理された用紙に糊塗布部を形成した図、(d)はZ折り処理された用紙に糊塗布部を形成した図を示す。
【図5】糊塗布手段の部分平面図、糊塗布手段の部分正面図。
【図6】吐出手段の断面図。
【図7】袋状容器、押圧手段から成る糊供給手段の断面図。
【図8】糊付け製本工程を示す模式図。
【図9】糊付け製本装置の制御を示すブロック図。
【符号の説明】
9 制御手段
10 入口部搬送手段
20 整合加圧手段
21 グリッパ手段
22 スタッカ
23 ストッパ
24 ベルト
25 幅整合部材
26 加圧ローラ部材
29 排出ベルト
30 糊塗布手段
31 搬送ローラ
32 用紙搬送路
37 吐出手段
377 回収容器
38 袋状容器
381 可撓性袋体
39 押圧手段
40 曲がり片寄り補正手段
42 幅整合手段
44 基準板
50 用紙回転手段
53 回転部材
53A,53B 回転円盤
60 表紙用紙給紙手段
70 折り手段
71,72,73 折りローラ
80 用紙束積載手段
A 画像形成装置
ADF 自動原稿送り装置
B 糊付け製本装置
K 表紙用紙
N 糊塗布部
PS1 用紙先端通過検知用センサ
S 用紙(用紙束)

Claims (2)

  1. 用紙を保持して搬送方向に対して水平方向に90度回転させる用紙回転手段と、用紙の曲がりと片寄りとを補正する曲がり片寄り補正手段と、搬送手段により搬送される用紙の端部に線状に糊を塗布する糊塗布手段と、塗布済みの用紙を積載し整合後加圧する整合加圧手段と、整合加圧されて製本された用紙束を排出して積載する用紙束積載手段とを有し、
    装置の下部から上部に向けて、1段目に前記用紙回転手段を、2段目に前記曲がり片寄せ補正手段及び前記糊塗布手段を、3段目に前記整合加圧手段を順に配置すると共に、前記整合加圧手段に対向する位置に前記用紙束積載手段を配置したことを特徴とする糊付け製本装置。
  2. 表紙用紙を供給する表紙用紙給紙装置を有し、前記表紙用紙給紙装置は、前記用紙回転手段より下段の位置に配置することを特徴とする請求項1に記載の糊付け製本装置。
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