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JP3693833B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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JP3693833B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動原稿給送装置を備えた画像読取装置に関し、特に、両面原稿読み取り可能であると共に読み取り後の原稿に対して所要のデータを印字可能である画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ファクシミリやイメージスキャナ等の画像読取装置において、読み取り済みあるいは送信済みであることを確認するために、読み取り後あるいは送信後の原稿にマーキング(済みスタンプ)を付すものが知られている。
また、光ファイルなどの画像読取装置においては、入力原稿量が膨大であり、入カデータと原稿の照合を行う場合に、相当な労力が必要であることから、プリンタを画像読取装置に実装し、任意の文字、数字、記号等を原稿に印字するものが知られている。
上記のプリンタの種類としては、ワイヤドットプリンタ、デージーホイールプリンタ、サーマルプリンタ、インクジェットプリンタ、バブルジェットプリンタ等が知られているが、原稿読み取り後の印字に使用する場合にはそれぞれ問題があった。
例えば、サーマルプリンタには感熱紙を使用する必要があるため種々の原稿に対応できないという問題があり、ワイヤドットプリンタ、デージーホイールプリンタ等のインパクト系のプリンタでは、印字時の騒音が大きいという問題がある。また、インクジェットプリンタ、バブルジェットプリンタでは、印字のために原稿読み取り面の上部に設置する必要があるため不便であった。ここでインクジェット系プリンタを上部に設置する理由を具体的に説明すると、例えば、ページ順揃えを行う為に、フェースダウン排紙を行う装置において印字するために原稿搬送路の下部にプリンタを設置すると、インクなどを上に吹き上げなくてはならず、目詰まりを起こしやすくなる。従って、上部に設置して、上から下に吹き出すように設置する必要がある。
なお、ファクシミリ等において原稿に印字を行う場合とは、上記した送信済みや送信日時等の事項を示す文字や符号を印字する場合のことである。
従って、プリンタを原稿搬送路の下側に設置する場合には、印字騒音は大きくてもワイヤドットプリンタやデージーホイールプリンタを使用することになる。
ところで、上記のようなプリンタによる原稿上の印字目標位置(基準印字位置)は、原稿の重送時であっても正しい印字を可能にする為、原稿表面の読み取りエリアの端部からの所定距離(例えば、読み取りエリアの後端から10mm等)の設定になっていることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、原稿裏面の読み取り手段が、原稿表面の読み取り手段よりも原稿搬送路における下流側に位置している場合に、原稿表面の読み取りが終了し、原稿の印字目標位置(基準印字位置)が搬送路における印字位置に到達した時に、原稿表面と原稿裏面の読み取りエリアの設定によっては、まだ裏面原稿読み取り中である場合がある。この場合、原稿の裏面を読み取っている間に印字動作を行わなければならず、原稿の搬送により正しい印字が難しくなる一方で、裏面読み取り中にインパクト系のプリンタにより印字が行われるので、正しい読み取りが出来ないという問題があった。
また、原稿の重送時には、重送される複数の原稿用紙の内から最下層の原稿用紙の原稿表面が読み取られて、該最下層の原稿用紙の原稿表面に印字済みマークが印字される。通常の印字済みマークが印字された原稿は、表面と裏面の両面が読み取り済みである。しかし、重送原稿の最下層の原稿用紙は、原稿の表面と裏面が共に読み取られたことを示す印字済みマークが印字されていても、実際には、その原稿裏面が読み取られていないことになる。
本発明は、上述した如き従来の問題を解決するためになされたものであって、小型、低コストで、両面原稿の原稿読み取り時に、所要の情報やデータを印字することができる印字手段を有する両面原稿読み取り可能な画像読取装置を提供することを目的とし、また、両面原稿の片面毎に所要の情報やデータを原稿の両面に対して個別に印字することができる印字手段を有する両面原稿読み取り可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1の本発明の画像読取装置は、自動原稿給送装置の搬送経路内に、原稿表面の画像を読み取る表面画像読取手段と、前記原稿の裏面の画像を読み取る裏面画像読取手段と、前記原稿表面の読み取りエリア端部から所定距離だけ離れた基準印字位置に印字処理を行う印字手段とを有し、該印字手段は、前記搬送経路内の印字場所に前記原稿表面の前記基準印字位置が到達した時に印字処理を行うように構成した両面原稿読み取り可能な画像読取装置において、前記原稿の前記基準印字位置が前記搬送経路内の前記印字場所に到達した時に、前記裏面画像読取手段が原稿読み取り処理を実行中である場合には、前記印字手段による印字処理を中止することを特徴とし、原稿読み取り時には、原稿裏面の読み取り動作を優先し、原稿への印字動作をキャンセルすることにより、正常に原稿裏面の読み取り動作を行うことができる。請求項2の本発明の画像読取装置は、自動原稿給送装置の搬送経路内に、原稿表面の画像を読み取る表面画像読取手段と、前記原稿の裏面の画像を読み取る裏面画像読取手段と、前記原稿表面の読み取りエリア端部から所定距離だけ離れた基準印字位置に印字処理を行う印字手段とを有し、該印字手段は、前記搬送経路内の印字場所に前記原稿表面の前記基準印字位置が到達した時に印字処理を行うように構成した両面原稿読み取り可能な画像読取装置において、前記原稿の前記基準印字位置が前記搬送経路内の前記印字場所に到達した時に、前記裏面画像読取手段が前記原稿の裏面画像の読み取り処理を実行中である場合には、前記裏面画像読取手段による読み取り処理を中止し、前記印字手段による印字処理を実行することにより、正常に原稿への印字動作を行うことができる。請求項3の本発明は、請求項2に記載の画像読取装置において、前記印字処理の終了後に、中止していた前記裏面画像読取手段による読み取り処理を再開することを特徴とし、裏面画像の読み取りを再開することにより、原稿裏面の読み取り動作をキャンセルせずに正常に原稿への印字動作を行うことができる。請求項4の本発明は、請求項2に記載の画像読取装置において、前記裏面画像読取手段による読み取り処理の中止は、前記印字手段による印字処理を実行する期間のみの一時中断であることを特徴とし、裏面画像の読み取りを一時中断とすることにより、原稿裏面の読み取り動作をキャンセルせずに正常に原稿への印字動作を行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示した実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の画像読取装置の一実施形態の概略の全体構成を示す側面図である。
図1に示す本実施形態の画像読取装置は、原稿を置く原稿台ガラス1と、原稿からの反射光の向きを90度変更する第1ミラー2(2’)と、第1ミラー2と一体に形成されて原稿を照明する照明ランプ3(3’)と、反射光の向きを90度変更する第2ミラー4(4’)と、第2ミラー4と一体に形成されて反射光の向きを90度変更する第3ミラー5(5’)と、原稿からの反射光を光電変換して電気信号出力するCCD6と、第1ミラー2と照明ランプ3とが一体形成された組立部品及び第2ミラー4と第3ミラー5とが一体形成された組立部品を駆動する走行体モーター7と、自動原稿読み取り装置に原稿をセットして置くための原稿トレイ8と、原稿トレイ8上の原稿の用紙を1枚づつピックアップして送り出すためのピックアップローラー9と、原稿を読み取り位置Bまで搬送するレジストローラー対10、搬送ドラム11及び搬送ローラー12と、読み取った原稿を排紙場所まで搬送する搬送ローラ対13及び排紙ローラー対14と、裏面原稿を読み取るための密着イメージセンサー15と、密着イメージセンサー15を保持すると共にアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換処理やシェーディング補正を行う回路基板であるRSBU16と、原稿を搬送すると共にシェーディング補正用の白基準の部材となる白色ローラ17と、読み取りが終了した原稿に印字する印字手段であるエンドーサーユニット18、エンドーサープラテン19と、CCD6を保持すると共にアナログ処理やA/D変換処理を行う回路基板であるSBU20と、信号処理基板であるSCU21と、密着イメージセンサー15により読み取った画像を記憶するRCU23と、外部との入出力変換等を行うIOB24と、第3ミラー5からの反射光をCCD6上に集光するレンズ31と、順次読み取られ排紙された原稿が載置される排紙トレイ32等により構成される。
尚、第1ミラー2と照明ランプ3の一体形成された組立部品及び第2ミラー4と第3ミラー5の一体形成された組立部品は、原稿台ガラス1上の原稿を読み取る場合には、図1における第1ミラー2’、照明ランプ3’、第2ミラー4’、第3ミラー5’の各々の位置から走行体モーター7により移動しながら原稿の読み取り走査を行うが、自動原稿読み取り装置により原稿を読み取る場合には、図1における第1ミラー2、照明ランプ3、第2ミラー4、第3ミラー5の各々の位置に仮固定されて、原稿側を搬送することにより読み取り走査を行う。
【0007】
図1に示す本実施形態の画像読取装置における原稿の読み取り動作は次のようになる。原稿台ガラス1上に置かれた片面原稿を読み取る場合、その原稿は、第1ミラー2’と一体に構成された照明ランプ3’により照射され、その反射光は、第1 ミラー2’、及び、一体に構成された第2ミラー4’と第3ミラー5’により走査される。その後、反射光はレンズ31により集束され、CCD6に照射され光電変換される。その場合、1体に構成された第1ミラー2’と照明ランプ3’、及び、1体に構成された第2ミラー4’と第3ミラー5’は、走行体モーター7を駆動源として、矢印Aの方向に移動可能であり、それらの移動により原稿台ガラス1上の原稿の走査を行う。
次に、原稿トレイ8に積載された両面原稿を読み取る場合、その原稿は、ピックアップローラー9、レジストローラー対10、搬送ドラム11、搬送ローラー12により、搬送ドラム11の下面の読取位置Bを通過するように搬送され、更に、搬送ローラ対13、及び、排紙ローラー対14により、排紙トレイ32上に排出される。
搬送される原稿の表面は、読取位置Bを通過する際に、読取位置Bの近傍に移動している照明ランプ3により照射され、その反射光は、第1 ミラー2、及び、一体に構成された第2ミラー4と第3ミラー5により走査される。その後、反射光はレンズ31により集束され、CCD6に照射され光電変換される。
尚、ピックアップローラー9、レジストローラー対10は、給紙モーター(図示せず)により駆動され、搬送ドラム11、搬送ローラー12、搬送ローラー対13、排紙ローラー対14は、搬送モーター(図示せず)により駆動される。
次に、更に搬送された原稿は、密着イメージセンサー15が設置された読取位置Cまで進んで原稿裏面の読み取りが行われる。この密着イメージセンサー15は、光源であるLED(図示せず)と、レンズ(図示せず)と、センサー素子(図示せず)とにより構成される。
読取位置Cを通過する際に、原稿の読取位置Bで読み取られた表面の反対の面(裏面)が、読取位置Cに設置されている密着イメージセンサー15内のLED(ランプ)により照射され、その反射光は密着イメージセンサー15内のレンズにより集束され、密着イメージセンサー15内のセンサー素子に照射され光電変換される。
密着イメージセンサー15の原稿を挟んだ対向部には白色ローラ17が設置され、密着イメージセンサー15による読取時のシェーデイング補正用白色部材として使用される。
搬送ローラ対13と排紙ローラ対14の間には、印字手段であるエンドーサーユニット18とエンドーサープラテン19が設置されている。エンドーサー18はインクを染み込ませたアルファベット文字と数字の印からなる印字部と、印字部をエンドーサープラテン方向に加圧する加圧ソレノイド(図示せず)から構成されている。原稿をエンドーサー18上に停止させ、エンドーサープラテン19により加圧方向に固定し、エンドーサー18(印字部)の加圧により原稿面にアルファベット文字や数字を印字することができる。
【0008】
図2は、本発明の一実施形態の画像読取装置の概略の全体構成を示すブロック図である。
図2の画像読取装置では、図1に示した構成の他に、画像信号に任意の画像処理を行うことができる回路であるオプションIPU26と、表示部と操作入力部を有する本体操作パネル28と、各種電装部品の電力供給と制御を行うADU30と、画像信号に各種補正等を行う回路であるNIPU33と、SCU21とオプションIPU26とを接続するコネクタ34と、画像データ記憶手段を管理するSiBC35と、SCSI入出力を管理するSCSIコントローラ36と、画像信号処理全体を制御するCPU37と、プログラムや設定値等を記憶するROM38と、画像データや制御信号の一時記憶を行うRAM39とを備える。
SBU20上のCCD6に入光した原稿の反射光は、CCD6内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログ信号に変換される。アナログ信号は、奇数ビットと偶数ビットに分かれて出力される。
上記アナログ画像信号は、SBU20上でアナログ処理回路(図示せず)により暗電位部分が取り除かれ、奇数ビットと偶数ビットが合成され、所定の振幅にゲイン調整された後にA/Dコンバータに入力されデジタル信号化される。
デジタル化された画像信号は、SCU21上のNIPU33により、シェーディング補正、ガンマ補正、MTF補正等が行なわれた後、2値化され、ページ同期信号、ライン同期信号、画像クロックとともにビデオ信号として出力される。
NIPU33から出力されたビデオ信号は、コネクタ34を介してオプションIPU26へ出力されている。オプションIPU26へ出力されたビデオ信号は、オプションIPU26内で所定の画像処理が行なわれ、再びSCU21へ入力される。
再びSCU21へ入力されたビデオ信号は、セレクタ(図示せず)に入力される。前記セレクタのもう一方の入力はNIPU33から出力されたビデオ信号となっていて、オプションIPU26で画像処理するかしないかを選択可能な構成となっている。
【0009】
前記セレクタから出力されたビデオ信号は、画像データ記憶手段(DRAM)を管理するSiBC35に入力され、DRAMにて構成される画像メモリに蓄えられる。
画像メモリに蓄えられた画像データは、SCSIコントローラ36に送られ、パソコン等の外部装置へ転送される。
密着イメージセンサー15によって光電変換されたアナログ画像信号は、RSBU16上でデジタル変換される。
デジタル化された画像信号は、RSBU16上でシェーディング補正が施された後に、RCU23へ送られる。
RCU23は、DRAMによって構成される画像メモリと画像データメモリを制御するSiBCにより構成され、画像データをいったん画像メモリに蓄積した後にSCU21へ転送する。
RCU23からSCU21へ送られた画像データと、SCU21上のSiBC35から出力される画像データは切り替え可能となっており、いずれかの画像データが選択されてSCSIコントローラ36へ転送される。
SCU21上には、CPU37、ROM38、RAM39が実装されており、CPU37は、SCSIコントローラー36を制御してパソコン等の外部装置との通信を行なう。
【0010】
又、CPU37は、ステツピングモーターである走行体モーター7、給紙モーター、搬送モーターのタイミング制御も行なっている。
ADU30は、自動原稿搬送機構(ADF)部に用いる電装部品の電力供給を中継する機能を有する。
SCU21上のCPU37に接続される入カポートは、IOB24を介して本体操作パネル28に接続されている。本体操作パネル28上にはスタートスイッチ(図示せず)とアボートスイッチ(図示せず)が実装されている。それぞれのスイッチが押下されると入カポートを介してCPU37はスイッチがONされたことを検出する。
ここで、印字手段としてのゴムベルトインパクト式プリンタの概略の構成を示す図である図3を用いてゴムベルトインパクト式プリンタについて説明する。
図3に示すようにゴムベルトインパクト式プリンタ51は、ロールベルト状の表面に文字等が形成されたゴム印52と、ゴム印52を押し上げて印字するハンマ53、ゴム印52の表面に印字用のインクを塗布するインクロール54を有している。
本実施形態においてエンドーサと称しているゴムベルトインパクト式プリンタ51は、通常マイクロプリンタと言われるように小型であり、自動原稿搬送機構(ADF)の搬送経路内に設置することができ、従って、画像読取装置に用いる場合に小型かつ低コストで構成でき、画像読み取り後の原稿に対して所要の情報やデータを印字することができる。更に、読み取り終了した原稿の読み取り面に印字するので、印字されたものは必ず読み取り処理を終えていることから、原稿を裏返して確認せずに、原稿面のみを確認するだけで原稿が読み取られたことを確認することができる。また、他のインパクト方式のプリンタに比べて印字時の騒音も小さい。
【0011】
図4は、本発明の他の実施形態の印字部の拡大図である。
図4に示した実施形態と図1に示した実施形態の間の相違は、搬送ローラ対13と排紙ローラー対14との間にエンドーサーユニットとエンドーサープラテンを2組配置したところである。図4における表面用の印字手段がエンドーサーユニット18−1及びエンドーサープラテン19−1であり、裏面用の印字手段がエンドーサーユニット18−2及びエンドーサープラテン19−2である。搬送ローラ対13及び排紙ローラー対14及び不図示の他の構成部分は、図1に示した実施形態と同様である。エンドーサー18−1、エンドーサー18−2はインクを染み込ませたアルファベット文字と数字の印からなる印字部と、印字部をエンドーサープラテン方向に加圧する加圧ソレノイド(図示せず)から構成されている。表面と裏面の読み取り処理が両方とも終了した原稿用紙は、エンドーサー18−1、エンドーサー18−2の間に停止され、エンドーサープラテン19−1、19−2により加圧方向に固定され、エンドーサー18−1、エンドーサー18−2(印字部)の加圧により原稿表面と原稿裏面の両面にアルファベット文字や数字が印字される。
【0012】
図5は、原稿裏面の読み取り手段による原稿読み取り処理の実行中に印字手段による印字が実行されるという不具合が発生した時の位置関係の一例を示す図である。図5は、例えば、原稿裏面の読み取り手段により読み取られる原稿上の読み取り位置Cが、原稿表面の読み取り手段により読み取られる原稿上の読み取り位置Bよりも原稿搬送路における下流に位置し、原稿61の表面読み取りエリアの設定が原稿61の用紙前端から原稿61上の位置Dまでであり、原稿61の裏面読み取りエリアの設定が原稿61の用紙前端から原稿61の用紙後端までである場合を想定している。図5の場合には、原稿61の用紙前端から原稿61上の位置Dまで原稿61の表面の読み取りが終了し、さらにその後に原稿61の基準印字位置Eが印字手段による印字が行われる印字場所(図6で後述する裏面印字位置Fの位置に相当する印字場所である)に到達するまで原稿が搬送された状態を示しているが、その時点ではまだ読み取り位置Cにおいて原稿61の裏面が読み取り中となっている。即ち、図5の場合は、原稿裏面が依然として読み取り中、即ち、原稿61が原稿裏面の読み取りを受けるために搬送されている最中であり、その搬送中に印字場所(図6で後述する裏面印字位置Fの位置に相当する印字場所である)にて表面に対して印字動作を行わなければないことになる。従って、図5の場合には、印字動作を行っても原稿裏面の読み取りのために印字対象の原稿が移動しているため正しい印字ができず、逆に、原稿裏面の読み取りも、原稿搬送中の印字処理が行われることによって原稿61のずれ等が発生することから正常にできないことになるという不具合が発生する。
【0013】
尚、図5においては、原稿表面に読み取りエリアを設定し、その表面読み取りエリアの後端位置である位置Dから所定距離手前(例えば、7mm手前)の位置Eを印字手段による印字を行う基準印字位置とした。このように、読み取りエリアの後端位置から所定距離手前の位置を基準印字位置とした場合には、その基準印字位置は、読み取りエリアの後端位置の変動により変化するため、読み取りエリアの後端位置との相対的な位置関係と言える。この場合の基準印字位置を、図5に位置Eとして記載したように読み取りエリア基準の印字位置と言う。これに対し、従来のように、原稿の用紙後端を検知し、その後端から一定距離(例えば7mm手前)に印字手段による印字を行う場合には、その基準印字位置は、原稿用紙の後端位置の変動により変化するため、原稿用紙の後端位置との相対的な位置関係と言える。この場合の基準印字位置を、原稿基準の印字位置と言う。例えば、図5の原稿の裏面後端から所定距離手前に印字を行うように印字手段を設置する場合には、裏面読み取りエリアは原稿用紙の裏面全体であるので、その基準印字位置は原稿基準の印字位置であると考えられる。
【0014】
図6は、重送原稿において、最下層の原稿用紙の表面と最上層の原稿用紙の裏面のみに読み取り処理と印字処理が行われる本発明の一実施形態の位置関係を示す図である。
図6では、2枚の原稿用紙が重送されており、重送原稿の下側の原稿用紙の表面が表面読み取り位置Bにおいて読み取られ、重送原稿の上側の原稿用紙の裏面が裏面読み取り位置Cにおいて読み取られる。読み取り処理が終了した重送原稿は、表面印字位置Eと裏面印字位置Fの間に少なくとも一部は挟まるような位置に一旦停止し、表面印字位置Eにおいて重送原稿の下側の原稿用紙の表面に表面用印字手段により印字処理が実行されると共に、裏面印字位置Fにおいて重送原稿の上側の原稿用紙の裏面に裏面用印字手段による印字処理が実行される。従って、原稿重送時にも、読み取られた原稿用紙中の、さらに読み取られた面にのみ印字処理が実行されることになる。
尚、図6における基準印字位置は、表面と裏面共に図5の例の基準印字位置と同様にして決定される。
【0015】
図7(a)〜(c)は、本発明の画像読取装置において外部との通信とエンドーサ制御に用いるSCSI制御コマンド(Mode Selectコマンド)の一実施形態の内容を示す図表である。
図7(a)は、SCSI制御コマンドの全体の構成を示す図表であり、横列はビットを表し、縦列はバイトを表す。この図7(a)の中で、3行目の2バイトの行に「Endorser Control」があり、これによりエンドーサの制御を行う。この機能はオプションとして設定され、この機能を有している機種にのみ有効なコマンドである。また、電源投入後のデフォルト状態においては、エンドーサーはOFFとする。
図7(b)は、図7(a)の「Endorser Control」の行のビット構成を示す図である。図7(b)に示すように、エンドーサ制御には「0」と「1」ビット目の2ビットが用いられ、他のビットはリザーブ用のビットとなる。
図7(c)は、図7(b)でエンドーサー制御に用いられる16進コードの例を示す図表である。図7(c)の図表において、コードが「0H」の場合は、エンドーサーを使用しない場合のコードである。尚、「H」は16進コードであることを示す。「1H」は上記した原稿基準でエンドーサーを用いる場合のコードである。同様に「2H」は上記した読み取りエリア基準でエンドーサーを用いる場合のコードであり、「3H」はリザーブ用である。
【0016】
図8は、原稿裏面の読み取り動作を優先し、印字動作をキャンセルすることにより、正常に裏面読み取りを行う場合の本発明の第1の実施形態の画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
図8のステップS1では、図1や図5における画像読み取り位置Bにおける原稿表面画像の読み取り処理を開始する。ステップS2では、図1や図5における画像読み取り位置Cにおける原稿裏面画像の読み取り処理を開始する。ステップS3では、原稿表面の読み取りが終了したか否かの判断を行い、終了した場合(ステップS3:Yes)には、ステップS4に進み、終了していない場合(ステップS3:No)には、再びステップS3の処理を繰り返す。ステップS4では、原稿表面の基準印字位置がエンドーサーの印字位置に到達したか否かの判断を行い、到達した場合(ステップS4:Yes)には、ステップS5に進み、到達していない場合(ステップS4:No)には、再びステップS4の処理を繰り返す。ステップS5では、原稿裏面の読み取りが終了したか否かの判断を行い、終了した場合(ステップS5:Yes)には、ステップS6に進み、終了していない場合(ステップS5:No)には、ステップS7に進む。ステップS6では、エンドーサーによる印字処理(印字動作)を行い、処理を終了する。ステップS7では、エンドーサーによる印字処理(印字動作)をキャンセルし、処理を終了する。
【0017】
図9は、印字動作を優先し、原稿裏面の読み取り動作をキャンセルすることにより、正常に印字動作を行う場合の本発明の第2の実施形態の画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
図9のステップS11では、図1や図5における画像読み取り位置Bにおける原稿表面画像の読み取り処理を開始する。ステップS12では、図1や図5における画像読み取り位置Cにおける原稿裏面画像の読み取り処理を開始する。ステップS13では、原稿表面の読み取りが終了したか否かの判断を行い、終了した場合(ステップS13:Yes)には、ステップS14に進み、終了していない場合(ステップS13:No)には、再びステップS13の処理を繰り返す。ステップS14では、原稿表面の基準印字位置がエンドーサーの印字位置に到達したか否かの判断を行い、到達した場合(ステップS14:Yes)には、ステップS15に進み、到達していない場合(ステップS14:No)には、再びステップS14の処理を繰り返す。ステップS15では、原稿裏面の読み取りが終了したか否かの判断を行い、終了した場合(ステップS15:Yes)には、ステップS17に進み、終了していない場合(ステップS15:No)には、ステップS16に進む。ステップS16では、画像読み取り位置Cにおける裏面読み取り処理をキャンセルする。ステップS17では、エンドーサーによる印字処理(印字動作)を行い、処理を終了する。
【0018】
図10は、印字動作を行う期間だけ、原稿裏面の読み取り動作を一時停止(中断)することにより、正常に印字動作と原稿裏面読み取り動作とを行う場合の本発明の第3の実施形態の画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
図10のステップS21では、図1や図5における画像読み取り位置Bにおける原稿の表面の画像の読み取り処理を開始する。ステップS22では、図1や図5における画像読み取り位置Cにおける原稿の裏面の画像の読み取り処理を開始する。ステップS23では、原稿表面の読み取りが終了したか否かの判断を行い、終了した場合(ステップS23:Yes)には、ステップS24に進み、終了していない場合(ステップS23:No)には、再びステップS23の処理を繰り返す。ステップS24では、原稿表面の基準印字位置がエンドーサーの印字位置に到達したか否かの判断を行い、到達した場合(ステップS24:Yes)には、ステップS25に進み、到達していない場合(ステップS24:No)には、再びステップS24の処理を繰り返す。ステップS25では、原稿裏面の読み取りが終了したか否かの判断を行い、終了した場合(ステップS25:Yes)には、ステップS26に進み、終了していない場合(ステップS25:No)には、ステップS27に進む。ステップS26では、エンドーサーによる印字処理(印字動作)を行い、処理を終了する。ステップS27では、画像読み取り位置Cにおける裏面読み取り処理を一時停止する。ステップS28では、エンドーサーによる印字処理(印字動作)を行う。ステップS29では、画像読み取り位置Cにおける裏面読み取り処理を再開する。ステップS30では、原稿裏面の読み取りが終了したか否かの判断を行い、読み取りが終了した場合(ステップS30:Yes)には、処理を終了し、読み取りが終了していない場合(ステップS30:No)には、ステップS30を繰り返す。
【0019】
尚、第3の実施形態の場合には、裏面読み取り動作を一時停止(中断)し、中断中に印字動作を行うが、読み取り動作においては、不図示のモータと各搬送ローラ等により原稿を搬送することによって読み取り走査を行っているので、モータの性質上から停止動作或いは立ち上げ動作を瞬時に行うことはできない。本実施形態では、原稿搬送用モータとしてステッピングモータを用いると共に、画像読み取り装置のモータ制御方法として、モータの停止時にスルーダウンと呼ばれる徐々に速度を落としていく方法を用い、立ち上げ時にスルーアップと呼ばれる徐々に速度を上げていく方法を用い、それらのモータ速度に合わせて読み取り処理を行うことにより、モータの停止時や立ち上げ時における読み取り処理を可能にした。
【0020】
また、本発明の上記各実施形態のエンドーサーでの印字位置の選択を行うためには、図7に示したようにSCSIのMode Selectコマンドを用いている。従って、SCSIはデジタル画像読取装置にとって代表的な通信手段であることから、特別な制御コードの通信手段等の構成を付加すること無しに上述の動作を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】
上記のように請求項1の本発明の画像読取装置では、原稿が印字位置に到達した時に、裏面原稿読み取り中であった場合に、裏面読み取り動作を優先して、印字動作をキャンセルすることにより、正常に裏面読み取り動作を行うことが出来る。
請求項2の本発明の画像読取装置では、原稿が印字位置に到達した時に、裏面原稿読み取り中であった場合に、印字動作を優先して、裏面読み取り動作をキャンセルすることにより、正常に印字動作を行うことが出来る。
請求項3の本発明の画像読取装置では、原稿が印字位置に到達した時に、裏面原稿読み取り中であった場合に、裏面読み取り動作を中止して行った印字動作を再開することにより、裏面読み取り動作をキャンセルせずに印字動作を行うことが出来る。
請求項4の本発明の画像読取装置では、原稿が印字位置に到達した時に、裏面原稿読み取り中であった場合に、裏面読み取り動作を一時停止して印字動作を行うことにより、裏面読み取り動作をキャンセルせずに正常に印字動作を行うことが出来る。
請求項5の本発明の画像読取装置では、表面と裏面の各々の読み取り面に対応して印字処理を行うことにより、原稿中の正常に読み取りが行われた面のみについて個別に印字させることができることから、原稿の重送時に再読込させる内容を正確に認識できる。
請求項6の本発明の画像読取装置では、読み取りが終了した原稿に対して表面と裏面に同時に印字することができるので、印字動作に必要な時間を短縮することができる。
請求項7の本発明の画像読取装置では、外部装置との通信に汎用インターフェースであるSCSIを用いているので、新たに外部装置インターフェースを開発する事なく、多くの読み取り装置に対して接続が可能であると共に請求項1、2の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像読取装置の一実施形態の概略の全体構成を示す側面図である。
【図2】 本発明の画像読取装置の一実施形態の概略の全体構成を示すブロック図である。
【図3】 印字手段としてのゴムベルトインパクト式プリンタの概略の構成を示す図である。
【図4】 本発明の他の実施形態の印字部の拡大図である。
【図5】 原稿裏面の読み取り手段による原稿読み取り処理の実行中に印字手段による印字が実行される不具合発生時の位置関係を示す図である。
【図6】 本発明の一実施形態の位置関係を示す図である。
【図7】 (a)〜(c)は、本発明の画像読取装置において外部との通信とエンドーサ制御に用いるSCSI制御コマンド(Mode Selectコマンド)の一実施形態の内容を示す図である。
【図8】 本発明の第1の本実施形態の画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の第2の本実施形態の画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第3の実施形態の画像読取装置の動作を示すフローチャートである。

Claims (4)

  1. 自動原稿給送装置の搬送経路内に、原稿表面の画像を読み取る表面画像読取手段と、前記原稿の裏面の画像を読み取る裏面画像読取手段と、前記原稿表面の読み取りエリア端部から所定距離だけ離れた基準印字位置に印字処理を行う印字手段とを有し、該印字手段は、前記搬送経路内の印字場所に前記原稿表面の前記基準印字位置が到達した時に印字処理を行うように構成した両面原稿読み取り可能な画像読取装置において、
    前記原稿の前記基準印字位置が前記搬送経路内の前記印字場所に到達した時に、前記裏面画像読取手段が原稿読み取り処理を実行中である場合には、前記印字手段による印字処理を中止することを特徴とする画像読取装置。
  2. 自動原稿給送装置の搬送経路内に、原稿表面の画像を読み取る表面画像読取手段と、前記原稿の裏面の画像を読み取る裏面画像読取手段と、前記原稿表面の読み取りエリア端部から所定距離だけ離れた基準印字位置に印字処理を行う印字手段とを有し、該印字手段は、前記搬送経路内の印字場所に前記原稿表面の前記基準印字位置が到達した時に印字処理を行うように構成した両面原稿読み取り可能な画像読取装置において、
    前記原稿の前記基準印字位置が前記搬送経路内の前記印字場所に到達した時に、前記裏面画像読取手段が前記原稿の裏面画像の読み取り処理を実行中である場合には、前記裏面画像読取手段による読み取り処理を中止し、前記印字手段による印字処理を実行することを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記印字処理の終了後に、中止していた前記裏面画像読取手段による読み取り処理を再開することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記裏面画像読取手段による読み取り処理の中止は、前記印字手段による印字処理を実行する期間のみの一時中断であることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
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