JP3704075B2 - 電子部品端子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パッケージ化された電子部品等に取り付けられる電子部品端子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ICなどの部品を小型の基板に実装し、この基板を内部に備える、パッケージ化された電子部品を構成する技術が知られている。このようにパッケージ化された電子部品は、別の基板(以下、これを「プリント配線板」という。)に自動実装されて用いられるのであるが、電気的な接続を図るために、このような電子部品には、数本から数十本という端子が取り付けられる。例えば図8に示す如くである。図8は、基板が内蔵された電子部品に端子100を取り付けた電子部品の外観を示す。この電子部品には、片側に5本の端子100が取り付けられており、対向する側の端子100(図示せず)を合わせて、計10本の端子100が取り付けられている。
【0003】
図8に示す各端子100は、接合面110aを有する接合部110を備えている。プリント配線板上に載置された電子部品は、この接合面110aが回路パターンに供給されたクリーム半田に当接することで仮固定され、その後、リフローソルダリングにより、接合面110aが半田付けされることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば製造工程において、端子100が変形してしまうことがあり、電子部品をプリント配線板に載置したときに、端子100の中に接合面110aがクリーム半田に接しないものができることがある。
【0005】
図9に示すように、端子100は、例えば、電子部品へ取り付けられる取付部120、取付部120から略垂直に折り曲げられた脚部130、そして、脚部130から取付部120の反対側へ略垂直に折り曲げられた接合部110を備えるものとする。
【0006】
このとき、接合部110aが、脚部130からの折り曲げ方向に変形すると、変形度合いによっては、クリーム半田に接合面110aが接触しないことになり、この場合、リフローソルダリングによりクリーム半田が溶融しても、接合面110aは半田付けされないことになる。
【0007】
そして、数本から数十本ある端子100の全てが確実に半田付けされなければ、電子部品の機能は損なわれてしまう。すなわち、半田付けできないほどに変形した端子100が一本でも存在すれば、その電子部品は、不良品となってしまうのである。したがって、従来、このような電子部品においては、歩留まりが上がらないことが問題となっていた。
【0008】
また、端子100自体が変形せずともプリント配線板または電子部品が変形したり、反ってしまった場合も同様なことになる。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、確実な半田付けが可能となる電子部品端子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
請求項1の電子部品端子は、プリント配線板への接合面を有する接合部と、電子部品に取り付けられる取付部と、前記接合部及び前記取付部を連接する脚部とからなる本体部と、該本体部に一端を固定され、他端には前記接合部に形成された切り欠き又は貫通穴より前記接合面側へ突出する突出部分が設けられたバネ片とを備えている。
【0010】
そして、複数の該電子部品端子が取り付けられた前記電子部品を前記プリント配線板に載置したとき、前記突出部分が当接すると、当該突出部分は、前記電子部品の自重によって、前記接合部側へ変位するようになっており、前記複数の電子部品端子の前記接合部に設けられた前記接合面と前記突出部分のうち、少なくともいずれか一方が前記プリント配線板の回路パターンに供給された半田に当接するようにした。
【0011】
ここで、突出部分が「切り欠き又は貫通穴より接合面側へ突出する」とは、プリント配線板への載置を想定した場合に、接合面よりもプリント配線板に近くなるように突出することを意味する。なお、突出部分は、接合面側へ突出した状態で設けられていてもよいし、接合部が取付部側へ変形したときにはじめて突出するように設けられていてもよい。なお、「回路パターンに供給された半田に当接する」としたが、半田だけでなく回路パターン自体に当接する場合も含まれる。
【0012】
本発明では、突出部分を有するバネ片を本体部に設けることによって、接合面又はバネ片の突出部分のいずれか一方が半田付けされるようにしたのである。ただし、バネ片の突出部分の当接によって電子部品が押し上げられては、本来当接するはずの接合面がクリーム半田に当接しなくなる可能性がある。そこで、突出部分が例えばクリーム半田などに当接すると、バネ片の突出部分は、電子部品の自重によって接合部側へ変位するように構成した。
【0013】
これによって、少なくともバネ片が半田付けされることになり、確実な半田付けが可能になる。
また、バネ片の突出部分を、接合面に近接させて配置するとよい。溶融した半田は、その表面張力により可動部の突出部分を伝って移動する。したがって、可動部の突出部分と接合面とを近接させて配置すれば、溶融した半田が接合面へ付着する可能性が高くなる。その結果、より確実な半田付けが可能となる。
【0014】
請求項3の電子部品端子は、
プリント配線板への接合面を有する接合部と、電子部品に取り付けられる取付部と、前記接合部及び前記取付部を連接する脚部とからなる本体部と、
前記接合部に形成された収納凹部に緩嵌され、前記接合面側に形成された前記収納凹部の開口より一部が突出するように配置された可動体と
を備えた電子部品端子であって、
複数の該電子部品端子が取り付けられた前記電子部品を前記プリント配線板に載置したとき、
前記可動体の前記開口より突出した部分が当接すると、前記可動体は、前記電子部品の自重によって、前記収納凹部の内側へ変位するようになっており、
前記複数の電子部品端子の前記接合部に設けられた前記接合面と前記可動体のうち、少なくともいずれか一方が前記プリント配線板の回路パターンに供給された半田に当接するようにしたので、請求項1の電子部品端子と同様に確実な半田付けが可能となる。
【0015】
ところで、接合部が、さらに、自動実装機による吸着を可能とする吸着面を有するようにすれば、このような電子部品端子を電子部品に対して自動的に実装できることになり、好ましい。そして、この場合は、自動実装機による吸着及び載置のバランスを考慮して、接合部の端部から脚部を立設し、さらに、脚部の端部を、接合部側へ折り曲げて取付部を形成するとよい。接合部、脚部、取付部を断面略コの字形に配置するという具合である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施例について図面を参照して説明する。
図1は、実施例の電子部品端子1を示す斜視図である。そして、図2(a)が電子部品端子1の平面図であり、図2(b)が電子部品端子1の側面図である。以下では、図1及び図2を参照して、まず電子部品端子1の構成を説明する。
【0017】
ここに示す電子部品端子1は、本体部3と、「可動部」としてのバネ片41とを備えている。本体部3は、電子部品への取り付け部分である取付部21、取付部21の端部から略垂直に折り曲げられた脚部31、さらに、脚部31から取付部21と同方向に略垂直に折り曲げられた接合部11を有する。
【0018】
この接合部11の先端部分の中央には、切り欠き11cが形成されており、これによって、接合部11は先端部分が二股に分かれた形状となっている。そして、この接合部11の下面が、プリント配線板に半田付けされる接合面11aとなっている。また、接合面11aは、自動実装機によって吸着される吸着面を兼ねる。
【0019】
そして、取付部21の中心部分にはバネ片取付穴21aが形成されており、バネ片取付穴21aによって、取付部21の内側面には、バネ片41の一端が固定されている。このバネ片41は、本体部3よりも薄い金属部材で構成されている。バネ片41は、取付部21の端縁部から接合部11の先端部分へ向かうように折り曲げられて傾斜しており、この傾斜部分の途中から取付部分よりも幅の狭い腕部41bが形成されている。腕部41bの幅は、接合部11の切り欠き11cの幅よりも僅かに狭くなっている。そして、バネ片41の先端部41aは、接合部11側へ半径Rで折り返されており、この先端部41aが切り欠き11cを通って下方へ突出している。
【0020】
このような電子部品端子1は、最初に、接合部11の接合面11aを吸着面として自動実装機によって持ち上げられ、電子部品の所定位置に載置されて半田付けされる。そして、その後、電子部品端子1を複数本備えた電子部品が、プリント配線板に載置されて半田付けされることになる。
【0021】
このときの本実施例の電子部品端子1の機能を、次に説明する。
図3及び図4は、電子部品に取り付けられた電子部品端子1がプリント配線板上に載置された様子を示している。このときの電子部品端子1の断面は、図2(a)中のA−A線断面に相当する。ただし、バネ片取付穴21aは省略して示した。
【0022】
最初に図3を参照してバネ片41のバネ機能について説明する。
プリント配線板には、回路パターンが形成されており、この回路パターンには、クリーム半田が供給されている。上述した接合部11の接合面11aは、この回路パターンにクリーム半田によって半田付けされる。
【0023】
上述したように、バネ片41の先端部41aは、接合部11の切り欠き11cの部分を通って、接合部11から下方へ突出している。したがって、このバネ片41の先端部41aがクリーム半田に当接する。先端部41aがクリーム半田に当接すると、バネ片41は、腕部41bを中心に弾性変形して上方へ変位する。この様子を、図3中に二点鎖線で示した。つまり、電子部品自身の重さによってバネ片41が接合部11側へ弾性変形するように、バネ片41のバネ圧を調整しておくのである。例えば1gf程度の荷重で弾性変形するようにしておくという具合である。
【0024】
次に、図4に示すように、接合部11が取付部21側へ変形している場合を考える。ここでは、接合部11の変形により、プリント配線板に電子部品を載置しても、接合面11aが、クリーム半田に当接していない。
しかしながら、バネ片41は、接合部11の切り欠き11cを通って下方へ突出しており、図3と同様に、クリーム半田に当接して弾性変形し、上方へ変位する。図4中に二点鎖線で示した。そして、図4に示す状態でリフローソルダリングによる半田付けを行えば、溶融したクリーム半田が表面張力により先端部41aを介して接合面11aに付着する。
【0025】
次に、本実施例の電子部品端子1の発揮する効果を説明する。
上述したように、本実施例では、バネ片41の先端部41aを、接合部11の切り欠き11cから突出させている。具体的には、バネ片のバネ圧を十分に小さくすることにより、電子部品の自重でバネ片41が弾性変形するようにした。
【0026】
これによって、接合部11が取付部21側へ変形して接合面11aがクリーム半田に当接しなくなっても、バネ片41の先端部41aがクリーム半田に当接するようにし、溶融したクリーム半田の表面張力により、先端部41aを介して接合面11aへクリーム半田が導かれる。その結果、確実な半田付けができる。
【0027】
なお、接合部11が変形していない状態においても、バネ片41の先端部41aが接合部11から突出するようにしているのは(図2(b)参照)、クリーム半田への接触可能性を高くするためである。
この点、バネ片41の先端部41aは突出可能であればよく、接合部11が変形していない状態においては、バネ片41の先端部41aが接合部11から突出しない構成としてもよい。
【0028】
また、本実施例では、接合部11の先端部分に切り欠き11cを形成し、この切り欠き11cを通してバネ片41の先端部41aを突出させるようにした。つまり、接合面11aとバネ片41とを近接させて配置している。これによって、接合部11の先端部分で2つに分かれた接合面11aに溶融した半田が導かれるため、接合面11aに溶融した半田が確実に付着し、電子部品端子1の確実な半田付けに寄与する。
【0029】
さらに、本実施例では、接合部11の接合面11aを自動実装機による吸着面とすることによって、電子部品への取り付け行程をも自動化できるようにした。これによって、電子部品端子1の電子部品への取付作業効率も向上する。
以上、本発明はこのような実施例に何等限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得る。
【0030】
(イ)上記実施例では、接合部11の先端部分に切り欠き11cを形成し、この切り欠き11cを通してバネ片41の先端部41aを突出させるようにしていた。
これに対し、例えば図5に示す電子部品端子2の構成を採用することも考えられる。図5には、電子部品端子2の平面図を示した。
【0031】
電子部品端子2は、接合部12、取付部22、接合部12と取付部22とを連接する脚部32、及び、取付部22に一端が取り付けられたバネ片42を備えている。
ここで接合部12は、先端部分の幅がやや狭く形成されている。一方、バネ片42は、途中から二股に分かれて形成されており、その先端部42aは、接合部12の先端部分の両側から下方へ突出するように配置されている。
【0032】
このように、バネ片42の先端部分を二股にして2つの先端部42aを形成すれば、いずれか一方の先端部42aがクリーム半田に接触することで半田が導かれることになる点で有利である。
(ロ)また、上記実施例では、バネ片41を取付部21に取り付けていたが、図6(a)の断面図に示す電子部品端子3のように、脚部33の内側面33aにバネ片43の端部を取り付けるようにしてもよい。また、図6(a)中に破線で示したように、接合部13の上面にバネ片43の一端を取り付けるようにすることも考えられる。
【0033】
さらに、上記実施例では、接合面11aを吸着面として自動実装機による電子部品への自動実装を可能にしていたが、吸着面を設けない構成を採用し、図6(b)の断面図に示す電子部品端子4のように、接合部14の端部から脚部34を略垂直に折り曲げて形成し、さらに、脚部34から接合部14の反対側へ折り曲げて取付部24を形成してもよい。この場合、バネ片44は、図6(b)に示すように取付部24に取り付けることが考えられる。あるいは、脚部34に取り付けてもよい。
【0034】
(ハ)さらにまた、上記実施例では、バネ片41は、本体部3とは別体として、取付部21に取り付けられる構成であった。これは、バネ片41のバネ圧を抑える必要からである。
しかしながら、図7(a)に示す電子部品端子5のように、バネ片45を取付部25から延設して一体に形成してもよい。この場合、バネ片45の少なくとも一部(図7(a)中では全部)を薄く形成してバネ圧を抑えるようにする。
【0035】
(ニ)また、上記実施例は、バネ片41を用いたものであったが、可動体を用いてもよい。
例えば図7(b)に示す電子部品端子6のように、接合部16に収納凹部16dを形成し、この収納凹部16dに金属球56を緩嵌させるようにしてもよい。このとき、収納凹部16dの開口部分は、金属球56の半径よりも僅かに狭くしておき、金属球56をこの開口部分から押し込むようにしてセットする。このようにすれば、電子部品をプリント配線板に載置したとき、金属球56が、クリーム半田に当接し、接合面16aの下方の隙間を埋めるように上方(記号Bで示した方向)へ移動する。つまり、この場合、金属球56が「可動部」に相当し、その一部を突出させるのである。これによって、接合面16aがクリーム半田に当接していない状態でも、金属球56がクリーム半田に当接すれば、溶融した半田が金属球56を介して接合面16aに導かれる。したがって、このような構成によっても、確実な半田付けが実現できる
なお、金属球56の代わりに、例えば金属製の円柱、角柱、円錐、角錐などを収納凹部16dに緩嵌し、その一部が接合面16aの開口から突出するように構成することもできる。
【0036】
(ホ)上記実施例では、接合部11の切り欠き11cからバネ片41の先端部41aを突出させたが、接合部11を貫通する貫通穴を形成し、この貫通穴からバネ片41の先端部41aを突出させるようにしてもよい。
また、バネ片41の先端部41aは、接合部11側へ半径Rで折り曲げられていたが、反対に、取付部21側へ折り曲げてもよい。さらに、バネ片41の先端部41aを二股に分けるようにしてバネ圧を抑えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の電子部品端子の斜視図である。
【図2】(a)は実施例の電子部品端子の平面図であり、(b)は実施例の電子部品端子の側面図である。
【図3】実施例の電子部品端子の作用を示すための説明図である。
【図4】実施例の電子部品端子の作用を示すための説明図である。
【図5】別実施例の電子部品端子の平面図である。
【図6】別実施例の電子部品端子の断面図である。
【図7】別実施例の電子部品端子の断面図である。
【図8】端子の取り付けられた従来の電子部品の外観を示す説明図である。
【図9】従来の問題点を示すための説明図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6…電子部品端子
11,12,14,16…接合部
11a,16a…接合面
11c…切り欠き
16d…収納凹部
21,22,24,25…取付部
21a…バネ取付穴
31,32,33,34…脚部
33a…内側面
41,42,43,44,45…バネ片
41a,42a…先端部
41b…腕部
56…金属球
100…端子
110…接合部
110a…接合面
120…取付部
130…脚部
Claims (4)
- プリント配線板への接合面を有する接合部と、電子部品に取り付けられる取付部と、前記接合部及び前記取付部を連接する脚部とからなる本体部と、
該本体部に一端を固定され、他端には前記接合部に形成された切り欠き又は貫通穴より前記接合面側へ突出する突出部分が設けられたバネ片と
を備えた電子部品端子であって、
複数の該電子部品端子が取り付けられた前記電子部品を前記プリント配線板に載置したとき、
前記突出部分が当接すると、当該突出部分は、前記電子部品の自重によって、前記接合部側へ変位するようになっており、
前記複数の電子部品端子の前記接合部に設けられた前記接合面と前記突出部分のうち、少なくともいずれか一方が前記プリント配線板の回路パターンに供給された半田に当接するようにしたこと
を特徴とする電子部品端子。 - 請求項1に記載の電子部品端子において、
前記突出部分を、前記接合面に近接させて配置したこと
を特徴とする電子部品端子。 - プリント配線板への接合面を有する接合部と、電子部品に取り付けられる取付部と、前記接合部及び前記取付部を連接する脚部とからなる本体部と、
前記接合部に形成された収納凹部に緩嵌され、前記接合面側に形成された前記収納凹部の開口より一部が突出するように配置された可動体と
を備えた電子部品端子であって、
複数の該電子部品端子が取り付けられた前記電子部品を前記プリント配線板に載置したとき、
前記可動体の前記開口より突出した部分が当接すると、前記可動体は、前記電子部品の自重によって、前記収納凹部の内側へ変位するようになっており、
前記複数の電子部品端子の前記接合部に設けられた前記接合面と前記可動体のうち、少なくともいずれか一方が前記プリント配線板の回路パターンに供給された半田に当接するようにしたこと
を特徴とする電子部品端子。 - 請求項1、2又は3に記載の電子部品端子において、
前記接合部は、さらに、自動実装機による吸着を可能とする吸着面を有していること
を特徴とする電子部品端子。
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