JP3688370B2 - 液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置に関し、特に、液晶用カラーフィルタ基板の製造工程で発生するカラーフィルタ上の白抜けや黒欠陥などの欠陥を修正するような液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネルをカラー化するために用いられるカラーフィルタは、画面の大型化,高精彩化に伴って画素数が増大している。そのため、欠陥のないカラーフィルタを製造することが困難となり、白抜けや黒欠陥が発生する。これらを修正するために、白抜けに対しては同色インクを滴下して修正する方法が採用され、黒欠陥に対してはレーザ光を照射することによって異物を含む範囲を除去した後、同色インクを滴下する方法が採用されている。また、異物,突起に対しては研磨などの方法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のインク滴下方法では、インクの粘度,種類などのノウハウが必要であり、修正部の厚さの制御が難しい。また、研磨方式では研磨テープとカラーフィルタの隙間調整が難しいという欠点があった。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、従来の問題点を解決し、簡単な工程でカラーフィルタ基板の欠陥を修正し得る液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は液晶カラーフィルタ基板の白抜け部を転写フィルムを用いて修正する液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置であって、転写フィルムは、ベースフィルムと、その表面に形成された感光性着色層と、その表面を保護するカバーフィルムとを含む。この液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置は、その一方面でカラーフィルタ基板を支える厚板ガラスと、カラーフィルタ基板の白抜け部を含む領域に上方から転写フィルムの感光性着色層を熱圧着して転写させるためのヒータを含む熱圧着ヘッドと、厚板ガラスをXY軸上で移動させて、熱圧着ヘッドの下方にカラーフィルタ基板の白抜け部を移動させるためのXYステージと、転写フィルムからカバーフィルムを除去して熱圧着ヘッドとカラーフィルタ基板との間に供給するためのフィルム供給部と、厚板ガラスの他方面側からカラーフィルタ基板をマスクとしてカラーフィルタ基板に転写された感光性着色層に紫外線を照射し、カラーフィルタ基板の白抜け部に対応する部分のみを硬化させるための光源とを備えて構成される。ここで、フィルム供給部は、転写フィルムが巻回された供給リールと、供給リールに巻回された転写フィルムからカバーフィルムを巻き取るとともに、熱圧着ヘッドを介してベースフィルムを巻き取るための巻取リールと、熱圧着ヘッドと巻取リールとの間でベースフィルムにテンションを与えるテンショナと、供給リールが嵌め込まれる回転軸と、巻取リールが嵌め込まれる巻取軸と、巻取軸を回転駆動させるパルスモータを含み、供給リール、巻取リールおよびテンショナはカセット化されて着脱可能に設けられている。
【0006】
したがって、この発明では、厚板ガラスを移動させてカラーフィルタ基板を熱圧着ヘッドの下方に移動させ、白抜け部を含む領域に上方から転写フィルムの感光性着色層を熱圧着して転写させ、厚板ガラスの下方からカラーフィルタ基板をマスクとして感光性着色層に紫外線を照射し、白抜け部に対応する部分のみ硬化させるので、修正面を平坦で欠陥からはみ出すことがなく、正常な部分と同じ高さに修正できる。また、カラーフィルタと同じ材質の着色層を使用することによって、カラーフィルタすべてを同一の材質にできる。また、欠陥部より大きな範囲に着色層を転写するので、高精度な位置決めでなくともよく、生産効率を改善できる。また、1つの巻取リールでカバーフィルムとベースフィルムを巻き取り、供給リール、巻取リールおよびテンショナをカセット化したので、転写フィルムの交換を簡単にすることができる。
【0007】
好ましくは、互いに異なる色の感光性着色層を含む複数の転写フィルムが用意され、供給リールおよび巻取リールは、各転写フィルムに対応して設けられ、回転軸には複数の供給リールが嵌め込まれ、巻取軸には複数の巻取リールが嵌め込まれ、さらに、熱圧着ヘッドをZ軸上で移動させるためのZステージと、Zステージに設けられ、フィルム供給部を搭載してZ軸と直交する方向に移動し、複数の転写フィルムのうちの選択された転写フィルムを熱圧着ヘッドとカラーフィルタ基板との間に供給する副ステージを備える。
【0011】
また好ましくは、さらにカラーフィルタ基板の黒欠陥を除去して白抜け部を生成するためのレーザ光源が設けられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一実施形態の正面図であり、図2は図1に示したZステージの側面図であり、図3は図1および図2に示したカセットを示す図である。
【0013】
まず、図1〜図3を参照して、この発明の一実施形態の構成について説明する。ベース1上にはステージが中抜き構造となったXYステージ2が固定されている。XYステージ2の上面に厚板ガラス3が固定されていて、この厚板ガラス3には真空チャック用の溝が形成されており、その上に置くカラーフィルタ4を吸着固定可能なようになっている。XYステージ2面に直交する方向に移動可能なZステージ5がZステージ固定台6に固定されている。
【0014】
図2に示すように、Zステージ5には、これに直交する方向(Y軸方向)に移動可能なY′ステージ7が設けられている。Y′ステージ7にはリニアベアリング8が固定されており、このスライド用ガイド9によってリニアベアリング8が案内される。Y′ステージ7はスライドモータ10によってY軸方向に移動する。また、Y′ステージ7には図3に示すようなカセット16が装着される。
【0015】
カセット16は転写フィルム11を供給する供給リール12と、使用済み転写フィルムおよび転写フィルムを保護しているカバーフィルム11aの巻取リール13と、転写フィルム11を案内するローラ14と、転写フィルム11にテンションを与えるテンショナ15とからなる。カセット16にはカセットの挿脱時に手で持つための把手17が取付けられている。供給リール12は黒一色で白欠陥を修正する場合の他、カラーフィルムの色R(赤),G(緑),B(青),K(黒)の4色を用意し、修正する場合もある。なお、巻取リール13側にも各色ごとに巻取リールが用意されている。このように、供給リール12や巻取リール13をカセット化することにより、転写フィルムの交換を簡単にすることができる。
【0016】
供給リール12はY′ステージ7上にある回転軸35に挿入される。この軸35にはトルクを与えるための予圧機構18が設けられている。また、巻取リール13はY′ステージ7上にある巻取軸19に挿入される。巻取軸19にはプーリ20が固定されており、パルスモータ21の軸に設けられているプーリ22の回転をベルト23が伝えて巻取軸19が回転する。このため、各色の供給リール12と巻取リール13は同じ回転をする。
【0017】
Z軸ステージ5に固定された固定台36にはエアシリンダ24が固定されており、その軸には圧着ヘッド25が取付けられている。圧着ヘッド25にはヒータ26が固定されていて、ヒータ26によって転写フィルムが加熱される。さらに、Zステージ5には顕微鏡27とCCDカメラ28と落射照明光源29が取付けられており、XYステージ2の下方には透過照明光源30が設けられている。顕微鏡27は欠陥を観察するためのものであり、CCDカメラ28の出力をモニタに表示して見ることが可能である。落射照明光源29と透過照明光源30は観察用の照明として設けられている。
【0018】
図4はこの発明の一実施形態によって白欠陥を修正する工程を示す図であり、図5は転写フィルムの断面を拡大して示す図であり、図6はこの発明の一実施形態における転写の状態を示す図である。
【0019】
次に、図1〜図6を参照して、白欠陥の修正方法について説明する。
この実施形態で用いられる転写フィルムは、図5に示すように厚さ20〜100μmのポリエステル系ベースフィルム11e上に、補助層11dおよび中間層11cを介して、顔料を分散した感光性着色層11bが積層され、その上にカバーフィルム11aが着色層11bを保護している。
【0020】
図1に示したXYステージ2を移動させて、図4(a)に示すようにカラーフィルム4の欠陥部31を圧着ヘッド25の下に移動させる。そして、修正に使用する転写フィルム11をY′ステージ7の移動により選択し、圧着ヘッド25下に移動させる。次に、図4(b)に示すように、エアシリンダ24を下降させて圧着ヘッド25を選択した転写フィルム11に押し当て、ヒータ26を加熱し、図5に示した転写フィルム11上の着色層11bを温める。その後、図4(c)に示すように、Zステージ5を下降させ、圧着ヘッド25を介して転写フィルム11を欠陥部31に押し当てる。その後、ヒータ26を加熱して転写フィルム11を欠陥部31に熱圧着させる。その後、ヒータ26の加熱を停止し、自然空冷後に、図4(d)に示すように、Zステージ5とエアシリンダ24を上昇させる。そして、巻取リール13を回転させて、使用した分の転写フィルム11を巻取る。
また、加熱圧着前の着色層11bにカッター刃などでフィルム幅方向に切れ目を入れることにより、転写後のベースフィルムの剥離を容易にし、転写着色層の周囲端部をしっかりと密着させることができる。
【0021】
図6(a)はカラーフィルタ4内にある白欠陥32に転写フィルム11が熱圧着された状態を示す。この後、カラーフィルタ4の反対側から紫外線露光を実施するが、カラーフィルタ4がマスクとなって白欠陥部のみ転写フィルム11が硬化し、それ以外の転写フィルム11は硬化しないため、現像した後は、白欠陥部のみに着色層が残る。図6(b)にその状態を示す。
【0022】
上述のごとく、この発明の実施形態では、欠陥部31の修正面は平坦で欠陥箇所からはみ出すことがなく、正常な部分と同じ高さに修正できる。また、カラーフィルタと同じフィルムを使用するため、カラーフィルタ4すべてが同一の材質にでき、欠陥部より大きな範囲に転写するので、高精度な位置決めでなくともよく生産効率を改善できる。
【0023】
図7はこの発明の第2の実施形態を示す図である。この実施形態は、XYテーブル2の下方に紫外線露光光源33を設けたものであって、前述の図4(d)に示した自然空冷後にZステージ5とエアシリンダ24を上昇させた後、露光を行なうものである。また、図4(c)に示したように転写フィルム11を欠陥部31に熱圧着させた後、露光を行なうようにしてもよい。この場合、現像,洗浄,乾燥の手順を経て修正が完結する。
【0024】
図8はこの発明の第3の実施形態を示す図である。この図8に示した実施形態は、レーザ34を追加したものであり、黒欠陥を一度レーザで除去して白欠陥とした後、前述の図4(a)〜(d)に示した手順と同じ操作が行なわれる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、カラーフィルタの修正面は平坦で欠陥からはみ出すことがなく、正常な部分と同じ高さにすることができる。また、カラーフィルタと同じ材質の着色層を使用するため、カラーフィルタすべてを同一の材質にできる。また、欠陥部より大きな範囲に着色層を転写するので、高精度な位置決めでなくともよく、生産効率を改善できる。さらに、紫外線による露光工程やレーザによる除去加工なども行なえるため、工程の簡略化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の正面図である。
【図2】図1に示したZステージの側面図である。
【図3】図1および図2に示したカセットを示す図である。
【図4】この発明の一実施形態によって白欠陥を修正する工程を示す図である。
【図5】転写フィルムの各断面を拡大して示す図である。
【図6】この発明の一実施形態における転写の状態を示す図である。
【図7】この発明の第2の実施形態を示す図である。
【図8】この発明の第3の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 XYステージ
3 厚板ガラス
4 カラーフィルタ
5 Zステージ
6 Zステージ固定台
7 Y′ステージ
8 リニアベアリング
9 スライド用ガイド
10 スライドモータ
11 転写フィルム
12 供給リール
13 巻取リール
14 ローラ
15 テンショナ
16 カセット
17 把手
18 予圧機構
19 巻取軸
20 プーリ
21 パルスモータ
22 プーリ
23 ベルト
24 エアシリンダ
25 圧着ヘッド
26 ヒータ
27 顕微鏡
28 CCDカメラ
29 落射照明光源
30 透過照明光源
31 欠陥部
32 白欠陥
33 紫外線露光光源
34 レーザ
35 回転軸
36 固定台
Claims (3)
- 液晶カラーフィルタ基板の白抜け部を転写フィルムを用いて修正する液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置であって、
前記転写フィルムは、ベースフィルムと、その表面に形成された感光性着色層と、その表面を保護するカバーフィルムとを含み、
前記液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置は、
その一方面で前記カラーフィルタ基板を支える厚板ガラス、
前記カラーフィルタ基板の白抜け部を含む領域に上方から前記転写フィルムの感光性着色層を熱圧着して転写させるためのヒータを含む熱圧着ヘッド、
前記厚板ガラスをXY軸上で移動させて、前記熱圧着ヘッドの下方に前記カラーフィルタ基板の白抜け部を移動させるためのXYステージ、
前記転写フィルムから前記カバーフィルムを除去して前記熱圧着ヘッドと前記カラーフィルタ基板との間に供給するためのフィルム供給部、および
前記厚板ガラスの他方面側から前記カラーフィルタ基板をマスクとして前記カラーフィルタ基板に転写された感光性着色層に紫外線を照射し、前記カラーフィルタ基板の白抜け部に対応する部分のみを硬化させるための光源を備え、
前記フィルム供給部は、
前記転写フィルムが巻回された供給リール、
前記供給リールに巻回された前記転写フィルムから前記カバーフィルムを巻き取るとともに、前記熱圧着ヘッドを介して前記ベースフィルムを巻き取るための巻取リール、
前記熱圧着ヘッドと前記巻取リールとの間で前記ベースフィルムにテンションを与えるテンショナ、
前記供給リールが嵌め込まれる回転軸、
前記巻取リールが嵌め込まれる巻取軸、および
前記巻取軸を回転駆動させるパルスモータを含み、
前記供給リール、前記巻取リールおよび前記テンショナはカセット化されて着脱可能に設けられている、液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置。 - 互いに異なる色の感光性着色層を含む複数の転写フィルムが用意され、
前記供給リールおよび前記巻取リールは、各転写フィルムに対応して設けられ、
前記回転軸には複数の供給リールが嵌め込まれ、
前記巻取軸には複数の巻取リールが嵌め込まれ、
さらに、前記熱圧着ヘッドをZ軸上で移動させるためのZステージ、および
前記Zステージに設けられ、前記フィルム供給部を搭載して前記Z軸と直交する方向に移動し、前記複数の転写フィルムのうちの選択された転写フィルムを前記熱圧着ヘッドと前記カラーフィルタ基板との間に供給する副ステージを備える、請求項1に記載の液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置。 - さらに、前記カラーフィルタ基板の黒欠陥を除去して前記白抜け部を生成するためのレーザ光源を備えた、請求項1または請求項2に記載の液晶カラーフィルタフィルム転写修正装置。
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