JP3695372B2 - 電子メール配信システム及び電子メール配信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信されたメールを、ユーザが所望する他のメールアドレスに配信することが可能で、一のメールアドレスと他のメールアドレスとの間で相互にメールの配信が可能な電子メール配信システム及び電子メール配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子メールの急速な普及により、電子メールのユーザの多くは、複数のメールアドレスを持つのが一般化している。
そのため、ユーザは、メールアドレスの管理や配信されたメールの分類,整理などのメール管理及びユーザが自分の使いやすいように機能や設定を変更する、いわゆるカスタマイズを、各メールアドレスごとに行う必要が生じてきている。
また、一つのメールアドレスに送信されてきたメールを、自身が所有する他のメールアドレスに転送したり、必要に応じて、社内LAN等に接続された他のユーザにメールを配信する。
【0003】
図7は、電子メール配信システムの従来例にかかり、その構成を説明するブロック図である。
図7に示す例では、インターネットIに三つのメールサーバ130,230,330が接続されていて、各メールサーバ130,230,330が属するLAN(Local Area Network)150,250,350内に、ユーザ端末140A,240A,340Aを有する一人のユーザが、各メールサーバ130,230,330ごとに三つのメールアドレスUser@mail.com、User@mail1.com、User@mail2.comを有しているものとする。
【0004】
送信元から、例えば、メールサーバ130(mail.com)を介してLAN150に属する全てのユーザ端末140A,140B,・・・にメールがLocal配信されたときは、メールサーバ130は、当該メールをメールスプーラ160に送信し、このメールスプーラ160を介して、LAN150に接続された全てユーザの端末140A,140B,・・・から当該メールを参照可能にする。
また、送信元から、例えば、メールサーバ130を介して特定のメールアドレス(User@mail.com)にメールが送信されたときは、メールサーバ130は、当該メールをメールアドレスUser@mail.comに配信する。そして、前記ユーザは、ユーザ端末140Aを用いてメールサーバ130にアクセスすることで、前記メールを参照することが可能である。
【0005】
しかしながら、上記したような従来の電子メール配信システムにおいては、カスタマイズの際にユーザが自ら設定できる部分が少なく、メール管理が容易ではなかった。
また、メールシステムの制限で、あるメールアドレスに届くメールと、それとは別のメールアドレスに届くメールを双方向に配信することができなかった。
これを、メールの転送機能(Forward機能)を例に挙げて説明する。
ユーザが、メールサーバ130(mail.com)のメールスプーラ160とメールサーバ330(mail2.com)のメールスプーラ360の両方に同じメールを保有することができるようにするには、User@mail.com宛てに届いたメールを、Forward機能を利用してメールサーバ130(mail.com)にLocal配信を行うとともに、User@mail2.comに転送するように設定しておくことで可能になる(これをForward1とする)。
【0006】
ところが、このユーザが上記設定と同時にUser@mail2.com宛てに届くメールもmail2.comでForward機能を利用し、mail2.comのメールスプーラとmail.comのメールスプーラで保有しようとした場合(これをForward2とする)、次のような問題が発生する。
User@mail.com宛てに届いたメールはメールサーバ130(mail.com)のスプーラ160に保存され、かつ、 Forward1機能によりメールサーバ330(mail2.com)に転送される。このUser@mail2.comに転送されたメールは、メールサーバ330(mail2.com)のメールスプーラ360に保存されると同時に、Forward2の機能により、User@mail.comにも転送されることになる。一方、メールサーバ130(mail.com)ではForward1により、当該メールがメールサーバ330(mail2.com)にも転送されることになる。そのため、転送が二つのメールサーバ130,330間で双方向に無限に行われることになる。
したがって、現状では、複数メールアドレス間でForward設定する場合には、転送が循環するような設定を禁止するなどの制限を加える必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点にかんがみてなされたもので、複数メールアドレスを所有する場合のユーザによるカスタマイズの幅を拡げ、さらに、一つのメールアドレスに届くメールと他のメールアドレスに届くメールとを双方向に配信することが可能な電子メール配信システム及び電子メール配信方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、送信された電子メールを、宛先のメールアドレスの他に所定のメールアドレスにも配信する電子メール配信システムにおいて、メールアドレスに識別子を付与する識別子付与手段と、この識別子付与手段によって前記メールアドレスに識別子が付与された前記メールを受信する受信手段と、この受信手段から前記メールアドレスに関する情報を受け取り、前記識別子が付与されたメールアドレスとこのメールアドレスに対応して予め設定された配信先メールアドレスとを記憶する記憶部と、受信した前記メールの前記メールアドレスに基づいて前記記憶部の検索を行い、検索の結果、前記メールアドレスが発見された場合には、前記メールを配信すべき他の一つ又は複数のメールアドレスを決定するか又は受信した前記メールアドレスの識別子が転送を示すものである場合には、他のメールアドレスに配信を行うことなくローカル配信を行う決定をし、受信した前記メールのメールアドレスに識別子が付与されていない場合又は前記記憶部に記憶されていない識別子が付与されている場合には、ローカル配信を行うか又は転送のための識別子を転送先メールアドレスに付与して送信するように決定する決定部とを備えるメール配信先決定手段とを有する構成としてある。前記識別子は、請求項2に記載するように、前記メールアドレスのユーザを特定する部分に拡張的に付与された拡張IDであってもよいし、請求項3に記載するように送信元のメールアドレスであってもよい。このように構成することで、サーバ等の受信手段が受け取ったメールのメールアドレスをメール配信先決定手段に通知し、このメール配信先決定手段が、メールの他の配信先を決定する。これによって、前記サーバに受信されたメールが、例えば、同じホスト内の他のサーバのメールアドレスにも配信される。したがって、一人のユーザが複数のメールアドレスを所有する場合において、一のメールアドレスに送信されたメールを、他のメールアドレスにも配信することが可能になる。
また、このように構成することで、受け取ったメールアドレスに対応する他の配信先のメールアドレスが存在しないような場合にも、メールを所定のメールアドレスに配信したり、Local配信させたりすることが可能になる。
【0009】
請求項4に記載の発明は、前記メール配信先決定手段が、前記識別子が付与されたメールアドレスとこのメールアドレスに対応して予め設定された配信先メールアドレスとを記憶する記憶部と、受信した前記メールの前記メールアドレスに基づいて前記記憶部に予め記憶された前記配信先のメールアドレスを検索し、配信先を決定する決定部とを有する構成としてある。このように構成することで、例えば、メールを受信した一のサーバが当該メールのメールアドレスを決定部に通知し、この決定部が、受信した前記メールのメールアドレスに基づいて、前記記憶部内に記憶された配信先のメールアドレスを検索し、発見された配信先のメールアドレスに前記メールを配信する。
【0011】
請求項6に記載の発明は、前記記憶部には、前記記憶部は、一の前記メールの一の配信先のメールアドレスと、他の前記メールの他の配信先のメールアドレスとを相互にリンクして記憶し、前記一のメールの他の配信先のメールアドレスへの配信と、前記他のメールの前記一の配信先のメールアドレスへの配信とを相互に行えるように構成してある。
このように構成することで、メール配信のループによりエラーを引き起こしていた従来のシステムでは不可能であった双方向のメール配信も行うことができるようになる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、前記記憶部に記憶された前記配信先のメールアドレスの更新を行う更新手段を、ユーザ端末に設けた構成としてある。この構成によれば、配信先のメールアドレスを随時変更することが可能である。また、受信した前記メールアドレスに対応する配信先のアドレスが設定されていないような場合に、新たに配信先のメールアドレスを追加することが可能で、次回受信からは当該配信先メールアドレスにメールを配信させることができるようになる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、送信された電子メールを、宛先のメールアドレスの他に所定のメールアドレスにも配信する電子メール配信方法において、
所定の識別子が付与されたメールアドレスと、このメールアドレスに対応して予め設定された他の配信先のメールアドレスとを記憶部に記憶させ、
受信した前記メールの前記メールアドレスに基づいて前記記憶部の検索を行い、検索の結果、前記メールアドレスが発見された場合には、前記メールを配信すべき他の一つ又は複数のメールアドレスを配信するか又は受信した前記メールアドレスの識別子が転送を指すのものである場合には、他のメールアドレスに配信を行うことなくローカル配信を行い、受信した前記メールのメールアドレスに識別子が付与されていない場合又は前記記憶部に記憶されていない識別子が付与されている場合には、ローカル配信を行うか又は転送のための識別子を転送先メールアドレスに付与して送信する方法である。この場合、請求項7に記載するように、前記識別子が、前記メールアドレスのユーザを特定する部分に拡張的に付与された拡張ID又は送信元のメールアドレスであってもよい。この方法によれば、一人のユーザが複数のメールアドレスを所有する場合において、一のメールアドレスに送信されたメールを他のメールアドレスに配信することが可能になる。
【0016】
請求項8に記載の発明は、前記記憶部に、一の前記メールの一の配信先メールアドレスと、他の前記メールの他の配信先メールアドレスとを相互にリンクさせて記憶させ、前記一のメールの他の配信先メールアドレスへの配信と、前記他のメールの前記一のメールアドレスへの配信を相互に行えるようにした方法である。この方法によれば、従来不可能であった双方向のメール配信も行うことができるようになる。
【0017】
【発明の実施形態】
本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第一の実施形態]
図1は、本発明の電子メール配信システムの一実施形態を示すブロック図である。
この実施形態の電子メール配信システム1は、受け取った電子メール(以下、メールと略称する)を各メールアドレスに配信するメール配信エージェントMTA131,231,331を備えたメールサーバ130,230,330と、受け取ったメールに拡張IDが付与されている場合に、当該拡張IDに基づいてアドレスのマッピングを行うメールアドレス管理サーバ120,220,320と、LAN150,250,350に接続されたユーザ端末140A,240A,340A,140B,240B,340B・・・と、このユーザ端末140A,240A,340A,140B,240B,340B・・・にメールをLocal配信するメールスプーラ160,260,360とを有している。
ここで、「Local配信」とは、メールアドレスUser@mail.com,User@mail1.com又はUser@mail2.com宛てに届いたメールを、メールサーバ130,230又はメールサーバ330が自身のメールスプーラ160,260,360に保存する動作をいう。
【0018】
メールアドレス管理サーバ120,220,320は、前記拡張IDに基づいてアドレスのマッピングを行う決定部としてのアドレスマッピングエージェントAMA121,221,321と、前記拡張IDが付されたメールアドレスごとに、配信すべき他のメールアドレスを記憶する記憶部としてのメールアドレスデータベースMDB122,222,322とを備えている。アドレスマッピングエージェントAMA121,221,321は、メールを受信したメールサーバ130,230,330から通知されたメールアドレスに基づいて、メールアドレスデータベースMDB122,222,322に記憶された配信先のメールアドレスを検索し、検索の結果にしたがって、送信されたメールをどのメールアドレスに配信すべきかを決定する。
【0019】
図2は、送信されたメールアドレスと、マッピング処理によって変換された送信先アドレスとの関係を示す表の一例である。
図2の表に示すように、例えば、メールサーバ130(mail.com)に送信されたメールのメールアドレスに拡張ID"Forward"が付されている場合、すなわち、メールアドレスがForward- User@mail.com であるときは、Local配信を行うようにマッピング処理が指定される。
また、メールアドレスがML1- User@mail.comであるときは、Local配信を行うようにマッピング処理される。
【0020】
さらに、メールアドレスがML2-User@mail.comであるときは、"Program1"にメールが入力として渡される。ここで、"Program1"によって行われる処理は特に限定されない。例えば、自動返信機能やメーリングリスト機能などが処理の一つとして含まれる。このように、実行可能なProgramを設定しておくことで、ユーザ側において処理の自動化を促進することができる。
【0021】
また、Work1-User@mail.comであるときは、User@mail1.comに配信されるように処理される。またさらに、Work2-User@mail.comであるときは、Local配信を行うとともに、User@mail2.comにも配信されるように処理される。
上記のように、送信側で、拡張子「Work1」を付してUser@mail.comにメールを送信すると、このメールはUser@mail1.comに転送されるが、これは、送信側で、User@mail.com、User@mail1.comと宛先を指定する場合と結果が同じである。この点、従来のメールシステムにおいて使用されているForward機能と変わるところはない。
【0022】
このForward機能はユーザ側の都合に応じて設定され、使用されているが現状である。ユーザがForward機能の設定を行っていれば、ユーザのどのメールアドレスに送ったら確実に自分のメールが読まれるのか、もしくはユーザ側がその時どのメールサーバに接続してメールを読むのかを意識することなく、送信者はユーザにメールを送ることができる。しかしながら、多くの場合、送信者側には、ユーザ側がForward設定をしているかどうかは分からない場合が多い。そのため、送信者側は把握しているユーザ側のメールアドレスのみにメールを送信する場合がほとんどである。
【0023】
本発明では、データベース内で上記のような記述を行うことによって、ユーザ側の設定のいかんにかかわらず、Forward機能を実現することができるという利点がある。
これを、送信者が"Work1-User@mail.com"を指定してメールを送信した場合について説明する。
このメールを受信したサーバ130は、アドレスマッピングエージェントAMA121にWork1-User@mail.comの処理を問い合わせる。アドレスマッピングエージェントAMA121は、マッピング処理によって指定された他の配信先のメールアドレスに、メールを配信するように決定する。すなわち、アドレスマッピングエージェントAMA121は、データベース122を参照して、Work1-User@mail.comの処理内容を判断する。図2の表に示すように、この場合は、User@mail1.comへの転送である。そのため、サーバ130に受信されたメールが、User@mail1.comに転送される。なお、このとき、Work2のようにLocal設定をWork1にも設定することで、メールがLocal配信され、サーバ130のメールスプーラにはメールを保存することが可能である。
ユーザは、メールサーバ230に接続することで、メールを参照することが可能になる。
【0024】
なお、この実施形態において、拡張IDが存在しない場合(”Blank”)には、受信したメールをLocal配信するとともに、Forward-User@mail2.comとしてサーバ330に配信されるように処理がなされる。また、拡張IDは存在するものの、この表にリストされていないものについては(”Nothing”)、Local配信されるように処理がなされる。
ユーザ端末140A,240A,340A,140B,240B,340B・・・には、メールサーバ130,230,330に配信されたメールを、ユーザ端末140A,240A,340A,140B,240B,340B・・・に読み込むためのメールユーティリティエージェントMUA141,241,341と、メールアドレスデータベースMDB122,222,322内のメールアドレスの更新を行うためのアプリケーションAP142,242,342とが設けられている。
上記したマッピング処理の内容は、ユーザがアプリケーションAP142,242,342を使ってメールアドレスデータベースMDB122,222,322にアクセスすることで、任意に更新を行うことが可能である。
【0025】
次に、図1〜図3を参照しながら、本発明の電子メール配信方法を、上記の電子メール配信システムの作用とともに説明する。
図3は、本発明の電子メール配信方法を説明するためのフローチャートである。
拡張IDを有するメールアドレスは、予めユーザが作成して、メール送信者に渡しておくとよい。また、メールアドレスデータベースMDB122,222,322には、あらかじめ、図2に示すようなマッピング処理の条件がアプリケーションAP142,242,342によって入力されている。
【0026】
メールサーバ(例えばメールサーバ130)に当該拡張IDが付されたメールが到着すると(ステップS1)、メールサーバ130のメール配信エージェントMTA131がメールの拡張IDを認識し(ステップS2)、拡張IDが存在する場合は、このメールアドレスを、メールアドレス管理サーバ120のアドレスマッピングエージェントAMA121に通知する。拡張IDが存在しなければ、そのまま処理を終了する(ステップS6)。
拡張IDが存在する場合には、アドレスマッピングエージェントAMA121は、メール配信エージェントMTA131から受け取ったメールアドレスを、メールアドレスデータベースMDB122に照会し(ステップS3)、メールアドレスデータベースMDB122に記憶された内容にしたがって、所定のマッピング処理を行う(ステップS4)。この処理の内容は、先の図2で説明したとおりである。
【0027】
この処理の結果がLocal配信であれば、メールはメールスプーラ160に送られて保存され、User@mail1.comへの配信であれば、メールはメールサーバ230のメールアドレスUser@mail1.comに配信される。また、処理の結果がUser@mail2.comへの配信であれば、メールはメールサーバ330に配信される(ステップS5)。
以上で処理が終了する(ステップS6)。
ユーザは、メールユーティリティエージェントMUA121,221,321を用いることで、メールサーバ130,230,330又はメールスプーラ160,260,360のいずれかにアクセスして、メールを見ることができる。
【0028】
[第二の実施形態]
本発明の第二の実施形態を、図4を参照しながら説明する。
この実施形態の電子メール配信システムの基本構成は、第一の実施形態と同じである。この実施形態では、メールサーバ130,230,330が受信したメールのメールアドレスを、メールアドレスの拡張IDの有無に関わらず、メール管理メールサーバ120,220,320のアドレスマッピングエージェントAMA121,221,321に通知するようにしている。
【0029】
そして、図4に示すように、送信されてきたメールのメールアドレスが、拡張ID”Forward”を有するForward -User@mail.comである場合には、当該メールをLocal配信するようにマッピング処理する。また、拡張IDが存在しない場合(メールアドレスがUser@mail.comである場合)には、Forward-User@mail2.comとして配信するようにマッピング処理する。
さらに、別メールサーバ(この場合はメールサーバ130)に送信されたメールのメールアドレスが拡張IDを有していない場合には、このメールを、Forward-User@mail.comとして配信するようにマッピング処理を行う。
【0030】
上記のようにすると、例えば、メールサーバ130にUser@mail.comのメールが送られてきたときには、このメールをForward-User@mail2.comとしてメールサーバ330に配信し、メールサーバ330にUser@mail2.comのメールが送られてきたときには、このメールをForward-User@mail.comとして配信することができるようになる。
このようにすることで、メール配信のループによるエラーが生じず、従来は不可能であった双方向のメール配信も行うことができるようになる。
【0031】
なお、上記の説明では、User@mail.comとUser@mail2.comの二つのメールアドレス内での相互配信について説明したが、三つ以上のメールアドレス間で相互配信を行うようにすることも可能である。すなわち、上記の例では、User@mail.com,User@mail1.com,User@mail2.comのメールアドレス間で相互にメールの配信を行うことが可能である。そして、複数メールスプーラ間のメールメッセージの内容を同一のものにすることができ、容易にメールスプーラ間のメッセージ同期をとることができるという利点がある。
【0032】
また、図2に示すように ”Nothing” を用意することによって、メールアドレスデータベースMDB122,222,322に登録されていない拡張メールアドレスに関しても処理内容を記述することで、メール送信先を特定する全ての処理を、メールアドレスデータベースMDB122,222,322内で行なうことができるという利点がある。
さらに、この場合は、当該拡張IDをメールアドレスデータベースMDB122,222,322に登録するようにするとよく、このようにすることで、専用の窓口を設けることができ、その送信者に対する特別な処理もユーザ側でできることになる。すなわち、送信ユーザ特定を簡単に受信側でできるわけである。
【0033】
[第三の実施形態]
次に、本発明の第三の実施形態を、図5及び図6を参照しながら説明する。
第一及び第二の実施形態では、メール送信元でメールアドレスに拡張IDを付し、この拡張IDの有無及び拡張IDの内容によって、配信先を決定するようにしている。
この実施形態では、メール送信元ではメールアドレスに拡張ID等を付す必要なく、メール送信元のメールアドレスに応じてマッピング処理を行い、メールの配信先を決定するようにしている。
なお、この実施形態においても、電子メール配信システムの基本的構成は第一及び第二の実施形態のものと同じであるので、電子メール配信システムの構成についての詳しい説明は省略する。
【0034】
図5は、この実施形態においてメールアドレスデータベースMDB122,222,322に登録されるマッピング処理の内容の一例である。
図5に示す例では、GHI@ghi.comなる送信元からメールサーバ130(User@mail.com)にメールが送られてきたときに、双方向転送を行なうようにしている。すなわち、メールサーバ130は、メールのLocal配信を行なうとともに、User@mail1.com及びUser@mail2.comにメールを転送するようにしている。なお、この場合、無限転送を防止するために、転送を行なう前に送信元メールアドレスを変更する。上記の例では、転送先をUser@mail1.com及びUser@mail2.comに指定しているので、送信元のメールアドレスをUser@mail.comに変更する。この変更は、メールに添付されているFromヘッダを書き換えることで可能である。
【0035】
以下、この実施形態における処理を、このGHI@ghi.comなる送信元からメールが送られてきた場合を例に挙げて、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
GHI@ghi.comなる送信元からメールサーバ130(mail.com)にメールが送信されてきたとき(ステップS10)、メール配信エージェントMTA131は、アドレスマッピングエージェントAMA121に送信元GHI@ghi.comの処理を問い合わせる。アドレスマッピングエージェントAMA121は、メールアドレスデータベースMDB122を検索して(ステップS11)、指定されたマッピング処理を行なう(ステップS12)。そして、送信元アドレスに基づいて、その変更が必要かどうかを判断する(ステップS13)。送信元GHI@ghi.comのメールアドレスの場合は、変更が必要であるので、メールアドレスデータベースMDB122の設定内容にしたがって、送信元GHI@ghi.comのメールアドレスをUser@mail.comに変更し(ステップS14)、Local配信及びUser@mail1.com,User@mail2.comにメールを転送する(ステップS15)。
ステップS13で送信元のメールアドレスの変更が必要ないと判断した場合には、指定された所定のメールアドレスにメールを転送する(ステップS15)。
【0036】
転送されたメールを受け取ったメールサーバ230,330においても、このフローチャートにしたがった同様の処理が行なわれる。
例えば、メールサーバ230(User@mail1.com)では、ステップS11,S12において変更後の送信元メールアドレスUser@mail.comに基づいた処理を行なう。すなわち、図5に示すように、送信元メールアドレスUser@mail.comのメールをLocal配信する。
この実施形態によれば、メールの送信元において拡張IDを付す必要なくメールを所定のメールアドレスに配信することができるほか、メールアドレス相互間でメールの配信を行うことが可能になる。
【0037】
なお、この実施形態の場合も、送信元のメールアドレスが予めメールアドレスデータベースMDB122,222,322に登録されていないようなものである場合には、Local配信を行うようにマッピング処理を指定することができる。そして、当該送信元のメールアドレスをメールアドレスデータベースMDB122,222,322に登録するようにすることで、次回送信の際からは所定のメールアドレスに配信をすることができるようになる。
上記したように、本発明によれば、一つのメールアドレスが複数の窓口を有すると同等の機能を有するため、メール転送の際の制限を緩和することができるものである。
【0038】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態では三つのメールサーバの場合を例に挙げて説明したが、二つ又は四つ以上のメールサーバを有している場合にも本発明の適用が可能である。
また、拡張IDとして”Forward”や”ML1”、”Work1”等を例に挙げて説明したが、拡張IDについてはこれらに限らず任意のものを付することができる。
さらに、同一のホスト内のメールサーバ間でメールの配信を行うものとして説明したが、異なるホストの他のメールサーバに対してメールを配信するようにすることも可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、業務等においてプロジェクト毎に使用されるメーリングリストに、予めユーザがそのプロジェクト用に作成しておいた拡張ID等の識別子をメーリングリスト等で登録しておくことによって、ユーザは送られてくるメールアドレスに基づいて、メールの管理を行うことができるようになる。
【0040】
このことは、自分に送られてくるメールにそれぞれ別の窓口を設置しておき、それに応じた対応をユーザが自らできるようになるものであるということを意味している。
また、プログラム処理を行うことができるため、ユーザによるメーリングリストの作成も容易にできる。そのため、特定のメールアカウントを追加することなく、さまざまな処理がユーザレベルで可能となるため、メールサーバ管理者の負担を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子メール配信システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】送信されたメールアドレスと、マッピング処理によって変換された送信先アドレスとの関係を示す表の一例を示している。
【図3】本発明の電子メール配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第二の実施形態にかかり、送信されたメールアドレスと、マッピング処理によって変換された送信先アドレスとの関係を示す表の一例を示している。
【図5】本発明の第三の実施形態にかかり、送信されたメールアドレスと、マッピング処理によって変換された送信先アドレスとの関係を示す表の一例を示している。
【図6】本発明の第三の実施形態にかかる電子メール配信方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の従来例にかかる電子メール配信システムのブロック図である。
【符号の説明】
110,230,330 メールサーバ
111,231,331 メール配信エージェント(MTA)
120,220,320 メールアドレス管理サーバ
121,221,321 アドレスマッピングエージェント(AMA)
122,222,322 メールアドレスデータベース(MDB)
160,260,360 メールスプーラ
140A,140B・・・ ユーザ端末
141,241,341 メールユーティリティエージェント(MUA)
142,242,342 アプリケーション(AP)
150,250,350 LAN
Claims (8)
- 送信された電子メールを、宛先のメールアドレスの他に所定のメールアドレスにも配信する電子メール配信システムにおいて、
メールアドレスに識別子を付与する識別子付与手段と、
この識別子付与手段によって前記メールアドレスに識別子が付与された前記メールを受信する受信手段と、
この受信手段から前記メールアドレスに関する情報を受け取り、前記識別子が付与されたメールアドレスとこのメールアドレスに対応して予め設定された配信先メールアドレスとを記憶する記憶部と、受信した前記メールの前記メールアドレスに基づいて前記記憶部の検索を行い、検索の結果、前記メールアドレスが発見された場合には、前記メールを配信すべき他の一つ又は複数のメールアドレスを決定するか又は受信した前記メールアドレスの識別子が転送を示すものである場合には、他のメールアドレスに配信を行うことなくローカル配信を行う決定をし、受信した前記メールのメールアドレスに識別子が付与されていない場合又は前記記憶部に記憶されていない識別子が付与されている場合には、ローカル配信を行うか又は転送のための識別子を転送先メールアドレスに付与して送信するように決定する決定部とを備えるメール配信先決定手段と、
を有することを特徴とする電子メール配信システム。 - 前記識別子が、前記メールアドレスのユーザを特定する部分に拡張的に付与された拡張IDであることを特徴とする請求項1に記載の電子メール配信システム。
- 前記識別子が、送信元のメールアドレスであることを特徴とする請求項1に記載の電子メール配信システム。
- 前記記憶部は、一の前記メールの一の配信先のメールアドレスと、他の前記メールの他の配信先のメールアドレスとを相互にリンクして記憶し、前記一のメールの他の配信先のメールアドレスへの配信と、前記他のメールの前記一の配信先のメールアドレスへの配信とを相互に行えるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子メール配信システム。
- 前記記憶部に記憶された前記配信先のメールアドレスの更新を行う更新手段を、ユーザ端末に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子メール配信システム。
- 送信された電子メールを、宛先のメールアドレスの他に所定のメールアドレスにも配信する電子メール配信方法において、
所定の識別子が付与されたメールアドレスと、このメールアドレスに対応して予め設定された他の配信先のメールアドレスとを記憶部に記憶させ、
受信した前記メールの前記メールアドレスに基づいて前記記憶部の検索を行い、検索の結果、前記メールアドレスが発見された場合には、前記メールを配信すべき他の一つ又は複数のメールアドレスを配信するか又は受信した前記メールアドレスの識別子が転送を示すものである場合には、他のメールアドレスに配信を行うことなくローカル配信を行い、受信した前記メールのメールアドレスに識別子が付与されていない場合又は前記記憶部に記憶されていない識別子が付与されている場合には、ローカル配信を行うか又は転送のための識別子を転送先メールアドレスに付与して送信すること、
を特徴とする電子メール配信方法。 - 前記識別子が、前記メールアドレスのユーザを特定する部分に拡張的に付与された拡張ID又は送信元のメールアドレスであることを特徴とする請求項6に記載の電子メール配信方法。
- 前記記憶部に、一の前記メールの一の配信先メールアドレスと、他の前記メールの他の配信先メールアドレスとを相互にリンクさせて記憶させ、前記一のメールの他の配信先メールアドレスへの配信と、前記他のメールの前記一のメールアドレスへの配信を相互に行えるようにしたことを特徴とする請求項6又は7に記載の電子メール配信方法。
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