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JP3711066B2 - ぶどう粒の計数方法および房整具 - Google Patents
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JP3711066B2 - ぶどう粒の計数方法および房整具 - Google Patents

ぶどう粒の計数方法および房整具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ぶどうの生育時にぶどうの房に取り付けることで、その房の粒数を簡単に計数することができるようにしたぶどう粒の計数方法およびそのための房整具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ぶどうの生育に際しては、生育の初期において、穂軸の長さを一定に揃えたり、粒数が多過ぎる場合には摘除するなどの作業を加えて、収穫時における各房の粒数や大きさが、どの房でも均等化されるように管理する必要があり、当然のことながら、その時点で一房の粒数が幾つあるかということを正確に把握確認するための作業が必要とされる。
【0003】
【発明が解決すべき課題】
しかし、従来においては、一房の粒数がどのくらいあるかということを計数するための適切な方法や具体的な器具がなく、そのため、一房の粒数が何個あるかということを確認するためには、所定数の粒数が生え揃って、未だあまり大きく育たない前の、比較的粒数を数えやすい時期に、一房の粒数を一個づつ計数して確認しておくことになるが、一房の粒数を正確にカウントできる方法なり器具がないために、粒数を数える作業に著しく無駄な時間と手間とを必要とするという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような、ぶどうの栽培に際して必要とされる粒数の計数を、簡単に行えるようにするための方法と、その方法に使用して、房の形を基準の大きさ形状に整えるための房整具の提供を目的としたものである。
【0005】
本発明のうち、まず、粒数を計数するための方法としては、ぶどうの房を上方から見て、房が穂軸を中心とする半径方向に仕切られるように、房の長さ方向に沿って房の内部へ仕切り板を設け、この仕切り板の片面側に表れる粒数を計数することを特徴とする。
【0006】
この計数方法の発明においては、房の長さ方向に沿って房の内部へ設けられる仕切り板が、左右一対の仕切り板からなっていて、房の左右両側方向からそれぞれの仕切り板の相対向する内側辺をぶどう粒の間を通して房の内部へ差し入れて、房の内部に仕切り板が設けられるようにすることが好ましい。
【0007】
本発明のうち、粒数の計数に使用する房整具としては、ぶどうの房を上方から見て、房が穂軸を中心とする半径方向に仕切られるように、房の長さ方向に沿って房の内部へ設けられる左右一対の仕切り板からなり、それぞれの仕切り板の内側辺をぶどうの穂軸と接近するように房の内部へ差し入れて、前記左右一対の板によりぶどうの房を中央部で表側と裏側とに区画することで、左右の板の片面側に表れる粒数を計数できるようにしたものであることを特徴とする。
【0008】
この房整具の発明においては、房の長さ方向に沿って房の内部へ設けられる左右一対の仕切り板が、ぶどうの穂軸と平行するように配置される相対向する内側辺の上部に、ぶどう穂軸の第1枝梗へ係止されるためのフックを有していることが好ましい。
【0009】
また、房の長さ方向に沿って房の内部へ設けられる左右一対の仕切り板としては、ぶどうの穂軸と平行するように配置される相対向する内側辺の上部に、ぶどう穂軸の第1枝梗へ係止されるフックと、このフックから内側辺中央の腹部にかけて傾斜する切欠部を有しているものであることがより好ましい。
【0010】
さらに、房の内部へ設けられる左右一対の仕切り板としては、内側辺に、この内側辺の長さ方向と直交する目盛りを備えていること、また、左右一対の仕切り板が、携帯に便利なような衣服のポケットに入れられるような大きさであることが好ましい。
【0011】
また、本発明に係る房整具の別の態様としては、房を裏側へ隠すことのできる大きさの仕切り板の中央部に、上端から内側にぶどう房の穂軸を挿通することのできる長さの縦溝を有し、この縦溝の下端部で左右両側の板が連結されていて、仕切り板を房の下端から縦溝内に房の穂軸が挿通するようにして上方へ引き上げることで、房の内部に仕切り板を設けられるようなものであってもよい。
【0012】
さらに、この縦溝の下端部で左右両側の板を連結する仕切り板の場合には、縦溝の下端部における左右の板の連結部を、両側の板が回転して重合することのできるヒンジにより連結した構成とすることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の態様】
まず、本発明に係るぶどう房の粒数計数方法と、その計数方法に使用する房整
具の構成を、図面に示す実施例について説明すると、本発明の粒数計数方法は、基本的には、図2のようにぶどうの房1を上方から見て、房1が穂軸2を中心とする半径方向に仕切られるように、房1の長さ方向に沿って房1の内部へ仕切り板3を設けることにより、この仕切り板3の裏側に位置するぶとう粒を遮蔽し、この仕切り板3の表側に表れるぶどう粒4の数を計数することを要旨とする。
【0014】
図1では、房1の長さ方向に沿って房1の内部へ設けられる仕切り板3が一枚
だけの実施例を示したが、この仕切り板3は、好ましくは図3および図4のように、同じ大きさの左右一対の仕切り板3a,3bにより構成して、房1の左右両側方向からそれぞれの仕切り板3a,3bの相対向する内側辺5a,5bを、ぶどう粒4の間を通して、穂軸2と平行するように房1の内部へ差し込み、房の内部に設けた仕切り板3a,3bによって房1が完全に表側と裏側とに仕切られるようにする。
【0015】
上記の仕切り板3a,3bは、いずれも図2のようにぶどうの房1を上方から
見て、穂軸2を中心とする1/4の範囲の房部分1Aと、その部分の房全長におよぶ部分のぶどう粒を板の表面に浮き上がらせることのできるような大きさと明るい色とをもった厚さ1.5乃至2.0mm程度のボール紙、プラスチック板、木板、金属板などにより構成されていて、具体的には、二枚の仕切り板3a,3bを重ねた状態で作業衣の胸ポケットに入れて携帯できるような大きさであることが好ましい。
【0016】
また、仕切り板3a,3bは、いずれも相対向する内側辺5a,5bの上部に
、図6に示すようなぶどう穂軸2から岐出する第1枝梗6へ係止されるためのフック7と、このフック7の下部から内側辺5a,5bの中央腹部9にかけて傾斜する切欠部8とを備えた形状であることが好ましい。
【0017】
また、図5に示すように、仕切り板3a,3bの内側辺5a,5b側には、内側辺5a,5bの長さ方向と直交する1cm毎の目盛り10が、前記フック7の部分を上端として所定数にわたって設けられており、この目盛り10は板の片面のみならず両面に設けられている。
【0018】
図7は、房整具の別の実施例を示している。この実施例の房整具は、前記二枚
の仕切り板3a,3bに相当する大きさの一枚の仕切り板30からなり、この仕切り板30の中間に、房1の穂軸2と枝梗6とを挿通することのできる縦溝31を設けたものである。また、図8は、前記仕切り板30における縦溝31の下端に、この縦溝31の長さ方向に沿ったヒンジ32を設けて、縦溝31の両側の二枚の板30,30が互いに同じ位置で重合できるように構成したものであり、使用時には、中央に縦溝31が設けられるようにそれぞれの板を展開し、使用しないときにはヒンジ32を中心にして両板を重合し、ポケットへ収納できるようになっている。
【0019】
次に、上記の各実施例に示された房整具を用いてぶどうの房1の粒を計数する
操作について説明すると、基本的には、図1,図2のように、ぶどうの房1を上方から見て、房1が穂軸2を中心とする半径方向に仕切られるように、一枚の仕切り板3を内側辺5が穂軸2と接近するように房1の内部へ差し込むと、例えば、房1を上方から見た場合における、房1の1/4の範囲の部分1Aだけでも、仕切り板3の裏側に位置する粒の姿を隠して、板3の表側にある粒4を浮き上がらせることができるから、仕切り板3の表側にある粒4の数を概略ながら計数することができる。
【0020】
上記実施例の方法では、図1のように、房1を側面から見て、仕切り板3の表側に表れるぶどう粒4の片側半分の粒数だけでも計数が可能となるが、図3乃至図5のように、仕切り板を二枚とし、左右一対の仕切り板3a,3bの内側辺5a,5bを、それぞれ房1の左右両側方向から房1の内部へ差し込んだ場合には、図4のように、房1を上方から見て、房1の180°の範囲部分を房の前後に仕切ることができる。そのため、図3のように房1を側面から見た場合には、左右の仕切り板3a,3bで房1の裏側にあるぶどう粒を遮蔽して、両板の表側に表れているぶどう粒4の数を確実に計数することができる。
【0021】
上記のように、仕切り板3a,3bをそれぞれ房1の左右方向から房1の内部へ差し入れると、房1の裏側の粒は仕切り板3a,3bにより遮蔽されて、表側のぶどう粒4だけが見えることになるが、一般的にぶとうの房は、図3に鎖線イ、ロ、ハ・・・で示すように、同じ数からなる複数個の粒4が、それぞれ横方向の段状に並んで配列形成されるので、例えば、横方向に並んだ各段の粒数が3個づつで、これらの段数が上から下までで6段であれば、仕切り板3a,3bの表側に表れた粒4は18粒ということになる。
【0022】
次に、この状態で、房1を穂軸2を中心に回転するか、もしは作業員が房の裏側へ回ることで、仕切り板3a,3bの裏側に位置している房1の片側面を表側とし、前記と同様にこの部分のぶどう粒4の数を計数すれば、仕切り板3a,3bを設けた房1の表裏両面における全ての粒数を、簡単かつ能率的に計数することができる。
【0023】
図5に示す房整具のように、左右の仕切り板3a,3bにおける内側辺5a,5bの上部にフック7を設けておくと、仕切り板3a,3bの内側辺5a,5bを、それぞれ房1の左右方向から、穂軸2と平行になるように房1の内部へ差し込んだ時に、前記フック7を穂軸2から岐出した最も上方の第1枝梗6に係止することができ、仕切り板3a,3bを房1に保持させた状態で粒4の計数作業を簡便に行うことができる。なお、このように二枚の仕切り板3a,3bを使用するときは、常に二枚の板が離れないように保持されることが好ましいので、図5のように、両仕切り板の上端部分に小孔33を設けて、両方の板をゴム紐などにより連結して、一方が紛失しないようにしておくことが望まれる。
【0024】
房1における穂軸2の上方部分は、穂軸2から岐出する枝梗6の長さや太さが比較的大きく育つため、仕切り板3a,3bにおけるフック7の下部に、内側辺5a,5b中央の腹部9にかけて傾斜する切欠部8とを設けておくことによって、仕切り板3a,3bを房1の内部へ差し入れるときに、内側辺5a,5bのフック7から中央腹部9にかけての部分を、無理なく穂軸2に沿って正しく挟み込むことができる。
【0025】
また、図5のように、それぞれの仕切り板3a,3bの内側辺5a,5b側に、内側辺5a,5bの長さ方向と直交する1cm毎の目盛り10を設けておけば、穂軸2が育ちはじめた初期の生育状態や、房全体の粒数を決めるために穂軸2をどの程度まで伸ばしたらよいか、という適切な房の大きさ形状を設定するための目安とすることができる。
【0026】
図7に示した実施例の房整具では、仕切り板30を房1へ取り付けるための方法が図1乃至図5に示す実施例のものとは異なる。この図7の場合では、仕切り板30の中央部に、上方から房1の穂軸2を挿通することのできる縦溝31が設けられている。そのため、この仕切り板30を房1への取り付ける際には、仕切り板30を房1の下方に配置して、縦溝31内に穂軸2が挿通するようにしながら、仕切り板30を上方へ引き上げることで、房1の表側および裏側が仕切り板30により仕切られるようにする。図8の仕切り板30も同様であり、この場合は、両側の仕切り板30がヒンジ32で開閉できるので、使用しない時は折り畳んで携帯するのに便利である。
【0027】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るぶどう粒の計数方法によれば、ぶどうの房の内部に仕切り板を差し込んで、房の裏側と表側とを仕切り板で仕切るので、房の裏側の粒は目に入らないようにすることができ、そのため表側の粒数だけを迅速かつ正確に計数することができる。また、表側の粒数を計数した後は仕切り板を装着したまま房の位置を回転すれば、今度は裏側の粒数を同様にして計数できるから、房の前後の全ての粒数をきわめて短い時間で能率的に間違いなく計数することができる。
【0028】
また、本発明のぶどう粒計数方法に使用する房整具は、ぶどうの粒、房が未だ大きく成長する前の生育段階において、枝や粒に損傷を与えることなく使用することができ、粒数の把握、房の大きさ形状などを調整管理する作業に適切に対応することができる。また、この房整具は、房の内部へ二枚の板、カードなどからなる仕切り板を差し込んで、房の片側の粒が他の片側からは見えないようにするだけで、片側の粒数だけを能率的に計数できるから、仕切り板の取り付けが簡単であり、しかもコストも安価なので、だれでも手軽に利用でき、従来におけるこの種の計数作業の煩わしさを的確に解消して、作業の大幅な改善と、生産の向上とを期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的なぶどう粒計数方法を示す房の側面方向から見た側面図。
【図2】図1のぶどう粒の計数方法を房の上方から見た上面図。
【図3】好ましい実施態様の計数方法と、房整具の構成を示す側面図。
【図4】図3の計数方法と、房整具の構成を房の上方から見た上面図。
【図5】図3の計数方法に使用して好適な房整具の構成を示す側面図。
【図6】ぶどう房の穂軸と枝梗との形状を示す部分説明図。
【図7】別の実施例としての房整具の構成を示す側面図。
【図8】図7の房整具と同系のさらに別の実施例の構成を示す側面図。
【符号の説明】
1:ぶどう房
2:穂軸
3:仕切り板
3a,3b:仕切り板
4:ぶどう粒
5a,5b:内側辺
6:枝梗
7:フック
8:傾斜面
9:中央腹部
10:目盛り
30:仕切り板
31:縦溝
32:ヒンジ
33:小孔

Claims (9)

  1. ぶどうの房を上方から見て、房が穂軸を中心とする半径方向に仕切られるように、房の長さ方向に沿って房の内部へ仕切り板を設け、この仕切り板の片面側に表れる粒数を計数するぶどう粒の計数方法。
  2. 房の長さ方向に沿って房の内部へ設けられる仕切り板が、左右一対の仕切り板からなっていて、房の左右両側方向からそれぞれの仕切り板の相対向する内側辺をぶどう粒の間を通して房の内部へ差し入れて、房の内部に仕切り板を設ける請求項1のぶどう粒の計数方法。
  3. ぶどうの房を上方から見て、房が穂軸を中心とする半径方向に仕切られるように、房の長さ方向に沿って房の内部へ設けられる左右一対の仕切り板からなり、それぞれの仕切り板の内側辺をぶどうの穂軸と接近するように房の内部へ差し入れて、前記左右一対の板によりぶどうの房を中央部で表側と裏側とに区画することで、左右の板の片面側に表れる粒数を計数できるようにしたぶどう房整具。
  4. 房の長さ方向に沿って房の内部へ設けられる左右一対の仕切り板が、ぶどうの穂軸と平行するように配置される相対向する内側辺の上部に、ぶどう穂軸の第1枝梗へ係止されるためのフックを有している請求項3のぶどう房整具。
  5. 房の長さ方向に沿って房の内部へ設けられる左右一対の仕切り板が、ぶどうの穂軸と平行するように配置される相対向する内側辺の上部に、ぶどう穂軸の第1枝梗へ係止されるフックと、このフックから内側辺中央の腹部にかけて傾斜する切欠部を有している請求項3のぶどう房整具。
  6. ぶどうの房を上方から見て、房が穂軸を中心とする半径方向に仕切られるように、房の長さ方向に沿って房の内部へ設けられる左右一対の仕切り板の内側辺に、この内側辺の長さ方向と直交する目盛りを備えている請求項3,4,5のいずれかのぶどう房整具。
  7. ぶどうの房を上方から見て、房が穂軸を中心とする半径方向に仕切られるように、房の長さ方向に沿って房の内部へ設けられる左右一対の仕切り板が、携帯に便利なような衣服のポケットに入れられるサイズである請求項3,4,5,6のいずれかのぶどう房整具。
  8. ぶどうの房を裏側へ隠すことのできる大きさの仕切り板の中央部に、上端から内側にぶどう房の穂軸を挿通することのできる長さの縦溝を設けて、この縦溝の下端部で左右両側の板が連結されており、仕切り板を房の下端から縦溝内に房の穂軸が挿通するようにして上方へ引き上げて、房の内部に仕切り板を設けるぶどう房整具。
  9. 縦溝の下端部における左右の板の連結部が、両側の板を回転して重合することのできるヒンジにより連結されている請求項8のぶどう房整具。
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