JP3682482B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光電変換素子を備えた、デジタルカメラ等の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ等のように、光電変換素子としてCCD撮像素子が用いられている撮像装置では、暗い環境で被写体の撮影を行う場合、CCD撮像素子の各画素値がオートゲインコントロール回路等で増幅される。しかし、そこで適用されるゲイン値が無制限に大きく設定されると、それによってノイズ成分までもが増幅されることになり、その結果得られる画像は著しく画質の劣化した画像になる。このため、ホワイトバランス調整、露出制御及びオートフォーカス制御のそれぞれにおいて適切かつ正確な処理を行うことが困難な状況に陥る。
【0003】
これに対し、ノイズによる画質劣化を抑制するために、隣接する画素の画素値を加算することが考えられる。隣接する画素の画素値を加算することで、ノイズ成分を増幅することなく、大きな信号成分を得ることが可能になるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、デジタルカメラ等の撮像装置においては、一般にベイヤー配列等のCCD撮像素子が採用され、互いに隣接する2つの画素はそれぞれ異なる色成分を検出するように構成される。このため、上記のようにノイズによる画質劣化を抑制するために、隣接する画素の画素値を加算すると、色情報が失われるという問題が発生し、この場合も正確な色調整や露出制御を行うことができなくなる。また、撮像装置にカラー画像を表示するための表示器が設けられている場合には、画像のカラー表示を行うことができなくなるという問題も発生する。
【0005】
そこで、この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、暗い環境下においても色情報を失うことなく、良好にノイズ成分を抑制することの可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、撮像装置であって、所定方向に沿って第1の色成分の画素と第2の色成分の画素とが交互に配列され、前記所定方向に沿って順次画素値を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子に画素値を出力させる際に、前記所定方向に沿って連続する奇数個の画素値を加算させた画素加算値を順次出力させる制御手段と、を備えて構成される。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、順次出力される前記画素加算値のうち、前記第1の色成分を多く含む第1の画素群から求められた第1の画素加算値と、前記第2の色成分を多く含む第2の画素群から求められた第2の画素加算値とに基づいて、前記第1及び第2の画素群それぞれの色成分値を決定する色再現手段、をさらに備えて構成される。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記色再現手段において求められる前記色成分値に基づいて、ホワイトバランス調整を行うことを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の撮像装置において、前記色再現手段において求められる前記色成分値に基づいて、前記光電変換素子を用いた撮影動作を行う際の露出制御を行うことを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれかに記載の撮像装置において、前記光電変換素子によって得られる画像を表示するカラー画像表示手段をさらに備え、前記カラー画像表示手段が、前記色再現手段において求められる前記色成分値に基づいて、前記画像のカラー表示を行うことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては撮像装置の一例としてデジタルカメラを例示する。
【0012】
図1及び図2はデジタルカメラ1の外観構成を示す図であり、図1は正面図を、図2は背面図をそれぞれ示している。
【0013】
デジタルカメラ1の正面側には撮影レンズ2が設けられ、撮影レンズ2の内側に配置される光電変換素子に対して被写体からの光を結像させるように構成される。
【0014】
また、デジタルカメラ1のグリップ部1aの上部にはシャッタボタン(レリーズボタン)9が設けられる。シャッタボタン9はユーザによる半押し状態と全押し状態とを区別して検出可能な2段階押し込みスイッチとなっており、例えば、半押し状態のときに自動合焦制御を開始し、全押し状態のときに記録用画像を撮影するための本撮影動作を開始する。
【0015】
また、デジタルカメラ1の上部には、「撮影モード」と「再生モード」とを切替設定するモード切替えダイアル3が設けられている。撮影モードは被写体の撮影を行って画像データの生成を行うモードである。また、再生モードはメモリカード90に記録された画像データを、デジタルカメラ1の背面側に設けられた液晶表示部(以下、LCDという。)5に再生表示するモードである。
【0016】
デジタルカメラ1の背面側には、本撮影動作前のライブビュー表示及び撮影画像の再生表示等を行うためのLCD5と、電子ビューファインダ(以下、EVFという。)4とが設けられている。LCD5及びEVF4は、それぞれカラー画像の表示が可能なように構成されており、それぞれカラー画像表示手段として機能する。
【0017】
また、デジタルカメラ1の側面には、着脱自在な記録媒体であるメモリカード90の挿入装着部1bが設けられており、本撮影動作によって得られる画像データはこの挿入装着部1bにセットされるメモリカード90に記録される。
【0018】
上記のデジタルカメラ1において、撮影モード時での、ユーザがシャッタボタン9の全押し操作を行う前の状態(すなわち、デジタルカメラ1において本撮影動作が開始される前の撮影待機状態)では、LCD5又はEVF4において被写体のリアルタイムな表示画像であるライブビュー画像がカラー表示される。このため、撮影待機状態においてもデジタルカメラ1内部の光電変換素子では光電変換作用が繰り返し行われ、ライブビュー表示を行うための画像生成が継続的に行われることになる。
【0019】
次に、デジタルカメラ1の内部構成について説明する。図3はデジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図である。
【0020】
被写体からの光は撮影レンズ2を介して、複数の受光素子(画素に相当)が平面状に配列された構造を有するCCD撮像素子10に入射する。CCD撮像素子10は光電変換素子として機能するものであり、画素毎に光電変換を行うことにより、入射光量に応じた画素信号(画素値)を蓄積する。そしてタイミングジェネレータ30からのサンプリングパルスに応答して、画素毎に蓄積した画素値をアナログ信号として順次出力するように構成される。
【0021】
図4はCCD撮像素子10における受光面の画素配列の一例を示す図である。なお、図4においてGr及びGbはいずれもG(緑)成分であるが、読み出しタイミングの相違等からライン毎に感度が若干異なるため、これらを区別して示している。
【0022】
図4に示すように、CCD撮像素子10を構成する各画素は、R(赤),G(緑),B(青)の3つの色成分のうちのいずれかの色成分の光を検出するように構成されており、水平方向Hに沿って、異なる色成分の画素が交互に繰り返し配列されたベイヤー配列となっている。すなわち、水平方向Hに平行なラインであるラインXではR成分を検出する画素とGr成分を検出する画素とが交互に繰り返されて配列され、ラインYではGb成分を検出する画素とB成分を検出する画素とが交互に繰り返されて配列された構成となっている。
【0023】
そしてCCD撮像素子10が画素値を出力する際には、水平方向Hに沿って画素毎に蓄積した画素値を順次出力することになる。例えば、ラインXに着目すれば、最初にR成分の画素値が出力され、次にGr成分の画素値が出力され、続いて再びR成分の画素値が出力される。つまり、各ラインの画素値を出力させる場合、CCD撮像素子10からは異なる色成分の画素値が交互に出力されることになる。
【0024】
信号処理回路11はCCD撮像素子10から得られる画素毎のアナログ信号に対して所定の信号処理を施すものであり、オートゲインコントロール回路(以下、AGC回路という。)11aと相関二重サンプリング回路(以下、CDS回路という。)11bとを備えて構成される。AGC回路11aは画素値に対して信号レベルに応じたゲインを与えるように構成され、CDS回路11bは画素値に含まれるノイズ成分の除去を行うように構成される。
【0025】
そして信号処理回路11において所定の信号処理が施された画素値は、A/D変換器12に入力し、アナログ信号からデジタル信号に変換される。A/D変換器12はアナログ信号である画素値を例えば12ビットのデジタル信号に変換する機能を有する。そしてデジタル信号化された画素値は画像メモリ13に順次転送されることになる。
【0026】
画像メモリ13は少なくとも1フレーム分の画素値を格納する記憶領域を有する。そして画像メモリ13に1フレーム分のデジタル信号化された画素値が格納されることにより、画像メモリ13において1フレーム分の画像データが形成されることになる。そして画像メモリ13において生成される画像データは全体制御部20に与えられる。
【0027】
次に、レンズ駆動回路41は全体制御部20からの指令に基づいて、撮影レンズ2を駆動し、CCD撮像素子10に結像される被写体像の合焦状態を実現する。例えば、撮影モード時にシャッタボタン9が半押し状態にされると、全体制御部20においてAF制御部26が機能し、レンズ駆動回路41を介して撮影レンズ2を光軸方向に沿って段階的に移動させ、各レンズ位置において得られる画像のコントラスト又はエッジに基づいて、合焦状態を実現するレンズ位置を特定し、そのレンズ位置に撮影レンズ2を駆動させるように構成される。
【0028】
表示制御部42は全体制御部20から得られる表示用画像をEVF4又はLCD5に対して出力するものであり、撮影待機状態においては全体制御部20から得られるライブビュー画像をEVF4又はLCD5に対して出力する。これにより、撮影待機状態ではEVF4又はLCD5においてライブビュー表示が行われる。なお、EVF4及びLCD5の表示画素数はCCD撮像素子10の画素数に比べて少なくなっており、画像メモリ13に格納される画像データに基づいて、表示制御部42が表示用画像の出力を行う際には、画素の間引き処理等を行うことで画像の縮小化を行い、表示画素数に適合した画像データに変換する機能を有する。
【0029】
カードインタフェース43はデジタルカメラ1に装着されるメモリカード90に対して記録動作又は読み出し動作を行うものであり、本撮影動作によって得られる撮影画像データは全体制御部20がカードインタフェース43を介してメモリカード90に記録する。
【0030】
なお、操作部50はユーザがデジタルカメラ1に対して指示を与えるための操作部材であり、シャッタボタン9等も含まれる。
【0031】
全体制御部20は、デジタルカメラ1の内部に設けられるCPUが所定のプログラムを実行することによって実現されるものであり、デジタルカメラ1における各部を統括的に制御する機能を有する。
【0032】
また、図3に示すように、撮影待機状態において全体制御部20は、被写体の輝度を判定する輝度判定部21、CCD撮像素子10の画素値出力モードを切り替えるためのモード設定部22、画素毎の色情報を再現するための色再現部23、画像のホワイトバランス(以下、WBという。)を調整するためのWB演算部24、本撮影動作に備えて露出制御を行うための露出制御部25、及び、自動合焦(AF)制御を行うためのAF制御部26として機能する。
【0033】
輝度判定部21は画像メモリ13に格納される画像データを取得し、全体的な画像の輝度レベルを評価するように構成される。例えば、輝度判定部21は、画像全体についての平均輝度値を求め、その平均輝度値が所定値TH1よりも小さいか否かを評価する。そして平均輝度値が所定値TH1よりも小さい場合、輝度判定部21は、モード設定部22に対してCCD撮像素子10の画素値出力モードを加算出力モードに切り替えるように指令する。
【0034】
また、モード設定部22において既に加算出力モードが設定されている場合、輝度判定部21は、画像メモリ13から得られる画像の平均輝度値が所定値TH2以上となった場合に、モード設定部22に対してCCD撮像素子10の画素値出力モードを個別出力モードに切り替えるように指令する。
【0035】
モード設定部22はCCD撮像素子10の画素値出力モードを個別出力モードと加算出力モードとで切り替えるものであり、輝度判定部21からの切替指令に応答して画素値出力モードを切り替える。そしてモード設定部22は、被写体の輝度レベルに応じて設定されるCCD撮像素子10の画素値出力モードに基づいて、タイミングジェネレータ30を制御する。
【0036】
ここで個別出力モードとはCCD撮像素子10からの画素値の出力を1画素単位で行うモードであり、被写体輝度が比較的明るい場合であって、個々の画素が十分な信号レベルの画素値を蓄積している場合に適用される。
【0037】
これに対して加算出力モードとは、CCD撮像素子10からの画素値の出力を水平方向Hに連続する奇数個の画素単位で加算して行うモードであり、被写体輝度が比較的暗い場合であって、個々の画素が十分な信号レベルの画素値を蓄積していない場合に適用される。そして加算出力モードでは、CCD撮像素子10において所定方向に連続して分布する奇数個の画素で蓄積された画素値が加算され、画素加算値が出力される。
【0038】
個別出力モード設定時においてタイミングジェネレータ30は、各画素が蓄積している画素値を個別に出力させるように、CCD撮像素子10に対してサンプリングパルスを与える。
【0039】
図5は、個別出力モード設定時における、タイミングジェネレータ30からのサンプリングパルスSP1,SP2とCCD撮像素子10から出力される出力信号SGNとの関係を示す図である。
【0040】
図5に示すように個別出力モード設定時には、タイミングジェネレータ30からCCD撮像素子10に対して、1画素ごとに基準となる黒レベルをセットするためのサンプリングパルスSP1と、1画素ごとに信号レベルをセットするためのサンプリングパルスSP2とが与えられる。CCD撮像素子10はタイミングジェネレータ30から1画素ごとに入力するサンプリングパルスSP1,SP2を入力すると、1画素ごとにリセット信号RSを所定期間発生させ、その後、黒レベル信号BLを出力し、さらにその後、信号レベルを示す信号SLを出力する。したがって、個別出力モード設定時にCCD撮像素子10から出力される画素値は、黒レベルBLと信号レベルSLとの差分Lとして示される。
【0041】
そして図5に示すように、タイミングジェネレータ30からCCD撮像素子10に対してサンプリングパルスSP1,SP2が1画素に対応する周期で繰り返し与えられることにより、CCD撮像素子10からは水平方向Hに沿って1画素ごとに蓄積した画素値の出力が行われる。ただし、図4に示すように、CCD撮像素子10は水平方向Hに沿って異なる色成分を検出するための画素が交互に配置された構造となっているため、CCD撮像素子10から出力される出力信号SGNにおいては異なる色成分について検出された画素値Lが交互に出力されることになる。
【0042】
ところで、図5に示すような個別出力モード設定時において、被写体の輝度が低下してくると、黒レベルBLと信号レベルSLとの差分Lが減少する。
【0043】
図6は個別出力モード設定時において被写体輝度が低下した場合のサンプリングパルスSP1,SP2とCCD撮像素子10からの出力信号SGNとの関係を示す図である。図6に示すように、被写体の輝度の低下に伴って、黒レベルBLと信号レベルSLとの差分Lが減少すると、十分な信号レベルの画素値を得ることができない。また、出力信号SGNの黒レベル信号BLには一定の割合でノイズ成分が含まれるため、黒レベルBLと信号レベルSLとの差分Lが減少した場合に、後段のAGC回路11aにおいて画素値に大きなゲインを与えると、そのノイズ成分までをも著しく増幅させてしまうことになる。
【0044】
そこで、この実施の形態では、被写体輝度が所定値TH1よりも低下した場合に全体制御部20がタイミングジェネレータ30の動作形態を変更し、CCD撮像素子10の画素値出力方向である水平方向Hに沿って奇数個の画素値を加算させた状態で出力を行わせるように構成される。
【0045】
加算出力モード設定時においてタイミングジェネレータ30は、各画素が蓄積している画素値を奇数個加算させて出力させるように、CCD撮像素子10に対してサンプリングパルスを与える。
【0046】
図7は、加算出力モード設定時における、タイミングジェネレータ30からのサンプリングパルスSP1,SP2とCCD撮像素子10から出力される出力信号SGNとの関係を示す図である。なお、図7では加算対象画素数を3個に設定した場合を例示している。
【0047】
図7に示すように加算出力モード設定時には、タイミングジェネレータ30からCCD撮像素子10に対して、3画素ごとに基準となる黒レベルをセットするためのサンプリングパルスSP1と、3画素ごとに信号レベルをセットするためのサンプリングパルスSP2とが与えられる。
【0048】
CCD撮像素子10はタイミングジェネレータ30から3画素ごとに入力するサンプリングパルスSP1,SP2を入力すると、3画素ごとにリセット信号RSを所定期間発生させ、その後、黒レベル信号BLを出力する。
【0049】
そして、黒レベル信号BLを出力した後、まず1画素目の信号レベルを示す信号SL1を出力する。このとき、個別出力モード設定時とは異なり、サンプリングパルスSP2がCCD撮像素子10に入力しないので、CCD撮像素子10は出力レベルのリセットを行わず、2画素目の黒レベルを1画素目の信号レベルに設定して、2画素目の信号レベルを示す信号SL2を出力する。さらにCCD撮像素子10は出力レベルのリセットを行わず、3画素目の黒レベルを2画素目の信号レベルに設定して、3画素目の信号レベルを示す信号SL3を出力する。そしてこのときに、サンプリングパルスSP2がCCD撮像素子10に与えられることになる。このため、加算出力モード設定時にCCD撮像素子10から出力される画素値(画素加算値)は、黒レベルBLと信号レベルSL3との差分Lとして示され、個々の画素が十分な信号レベルの画素値を蓄積していない場合でも、CCD撮像素子10から十分な信号レベルの画素加算値を出力させることができる。
【0050】
そして図7に示すように、タイミングジェネレータ30からCCD撮像素子10に対してサンプリングパルスSP1,SP2が3画素に対応する周期で繰り返し与えられることにより、CCD撮像素子10からは水平方向Hに沿って連続する3画素のそれぞれに蓄積された画素値が加算された画素加算値の出力が行われる。
【0051】
このように加算出力モード設定時には、個々の画素に蓄積される信号レベルが小さくても、それを増幅させることなく、大きな信号成分を取り出すことができる。そのため、AGC回路11aにおいて設定されるゲインを大きくする必要がなくなるので、ノイズ成分を増加させることなく、有効な信号成分を得ることが可能になる。
【0052】
ただし、加算出力モード設定時には、水平方向Hに沿って連続する3画素から1つの画素加算値しか得られないため、水平方向Hのデータ数(画素数)は1/3に減少することになる。
【0053】
また図4に示すように、CCD撮像素子10は水平方向Hに沿って異なる色成分を検出するための画素が交互に配置された構造となっているため、加算出力モード設定時には、CCD撮像素子10から、異なる色成分について検出された画素値を加算した画素加算値が出力されることになる。
【0054】
図8は、加算出力モード設定時におけるCCD撮像素子10からの出力信号の概念を示す図であり、加算対象画素数が3個の場合を示している。例えば、R成分の画素とGr成分の画素とが交互に配列されたラインXに着目すると、ラインXからは3画素単位で画素加算値Xr,Xgが交互に出力される。また、Gb成分の画素とB成分の画素とが交互に配列されたラインYに着目すると、ラインYからは3画素単位で画素加算値Yg,Ybが交互に出力される。
【0055】
この実施の形態では、水平方向Hに沿って奇数個の画素を加算するように構成されているため、画素加算値Xrの算出対象となった画素群にはR成分の画素がGr成分の画素よりも1画素多く含まれ、画素加算値Xgの算出対象となった画素群にはGr成分の画素がR成分の画素よりも1画素多く含まれることになる。また、画素加算値Ygの算出対象となった画素群にはGb成分の画素がB成分の画素よりも1画素多く含まれ、画素加算値Ybの算出対象となった画素群にはB成分の画素がGb成分の画素よりも1画素多く含まれることになる。
【0056】
すなわち、水平方向Hへの加算対象画素数を奇数個に設定することで、画素加算値Xr,Xg,Yg,Ybのそれぞれには、特定の色成分の画素が他の色成分の画素よりも1画素分多く含まれることになり、色情報は完全には失われない状態になる。したがって、後述する色再現部23において特定の色成分をより多く含む各画素加算値Xr,Xg,Yg,Ybから、それぞれの画素加算値の算出対象となった画素群の色情報を再現することが可能になる。
【0057】
加算出力モード設定時には、上記のようにCCD撮像素子10からの出力信号において、水平方向Hに連続して分布する奇数個の画素値が加算された画素加算値Xr,Xg,Yg,Ybが出力されることとなり、これらの画素加算値Xr,Xg,Yg,Ybが信号処理回路11に与えられる。
【0058】
そして個別出力モード設定時及び加算出力モード設定時のいずれにおいても、CCD撮像素子10から出力される画素値又は画素加算値は、信号処理回路11を介してA/D変換器12に与えられ、デジタル信号化された画像データが画像メモリ13に格納される。
【0059】
ここで個別出力モード設定時においては、CCD撮像素子10から、水平方向Hにp個の画素値が個別出力され、かつ、垂直方向Vにqライン分が出力される場合(ただし、p,qは任意の整数)、画像メモリ13にはp×q個の画素から構成される画像データが格納されることになる。
【0060】
これに対し、加算出力モード設定時においては、水平方向Hに連続して分布する(2n+1)個の画素値が加算されるとすると(ただし、nは任意の自然数)、画像メモリ13にはp/(2n+1)×q個の画素から構成される画像データが格納されることになる。
【0061】
図9は加算出力モード設定時において画像メモリ13に格納される画像データの概念を示す図である。図9に示すように、加算出力モード設定時には、水平方向Hに沿って奇数の画素加算対象となった画素群の画素加算値が1画素として表現されることなる。
【0062】
つまり、加算出力モード設定時には画像データを構成する水平方向Hの画素数が1/(2n+1)に減少することになるが、撮影待機状態における画像データの利用目的は、表示画素数の少ないEVF4やLCD5でのライブビュー表示、WB演算、露出演算及びAF制御等を適切に行うことであって、記録や保存用の画像データではないため、特に問題となることはない。
【0063】
また、加算出力モード設定時には全体制御部20において色再現部23が機能し、画像メモリ13に格納された画像データは色再現部23に入力される。色再現部23は画素加算値Xr,Xg,Yg,Ybから、それぞれの画素加算対象となった画素群を1画素とした場合の、R,G,Bの色情報を再現するものである。
【0064】
ここでまず、色再現の原理について説明する。加算出力モード設定時において奇数として設定される加算対象画素数が(2n+1)であるとする。ただし、nは任意の自然数である。
【0065】
CCD撮像素子10において水平方向HにR成分の画素とGr成分の画素とが交互に配置されたラインXから、第1に、R成分を多く含む画素加算値Xrが得られる。この画素加算値Xrは、
【0066】
【数1】
【0067】
として表される。また、同じくラインXから、第2に、Gr成分を多く含む画素加算値Xgが得られる。この画素加算値Xgは、
【0068】
【数2】
【0069】
として表される。
【0070】
また、CCD撮像素子10において水平方向HにGb成分の画素とB成分の画素とが交互に配置されたラインYから、第1に、Gb成分を多く含む画素加算値Ygが得られる。この画素加算値Ygは、
【0071】
【数3】
【0072】
として表される。また、同じくラインYから、第2に、B成分を多く含む画素加算値Ybが得られる。この画素加算値Ybは、
【0073】
【数4】
【0074】
として表される。
【0075】
そして画素加算値XrとXgとから、Gr成分とR成分との差分値ΔXが、
【0076】
【数5】
【0077】
により求められる。また、画素加算値YgとYbとから、Gb成分とB成分との差分値ΔYが、
【0078】
【数6】
【0079】
により求められる。
【0080】
そしてこれら差分値ΔX,ΔYに対して、加算対象となった奇数個に応じた値nを乗算した乗算値n・ΔX,n・ΔYを求め、その乗算値n・ΔX,n・ΔYを画素加算値Xr,Xg,Yg,Ybのそれぞれに対して加算又は減算することにより、R,G,Bの色情報を再現することができる。
【0081】
具体的には、画素加算値Xrが得られた画素群に対する色情報R’は、
【0082】
【数7】
【0083】
により求められ、画素加算値Xgが得られた画素群に対する色情報Gr’は、
【0084】
【数8】
【0085】
により求められる。また、画素加算値Ygが得られた画素群に対する色情報Gb’は、
【0086】
【数9】
【0087】
により求められ、画素加算値Ybが得られた画素群に対する色情報B’は、
【0088】
【数10】
【0089】
により求められる。
【0090】
したがって、色再現部23において上記の演算が実行されることにより、画素加算値Xr,Xg,Yg,Ybから、それぞれの画素加算対象となった画素群に対応する、R,G,Bの色情報を再現することが可能になる。
【0091】
図10は色再現部23の構成を示す図である。図10に示すように、色再現部23は、画像メモリ13に格納された画像データから処理対象領域となる2×2領域に含まれる画素加算値Xr,Xg,Yg,Ybを取得し、2×2領域に含まれる色情報R’,Gr’,Gb’,B’を生成するように構成される。そして処理対象領域を画像データの全領域において走査させることにより、画像データ全体について色情報の再現を行うように構成される。
【0092】
画素加算値Xrは乗算器111において係数器110から与えられる係数−1が乗算される。そして加算器112において画素加算値Xgが加算され、上記数5の式に示した演算が行われる。このため、乗算器111、係数器110及び加算器112は、画素加算値Xgと画素加算値Xrとの差分値ΔXを求める差分検出器として機能する。
【0093】
そして加算器112からの出力は乗算器121に与えられ、乗算器121において係数器120から与えられる係数nが乗算される。このため、係数器120及び乗算器121は、差分値ΔXに対して、奇数個に応じた値nを乗算して乗算値n・ΔXを得る乗算手段として機能する。
【0094】
そして乗算器121からの出力は加算器130及び乗算器141に与えられる。加算器130は画素加算値Xgに対して乗算値n・ΔXを加算する機能を有し、加算器130の出力によって画素加算値Xgが求められた画素群に対応する色情報Gr’が得られる。また、乗算器141においては係数器140から与えられる係数−1が乗算され、その出力値が加算器142に与えられる。加算器142は画素加算値Xgに対して乗算値(−n・ΔX)を加算する機能を有し、加算器142の出力によって画素加算値Xrが求められた画素群に対応する色情報R’が得られる。すなわち、加算器130、係数器140、乗算器141及び加算器142は画素加算値Xr,Xgのそれぞれに対して乗算値n・ΔXを加算又は減算する加減算手段として機能する。そしてその結果、ラインXについて得られる画素加算値Xr,Xgから色情報R’,Gr’が求められることになる。
【0095】
次に、画素加算値Ybは乗算器211において係数器210から与えられる係数−1が乗算される。そして加算器212において画素加算値Ygが加算され、上記数6の式に示した演算が行われる。このため、乗算器211、係数器210及び加算器212は、画素加算値Ygと画素加算値Ybとの差分値ΔYを求める差分検出器として機能する。
【0096】
そして加算器212からの出力は乗算器221に与えられ、乗算器221において係数器220から与えられる係数nが乗算される。このため、係数器220及び乗算器221は、差分値ΔYに対して、奇数個に応じた値nを乗算して乗算値n・ΔYを得る乗算手段として機能する。
【0097】
そして乗算器221からの出力は加算器230及び乗算器241に与えられる。加算器230は画素加算値Ygに対して乗算値n・ΔYを加算する機能を有し、加算器230の出力によって画素加算値Ygが求められた画素群に対応する色情報Gb’が得られる。また、乗算器241においては係数器240から与えられる係数−1が乗算され、その出力値が加算器242に与えられる。加算器242は画素加算値Xbに対して乗算値(−n・ΔY)を加算する機能を有し、加算器242の出力によって画素加算値Ybが求められた画素群に対応する色情報B’が得られる。すなわち、加算器230、係数器240、乗算器241及び加算器242は画素加算値Yg,Ybのそれぞれに対して乗算値n・ΔYを加算又は減算する加減算手段として機能する。そしてその結果、ラインYについて得られる画素加算値Yg,Ybから色情報Gb’,B’が求められることになる。
【0098】
以上のような構成により、色再現部23では、画像メモリ13に格納された画像データから処理対象領域となる2×2領域に含まれる画素加算値Xr,Xg,Yg,Ybを取得し、2×2領域に含まれる色情報R’,Gr’,Gb’,B’を生成することが可能であり、処理対象領域を画像データの全領域において走査することで、画像データ全体について色情報の再現を行うことが可能になる。
【0099】
そして色再現部23が上記のような色再現演算を実行することにより、画像メモリ13に格納された画像データから色情報の再現された画像データを生成する。図11は、加算出力モード設定時に色再現部23によって生成される画像データの概念を示す図である。色再現部23が上記演算処理を行うことにより、図9に示す画像データから図11に示すように色情報の再現された画像データを生成することができるのである。また、図11に示す画像データを構成する画素数は図9に示す画像データを構成する画素数と同等である。
【0100】
なお、図10においては色再現部23がハードウェア構成で実現される場合を例示したが、これに限定されるものではなく、上述した演算処理をソフトウェア的に実行するように実現してもよい。
【0101】
そして色再現部23において色情報が再現された画像データはWB演算部24へと与えられる。
【0102】
なお、個別出力モード時には、R,G,Bの色成分を個別に検出した画素値が個別に出力されているため、色情報を再現する必要はない。このため、個別出力モード時には、全体制御部20において色再現部23は機能せず、画像メモリ13に格納された画像データがWB演算部24に直接与えられることになる。
【0103】
WB演算部24では、色再現部23から得られる、色情報の再現された画像データからホワイトバランスを調整するためのゲイン値G(R),G(B)を求め、これらのゲイン値G(R),G(B)からホワイトバランスの調整が行われたR成分の色情報R''及びB成分の色情報B''を生成する。
【0104】
具体的には、色情報の再現された画像データにおける水平方向Hの画素数をh個、垂直方向Vの画素数をv個とすると、R成分を調整するためのゲイン値G(R)は、
【0105】
【数11】
【0106】
により求められる。また、B成分を調整するためのゲイン値G(B)は、
【0107】
【数12】
【0108】
により求められる。そしてゲイン値G(R)を用いて、
【0109】
【数13】
【0110】
の演算を行うことにより、ホワイトバランス調整が行われたR成分の色情報R''が得られる。また、ゲイン値G(B)を用いて、
【0111】
【数14】
【0112】
の演算を行うことにより、ホワイトバランス調整が行われたB成分の色情報B''が得られる。
【0113】
WB演算部24において、上記のようなホワイトバランス調整を行うことにより、EVF4やLCD5に対してライブビュー表示を行う際、違和感のない適切なカラー画像を表示することが可能になる。なお、個別出力モード設定時には、WB演算部24は画像メモリ13から得られる画像データに対して上記と同様の演算を行うことでホワイトバランス調整の施された画像データを生成する。
【0114】
そしてWB演算部24はホワイトバランス調整の行われた画像データを表示制御部42、露出制御部25及びAF制御部26に対して出力する。
【0115】
表示制御部42はWB演算部24からホワイトバランス調整された画像データを入力すると、EVF4又はLCD5の表示サイズに適合させた表示用画像を生成し、EVF4又はLCD5に対してライブビュー表示を行う。そして加算出力モードによってCCD撮像素子10から画素値の加算された画素加算値が出力されている場合でも、表示制御部42はWB演算部24から適切な色情報を含む画像データを入力するので、ライブビュー画像をカラー表示することができるように構成されている。
【0116】
露出制御部25は、WB演算部24から得られる、ホワイトバランス調整された画像データから露出制御用の評価値Exを求める。露出制御用の評価値Exは例えば被写体輝度によって表現され、
【0117】
【数15】
【0118】
の演算を行うことで求められる。なお、数15においてG’は上述した色情報Gr’及びGb’を示している。
【0119】
そして露出制御部25は、上記数15の演算によって求められる評価値Ex(すなわち被写体輝度)が所定レベルとなるように、CCD撮像素子10のシャッタスピード(露光時間)や撮影レンズ2の絞り値等を決定し、それらの値を各部に設定することで自動露出制御を行う。そして加算出力モードによってCCD撮像素子10から画素値の加算された画素加算値が出力されている場合でも、露出制御部25はWB演算部24から適切な色情報を含む画像データを入力するので、正常かつ適切な露出制御を行うことができるように構成されている。
【0120】
またAF制御部26は、シャッタボタン9が半押し状態とされたときに、WB演算部24から得られる画像データに基づいて画像の合焦状態を評価し、撮影レンズ2を駆動させることでオートフォーカス制御を行う。そして加算出力モードによってCCD撮像素子10から画素値の加算された画素加算値が出力されている場合でも、露出制御部25はWB演算部24から適切な色情報を含む画像データを入力するので、正常かつ適切なAF制御を行うことができるように構成されている。
【0121】
そしてユーザがシャッタボタン9の全押し操作を行って本撮影を指示した場合には、CCD撮像素子10において個別出力モードが適用され、1画素毎に個別に画素値が出力され、全体制御部20において記録用の撮影画像データが生成されてメモリカード90に記録される。
【0122】
以上説明したように、この実施の形態のデジタルカメラ1では、被写体輝度が低下したときに、加算出力モードが設定され、CCD撮像素子10からは水平方向Hに連続して分布する画素の画素値が加算された画素加算値が出力される。したがって、低輝度の被写体を撮影する場合において、AGC回路11aにおいて適用されるゲインを画質劣化が生じる程度にまで上げなくても、信号成分が多く含まれた画素加算値を得ることができる。
【0123】
また、デジタルカメラ1では、画素加算値を得る際の加算対象となる画素数は奇数個となるように設定されており、それによってCCD撮像素子10からは特定の色成分が他の色成分よりも多く含まれた画素加算値が出力される。このため加算出力モード設定時における奇数個の画素値が加算された画素加算値からは色情報が完全に消失してしまうのではないので、画素加算値から色情報を再現することが可能である。
【0124】
したがって、この実施の形態のデジタルカメラ1では、暗い環境下においても色情報を失うことなく、かつ、ノイズ成分を抑制した画像を得ることができるので、EVF4やLCD5に対してライブビュー画像をカラー表示することができるとともに、ホワイトバランス調整、露出制御及びAF制御を高精度に行うことが可能になる。
【0125】
また、デジタルカメラ1においては、タイミングジェネレータ30からCCD撮像素子10に与えるサンプリングパルスSP1,SP2を変更するだけで、CCD撮像素子10から個別に画素値を出力させたり、奇数個の画素値が加算された画素加算値を出力させるように構成されている。換言すれば、CCD撮像素子10の制御方式を切り替えるだけで、奇数個の画素値が加算された画素加算値を出力させることができるように実現されているのである。このため、CCD撮像素子10の後段に奇数個の画素値を加算させるための特別な加算器等を設ける必要はなく、容易かつ安価に画素加算値を得るための構成が実現される。
【0126】
上述したデジタルカメラ1のようにアナログ信号の段階で画素値の加算を行うように構成することで、ビット落ち等の量子化誤差を解消することができるとともに、効率的に画素加算値を得ることが可能であるが、デジタル信号化された値に奇数個の画素値を加算してもかまわない。
【0127】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0128】
例えば、上記説明においては、CCD撮像素子10の画素配列がベイヤー配列である場合を例示したが、ベイヤー配列に限定されるものではなく、所定方向に沿って第1の色成分の画素と第2の色成分の画素とが交互に配列され、所定方向に沿って順次画素値を出力するように構成されていればよい。
【0129】
また、上記の技術内容は、低輝度の物体を撮像して、ノイズ成分の少ない良好なカラー画像を生成する場合に適用可能であるため、その適用範囲がデジタルカメラに限定されるものでもない。
【0130】
また、奇数個として設定される加算対象画素数の設定を大きくする程、大きな信号成分を得ることができるため、例えば、被写体輝度が低くなるに従って、画素加算対象となる奇数個の設定がより大きな値となるように、段階的に加算対象画素数を増加させてもよい。
【0131】
なお、上述した内容には以下の発明概念が含まれる。
【0132】
(1) 請求項2乃至5のいずれかに記載の撮像装置において、前記色再現手段は、前記第1の画素加算値と前記第2の画素加算値との差分値を求める差分検出手段と、前記差分値に対して、前記奇数個に応じた値を乗算して乗算値を得る乗算手段と、前記第1の画素加算値及び前記第2の画素加算値のそれぞれに対して前記乗算値を加算又は減算する加減算手段と、を備え、前記加減算手段の出力から、前記第1及び第2の画素群の各色成分値を決定することを特徴とする撮像装置。
【0133】
これにより、ノイズ成分の少ない色情報を得ることができる。
【0134】
(2) 請求項1乃至5のいずれか又は上記(1)に記載の撮像装置において、前記制御手段は、前記光電変換素子から得られる画素値に基づいて被写体の輝度を判定し、前記輝度が所定値よりも小さい場合に、前記奇数個の画素値を加算させるように制御することを特徴とする撮像装置。
【0135】
これにより、被写体輝度が低い場合に、ノイズ成分を増幅させることなく、大きな信号成分を得ることが可能であり、また色情報を完全に損なうことなく、画素加算値を得ることができるので、画像の色情報を再現することが可能である。
【0136】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、光電変換素子に画素値を出力させる際に、所定方向に沿って連続する奇数個の画素値を加算させた画素加算値を順次出力させるように構成されるため、ノイズ成分を増幅させることなく、大きな信号成分を得ることが可能である。また、色情報を完全に損なうことなく、画素加算値を得ることができるので、画像の色情報を再現することが可能である。
【0137】
請求項2に記載の発明によれば、光電変換素子から順次出力される画素加算値のうち、第1の色成分を多く含む第1の画素群から求められた第1の画素加算値と、第2の色成分を多く含む第2の画素群から求められた第2の画素加算値とに基づいて、第1及び第2の画素群それぞれの色成分値を決定するように構成されるため、ノイズ成分の少ない色情報を得ることができる。
【0138】
請求項3に記載の発明によれば、色再現手段において求められる色成分値に基づいて、ホワイトバランス調整を行うように構成されるため、正確なホワイトバランス調整を行うことができる。
【0139】
請求項4に記載の発明によれば、色再現手段において求められる色成分値に基づいて、光電変換素子を用いた撮影動作を行う際の露出制御を行うため、正確な露出制御を行うことができる。
【0140】
請求項5に記載の発明によれば、色再現手段において求められる色成分値に基づいて、画像のカラー表示を行うように構成されるため、適切なカラー画像の表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの外観構成を示す正面図である。
【図2】デジタルカメラの外観構成を示す背面図である。
【図3】デジタルカメラの内部構成を示すブロック図である。
【図4】CCD撮像素子における受光面の画素配列の一例を示す図である。
【図5】個別出力モード設定時のサンプリングパルスと出力信号との関係を示す図である。
【図6】個別出力モード設定時において被写体輝度が低下した場合のサンプリングパルスと出力信号との関係を示す図である。
【図7】加算出力モード設定時のサンプリングパルスと出力信号との関係を示す図である。
【図8】加算出力モード設定時におけるCCD撮像素子からの出力信号の概念を示す図である。
【図9】加算出力モード設定時において画像メモリに格納される画像データの概念を示す図である。
【図10】色再現部の構成を示す図である。
【図11】加算出力モード設定時に色再現部によって生成される画像データの概念を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ(撮像装置)
2 撮影レンズ
4 電子ビューファインダ(EVF)(カラー画像表示手段)
5 液晶表示部(LCD)(カラー画像表示手段)
9 シャッタボタン
10 CCD撮像素子(光電変換素子)
11 信号処理回路
12 A/D変換器
13 画像メモリ
20 全体制御部
21 輝度判定部
22 モード設定部
23 色再現部(色再現手段)
24 ホワイトバランス(WB)演算部
25 露出制御部
26 オートフォーカス(AF)制御部
30 タイミングジェネレータ(制御手段)
Claims (5)
- 撮像装置であって、
所定方向に沿って第1の色成分の画素と第2の色成分の画素とが交互に配列され、前記所定方向に沿って順次画素値を出力する光電変換素子と、
前記光電変換素子に画素値を出力させる際に、前記所定方向に沿って連続する奇数個の画素値を加算させた画素加算値を順次出力させる制御手段と、
を備える撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
順次出力される前記画素加算値のうち、前記第1の色成分を多く含む第1の画素群から求められた第1の画素加算値と、前記第2の色成分を多く含む第2の画素群から求められた第2の画素加算値とに基づいて、前記第1及び第2の画素群それぞれの色成分値を決定する色再現手段、
をさらに備える撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記色再現手段において求められる前記色成分値に基づいて、ホワイトバランス調整を行うことを特徴とする撮像装置。 - 請求項2又は3に記載の撮像装置において、
前記色再現手段において求められる前記色成分値に基づいて、前記光電変換素子を用いた撮影動作を行う際の露出制御を行うことを特徴とする撮像装置。 - 請求項2乃至4のいずれかに記載の撮像装置において、
前記光電変換素子によって得られる画像を表示するカラー画像表示手段をさらに備え、
前記カラー画像表示手段は、前記色再現手段において求められる前記色成分値に基づいて、前記画像のカラー表示を行うことを特徴とする撮像装置。
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