JP3685440B2 - 厨房領域の生ゴミ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、厨房領域の生ゴミ処理装置に関し、更に詳しくは、ホテル、旅館、レストラン等の厨房領域から大量に間断なく発生しバケットに入れられてそこまで運搬される生ゴミを処理するために厨房領域又はその近辺に設置される厨房領域の生ゴミ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホテル、旅館、レストラン等の厨房領域では、大量の生ゴミが発生する。その大量の生ゴミは、厨房が大規模になれば、間断なく発生する。このような生ゴミを地方自治体又は民間業者のゴミ収集日時まで貯留するためには、広い貯留場所が必要である。このように貯留したために夏場では数時間で発する悪臭は、ホテル、旅館、レストランでは特に嫌われ、衛生管理上からも絶対に回避されることが要求されている。
【0003】
乾燥機を含む生ゴミ処理機が、このような要求に応じて、ゴミ発生領域内に設備されている。生ゴミ処理場では、焼却炉が用いられ、その焼却炉にトラックで運搬されてきた生ゴミを搬入するクレーン等が用意され、焼却処理までの待ち時間がある。
【0004】
ホテル、旅館、レストラン等の厨房領域には、このようなクレーンはなく、間断なく生じる生ゴミを発生と同時に処理することが要求されている。発生した生ゴミは、即座にバケットに入れられる。搬送車であるバケットは、生ゴミ処理機の乾燥機に投入される。厨房用の公知の処理機は、乾燥機、気体と粉体を分離するサイクロン、粉体と揮発性・水溶性の気体を水に吸収させる水洗器とから構成されている。このようなシステムは、外食が加速度的に進む昨今、バケットの使いやすさに焦点が当てられた改善が要請されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、バケットに対する対応から乾燥器本体が固定されるシステムの厨房領域の生ゴミ処理装置を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、バケットを傾斜させて用いるシステムの厨房領域の生ゴミ処理装置を提供することにある。
【0007】
本発明の更に他の目的は、バケットを傾斜させて用いるシステムにおいて乾燥が均質に行われる厨房領域の生ゴミ処理装置を提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、バケットの使い易さを考慮しバケットを無操作で傾斜させる厨房領域の生ゴミ処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による厨房領域の生ゴミ処理装置は、生ゴミ排出領域で移動自在なバケットと、前記バケットを支持して傾斜させる傾斜手段と、前記傾斜手段により傾斜させられた前記バケットの中の生ゴミを受容して後記熱風乾燥器に供給するための受容供給器と、前記受容供給器から前記生ゴミを受け取る熱風による乾燥器である回転しない熱風乾燥器と、前記熱風乾燥器から前記熱風を排出する排出通路の途中に配置される水洗器と、前記水洗器と水タンクとの間で水を循環させるための循環通路とからなり、前記熱風乾燥器は、不動の乾燥器本体と、熱風を前記乾燥器本体の中に供給するための供給管と、前記供給管を回転駆動するための原動機とを備え、前記受容供給器は前記生ゴミを粉砕するための粉砕機を備える。
【0010】
熱風乾燥器の外壁である本体は固定されているため、常時にその本体に生ゴミを投入することができる。粉砕機に粉砕された生ゴミ断片は乾燥し熱風流に煽られて舞い上がる乾燥粉体は、空気流に乗って恒常的に乾燥器本体から排出されるが、水洗器内蔵のサイクロン中でその粉体は気体から分離され水洗される。有害な揮発性気体と粉体は水タンクに貯留される。水タンク中の粉体と有害気体は、それらの濃度が飽和濃度に達する前に、下水道に排出される。
【0011】
熱風乾燥器が生ゴミを受け取る位置は、乾燥器本体の上半部分特にその頂部に設けられることが好ましい。供給管は、概ね水平方向に向く回転軸心線を有することが好ましい。その軸心線方向に並ぶ複数の熱風供給口は供給管と共に回転する。排出通路の入口側は乾燥器本体の上半部分に設けられていることが好ましい。
【0012】
水洗器は、これに導入される気体と粉体を分離するために水洗器の中で気体の勢力により気体の渦流を発生させ、その渦流の中心域の気体を鉛直上方に排出する渦流発生構造を有している。このような構造は、サイクロンといわれる。このサイクロンは、その中心域から放射方向に水を放出するための水流発生構造を有している。
【0013】
供給管は、概ね水平方向に向く回転軸心線を有し回転する回転部分を備え、その回転部分は回転軸心線から概ね放射方向に延びる攪拌翼を備えていることが好ましい。その攪拌翼の端部は熱風放出口として形成されている。その供給管は回転軸心線方向に延びる熱風供給通路を有し、熱風放出口は熱風供給通路に接続されていることが好ましい。
【0014】
供給管は、固定された内側管と回転する外側管とを備える2重管構造を持つことが好ましい。その外側管は概ね水平方向に向く回転軸心線を有し回転する回転部分を備え、その回転部分は回転軸心線から概ね放射方向に延びる攪拌翼を備え、その攪拌翼の端部は熱風放出口として形成され、その内側管は回転軸心線方向に延びる熱風供給通路を有し、内側管は外側管の特定回転位置で熱風放出口が熱風供給通路に接続される接続口である熱風供給口を有していることが好ましい。熱風は間欠的に勢いよく放出され乾燥中のゴミを攪乱しながらそれを乾燥させる。投入直後の生ゴミは、攪拌翼により攪拌され、生ゴミと熱風との間で効率よく熱交換が行われる。その際に発生する熱水蒸気は、サイクロン中で水に捕獲される。
【0015】
傾斜手段は、その使いやすさにおいて特別に工夫されることが好ましい。バケットの中の生ゴミを熱風乾燥器の側に排出するためにバケットを往復運動させるための往復運動手段が設けられている。往復運動手段は、これにより往復運動させられる往復運動体と、往復運動体をバケットに係合させるための係合手段とを備え、往復運動は、一定位置のバケットを上昇させる上昇運動と、上昇運動の後のバケットを正方向に傾斜させる正回転運動と、正回転運動の後のバケットを負方向に傾斜させる負回転運動と、負回転運動の後のバケットを降下させる降下運動とから形成され、係合手段は、往復運動体に形成される往復運動体側係合手段と、バケットに形成されるバケット側係合手段とから形成され、往復運動体側係合手段は、一定位置のバケットの上下方向に離隔する2位置で係合する往復運動体側上側係合部位と往復運動体側下側係合部位を備え、バケット側係合手段は、往復運動体側上側係合部位に係合するバケット側上側係合部位と往復運動体側下側係合部位に係合するバケット側下側側係合部位とを備え、往復運動体側上側係合部位と往復運動体側下側係合部位との間に離隔用付勢手段が介設されていることが好ましい。
【0016】
このような係合手段は、バケットを往復運動体に係合する操作が不要である。人手が足りない厨房で人の手間を省くことは重要であるが、ゴミで汚れやすい側にある係合部分に手で触れることがなく衛生管理上特に好ましく、言い換えると、このような係合手段は、マンマシンシステムのインタフェースとして特に好ましく、固定本体を持つ乾燥機にふさわしいシステムである。
【0017】
【発明の効果】
本発明による厨房領域の生ゴミ処理装置は、移動自在なバケットと乾燥機の乾燥器とのインタフェースが合理的に設計され、無休運転が可能である。バケットのマンマシンシステムのインタフェースは、固定された乾燥器本体に対してバケットを傾斜させることと整合している。このインタフェースは、バケットの無操作を可能にする。攪拌翼と熱風噴射により、乾燥は均質に行われる。
【0018】
生ゴミの乾燥器への投入は上方側から落下式に行われ、乾燥器は回転しないので、連続投入が容易である。バケットの上昇傾斜運動により、バケットから直接に受容供給部に生ゴミを供給することができるので、搬送経路が単純化される。処理は焼却によらないので、連続処理が可能である。連続式のために熱風を用いるが、気流に乗って排出される粉体は水洗される。このような技術の集積により、厨房でのゴミ処理技術が確立する。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による厨房領域の生ゴミ処理装置の実施の形態のマンマシンシステムを示している。厨房領域の生ゴミ処理装置は、乾燥器1と、サイクロン型式の水洗器2と、水タンク3と、受容供給器4と、傾斜手段5と、バケット6とから構成されている。その他には、熱風排出通路、水の循環通路などが設けられている。
【0020】
[乾燥器1]
乾燥器1は、乾燥器の胴体、外壁を形成する乾燥器本体11を備えている。乾燥器本体11は、直方体状又は円筒状に形成されている。以下、乾燥器本体11は上半部分が直方体状であり下半部分が円筒状である場合について述べられる。乾燥器本体11の天井12には、生ゴミを取り入れるための取入口13が開けられている。乾燥器本体11の中には高さ方向に概ね中央に位置する供給管14が、乾燥器本体11に支持されている。
【0021】
供給管14は、概ね水平方向に向く回転軸心線を有している。供給管14は、軸心線方向に並ぶ複数の熱風供給口15を有している。供給管14は、固定された内側管16と回転する外側管17とを備えている。外側管17と内側管16とは、同一の軸心線を共有している。外側管17は、供給管14の回転部分に相当する。外側管17の一端部は、乾燥器本体11の外側に配置されている原動機121の出力軸に結合している。
【0022】
外側管17は、乾燥器本体11の両側壁に回転自在に支持されている。内側管16は、相対的に回転自在に外側管17に支持されている。内側管16の内側は、軸心線方向に延びる軸線方向熱風供給通路120を形成している。内側管16の一端部は、乾燥器本体11の外側で熱風供給源18に接続されている。熱風供給源18は、慣用手段であり、ガス燃焼器、送風機などから構成されている。攪拌翼19は、外側管17に固定され放射方向に延びている。軸線方向の同じ位置で、3体の攪拌翼が120度の位相差で配置されている。
【0023】
図2は、供給管14と攪拌翼19との関係を示している。外側管17と内側管16との間には、スペーサとしての環体122が介設されている。環体122は、外側管17に対してキー123により軸方向に移動しないように固定されている。攪拌翼19は、固定具124により外側管17の外周面に接合して固定されている。
【0024】
攪拌翼19は、管構造に形成されその内部は、熱風が通る放射方向熱風供給通路125を形成している。放射方向熱風供給通路125を中心方向に延長する延長領域が外側管17と環体122と内側管16にそれぞれに貫通する部位に、第1通路口126、第2通路口127、第3通路口128がそれぞれに開けられている。
【0025】
第1通路口126と第2通路口127と第3通路口128が形成する接続口である熱風供給口15は、放射方向熱風供給通路125と軸線方向熱風供給通路120を接続している。このような熱風供給口15は、同じ軸心線方向位置で、複数箇所に設けることができるが、図示される実施の形態では、最下端位置に1箇所だけ設けられている。
【0026】
図3,4は、一対3体の攪拌翼19のそれぞれの形態を示している。攪拌翼19は、図4に示すように、攪拌翼本体129と攪拌羽根131と熱風放出口134を形成するノズル形成部材133とから構成されている。攪拌翼本体129は、既述の通り、円筒体であり内部に放射方向熱風供給通路125を形成している。攪拌翼本体129の放射端は、閉じられているが、放射端部の円筒部分に小さい断面積の熱風放出口134が開けられている。
【0027】
ノズル形成部材133は、熱風放出口134を囲むように互いに直交する面上に配置され、放射方向に延びる2枚の板材である。攪拌羽根131が攪拌作用を主に有するが、攪拌翼本体129とノズル形成部材133も攪拌作用を従に有する。攪拌羽根131の1面136は、回転軌跡線である円135に概ね直交している。
【0028】
熱風放出口134は、攪拌翼本体129の中心線に対して攪拌羽根131と反対側に配置されている。ノズル形成部材133を構成する2枚の板材は、攪拌羽根131の1面136に対してそれぞれに45度ほど傾斜しているので、ノズル形成部材133が放出する気流は、供給管14の軸心線に直交する鉛直面に対して概ね45度傾斜した方向に向く。
【0029】
図5に示すように、ノズル形成部材133の放射端は閉じられている。攪拌翼本体129とノズル形成部材133は、攪拌羽根131の放射端137まで延長することができる。ノズル形成部材133の2枚の板材及びその角度は、熱風放出口134を粉体から防御しその目詰まりを防止する。このような攪拌翼19の一対は、隣り合う1対の攪拌翼に対して、図1に示すように、更に位相がずれている。
【0030】
[サイクロン型式の水洗器2]
水洗器2は、排出通路71を介して乾燥器1に接続されている。排出通路71の入口側である吸引口138は、乾燥器本体11の天井12に配置されている。排出通路71には、吸引送風機72が介設されている。水洗器2は、サイクロンであり、円筒状本体21を備えている。排出通路71は、円筒状本体21の円筒壁に接続されている。
【0031】
吸引送風機72は、乾燥器本体11の中の気体を吸引して円筒状本体21の中に勢いよく導入する。円筒状本体21に導入される気体は渦流を形成する。その渦流の中心域に、水放出器22が設置されている。水放出器22の中心部に気体放出管23が内装されている。気体放出管23の上下端は開放されている。
【0032】
渦流は、下方にも向き螺旋状に回転して渦流の中心域の流体は気体放出管23の下端開放口から気体放出管23に流れ込み、その上端開放口から大気中に放出される。水放出器22は、その外周面上で開口する複数の水放出ノズルを備えている。その水放出ノズルから射出される水流は、概ね水平面上で流れる。円筒状本体21から射出される水は、円筒状本体21の下方絞り円錐状壁24を流下する。
【0033】
乾燥器1の中に存在する物質は、乾燥して熱風流に巻き上げられる有機物粉末、高温中で生ゴミから発生する揮発性有機物質気体、乾燥器本体11に導入される熱風である酸素ガス、炭酸ガス、水蒸気、その他の空気成分である。無害である空気成分、炭酸ガスは、円筒状本体21の中の霧状水の間を通り抜けて、大気中に放出される。有害有機気体、水蒸気、粉体などは、水に溶解し又は粘着して下記水タンク3に搬出される。
【0034】
[水タンク3]
水タンク3は、円筒状本体21の下端開放口に接続されている。水タンク3と水放出器22との間が接続され、水放出器22又は水洗器2と水タンク3は、水の循環通路の中に介設されている。その循環通路の中に循環ポンプ25が介設されている。循環する水タンク3の中の水は、円筒状本体21の中で有害有機気体、水蒸気、粉体などを繰り返して捕獲するので、水タンク3中の有害有機気体、水蒸気、粉体などはそれらの濃度を高める。飽和濃度になる前に、水タンク3中の水は、排液管26により下水道に排出される。
【0035】
[受容供給器4]
受容供給器4は、引込誘導部41と粉砕部42と送出部43とから形成されている。引込誘導部41は、傾斜振動式動床(図示せず)などで形成されている。傾斜振動式動床の上面に投入された生ゴミを緩速度で粉砕部42に誘導する。粉砕部42は、回転式カッタ(図示せず)等を含み、生ゴミを細かく破砕する。破砕された生ゴミは、送出部43に繰り出され、取入口13からから重力で落下して乾燥器本体11の中に投下される。
【0036】
[傾斜手段5とバケット6]
バケット6は、傾斜手段5に対して離脱自在である。バケット6と傾斜手段5の係合・離脱は、無操作であることが好ましい。その無操作性は、衛生管理、厨房作業の機動性の両面で、機械的にすぐれたマンマシンインタフェースを実現する。バケットBは、図1に示すように、容器本体63と、手押し用ハンドル64と、猫車型式の後側2輪のみからなる走行車輪65と、接地具66とを備えている。バケット6は、人が手押し用ハンドル64を握って、容器本体を傾斜させて接地具66を床Fから浮かし、手押し用ハンドル64を手押しして、いわゆる猫車のように走行する運搬車である。
【0037】
傾斜手段5は、図6に示されるように、上下のスプロケット51,52と、一方のスプロケット52を駆動するための電動機(図示せず)と、スプロケット51,52を周回する無端チェーン53とから構成されている。
【0038】
バケット6と傾斜手段5との関係は、係合手段である。その係合手段は、バケット6とバケット6を支持する支持部材との間に設けられる。図7は、そのような支持部材としてプレート54示している。図7には、スプロケット51が現れている。スプロケット51は、1鉛直面に対して面対称に左右に2体が設けられている。フレーム55に回転軸56が回転自在に支持されている。
【0039】
スプロケット51は、回転軸56に固定されている。無端チェーン53の要素リンク57に要素ピン58が貫通している。要素リンク57は、軌道面に摺動しその軌道面に対して一定の角度を保持する。
【0040】
図7は、要素ピン58がスプロケット51の周面である波形状の凹凸面を形成する凹溝513に嵌合し始めた位置状態を示している。各要素ピン58は、スプロケット51の凹溝513に嵌まりスプロケット51により駆動され円運動する。左右の要素ピン58は、連結軸511により同軸に結合している。連結軸511に左右2体の腕512が固定されている。2体の腕512の前端面に1枚のプレート54が固着されている。
【0041】
図8に示すように、フレーム55は、左右に2体が設けられている。腕512が左右対称に2体1組が設けられ、且つ、上下に2組が設けられている。プレート54は、4体の腕により4点で無端チェーン53に吊り下げられて支持されされている。
【0042】
図6に特定の1本の要素ピン58の運動範囲の両端位置を点Pと点Qで示している。その中間点を点Rで示している。線分RQは鉛直線分であり、線分PRは円弧である。特定点の運動は、点Qから点Rに向かう鉛直方向上昇運動、点Rから点Pに向かう正方向円運動、点Pから点Rに向かう負方向円運動、点Rから点Qに向かう鉛直方向下降運動との4つの運動から形成される往復運動である。
【0043】
図9は、プレート54とバケット6との係合関係を示している。その係合手段は、往復運動体であるプレート54に形成される往復運動体側係合手段514U,Dと、バケット6に形成されるバケット側係合手段61U,Dとから形成されている。往復運動体側係合手段514U,Dは、一定位置のバケットの上下方向に離隔する2位置で係合する往復運動体側上側係合部位514Uと往復運動体側下側係合部位514Dを備えている。
【0044】
バケット側係合手段61U,Dは、往復運動体側上側係合部位514Uに係合するバケット側上側係合部位61Uと往復運動体側下側係合部位514Dに係合するバケット側下側係合部位61Dとを備えている。バケット側上側係合部位61Uは、バケット6の前端部(傾斜手段5の位置から見て後端部)の上縁部で下方に突出する部分として形成されている。
【0045】
バケット側下側係合部位61Dは、バケット6の前端部の下方寄り部で前方に(傾斜手段5の位置から見て後方に)突出する2箇所の部分に両端が支持され水平方向に延びるピン部材として形成されている。
【0046】
往復運動体側上側係合部位514Uは、プレート54の前面側に固定されている。往復運動体側下側係合部位514Dは、プレート54に対して可動に設けられている。プレート54の後面にばね支持部材515が固定されている。可動体516は、図10に示すように、左右の案内体517に案内されて鉛直方向に昇降する(図6に示す点Qと点Rとの間にある場合)。
【0047】
往復運動体側下側係合部位514Dは、可動体516に固定され、図9に示されるように、プレート54に開けられている窓531を通って前方に突出している。往復運動体側下側係合部位514Dは、窓531の下端に当たってそこより下方には降下しない。プレート54の後記する特定高さ位置では、可動体516は、地面に固定されているストッパのストッパ面518に当たってそこより下方には降下しない。ばね支持部材515と可動体516の上端面との間に離隔用付勢手段である離隔ばね519が介設されている。ばね支持部材515の下端面に案内ピン521が固定され鉛直方向に延びている。案内ピン521は、可動体516の上側部分及び離隔ばね519の中心域を貫通している。
【0048】
バケット6は、猫車型式の後2輪の走行車輪(図示せず)と、接地具66と手押し用ハンドルを備えている。人は、接地具66が床から離れるようにバケット6を傾けて手押し用ハンドル64で押して後2輪で走行させることが好ましい。
【0049】
[動作の説明]
図11は、特定点が図6の点Qにあり、無端チェーン53が始動位置にあって、プレート54が最下端位置にある始動前の停止状態を示している。この停止状態では、ストッパ522に当たって可動体516は、下方限界位置で停止している。プレート54の停止位置は、無端チェーン53の停止位置で定まり可動体516はストッパ522の位置で定まるので、往復運動体側上側係合部位514Uの位置と往復運動体側下側係合部位514Dの位置が定まり、従って、往復運動体側上側係合部位514Uと往復運動体側下側係合部位514Dとの間の離隔距離もある設計定数として定まっている。
【0050】
バケット6は、図11に示すように、厨房の調理員によりプレート54の前の定位置に誘導されてくる。この定位置では、バケット側上側係合部位61Uは往復運動体側上側係合部位514Uより完全に上方にあり互いに離脱して係合していない。同時に、バケット側下側係合部位61Dは往復運動体側上側係合部位514Uより完全に下方にあり互いに離脱して係合していない。
【0051】
無端チェーン53を距離Dだけ上昇させると、図12に示すように、プレート54も距離Dだけ上昇して、往復運動体側上側係合部位514Uはバケット側上側係合部位61Uに完全に係合する。しかし、可動体516は、プレート54に対して離隔ばね519により下方に押されストッパ522に当接していてその位置は不変であるから、往復運動体側下側係合部位514Dの位置も不変更であり、往復運動体側下側係合部位514Dとバケット側下側係合部位61Dの相対的距離も不変である。
【0052】
更に、無端チェーン53を距離Dだけ上昇させると、図13に示されるように、プレート54も距離Dだけ上昇して、往復運動体側上側係合部位514Uはバケット側上側係合部位61Uと同体に距離Dだけ上昇してその係合関係を変えない。バケット側下側係合部位61Dも距離Dだけ上昇するが、往復運動体側下側係合部位514Dは離隔ばね519により更に下方に押され仮にストッパ522により制止されていても、往復運動体側下側係合部位514Dとバケット側下側係合部位61Dの相対的距離は縮まって、バケット側下側係合部位61Dが往復運動体側下側係合部位514Dに対して距離Dだけ上昇して、バケット側下側係合部位61Dも往復運動体側下側係合部位514Dに完全に係合する。
【0053】
このように、無端チェーン53が距離2Dだけ上昇すると、往復運動体下側係合部位514Dと往復運動体側下側係合部位514Dの離隔距離は2Dだけ増加して、バケット側上側係合部位61Uとバケット側下側係合部位61Dの離隔距離に等しいか概ね一致する。この後に更に無端チェーン53が上昇し続ける間、往復運動体側上側係合部位514Uと往復運動体側下側係合部位514Dの離隔距離は一定値に増大したままである。バケット6とプレート54は、上下位置で係合しているから、プレート54とバケット6の相対的姿勢関係は不変である。
【0054】
特定点が図6の点Rを越えると、無端チェーン53の搬送面上に位置して搬送方向に異なる2位置の腕512を結ぶ直線は傾斜し始める。この直線の傾斜角度は、円弧PR上の点でその円に接する接線の傾斜角度に概ね一致する。この傾斜角度は、プレート54の傾斜角度にも概ね一致する。図6に示すように、特定点が点Pに進むと、バケット6は転倒して傾斜し、始動前の位置のバケット6の上端開放面が下側になる。このように転倒したバケット6は、プレート54から落下することはない。バケット6は、そのバケット側下側係合部位61Dが往復運動体側下側係合部位514Dに係合しているから、プレートから落下することはない。
【0055】
図1に示すように、バケット6の中の生ゴミは、受容供給器4の引込誘導部41に投入され、粉砕部42で粉砕され送出部43から乾燥器1の乾燥器本体11にその天井域から投入される。攪拌翼19の攪拌羽根131により生ゴミは攪拌される。熱風供給源18から供給される内側管16に導入される熱風は、図2に示す第1通路口126、第2通路口127、第3通路口128を介して放射方向熱風供給通路125に放出される。
【0056】
図3,4に示す熱風放出口134から乾燥室に放出される。第1通路口126は、図14に示すように、内側管16の最下端位置に1箇所だけ設けられているので、1体の攪拌翼19は、1周する間に1回だけ熱風を乾燥室内に放出する。攪拌翼19は、同一軸線方向位置で3体が設けられているので、供給管14が1周する間に同じ位置で3回の熱風の噴射が行われる。
【0057】
図15に示す供給管14の回転位置では、熱風の噴射は行われない。図1に示すように、軸方向位置が異なる複数の攪拌翼19は互いに位相が異なっており、軸方向に異なる熱風噴射位置は、交番的に移動する。熱風は鉛直面に対して斜め向き上方に噴射され、乾燥器本体11の中で渦流となる。
【0058】
乾燥度が進んだ粉体ゴミは、熱風に煽られてその一部は吸引送風機72により吸引され、吸引口138から水洗器2に向かうが、水洗器2の水洗作用を受けて水タンク3に貯留される。酸素、窒素、炭酸ガス、水蒸気などの無害ガスは、水放出器22の中心孔を通って大気中に放出される。
【0059】
生ゴミの乾燥器への投入は上方側から落下式に行われ、乾燥器は回転しないので、連続投入が容易である。バケットの上昇傾斜運動により、バケットから直接に受容供給部に生ゴミを供給することができるので、搬送経路が単純化される。処理は焼却によらないので、連続処理が可能である。連続式のためねい熱風を用いるが、気流に乗って排出される粉体は水洗される。このような技術の集積により、厨房でのゴミ処理技術が確立する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による厨房領域の生ゴミ処理装置の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図2は、供給管を示す断面図である。
【図3】図3は、乾燥器の側面断面図である。
【図4】図4は、図3の一部の断面図である。
【図5】図5は、攪拌翼を示す斜軸投影図である。
【図6】図6は、傾斜手段を示す正面図である。
【図7】図7は、傾斜手段を示す平面図である。
【図8】図8は、傾斜手段を示す側面図である。
【図9】図9は、係合手段を示す正面図である。
【図10】図10は、係合手段を示す側面図である。
【図11】図11は、係合過程を示す正面図である。
【図12】図12は、他の係合過程を示す正面図である。
【図13】図13は、更に他の係合過程を示す正面図である。
【図14】図14は、供給管の断面図である。
【図15】図15は、供給管の他の位置を示す断面図である。
【符号の説明】
1…乾燥器
2…水洗器
3…水タンク
4…受容供給器
5…傾斜手段
6…バケット
11…乾燥器本体
14…供給管
15…熱風供給口
16…内側管
17…外側管
18…熱風供給源
19…攪拌翼
22…水放出器
42…粉砕部
53…無端チェーン
54…プレート
57…要素リンク
58…要素ピン
61U…バケット側上側係合部位
61D…バケット側下側係合部位
71…排出通路
72…吸引送風機
125…放射方向熱風供給通路
129…攪拌翼本体
131…攪拌羽根
132…熱風放出口
133…ノズル形成部材
134…熱風放出口
511…転輪
514U…往復運動体側上側係合部位
514D…往復運動体側下側係合部位
516…可動体
518…ストッパ面
519…離隔ばね(離隔用付勢手段)
Claims (7)
- 生ゴミ排出領域で移動自在なバケットと、
前記バケットを支持して傾斜させる傾斜手段と、
前記傾斜手段により傾斜させられた前記バケットの中の生ゴミを受容して後記熱風乾燥器に供給するための受容供給器と、
前記受容供給器から前記生ゴミを受け取る熱風による乾燥器である回転しない熱風乾燥器と、
前記乾燥器から前記熱風を排出する排出通路の途中に配置される水洗器と、
前記水洗器と水タンクとの間で水を循環させるための循環通路とからなり、
前記熱風乾燥器は、
不動の乾燥器本体と、
熱風を前記乾燥器本体の中に供給するための供給管と、
前記供給管を回転駆動するための原動機とを備え、
前記受容供給器は前記生ゴミを粉砕するための粉砕機を備える
厨房領域の生ゴミ処理装置。 - 請求項1において、
前記熱風乾燥器が前記生ゴミを受け取る位置は、前記乾燥器本体の上半部分に設けられている
ことを特徴とする厨房領域の生ゴミ処理装置。 - 請求項2において、
前記供給管は概ね水平方向に向く回転軸心線を有し、前記軸心線方向に並ぶ複数の熱風供給口であり前記供給管と共に回転する熱風供給口を有し、
前記排出通路の入口側は前記乾燥器本体の上半部分に設けられている
ことを特徴とする厨房領域の生ゴミ処理装置。 - 請求項3において、
前記水洗器は、
前記水洗器に導入される気体と粉体を分離するために前記水洗器の中で前記気体の勢力により前記気体の渦流を発生させ、前記渦流の中心域の前記気体を鉛直上方に排出する渦流発生構造と、
前記中心域から放射方向に前記水を放出するための水流発生構造とを備えている
ことを特徴とする厨房領域の生ゴミ処理装置。 - 請求項1において、
前記供給管は、概ね水平方向に向く回転軸心線を有し回転する回転部分を備え、
前記回転部分は前記回転軸心線から概ね放射方向に延びる攪拌翼を備え、
前記攪拌翼の端部は熱風放出口として形成され、
前記供給管は前記回転軸心線方向に延びる熱風供給通路を有し、
前記熱風放出口は前記熱風供給通路に接続されている
ことを特徴とする厨房領域の生ゴミ処理装置。 - 請求項1において、
前記供給管は、固定された内側管と回転する外側管とを備え、
前記外側管は概ね水平方向に向く回転軸心線を有し回転する回転部分を備え、
前記回転部分は前記回転軸心線から概ね放射方向に延びる攪拌翼を備え、
前記攪拌翼の端部は熱風放出口として形成され、
前記内側管は前記回転軸心線方向に延びる熱風供給通路を有し、
前記内側管は前記外側管の特定回転位置で前記熱風放出口が前記熱風供給通路に接続される接続口を有している
ことを特徴とする厨房領域の生ゴミ処理装置。 - 請求項1において、
前記傾斜手段は、
前記バケットの中の生ゴミを前記熱風乾燥器の側に排出するために前記バケットを往復運動させるための往復運動手段と、
前記往復運動手段により往復運動させられる往復運動体と、
前記往復運動体を前記バケットに係合させるための係合手段とを備え、
前記往復運動は、一定位置の前記バケットを上昇させる上昇運動と、前記上昇運動の後の前記バケットを正方向に傾斜させる正回転運動と、前記正回転運動の後の前記バケットを負方向に傾斜させる負回転運動と、前記負回転運動の後の前記バケットを降下させる降下運動とから形成され、
前記係合手段は、前記往復運動体に形成される往復運動体側係合手段と、前記バケットに形成されるバケット側係合手段とから形成され、
前記往復運動体側係合手段は、前記一定位置の前記バケットの上下方向に離隔する2位置で係合する往復運動体側上側係合部位と往復運動体側下側係合部位を備え、
前記バケット側係合手段は、前記往復運動体側上側係合部位に係合するバケット側上側係合部位と前記往復運動体側下側係合部位に係合するバケット側下側係合部位とを備え、前記往復運動体側上側係合部位と前記往復運動体側下側係合部位との間に離隔用付勢手段が介設されている
ことを特徴とする厨房領域の生ゴミ処理装置。
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