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JP3700124B2 - コンクリート打設用治具 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート打設用治具に係わり、特に、免震装置の下部基礎用としてベースプレートの下側にコンクリートを打設するときに好適に用いられるコンクリート打設用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、免震装置が取り付けられるベースプレートとその下側の下部基礎との間には、両者に隙間を生じさせたくないという理由から、無収縮モルタルが注入されて施工されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
無収縮モルタルを用いた施工は、無収縮モルタル自体が高価であることからコスト高になるという問題があった。
また、免震装置の下部基礎本体形成用として通常のコンクリートを打設し、その後、その上側にベースプレートをセットし、該ベースプレートと下部基礎本体との間に無収縮モルタルを注入するといった面倒な複数の工程をへなければならず、このため、コストがより一層高くなるとともに、工期が延びる問題もあった。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、プレートの下側にコンクリートを打設する際に、無収縮モルタル注入を行うことなく、しかも大がかりなコンクリート打設管支持金物を用いることなく、前記プレートとの間に隙間を形成することなく、コンクリート打設が行えるコンクリート打設用治具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため請求項1にかかる発明では、プレートにあけられた穴から、プレートの下側にコンクリートを打設するときに用いられるコンクリート打設用治具であって、コンクリート供給管に接続されるコンクリート打設管と、前記プレートに固定され、かつ、前記コンクリート打設管をその先端が前記プレートの穴に挿入された状態で支持するコンクリート打設管支持フレームと、前記コンクリート打設管の先端に取り付けられ、該コンクリート打設管の先端が前記プレートの穴に挿入される際に、該プレートの穴に密着する接続用ゴム管とを備え、前記コンクリート打設管支持フレームは、前記コンクリート打設管を間に挟み込むよう適宜間隔をあけて互いに平行に配置される側板と、それら側板どうしをつなぐ連結プレートと、前記側板の間にまたがって設けられ、前記コンクリート打設管を所定高さで支持する支持プレートとから構成されていることを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、例えば、コンクリートポンプ車から供給されるコンクリートは、コンクリート打設管へ移送され、そこから該コンクリート打設管が挿入されるプレートの穴を通して、プレートの下側に流入する。
ここで、コンクリート打設管はプレートの穴に対し、接続用ゴム管を介在されることで密着状態に接続されていることから、エアーが噛み込むことなく、かつコンクリート供給圧を高くしても、接続部からコンクリートが漏れたり、打設管がプレートの穴から外れたりすることなくコンクリート注入が行える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図4に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明にかかるコンクリート打設用治具の正面図、図2は同コンクリート打設用治具の平面図、図3は同コンクリート打設用治具の断面図である。
ここで示すコンクリート打設用治具1は、免震装置の下部基礎用としてベースプレート2の下側にコンクリートを打設するときに用いられるものであって、コンクリート供給管3aに接続されるコンクリート打設管4と(図4参照)、前述のベースプレート2に固定され、かつ、コンクリート打設管4をその先端がベースプレート2の穴2aに挿入された状態で支持するコンクリート打設管支持フレーム5と、コンクリート打設管4の先端に取り付けられた接続用ゴム管6とを備える基本構成になっている。
【0009】
前記コンクリート打設管4は、前記コンクリート打設管支持フレーム5によって起立状態で支持されており、その上端はエルボー管3bの一端側が連結され、エルボー管3bの他端はエルコンクリートポンプ車から延びるコンクリート供給管3aに連結部材を介して接続されるようになっている(図4参照)。
【0010】
前記コンクリート打設管支持フレーム5は、図1、図2に示すように、前記コンクリート打設管4を間に挟み込むよう適宜間隔をあけて互いに平行に配置される例えばアングル材からなる側板7、7と、それら側板7、7どうしをつなぐようにそれら側板7、7の端部に取り付けられた複数の連結プレート8…と、前記側板7、7の間であってそれらの略中央部分にまたがって取り付けられ、前記コンクリート打設管4を所定高さで支持する支持プレート9とから構成されている。
なお、連結プレート8および支持プレート9は、側板7に対して溶接あるいはネジ等の適宜固定手段で取り付けられる。
【0011】
前記側板7の長さはベースプレート2の長さとほぼ同程度に設定されている。
また、連結プレート8の略中央部分には穴8aがあけられており、この穴8aに、全長に渡ってねじ部を形成されたボルト10が通される。該ボルト10の先端は前記ベースプレート2の設けられた揚重用アイボルト係止用の袋ナット11に螺合され、これによりベースプレート2に固定されている。このように固定されたボルト10に対し連結プレート8の上側からナット12が螺合され、このナット12が締め付けられることによって、当該コンクリート打設管支持プレート5がベースプレート2に固定される。
【0012】
また、前記支持プレート9は、中央に穴9aがあけられており、この穴9aに前記コンクリート打設管4が挿入状態で支持されている。なお、この支持プレート9を用いることなく、コンクリート打設管4を直接溶接等の適宜固定手段で側板7に固定するようにしてもよい。
【0013】
前記接続用ゴム管6は下方が狭まるようにテーパー状に形成されている。そして、前記ボルト10とナット12等の組み合わせによって、前述したようにコンクリート打設管支持フレーム5がベースプレート2に取り付けられるとき、接続用ゴム管6は下方へ適宜押圧力を持ってベースプレート2の穴2a内に挿入されるが、このとき、接続用ゴム管6はベースプレート2の穴2aの内周面に密着されることとなる。
【0014】
次に、上記構成のコンクリート打設用治具の作用について説明する。
図4に示すように、型枠13内に鉄筋14が組まれてなる、免震装置の下部基礎となる箇所の上面の所定位置にベースレート2が取り付けられ、このベースプレート2にコンクリート打設用治具1が取り付けられる。
【0015】
具体的には、コンクリート打設管支持フレーム5の構成部材である連結プレート8に形成された穴8aにボルト10を通した状態で、該ボルト10の先端を、ベースプレート2の穴2bを貫通させ、該穴2bの下側に固定された袋ナット11に螺合させる。このボルト10の上端部に、連結プレート8の上側からナット12を螺合させて締め付ける。この作業を左右の連結プレート8にそれぞれ行うことで、コンクリート打設管支持プレート5をベースプレート2に固定する。
なお、先にボルト10を固定しておき、その後、コンクリート打設管支持フレーム5を、連結プレート8の穴8aにボルト10を挿通させてセットし、固定するようにしてもよい。
【0016】
上記コンクリート打設管支持プレート5をベースプレート2に固定する際に、コンクリート打設管4の先端に取り付けた接続用ゴム管6を、予めベースプレート2の穴2aに嵌合させる。したがって、前述のようにナット12を締め付けるときに、コンクリート打設管支持フレーム5がベースプレート2側へ近づくが、このとき、接続用ゴム管6は下方へ適宜押圧力を持って押圧されて、ベースプレート2の穴2aの内周面に密着する。
一方、コンクリート打設管4の上端はエルボー管3bを介してコンクリート供給管3aに接続される。
【0017】
そして、図示せぬコンクリートポンプ車から流動状のコンクリートが供給されると、供給されたコンクリートは、コンクリート供給管3aからベースプレート2の穴2aを通って、型枠13内へ供給される。このとき、前述したようにコンクリート供給管3aは接続用ゴム管6を介して前記穴2aに密着状態で嵌合されており、両者間にエアーが噛み込むような隙間が形成されないので、ベースプレート2の下方に供給されるコンクリート中にエアーが混入しにくく、また、図3中破線矢印で示すように、コンクリート打設管4から供給されるある程度粘性の高いコンクリートは、ベースプレート2の下面に沿って四方へ流れるので、たとえベースプレート2の下側にエア溜まりがある場合でも、これらコンクリートの流れによってエア溜まりを外方へ押し出すことができる。したがって、コンクリート打設時にベースプレート2の下側にエア溜まりは生じにくい。
【0018】
また、コンクリートポンプ車から供給されるコンクリートの供給圧を高く設定しても、コンクリート打設管4と穴2aとの接続部からコンクリートが漏れたりすることがなく、しかも、コンクリート打設管4がベースプレート2の穴2aから外れたりすることもない。このため、コンクリート供給圧を比較的高く設定することができ、このように高い供給圧で供給されたコンクリートはもともと適宜粘性を有するため、コンクリート供給が停止した後も、ベースプレート2の下側では比較的高い圧力が保持される。
【0019】
このようにベースプレート2の下側にエア溜まりが生じにくいこと、及びベースプレート2の下側で比較的高い圧力が保持されることから、従来の技術で説明したように無収縮モルタルの注入を行うことなく、直接通常コンクリートを圧入することよって、ベースプレート2の下側に密着状態で免震装置の下部基礎を形成することができる。
【0020】
ベースプレート2の下側へのコンクリート打設圧入が終わると、前記ボルト10の袋ナット11に対する螺合を解いて、コンクリート打設用治具1をベースプレート2から取り外し、次なる型枠13内のベースプレート2に取り付け、前述の作業を繰り返して該ベースプレート2の下側へのコンクリート打設圧入を行う。
【0021】
なお、前記実施の形態では、免震装置の下部基礎を形成する場合を例に挙げて本発明のコンクリート打設用治具を説明したが、本発明のコンクリート打設用治具は、他の用途に用いることも可能であるのは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】
請求項1にかかる発明によれば、コンクリート供給管に接続されるコンクリート打設管と、プレートに固定され、かつ、前記コンクリート打設管をその先端が前記プレートの穴に挿入された状態で支持するコンクリート打設管支持フレームと、前記コンクリート打設管の先端に設けられ、該コンクリート打設管の先端が前記プレートの穴に挿入される際に、該プレートの穴の内周面に密着する接続用ゴム管とを備えるから、プレートの下側にエア溜まりが生じにくいこと、及びプレートの下側で比較的高いコンクリート圧が保持されることとなり、直接通常コンクリートを圧入することよって、プレートの下側に密着状態でコンクリート打設物を得ることができる。また、従来の技術で説明したように無収縮モルタルを注入することが不要となるため、コストの低減並びに工期の短縮が図れる。
【0023】
また、コンクリート打設管支持フレームは、前記コンクリート打設管を間に挟み込むよう適宜間隔をあけて互いに平行に配置される側板と、それら側板どうしをつなぐ連結プレートと、前記側板の間にまたがって設けられ、前記コンクリート打設管を所定高さで支持する支持プレートとから構成されており、ごく簡単な構成であることから、当該コンクリート打設用治具を安価かつ容易に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すコンクリート打設用治具の正面図である。
【図2】 同コンクリート打設用治具の平面図である。
【図3】 図1のIIIーIII線に沿う断面図である。
【図4】 同コンクリート打設用治具の作用を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート打設用治具
2 ベースプレート
2a 穴
3a コンクリート供給管
4 コンクリート打設管
5 コンクリート打設管支持フレーム
6 接続用ゴム管
7 側板
8 連結プレート
9 支持プレート
10 ボルト
11 袋ナット
12 ナット
13 型枠

Claims (1)

  1. プレートにあけられた穴から、プレートの下側にコンクリートを打設するときに用いられるコンクリート打設用治具であって、コンクリート供給管に接続されるコンクリート打設管と、前記プレートに固定され、かつ、前記コンクリート打設管をその先端が前記プレートの穴に挿入された状態で支持するコンクリート打設管支持フレームと、前記コンクリート打設管の先端に設けられ、該コンクリート打設管の先端が前記プレートの穴に挿入される際に、該プレートの穴に密着する接続用ゴム管とを備え、
    前記コンクリート打設管支持フレームは、前記コンクリート打設管を間に挟み込むよう適宜間隔をあけて互いに平行に配置される側板と、それら側板どうしをつなぐ連結プレートと、前記側板の間にまたがって設けられ、前記コンクリート打設管を所定高さで支持する支持プレートとから構成されていることを特徴とするコンクリート打設用治具。
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