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JP3712437B2 - 軽量異物焼却装置 - Google Patents
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軽量異物焼却装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は固形物中に混入している毛髪、小さい昆虫の羽根や抜け殻等のような比較的軽量の可燃性異物の焼却、除去を行う軽量異物焼却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食品中に混入した毛髪等の比較的軽量の非金属異物を除去する装置としては従来、まず湿式の毛髪除去装置があり、これは例えば流水中に対象の食品を流し、その流れる方向と直角方向の軸線を有し、互いに半径外方先端部が接して回転する多数のブラッシュローラーを並べて配置し、食品中の毛髪等、長物繊維質の異物がブラッシュと接触する際に、ブラッシュに絡ませて除去する方法がある。
【0003】
また乾式の異物除去装置としては、例えば焼却除去装置があり(特開平2−268651号に係る「食品等の混入異物除去装置」)、これは金属網で構成したネット状のベルトコンベアのネット越しに、下方から加熱炎を食品に当てて毛髪等の混入異物を焼却,除去する方法等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の湿式の毛髪除去装置においては、湿式のため毛髪除去処理後に乾燥の手間がかかると共に、毛髪がとれない場合がある等その除去効率は十分とはいえないという問題があった。
【0005】
また上記従来の乾式の異物除去装置においては、異物焼却後に生じる燃えかす等の廃棄物の除去について配慮されていないため衛生的でないと共に、長い無端状のネットコンベアを用いているため装置が大規模となって、コストが高くつく割には処理効率が低いという問題があった。
【0007】
そこで本発明は乾燥の手間が不要で、焼却後の廃棄物の除去が容易なため衛生的で、コストの割には処理効率が高い軽量異物焼却装置提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による軽量異物焼却装置は、次のような構成としたものである。
【0009】
数の目を有して下流側を下にして斜めに保たれ、上流側端部に供給される固形物を保持する篩状の耐熱性板状保持部材と、該板状保持部材に小さな振幅で上下方向に振動を加える加振手段と、前記板状保持部材の下方に配置され前記目を通して前記固形物に火炎を放射する火炎放射手段と、前記板状保持部材の下方に配置され固形物に混入している軽量異物の焼却により生ずる焼却灰を受けて外部に排出する排出手段とを具えた。
【0010】
また、上記構成において、前記板状保持部材を略水平状態に保つと共に、加振手段を板状保持部材に小さな振幅で上下・搬送両方向に振動を加えるような構成としても良い
【0012】
【作用】
上記手段によれば、加振手段により板状保持部材を上下方向または上下・搬送両方向に小さな振幅で振動させるとにより板状保持部材の上の固形物を搬送、この搬送移動中の固形物火炎放射手段により板状保持部材の下方からその目を通して火炎を放射すると、固形物に混入している毛髪等の比較的軽量の可燃性異物が燃焼する。焼却後の廃棄物は板状保持部材の振動により篩状の目を通って下に落下した後、排出手段がそれを受けて外部に排出する。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。図1ないし図5は、本発明による軽量異物焼却装置の一実施例を説明するための図である。
【0017】
図1に示す食品の異物除去装置10において、符号11は異物除去の対象となる食品13を時間当り定量供給するための定量フィーダーであり、この定量フィーダー11の排出口11aから定量供給された食品13は、ベルトコンベア12の上に載せられて搬送される。食品13の搬送途中位置にはサーチコイル15配置されており、このサーチコイル15は検査用磁界を発生して、搬送される食品13中に含まれる金属性異物を検出する。
【0018】
ベルトコンベア12の搬送終端部には、食品選別機17が配置されている。この食品選別機17は回動シュート19有しており、この回動シュート19は、図示していない制御装置により制御される、図示していない空圧、油圧、又は電動等の駆動装置により駆動されて回動する。この回動シュート19は、食品13中に金属性異物が含まれていない場合は実線で示す位置に保持され、ベルトコンベア12により搬送されてきた食品13は回動シュート19を通ってさらに下流側に搬送される。
【0019】
サーチコイル15が食品13中に含まれる金属性異物を検出したときは、制御装置により制御されて回動シュート19は駆動装置により点線で示す位置に回動し、金属性異物が含まれている食品13を選別機17の下方にある異物溜り箱20に落下させる。そして回動シュート19はすぐにまた制御・駆動されて元の実線で示す位置に戻り、ベルトコンベア12により搬送される後続の食品13を下流側に搬送させる。
【0020】
食品選別機17の搬送下流側には加振原動機21配置されており、この加振原動機21よりさらに搬送下流側には、図4,図5に示すような、太いワイヤー23aを格子状(篩状)に編んで構成されたネットフィーダー23、図1に示す程度にわずかに傾斜した状態で設けられている。このネットフィーダー23には図4に示すように多数の篩状の目23bが形成されていると共に、図1に示すようにその搬送方向の下流側端部には大きな段差24が設けられている。
【0021】
ネットフィーダー23の篩状の目23bの大きさは、食品13の大きさにより選択される。段差24より下流側にはネットフィーダー23と平行な、ネットフィーダー23と同じ構成のネットフィーダー26配置されており、この一端部が段差24の下端部に設けられている。ネットフィーダー23,26は耐熱性を有する金属により形成されている。
【0022】
加振原動機21の搬送台31及びネットフィーダー23,26の幅方向両端側には、食品13が異物除去装置10の外側にこぼれ落ちないように、搬送面より高く立ち上がった側壁25が一体的に設けられている。ネットフィーダー23及び側壁25の上流端部は加振原動機21の搬送台31に一体的に連結され、ネットフィーダー26及び側壁25の下流端部は片持ち梁状の自由端となっている。
【0023】
ネットフィーダー23,26の下方には、ネットフィーダー23,26の篩状の目23bから落下してくる、異物の燃えかす等の廃棄物を受けるホッパー27が配置されている。
【0024】
ホッパー27内に落下してきた廃棄物は、その底部の勾配によりスクリューフィーダー29がある最も低い部分に滑り落ちてきて、このスクリューフィーダー29の作動により落下廃棄物は食品13の搬送方向と直角方向に搬送され、排出口29bから異物除去装置10の外側に排出される。スクリューフィーダー29は手回し用ハンドル29aを回すことにより作動する。ホッパー27とスクリューフィーダー29は廃棄物の排出手段を構成する。
【0025】
ネットフィーダー23,26の下方でホッパー27の内部には、2つのガスバーナー9a,9b設けられている。ガスバーナー9aは段差部24より上流側にあり、ガスバーナー9bは段差部24より下流側に配置されている。
【0026】
ネットフィーダー23の上方でガスバーナー9aと対向する位置には、赤外線加熱機14a配置されており、同じくネットフィーダー26の上方でガスバーナー9bと対向する位置には、赤外線加熱機14b配置されている。ネットフィーダー26及びホッパー27の下流側には、異物が除去された食品13を次工程に搬送するベルトコンベア30が配置されている。
【0027】
上記加振原動機21は、図2に示すように最上部に搬送台31が設けられ、この搬送台31の下側には、被加振体33が一体的に設けられている。被加振体33の下方には、取付けベース35に一体的に設けられた静止体37が配置されている。被加振体33及び静止体37の両端面は、上下方向に対して斜めに形成されており、そのような両端面には板バネ39の両端部がボルト40により固定されている。静止体37の上には、ブラケット41に支持されて電磁石43が設けられている。被加振体33の下には、電磁石43のコア43aが磁性を生じたときに吸引される帯磁性部材45が設けられている。
【0028】
このような加振原動機21は電磁石43の電源をON,OFFすることにより、帯磁性部材45が電磁石43のコア43aに吸引されて近づいたり離れたりして、矢印A方向に往復移動する。このため被加振体33は板バネ39に連結されたまま、帯磁性部材45と一体的に図中左右方向に小刻みに往復移動して振動する。
【0029】
このとき板バネ39は静止体37側の固定端部を支点にして、被加振体33側の固定端部が矢印B方向に揺動して小刻みに振動する。このように被加振体33は斜めに設けられた板バネ39の揺動を介して振動するため、そのときの振動量は左右方向の成分の他に、上下方向の成分も有している。
【0030】
このため、図1に示すように加振原動機21をその搬送台31がわずかに傾斜するように配置して作動させた場合には、搬送台31の上の食品13は上記振動により図2に破線の矢印で示すように、搬送台31の上で飛び跳ねるようにして搬送させることができる。
【0031】
そして加振原動機21の搬送台31をネットフィーダー23の上流端部に連結することにより、ネットフィーダー23,26も搬送台31と同じ運動をするので、その上の食品13も同様にその上で飛び跳ねるようにして搬送させることができるようになっている。
【0032】
ガスバーナー9aは、図3に示すように搬送方向と直角方向にネットフィーダー23のほぼ全幅にわたり延在し、複数の穴から複数の炎Lが出るようになっている。またガスバーナー9aは図示しない駆動装置により、ネットフィーダー23に近づいたり(+E)、または離れたり(−E)上下動可能になっている。ガスバーナー9bもガスバーナー9aと同様に構成されている。
【0033】
またネットフィーダー23の上の赤外線加熱機14aもネットフィーダー23のほぼ全幅にわたり延在し、図示しない駆動装置によりネットフィーダー23に近づいたり(−F)、遠ざかったり(+F)上下動可能になっている。赤外線加熱機14bも赤外線加熱機14aと同様に構成されている。
【0034】
次に、このような実施例に係る食品の異物除去装置10の動作について説明する。定量フィーダー11に入れられた食品13は、その排出口11aからベルトコンベア12の上に定量供給される。ベルトコンベア12により搬送される食品13は、搬送途中においてサーチコイル15により磁気的に検査され、食品13内部に金属性異物が含まれていない場合には、ベルトコンベア12から回動シュート19を経て、加振原動機21の搬送台31上に供給される。
【0035】
食品13の内部に金属性異物が含まれていることがサーチコイル15により検出された場合には、制御手段及び駆動手段により回動シュート19を回動させて点線で示す位置に配置させる。このため搬送路が中断され、内部に金属性異物が含まれる食品13はベルトコンベア12の終端部から落下して、異物溜り箱20の中に収納される。このようにして、食品13は内部に金属性異物の有無によって食品選別機17により選別され、内部に金属性異物が含まれる食品13を搬送路から除去することができる。
【0036】
加振原動機21の搬送台31上に搬送された食品13は、加振原動機21が少し傾いて設けられているためその作動により、前述したように上下方向の微小振動量と左右方向の微小振動量の成分により細かく飛び跳ねるようにして、下流側に搬送されてネットフィーダー23に送られる。
【0037】
ネットフィーダー23は加振原動機21の搬送台31に一体的に連結されているため、その加振原動機21の作動による振動により、ネットフィーダー23上の食品13も同様に飛び跳ねるようにして下流側に搬送されていく。
【0038】
ネットフィーダー23上の食品13は、ネットフィーダー23上を送られる途中でガスバーナー9の炎Lにより下方からネット越しに炙られ、また赤外線加熱機14aにより上方から照射加熱される位置に来る。このため毛髪等の軽量異物が食品13に絡みついて付着している場合には、上下両方向からの加熱によりそれらの軽量異物のみが焼却され、すぐにその位置を通過するために食品13が加熱により大きく変質することは防止される。
【0039】
このとき食品13は、上記のようにネットフィーダー23の上を飛び跳ねるようにして進むため、向きが小刻みに変化して異物が上下方向に露出する機会が多い。また異物の焼却後は、ネットフィーダー23が振動することにより、その燃えかす等の廃棄物がネットフィーダー23の目23bから下方のホッパー27内に落下する。
【0040】
食品13がさらに搬送されると段差24に到達し、この段差24を上から下に落下することにより食品13が2転3転して、その姿勢や向きが大きく変化してから振動により下流側に搬送されていく。するとまた食品13は、その搬送途中において下方からガスバーナー9bの炎Lによりネット越しに炙され、上から赤外線加熱機14bにより照射加熱される位置に来る。このときも食品13に毛髪等の軽量異物が付着していて、先程のガスバーナー9a及び赤外線加熱機14aによっては焼却できなくて残ったものの上下方向への露出、ならびに焼却の機会が多くなり、それらがほぼ完全に焼却されてまた搬送されていく。
【0041】
このようにして食品13に付着していた毛髪等の軽量異物はほぼ完全に焼却・除去され、食品13はネットフィーダー26の搬送終端から落下して、ベルトコンベア30によりさらに次工程に搬送されていく。ホッパー27内に落下した燃えかす等の廃棄物は、最下部に設けられたスクリューフィーダー29により排出口29bからホッパー27の外部に排出させることができる。
【0042】
ガスバーナー9a,9b或は赤外線加熱機14a,14bの加熱力が弱いと判断された場合には、前述のように図示しない駆動装置により、それらをネットフィーダー23に少し近付けるよう駆動し、逆にガスバーナー9a,9b或は赤外線加熱機14a,14bの加熱力が強過ぎると判断された場合には、それらをネットフィーダー23から少し遠ざけるように移動させることができる。
【0043】
なお前記実施例においては、サーチコイル15,食品選別機17,回動シュート19および異物溜り箱20を用いた場合について説明したが、不要の場合にはそれらは設ける必要はないので、食品の異物除去装置10をさらに小型かつ安価にすることができる。
【0044】
また前記実施例においては、赤外線加熱機14a,14bを設けた場合について説明したが、それらが無くとも充分食品の異物を除去できる場合にはそれらは必ずしも設ける必要はないので、食品の異物除去装置10をさらに小型かつ安価にすることができる。
【0045】
また前記実施例においては、ネットフィーダー23と26との間に段差24を設けた場合について説明したが、それらが無くとも充分食品の異物の向きを変えられる場合にはそれは必ずしも設ける必要はなく、1つのネットフィーダー23のみにより搬送するようにしてもよい。或は逆に段差を複数設けるよう構成してもよい。
また食品13は完成品であると原材料であるとを問わない。
【0046】
また前記実施例においては、加振原動機21は板バネ電磁式のものを用いた場合について説明したが、振動モーター駆動式等他の形式の加振原動機を用いてもよい。
【0047】
また前記実施例においては、加振原動機21の搬送台31及びネットフィーダー23,26をわずかに傾斜して配置した場合について説明したが、それらは必ずしも傾斜して配置する必要はなく、水平に配置しても搬送台31及びネットフィーダー23,26上の食品13は加振原動機21の振動により搬送することが可能である。
【0048】
また、手回し用ハンドル29aの代わりに電動式等他の形式の駆動手段を用いることができる
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、乾式のため湿式の場合のような乾燥の手間が不要で、排出手段により焼却後の廃棄物の除去が容易なため衛生的で、長い無端状のネットコンベアを用いないで振動する板状保持部材を用いることにより小型化でき、さらに、低いコストで高い処理効率を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による食品の異物除去装置の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1における加振原動機21の構成と作動原理を示す側面概略図である。
【図3】図1における異物除去装置10のIII−III矢視断面図である。
【図4】図1におけるネットフィーダー23の平面図である。
【図5】図4におけるネットフィーダー23のV−V矢視断面図である。
【符号の説明】
9a,9b ガスバーナー
10 食品の異物除去装置
11 定量フィーダー
11a 排出口
12,30 ベルトコンベア
13 食品
14a,14b 赤外線加熱機
15 サーチコイル
17 食品選別機
19 回動シュート
20 異物溜り箱
21 加振原動機
23,26 ネットフィーダー
23a ワイヤー
23b 篩状の目
24 段差
25 側壁
27 ホッパー
29 スクリューフィーダー
29a 手回し用ハンドル
29b 排出口
31 搬送台
33 被加振体
35 取付けベース
37 静止体
39 板バネ
41 ブラケット
43 電磁石
43a コア
45 帯磁性部材

Claims (2)

  1. 数の目を有して下流側を下にして斜めに保たれ、上流側端部に供給される固形物を保持する篩状の耐熱性板状保持部材と、該板状保持部材に小さな振幅で上下方向に振動を加える加振手段と、前記板状保持部材の下方に配置され前記目を通して前記固形物に火炎を放射する火炎放射手段と、前記板状保持部材の下方に配置され固形物に混入している軽量異物の焼却により生ずる焼却灰を受けて外部に排出する排出手段とを具えた軽量異物焼却装置。
  2. 数の目を有して略水平状態に保たれ、上流側端部に供給される固形物を保持する篩状の耐熱性板状保持部材と、該板状保持部材に小さな振幅で上下・搬送両方向に振動を加える加振手段と、前記板状保持部材の下方に配置され前記目を通して前記固形物に火炎を放射する火炎放射手段と、前記板状保持部材の下方に配置され固形物に混入している軽量異物の焼却により生ずる焼却灰を受けて外部に排出する排出手段とを具えた軽量異物焼却装置。
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