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JP3713210B2 - 迅速管継手 - Google Patents
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JP3713210B2 - 迅速管継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は迅速管継手に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
この種迅速管継手の一例として、図32に示すようなものが従来公知である。
この例は、水栓器具に給水又は給湯を行うための配管の接続用の管継手の例、詳しくは水栓器具に直接連結されるサプライ管とその上流側配管との接続のための管継手の例である。
【0003】
図中200はその水栓器具で、202は水栓器具200に水,湯を供給すべく水栓器具200に直接連結されたサプライ管である。この例においてサプライ管202は可撓管から成っている。
204はそのサプライ管202と上流側配管とを接続するための迅速管継手であって、ソケット部材206と抜止クリップ208及び安全キャップ210とを含んで構成されている。
【0004】
図33はその迅速管継手204の構成を詳しく示したものである。
同図に示しているようにソケット部材206は、軸方向一端に挿入開口212を有しており、更に挿入開口212に続いて断面円形の雌嵌合面214を有している。また軸方向端の外周面にフランジ部216が形成されている。
【0005】
一方、サプライ管202には端部金具218が装着されている。端部金具218は雄管220を有しており、その雄管220がソケット部材206の挿入開口212を通じてソケット部材206内部に挿入された上、外周面の雄嵌合面222がソケット部材206の雌嵌合面214に嵌合され、そしてそれらの間が雄嵌合面222に装着されたOリング224によって水密にシールされるようになっている。
ここで端部金具218においても、ソケット部材206におけるのと同様のフランジ部216が形成されている。
【0006】
抜止クリップ208は板ばね製のもので略環状をなしており、幅方向中間部に係入溝228を有するとともに、周方向の一部が切り欠かれた形態をなしていてその切欠部分が開口226を成しており、更にその開口226に続いてハの字状に開いた形の案内部230が連続して形成されている。
【0007】
この抜止クリップ208は、雄管220をソケット部材206内部に挿入し、そして一対のフランジ部216を合せた状態で、それらフランジ部216に対して開口226を通じて軸直角方向に弾性的に嵌め合され、それらフランジ部216を係入溝228に係入させることで、ソケット部材206とサプライ管202とを軸方向に抜止状態に締結する。
【0008】
安全キャップ210は、内向きに折れ曲った一対の掛止部232を有しており、それら掛止部232を、抜止クリップ208の一対の案内部230に嵌め合せ掛止することで、突出状態の案内部230をカバーするとともに抜止クリップ208の開きを防止する。
【0009】
しかしながらこの迅速管継手204の場合、管接続に際して雄管220をソケット部材206内部に挿入する動作(アクション)と、その状態で抜止クリップ208を軸直角方向に弾性的に嵌め合せる動作、及びその後において安全キャップ210を嵌め合せる動作の少なくとも3段階の動作が必要であり、管接続に際しての作業性の点で十分簡単ではないといった問題があった。
【0010】
加えてこの迅速管継手204では、抜止クリップ208が外部に露出した状態となって美観,外観が良くないとともに、抜止クリップ208,安全キャップ210等が突出した状態にあるため、メンテナンス作業等に際して誤って手等が当ったときに怪我をする恐れがあり、またその際に安全キャップ210,抜止クリップ208が外れてしまう恐れがあるなどの問題があった。
【0011】
図34は迅速管継手の他の従来例(実開平4−46294)を示したもので、この例の場合、雄管220をソケット部材206の軸方向一端の挿入開口212を通じて、ソケット部材206内部に挿入し、そしてその外面の雄嵌合面222をソケット部材206の雌嵌合面214に嵌合させ、且つOリング224にてそれらの間を水密にシールする点において上記の図32,図33に示す従来例と同様であるが、この例ではソケット部材206に装着した抜止クリップ236によって、雄管220をソケット部材206から抜け防止するようにしている。
【0012】
詳しくは、この例ではソケット部材206に周方向の切欠部238が形成されて、その切欠部238において弾性を有する抜止クリップ236が装着され、その抜止クリップ236の前端と後端とが、雄管220に設けられたフランジ部216と切欠部238の第二係止面240とに当ることによって、雄管220が抜止クリップ236を介してソケット部材206から抜止めされるようになっている。
尚この例の場合、雄管220はフランジ部216がソケット部材206の段付形状の第一係止面242に当接することで、その挿入量が規定される。
【0013】
しかしながらこの例の迅速管継手244の場合、抜止クリップ236をソケット部材206に装着した状態の下で、雄管220をソケット部材206内部に挿入することはできず、従って抜止クリップ236を取り外した状態の下で、先ず雄管220をソケット部材206内部に挿入し、その後において抜止クリップ236をソケット部材206に嵌め合せるようにして装着することが必要で、管接続のために少なくとも雄管220の挿入動作と、その後の抜止クリップ236の装着動作との2段階の動作が必要であり、従ってこの例の迅速管継手244の場合においても管の接続作業が未だ十分簡単でない問題がある。
【0014】
図35は迅速管継手の更に他の従来例(特開平4−92185)を示している。
この例のものは、雄管220をソケット部材206の軸方向一端の挿入開口212よりソケット部材206内部に挿入し、そして雄管220の雄嵌合面222をソケット部材206の雌嵌合面214に嵌合させるとともに、それらの間をシール部材246にて水密にシールし、そしてソケット部材206に形成した切欠部250において弾性を有する抜止クリップ248をソケット部材206に装着し、これを雄管220の係合凹部252に係合させるとともに、抜止クリップ248を切欠部250の第一係止面253と第二係止面254とに当て、これによって雄管220をソケット部材206に対し軸方向に固定するようになした例である。
【0015】
この図35に示す迅速管継手256の場合、雄管220にテーパ形状のカム面258が形成されており、従ってこの例の迅速管継手256では、抜止クリップ248をソケット部材206に装着した状態の下で、雄管220をソケット部材206内部に挿入し、そのまま抜止クリップ248にて雄管220を抜止めすることが可能である。
【0016】
しかしながらこの迅速管継手256の場合、抜止クリップ248をソケット部材206に装着した状態の下で、雄管220の挿入によりこれを拡開運動させるべく、その雄管220にカム面258を形成しておくことが必要である問題がある。即ちこのような接続方式をとるためには、専用の雄管220が必要である問題があるのであり、従って例えばそのようなカム面258を備えていない雄管については、この方式での管接続ができないといった不都合がある。
【0017】
例えば図32,図33に示すサプライ管202ないしその端部に取り付けられた端部金具218にはそのようなカム面は備えられておらず、従って従来既存のサプライ管202を相手側管に接続しようとしたとき、そのままでは適用できないといった問題がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の迅速管継手はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、管を接続するための迅速管継手であって、(イ)管状をなし、内面に雌嵌合面を有するとともに軸方向一端に挿入開口を有し、該挿入開口より雄管を挿入させて該雄管の外面の雄嵌合面を該雌嵌合面に嵌合させるソケット部材と、(ロ)該ソケット部材に設けられ、該雄管の挿入量を規定する第一係止面と、(ハ)該ソケット部材とは別体をなし、該ソケット部材に装着されるとともに、該装着状態で自身の弾性に基づいて径方向に拡開・収縮可能であり、前記雄管の外面から径方向に突出した突出部に対して軸方向に当接係合して該雄管を抜止めする抜止クリップと、(ニ)前記抜止クリップの外側に被さる状態に装着される筒状のカバーと、を有しており、前記カバーには前記雄管の挿入時に前記突出部に当って、該雄管の挿入運動に従動して前記抜止クリップを拡開運動させるカム面を備えた弾性片が設けられており、該抜止クリップが拡開運動後に収縮運動して該突出部に対し軸方向に当接係合して該雄管を抜止めするものとなしてあることを特徴とする。
【0019】
請求項2のものは、請求項において、前記弾性片は前記カバーの前記雄管の挿入方向とは反対方向の端部に設けられており、且つ前記カム面は該雄管の挿入方向に進むにつれて求心方向に接近する形状の面とされていることを特徴とする
【0020】
【作用及び発明の効果】
上記のように請求項1の迅速管継手は、雄管とソケット部材とを軸方向に抜止めする抜止クリップの外側に被さるように筒状のカバーを装着したもので、この迅速管継手においては、筒状のカバーによって抜止クリップをその内側に隠した状態とすることが可能であり、従ってソケット部材と雄管との接続部分の美観,外観を良好となすことができる。
【0021】
加えてこの迅速管継手にあっては、抜止クリップが筒状のカバーの内側に位置しているため、近くで作業をしている際などに誤って突出状態の抜止クリップに対して手等が当り怪我をしてしまったり、或いは抜止クリップがソケット部材から外れてしまうといったことを防ぐことが可能となる。
【0022】
尚この請求項1における第一係止面は、雄管の前端等をこれに当接させることで雄管のソケット部材への挿入量を規定するようになすこともできるが、雄管に設けられた上記突出部を当ててその挿入量を規定するようになすことができる。
【0023】
本発明においては、ソケット部材に設けた切欠部に抜止クリップを径方向に拡開・収縮可能に装着し、そして雄管の突出部に対して抜止クリップの前端を当接係合させる一方、後端を切欠部の対応する第二係止面に当接係合させて雄管を抜止めするようになし、そしてソケット部材に且つ抜止クリップ及び切欠部の外面に被さる状態にカバーを装着するようになすことができる。
この場合において、切欠部と抜止クリップとをともに筒状のカバーにてその内側に隠した状態とすることができる。
【0024】
この請求項のものは、カバーに弾性片を設け、そしてその弾性片に備えたカム面のカム作用により雄管の挿入運動に従動して抜止クリップを拡開運動させた後、これを収縮運動させて雄管の突出部に対し軸方向に当接係合させ、雄管を抜止めするようになしており、この請求項の迅速管継手の場合、単に雄管をソケット部材に挿入するだけで雄管とソケット部材との接続作業を終了することができる。即ち1動作(ワンアクション)で極めて簡単に管の接続を行うことができる。
【0025】
加えてこの迅速管継手では、カバー自体にカム面が形成されているため、かかる抜止クリップをソケット部材に装着した状態の下で雄管をソケット部材内部に挿入するに際し、その雄管の側に図35に示しているようなカム面を形成しておく必要がなく、従ってこの請求項の迅速管継手によれば、図32及び図33に示すような従来既存のサプライ管を何ら改変することなく、そのままソケット部材に対して接続作業することができる利点が得られる。
【0026】
ここで上記弾性片は、カバーにおける雄管の挿入方向と反対方向の端部に設けておき、その弾性片のカム面を雄管の挿入方向に進むにつれて求心方向に接近する形状の面となしておくことができる(請求項2)。
【0027】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10は本例の迅速管継手であって、12はその構成要素としてのソケット部材である。
ソケット部材12は全体として管状をなしており、内面に雌嵌合面14が形成されている。
また軸方向一端側(図中下端側)には雌ねじ孔16が形成されており、この雌ねじ孔16において、相手側管にねじ接続されるようになっている。
このソケット部材12の軸方向他端側(図中上端側)には挿入開口18が形成されており、この挿入開口18を通じて、後述の端部部材24における雄管20がソケット部材12内部に挿入されるようになっている。
【0028】
図1(B)中22は接続すべき一方の管(この例では上記図32,図33に示すサプライ管)で、その端部に金具から成る管状の端部部材24が装着されている。
この端部部材24はニップル部26を備えており、そのニップル部26が管22における本体28内部に嵌入された上、本体28外面において縮径方向にかしめ付けられたスリーブ30とともに本体28に固定されている。
【0029】
端部部材24は、雄管20の外面に径方向に突出するフランジ部(突出部)32を有しており、更にそのフランジ部32に続く前部(図中下部)に雄嵌合面34を有している。そしてその雄嵌合面34が、ソケット部材12の上記雌嵌合面14に嵌合されるようになっている。
【0030】
この雄管20の外周面にはOリング溝が形成されていてそこにOリング36が装着され、このOリング36によって雄嵌合面34と雌嵌合面14とが水密にシールされる。
ここで雄嵌合面34は軸方向にストレートな面(ソケット部材12の軸方向に延びる面)とされている。対応する雌嵌合面14も同様である。
尚、ソケット部材12には段付部が形成されていて、そこに軸直角方向の第一係止面38が形成され、その第一係止面38への端部部材24におけるフランジ部32の当接によって、雄管20のソケット部材12への挿入量が規定される。
【0031】
ソケット部材12には、挿入開口18近傍においてこれを周方向に切り欠いて成る切欠部40が形成されており、その切欠部40において抜止クリップ42がソケット部材12に対し軸直角方向に装着されている。
抜止クリップ42は、図3にも示しているように板ばね材(この例では金属製)から成るもので、その板面をソケット部材12の軸方向に向けた状態で配設されている。
【0032】
この抜止クリップ42は、一対の弾性脚44と、それらを周方向一端側で連結する連結部46とを有しており、一対の弾性脚44が切欠部40内に位置させられている。
尚、連結部46はソケット部材12の外面上に位置しているとともに、この連結部46には軸直角方向外方に突出した形態の摘み部48が設けられている。
【0033】
この抜止クリップ42は、図1(B)に示しているように前端(図中下端)を雄管20におけるフランジ部32に当接係合させ、また後端(図中上端)をソケット部材12における切欠部40の対応する第二係止面50に当接させることで、雄管20のソケット部材12からの抜けを防止する。
【0034】
上記ソケット部材12にはカバー52が装着されている。
カバー52は全体として円筒形状をなす部材であって、ソケット部材12の切欠部40及び抜止クリップ42に対してその外側から被さるように装着されている。この例では切欠部40及び抜止クリップ42はこのカバー52の内側に隠れた状態となっている。
【0035】
図1(B)に拡大して示しているように、カバー52における雄管20の挿入方向の端部(図中下端部)内面には係止凸部54が設けられており、この係止凸部54が、ソケット部材12の外面に設けられた係止凹部56に弾性的に係止させられ、それらの係止作用によりカバー52がソケット部材12に抜取り可能に装着されている。
【0036】
カバー52における雄管20の挿入方向とは反対方向の端部(図1(B)中上端部)には一対の弾性片58が設けられている。
これら弾性片58は略傾斜形状をなしており、その上面がカム面60、即ち雄管20の挿入方向に進むにつれて雄管20の求心方向に接近する傾斜形状のカム面60とされている。
【0037】
一対の弾性片58のそれぞれの先端には、雄管20の軸方向に折れ曲った形状の折曲げ部66が形成されており、それら折曲げ部66のそれぞれが抜止クリップ42の内面、具体的には一対の弾性脚44のそれぞれの内面に係止されている。
【0038】
この弾性片58は次のように作用する。
即ち、雄管20をソケット部材12に対して軸方向に挿入すると、その途中で弾性片58のカム面60が雄管20のフランジ部32に当接し、そして更なる雄管20の挿入運動に従動して弾性片58が拡開方向に弾性変形し、このとき併せて抜止クリップ42を径方向に拡開変形させる。これによって雄管20のフランジ部32が抜止クリップ42を通過可能となる。
【0039】
そしてフランジ部32が抜止クリップ42を通過したところで、抜止クリップ42が自身の弾性力で収縮運動する(このとき弾性片58も同様に収縮運動する)。
収縮運動した抜止クリップ42は、その前端と後端とをフランジ部32及び切欠部40の第二係止面50に当接係合させ、以って雄管20のソケット部材12からの抜けを防止する。
【0040】
カバー52には、図1(A)に示しているように周方向所定箇所に摘み部48を挿入させるための開口62が形成されている。
この開口62は、抜止クリップ42が軸直角方向の移動を伴って拡開運動する際、摘み部48を内部に挿入させることによって抜止クリップ42の所定範囲の軸直角方向且つ嵌合せ方向とは逆方向の移動を許容するためのものである。
【0041】
尚抜止クリップ42は所定距離軸直角方向に移動すると、その肩部64がカバー52の内面に当接することによって、それ以上の軸直角方向移動が阻止される。
即ち本例においては、この肩部64とカバー52の内面とがストッパ手段をなしている。
【0042】
但し場合によって、図6及び図7に示しているように抜止クリップ42の連結部46を常時カバー52の内面に当った状態としておき、抜止クリップ42が軸直角方向の移動を伴わないで単に拡開・収縮運動するようになしておくことも可能である。
或いはまた、カバー52に抜止クリップ42の連結部46と同じ大きさの開口を設けておき、抜止クリップ42が軸直角方向の移動を伴って拡開運動する際、その軸直角方向の移動量が連結部46が開口の外部に突き出さないような量に予め定めておくといったことも可能である。
【0043】
次に本例の迅速管継手10の作用を説明する。
この例の迅速管継手10の場合、図2,図4(I)及び図5(I)に示しているように予め抜止クリップ42及びカバー52をソケット部材12に装着しておく。
この状態の下で雄管20をソケット部材12の挿入開口18よりその内部に挿入する。
【0044】
このときカバー52に設けた弾性片58は、カム面60のカム作用で雄管20のフランジ部32の挿入方向の運動に従動して拡開変形するとともに抜止クリップ42を拡開運動させ、フランジ部32の通過を許容する(図5(II)参照)。
そして上記したようにフランジ部32が抜止クリップ42を通過したところで、抜止クリップ42が自身の弾性力で収縮運動して雄管20を抜止状態にロックする(図4(II)及び図5(III)参照)。
【0045】
尚雄管20をソケット部材12から抜き出す際には、先ずカバー52をソケット部材12から軸方向に抜き取り、その上で抜止クリップ42をソケット部材12から取り外して雄管20に対する抜止めの作用を解除し、雄管20をソケット部材12から抜き出す。
このようにすることによって容易に雄管20をソケット部材12から抜き出すことができる。
【0046】
以上のような本例の迅速管継手10においては、筒状のカバー52によってソケット部材12の切欠部40及びそこに装着された抜止クリップ42をその内側に隠した状態としておくことができ、ソケット部材12と雄管20との接続部分の美観,外観を良好となすことができる。
【0047】
加えてこの迅速管継手10にあっては、図32,図33に示す従来の迅速管継手のようにメンテナンス作業等に際して誤って突出状態の抜止クリップに対して手等が当り怪我をしてしまったり、或いは抜止クリップがソケット部材から外れてしまい、ひいては雄管がソケット部材から抜けてしまうといったことを防ぐことができる。
【0048】
また本例の迅速管継手10の場合、単に雄管20をソケット部材12内部に挿入するだけで雄管20とソケット部材12との接続作業を終了することができる。即ち1動作(ワンアクション)で極めて簡単に管の接続を行うことができる。
【0049】
加えてこの迅速管継手10では、カバー52自体にカム面60が形成されているため、雄管20の側に図35に示しているようなカム面を形成しておく必要がなく、従ってこの迅速管継手10によれば、図32及び図33に示すような従来既存のサプライ管を何ら改変することなく、そのままソケット部材12に対して接続作業することができる。
【0050】
更に本例の迅速管継手10においては、ソケット部材12とカバー52とに係止凹部56及び係止凸部54を設けてそれらを弾性的に係止させ、以ってカバー52をソケット部材12に軸方向に抜取り可能に装着するようにしていることから、ソケット部材12に対してカバー52を容易に着脱することができ、また管接続状態の下でカバー52を軸方向に抜き取ることで、抜止クリップ42をソケット部材12から容易に取り外し或いは軸直角方向に移動させることができる。これによって雄管20をソケット部材12から容易に抜き出すことができる。
【0051】
図8及び図9は本発明の他の実施例を示している。
これらの図において68は抜止クリップであって、金属板ばね材を略環状に曲げて形成してある。
この抜止クリップ68は、図9に示しているように周方向所定箇所に嵌合せ用の開口70と、開口70側端部において互いに逆向きに突き出し、ハの字状に開いた形態の嵌合せ用の案内部72とを有しており、更に一対の弾性脚44のそれぞれの幅方向中間部に係入溝74を有している。
【0052】
この抜止クリップ68の場合、ソケット部材12の軸端に形成されたフランジ部76と雄管20側のフランジ部32とをそれら係入溝74に係入させることで、ソケット部材12と雄管20とを軸方向に係合し、抜止めする。
【0053】
この例の迅速管継手10では、予め抜止クリップ68をソケット部材12に対し軸直角方向に装着しておき、詳しくはソケット部材12のフランジ部76を抜止クリップ68の係入溝74に係入させておき、そして更にカバー52を装着してその折曲げ部66を抜止クリップ68の弾性脚44の内面に係合させておく。そしてその状態で雄管20をソケット部材12内に挿入する。
【0054】
その際、雄管20のフランジ部32によってカバー52における弾性片58及び抜止クリップ68が径方向に拡開運動し、フランジ部32の通過を許容する。
そしてフランジ部32が弾性片58を軸方向に通過して抜止クリップ68の係入溝74に対応する位置に到ると、そこで抜止クリップ68が自身の弾性力で収縮運動し、フランジ部32をソケット部材12のフランジ部76とともに係入溝74内部に係入させ、雄管20とソケット部材12とを軸方向に抜止めする。
【0055】
図10〜図14は参考例を示している。
この例は抜止クリップ自体にカム面を備えたものの例である。
これらの図において78はその抜止クリップであって、基本的な形状は図8,図9に示す実施例の抜止クリップ68と同様である。
【0056】
但しこの例の抜止クリップ78は、図12及び図13に示しているように一対の弾性脚44のそれぞれの図中上端部にすり鉢形状のカム面80が備えられている。
詳しくは、雄管20の挿入方向に進むにつれて求心方向に接近する形状のすり鉢形状のカム面80が、一対の弾性脚44のそれぞれの上端部に形成されている。
カム面80が抜止クリップ78に形成されている結果、この例ではカバー52の側には上記弾性片58,カム面60及び折曲げ部66は備えられていない。
【0057】
の例の迅速管継手10の場合、図8,図9の実施例と同様に予め抜止クリップ78をソケット部材12に装着しておき、更にまたその抜止クリップ78の外側に被さるようにカバー52を装着した状態の下で雄管20をソケット部材12内に挿入するだけで、それら雄管20とソケット部材12とを接続状態とすることができる(図11及び図14(I),(II)参照)。
【0058】
詳しくは、抜止クリップ78をソケット部材12側に装着した状態の下で雄管20を挿入すると、その雄管20のフランジ部32が抜止クリップ78のカム面80に当接し、更に軸方向に前進する過程でカム面80のカム作用により抜止クリップ78における一対の弾性脚44が拡開運動し、フランジ部32の通過を許容する。
【0059】
そしてフランジ部32が係入溝74に対応する位置に到ると、ここにおいて抜止クリップ78が自身の弾性力で収縮運動し、雄管20側のフランジ部32をソケット部材12側のフランジ部76とともに係入溝74内に係入させ、それら雄管20とソケット部材12とを軸方向に抜止めする。
【0060】
に他の参考例を図15〜図31に基づいて詳しく説明する。
の例は本発明の迅速管継手を水栓器具に直接連結されるサプライ管とその上流側配管との接続用に用いた場合の例を示したもの(図1〜図14の実施例も同様)で、図15中82は図示を省略するカウンター等の上面に設置される水栓器具(この例ではシングルレバー式の湯水混合水栓)で、84は水栓本体、86はその上部に設けられたレバー式の操作部、88は水栓本体84から延び出した吐水管である。
【0061】
吐水管88は、水栓本体84に一体的に構成された管本体90と、ホース96とともに引出可能な吐水ヘッド92とから成っている。
ここで吐水ヘッド92は先端に吐水口94を有しており、この吐水口94から吐水を行うようになっている。
尚この例において、吐水ヘッド92は吐水を整流吐水からシャワー吐水に若しくはその逆に切替可能なものとされている。
【0062】
98は相手側管としての水,湯の供給配管(上流側配管)で壁Wから室内側に横向きに突き出している。これら一対の供給配管98の先端部には止水栓100が設けられている。
止水栓100は上向きの接続口102を有している。この接続口102の外面には雄ねじ104が形成されている。
【0063】
この例において、水栓器具82と一対の供給配管98とは接続配管装置106にて互いに接続されている。
接続配管装置106は、接続すべき一方の管(可撓性)108と本例の迅速管継手110とを備えており、その管108の端部が迅速管継手110にて供給配管98に、具体的にはその先端部の止水栓100に接続されている。
【0064】
管108は水又は湯のサプライ管を成すもので、供給配管98を通じて送られて来た水又は湯がこれら管108を通じて水栓本体84に送られる。
水栓本体84に送られた水と湯とはその内部で所定比率で混合された上、その混合水が流出管112を通じて外部に流出する。そしてその流出管112に接続された上記ホース96を通じて吐水ヘッド92へと送られ、先端の吐水口94から吐水される。
【0065】
尚、114はホース96を案内するホースガイドであり、116はホース96の引出量を一定量に規制するためのストッパである。
ホース96は、このストッパ116がホースガイド114に当接することでそれ以上の引出しが阻止される。
【0066】
上記迅速管継手110は、図16〜図19に示しているようにソケット部材118をその主要素として備えている。
ソケット部材118は、全体として円管形状をなしているとともに軸方向一端側(図16及び図19中下端側)に雌ねじ孔134を有しており、その雌ねじ孔134が止水栓100における接続口102の雄ねじ104にねじ結合されている。即ちソケット部材118が止水栓100にねじ接続されている。
【0067】
ソケット部材118は図18,図23に示しているように軸方向他端側(図中上端)に挿入開口136を有しており、更にそれより図中下側位置においてソケット部材118を所定周長に亘って周方向に切り欠いて成る切欠部138が形成されている。
また図16に示しているように、この切欠部138に臨むようにして後述の雄管126におけるフランジ部128を収容する凹部140が形成されており、更にこの凹部140に続いて図中下側に雌嵌合面144が形成されている。
尚図中142は、雄管126におけるフランジ部128の当接によってその挿入量を規定する第一係止面を示している。
【0068】
一方管108には、その端部に金具から成る管状の端部部材120が装着されている。
端部部材120はニップル部122を有しており、そのニップル部122が管108の本体109内部に嵌入され、その状態で本体109の外面において縮径方向にかしめ付けられたスリーブ124とともに本体109の先端部に固定されている。
【0069】
また端部部材120は、雄管126と、その外面から径方向に突出する環状のフランジ部(突出部)128と、更にそのフランジ部128に続く前端に断面円形の雄嵌合面130とを有しており、また雄管126の外周面にはシール部材としてのOリング132が装着されている。
【0070】
端部部材120における雄管126は、このソケット部材118に対して図中上端側の挿入開口136より内部に挿入され、そして雄嵌合面130が雌嵌合面144に嵌合し且つそれら嵌合面がOリング132によって水密にシールされる。
尚このとき、フランジ部128がソケット部材118の凹部140内に収容される。
【0071】
図18に示しているように、ソケット部材118の下端部には大径且つ六角形状の工具掛部146が一体に形成されている。
この工具掛部146は平坦な工具掛面148を有しており、この工具掛面148に工具を掛けることで、ソケット部材118を回転操作することができる。
即ちその回転操作によってソケット部材118の雌ねじ孔134を止水栓100の雄ねじ104にねじ結合することができる。
【0072】
図16〜図19に示しているように、本例の迅速管継手110はソケット部材118から雄管126が軸方向に抜けるのを防止するための抜止クリップ150を有している。
この抜止クリップ150は図18,図24に示しているように金属板ばね材を略U字状に曲げ変形した形態のもので、一対の弾性脚152とそれらの連結部154とを有しており、ソケット部材118に対して軸直角方向に嵌め合され、一対の弾性脚152のそれぞれが切欠部138内に位置する状態でソケット部材118に装着されている。
【0073】
この抜止クリップ150は、図16に示しているようにその前端(図中下端)が端部部材120のフランジ部128に当接係合し、また後端(図中上端)がソケット部材118の切欠部138における第二係止面162に当接係合することで、ソケット部材118からの雄管126の抜けを防止する。
【0074】
この抜止クリップ150は、周方向所定箇所に嵌合せ用の開口155と、一対の弾性脚152の先端部(開口155側端部)に互いに逆向きに突き出し、ハの字状に開いた形態の嵌合せ用の案内部156を有しており、抜止クリップ150をソケット部材118に対し軸直角方向に嵌め合せる際に、その開口155を通じ、そして案内部156によって案内されるようになっている。
【0075】
これら案内部156のそれぞれには、抜止クリップ150の板面と平行な方向に突出するストッパ爪158が形成されている。
一方ソケット部材118の外面には係止凹部164が形成されており、この係止凹部164内にストッパ爪158が収容されている。
【0076】
この係止凹部164にはストッパ面166が形成されており、そのストッパ面166と抜止クリップ150のストッパ爪158との当接作用によって、抜止クリップ150がソケット部材118から軸直角方向に抜け出すのが防止されている。
但しストッパ爪158は係止凹部164内部において一定距離軸直角方向に移動可能である。
即ち、抜止クリップ150が軸直角方向に一定距離移動可能な状態でソケット部材118に装着されている。
【0077】
この抜止クリップ150の一対の弾性脚152のそれぞれにはカム面160が一体に形成されている。
ここでカム面160は、図18に示しているようにすり鉢形状をなしている。詳しくは雄管126の挿入方向である前方に進むにつれて求心方向に接近する形状のすり鉢形状をなしている。
【0078】
このカム面160は次のように作用する。
即ち、雄管126をソケット部材118に対して軸方向に挿入すると、その挿入運動の途中でカム面160が雄管126のフランジ部128に接触し、その後更なる端部部材120の挿入運動に伴って、そのカム面160がカム作用で抜止クリップ150の一対の弾性脚152を弾性的に拡開運動させる。
【0079】
これによって抜止クリップ150がフランジ部128の通過を許容し、そしてフランジ部128が抜止クリップ150の拡開運動を伴いこれを通過したところで、抜止クリップ150が自身の弾性力によって収縮運動する。
この時点で抜止クリップ150の前端がフランジ部128に当接係合し、また後端が切欠部138の第二係止面162に当接係合した状態となって、ソケット部材118からの雄管126、つまり管108の抜けを防止する。
【0080】
図16〜図19において、168は装着状態の抜止クリップ150及び切欠部138に対して外側から被さる状態にソケット部材118に装着されたカバー(本例では樹脂製)であって、図25にも示しているように略円筒形状をなしている。
ここでカバー168は、図16に明らかに示しているように周壁部178の内面がソケット部材118の外面にほぼ接触する状態で嵌り合っている。
【0081】
カバー168はその下端が開放形状をなしており、また上端には内向きの鍔状部170が形成されていて、その鍔状部170の内側に雄管126を有する端部部材120とともに管108を挿入するための開口172を有している。
【0082】
また図17に示しているように周壁部178の周方向所定箇所に、径方向に部分的に膨張して抜止クリップ150の連結部154を内部に収容する第一膨出部174を有しており、更にこれとは略反対側の位置において、抜止クリップ150における一対の案内部156に対応して径方向外方に部分的に膨出した一対の第二膨出部176を有している。
【0083】
これら第二膨出部176は、抜止クリップ150をソケット部材118に装着した状態の下で、そのソケット部材118に対し軸方向に嵌め合せられるように、断面形状が図26に示しているように略U字形状をなしている。
詳しくはこの第二膨出部176の内部には、抜止クリップ150をソケット部材118に装着した状態の下でカバー168をソケット部材118に対し軸方向に着脱する際、抜止クリップ150における案内部156を軸方向に相対移動可能とするための凹所が形成されている。
【0084】
尚、これら第二膨出部176はソケット部材118に装着された抜止クリップ150の一対の案内部156よりも外側に膨出しており、ハの字状に開いた形態の案内部156が露出状態で且つ単独で突き出した状態とならないようにし、手等が案内部156に突き当たったりするのを防止するためのガードとしての機能を有する。
【0085】
カバー168には周壁部178に沿って所定周長で且つ周壁部178を内外に貫通する形態で開口窓(空間)180が設けられている。
抜止クリップ150は、具体的には一対の弾性脚152はこの開口窓180の部分においてソケット部材118の径方向に弾性的に拡開・収縮運動することができる。
カバー168における周壁部178の下端部には、周方向所定位置にスリット182が形成されており、それらスリット182と182との間に弾性変形部184が形成されている。
【0086】
弾性変形部184の内面には、図26に示しているように内向きに突出する係止凸部186が形成されている。
一方ソケット部材118の外面には、それら係止凸部186に対応する軸方向位置において係止凹部188が環状に形成されており、その係止凹部188に対して係止凸部186が弾性的に係止するようになっている。
カバー168は、係止凹部188に対する係止凸部186の係止作用によって、ソケット部材118に抜取り可能に装着されている。
【0087】
次に本例の迅速管継手110による接続の手順をその作用とともに以下に詳述する。
本例では、先ず管108の端部を水栓器具82に接続しておき、その状態で管108の他端部、詳しくはその端部に装着された端部部材120における雄管126を迅速管継手110にて供給配管98、具体的にはその先端部の止水栓100に接続する。その際の手順は次のようになる。
【0088】
先ず迅速管継手110におけるソケット部材118を止水栓100にねじ接続しておき、更にそのソケット部材118に対して、図20に示しているように抜止クリップ150及びカバー168を装着しておく。
尚このときの手順は、先ず抜止クリップ150をソケット部材118に対して軸直角方向(図18参照)から嵌め合せて装着し、その後にカバー168をソケット部材118に対し軸方向に嵌め合せて装着する。図27(I)はこのときの状態を示している。
【0089】
この状態で管108に装着した端部部材120における雄管126を、カバー168の開口172及びソケット部材118の軸方向端の挿入開口136を通じてソケット部材118内部に挿入する。
その挿入の過程で雄管126における雄嵌合面130がソケット部材118の雌嵌合面144内部に入り込み(図27(II)参照)、続いてフランジ部128が抜止クリップ150のカム面160に当接し接触する。
【0090】
この状態から雄管126、つまり管108を図中更に下向きに挿入すると、図28(III)に示しているようにカム面160のカム作用によって抜止クリップ150の一対の弾性脚152が管108の挿入運動に従動して弾性的に拡開運動し、雄管126のフランジ部128の通過を許容する。
【0091】
而してフランジ部128が抜止クリップ150を通過し、ソケット部材118の第一係止面142に当接し且つ凹部140内に収容されたところで、抜止クリップ150が自身の弾性力で収縮運動する。
そして抜止クリップ150がその前端をフランジ部128に当接係合させ、また後端を切欠部138の第二係止面162に当接係合させた状態となって、ここにおいて雄管126、即ち管108のソケット部材118からの抜けを防止した状態となる。図28(IV)及び図21,図22はこのときの状態を表している。
【0092】
尚雄管126の挿入運動に伴って抜止クリップ150が拡開運動するとき、抜止クリップ150が図18において軸直角方向且つ嵌合せ方向とは逆方向に若干相対移動しようとする。
しかしながらこの例ではカバー168がソケット部材118に装着されていて、抜止クリップ150を外側から包んでおり且つその軸直角方向の移動を阻止した状態にあり、従って雄管126は抜止クリップ150の軸直角方向の移動を伴わずにソケット部材118内部に挿入作業することができる。
【0093】
図29〜図31は管108をソケット部材118から抜き出す際の手順とその作用を表している。
先ず図29(I)及び(II)に示しているように、管108をソケット部材118から抜き出すには、カバー168を図中上方(軸方向)に持ち上げてソケット部材118から外した状態とする。
その後に図30(III)及び(IV)に示しているように抜止クリップ150を軸直角方向且つ嵌合せ方向とは逆方向に移動させて、雄管126に対する抜止めの作用を解除する。
【0094】
その後、雄管126を管108とともに図中上方に引き抜く。
ここにおいて図31(V)に示しているように、雄管126がソケット部材118から軸方向に抜出状態となる。即ち管108が供給配管98から外れた状態となる。
【0095】
本例の迅速管継手110においては、カバー168に抜止クリップ150の拡開・収縮運動のための開口窓180を設けていることから、カバー168の内部に抜止クリップ150の拡径・収縮運動のためのスペースを確保しておかなくても良く、このためカバー168が大径化してしまうといったことがなく、これを小径化することができ、ひいては迅速管継手110全体をコンパクト化することができる。これにより管接続部分の外観を良好となすことができる。
【0096】
また本例ではカバー168における周壁部178に、径方向に部分的に膨出する第一膨出部174を設けてその内部に抜止クリップ150における連結部154を収容するようにしているため、抜止クリップ150における連結部154がソケット部材118の外面に位置していても、周壁部178の第一膨出部174以外の部分の内面をソケット部材118の外面にほぼ接する状態に嵌合状態とすることができ、カバー168を小径化し迅速管継手110をコンパクト化することができる。
【0097】
また本例では抜止クリップ150に案内部156を突出状に設けているものの、カバー168に案内部156をガードする第二膨出部176を設けているため、そのガード作用によって作業者の手等が案内部156に当って怪我などをしてしまうといったことを防ぐことができる。
またこの第二膨出部176は、カバー168の周壁部178に部分的に膨出する形態で設けられていることから、カバー168が大径化することなく第二膨出部176を除いたほぼ全体を小さく形成でき、カバー168全体をコンパクトに構成することができる。
【0098】
また第二膨出部176の内側には、カバー168をソケット部材118に対して軸方向に着脱する際に案内部156を軸方向に相対的に移動可能とする凹所を形成していることから、予め抜止クリップ150をソケット部材118に装着した状態の下で、そのソケット部材118に対しカバー168を支障なく軸方向に着脱操作することができる。
【0099】
本例ではまた、カバー168の周壁部178にスリット182を設けてそれらスリット182の間に弾性変形部184を形成し、その弾性変形部184に上記係止凸部186を設けているため、係止凸部186の弾性変形能を効果的に高めることができ、ひいてはカバー168のソケット部材118に対する着脱をより容易に行うことができる。
【0100】
以上本発明の実施例を参考例とともに詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上記雄管20,126を管22,108に一体形成することもできるし、或いはまたソケット部材12,118を相手側管に一体形成しておくことも可能である。
また本発明は水栓器具以外の配管その他各種管の接続に適用することも可能であるし、また上例では抜止クリップ42を板ばね材で構成しているが、場合によりかかる抜止クリップを金属その他の材質から成る線材にて構成することも可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である迅速管継手をその周辺部とともに示す図である。
【図2】 同じ実施例のソケット部材への雄管の挿入前の状態を示す図である。
【図3】 同じ実施例のソケット部材と抜止クリップ及びカバーをそれぞれ分離した状態で示す斜視図である。
【図4】 同じ実施例のソケット部材への雄管の挿入前後の状態を示す斜視図である。
【図5】 同じ実施例の迅速管継手の作用説明図である。
【図6】 本発明の他の実施例の迅速管継手を示す図である。
【図7】 同じ実施例の迅速管継手の作用説明図である。
【図8】 本発明の更に他の実施例の迅速管継手をその周辺部とともに示す図である。
【図9】 同じ実施例の迅速管継手を各部材に分解して示す斜視図である。
【図10】 本発明の参考例の迅速管継手をその周辺部とともに示す図である。
【図11】 同じ例の迅速管継手を接続前の状態で示す図である。
【図12】 同じ例の迅速管継手を各部材に分解して示す斜視図である。
【図13】 同じ例の迅速管継手における抜止クリップの構成を示す図である。
【図14】 同じ例の迅速管継手の作用説明図である。
【図15】 本発明の更に他の参考例の迅速管継手を水栓器具と供給配管との接続用に用いた例を示す図である。
【図16】 同じ例の迅速管継手をその周辺部とともに示す要部拡大縦断面図である。
【図17】 同じ例の迅速管継手の要部拡大横断面図である。
【図18】 同じ例の迅速管継手とその周辺部を各部材に分解して示す斜視図である。
【図19】 同じ例の迅速管継手とその周辺部を各部材に分解して示す縦断面図である。
【図20】 同じ例の迅速管継手とその周辺部を雄管を挿入する前の状態で示す斜視図である。
【図21】 同じ例の迅速管継手とその周辺部を雄管を挿入し接続した状態で示す斜視図である。
【図22】 図21と同じ状態を示す正面図及び側面図である。
【図23】 同じ例の迅速管継手におけるソケット部材を単体状態で示す図である。
【図24】 同じ例の迅速管継手における抜止クリップを単体状態で示す図である。
【図25】 同じ例の迅速管継手におけるカバーを単体状態で示す斜視図である。
【図26】 図25のカバーの構造を詳細に示す図である。
【図27】 同じ例の迅速管継手における接続の手順を示す図である。
【図28】 図27に続く手順の説明図である。
【図29】 同じ例の迅速管継手における接続を外す際の手順を示す図である。
【図30】 図29に続く手順の説明図である。
【図31】 図30に続く手順の説明図である。
【図32】 従来の迅速管継手の一例を示す図である。
【図33】 図32の迅速管継手を各部材に分解して示す図である。
【図34】 従来の迅速管継手の他の例を示す図である。
【図35】 従来の迅速管継手の更に他の例を示す図である。
【符号の説明】
10,110 迅速管継手
12,118 ソケット部材
14,144 雌嵌合面
18,136 挿入開口
20,126 雄管
22,108 管
32,128 フランジ部(突出部)
34,130 雄嵌合面
38,142 第一係止面
40,138 切欠部
42,68,78,150 抜止クリップ
50,162 第二係止面
52,168 カバー
54,186 係止凸部
56,188 係止凹部
58 弾性片
60 カム面
62 開口
64 肩部
98 供給配管(相手側管)
152 弾性脚
154 連結部
155 開口
156 案内部
174 第一膨出部
176 第二膨出部
178 周壁部
180 開口窓(空間)
182 スリット
184 弾性変形部

Claims (2)

  1. 管を接続するための迅速管継手であって、
    (イ)管状をなし、内面に雌嵌合面を有するとともに軸方向一端に挿入開口を有し、該挿入開口より雄管を挿入させて該雄管の外面の雄嵌合面を該雌嵌合面に嵌合させるソケット部材と
    (ロ)該ソケット部材に設けられ、該雄管の挿入量を規定する第一係止面と
    (ハ)該ソケット部材とは別体をなし、該ソケット部材に装着されるとともに、該装着状態で自身の弾性に基づいて径方向に拡開・収縮可能であり、前記雄管の外面から径方向に突出した突出部に対して軸方向に当接係合して該雄管を抜止めする抜止クリップと
    (ニ)前記抜止クリップの外側に被さる状態に装着される筒状のカバーと
    を有しており、
    記カバーには前記雄管の挿入時に前記突出部に当って、該雄管の挿入運動に従動して前記抜止クリップを拡開運動させるカム面を備えた弾性片が設けられており、該抜止クリップが拡開運動後に収縮運動して該突出部に対し軸方向に当接係合して該雄管を抜止めするものとなしてあることを特徴とする迅速管継手。
  2. 請求項において、前記弾性片は前記カバーの前記雄管の挿入方向とは反対方向の端部に設けられており、且つ前記カム面は該雄管の挿入方向に進むにつれて求心方向に接近する形状の面とされていることを特徴とする迅速管継手。
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