JP3704045B2 - 目標物体追尾装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、カメラ等の撮像手段で得られた入力画像データと、記憶手段内に記憶された参照画像データとの間で残差演算を行い、この撮像手段の視野領域内において所定の目標物体を追尾する目標物体追尾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の目標物体追尾装置としては、たとえば特公昭60−33350号公報、特公昭61−19076号公報に開示されたものがある。これらは、予め記憶した参照画面と、撮像装置から供給される画像信号をA/D変換した入力画面との相関係数を求め、この相関係数の最大値を与える座標を検出して所定の目標物体を追尾する。この際、追尾動作の実時間化を目的として、入力画面内に相関演算用の領域を設け、この領域内において参照画面との相関係数演算を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の目標物体追尾装置にあっては、相関演算用の領域は、前回の追尾動作により得られた目標物体の位置を中心にして設定されるか、あるいは入力画面内で固定されていたので、スポーツシーンなど動きの速い目標物体はこの相関演算用の領域から目標物体が外れてしまうおそれがあり、その位置を追尾することが困難であった。また、スポーツシーンなどでは目標物体の形状が変化したり(たとえば正面向きが横向きになる)、あるいは目標物体の輝度が変化する(たとえば日向から日陰へ移動する)と、予め記憶されている参照画像との相関演算によっては目標物体の位置を追尾できない場合が生じていた。
【0004】
本発明の目的は、動きの速い目標物体の位置を迅速かつ確実に追尾することの可能な目標物体追尾装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
クレーム対応図である図1に対応付けて説明すると、請求項1の発明は、入力画像データを出力する撮像手段301と、追尾すべき目標物体の画像データとなる参照画像データを記憶する記憶手段302と、前記入力画像データおよび前記参照画像データの最小残差量を算出する演算手段303と、前記最小残差量に基づいて前記目標物体の位置を検出する位置検出手段304とを備えた目標物体追尾装置に適用される。
そして、前記目標物体の位置に対応する前記入力画像データおよび前記参照画像データについて、前記参照画像データの重みを残すように荷重加算することによって次回用いられる参照画像データを更新する更新手段305を設け、この更新手段305により更新された参照画像データを用いて前記演算手段303が前記最小残差量を算出することを特徴とする。
この際、前記演算手段303により算出された前記最小残差量が所定値以下である場合にのみ前記更新手段305が前記参照画像データを更新するようにしてもよい。
【0006】
【作用】
−請求項1−
更新手段305は、目標物体の位置に対応する入力画像データと参照画像データとを用いて荷重加算を行い、参照画像データの重みを残すように次回の参照画像データを更新する。演算手段303は、更新参照画像データを用いて最小残差量を算出する。
更新手段305により目標物体の位置に対応する入力画像データに参照画像データの少なくとも一部が取り込まれて次回の参照画像データが更新されるので、目標物体についての入力画像データが変化しても位置検出手段304により確実に目標物体の位置を検出することができる。
【0007】
【実施例】
(一実施例)
図2は、本発明による目標物体追尾装置の一実施例が内蔵されたカメラを示す概略図である。図において、1は銀塩写真に適用される一眼レフカメラ(以下、単にカメラと称する)であり、このカメラ1において、被写体からの光はカメラ1前部の撮影レンズ2を通り、ミラー3により上方に向けて反射されてスクリーン4上で結像される。撮影者は、このスクリーン4上に結像した被写体像をプリズム5および接眼レンズ9を通して観察する。また、スクリーン4上の被写体像は再結像レンズ6により撮像センサ7上に結像され、この撮像センサ7からの出力はマイクロコンピュータ等を内蔵する演算装置8によって処理される。演算装置8は不図示の記憶素子を備え、この記憶素子内にはテンプレートとなる参照画像がデジタルデータとして記憶される。
【0008】
図3は、撮像センサ7の詳細を示す図である。図3に示すように、撮像センサ7はマトリクス状に配列された複数(図示例では18列×12行)の画素10を備えており、撮影者が観察する被写界像と等価な像がこの撮像センサ7上に結像される。図中、Aは撮影者が観察する被写界全体(すなわち撮像センサ7全体)に対応する視野領域、Bは目標物体検出位置を示す追尾領域であり、本実施例では追尾領域Bは4列×4行の画素から構成されている。各画素10は、図4に示すようにさらに3つの細画素11a〜11cに分割されており、これら細画素11a〜11cのそれぞれに図示のごとくRGB3原色フィルター(不図示)が設けられることにより、被写体像のRGB出力が得られる。
【0009】
次に、図5〜図6、図9〜図10のフローチャートおよび図11〜図16を参照して、本実施例のカメラ1の動作について説明する。
(1) 色選択処理
図5のフローチャートに示すプログラムは、撮影者が被写体像を観察して目標となる被写体を追尾領域B内に捉えた段階で、たとえば不図示のレリーズボタンを半押しする等の動作で撮影者が被写体捕捉を指令することにより開始する。なお、プログラム開始時においては、図3に示すように追尾領域Bは視野領域Aの略中央に位置しているものとする。
【0010】
まず、ステップS1では追尾領域B内の各画素のRGB出力を撮像センサ7から得る。追尾領域B内のRGB出力は、演算装置8内の不図示の一時記憶素子内に格納される。サブルーチンSR1では、ステップS1で得られた追尾領域B内のRGB出力の中からいずれか1つの色出力を選択する色選択処理が行われる。
【0011】
色選択処理の詳細は図6のフローチャートに示される。ステップS101では、ステップS1で得られた追尾領域B内のRGB出力を各色毎に加算する。ステップS102では、ステップS101で得られた加算結果の最大値を求め、この最大値が得られた色(R、G、Bのいずれか)を検出、選択する。以降、選択された色をαで示す。この後、プログラムは図5のメインルーチンに戻る。
【0012】
ステップS2では、追尾領域B内のRGB出力のうちサブルーチンSR1で選択された色αの出力をBij(i,j=1〜4)とおき、演算装置8内の不図示の記憶素子内に行列形式で格納する。この値Bijが、位置を追尾すべき目標被写体(目標物体)が含まれる参照画像データである。
【0013】
(2) 演算領域設定
ステップS3では、視野領域A内の各画素の色αの出力を撮像センサ7から得る。視野領域A内の色αの出力は、演算装置8内の不図示の一時記憶手段に格納される。
ステップS4では追尾領域Bの速度ベクトルおよび加速度ベクトルを算出する。図11に示すように、追尾領域Bは目標被写体の移動に連れて視野領域A内で移動し、後述のステップS9で目標被写体を検出する毎にその位置が設定される。速度ベクトルV(vx,vy)は、ステップS9における目標被写体検出間隔の間に追尾領域Bが移動した行方向(以下Y方向ともいう)および列方向(以下X方向ともいう)の画素数で定義される。また、加速度ベクトルAC(ax,ay)は、互いに隣り合う速度ベクトルV1、V2(図11参照)の行方向および列方向の変化量(ax=v1x−v2x、ay=v1y−v2y)で定義される。
【0014】
ステップS5では、ステップS4で算出された速度ベクトルVの各成分の変化量(すなわち加速度ベクトルの各成分)の絶対値|v1x−v2x|、|v1y−v2y|が予め定められた閾値T1より小さいか否かが判定され、判定が肯定されるとプログラムはステップS6へ移行し、判定が否定されるとステップS7へ移行する。閾値T1は、目標被写体がほぼ等速で移動しているか否かを判定するためのものであり、速度ベクトルの測定誤差等に応じて適宜設定される。
ステップS6では、速度ベクトルV1、V2の変化量が閾値T1以下の小さい値であるから目標被写体は次回もほぼ同じ速度ベクトルをもって移動するものと仮定し、図11に示すようにV0=V1とおいて現在の追尾領域Bの位置から速度ベクトルV0だけずれた位置に演算領域C(演算領域については後述する)を設定する。この後、プログラムはステップSR2へ移行する。
【0015】
次に、ステップS7では、ステップS4で算出された加速度ベクトルACの絶対値が予め定められた閾値T2より大きいか否かが判定され、判定が肯定されるとプログラムはステップS8へ移行し、判定が否定されるとサブルーチンSR2へ移行する。閾値T2は、目標被写体の速度が急激に変化しているか否かを判定するためのものであり、演算領域の大きさ等に応じて適宜設定される。
ステップS8では、加速度ベクトルACの値が閾値T2以上の大きい値であるから目標被写体の動きは不確定である(速度がより早まるかもしれず、あるいは突然停止するかもしれない、など)とし、V0=V1とおいて現在の追尾領域Bの位置から速度ベクトルV0だけずれた位置に通常の演算領域より大きい演算領域C(たとえば行、列ともに2倍、あるいはそれ以上)を設定する。
【0016】
(3) 最小残差量演算
サブルーチンSR2では最小残差量演算が行われる。
最小残差量演算の詳細は図9のフローチャートに示される。まず、ステップS201では初期設定が行われる。具体的には、図12に示す演算領域C内の左上隅に検出領域を設定し、カウンタnに1を代入する。
図12は追尾領域、演算領域および検出領域の位置関係を示す図である。図12において、Cは目標被写体が検索される領域を示す演算領域である。図示例では追尾領域Bを中心としてこの追尾領域Bより行方向、列方向ともに1画素分だけ広い領域に演算領域Cが設定されているが、後述のごとく演算領域Cの大きさは図示例に限定されない。Dは追尾領域Bとの残差演算が行われる領域を示す検出領域であり、追尾領域Bと等しい4列×4行の画素から構成されている。
【0017】
ステップS203では、ステップS201で設定された検出領域D内の色αの出力Dij(i,j=1〜4)をステップS3で求めた視野領域Aの出力から求める。図12に示す領域が設定されている場合における追尾領域Bおよび検出領域D内の色αの出力Bij(これは参照画像データでもある)、Dijの位置関係を図13に示す。
【0018】
ステップS204では、参照画像データBijおよび検出領域Dの出力Dijの残差量が演算される。残差量は、対応する(つまり添字が共通の)画素単位での各出力間の差の総和、すなわちΣΣWij|Bij−Dij|(ここに、ΣΣはi=1〜4、j=1〜4までの総和を示す)により定義される。Wijは重み係数であり、残差量が絶対差を演算する際にその情報量が減少し、加えて総和を演算する際にさらに情報量が減少するために目標被写体が存在しない箇所で残差量が最小となる(疑似マッチングと呼ぶ)ことを防ぐためのものである。重み係数Wijは、参照画像データBijにおいて中央に近い画素ほど目標被写体の重要なデータを与える確率が高いことを考慮して、中央に近い画素ほど大きくし、その値は経験的に定められる。一例としてi,jともに2,3のどちらかであればWij=2、それ以外はWij=1とされる。残差量は、演算領域C内での演算回数nとともに変数Sumnとして演算装置8内の記憶素子内に格納される。
【0019】
ステップS205では、次の残差量演算のために検出領域Dを移動させ、カウンタnを1つインクリメントする。すなわち、検出領域Dを図12、図13に示す位置から1画素分右へずらし、検出領域Dがすでに演算領域Cの右端に位置しているときは1画素分下へずらすとともに演算領域Cの左端に位置させる。このようにして、検出領域Dは図12、図13において左から右へ、上から下へ1画素毎に順次移動する。図13に示す位置から検出領域Dを1画素分右へずらした状態における追尾領域Bおよび検出領域D内の色αの出力Bij、Dijの位置関係を図14に示す。
【0020】
ステップS206ではカウンタnの値が最終値(図示例ではn=10)に至ったか否かが判定され、判定が肯定されるとプログラムはステップS207へ移行し、判定が否定されるとステップS203へ戻って上述の処理を繰り返す。このようにして、検出領域Dを移動させながら参照画像データとの間で残差演算を繰り返し、9個の残差量を演算する。残差量演算終了時における追尾領域Bおよび検出領域D内の色αの出力Bij、Dijの位置関係を図15に示す。
【0021】
ステップS207では、Sumn(n=1〜9)のうち最小値(最小残差量)を与えるSumnを検出する。ステップS208では、Sumnの最小値を与える検出領域D内に目標被写体が存在するものと判断し、この検出領域Dの位置を算出する。この後は、図5のメインルーチンに戻る。
【0022】
(4) 追尾領域移動、次回演算領域設定
ステップS9では、サブルーチンSR2によって算出された目標被写体を含む検出領域Dの位置に追尾領域Bを移動する。これにより、移動する目標被写体の追尾が行える。また、本実施例では、図11に示すように速度ベクトルVおよび加速度ベクトルACの算出のために過去の追尾領域Bの位置を必要とするため、過去2回分の追尾領域Bの位置が記憶素子内に記憶される。
【0023】
サブルーチンSR3では、次回演算領域設定が行われる。これは、図16に示すように、演算領域Cが追尾領域Bより何画素分大きいかを示す画素幅について列方向の画素幅をSx、行方向の画素幅をSyとすると、残差量演算回数nとSx、Syとの間には
n=(2Sx+1)×(2Sy+1)
という関係が存在し、目標被写体を見失わないように演算領域Cを大きくすると残差量演算回数nが増加して目標被写体位置算出までの時間を長く必要とし、その結果として目標被写体を見失うことがある、という二律背反的状況があるため、サブルーチンSR2で算出された最小残差量に基づいて最適な演算領域Cの大きさを設定するためのものである。
【0024】
次回演算領域設定の詳細は図10のフローチャートに示される。まず、ステップS301では、サブルーチンSR2で求められた最小残差量が閾値T3より大きいか否かが判定され、判定が肯定されるとプログラムはステップS302へ移行し、判定が否定されるとステップS305へ移行する。
ステップS302、S303では、最小残差量が閾値T3以上の大きな値であるから目標被写体の動作が大きいものと仮定し、演算領域Cを拡張する作業が行われる。すなわち、演算領域Cの列方向および行方向の画素幅Sx、Syに(最小残差量/T3+定数)の値を代入する。ステップS301において最小残差量>T3なる判定がされていることより(最小残差量/T3)の項は1以上の値をとり、最小残差量の増加に比例して増加する。ついでステップS304では、拡張された演算領域Cの大きさを安定させるために、閾値T3を所定量だけ増加させる。
一方、ステップS305、306では、最小残差量が閾値T3以下の小さな値であるから目標被写体の動作が小さいものと仮定し、演算領域Cの列方向および行方向の画素幅Sx、Syをそれぞれ1画素ずつ縮小する作業が行われる。ついでステップS307では、閾値T3を所定量だけ減少させて以降の目標被写体の動作に備える。この後、プログラムはメインルーチンに戻る。
【0025】
(5) 参照画像更新
ステップS10では、サブルーチンSR2で求められた最小残差量が上述の閾値T3より大きいか否かが判定され、判定が肯定されるとプログラムはステップS3に戻り、上述の処理を繰り返す。一方、判定が否定されるとプログラムはステップS11に移行する。
【0026】
ステップS11では、参照画像の更新処理が行われる。参照画像更新は、目標被写体の連続的な変化(例えば正面顔から横顔)に対応するために画像を入力するたびに参照画像データの何分の1かを新しいデータを含んだ形で更新する。このステップでは、参照画像データBijに次式
Bij=(1−k)Bij+kDij (i,j=1〜4)
で与えられる値を代入する。ここに、0≦k≦1、通常はk=0.1〜0.2程度で与えられる経験値である。また、Dijは、サブルーチンSR2においてSumnが最小値をとる検出領域Dのデータである。但し、目標被写体の動きが激しいとき、または目標被写体の前方を障害物が通過するなどの場合、参照画像の更新作業を行うと本来の目標被写体以外のデータが取り込まれてしまうため、上述のステップS10で示すように最小残差量が閾値T3より大きい場合に更新処理を禁止する。以後、プログラムはステップS3に戻って上述の処理を繰り返す。
【0027】
以上の動作により、カメラ1により撮像される目標被写体のファインダ画面内の位置を追尾することができる。ここで、本実施例では、撮像センサ7からのRGB出力のうち1つの色αについての出力を選択して残差演算を行っているので目標被写体検出のための演算時間を全体として短縮でき、これにより、スポーツシーンなど動きの速い目標被写体であってもその位置を迅速に追尾することができる。しかも、最大出力が得られる色αを選択することにより目標物体を検出するために特徴的な色を選択でき、色出力選択による情報量減少を補って確実な位置検出が可能となる。
さらに、位置検出の度に参照画像データを部分的に更新しているので、目標被写体の連続的変化あるいは目標被写体の輝度変化があっても確実に目標被写体を捕捉することができ、確実な位置検出が可能となる。
しかも、本実施例では、撮像センサ7に対応する視野領域A内に演算領域Cを設け、目標被写体の速度、加速度を計測して演算領域Cの位置を予測しており、また最小残差量の大きさによって演算領域Cの大きさを最適に制御することで上述した従来例のように目標被写体を見失うといった事態を防ぐことができ、確実な目標被写体追尾が可能となる。これにより、画面全体について残差量を求める必要がなくなることとあいまって、スポーツシーンなど動きの速い目標被写体であってもその位置を確実かつ迅速に追尾することができる。
【0028】
(変形例)
色選択は、上述の一実施例に示すように最大出力が得られる色αを選択する手法のみならず、他の好適な手法も採用できる。
図7は、色選択処理の他の例を示すフローチャートである。ステップS401では、ステップS1で得られた追尾領域B内のRGB出力を各色毎に加算する。ステップS402では、図17に示すように追尾領域Bの上下左右にそれぞれ隣接し、この追尾領域Bと同様に4列×4行の画素から構成される4つの隣接領域B1〜B4内のそれぞれのRGB出力を各色毎に加算する。ステップS403では、ステップS401およびS402で得られた追尾領域B内の加算結果およびそれぞれの隣接領域B1〜B4内の加算結果の差を各色毎に求め、その最大値が得られた色(R、G、Bのいずれか)を検出、選択する。この後、プログラムは図5のメインルーチンに戻る。
【0029】
図8は、色選択処理のまた他の例を示すフローチャートである。ステップS501では、追尾領域Bと同様に4列×4行の画素から構成され、この追尾領域Bから上下左右、および左右斜め上下にそれぞれ1画素分ずらして配置された8つの検出領域および追尾領域の各々の残差量を各色毎にそれぞれ求める。ステップS502では、ステップS501で得られた8つの残差量の最小値を各色毎に求める。ステップS503では、ステップS502で得られた残差量の最小値から、その最大値となる色(R、G、Bのいずれか)を検出、選択する。この後、プログラムは図5のメインルーチンに戻る。
【0030】
なお、本発明の目標物体追尾装置は、その細部が上述の実施例に限定されず、種々の変形が可能である。一例として、一実施例では本発明を一眼レフカメラに適用した例を示したが、ビデオカメラ等の動画撮影用撮像手段にも適用可能である。また、テンプレートとなる参照画像データは、上述の実施例のごとく目標物体追尾前に取り込んだものだけでなく、目標物体の形状等を予め知ることができるのであれば、この目標物体に対応して予め記憶したものであってもよい。同様に、入力画像データも実時間的に入力されるものだけでなく、予め記憶しておいたものであってもよい。
また、上述の実施例では速度,加速度の双方を用いて演算領域の設定を行なっていたが、いずれか一方のみでもよい。加速度を用いた場合、加速度が零とはすなわち目標物体が等速で移動していることであるから、加速度および初速を検出すれば演算領域の位置,大きさの双方を設定できる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1の発明によれば、更新手段が荷重加算を行うことにより目標物体の位置に対応する入力画像データに参照画像データの重みを残すように次回の参照画像データを更新しているので、目標物体の連続的変化あるいは目標物体の輝度変化があっても確実に目標物体を捕捉することができ、確実な位置検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明の目標物体追尾装置が適用されたカメラの一実施例を示す概略図である。
【図3】撮像センサの詳細を示す図である。
【図4】画素の詳細を示す図である。
【図5】一実施例の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】色選択処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】色選択処理の他の例を示すフローチャートである。
【図8】色選択処理のまた他の例を示すフローチャートである。
【図9】最小残差量演算の詳細を示すフローチャートである。
【図10】次回演算領域設定の詳細を示すフローチャートである。
【図11】速度ベクトルの定義および速度による被写体位置の予測を示す図である。
【図12】追尾領域、演算領域および検出領域の初期設定時の位置関係を示す図である。
【図13】初期設定時における追尾領域および検出領域内の色出力の位置関係を示す図である。
【図14】残差演算途中における追尾領域および検出領域内の色出力の位置関係を示す図である。
【図15】残差演算終了時における追尾領域および検出領域内の色出力の位置関係を示す図である。
【図16】演算領域設定手順を説明するための図である。
【図17】色選択処理2での検出領域と隣接領域との位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ
7 撮像センサ
8 演算装置
10 画素
Claims (2)
- 入力画像データを出力する撮像手段と、
追尾すべき目標物体の画像データとなる参照画像データを記憶する記憶手段と、
前記入力画像データおよび前記参照画像データの最小残差量を算出する演算手段と、
前記最小残差量に基づいて前記目標物体の位置を検出する位置検出手段とを備えた目標物体追尾装置において、
前記目標物体の位置に対応する前記入力画像データおよび前記参照画像データについて、前記参照画像データの重みを残すように荷重加算することにより次回用いられる参照画像データを更新する更新手段を備え、
前記演算手段は、前記更新手段により更新された参照画像データを用いて前記最小残差量を算出することを特徴とする目標物体追尾装置。 - 請求項1に記載の目標物体追尾装置において、
前記更新手段は、前記演算手段により算出された前記最小残差量が所定値以下である場合にのみ前記参照画像データを更新することを特徴とする目標物体追尾装置。
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- 2001-01-15 JP JP2001006347A patent/JP3704045B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2001243478A (ja) | 2001-09-07 |
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