JP3692964B2 - 仮想id装置およびそのタグデータ格納方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はタグ、IDコントローラ、サーバコントローラを備えた非接触のFA(Factory Automation)用の仮想ID装置に係り、特にタグのデータをタグ内に持たせずにサーバコントローラに格納した仮想ID装置およびそのタグデータ格納方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
タグ(記憶媒体)を組立ラインの部品や製品の表面または内部に搭載し、組立ラインにリーダ/ライタを配置することにより、非接触(電磁誘導や無線電波)でタグ内に記録されたデータを読み出したり、データを書き込んだりしてデータ管理を効率的に実行するFA(Factory Automation)用の非接触ID装置が知られている。
【0003】
図8に従来のタグ(記憶媒体)のブロック構成図を示す。図8において、タグ50は、図示しないリーダ/ライタとの間で、電磁誘導によりデータの送信または受信を行なうコイル51と、変復調部53、制御ロジック54、メモリ55を備えたIC52とから構成される。
【0004】
このように構成されたタグ50は、リーダ/ライタから電磁誘導で供給される電源56(交流信号を整流・平滑)で駆動され、同時に供給されるコマンド(要求信号)が受信され、制御ロジック54を介してコマンド(要求信号)に対応したデータがメモリ55から読み出され、変復調部53で変調が施された後、コイル53からデータが電磁誘導でリーダ/ライタに送信される。
【0005】
一方、リーダ/ライタから電磁誘導でデータが供給されると、変復調部53で復調が施され、制御ロジック54を介してデータがメモリ55に書き込まれる。
【0006】
このように、従来のタグ(記憶媒体)は、リーダ/ライタと電磁誘導でデータの交信を行い、バッテリも必要とせず、小型で、かつ軽量に構成されるので、リーダ/ライタと組み合わせて非接触ID装置が実現されている。なお、コイルを用いた電磁誘導を利用する代わりに、長距離用として大型アンテナを用いた非接触ID装置も実用化されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のFA(Factory Automation)用の非接触ID装置は、タグにワンチップICが内蔵されているため、組立ラインの部品や製品にタグを搭載し、高温雰囲気の工程(例えば、車両の塗装・乾燥)を通過させるような場合には、タグのデータ化けが発生したり、あるいはワンチップICが熱破壊されたり、動作不良が発生する虞がある。
【0008】
また、従来のタグは、リーダ/ライタから電磁誘導で電源が供給されて動作し、データの送受信を行なう構成のため、交信可能なリーダ/ライタまでの距離に制限(例えば、数センチメートル)があり、また、データの送受信に時間を要するために交信処理スピードが落ちるので、組立ラインにおけるリーダ/ライタの配置に制約がある。
【0009】
さらに、タグにワンチップICを内蔵するため、タグのコストアップを招く課題や、メモリ容量の拡張などが必要な場合には、タグを含めた装置全体を入れ替えなければならない課題もある。
【0010】
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は単純な構成で、耐熱性ならびに経済性に優れたタグを用い、交信距離が長く、かつ交信処理の高速化が図れる拡張性に優れた仮想ID装置およびそのタグデータ格納方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明に係る仮想ID装置は、少なくともコイルを含む回路で構成された複数のタグと、コイルを含み、複数のタグを非接触で認識するIDコントローラと、複数のタグの識別情報及びタグに対応するデータを格納する記憶手段を含むサーバコントローラとを備えたもので、タグは、IDコントローラから放射されるタグ識別用電磁波の周波数に共振する共振手段のみを備えるともに、IDコントローラ及びサーバコントローラは、複数のタグの識別情報またはデータを伝送する伝送手段を備え、サーバコントローラは、IDコントローラが共振手段により検出した複数のタグの識別情報に基づいてそれぞれのタグに対応した識別情報を記憶手段に格納することを特徴とする。
【0012】
この発明に係る仮想ID装置は、タグにタグ識別用電磁波の周波数に共振する共振手段のみを搭載し、タグに対応したデータはサーバコントローラに格納するので、タグの単純化を図るとともに、耐熱性ならびに経済性に優れ、かつタグに電源を供給する必要がないので、長距離化と交信処理の高速化を実現することができる。また、サーバコントローラにタグのデータを集約して格納するので、タグの増設やぞれぞれのタグに必要なデータ量の増加にも容易に対応することができ、FA(Factory Automation)におけるシステム構築の拡張性に優れ、装置の共通化を実現することができる。
【0014】
また、この発明に係るサーバコントローラは、複数のタグに対応したデータを格納するデータ格納手段を備えたので、タグから物理的にメモリを分離した各タグに対応したデータのメモリ容量を自由に設定することができ、メモリの拡張やタグの増設に対応することができる。
【0015】
また、この発明に係るIDコントローラは、さらにタグを検出するためのタグ識別用電磁波の周波数をスイープするスイープ回路を含むことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る仮想ID装置の実施の形態基本ブロック構成図である。図1において、仮想ID装置1は、サーバコントローラ2と、上位機器U1〜Unに接続されたIDコントローラI1〜Inと、各IDコントローラI1〜Inの検出対象となるタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkとから構成する。
【0025】
サーバコントローラ2は、マイクロプロセッサを基本に各種処理機能、制御機能、インタフェース、メモリ等で構成し、サーバ制御手段3、データ格納手段4、無線インタフェース5、ネットワークインタフェース6を備え、IDコントローラI1〜Inとの間で、タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報および識別情報に対応したデータを無線で交信し、データ格納手段4に書き込むとともに、データ格納手段4から読み出してIDコントローラI1〜Inに伝送する。
【0026】
サーバ制御手段3は、データ格納手段4、無線インタフェース5およびネットワークインタフェース6のサーバコントローラ2全体の動作を制御する。
【0027】
また、サーバ制御手段3は、無線インタフェース5から供給されるタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報および識別情報に対応したデータをデータ格納手段4に供給し、記憶させる(書込み)制御を行なう。
【0028】
さらに、サーバ制御手段3は、無線インタフェース5を介して供給されるデータ要求情報に対応したタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkのデータをデータ格納手段4から読み出し、無線インタフェース5を介してIDコントローラI1〜Inに送信する制御を行なう。
【0029】
また、サーバ制御手段3は、データ格納手段4からタグTA1〜TAk,TN1〜TNkの識別情報および識別情報に対応したデータを読み出し、ネットワークインタフェース6を介してLANネットワーク12に伝送する制御を行なう。
【0030】
データ格納手段4は、書換え可能なRAM等のメモリで構成し、サーバ制御手段3からの書込み命令によってタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報および識別情報に対応したデータを、タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkに設定されたメモリ領域に記憶する。
【0031】
また、データ格納手段4は、サーバ制御手段3からの読出し命令によってメモリ領域からタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報に対応したデータを出力する。
【0032】
無線インタフェース5は、送受信アンテナ、送受信回路、変/復調回路等で構成し、サーバ制御手段3の制御によってIDコントローラI1〜Inの無線インタフェース9との間で、タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報および識別情報に対応したデータを無線で交信する。
【0033】
ネットワークインタフェース6は、符号器/復号器(コーデック:CODEC)等を備え、他のID装置が接続されたLANなどのネットワークと接続してリンクさせ、データ格納手段4に記憶されたタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報および識別情報に対応したデータがLANネットワーク12を介して図示しないデータ管理装置に伝送される。これにより、他のID装置から伝送されるデータとともにFA(Factory Automation)用データが集中管理される。
【0034】
IDコントローラI1〜Inは、マイクロプロセッサを基本に各種処理機能、検出機能、メモリ等で構成し、それぞれID制御手段7、タグ検出手段8、無線インタフェース9を備え、パーソナルコンピュータ等で構成された上位機器U1〜Unの要求情報に基づいてタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkを非接触(電磁誘導)で検出してタグ固有の識別情報(ID番号)を付与し、識別情報および識別情報に対応したデータを無線でサーバコントローラ2に送信するとともに、サーバコントローラ2に格納された各タグの識別情報に対応したデータを受信して上位機器U1〜Unに供給する。
【0035】
ID制御手段7は、タグ検出手段8および無線インタフェース9のIDコントローラI1〜In全体の動作を制御する。
【0036】
また、ID制御手段7は、タグ検出手段8が検出したタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報を取り込み、メモリに一時記憶させ、無線インタフェース9を介してサーバコントローラ2に送信する制御を行なうとともに、上位機器U1〜Unに伝送する。
【0037】
さらに、ID制御手段7は、上位機器U1〜Unからのデータ書込み要求に基づいて識別情報とデータを一時記憶させ、無線インタフェース9を介してサーバコントローラ2に送信するとともに、上位機器U1〜Unからのデータ読出し要求に基づいて識別情報に対応したデータを無線インタフェース9を介してサーバコントローラ2から受信する制御を行ない、上位機器U1〜Unに伝送する。
【0038】
タグ検出手段8は、周波数掃引型の発振回路、発振コイル、レベル検出回路、コンパレータ等で構成し、周期的に周波数をスイープして一定レベルのタグ識別用電磁波を発振コイルから放射し、特定の周波数に共振するタグの存在によって発振回路のインピーダンスが変化し、タグ識別用電磁波のレベルが減少することをコンパレータで検出することによりタグの識別情報を、例えば2進符号で検出する。
【0039】
無線インタフェース9は、送受信アンテナ、送受信回路、変/復調回路等で構成し、ID制御手段7の制御によってサーバコントローラ2の無線インタフェース5との間で、タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報および識別情報に対応したデータを無線で交信する。
【0040】
タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkは、それぞれ1個または複数個のLCタンク(共振)回路で構成し、IDコントローラI1〜Inのタグ検出手段8から放射されるタグ識別用電磁波の周波数に共振する。
【0041】
図2はこの発明に係るタグの実施の形態共振回路図である。(a)図に1個の共振回路で構成したタグ、(b)図にn個の共振回路で構成したタグを示す。(a)図において、タグは受動素子であるインダクタンスLkiのコイルと静電容量Ckiのコンデンサが並列接続されたタンク回路で構成する。このタンク回路の共振周波数foiは、1/{2π(Lki・Cki)1/2}で表わされる。
【0042】
従って、図1に示すタグ検出手段8から周波数foiのタグ識別用電磁波が放射されると、LC(LkiCki)タンク回路がタグ識別用電磁波に共振(同調)し、タグ検出手段8は、共振周波数foiのタグを検出することができる。
【0043】
(b)図において、タグはインダクタンスLk1のコイルと静電容量Ck1のコンデンサが並列接続されたタンク回路,…,インダクタンスLknのコイルと静電容量Cknのコンデンサが並列接続されたタンク回路のn個のタンク回路で構成する。これらのタンク回路の共振周波数は、それぞれfo1=1/{2π(Lk1・Ck1)1/2},…,fon=1/{2π(Lkn・Ckn)1/2}で表わされる。
【0044】
従って、図1に示すタグ検出手段8から周波数fo1,…,fonのタグ識別用電磁波が放射されると、LC(Lk1Ck1〜LknCkn)タンク回路がタグ識別用電磁波に共振(同調)し、タグ検出手段8は、共振周波数fo1,…,fonのタグを検出することができる。
【0045】
図3はこの発明に係るタグ識別用電磁波の周波数とタグの検出レベルの関係図である。(a)図にタグ識別用電磁波の周波数の時間特性図、(b)図に検出レベルの時間特性図を示す。なお、(a)図および(b)図の時間軸は共通である。
【0046】
(a)図において、タグ識別用電磁波の周波数は、時間t1〜tnに対応してfo1〜fonと掃引(スイープ)し、周期的に繰り返す。なお、周波数fo1,fo2,…,fonのタグ識別用電磁波は、時間t1,t2,…,tnの等間隔(t2−t1=一定値2ΔT)で発生する。
【0047】
また、(b)図において、時間t1で周波数fo1にLCタンク回路のタグが共振すると、図1に示すタグ検出手段8は、波形整形した、例えば時間幅ΔTのワンショットパルスを発生する。同様に、時間t2,…,tnでそれぞれ周波数fo2,…,fonにLCタンク回路のタグが共振すると、それぞれ時間幅ΔTのワンショットパルスを発生する。
【0048】
時間t1,…,tnで発生する時間幅ΔTのワンショットパルスを2進符号としてタグの識別情報を形成する。図4は2進4ビットの識別情報を形成するタグの構成図である。図4において、タグTA1〜TA15は、それぞれ共振周波数fo1,fo2,fo3,fo4のLCタンク回路を1個から4個で構成する。
【0049】
タグTA1は共振周波数fo1のLCタンク回路を1個、タグTA2は共振周波数fo2のLCタンク回路を1個、タグTA3は共振周波数fo3のLCタンク回路を1個、タグTA4は共振周波数fo4のLCタンク回路を1個のみ備える。
【0050】
タグTA5〜TA10は、共振周波数fo1,fo2,fo3,fo4のタンク回路をそれぞれ2個づつ備え、タグTA11〜TA14は共振周波数fo1,fo2,fo3,fo4のタンク回路をそれぞれ3個づつ備える。タグTA16は共振周波数fo1,fo2,fo3,fo4のタンク回路を4個全て備える。このように、4種類のタンク回路の組合せにより15個のタグTA1〜タグTA15のタグを構成することができる。
【0051】
そして、2進4ビットの1ビット〜4ビットに共振周波数fo1〜fo4を割り当てて処理をすることにより、タグTA1の識別情報は「0001」、タグTA2の識別情報は「0010」、…、タグTA15の識別情報は「1111」で検出することができる。なお、識別情報「0000」は、LCタンク回路が無い状態、つまりタグが存在しないことを検出する。
【0052】
一般に、n種類の共振周波数を有するLCタンク回路の組合せで構成されるタグの数は、2n−1個となる。
【0053】
図5はこの発明に係るデータ格納手段のメモリ領域の一実施の形態イメージ図である。図5において、データ格納手段4のメモリ領域は、図4に示すタグTA1〜TA15を例にすると、タグTA1〜TA15を識別する識別情報「0001」〜「1111」と、識別情報「0001」〜「1111」に対応したデータエリアDA1〜DA15と、メモリの空き領域である空きデータエリアを有する。
【0054】
識別情報「0001」〜「1111」とデータエリアDA1〜DA15は、対にして予め想定されるメモリ容量を設定しておき、空きデータエリアは、データエリアDA1〜DA15が設定したメモリ容量をオーバする場合、タグ数を増設する場合に利用する。なお、空きデータエリアは、予めメモリ容量に余裕を持たせて大きなメモリで構成してもよいし、増設メモリとして追加してもよい。
【0055】
図6はこの発明に係る仮想ID装置の別実施の形態要部ブロック構成図である。図6において、サーバコントローラ2に無線インタフェース5に代えて有線インタフェース10、IDコントローラI1〜Inに無線インタフェース9に代えて有線インタフェース11を設け、有線インタフェース10と有線インタフェース11間を有線回線L1〜Lnで接続した点のみが図1と異なる。
【0056】
このように、この発明に係る仮想ID装置1は、タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkにタグ識別用電磁波の周波数に共振する共振手段のみを搭載し、タグに対応したデータはサーバコントローラ2に格納するので、タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの単純化を図るとともに、耐熱性ならびに経済性に優れ、長距離化と交信処理の高速化を実現することができる。また、サーバコントローラ2にタグのデータを集約して格納するので、タグの増設やぞれぞれのタグに必要なデータ量の増加にも容易に対応することができ、FA(Factory Automation)におけるシステム構築の拡張性に優れ、装置の共通化を実現することができる。
【0057】
また、この発明に係るサーバコントローラ2は、複数のタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkに対応したデータを格納するデータ格納手段4を備えたので、タグから物理的にメモリを分離して各タグに対応したデータのメモリ容量を自由に設定することができ、メモリの拡張やタグの増設に対応することができる。
【0058】
さらに、この発明に係る共振手段は、LCタンク回路で構成し、IDコントローラI1〜Inから放射されるタグ識別用電磁波の周波数fo1〜fonに共振してタグを識別させるので、IDコントローラI1〜InとタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNk間の距離が長くてもタグを識別することができる。また、受動素子であるL(コイル)とC(コンデンサ)のLCタンク回路(並列回路)のみでタグを単純な構成にするので、耐熱性を向上させ、経済化を実現することができる。
【0059】
また、この発明に係るサーバコントローラ2およびIDコントローラI1〜Inは、複数のタグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報またはデータを無線、または有線で伝送する無線インタフェース5,9または有線インタフェース10,11をそれぞれ備えたので、サーバコントローラ2の設置場所を自由に設定することができ、データ保存を最適な環境にすることができる。
【0060】
さらに、この発明に係るサーバコントローラ2は、他のID装置が接続されるネットワーク12とのネットワークインタフェース6を備えたので、工場内LANを介して他のID装置とリンクすることができ、FA用の生産・管理データを効率的に集中管理することができる。
【0061】
次に、仮想ID装置のタグデータ格納方法について説明する。図7はこの発明に係る仮想ID装置のタグデータ格納方法の一実施の形態動作フロー図である。図7において、ステップS1では、タグを検出するためのタグ識別用電磁波の周波数を周期的にスイープ(掃引)する。なお、ステップS1の動作は、タグ検出手段8が実行する。
【0062】
ステップS2では、タグに搭載されたLCタンク回路がタグ識別用電磁波の周波数に共振する。なお、ステップS2の動作は、タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkが実行する。
【0063】
ステップS3では、タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの共振を検出し、共振した特定タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報を、例えば2進符号で識別する。なお、ステップS3の動作は、タグ検出手段8が実行する。
【0064】
続いて、ステップS4では、特定タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報を送信する。なお、ステップS4の動作は、IDコントローラI1〜Inの無線インタフェース9または有線インタフェース11が実行する。
【0065】
ステップS5では、特定タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報を受信する。なお、ステップS5の動作は、サーバコントローラ2の無線インタフェース5または有線インタフェース10が実行する。
【0066】
ステップS6では、特定タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報を格納するメモリ領域があるか否かを判定し、メモリ領域がある場合にはステップS7に移行する。一方、メモリ領域がない場合にはステップS8に移行する。なお、ステップS6の動作は、サーバ制御手段3が実行する。
【0067】
ステップS7では、タグTA1〜TAk,…,TN1〜TNkの識別情報とデータをメモリに書き込む。なお、ステップS7の動作は、サーバ制御手段3およびデータ格納手段4が実行する。
【0068】
ステップS8では、サーバコントローラ2へのタグデータ書込み制御のリセット動作を行なう。なお、ステップS8の動作は、サーバ制御手段3およびID制御手段7が実行する。
【0069】
このように、この発明に係る仮想ID装置のタグデータ格納方法は、タグを検出するためのタグ識別用電磁波の周波数をスイープするステップS1と、タグがタグ識別用電磁波の周波数に共振するステップS2と、共振を検出して特定のタグを識別するステップS3と、識別したタグの識別情報を送信するステップS4と、特定タグの識別情報を受信するステップS5、識別情報のメモリ領域の有無を判定するステップS6、タグデータをメモリに書き込む(格納する)ステップS7を備え、各タグからメモリを分離してデータの集中管理をするので、メモリ領域を自由に設定してメモリの増設やタグの増設に容易に対応することができ、利便性の向上を図ることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る仮想ID装置は、タグにタグ識別用電磁波の周波数に共振する共振手段のみを搭載し、タグに対応したデータはサーバコントローラに格納するので、タグの単純化を図るとともに、耐熱性ならびに経済性に優れ、長距離化と交信処理の高速化を実現することができる。また、サーバコントローラにタグのデータを集約して格納するので、タグの増設やぞれぞれのタグに必要なデータ量の増加にも容易に対応することができ、FA(Factory Automation)におけるシステム構築の拡張性に優れ、装置の共通化を実現することができる。
【0071】
また、この発明に係るサーバコントローラは、複数のタグに対応したデータを格納するデータ格納手段を備えたので、タグから物理的にメモリを分離して各タグに対応したデータのメモリ容量を自由に設定することができ、メモリの拡張やタグの増設に対応することができる。
【0072】
さらに、この発明に係る共振手段は、LCタンク回路で構成し、IDコントローラから放射されるタグ識別用電磁波の周波数に共振してタグを識別させるので、IDコントローラとタグ間の距離が長くてもタグを識別することができる。また、受動素子であるL(コイル)とC(コンデンサ)のタンク回路(並列回路)のみでタグを単純な構成にするので、耐熱性を向上させ、経済化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る仮想ID装置の実施の形態基本ブロック構成図
【図2】この発明に係るタグの実施の形態共振回路図
【図3】この発明に係るタグ識別用電磁波の周波数とタグの検出レベルの関係図
【図4】2進4ビットの識別情報を形成するタグの構成図
【図5】この発明に係るデータ格納手段のメモリ領域の一実施の形態イメージ図
【図6】この発明に係る仮想ID装置の別実施の形態要部ブロック構成図
【図7】この発明に係る仮想ID装置のタグデータ格納方法の一実施の形態動作フロー図
【図8】従来のタグ(記憶媒体)のブロック構成図
【符号の説明】
1 仮想ID装置
2 サーバコントローラ
3 サーバ制御手段
4 データ格納手段
5,9 無線インタフェース
6 ネットワークインタフェース
7 ID制御手段
8 タグ検出手段
10,11 有線インタフェース
12 LANネットワーク
I1〜In IDコントローラ
L1〜Ln 有線回線
TA1〜TAk,…,TN1〜TNk タグ
U1〜Un 上位機器
Claims (3)
- 少なくともコイルを含む回路で構成された複数のタグと、
コイルを含み、前記複数のタグを非接触で認識するIDコントローラと、
前記複数のタグの識別情報及びタグに対応するデータを格納する記憶手段を含むサーバコントローラと、を備えた仮想ID装置であって、
前記タグは、前記IDコントローラから放射されるタグ識別用電磁波の周波数に共振する共振手段のみを備えるとともに、
前記IDコントローラ及びサーバコントローラは、前記複数のタグの識別情報または前記データを伝送する伝送手段を備え、
前記サーバコントローラは、前記IDコントローラが前記共振手段により検出した複数のタグの識別情報に基づいてそれぞれのタグに対応した前記識別情報を前記記憶手段に格納することを特徴とする仮想ID装置。 - 前記共振手段は、少なくとも1以上のコイルとコンデンサを並列に接続したLCタンク回路で構成することを特徴とする請求項1記載の仮想ID装置。
- 前記IDコントローラは、さらにタグを検出するためのタグ識別用電磁波の周波数をスイープするスイープ回路を含むことを特徴とする請求項1記載の仮想ID装置。
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