JP3714219B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品収納庫内に商品収納棚が配設され、商品収納庫の前面を開閉する断熱扉を備えた自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4を用いて従来よりある自動販売機について説明する。図4に示すように従来の自動販売機100は、本体2と、本体2にヒンジ2aにて支持された本体扉3とを備えて構成されている。本体2内には、商品収納庫4が形成されている。この商品収納庫4は、販売商品を冷却あるいは加温した状態で保温できるように断熱壁で囲まれており、前面に開口部41を有している。商品収納庫4内には販売商品を収納するための商品収納棚5が複数配設されている。商品収納庫4の開口部41は、上下断熱扉61、62によって開閉できるようになっている。上断熱扉61は、本体扉3に支持された展示扉31の背面に取り付けられており、本体扉3を開放することによって、上断熱扉61も開放されるように構成されている。一方、下断熱扉62は本体2側に図示しないヒンジにて支持されており、本体扉3の開閉とは別個に開閉するように構成されている。
【0003】
このように構成された従来の自動販売機100において、上下の断熱扉61、62と商品収納庫4とのシールを確実にするため、商品収納庫4の開口部41の周囲に配設されたシール部材のうち、上下断熱扉61、62の開放端部61a、62aと当接する開放端シール部材70を、その先端部が開口部41の前方にまで延出するように配設していた。
【0004】
このような構成は、たとえば、実開平6−59972号に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
こうした従来の自動販売機100においては、上下断熱扉61、62の開放端側に配設された商品収納棚をメンテナンス等で商品収納庫から引き出す、あるいは商品収納庫内に挿入するとき、開放端シール部材70の先端部が邪魔になるため作業性が悪く、なおかつ商品収納棚の着脱時に開放端シール部材70を破損してしまうといった不具合を有していた。このとき例えば開放端シール部材70を取り外し可能に構成すれば、商品収納棚5の出し入れ作業の妨げとならないようにできるが、このような構成では、開放端シール部材70の着脱作業が面倒であるとともに、開放端シール部材70の着脱作業の際に開放端シール部材を破損してしまうといった不具合を有し、また、開放端シール部材70の取り付けにバラツキが生じやすいため上下断熱扉61、62のシール性を損なう可能性もある。
【0006】
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、商品収納棚の着脱作業を容易に行うことのできる自動販売機を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る自動販売機は、断熱壁によって囲まれ前面に開口部を有する商品収納庫と、該商品収納庫内に配設され販売商品を収納する商品収納棚と、一側端が支持され前記商品収納庫の開口部を開閉する断熱扉と、前記開口部の周囲に配設され該断熱扉を閉じたときに断熱扉と当接するシール部材とを備えた自動販売機において、前記シール部材のうち、前記断熱扉の開放端部と当接する開放端シール部材は前記開口部の前方に延出する延出部を有し、該延出部を前記開口部の前方から退避させた状態で当該延出部を保持可能な保持手段を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
この構成によれば、開放端シール部材の延出部を開口部の前方から退避させた状態で保持させることができるので、開放端シール部材を取り外さなくても、商品収納棚の着脱の際に開放端シール部材が邪魔にならないようにすることができる。
【0009】
請求項2の発明に係る自動販売機は、請求項1の構成において、前記延出部は軟質樹脂で形成され、前記保持手段は前記延出部を前記開口部の前方から退避させた状態で嵌め込み保持可能な嵌合部を有していることを特徴とするものである。
【0010】
この構成によれば、延出部をはめ込み保持させる構成であるので、保持作業が容易に行える。
【0011】
請求項3の発明に係る自動販売機は、請求項2の構成において、前記保持手段は、前記商品収納庫を覆う本体の内側壁に配設された本体フレームであって、前記嵌合部は該本体フレームの上下方向に形成された溝であることを特徴とするものである。
【0012】
この構成によれば、本体フレームが保持手段を兼ねる構成であるので、コストを抑えることができる。
【0013】
請求項4の発明に係る自動販売機は、請求項2または請求項3の構成において、前記保持手段は、前記延出部が前記嵌合部に嵌め込まれた状態で、前記延出部を前記嵌合部方向に押さえつけるストッパ部材を備えているものである。
【0014】
この構成によれば、ストッパ部材によって延出部をより確実に保持することができる。
【0015】
請求項5の発明に係る自動販売機は、請求項1の構成において、前記開放端シール部材は軟質部を有し、前記保持手段は当該軟質部を変形させることによって前記延出部を前記開口部の前方から退避させた状態で保持するものであることを特徴とするものである。
【0016】
この構成によれば、軟質部を変形させて退避保持させるものであるので、延出部を退避させるための複雑な機構が不要である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
なお、従来の構成と同じものについては、従来の技術にて説明した符号と同一符号を付している。
【0019】
図1は本発明の自動販売機1の本体平面断面図である。図1に示すように、自動販売機1は、本体2と、本体扉3と、発泡ウレタン等の断熱壁43によって囲まれ前面に開口部41を有する商品収納庫4と、この商品収納庫4内に複数配設され販売商品を収納する商品収納棚5と、一側端がヒンジ(図5に示す従来の構成と同様)に支持され商品収納庫4の開口部41を開閉する上下断熱扉61、62と、開口部41の周囲に配設され上下断熱扉61、62を閉じたときに上下断熱扉61、62の背面と当接し商品収納庫4からの冷気・暖気もれを防ぐシール部材7とを備えて構成されている。
【0020】
なお、上下断熱扉61、62の構成は図4に示す従来の構成と同様であるため、説明は省略する。
【0021】
商品収納庫4は、2枚の断熱仕切板44によって3庫内に分割されており、断熱仕切板44の前端には上下方向に上下断熱扉61,62と当接してシールする仕切板シール44aが設けられている。
【0022】
本体2は、板金部材を溶接して箱状に形成したものであり、商品収納庫4の前方位置には、本体2の間口を補強するため両内側面に上下方向に延びる本体フレーム21が溶接固定されている。
【0023】
次に、図2を用いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0024】
図2(a)は自動販売機の平面断面図の要部拡大図である。図2(a)に示すように、開放端シール部材7aは、商品収納庫4の内壁面を形成する内箱4aと、本体フレーム21に挟持されることによって固定されている。この開放端シール部材7aは軟質樹脂と硬質樹脂との2色押出し成形によって形成されたものであり、内箱4aと本体フレーム21に挟持される硬質固定部71aと、硬質固定部71aから前方に延び上下断熱扉の開放端部61a、62a(図1参照)と当接する軟質シール部72a(図示肉厚部分)を備えてなり、この軟質シール部72a(図示肉薄部分)の先端部73a(延出部)は、商品収納庫4の開口部41の前方に延出している。
【0025】
このような構成においては、メンテナンス等で開放端側の商品収納棚5を庫外に引き出そうとするとき、図2(a)の矢印に示す如く、開放端シール部材7aの先端部73aが邪魔となる。
【0026】
そこで、本実施の形態では、本体フレーム21に上下方向に延びる溝部21a(嵌合部)を形成し、図2(b)に示す如く開放端シール部材7aの先端部73aを変形させてこの溝部21aに押し込み嵌合させることによって、先端部73aを商品収納庫4の開口部41の前方から退避させた状態で保持させることができるように構成している。すなわち、本実施の形態では、本体フレーム21が先端部73aの保持手段として機能するように構成している。
【0027】
このように、本実施の形態では開放端シール部材7aの先端部73aを商品収納庫4の開口部41の前方から退避させた状態で保持することができるので、商品収納棚5を庫外に引き出し、挿入する作業を容易に行うことができる。
【0028】
なお、本実施の形態では、図2(a)に示すように軟質シール部72aの前端部から本体フレーム21に向かって延びるひれ部74aを設けて構成しているが、このひれ部74aは、その先端が本体フレーム21に当接することによって、軟質シール部72aの不要な変形を防ぐものであり、上下断熱扉61、62の通常の開閉動作等によって、軟質シール部72aが変形し溝部21aに嵌り込まないようにするといった作用をもたらすものである。
【0029】
また、本実施の形態では、先端部73aの内面に切り欠き部75aを設けていが、この切り欠き部75aは、先端部73aを溝部21aに押し込む際に変形のきっかけをつくるとともに、溝部21aに押し込んだときに図2(b)に示す如く、軟質シール部72aを溝部21aに馴染ませて嵌合状態を保持させるといった作用をもたらすものである。
【0030】
商品収納棚5のメンテナンスが終了し、溝部21aに嵌合させた軟質シール部72aを元の状態に戻すには、図2(b)の状態において先端部73aをつまんで引っ張り出せば良い。
【0031】
このように、本第1の実施の形態によれば、開放端シール部材7aの先端部73aを開口部41の前方から退避させた状態で保持させることができるので、商品収納棚5の着脱の際に開放端シール部材7aが邪魔にならず作業が容易となる。また、開放端シール部材7aを取り外さなくても、商品収納棚5の着脱の際に開放端シール部材7aが邪魔にならないようにすることができる。また、先端部73aをはめ込み保持させる構成であるので、保持作業が容易である。また、本体フレーム21が保持手段を兼ねる構成であるので、コストを押させることができる。また、開放端シール部材7aの軟質部分を変形させて先端部73aを退避させるものであるので、退避させるための複雑な機構が不要であるといった効果を奏するものである。
【0032】
次に、図3を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0033】
図3(a)は自動販売機の平面断面図の要部拡大図である。本第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形態にストッパ8を追加したものである。このストッパ8は開放端シール部材7aと上下方向略同寸法で形成されたものであって、図2(a)に示す如く、補強部材21に螺子8aにて着脱可能に取りつけられる。通常の使用状態では、ストッパ8の先端部が軟質シール部72aの本体フレーム21側に位置し、ひれ部74aとともに、軟質シール部72aの不要な変形を防止するようになっている。そして、軟質シール部72aの先端部73aを開口部41の前方から退避させる場合には、螺子8aを緩めてストッパ8を一旦取り外し、図3(b)に示す如く、軟質シール部72aを溝部21aに嵌めこんだ後、再度ストッパ8を螺子8aにて取りつけて、この先端部73aを溝部21aに向かって押さえつける。このようにすることで、先端部73aをより確実に保持することができる。そして、商品収納棚5のメンテナンスが終了し、軟質シール部72aを元の状態に戻すには、図3(b)の状態において、ストッパ8をはずし、先端部73aをつまんで引っ張り出したのち、軟質シール部72aの本体フレーム21側にストッパ8を取りつければ良い。
【0034】
このように、本第2の実施の形態によれば、ストッパ8によって先端部73aをより確実に保持することができるといった効果を奏する。
【0035】
なお、本第2の実施の形態の如く、ストッパ8を設ける場合には、軟質シール部72aが溝部21aに嵌合保持されるような構成は必ずしも必要ではない。すなわち、溝部21aがなくても、先端部73aが開口部41の前方から退避する位置まで軟質シール部72aを変形させ、これをストッパ8によって保持するように構成すれば、同様に開放端シール部材7aが商品収納棚5の引き出し作業の邪魔にならないようにすることがにできる。
【0036】
なお、第1及び第2の実施の形態で示した、開放端シール部材7a、溝部21a、ストッパ8の形状はこれに限定されたものではない。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、開放端シール部材の延出部を開口部の前方から退避させた状態で保持させることができるので、開放端シール部材を取り外さなくても、商品収納棚の着脱の際に開放端シール部材が邪魔にならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の本体平面断面図である。
【図2】本発明第1の実施の形態に係る自動販売機の平面断面図の要部拡大図であり、(a)は開放端シール部材の延出部が開口部の前方に延出した状態を示す図、(b)は開放端シール部材の延出部が保持手段に保持された状態を示す図である。
【図3】本発明第2の実施の形態に係る自動販売機の平面断面図の要部拡大図であり、(a)は開放端シール部材の延出部が開口部の前方に延出した状態を示す図、(b)は開放端シール部材の延出部がストッパ部材によって保持された状態を示す図である。
【図4】従来の自動販売機の斜視図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
2 本体
3 本体扉
4 商品収納庫
5 商品収納棚
7 シール部材
7a 開放端シール部材
8 ストッパ
8a 螺子
21 本体フレーム(保持手段)
21a 溝部(嵌合部)
41 開口部
43 断熱壁
61 上断熱扉
62 下断熱扉
61a 開放端部
62a 開放端部
72a 軟質シール部(軟質部)
73a 先端部(延出部)
74a ひれ部
75a 切り欠き部
Claims (5)
- 断熱壁によって囲まれ前面に開口部を有する商品収納庫と、該商品収納庫内に配設され販売商品を収納する商品収納棚と、一側端が支持され前記商品収納庫の開口部を開閉する断熱扉と、前記開口部の周囲に配設され該断熱扉を閉じたときに断熱扉と当接するシール部材とを備えた自動販売機において、
前記シール部材のうち、前記断熱扉の開放端部と当接する開放端シール部材は前記開口部の前方に延出する延出部を有し、
該延出部を前記開口部の前方から退避させた状態で当該延出部を保持可能な保持手段を備えたことを特徴とする自動販売機。 - 前記延出部は軟質樹脂で形成され、前記保持手段は前記延出部を前記開口部の前方から退避させた状態で嵌め込み保持可能な嵌合部を有していることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
- 前記保持手段は、前記商品収納庫を覆う本体の内側壁に配設された本体フレームであって、前記嵌合部は該本体フレームの上下方向に形成された溝であることを特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
- 前記保持手段は、前記延出部が前記嵌合部に嵌め込まれた状態で、前記延出部を前記嵌合部方向に押さえつけるストッパ部材を備えていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動販売機。
- 前記開放端シール部材は軟質部を有し、前記保持手段は当該軟質部を変形させることによって前記延出部を前記開口部の前方から退避させた状態で保持するものであることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
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