JP3714213B2 - 安否確認サービスシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、安否確認サービスシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高齢者の夫婦だけの家や、高齢者の一人住まいの家が増えつつあるが、高齢者のために宅内で怪我したり或いは急病で倒れたしても、助けを求めることができず、手遅れになる場合が多発している。
【0003】
一方、親である高齢者宅から離れて別居している家族(子供)や、縁者は、当該高齢者の状態は気に掛かるものの、居宅が遠隔にあるため、家の様子を頻繁に見に行くことが困難な場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように家族と離れて暮らしている高齢者が抱く緊急時の不安や、家族(子供)や縁者側の心配を解消することができるサービス提供者の出現が期待されている。
【0005】
本発明は、上記の点の鑑みて為されたもので、その目的とするところは家族と離れて暮らしている高齢者に安心感を与え、別居中の家族(子供)や縁者の心配を軽減できる安否確認サービスシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、サービス対象者側の設備として、サービス対象者宅内に設定される1乃至複数の監視エリアに夫々設けられ、監視エリア内でのサービス対象者の行動を監視する行動監視センサと、手動操作によって緊急通報を行う通報発信機と、上記行動監視センサの監視出力に基づいた行動履歴データや上記通報発信機の緊急通報信号をサービス提供者側に通信網を介して送信する通報機と、電話通話手段とを少なくとも備え、サービス提供者側の設備として、通信網を介して送られてくる各サービス対象者の行動履歴データの分析によって、サービス対象者の行動が平常か非平常かを判断するためのデータ収集手段と、収集したサービス対象者の行動履歴データに基づく履歴報告を、サービス対象者の関係者に提示するための手段と、上記通報発信機からの緊急通報信号の受信時や上記データ収集手段を用いた判断が非平常の場合に、当該サービス対象者所有の電話通話手段を呼び出して安否確認を行うための手段と、当該サービス対象者の様子を訪問確認するための緊急出動が必要と判断される場合に、サービス提供者側との間で契約登録されている緊急出動事業者側に訪問確認のための出動依頼を通信網を介して行う手段とを備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記緊急出動事業者がタクシー事業者であって、サービス提供者側には、出動依頼時に訪問確認対象者宅が含まれる地域を営業地域とするタクシー業者を選択する手段を備え、出動依頼を受けたタクシー業者側では、配車中の車の運転者に訪問指令を出す手段として既存のタクシー無線設備を用いることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、上記履歴報告の提示を、関係者の閲覧要求に応じて行うことを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明では、請求項1又は2の発明において、上記履歴報告の提示を、関係者へ定期的若しくは閲覧要求に応じて電子メールを送ることによって行うことを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明では、請求項4の発明に置いて、上記電子メールの宛先がサービス対象者の家族若しくは縁者のメールアドレスであって、行動履歴の履歴報告を上記メールアドレスに対応する移動体端末やネットワーク端末で表示させることを特徴とする請求項4記載の安否確認サービスシステム。
【0011】
請求項6の発明では、請求項1又は2の発明において、上記通報発信機には、宅外持ち出し時に、移動体通信網を通じてサービス提供者側へ緊急通報信号の送信が可能な移動体端末機能を備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明では、請求項6の発明において、上記通報機には、公衆電話網に接続されたPHSのデジタルコードレス電話の親機部を備え、上記通報発信機には、上記通報機の親機部に対する子機機能と屋外ではPHSの移動体通信網に接続される移動端末機能とを備えていることを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明では、請求項7の発明において、上記子機機能と移動端末機能とを、上記親機部の通信圏に対する出入に応じて切り換える手段を上記通報発信機に備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項9の発明では、請求項6乃至8の何れかの発明において、上記通報発信機に、GPS衛星の衛星電波を受信して現在の当該通報発信機の位置を演算するGPS受信部を備え、上記移動体端末機能から緊急通報信号を送信する時に、緊急通報信号とともにGPS受信部で演算して求めた当該通報発信機の現在位置の情報をサービス提供者側に送信することを特徴とする。
【0015】
請求項10の発明では、請求項9の発明において、上記緊急通報信号の発信後に、上記通報発信機の移動体端末機能から一定時間間隔でGPS受信部が演算して求めた現時点の現在位置情報を送信することを特徴とする。
【0016】
請求項11の発明では、請求項9又は10のサービス提供者側の設備として、インターネットに接続された測位サーバを備え、該測位サーバでは、上記移動体端末機能から送信され、移動体通信網とインターネットとを介して送られくる上記通報発信機の現在位置の情報を受け取ると、当該現在位置を示す地図情報をサービス提供者側に設けたインターネット端末で閲覧可能なようにインターネットを介して提供することを特徴とする。
【0017】
請求項12の発明では、請求項9乃至11の何れかの発明において、サービス提供者側には、緊急出動事業者側の緊急出動用車両に上記現在位置情報を、緊急出動用車両に搭載のGPSナビゲーションシステムの到達指標情報として無線通信網を介して送信する手段を備えていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施形態により説明する。
【0019】
(実施形態1)
図1は本実施形態のシステム構成を示しており、本実施形態のシステムでは、システムの中核をなすサービス提供者と、このサービス提供者と契約してサービスを享受するサービス対象者及びその家族(子供)や縁者の関係者と、サービス提供者との間で業務契約した緊急出動事業者であるタクシー事業者及び介護事業者とが存在し、サービス対象者及びその関係者は、本実施形態の場合、独居或いは高齢者夫婦と、該高齢者とは別居している家族(子供)或いは縁者からなり、高齢者であるサービス対象者(以下本実施形態の説明では監視対象者と言う)の宅1内には在宅の監視対象者の行動を監視するために、例えば監視エリアを玄関A1,居間A2、寝室A3,風呂場A4というように複数の空間に設定し、夫々の監視エリアに行動監視センサ21〜24を設置している。この行動監視センサ21〜24は、焦電センサからなる人体検知センサを用い、監視エリアに人の動きがあると、検知出力を発生し、人が停止した場合や監視エリアから出た場合には検知出力の発生を停止するようなっている。この検知出力の発生履歴を知ることで、つまり行動履歴を知ることで、監視対象者が正常に行動中であるのか否かが判断する事が可能となる。
【0020】
これらの行動監視センサ21〜24の各検知出力は宅1内に設置している通報機3に取り込まれ、行動履歴データとして記憶される。
【0021】
通報機3は図2に示すように通信網の一つである公衆電話網4に接続されたPHSのコードレス電話としての親機部30と、行動履歴データを記憶する記憶部31と、通信網の一つであるインターネット5を通じてサービス提供者側に設けられるモニタリングセンタ−6に設置されるモニタリング用サーバー60に行動履歴データを定期的に配信するデータ配信部32と、各行動監視センサ21…に設けられた無線送信部(図示せず)から送信される検知信号を受信する無線受信部33と、これら各部30〜33を制御する制御部34とで構成されており、親機部30は、監視対象者が携帯する通報発信機35をコードレス子機として登録され、該通報発信機35からコードレス子機としての発呼があって緊急通報信号を送信してきた場合、予め登録してある通報先、本実施形態の場合ではサービス提供者が設置している通報/安否確認センター7に設けられている緊急通報受信端末70に、公衆電話網4を介して自動発報するしてしないようになっている。
【0022】
データ配信部32は図2では直接インターネット5に接続されているように図示されているが、実際的にはTAやモデムと公衆電話網4やCATVを利用し、契約しているプロバイダーによりインターネット5に接続される。勿論専用線を利用する場合にはルーターを介して接続される。
【0023】
また監視対象者宅1には公衆電話網4に接続された電話通話手段として後述する通報発信機35の移動体端末機能の他に、電話機8が設けられている。尚親機部30の基本構成はPHSのコードレスの親機の規格に基づいて構成されており、ここではその詳細な構成の説明を省略する。
【0024】
さて監視対象者が携帯する通報発信機35は、通常のPHSの移動体端末と同様な機能を備えたもので、親機部30の圏内にある場合には上述したコードレス子機として動作(家庭モード)し、親機部30の圏内から出て、公衆基地局の圏内に入れば、公衆モードに自動的に切り換える切り換え手段を有し、宅1外にあれば、通常のPHSの移動体端末と同様に公衆基地局を通じて公衆電話網4に接続された電話機や、通信網の一つである携帯電話網やPHS網等の移動体通信網9を介して携帯電話機やPHSの携帯端末との間で通話ができるようになっている。
【0025】
またそれらに加えて通報発信機35は緊急通報釦35aを備え、この緊急通報釦35aが押し操作されると、親機部30の圏内にあって、家庭モードで動作している場合には、親機部30を通じて、また公衆モードで動作している場合には公衆基地局を通じて予め登録してある通報先である上記の緊急通報受信端末70へ緊急通報信号を送ることができるようなっている。
【0026】
データ配信部32は記憶部31に格納される行動履歴データを定期的にインターネット5を通じて生活モニタリングセンター6のデータ収集手段を構成するモニタリング用サーバ−60へ送信し、モニタリング用サーバー60によって監視対象者の行動履歴データが収集されるようになっている。
【0027】
生活モニタリングセンター6では監視対象者の様子を24時間体制で監視するために設置されており、上記モニタリング用サーバー60は図3はCPU部からなる中央演算処理部61と、インターネット5に接続するための通信部62と、モニタ66への表示の制御を行う表示制御部63と、記憶部64と、入力操作部65とを基本的な構成として備え、中央演算処理部61にはプログラムによって実現された、行動監視データをインターネット5を介して収集するデータ収集機能61aと、収集する行動履歴データより監視対象者の平常/非平常を判断するための分析機能61bと、後述する配信機能61cとを備え、定期的に送られてくる監視対象者の行動履歴データに、平常時の行動パターンと異なる行動パターンが見られると、モニタリング用サーバー60の中央演算処理部61の上記分析機能61bにより非平常であると自動判断してサーバー60付属のモニタ66の画面に、記憶部64に構築される個人情報のデータベース64aから呼出した当該監視対象者の個人情報とともに、判断結果及び、その行動履歴データの内容を表示するようになっている。
【0028】
また配信機能61cは定期的に各監視対象者の行動履歴データをサービス提供者によって設けられた通報/安否確認センター7のインターネット端末であるパーソナルコンピュータ71にインターネット5を通じて自動的に送る。
【0029】
而してモニタリング用サーバー60に付設されたモニタ64の画面を見ている生活モニタリングセンター6の監視者は、非平常の判断表示がモニタ66に表示されると、当該監視対象者の行動履歴データの内容に対して人的判断を加え、最終的に非平常/平常の判断を行い、非平常と判断した場合には入力操作部64による操作で、その最終判断結果と、データベース62の監視対象者の個人情報と、行動履歴データとを通報/安否確認センター7のパーソナルコンピュータ71にインターネット5を通じて送るように中央演算処理部61に指示を与える。
【0030】
通報/安否確認センター7では、アドバイザ−兼監視者が常駐しており、通常業務としてはサービス対象者である高齢者やその子供(家族)或いは縁者からの電話による各種相談応対、定期的に生活モニタリングセンタ−6から送られてくる行動履歴データに基づいて当該監視者に対応する家族(子供)や縁者等の関連者10のメールアドレスに履歴報告書を電子メールによって送信する業務がある。この電子メールによる履歴報告を行う方法はパーソナルコンピュータ71に予め送信先のメールアドレスを登録しておき、一定期間毎に自動的に登録されているメールアドレスに対応する監視対象者の行動履歴データに基づいた履歴報告書を作成送信するようにしておくことで、平常業務の簡略化を図っている。関係者10は上記メールアドレスに送られてきた電子メールは自宅に設置されたコンピュータ10aや移動体端末11等を利用して任意の時間に電子メールを受信し履歴報告書を読めば良い。ここで電子メールの宛先が携帯電話やPHSの移動体端末11の場合にはそれに対応したフォーマットで送付して、図4に示すように移動体端末11の液晶表示画面11aに適正に表示させるようになっている。この図4の表示では、最上部に日付と見出しを表示する欄a、この欄の下方に時間帯毎に室内の移動先を記号で示した行動履歴表示欄bを設け、更にこの行動履歴表示欄の下方には記号の内容を示す説明欄cを設け、行動履歴表示はキー操作でスクロールできるようにしてある。
【0031】
尚図1のコンピュータ10aは直接インターネット5に接続されているように記載されているが、実際TAやモデムと公衆電話網やCATVとを利用し、契約しているプロバイダーによりインターネット5に接続され、電子メールはプロバイダー側に設けられるメールサーバが利用される。勿論メールサーバを所有し、専用線を利用してインターネットに接続するようにしても良い。
【0032】
また上記の電子メールによる定期的な履歴報告を行う以外に、例えば生活モニタリング用サーバー60を利用して、履歴報告の閲覧のためのWebサイトを構築し、関係者側から当該Webサイトをアクセスすることで、任意の時間に例えばブラウザーにより閲覧ができるようにしても良い。勿論この場合、閲覧できる人間と閲覧する履歴報告書とは、認証用のIDやパスワードにより識別・判定されるようになっている。
【0033】
さて上記のように生活モニタリングセンター6から非平常の判断結果を送られてくると、パーソナルコンピュータ71のモニタの画面に当該監視対象者の個人情報とともに判断結果が自動的に表示され、且つ個人情報に含まれる当該監視対象者宅1の通話用電話機8の電話番号に対してパーソナルコンピュータ71側に設けたモデム(図示せず)により自動発呼を行い、当該監視対象者が通話用電話機8の受話器を取り上げた場合にはモデムを通じて公衆電話網4に接続された緊急通報受信端末70に併設せる電話機を用いて直接当該監視対象者に対して安否を問う。呼出しに一定時間以上応じない場合には、緊急事態発生と判断し、業務提携を予め結んであって、且つ当該監視対象者宅1が存在する地域を営業地域とするタクシー業者T或いは介護事業者Kへ緊急出動の要請を行う。
【0034】
この場合パーソナルコンピュータ71を用いてパーソナルコンピュータ71に付設しているデータベースに格納している業務提供関係のあるタクシー業者T或いは介護事業者Kの事業所の住所データから、当該監視対象者宅1の住所に最も近い事業者を検索し、その検索結果に基づいて当事業者に緊急出動要請を行う。この場合の要請は電話機を通じてアドバイザー兼監視者が直接行うか、検索処理に連携してパーソナルコンピュータ71からインターネット5を通じて電子メールを自動送信することによって行う。
【0035】
つまりパーソナルコンピュータ71とモデムが安否確認のための手段を構成する。
【0036】
さて緊急出動要請を受けたのがタクシー業者Tの場合には配車係りが、現在当該監視対象者宅に最も近い場所を走っている空車の車C1を探しだし(或いは自動的に検索し)、当該車の運転者に当該監視対象者宅1に対する訪問確認の指令をタクシー無線設備を利用して発する。
【0037】
この指令を受けた運転者は当該監視対象者宅1に向かい、当該監視対象者の様子を直接見て、安否確認を行う。
【0038】
一方緊急出動要請を受けたのが介護事業者Kの場合には、介護事業者Kと契約関係にある登録ヘルパーの内、当該監視対象者宅に最も近い場所に居住しているヘルパーに当該監視対象者宅に訪問確認するように電話等により指令を発する。
【0039】
この指令を受けたヘルパーは自動車H或いはその他の手段で当該監視対象者宅1に向かい、当該監視対象者の様子を直接見て、安否確認を行う。勿論介護事業者Kの事業所から車などにより直接ヘルパーを向かわせても良い。
【0040】
さて上記の非平常時と判断された場合には、緊急出動要請以外に、当該監視対象者に対応する家族(子供)或いは縁者等の関係者10に電話や電子メールにより非平常発生を知らせる。勿論電子メールではなく、子供や縁者が携帯する携帯電話やPHS等の移動体端末11を呼び出して知らせることもできる。
【0041】
上記の場合は行動履歴データに基づいて非平常の判断が為された場合の緊急出動処置であるが、例えば高齢者が携帯する通報発信機35の通報釦35aを押し操作した場合には、緊急通報信号が発信され、在宅の場合には、つまりコードレス子機として動作している場合には、通報機3の親機部30を通して、予め登録されている通報先、つまり通報/安否確認センター7の緊急通報受信端末71に送信される。
【0042】
ここでアドバイザー兼監視者は緊急通報受信端末70に併設する電話機に着信があると、その受話器を取って緊急通報信号の受信を確認する。この場合例えば緊急通報信号とともに、当該監視対象者を示す名前、電話番号などを通報機3側から音声により通知することで、アドバイザー兼監視者は当該監視対象者を認識し、通報発信機35の通話手段に対して当該監視対象者に対する呼びかけを行い、当該監視対象者が応答できる場合には直接安否を確認し、緊急出動の要否を判断する。また応答が無い場合には緊急出動が必要であると判断する。
【0043】
緊急出動が必要であると判断された後の処理は非平常と判断した場合と同様に行う。
【0044】
上記の通報発信機35による緊急通報は在宅の場合であるが、携帯して外出中の場合には、通報発信機35からの発信は公衆基地局で受信され、移動体通信網9であるPHS網及び公衆電話網4を通じて緊急通報受信端末70に送信されることになる。
【0045】
この場合、通話によって当該監視対象者が直接応答できない状況にある場合、当該監視対象者の現在位置が不明となるが、例えばPHSを提供する通信事業者から位置情報(通報発信機35の信号を受信しているPHSの公衆基地局の受信範囲)の提供を受けるようにサービス提供者が契約を交わしておくことで、提供される当該通報発信機35の発信位置の情報から緊急出動する場所を略特定することができる。これにより、当該監視対象者の安否確認が容易となる。
【0046】
このようにして本実施形態では、監視対象者である高齢者が在宅中に倒れたり、或いは外出中に倒れるような緊急事態が発生しても、迅速に安否確認のための緊急出動が行え、しかも監視対象者とは別居している子供や縁者に平常においても監視対象者の様子を定期的に知らせることができ、そのため監視対象者である高齢者自身も緊急事態発生があっても安否確認サービスを受けることができるため安心して生活が送れ、また遠隔地にいる子供や縁者の心配も軽減できる。
【0047】
ところで上記実施形態では通報発信機35をPHS端末により構成しているが、在宅のみで使用する場合には、例えば通報機3に対して緊急通報信号を発信する機能を備えている無線送信器であればよく、この場合通報機3としてはこの無線送信器からの緊急通報信号を受信する受信機と受信があると予め登録してある通報先に発呼できる自動発呼手段を備えた公衆電話網4の端末部を親機部30に代えて設ければ良い。
【0048】
また生活モニタリングセンター6及び通報/安否確認センター7を同一場所に設置しても良い。
【0049】
(実施形態2)
上記実施形態では、移動体端末機能を備えた通報発信機35の通報釦35aを監視対象者が外出先で操作して緊急通報信号の発信を行った場合も、緊急通報受信端末70へ通報することができ、またPHSの移動端末機能の場合、凡その位置を特定することも可能であるが、精度良く位置の特定を行うには困難であった。
【0050】
そこで本実施形態では、図4に示すようにPHS(或いは携帯電話機)の移動体端末機能部36の他に、図5に示すGPS衛星Xからの衛星電波を受信し、受信した衛星電波に含まれる情報に基づいて受信位置、つまり当該通報発信機35の現在位置を演算により求めるGPS受信部37を備え、通報釦35aが押し操作され、移動体端末機能部36により緊急通報信号を発信する際に、GPS受信部37で求めた現在位置情報を併せて送信する。ここで緊急通報信号の通報先は、実施形態1と同様に緊急通報受信端末70であるが、現在位置情報は、インターネット5に接続されている測位サーバYに送られる。つまり現在位置情報は、移動体通信網9たるPHS網とインターネット5とを結ぶために通信網提供者側に設けられたプロトコル変換装置を介してインターネット5上の測位サーバYに受け渡される。測位サーバYでは現在位置情報を格納するとともに、現在位置情報から対応する地域の地図情報を測位サーバYが備えているデータベースから検索し、当該地図情報上に受け取った現在位置を書き込み、この現在位置を書き込んだ地図情報を通報/安否確認センター7のパーソナルコンピュータ71にインターネット5を通じて送信する。
【0051】
ここで通報/安否確認センター7のアドバイザー兼監視者は緊急通報受信端末70に併設する電話機に着信があると、その受話器を取って緊急通報信号の受信を確認する。この場合例えば緊急通報信号とともに、当該監視対象者を示す名前、電話番号などを通報機3側から音声により通知することで、アドバイザー兼監視者は当該監視対象者を認識し、通報発信機35の通話手段に対して当該監視対象者に対する呼びかけを行い、当該監視対象者が応答できる場合には直接安否を確認し、緊急出動の要否を判断する。また応答が無い場合には緊急出動が必要であると判断する処理は実施形態1と同様であるが、パーソナルコンピュータ70のブラウザにより測位サーバYから提供される地図情報を閲覧し、通報発信機35の発信位置を確認する。
【0052】
この確認後、上述したように発信位置に最も近い事業者を検索し、その検索結果に基づいて当事業者に緊急出動要請を行う。この場合の要請は電話機を通じてアドバイザー兼監視者が直接行うか、検索処理に連携してパーソナルコンピュータ71からインターネット5を通じて電子メールを自動送信することによって行う。この際通報発信機35の現在位置の情報を地図を見ながら事業者に伝達する。
【0053】
一方緊急出動要請を受けたのがタクシー業者Tの場合には配車係りが、現在当該監視対象者宅に最も近い場所を走っている空車の車C1を探しだし(或いは自動的に検索し)、当該車の運転者に当該監視対象者の様子確認の指令をタクシー無線設備を利用して発するとともに、緊急通報を行った位置(場所)を伝達する。
【0054】
この出動指令を受けた運転者は、伝達を受けた場所へ向かって当該監視対象者を捕捉し、その様子を直接見ることで安否確認を行う。
【0055】
一方緊急出動要請を受けたのが介護事業者Kの場合には、介護事業者Kと契約関係にある登録ヘルパーの内、発信位置に最も近い場所に居住しているヘルパーに発信した場所に直接向かうように電話等により指令を発する。
【0056】
この指令を受けたヘルパーは自動車H或いはその他の手段で当該場所に向かって、当該監視対象者を捕捉し、その様子を直接見ることで安否確認を行う。勿論介護事業者Kの事業所から車などにより直接ヘルパーを向かわせても良い。
【0057】
ところで、緊急通報信号を発信した後、当該監視対象者が通報発信機35を携帯したまま移動すると、最初の緊急通報の発信位置へ行っても監視対象者を捕捉することができないことになる。
【0058】
そこで通報発信機35は、緊急通報信号を発信してからはリセットされるまで、移動体端末機能部36を一定時間間隔で動作させて、その動作時点でGPS受信部37が求めた位置情報を送信し、通報発信機35の位置が変わっても最新の位置情報を測位サーバY側に通報できるようにしても良い。この場合通報/安否確認センター7のアドバイザー兼監視者はインターネット端末であるパーソナルコンピュータ70のブラウザで閲覧している地図上で位置の移動を確認し、位置の移動があった場合には緊急出動車両の搭乗者に無線通信網或いは移動体通信網9を通じて最新の位置情報を伝えるようにする。これにより確実に監視対象者のいる場所に到達することができる。
【0059】
尚緊急出動車両にGPSナビゲーションシステムを搭載している場合には、例えば測位サーバYから受け取る位置情報をそのまま通報/安否確認センター7のパーソナルコンピュータ70から緊急出動車両に無線通信網或いは移動体通信網9を通じて転送し、緊急出動車両ではGPSナビゲーションシステムに接続された無線通信網或いは移動体通信網9に対応するデータ受信器で位置情報を受信し、その位置情報をGPSナビゲーションシステムに到達目標位置情報として受け渡し、GPSナビゲーションシステムのモニタの地図上に到達目標位置を示すとともに、当該緊急出動車両の走行に対してナビゲートするようにしても良い。
【0060】
また上述の構成では測位サーバYを設けているが、この測位サーバYを設けず、モニタリング用サーバー60で兼用するようにしても勿論良い。
【0061】
尚図4中、SPは通話用の受話器、MCは通話用の送話器、KYは操作/表示部であり、電池電源等の図示は省略している。
【0062】
【発明の効果】
請求項1の発明は、サービス対象者側の設備として、サービス対象者宅内に設定される1乃至複数の監視エリアに夫々設けられ、監視エリア内でのサービス対象者の行動を監視する行動監視センサと、手動操作によって緊急通報を行う通報発信機と、上記行動監視センサの監視出力に基づいた行動履歴データや上記通報発信機の緊急通報信号をサービス提供者側に通信網を介して送信する通報機と、電話通話手段とを少なくとも備え、サービス提供者側の設備として、通信網を介して送られてくる各サービス対象者の行動履歴データの分析によって、サービス対象者の行動が平常か非平常かを判断するためのデータ収集手段と、収集したサービス対象者の行動履歴データに基づく履歴報告を、サービス対象者の関係者に提示するための手段と、上記通報発信機からの緊急通報信号の受信時や上記データ収集手段を用いた判断が非平常の場合に、当該サービス対象者所有の電話通話手段を呼び出して安否確認を行うための段と、当該サービス対象者の様子を訪問確認するための緊急出動が必要と判断される場合に、サービス提供者側との間で契約登録されている緊急出動事業者側に訪問確認のための出動依頼を通信網を介して行う手段とを備えているので、家族と別居して暮らしている高齢者のようなサービス対象者にとって、宅内で怪我をしたり、或いは病気で倒れた場合にも安否確認サービスを受けることができ、そのため安心して生活がおくれ、しかも当該サービス対象者とは別居している家族や縁者等の関係者もサービス対象者の行動の履歴報告を見ることで、日頃の当該サービス対象者の行動の様子を知ることができ、そのため関係者に安心感を与える安否確認サービスを提供できるという効果がある。
【0063】
請求項2の発明では、請求項1記載の発明において、上記緊急出動事業者がタクシー事業者であって、サービス提供者側には、出動依頼時に訪問確認対象者宅が含まれる地域を営業地域とするタクシー業者を選択する手段を備え、出動依頼を受けたタクシー業者側では、配車中の車の運転者に訪問指令を出す手段として既存のタクシー無線設備を用いるので、緊急出動時においても迅速に行え、しかも既存の設備や業務を利用して緊急出動態勢取れるため、タクシー業者にとっても新たなビジネスチャンスを得ることができるという効果がある。
【0064】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、上記履歴報告の提示を、関係者の閲覧要求に応じて行うので、関係者が見たいときに履歴報告書を見ることができ、最も最新の行動の様子も知ることが可能となる。
【0065】
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、上記履歴報告の提示を、関係者へ定期的若しくは閲覧要求に応じて電子メールを送ることによって行うので、関係者の都合の良い時間に行動履歴データを見ることができ、しかも電子メールを読み出すことができる端末さえあれば、旅行先等においても行動履歴データを見ることができ、定期的に送られるようにすることでサービス対象者の行動の様子を確実に把握することができ、特に請求項5の発明は、請求項4の発明に置いて、上記電子メールの宛先がサービス対象者の家族若しくは縁者のメールアドレスであって、行動履歴の履歴報告を上記メールアドレスに対応する移動体端末やネットワーク端末で表示させるので、家族や縁者である関係者に一層の安心感を与えることができるという効果がある。
【0066】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、上記履歴報告の提示を、関係者へ定期的に電子メールを送ることによって行うので、関係者の都合の良い時間に行動履歴データを見ることができ、しかも電子メールを読み出すことができる端末さえあれば、旅行先等においても行動履歴データを見ることができ、しかも定期的に送られてくるので、サービス対象者の行動の様子を確実に把握することができ、家族や縁者である関係者に一層の安心感を与えることができるという効果がある。
【0067】
請求項4の発明では、請求項1又は2の発明において、上記履歴報告の提示を、関係者の閲覧要求に応じて行うので、関係者が見たいときに履歴報告書を見ることができ、最も最新の行動の様子も知ることが可能となる。
【0068】
請求項6の発明では、請求項1又は2の発明において、上記通報発信機には、宅外持ち出し時に、移動体通信網を通じてサービス提供者側へ緊急通報信号の送信が可能な移動体端末機能を備えているので、外出先で緊急事態が発生した場合にも通報することができ、サービス対象者にとって安心して外出できるという効果がある。
【0069】
請求項7の発明では、請求項6の発明において、上記通報機には、公衆電話網に接続されたPHSのデジタルコードレス電話の親機部を備え、上記通報発信機には、上記通報機の親機部に対する子機機能と屋外ではPHSの移動体通信網に接続される移動端末機能とを備えているので、一台の通報機を宅内用と外出用に兼用して使用でき、しかも通話手段を持つ移動端末機能を利用して、緊急通報時に様子を通話伝達することができ、サービス提供者側での安否の確認が容易に行える。
【0070】
請求項8の発明では、請求項7の発明において、上記子機機能と移動端末機能とを、上記親機部の通信圏に対する出入に応じて切り換える手段を上記通報発信機に備えているので、通報発信機を携帯するサービス対象者が在宅や外出を意識して動作モードを切り換える必要がないため、切り換え忘れ等による失報の発生も無く、サービス対象者にとって安心して使用できる。
【0071】
請求項9の発明では、請求項6乃至8の何れかの発明において、上記通報発信機に、GPS衛星の衛星電波を受信して現在の当該通報発信機の位置を演算するGPS受信部を備え、上記移動体端末機能から緊急通報信号を送信する時に、緊急通報信号とともにGPS受信部で演算して求めた当該通報発信機の現在位置の情報をサービス提供者側に送信するので、サービス対象者が外出中に緊急通報を行った場合、サービス提供者側に緊急通報の位置を確実に知らせることができ、緊急出動時にサービス対象者を確実に捕捉でき、迅速な安否確認が可能となる。
【0072】
請求項10の発明では、請求項9の発明において、上記緊急通報信号の発信後に、上記通報発信機の移動体端末機能から一定時間間隔でGPS受信部が演算して求めた現時点の現在位置情報を送信するので、サービス対象者が緊急通報後通報発信機を携帯したまま移動しても、その最新の位置をサービス提供者側で把握することが可能となり、緊急出動時のサービス対象者の捕捉が一層確実となる。
【0073】
請求項11の発明では、請求項9又は10のサービス提供者側の設備として、インターネットに接続された測位サーバを備え、該測位サーバでは、上記移動体端末機能から送信され、移動体通信網とインターネットとを介して送られくる上記通報発信機の現在位置の情報を受け取ると、当該現在位置を示す地図情報をサービス提供者側に設けたインターネット端末で閲覧可能なようにインターネットを介して提供するので、サービス提供者側でのサービス対象者の位置確認の把握が容易となり、緊急出動時のサービス対象者の捕捉をより一層確実に行える。
【0074】
請求項12の発明では、請求項9乃至11の何れかの発明において、サービス提供者側には、緊急出動事業者側の緊急出動用車両に上記現在位置情報を、緊急出動用車両に搭載のGPSナビゲーションシステムの到達指標情報として無線通信網を介して送信する手段を備えているので、緊急出動用車両の運転者は確実にサービス対象者の位置に速やかに且つ確実に到達させることができ、サービス対処者の安否確認が一層迅速に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の全体構成図である。
【図2】同上の通報機の構成図である。
【図3】同上のモニタリング用サーバーの概念的な構成図である。
【図4】同上で配信される電子メールの移動体端末での表示画面例図である。
【図5】本発明の実施形態2の全体構成図である。
【図6】同上に用いる通報発信機の構成図である。
【符号の説明】
1 サービス対象者(監視対象者)宅
21〜24 行動監視センサ
3 通報機
4 公衆電話網
5 インターネット
9 移動体通信網
10 関係者
6 生活モニタリングセンター
7 通報/安否確認センター
60 モニタリング用サーバー
70 緊急通報受信端末
71 パーソナルコンピュータ
35 通報発信機
A1… 監視エリア
T タクシー事業者
K 介護事業者
Claims (12)
- 高齢者のようなサービス対象者側の設備として、サービス対象者宅内に設定される1乃至複数の監視エリアに夫々設けられ、監視エリア内でのサービス対象者の行動を監視する行動監視センサと、手動操作によって緊急通報を行う通報発信機と、上記行動監視センサの監視出力に基づいた行動履歴データや上記通報発信機の緊急通報信号をサービス提供者側に通信網を介して送信する通報機と、電話通話手段とを少なくとも備え、
サービス提供者側の設備として、通信網を介して送られてくる各サービス対象者の行動履歴データの分析によって、サービス対象者の行動が平常か非平常かを判断するためのデータ収集手段と、収集したサービス対象者の行動履歴データに基づく履歴報告を、サービス対象者の関係者に提示するための手段と、上記通報発信機からの緊急通報信号の受信時や上記データ収集手段を用いた判断が非平常の場合に、当該サービス対象者所有の電話通話手段を呼び出して安否確認を行うための手段と、当該サービス対象者の様子を訪問確認するための緊急出動が必要と判断される場合に、サービス提供者側との間で契約登録されている緊急出動事業者側に訪問確認のための出動依頼を通信網を介して行う手段とを備えていることを特徴とする安否確認サービスシステム。 - 上記緊急出動事業者がタクシー事業者であって、サービス提供者側には、出動依頼時に訪問確認対象者宅が含まれる地域を営業地域とするタクシー業者を選択する手段を備え、出動依頼を受けたタクシー業者側では、配車中の車の運転者に訪問指令を出す手段として既存のタクシー無線設備を用いることを特徴とする請求項1記載の安否確認サービスシステム。
- 上記履歴報告の提示を、関係者の閲覧要求に応じて行うことを特徴とする請求項1又は2記載の安否確認サービスシステム。
- 上記履歴報告の提示を、関係者へ定期的若しくは閲覧要求に応じて電子メールを送ることによって行うことを特徴とする請求項1又は2記載の安否確認サービスシステム。
- 上記電子メールの宛先がサービス対象者の家族若しくは縁者のメールアドレスであって、行動履歴の履歴報告を上記メールアドレスに対応する移動体端末やネットワーク端末で表示させることを特徴とする請求項4記載の安否確認サービスシステム。
- 上記通報発信機には、宅外持ち出し時に、移動体通信網を通じてサービス提供者側へ緊急通報信号の送信が可能な移動体端末機能を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の安否確認サービスシステム。
- 上記通報機には、公衆電話網に接続されたPHSのデジタルコードレス電話としての親機部を備え、上記通報発信機には、上記通報機の親機部に対する子機機能と屋外ではPHSの移動体通信網に接続される移動端末機能とを備えていることを特徴とする請求項6に記載の安否確認サービスシステム。
- 上記子機機能と移動端末機能とを、上記親機部の通信圏に対する出入に応じて切り換える手段を上記通報発信機に備えていることを特徴とする請求項7記載の安否確認サービスシステム。
- 上記通報発信機に、GPS衛星の衛星電波を受信して現在の当該通報発信機の位置を演算するGPS受信部を備え、上記移動体端末機能から緊急通報信号を送信する時に、緊急通報信号とともにGPS受信部で演算して求めた当該通報発信機の現在位置の情報をサービス提供者側に送信することを特徴とする請求項6乃至8の何れか記載の安否確認サービスシステム。
- 上記緊急通報信号の発信後に、上記通報発信機の移動体端末機能から一定時間間隔でGPS受信部が演算して求めた現時点の現在位置情報を送信することを特徴とする請求項9記載の安否確認サービスシステム。
- サービス提供者側の設備として、インターネットに接続された測位サーバを備え、該測位サーバでは、上記移動体端末機能から送信され、移動体通信網とインターネットとを介して送られくる上記通報発信機の現在位置の情報を受け取ると、当該現在位置を示す地図情報をサービス提供者側に設けたインターネット端末で閲覧可能なようにインターネットを介して提供することを特徴とする請求項9又は10記載の安否確認サービスシステム。
- サービス提供者側には、緊急出動事業者側の緊急出動用車両に上記現在位置情報を、緊急出動用車両に搭載のGPSナビゲーションシステムの到達指標情報として無線通信網を介して送信する手段を備えていることを特徴とする請求項9乃至11の何れか記載の安否確認サービスシステム。
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