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JP3681189B2 - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents
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JP3681189B2 - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は多層プリント配線板の製造方法に関し、特に、製造工程数を減少して製造コストを低減することが可能な多層プリント配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、多層プリント配線板の製造方法については各種の製造方法が提案されている。かかる従来における多層プリント配線板の製造方法について図19乃至図26を参照して説明する。
【0003】
従来の製造方法により多層プリント配線板を製造するには、先ず、図19に示すように、絶縁基材Bの両面に銅箔Cを張り付けた両面銅張り積層板50に穴明けを行ってスルーホール51が形成され、更に、スルーホール51にスルーホールメッキ52が形成される。かかる後、図20に示すように、両面銅張り積層板50の両面にドライフィルム53がラミネートされ、エッチングにより所定の回路パターンを形成すべく露光が行われる。そして、ドライフィルム53の現像が行われることにより(図21参照)、エッチングレジストが形成される。この後、塩化第二銅溶液をエッチング液として銅箔Cのエッチングが行われ、所定の回路パターンが形成される(図22参照)。
【0004】
そして、更に、銅張り積層板50の両面にラミネートされているドライフィルム53が剥離され(図23参照)、各銅箔C及びスルーホールメッキ52について黒化処理が行われる(図24参照)。かかる黒化処理は、銅張り積層板50をカセイソーダ、亜塩素酸ソーダ、リン酸三ソーダ等からなる公知の黒化溶液に浸漬することにより行われ、この黒化処理の結果、各銅箔C及びスルーホールメッキ52の表面が粗化される。これは、後述するように、各銅箔Cとプリプレグとの密着性を向上するためのものである。
【0005】
続いて、前記のように黒化処理が行われた銅張り積層板50が2つ用意され、各銅張り積層板50の間に予め作成しておいた両面プリント基板54を介在させつつ、プリプレグ55を介して加熱プレス圧着される(図25参照)。これにより、多層板56が作成される。尚、各銅張り積層板50を相互に加熱圧着する際、上側の銅張り積層板50の上面及び下側の銅張り積層板50の下面には耐熱性を有するテフロンフィルム57を介装して加熱圧着される。ここに、各テフロンフィルム57は加熱圧着した際にプリプレグ55に含浸された樹脂が各銅張り積層板50のスルーホール51から滲出するのを可能な限り避けるために使用されるものであるが、テフロンフィルム57は薄い(約25μm)のでプリプレグ55の樹脂がスルーホール51から滲出することを完全に防止することはできない。この結果、若干量のプリプレグ55の樹脂がスルーホール51から滲出してスルーホール51の近辺に付着されることとなる。
【0006】
次に、多層板56の両面から各テフロンフィルム57が剥離された後(図26参照)、前記のようにスルーホール51の近辺に滲出して付着したプリプレグ55の樹脂を除去するため多層板56両面の研磨が行われる(図27参照)。この後、多層板56の所定箇所に穴明け行ってスルーホール58を形成し、更に、そのスルーホール58にスルーホールメッキ59を形成することにより多層プリント配線板60が製造される。
前記したように従来の製造方法では、図19乃至図28に示す10工程を経て多層プリント配線板60が製造されるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、銅張り積層板50に所定の回路パターンを形成するに際して、銅張り積層板50の両面のそれぞれにドライフィルム53をラミネートする必要があり(図20乃至図22)、また、多層板56を作成するには2つの銅張り積層板50を使用する必要がある。従って、各銅張り積層板50につき2つのドライフィルム53が必要となることから、合計4つのドライフィルムを使用しなければならない。かかるドライフィルム53は、一般に、高価なものであり、この結果、多層プリント配線板60の製造コストが高騰してしまう問題がある。
【0008】
また、前記のように黒化処理は銅張り積層板50の両面について行われており、更に、このような黒化処理を2つの各銅張り積層板50のそれぞれについて行う必要がある。従って、全体としては、2つの各銅張り積層板50における4つの面について黒化処理を行わなければならない。これに伴い黒化処理すべき銅張り積層板50の処理面積が大きくなり、黒化溶液の寿命が短くなって、結果的に多層プリント配線板60のコストをアップしてしまう問題がある。
【0009】
更に、2つの銅張り積層板50の間に両面プリント基板54を介在させつつ、プリプレグ55を介して加熱プレス圧着して多層板56を作成する際、各銅張り積層板50のスルーホール51からプリプレグ55の樹脂が滲出するのを極力避けるために、上側の銅張り積層板50の上面及び下側の銅張り積層板50の下面に耐熱性を有するテフロンフィルム57を介して加熱圧着する必要がある。このように各テフロンフィルム57が必要とされることから、かかる点においても多層プリント配線板60の製造コストをアップさせる要因となる。
【0010】
また、前記のように各銅張り積層板50の両側にテフロンフィルム57を介在させて加熱圧着した場合においても、プリプレグ55の樹脂が各スルーホール51から滲出することを完全に防止することはできず、従って、若干量のプリプレグ55の樹脂が各スルーホール51から滲出して各スルーホール51の近辺に付着されることとなり、かかる滲出したプリプレグ55の樹脂を除去すべく多層板56両面の研磨を行わなければならない。これにより、製造工程数が増加して多層プリント配線板60の製造コストをアップさせる要因となる。
【0011】
本発明は前記従来の製造方法における各問題点を解消するためになされたものであり、製造コストを低く抑えることができる多層プリント配線板の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本願の第1発明に係る多層プリント配線板の製造方法は、ポリエチレンテレフタレートフィルムの一面にアクリル系接着剤を塗布した接着フィルムをラミネートするとともに他面に感光性フィルムをラミネートした両面銅張り積層板を作成する第1工程と、前記両面銅張り積層板における感光性フィルムを所定パターンに露光現像するとともに銅箔をエッチングして回路パターンを形成する第2工程と、前記感光性フィルムを剥離した後両面銅張り積層板の露出部分に黒化処理を施す第3工程と、前記第1乃至第3工程を経た2つの両面銅張り積層板における黒化処理が施された面を相互に対向させ、各両面銅張り積層板間にプリプレグを介在させつつ圧着して多層板を形成する第4工程と、前記多層板の両面に存在する前記接着フィルムを剥離する第5工程と、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、第2発明に係る多層プリント配線板の製造方法は、一面に感光性フィルムをラミネートした2つの両面銅張り積層板における各他面の間に両面接着フィルムを介在させて相互に積層する第1工程と、前記各感光性フィルムを所定パターンに露光現像するとともに銅箔をエッチングして回路パターンを形成する第2工程と、前記各感光性フィルムを剥離した後各両面銅張り積層板の露出部分に黒化処理を施す第3工程と、前記両面接着フィルムを取り除いて各両面銅張り積層板を相互に分離する第4工程と、前記第4工程により分離された各両面銅張り積層板における黒化処理が施された面を相互に対向させ、各両面銅張り積層板間にプリプレグを介在させつつ圧着する第5工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】
【作用】
前記構成を有する第1発明では、両面銅張り積層板としてポリエチレンテレフタレートフィルムの一面にアクリル系接着剤を塗布した接着フィルムをラミネートするとともに他面に感光性フィルムをラミネートした銅張り積層板を使用し、感光性フィルムを所定パターンに露光現像した後銅箔をエッチングして回路パターンを形成するようにしたので、2つの銅張り積層板を圧着して多層プリント配線板を作成するに際して各銅張り積層板につき1つの感光性フィルムしか必要とせず、これにより多層プリント配線板の製造に必要な感光性フィルム数を減少することが可能となる。
【0015】
また、両面銅張り積層板に所定の回路パターンを形成し、感光性フィルムを剥離した後に接着フィルムがラミネートされていない銅張り積層板の露出部分に黒化処理を施すようにしたので、黒化処理は各銅張り積層板の1つの面についてのみ行えばよく、この結果、黒化処理を施すべき各銅張り積層板の処理面積を減少して黒化溶液の寿命の長期化を図ることが可能となる。
【0016】
更に、2つの各両面銅張り積層板における黒化処理が施された面を相互に対向させ、各銅張り積層板の間にプリプレグを介在させつつ圧着して多層板を形成する場合、各銅張り積層板における黒化処理が施された面と反対側の面には接着フィルムがラミネートされているので、テフロンフィルム等の離形フィルムは全く必要とされず、また、これらの各離形フィルムを介してプリプレグの樹脂が各銅張り積層板から滲出することが防止されることから多層板の表面よりプリプレグの樹脂を除去する研磨工程は全く不要となる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法について、本発明を具体化した実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本発明の第1実施例に係る製造方法について図1乃至図9に基づき説明する。
【0018】
第1実施例の製造方法により多層プリント配線板を製造するには、先ず、図1に示すように、ガラス−エポキシ基材Bの両面に銅箔Cを張り付けた両面銅張り積層板1に穴明けを行ってスルーホール2が形成され、更に、スルーホール2にスルーホールメッキ3が形成される。このとき、スルーホール2の孔径は0.35mmとされ、スルーホールメッキ3の厚さは15μmとされている。
【0019】
かかる後、図2に示すように、両面銅張り積層板1の一方の片面(図2中上面)に、ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にアクリル系接着剤を塗布した接着フィルム4がラミネートされ、また、銅張り積層板1の他方の片面(図2中下面)にドライフィルム5がラミネートされる。そして、両面銅張り積層板1上に所定の回路パターンを形成すべくドライフィルム5の露光が行われるとともに、現像が行われる(図3参照)。これにより、図3に示すように、ドライフィルム5を介してエッチングレジストが形成される。この後、塩化第二銅溶液をエッチング液として銅箔C及びスルーホールメッキ3のエッチングが行われ、所定の回路パターンが形成される(図4参照)。ここに、ドライフィルム5は銅張り積層板1の片面にラミネートされることから、1つの銅張り積層板1に対して1つのドライフィルム5を使用すればよい。
【0020】
そして、更に、銅張り積層板1の片面にラミネートされているドライフィルム5が剥離され(図5参照)、接着フィルム4と反対側及びスルーホール内壁の銅箔C及びスルーホールメッキ3について黒化処理が行われる(図6参照)。かかる黒化処理は、銅張り積層板1をカセイソーダ、亜塩素酸ソーダ、リン酸三ソーダ等からなる公知の黒化溶液に浸漬することにより行われ、この黒化処理の結果、各銅箔C及びスルーホールメッキ3の表面が粗化される。これは、後述するように、各銅箔Cとプリプレグとの密着性を向上するためのものである。このとき、黒化処理は、銅張り積層板1の一方の片面には接着フィルム4がラミネートされていることから、銅張り積層板1の他方の片面及びスルーホール内壁についてのみ行われることとなる。
【0021】
続いて、前記のように黒化処理が行われた銅張り積層板1が2つ用意され、各銅張り積層板1の間に予め作成しておいた両面プリント配線板6を介在させつつ、プリプレグ7を介して加熱プレス圧着される(図7参照)。これにより、多層板8が作成される。このとき、上側の銅張り積層板1の上面には接着フィルム4がラミネートされ、また、同様に、下側の銅張り積層板1の下面には接着フィルム4がラミネートされており、従って、各銅張り積層板1を相互に加熱圧着する際には、従来のようにテフロンフィルム等の耐熱性フィルムを各銅張り積層板1の上下に介装する必要なく、各接着フィルム4を介して直接加熱圧着される。また、各接着フィルム4は、各銅張り積層板1の片面に強固にラミネートされていることから、加熱圧着の際にプリプレグ7の樹脂が各銅張り積層板1のスルーホール2から滲出することは確実に防止される。
尚、前記加熱圧着は、圧力30kgf/cm 、加熱温度160℃、圧着時間1時間の条件で行われ、かかる後アフターキュアが行われる。
【0022】
次に、多層板8の両面から各接着フィルム4が剥離された後(図8参照)、多層板8の所定箇所に穴明け行ってスルーホール9を形成し、更に、そのスルーホール9にスルーホールメッキ10を形成することにより多層プリント配線板11が製造される。
【0023】
以上詳細に説明した通り第1実施例に係る製造方法では、両面銅張り積層板1として一面に接着フィルム4をラミネートするとともに他面にドライフィルム5をラミネートした銅張り積層板を使用し、ドライフィルム5を所定パターンに露光現像した後銅箔C及びスルーホールメッキ3、10をエッチングして回路パターンを形成するようにしたので、2つの銅張り積層板1を圧着して多層プリント配線板11を作成するに際して各銅張り積層板1につき1つのドライフィルム5しか必要とせず、これにより多層プリント配線板11の製造に必要なドライフィルム数を全体として2つに減少することができる。これにより、高価なドライフィルム5の費用を低く抑えて多層プリント配線板11の製造コストを低減することができるものである。
【0024】
また、両面銅張り積層板1に所定の回路パターンを形成し、ドライフィルム5を剥離した後に接着フィルム4がラミネートされていない銅張り積層板1の露出部分に黒化処理を施すようにしたので、黒化処理は各銅張り積層板1の1つの面についてのみ行えばよく、この結果、黒化処理を施すべき各銅張り積層板1の処理面積を減少して黒化溶液の寿命の長期化を図ることができる。従って、かかる点においても多層プリント配線板11の製造コストを低減することができるものである。
【0025】
更に、2つの各両面銅張り積層板1における黒化処理が施された面を相互に対向させ、各銅張り積層板1の間にプリプレグ7を介在させつつ圧着して多層板8を形成する場合、各銅張り積層板1における黒化処理が施された面と反対側の面には接着フィルム4がラミネートされているので、テフロンフィルム等の離形フィルムは全く必要とされない。また、これらの各接着フィルム4を介してプリプレグ7が各銅張り積層板1におけるスルーホール2から滲出することを確実に防止することができる。これにより、テフロンフィルム等の離形フィルムを不要とするとともに、多層板8の表面よりプリプレグを除去する研磨工程を不要とすることにより、多層プリント配線板11の製造コストを格段に低減することができる。
【0026】
次に、第2実施例に係る製造方法について図10乃至図18に基づき説明する。尚、前記第1実施例における要素と同一の要素等については同一の符号を付して説明する。
【0027】
第2実施例の製造方法により多層プリント配線板を製造するには、先ず、図10に示すように、ガラス−エポキシ基材Bの両面に銅箔Cを張り付けた両面銅張り積層板1に穴明けを行ってスルーホール2が形成され、更に、スルーホール2にスルーホールメッキ3が形成される。このとき、スルーホール2の径孔は0.35mmとされ、スルーホールメッキ3の厚さは15μmとされている。かかる銅張り積層板1の構成については前記第1実施例の場合と同じである。
【0028】
かかる後、図11に示すように、前記のように形成した銅張り積層板1が2つ用意され、各銅張り積層板1は、ポリエチレンテレフタレートフィルムの両面にアクリル系接着剤を塗布した両面接着フィルム12を介して、相互に積層される。更に、このように積層された各銅張り積層板1の上面(上側の銅張り積層板1の上面)及び下面(下側の銅張り積層板1の下面)に、それぞれドライフィルム5がラミネートされる。そして、各両面銅張り積層板1上に所定の回路パターンを形成すべく各ドライフィルム5の露光が行われるとともに、現像が行われる(図12)。これにより、図12に示すように、ドライフィルム5を介してエッチングレジストが形成される。この後、塩化第二銅溶液をエッチング液として銅箔C及びスルーホールメッキ3のエッチングが行われ、所定の回路パターンが形成される(図13参照)。ここに、ドライフィルム5は各銅張り積層板1の片面にラミネートされることから、1つの銅張り積層板1に対して1つのドライフィルム5を使用すればよい。
【0029】
そして、更に、各銅張り積層板1の片面にラミネートされている各ドライフィルム5が剥離され(図14参照)、各銅張り積層板1における銅箔C及びスルーホールメッキ3について黒化処理が行われる(図15参照)。かかる黒化処理は、銅張り積層板1をカセイソーダ、亜塩素酸ソーダ、リン酸三ソーダ等からなる公知の黒化溶液に浸漬することにより行われ、この黒化処理の結果、各銅箔C及びスルーホールメッキ3の表面が粗化される。これは、後述するように、各銅箔C等とプリプレグとの密着性を向上するためのものである。このとき、黒化処理は、銅張り積層板1の一方の片面には接着フィルム4がラミネートされていることから、銅張り積層板1の他方の片面についてのみ行われることとなり、更に、2つの各銅張り積層板1につき同時に行われる。従って、黒化処理は極めて効率良く行われるものである。
【0030】
続いて、前記のように積層された各銅張り積層板1の間から両面接着フィルム12が取り除かれ、各銅張り積層板1が相互に分離された後、2つの各銅張り積層板1における黒化処理が施された面を相互に対向させ、各銅張り積層板1の間に予め作成しておいた両面プリント配線板6を介在させつつ、プリプレグ7を介して加熱プレス圧着される(図16参照)。これにより、多層板8が作成される。尚、各銅張り積層板1を相互に加熱圧着する際、上側の銅張り積層板1の上面及び下側の銅張り積層板1の下面には耐熱性を有するテフロンフィルム13を介して加熱圧着される。ここに、加熱圧着は、圧力30kgf/cm 、加熱温度170℃、圧着時間1時間の条件で行われる。
【0031】
また、各テフロンフィルム13は加熱圧着した際にプリプレグ7の樹脂が各銅張り積層板1のスルーホール2から滲出するのを可能な限り避けるために使用されるものであるが、テフロンフィルム13は薄い(約25μm)のでプリプレグ7の樹脂がスルーホール2から滲出することを完全に防止することはできない。この結果、若干量のプリプレグ7の樹脂がスルーホール2から滲出してスルーホール2の近辺に付着されることとなる。
【0032】
次に、多層板8の両面から各テフロンフィルム13が剥離された後(図17参照)、前記のようにスルーホール2の近辺に滲出して付着したプリプレグ7の樹脂を除去するため多層板8両面の研磨が行われる(図18参照)。この後、多層板8の所定箇所に穴明け行ってスルーホール9を形成し、更に、そのスルーホール9にスルーホールメッキ10を形成することにより多層プリント配線板11が製造される(図18参照)。
【0033】
以上詳細に説明した通り第2実施例に係る製造方法では、2つの銅張り積層板1を両面接着フィルム12を介して相互に積層し、その積層された各銅張り積層板1の上面(上側の銅張り積層板1の上面)及び下面(下側の銅張り積層板1の下面)に、それぞれドライフィルム5をラミネートするとともに、各ドライフィルム5を所定パターンに露光現像した後銅箔C及びスルーホールメッキ3をエッチングして回路パターンを形成するようにしたので、2つの銅張り積層板1を圧着して多層プリント配線板11を作成するに際して各銅張り積層板1につき1つのドライフィルム5しか必要とせず、これにより多層プリント配線板11の製造に必要なドライフィルム数を全体として2つに減少することができる。これにより、高価なドライフィルム5の費用を低く抑えて多層プリント配線板11の製造コストを低減することができるものである。
【0034】
また、各両面銅張り積層板1に所定の回路パターンを形成し、各ドライフィルム5を剥離した後に各銅張り積層板1の露出部分に黒化処理を施すようにしたので、黒化処理は2つの各銅張り積層板1の1つの面についてのみ行えばよく、更に、2つの銅張り積層板1につき同時に黒化処理を行うことができる。この結果、黒化処理を施すべき各銅張り積層板1の処理面積を減少して黒化溶液の寿命の長期化を図るとともに、黒化処理の効率を格段に向上することができる。従って、かかる点においても多層プリント配線板11の製造コストを低減することができるものである。
尚、本発明は前記各第1及び第2実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明は、製造コストを低く抑えることができる多層プリント配線板の製造方法を提供することができ、その産業上奏する効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例において穴明けにより形成したスルーホールにメッキを施した両面銅張り積層板の断面図である。
【図2】 片面にエッチングレジスト形成用のドライフィルムをラミネートした銅張り積層板の断面図である。
【図3】 ドライフィルムを露光した後現像した状態を示す銅張り積層板の断面図である。
【図4】 ドライフィルムの現像により露出した銅箔をエッチングした状態を示す断面図である。
【図5】 銅張り積層板の片面におけるドライフィルムを剥離した状態を示す銅張り積層板の断面図である。
【図6】 黒化処理を施した両面銅張り積層板の断面図である。
【図7】 黒化処理後の2つの銅張り積層板間に1つの両面プリント配線板及びプリプレグを介在させつつ相互に圧着して多層板を形成する状態を示す模式断面図である。
【図8】 多層板の両面から接着フィルムを取り除いた状態を示す断面図である。
【図9】 多層板にスルーホールを穴明けした後スルーホールメッキを行って多層プリント配線板を形成した状態を示す断面図である。
【図10】 第2実施例において穴明けにより形成したスルーホールにメッキを施した両面銅張り積層板の断面図である。
【図11】 ドライフィルムがラミネートされた2つの両面銅張り積層板を両面接着フィルムを介して相互に積層した状態を示す模式断面図である。
【図12】 各銅張り積層板における各ドライフィルムを露光した後現像した状態を示す断面図である。
【図13】 ドライフィルムの現像により露出した銅箔をエッチングした状態を示す断面図である。
【図14】 各ドライフィルムを剥離した状態を示す断面図である。
【図15】 黒化処理を施した状態を示す断面図である。
【図16】 黒化処理後の2つの銅張り積層板間に1つの両面プリント配線板を介在させつつプリプレグにより両側から耐熱性フィルムと共に相互に圧着して多層板を形成する状態を示す模式断面図である。
【図17】 多層板の両面から耐熱性フィルムを取り除いた状態を示す断面図である。
【図18】 多層板の両面の研磨を研磨した後多層板にスルーホールを穴明けするとともにスルーホールメッキを行って多層プリント配線板を形成した状態を示す断面図である。
【図19】 従来の製造方法において穴明けにより形成したスルーホールにメッキを施した両面銅張り積層板の断面図である。
【図20】 両面にエッチングレジスト形成用のドライフィルムをラミネートした銅張り積層板の断面図である。
【図21】 ドライフィルムを露光した後現像した状態を示す銅張り積層板の断面図である。
【図22】 ドライフィルムの現像により露出した銅箔をエッチングした状態を示す断面図である。
【図23】 銅張り積層板の両面におけるドライフィルムを剥離した状態を示す銅張り積層板の断面図である。
【図24】 黒化処理を施した両面銅張り積層板の断面図である。
【図25】 黒化処理後の2つの銅張り積層板間に1つの両面プリント配線板を介在させつつプリプレグにより両側から耐熱性フィルムと共に相互に圧着して多層板を形成する状態を示す模式断面図である。
【図26】 多層板の両面から耐熱性フィルムを取り除いた状態を示す断面図である。
【図27】 多層板の両面の研磨を行う状態を示す断面図である。
【図28】 多層板にスルーホールを穴明けした後スルーホールメッキを行って多層プリント配線板を形成した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 両面銅張り積層板
2 スルーホール
3 スルーホールメッキ
4 接着フィルム
5 ドライフィルム
6 プリント配線板
7 プリプレグ
8 多層板
9 スルーホール
10 スルーホールメッキ
11 多層プリント配線板
12 両面接着フィルム
B ガラス−エポキシ基材
C 銅箔

Claims (2)

  1. ポリエチレンテレフタレートフィルムの一面にアクリル系接着剤を塗布した接着フィルムをラミネートするとともに他面に感光性フィルムをラミネートした両面銅張り積層板を作成する第1工程と、
    前記両面銅張り積層板における感光性フィルムを所定パターンに露光現像するとともに銅箔をエッチングして回路パターンを形成する第2工程と、
    前記感光性フィルムを剥離した後両面銅張り積層板の露出部分に黒化処理を施す第3工程と、
    前記第1乃至第3工程を経た2つの両面銅張り積層板における黒化処理が施された面を相互に対向させ、各両面銅張り積層板間にプリプレグを介在させつつ圧着して多層板を形成する第4工程と、
    前記多層板の両面に存在する前記接着フィルムを剥離する第5工程と、を含むことを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  2. 一面に感光性フィルムをラミネートした2つの両面銅張り積層板における各他面の間に両面接着フィルムを介在させて相互に積層する第1工程と、
    前記各感光性フィルムを所定パターンに露光現像するとともに銅箔をエッチングして回路パターンを形成する第2工程と、
    前記各感光性フィルムを剥離した後各両面銅張り積層板の露出部分に黒化処理を施す第3工程と、
    前記両面接着フィルムを取り除いて各両面銅張り積層板を相互に分離する第4工程と、
    前記第4工程により分離された各両面銅張り積層板における黒化処理が施された面を相互に対向させ、各両面銅張り積層板間にプリプレグを介在させつつ圧着する第5工程と、を含むことを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
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