JP3701070B2 - 音声録音再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声メッセージをデジタルデータに変換し、半導体メモリに記憶する音声録音再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、音声メッセージをデジタルデータに変換し、半導体メモリに記憶する音声録音再生装置としては、電話回線より到来する着信信号に応答して当該電話回線を捕捉すると共に、当該捕捉された電話回線に予め設定された応答メッセージを送出し、その後電話回線より到来する用件メッセージを録音する留守番電話機等の音声メッセージ録音機能付き電話機に用いられていた。
【0003】
ところが、半導体メモリを用いた留守番電話機においては、磁気テープを用いるものに比べて音声メッセージの録音容量が比較的小さく、そのため、特開平6−244990号公報に示されるように、音声メッセージをメモリの空き領域に自由に格納する一方、格納する音声メッセージをデジタル信号化する際に、メモリの空き容量が大きい場合には、デジタル信号のビットレートを大きく設定して高音質の音声メッセージを格納し、又メモリの空き容量が少ない場合には、ビットレートを小さく設定してデータ量の少ない音声メッセージを格納することにより、メモリの空き容量が少なくなっても、多数の音声メッセージを格納することができるようにしたものや、特開平5−236087号公報に示されるように、音声メッセージをデジタル信号化するとき、所定時間が経過するまでは、デジタル信号のビットレートを大きく設定して高音質の音声メッセージを格納する一方、所定時間が経過した後では、ビットレートを小さく設定してデータ量の少ない音声メッセージを格納することにより、通常の使用において高音質な音声メッセージの記録をできるようにすると共に、たまの長時間にわたる音声メッセージにも対応することができるようにしたものや、特開平2−305053号公報に示されるように、メモリの空き容量が少なくなってきたとき、メモリに格納された音声メッセージを読み出して更に圧縮率を高めた音声符号に変換し、メモリに書き込み直すことにより、メモリの空き領域を広げ、再び音声メッセージの録音を行わせることができるようにしたものが提案されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来装置のように、半導体メモリを音声メッセージの記録媒体として有効に利用するために、メモリに格納する音声メッセージをデジタル信号化する際のビットレートをメモリの空き容量に基づいて設定した場合では、音声メッセージを高音質で録音するのか、低音質で録音してデータ量を少なくするのか、使用者において設定することができず、そのため、非常に重要な音声メッセージ又は音質の悪い音声メッセージを低音質で録音してしまい、音声メッセージを聞き取りにくくなる又は聞こえなくなるといった問題点があった。
【0005】
本発明は、半導体メモリに格納した重要なメッセージ又は音質の悪いメッセージ等の任意の音声メッセージを確実に聴取することができるようにした音声録音再生装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電話回線から到来する音声メッセージをデジタルデータに変換し、半導体メモリに記憶する音声録音再生装置において、IDデータを予め記憶する記憶手段と、前記デジタルデータにIDデータが含まれているか否かを判断し、含まれているときに、該IDデータを検出する検出手段と、前記検出手段によって検出されたIDデータと前記記憶手段に記憶されたIDデータとを比較し、一致すると判断したときに、半導体メモリに記憶されるデジタルデータのビットレートを高く設定する設定手段とを設けたものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、上記記憶手段において記憶されるIDデータ、及び上記検出手段において検出されるIDデータは、DTMF信号によって構成するものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、上記半導体メモリは、高いビットレートで変換されたデジタルデータを記憶する特定エリアと、低いビットレートで変換されたデジタルデータを記憶する一般エリアとによって構成する一方、上記半導体メモリを制御して、高いビットレートで変換したデジタルデータを特定エリアに、又低いビットレートで変換したデジタルデータを一般エリアに記憶するメモリ制御手段を設けたものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、上記メモリ制御手段は、上記半導体メモリの特定エリア又は一般エリアの何れか一方の記憶データ量が所定量に達したとき、一般エリア又は特定エリアの一部を特定エリア又は一般エリアの領域として用い、高いビットレートで変換したデジタルデータを一般エリアに、又低いビットレートで変換したデジタルデータを特定エリアに記憶するものである。
【0010】
請求項5記載の発明は、高いビットレートで変換したデジタルデータを低ビットレート化する変換手段を設ける一方、上記メモリ制御手段は、上記半導体メモリの特定エリアに記憶されたデジタルデータを読み出したとき、当該デジタルデータを特定エリアから消去すると共に、当該読み出したデジタルデータを上記変換手段によって低ビットレート化させた後、上記半導体メモリの一般エリアに記憶するものである。
【0011】
従って、請求項1記載の発明によれば、検出手段によってデジタルデータにIDデータが含まれているか否かを判断し、含まれているときにIDデータが検出され、その検出されたIDデータと記憶手段に予め記憶されたIDデータとが一致すると、設定手段が半導体メモリに記憶されるデジタルデータのビットレートを高く設定する一方、検出手段によってIDデータが検出されない場合、及び検出手段によって検出されたIDデータと記憶手段に予め記憶されたIDデータとが一致しない場合において、設定手段が半導体メモリに記憶されるデジタルデータのビットレートを低く設定することにより、音声メッセージを録音する側において高音質録音を行うのか低音質録音を行うのか指定することができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、検出手段によって電話回線等から到来するDTMF信号が検出され、その検出されたDTMF信号によって構成されたIDデータと、記憶手段に予め記憶されたIDデータとが一致すると、設定手段が半導体メモリに記憶されるデジタルデータのビットレートを高く設定する一方、検出手段によって電話回線等から到来するIDデータが検出されない場合、及び検出手段によって検出された電話回線等から到来するIDデータと記憶手段に予め記憶されたIDデータとが一致しない場合において、設定手段が半導体メモリに記憶されるデジタルデータのビットレートを低く設定することにより、音声メッセージを録音する側において高音質録音を行うのか低音質録音を行うのか指定することができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、検出手段によってデジタルデータにIDデータが含まれているか否かを判断し、含まれているときにIDデータが検出され、その検出されたIDデータと記憶手段に予め記憶されたIDデータとが一致すると、設定手段が半導体メモリに記憶されるデジタルデータのビットレートを高く設定すると共に、メモリ制御手段がその高いビットレートで変換されたデジタルデータを半導体メモリの特定エリアに格納する一方、検出手段によってIDデータが検出されない場合、及び検出手段によって検出されたIDデータと記憶手段に予め記憶されたIDデータとが一致しない場合において、設定手段が半導体メモリに記憶されるデジタルデータのビットレートを低く設定すると共に、メモリ制御手段がその低いビットレートで変換されたデジタルデータを半導体メモリの一般エリアに格納することにより、音声メッセージを録音する側において高音質録音を行うのか低音質録音を行うのか指定することができると共に、半導体メモリにおいてその記憶領域を分けることができる。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、半導体メモリの特定エリアに記憶された音声メッセージのデータ量が所定量に達したとき、メモリ制御手段が半導体メモリの一般エリアの領域の一部を特定エリアの領域として用いる一方、半導体メモリの一般エリアに記憶された音声メッセージのデータ量が所定量に達したとき、メモリ制御手段が半導体メモリの特定エリアの領域の一部を一般エリアの領域として用いることにより、半導体メモリの空き容量を有効に利用することができると共に、音声メッセージの再生を容易に行うことができる。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、メモリ制御手段によって半導体メモリの特定エリアに記憶された音声メッセージを読み出すとき、当該音声メッセージを半導体メモリの特定エリアから消去する一方、メモリ制御手段によって半導体メモリの特定エリアから読み出された音声メッセージを変換手段が低ビットレート化し、その低ビットレート化された音声メッセージをメモリ制御手段が半導体メモリの一般エリアに格納することにより、半導体メモリにおいて多くの空き容量を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態ついて図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施例である音声録音再生装置の電気的構成を示す概略機能ブロック図、図2は同音声録音再生装置における音声録音時の動作制御を示すフローチャート、図3及び図4は同音声録音再生装置における音声再生時の動作制御を示すフローチャート、図5は同音声録音再生装置における音声再生時の画像表示例を示す説明図である。
【0018】
図1において、1は受信したアナログ音声メッセージを入出力処理するオーディオプロセッサ、2はオーディオプロセッサ1によって入出力処理されたアナログ音声メッセージを増幅するオーディオアンプ、3はオーディオアンプ2によって増幅されたアナログ音声メッセージを外部に放音するスピーカ、4はオーディオプロセッサ1からのアナログ音声メッセージの録音制御及びオーディオプロセッサ1に送出するアナログ音声メッセージの再生制御を行う録音/再生コントローラである。
【0019】
5は録音/再生コントローラ2による録音制御によって送出されたアナログ音声メッセージを高いビットレートでデジタルデータに変換してシリアル出力するコーダ部と、該コーダ部によって変換されたデジタルデータをアナログ音声メッセージに変換して録音/再生コントローラ2に送出するデコーダ部とからなる高ビットレート音声コーデックである。
【0020】
6は録音/再生コントローラ2による録音制御によって送出されたアナログ音声メッセージを低いビットレートでデジタルデータに変換し、又は高ビットレート音声コーデック5のコーダ部によって変換されたデジタルデータの圧縮を行いシリアル出力するコーダ部と、該コーダ部によって変換されたデジタルデータをアナログ音声メッセージに変換して録音/再生コントローラ2に送出するデコーダ部とからなる低ビットレート音声コーデックである。
【0021】
7は高ビットレート音声コーデック5のコーダ部によってシリアル出力されたデジタルデータを主に格納する特定データ用シリアルレジスタ7aと、低ビットレート音声コーデック6のコーダ部によってシリアル出力されたデジタルデータを主に格納する一般データ用シリアルレジスタ7bとによって構成されるSRAM或はフラッシュメモリ等の書込/読出可能な半導体メモリであり、当該半導体メモリは特定データ用シリアルレジスタ7a又は一般データ用シリアルレジスタ7bにおいてデジタルデータを格納する際にアドレスを付与する。
【0022】
8は半導体メモリ7によって生成付与されたアドレス及び使用者によって任意に設定した数字データを登録して管理するIDROM、9はIDROM8に半導体メモリ7によって生成付与されたアドレス及び使用者によって任意に設定した数字データの書き込み又はIDROM8に格納されたアドレスの読み出しを行う書込/読出部、10は入力された数字データとIDROM8に格納された数字データとを比較認識する認識部である。
【0023】
11は現在日時を計時するタイマ部、12は高ビットレート音声コーデック5のコーダ部5aによってシリアル出力されたデジタルデータ又は低ビットレート音声コーデック6のコーダ部6aによってシリアル出力されたデジタルデータを一時的に格納するバッファ、13は音声録音再生装置の使用状態及び音声メッセージの録音状態等を表示する表示部、14は音声メッセージの録音指示、音声メッセージの再生指示、及び再生するメッセージの選択指示を行う操作部である。
【0024】
15は図示しない制御部からの動作指示、書込/読出部9によって読み出されたIDROM8のアドレス情報、認識部10による比較認識結果、及び操作部14からの操作指示に基づいてオーディオプロセッサ1による入出力制御、録音/再生コントローラ2による録音/再生制御、半導体メモリ7によるデータ書込/読出制御、高ビットレート音声コーデック5の駆動制御、低ビットレート音声コーデック6の駆動制御、及びバッファ12による一時格納制御、表示部13における表示制御等を行うMPUである。
【0025】
そして、上記オーディオプロセッサ1、録音/再生コントローラ2、オーディオアンプ3、スピーカ4、高ビットレート音声コーデック5、低ビットレート音声コーデック6、半導体メモリ7、IDROM8、書込/読出部9、認識部10、タイマ部11、バッファ12、表示部13、及びMPU15によって音声録音再生装置が構成されている。
【0026】
上記のように構成された音声録音再生装置において、使用者が図示しない操作部を操作して特定メッセージと一般メッセージとを区分するために用いるIDの登録が指示されると共に、数字データの入力が行われると、MPU15が書込/読出部9によってその入力された数字データをIDROM8に書き込む。このとき、数字データと共に文字データを入力するようにしても良く、このようにして音声録音再生装置の初期設定が行われる。
【0027】
次に、上記のような初期設定が行われた音声録音再生装置について、音声メッセージを録音するときの動作制御について説明する。
【0028】
図示しない制御部からの動作指示により、音声メッセージ録音の開始が指示される(ステップF1)と、MPU15がオーディオプロセッサ1、録音/再生コントローラ2及び高ビットレート音声コーデック5を動作させ、外部より入力されるアナログ音声メッセージの入出力処理、録音制御、及び高ビットレートでのデジタル信号変換処理を行わせることによって高音質録音を開始する(ステップF2)。
【0029】
そして、このような動作状態において、外部よりのアナログ音声メッセージがオーディオプロセッサ1に入力されると、オーディオプロセッサ1において入出力処理された後、録音/再生コントローラ2に送出され、録音/再生コントローラ2はオーディオプロセッサ1によって入出力処理されたアナログ音声メッセージを高ビットレート音声コーデック5に送出する。
【0030】
そして、高ビットレート音声コーデック5では、録音/再生コントロール2を介して入力されたアナログ音声メッセージをコーダ部によって32Kbps或いは64Kbpsといった高ビットレートでデジタルデータに変換すると共に、このデジタルデータをシリアル変換して半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aに送出することによって、半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aにデジタルデータをストアする。
【0031】
一方、高ビットレート音声コーデック5のコーダ部によって変換されたデジタルデータはMPU15にも送出され、MPU15は入力されたデジタルデータの末尾にIDデータが付加されているか検出し(ステップF3)、IDデータが付加されていないと判断された場合には、MPU15が半導体メモリ7を制御して特定データ用シリアルレジスタ7aにストアした最新のデジタルデータを読み出して低ビットレート音声コーデック6に送出させると共に、低ビットレート音声コーデック6を動作させて半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aより読み出されたデジタルデータに更なる音声圧縮を行って8Kbps或いは4Kbpsといった低ビットレート化デジタル信号に変換し(ステップF4)、シリアル変換した後、半導体メモリ7の一般データ用シリアルレジスタ7bにストアする。
【0032】
このとき、MPU15は、低ビットレート音声コーデック6によって低ビットレート化したデジタル信号にアドレスを付与して半導体メモリ7の一般データ用シリアルレジスタ7bへのストアを行わせる(ステップF5)と共に、書込/読出部9を制御することによって、その付与したアドレスをIDROM8に登録して管理する(ステップF6)。
【0033】
尚、MPU15はIDROM8にアドレスを登録するとき、リアルタイマークロックによって構成されるタイマ部11の時間管理に基づいてタイムスタンプを付けてストアする。
【0034】
他方、MPU15において高ビットレート音声コーデック5のコーダ部によって変換されたデジタルデータの末尾にIDデータが付加されていると判断された場合(ステップF3)には、MPU15において検出されたIDデータを認識部10に送出する一方、書込/読出部9を制御してIDROM8に記憶されたIDデータを読み出し認識部10に送出させ、認識部10において互いのIDデータが一致してるか比較認識し、MPU15において一致していないと判断された場合(ステップF7)には、MPU15が半導体メモリ7を制御して特定データ用シリアルレジスタ7aにストアした最新のデジタルデータを読み出して低ビットレート音声コーデック6に送出させると共に、低ビットレート音声コーデック6を動作させて半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aより読み出されたデジタルデータに更なる音声圧縮を行って8Kbps或いは4Kbpsといった低ビットレート化デジタル信号に変換し(ステップF4)、シリアル変換した後、アドレスを付与して半導体メモリ7の一般データ用シリアルレジスタ7bにストアさせる(ステップF5)と共に、書込/読出部9を制御することによって、その付与したアドレスをIDROM8に登録して管理する(ステップF6)。
【0035】
尚、MPU15はIDROM8にアドレスを登録するとき、リアルタイマークロックによって構成されるタイマ部11の時間管理に基づいてタイムスタンプを付けてストアする。
【0036】
又、MPU15において高ビットレート音声コーデック5のコーダ部によって変換されたデジタルデータの末尾にIDデータが付加されていると判断され(ステップF3)、且つその検出されたIDデータがIDROM8に記憶されたIDデータと一致していると判断された場合(ステップF7)には、MPU15が高ビットレート音声コーデック6のコーダ部によって変換されたデジタルデータにアドレスを付与して半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aへのストアを行わせる(ステップF8)と共に、書込/読出部9を制御することによって、その付与したアドレスをIDROM8に登録して管理する(ステップF9)。
【0037】
尚、MPU15はIDROM8にアドレスを登録するとき、リアルタイマークロックによって構成されるタイマ部11の時間管理に基づいてタイムスタンプを付けてストアする。
【0038】
従って、上記動作制御によれば、音声メッセージにIDデータを付与することにより、高音質録音又は低音質録音の選択を行うことができるため、音声メッセージを録音する側において重要であると思われるメッセージ、又はノイズがおおい場合におけるメッセージの録音を高音質で行うことができ、又IDデータを付与する方法としては、例えば上記のように構成された録音再生装置を留守番電話機に用いた場合には、メッセージを送出している相手側電話機の操作ボタンを操作することによって付与すれば良く、そのときMPU15では電話回線を通じて入力されるDTMF信号に基づくIDデータを認識するようにすれば良い。
【0039】
尚、半導体メモリ7を構成する特定データ用シリアルレジスタ7a及び一般データ用シリアルレジスタ7bは、MPU15において事前に全メモリエリアのアドレス管理をしているので、空きメモリエリアの残余をリアルタイムでチェックすることができ、従って特定データ用シリアルレジスタ7aのメモリが一杯のとき、新しく特定メッセージを受信すると、高ビットレート音声コーデック5でデジタル化された特定データはMPU15の指示により、一般データ用シリアルレジスタ7bにストアされ、逆に一般データ用シリアルレジスタ7bのメモリが一般のとき、新しく特定メッセージを受信すると、MPU15の指示により低ビットレート音声コーデック6でデジタル化されたデータが特定データ用シリアルレジスタ5にストアされる。
【0040】
従って、上記動作制御によれば、半導体メモリ7の空き容量を有効に利用することができる。
【0041】
又、MPU15はリアルタイマークロックによって構成されるタイマ部11で時間管理をし、受信メッセージにタイムスタンプを付けてストアしているため、古い順番に受信データを管理することで、特定データ用シリアルレジスタ7aのメモリと一般データ用シリアルレジスタ7bのメモリが共に一杯のとき、新しくメッセージを受信すると、特定データ用シリアルレジスタ5又は一般データ用シリアルレジスタ6の最も古い受信データに上書きされて古いデータは消去される。
【0042】
このとき、使用者が事前にメッセージ登録を行い、一般メッセージ更新を選択実行すると、一般データ用シリアルレジスタ7bの最も古いデータから消去されて新しいデータに更新され、特定メッセージ更新を選択実行すると、特定データ用シリアルレジスタ7aの最も古いデータから消去されて更新される。
【0043】
即ち、例えば、一般メッセージ更新が選択実行されている状態で、且つ特定データ用シリアルレジスタ7aのメモリと一般データ用シリアルレジスタ7bのメモリが共に一杯のとき、新しく一般メッセージを受信すると、MPU15がオーディオプロセッサ1に入出力処理を指示すると共に、録音/再生コントローラ2に録音を指示し、録音/再生コントローラ2を介して入力された音声メッセージを高ビットレート音声コーデック5のコーダ部によってデジタル化させる。
【0044】
そして、MPU15がその高ビットレート音声コーデック5のコーダ部によってデジタル化されたデータをバッファ12に一時的にストアさせた後、バッファ12に一時的にストアしたデータを読み出し、低ビットレート音声コーデック6によって更なる音声圧縮を行って8Kbps或いは4Kbpsといった低ビットレート化デジタル信号に変換し、再びバッファ12にストアさせることによってバッファ12にストアするデータ量を小さくすると共に、一般データ用シリアルレジスタ7bの最も古いデータのデータ量とバッファ12に一時ストアされたデータのデータ量をチェックし、バッファ12に一時的にストアされたデータのデータ量分を確保するため、最も古いデータのデータ量で不足の場合は順次古いデータにバッファを上書きしてデータの更新を行う。
【0045】
尚、一般メッセージ更新が選択実行されている状態で、且つ特定データ用シリアルレジスタ7aと一般データ用シリアルレジスタ7bのメモリが共に一杯のとき、新しく特定メッセージを受信すると、MPU15の指示により音声メッセージの録音を受け付けないようにする。
【0046】
又、特定メッセージ更新が選択実行され、且つ特定データ用シリアルレジスタ7aのメモリと一般データ用シリアルレジスタ7bのメモリが共に一杯のときには、新しく特定メッセージを受信したとき、MPU15がオーディオプロセッサ1に入出力処理を指示すると共に、録音/再生コントローラ2に録音を指示し、録音/再生コントローラ2を介して入力された音声メッセージを高ビットレート音声コーデック5のコーダ部によってデジタル化させる。
【0047】
そして、MPU15がその高ビットレート音声コーデック5のコーダ部によってデジタル化されたデータをバッファ12に一時的にストアさせると共に、特定データ用シリアルレジスタ7aの最も古いデータのデータ量とバッファ12に一時ストアされたデータのデータ量をチェックし、バッファ12に一時的にストアされたデータのデータ量分を確保するため、最も古いデータのデータ量で不足の場合は順次古いデータにバッファを上書きしてデータの更新を行う。
【0048】
尚、特定メッセージ更新が選択実行されている状態で、且つ特定データ用シリアルレジスタ7aと一般データ用シリアルレジスタ7bのメモリが共に一杯のとき、新しく一般メッセージを受信すると、MPU15の指示により音声メッセージの録音を受け付けないようにする。
【0049】
従って、上記動作制御によれば、使用者が所望する音声メッセージを保持しつつ、最新の音声メッセージを録音することができる。
【0050】
次に、上記動作制御によって録音された音声メッセージを再生するときの動作制御について説明する。
【0051】
半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7a又は一般データ用シリアルレジスタ7bに音声メッセージが録音されると、その合計件数がMPU15によって求められ、表示部13に図5(a)、図5(b)又は図5(c)に示すような画像が表示される。
【0052】
尚、図5(a)に示すような画像は、半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aと一般データ用シリアルレジスタ7bのメモリが共に一杯の場合において新しくメッセージを受信したとき、その受信メッセージを録音しないよう設定したとき表示されるものであり、又図5(b)とは、半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aと一般データ用シリアルレジスタ7bのメモリが共に一杯の場合において新しく一般メッセージを受信したとき、一般データ用シリアルレジスタ7bの最も古いデータから消去されて新しいデータに更新されるよう設定したとき表示されるものであり、更に図5(c)とは、半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aと一般データ用シリアルレジスタ7bのメモリが共に一杯の場合において新しく特定メッセージを受信したとき、特定データ用シリアルレジスタ7aの最も古いデータから消去されて新しいデータに更新されるよう設定したとき表示されるものである。
【0053】
このような表示状態において、使用者が操作部14を操作して音声メッセージの再生を指示する(ステップF11)と、MPU15が表示部13を制御して図5(d)に示すように再生モードの指定を要求する画像を表示させ(ステップF12)、この表示に基づいて使用者が操作部14を操作して一般メッセージの再生を要求する(ステップF13)と、MPU15が書込/読出部9を制御してIDROM8から一般メッセージにおける一件目のアドレスを検索する(ステップF14)と共に、そのアドレスと同じアドレスを半導体メモリ7より選別する(ステップF15)。
【0054】
そして、MPU15はIDROM8から検索された一件目のアドレスと共に格納されているタイムスタンプを読み出し、図5(e)に示すように音声メッセージを録音したときの日時等の情報を表示させる(ステップF16)。
【0055】
尚、このような表示状態において、使用者が操作部14を操作して次件目又は前件目への移行を指示する(ステップF17)と、MPU15は上記と同様の動作制御によって次件目又は前件目のアドレス検索/選別、及び情報表示を行う(ステップF14〜F16)。
【0056】
そして、このような一件目又はn件目の情報が表示されている状態において、使用者が操作部14を操作して音声メッセージの再生を指示する(ステップF18)と、MPU15が半導体メモリ7において選別したアドレスよりのデータを読み出して低ビットレート音声コーデック6に送出させる(ステップF19)と共に、低ビットレート音声コーデック5、録音/再生コントローラ2及びオーディオプロセッサ1を動作させ、アナログ信号変換処理、再生制御及び入出力処理を行わせることによって低音質再生を開始する(ステップF20)。
【0057】
そして、このような動作状態において、半導体メモリ7の一般データ用シリアルレジスタ7bからデジタルデータが読み出されれると、そのデジタルデータが低ビットレート音声コーデック6のデコード部によってアナログ音声メッセージに変換され、その後録音/再生コントローラ2及びオーディオプロセッサ1を介してオーディオアンプ3に供給され、ここで増幅された後、スピーカ4によって外部に放音される。
【0058】
他方、表示部13に図5(d)に示すような再生モードの指定を要求する画像が表示されている状態において(ステップF12)、使用者が操作部14を操作して特定メッセージの再生を要求する(ステップF13)と、MPU15が書込/読出部9を制御してIDROM8から特定メッセージにおける一件目のアドレスを検索する(ステップF21)と共に、そのアドレスと同じアドレスを半導体メモリ7より選別する(ステップF22)。
【0059】
そして、MPU15はIDROM8から検索された一件目のアドレスと共に格納されているタイムスタンプを読み出し、図5(g)に示すように音声メッセージを録音したときの日時及び録音者の氏名等の情報を表示させる(ステップF23)。
【0060】
尚、このような表示状態において、使用者が操作部14を操作して次件目又は前件目への移行を指示する(ステップF24)と、MPU15は上記と同様の動作制御によって次件目又は前件目のアドレス検索/選別、及び情報表示を行う(ステップF21〜F23)。
【0061】
そして、このような一件目又はn件目の情報が表示されている状態において、使用者が操作部14を操作して音声メッセージの再生を指示する(ステップF25)と、MPU15が半導体メモリ7において選別したアドレスよりのデータを読み出して高ビットレート音声コーデック5に送出させる(ステップF26)と共に、高ビットレート音声コーデック5、録音/再生コントローラ2及びオーディオプロセッサ1を動作させ、アナログ信号変換処理、再生制御及び入出力処理を行わせることにより、高音質再生を開始する(ステップF27)。
【0062】
そして、このような動作状態において、半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aからデジタルデータが読み出されれると、そのデジタルデータが高ビットレート音声コーデック5のデコード部によってアナログ音声メッセージに変換され、その後録音/再生コントローラ2及びオーディオプロセッサ1を介してオーディオアンプ3に供給され、ここで増幅された後、スピーカ4によって外部に放音される。
【0063】
そして、半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aからのデジタルデータの読み出しが終了する(ステップF28)と、MPU15が表示部13を制御して当該再生された音声メッセージを高音質録音として残すのか、それとも低音質録音として残すのか使用者に要求し(ステップF29)、それに応答して使用者が操作部14を操作し、高音質録音での保持を指示する(ステップF30)と、MPU15が再生動作を停止、又は次件目のデータ再生を行わせる。
【0064】
他方、表示部13の表示に応答して使用者が操作部14を操作し、低音質録音での保持を指示する(ステップF31)と、MPU15がIDROM8の指定アドレスに対応したデータを特定データ用シリアルレジスタ7bより読み出して低ビットレート音声コーデック6に送出させる(ステップF35)と共に、低ビットレート音声コーデック6を動作させて半導体メモリ7の特定データ用シリアルレジスタ7aより読み出されたデジタルデータに更なる音声圧縮を行って8Kbps或いは4Kbpsといった低ビットレート化デジタル信号に変換し(ステップF32)、シリアル変換した後、半導体メモリ7の一般データ用シリアルレジスタ7bにストアする。
【0065】
このとき、MPU15は、低ビットレート音声コーデック6によって低ビットレート化したデジタル信号にアドレスを付与して半導体メモリ7の一般データ用シリアルレジスタ7bへのストアを行わせる(ステップF33)と共に、書込/読出部9を制御することによって、その付与したアドレスをIDROM8に登録し(ステップF34)、且つIDROM8に登録されている特定データであったときのアドレスが消去して管理する(ステップF35)。
【0066】
従って、上記動作制御によれば、高音質録音した音声メッセージ及び低音質録音した音声メッセージをそれぞれ録音した順に再生することができると共に、高音質録音した音声メッセージを再生したとき、その再生された音声メッセージを低音質録音に変更することができるため、半導体メモリ7の空き容量を有効に増やすことができる。
【0067】
尚、上記実施例では、半導体メモリ7に格納された音声メッセージを再生するとき、その再生モードを特定と一般に分けたが、これに限定されるものではなく、例えば、特定メッセージと一般メッセージとを分けずに録音した順に再生するようにしてもよく、このとき、MPU15は検索されたアドレスに基づいて再生する音声メッセージが特定メッセージであるのか、それとも一般メッセージであるのか判断する必要があり、又半導体メモリ7に格納された音声メッセージについては、使用者による操作部14の操作によって任意消去可能としても良い。
【0068】
又、本実施例では、入力データとして発呼側における数字キーの操作に基づいて電話回線から到来するDTMF信号によって構成される数字データについてのみ説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、着呼側における数字キーの操作に基づく数字データ、又は着呼時において電話回線から到来するDTMF信号によって構成される相手側電話番号データとしてもよく、又このように相手側電話番号データに基づいて一般メッセージを録音する場合において、一般メッセージを高ビットレート音声コーデック5によって変換した高ビットレートのデジタルデータを低ビットレート音声コーデック6によって更なる音声圧縮を行うのではなく、録音/再生コントローラ2がオーディオプロセッサ1によって入出力処理したアナログ音声メッセージを直接低ビットレート音声コーデック6によって低ビットレートのデジタルデータに変換し一般データ用シリアルレジスタ7bにストアさせるようにしても良い。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の発明によれば、音声メッセージを録音する側において高音質録音を行うのか低音質録音を行うのか指定することができるため、重要なメッセージ又は音質の悪い状況においてメッセージを録音するときにおいて高音質録音を指定することによって、聴取者において重要なメッセージを聞き漏らすことなく、又音質の悪い状況において録音されたメッセージが聞けなくなるといったことなく、確実に聴取することができる。
【0070】
請求項4記載の発明によれば、半導体メモリの特定エリア又は一般エリアの何れか一方のデータ量が一杯になったとき、他方の一般エリア又は特定エリアの領域の一部を特定エリア又は一般エリアとして用いることにより、半導体メモリの空き容量を有効に利用することができため、半導体メモリに多数の音声メッセージを録音することができる。
【0071】
請求項5記載の発明によれば、半導体メモリの特定エリアに高音質録音した音声メッセージを再生したとき、当該音声メッセージを半導体メモリの特定エリアから消去すると共に、再生された音声メッセージを半導体メモリの一般エリアに低音質録音しなおすことにより、半導体メモリにおいて多くの空き容量を得ることができるため、半導体メモリに多数の音声メッセージを録音することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である音声録音再生装置の電気的構成を示す概略機能ブロック図。
【図2】同音声録音再生装置における音声メッセージ録音時の動作制御を示すフローチャート。
【図3】同音声録音再生装置における音声メッセージ再生時の動作制御を示すフローチャート。
【図4】同音声録音再生装置における音声メッセージ再生時の動作制御を示すフローチャート。
【図5】同音声録音再生装置における音声メッセージ再生時の画像表示例を示す説明図。
【符号の説明】
1 オーディオプロセッサ
2 録音/再生コントローラ
3 オーディオアンプ
4 スピーカ
5 高ビットレート音声コーデック
6 低ビットレート音声コーデック
7 半導体メモリ
8 IDROM
9 書込/読出部
10 認識部
11 タイマ部
12 バッファ
13 表示部
14 操作部
15 MPU
Claims (5)
- 電話回線から到来する音声メッセージをデジタルデータに変換し、半導体メモリに記憶する音声録音再生装置において、
IDデータを予め記憶する記憶手段と、
前記デジタルデータにIDデータが含まれているか否かを判断し、含まれているときに、該IDデータを検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出されたIDデータと前記記憶手段に記憶されたIDデータとを比較し、一致すると判断したときに、半導体メモリに記憶されるデジタルデータのビットレートを高く設定する設定手段とを設けたことを特徴とする音声録音再生装置。 - 上記記憶手段において記憶されるIDデータ、及び上記検出手段において検出されるIDデータは、DTMF信号によって構成することを特徴とする請求項1記載の音声録音再生装置。
- 上記半導体メモリは、高いビットレートで変換されたデジタルデータを記憶する特定エリアと、低いビットレートで変換されたデジタルデータを記憶する一般エリアとによって構成する一方、
上記半導体メモリを制御して、高いビットレートで変換したデジタルデータを特定エリアに、又低いビットレートで変換したデジタルデータを一般エリアに記憶するメモリ制御手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の音声録音再生装置。 - 上記メモリ制御手段は、上記半導体メモリの特定エリア又は一般エリアの何れか一方の記憶データ量が所定量に達したとき、一般エリア又は特定エリアの一部を特定エリア又は一般エリアの領域として用い、高いビットレートで変換したデジタルデータを一般エリアに、又低いビットレートで変換したデジタルデータを特定エリアに記憶することを特徴とする請求項3記載の音声録音再生装置。
- 高いビットレートで変換したデジタルデータを低ビットレート化する変換手段を設ける一方、
上記メモリ制御手段は、上記半導体メモリの特定エリアに記憶されたデジタルデータを読み出したとき、当該デジタルデータを特定エリアから消去すると共に、当該読み出したデジタルデータを上記変換手段によって低ビットレート化させた後、上記半導体メモリの一般エリアに記憶することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の音声録音再生装置。
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| JP01647496A JP3701070B2 (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | 音声録音再生装置 |
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|---|---|---|---|---|
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| JPH09214598A (ja) | 1997-08-15 |
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