JP3714852B2 - 光量調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラ等の光学機器に装備される絞り装置等の光量調整装置であって、特に光量を減衰するためのフィルタを備えた光量調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば光量絞り装置の光量調整フィルタ、一般にNDフィルタ14(ニュートラル・デンシティ・フィルタ)は、図5に示すように、絞り羽根11に接着剤15で貼り付けられ、絞り羽根11の開口部11aから光量を減衰させるためのフィルタ使用面14aが所定量開口部11aに迫り出した状態で貼り付けられる。
【0003】
このNDフィルタ14の貼り付けは、一般に貼り付け用の冶工具40を用いて行われている。図5(a)に示すように、貼り付け用冶工具40は、その中央部に絞り羽根11とNDフィルタ14を手で押さえ、貼り付け位置を決めるための位置決め用外形を形成した突出段部40aを有している。(b)は絞り羽根11にNDフィルタ14を貼り付けた後の状態を示したもので、その貼り付けは、まず絞り羽根11の開口部11aを冶工具40の突出段部40aに手で押さえながら固定し、その状態を維持させながらその上にNDフィルタ14を冶工具40の突出段部40aに重ねるように載置した上で、一方の手で前記絞り羽根11とNDフィルタ14の位置がずれないように保持しながら、他の手で接着剤15をNDフィルタ14の接着部14mに塗布して絞り羽根11と接合するといった手順で行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記示した貼り付け用の冶工具40を利用し、手で押さえながら行う方法では、しばしば接着の際に重ね合わせ状態にある絞り羽根11とNDフィルタ14の一方が手振れ等の原因で冶工具40の位置決め位置からずれてしまったり、接着剤15の乾き方にむらがあって当初の貼り付け位置からずれてしまったりして正確な位置精度を確保することが困難であった。このため、適正な光量調整を行い得ないといった問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、光量調整手段である絞り羽根と光量調整フィルタ(NDフィルタ)との接合の際に、両者の位置ずれを起こすことなく、精度よく接合位置が決定でき、適正な光量調整を行い得る光量調整装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る光量調整装置は、開口部を開閉駆動し光量を調整する光量調整手段と、該光量調整手段の前記開口部に望む所定位置に貼り付けられた光量調整フィルタとを備えた光量調整装置において、前記光量調整手段と光量調整フィルタとを貼り付ける位置決め用の貫通した孔部若しくは切り欠き部からなる位置決め手段を、光量調整手段と光量調整フィルタの両方において、それぞれ対峙した位置で、しかも前記開口部に望む部分を避けた位置に設けたことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、光量調整手段と光量調整フィルタの両方に孔部若しくは切り欠き部の貼り付けの位置決めを設けることによって、冶工具を使用することなく位置ずれを起こさない貼り付け装着ができる。しかも、単に冶工具にあてがう場合に比べ位置ずれが規制でき、また、あてがう際の負荷による光量調整フィルタの歪みや位置ずれを抑えることができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の光量調整装置において、前記光量調整手段が複数設けられ、前記位置決め手段の孔部若しくは切り欠き部が、前記光量調整フィルタが貼り付けられた光量調整手段以外の光量調整手段により光学的に塞がれてなることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、位置決めのための孔部若しくは切り欠き部による開口部以外の光漏れを複数設けられた光量調整手段のみで防止することができる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の光量調整装置において、前記位置決め手段の孔部若しくは切り欠き部が、光量調整手段と光量調整フィルタの両部材の対向位置に設けられた冶工具孔からなることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、光量調整手段と光量調整フィルタの両方に対向し、冶工具孔となる孔部若しくは切り欠き部を設けることによって、貼り付け時に光量調整手段と光量調整フィルタの両方を押え込まなくても容易に貼り付けることが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に基づいて、本発明に係る光量調整装置を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例である絞り装置を示す分解斜視図である。この絞り装置は、光量調整部10、該光量調整部10を適宜開閉駆動する駆動部20、該駆動部20に外部装置から電源を供給するための接続端子部30とから構成されている。
【0017】
光量調整部10は、絞り羽根11,12と、絞り羽根11の開口部の適宜位置に貼り付けられ、撮り込む光量が強い場合に開口部を覆い光量を減衰させるためのNDフィルタ14(ニュートラル・デンシティ・フィルタ)と、開口部13a及びこの開口部13aを適宜開閉する絞り羽根11,12をスライド自在に支持する突起爪13b,13c及び駆動部20を固定支持する折り曲げ固定部13e,13gを形成した地板13を備える。
【0018】
前記光量調整部10を適宜開閉する駆動部20は、地板13の折り曲げ固定部13e,13gにより係止される係止爪23aと、駆動部20の両脇から延設し、地板13の切り欠き孔13d,13fを介し絞り羽根11,12の作動連結スリット11s,12sと係合する連動アーム22a,22bと、外周部23に駆動コイルと制動コイルを重ね巻きした導電コイル24と、その導電コイル24の各コイル端を電気的に引き出すための口出し端子25と、筐体内部に回動可能に支持され前記連動アーム22a,22bを揺動するマグネットロータ21、該マグネットロータ21の非作動時の位置を磁気的に決める一部側面26aがカットされたC字形状の磁性体からなるヨーク26を有する。
【0019】
前記駆動部20に外部装置から電源を供給し適宜駆動するための接続端子部30は、駆動部20に半田付け固定される支持部31に導電コイル24の各口出し端子25を外部電源に接続する電極パターン32と、マグネットロータ21の磁極に対峙しその磁気変化を検知すると共に、その時の絞り開口量を検出し適正な絞り量に制御するための制御信号を出力する磁気検出素子33を有する。
【0020】
以上の構造からなる絞り装置は、カメラ等の光学機器のレンズユニット内に装着され、開口部13aを通過する光量を絞り羽根11,12で絞り込むことで光量調整を行う。その際に、外光輝度が高くなるにつれ絞り込み、所定量の絞り込み位置よりNDフィルタ14が光路内に入り込むことで光量を透過減衰させると共に、絞り羽根11,12による絞り込み量を大きくし、回折現象を防止する。
【0021】
次に、上記絞り装置の絞り羽根11に設けられるNDフィルタ14の貼り付け構造について図2乃至図4に基づいて説明する。図2はNDフィルタ14の貼り付け構造の第1の実施形態を示したもので、(a)は貼り付け前、(b)は貼り付け後の状態を示したものである。図に示すように、冶工具40には位置決めピン40b,40cが設けられる。絞り羽根11には前記位置決めピン40b,40cに嵌合される孔11bと、長孔11cが形成され、NDフィルタ14にも同様に位置決めピン40b,40cに嵌合し位置決めされる孔14bと、長孔14cが形成される。NDフィルタ14には、さらにフィルタ使用面14aに接着剤15が流れ出さないように形成された溝状の接着部14mを有する。図示するように冶工具40に絞り羽根11をセットした上でNDフィルタ14を重ね合わせて保持し、接着剤15を使ってNDフィルタ14の接着部14mと絞り羽根11を接合する。しばらくそのままの状態で接着剤15がある程度乾くまで放置し、位置ずれしないようにして完全に固着させる。
【0022】
図3はNDフィルタ14の貼り付け構造の第2の実施形態を示したもので、(a)は貼り付け前、(b)は貼り付け後の状態を示したものである。本実施形態は上記実施形態とは異なり、冶工具40には何の加工も施さず、絞り羽根11に直接NDフィルタ14を貼り付ける構造のものである。図に示した冶工具40は作業台として使用した例であり、特にこの冶工具40を用いなくてもよい。前記絞り羽根11には位置決め用の凸部11h,11iが形成され、一方絞り羽根11に載置されるNDフィルタ14には前記凸部11h,11iに嵌合される凹部14d,14eが形成される。また、上記第1の実施形態で示したのと同様に、フィルタ使用面14aに接着剤15が流れ出さないよう形成された接着部14nを有する。接合手順はNDフィルタ14の凹部14d,14eを下にして、絞り羽根11の位置決め用の凸部11h,11iに重ね合わせて保持し、接着剤15を使ってNDフィルタ14の接着部14nと絞り羽根11を接着する。その後接着剤15がある程度乾くまで放置し、位置ずれしないようして完全に固着させる。
【0023】
図4はNDフィルタ14の貼り付け構造の第3の実施形態を示したもので、(a)は貼り付け前、(b)は貼り付け後の状態を示したものである。この実施形態は上記第2実施形態と同様に、絞り羽根11に直接NDフィルタ14を貼り付ける構造のものであり、冶工具40は作業台として使用した。前記絞り羽根11には位置決め用の突起11d,11e,11f,11gが4個所形成され、一方のNDフィルタ14には前記位置決め用の突起11d,11e,11f,11gに対応した切り欠き部14g,14h,14i,14jが形成される。さらに上記第1及び第2の実施形態と同様にフィルタ使用面14aに接着剤15が流れ出さないように接着部14mを設けている。接合方法は、図示するようにNDフィルタ14の切り欠き部14g,14h,14i,14jを絞り羽根11の位置決め用の突起11d,11e,11f,11gに係合させ重ね合わせた状態に保持し、接着剤15を使ってNDフィルタ14の接着部14mと絞り羽根11を接着し、接着剤15が乾くまで放置し、位置ずれしないようにして完全に固着させる。この第3の実施形態は上記第2の実施形態に比べ係合箇所が多いため、より安定した状態での接合でき、位置ずれも起きにくい。
【0024】
上記図2乃至図4に示した実施形態のように、NDフィルタ14や絞り羽根11とに貼り付け用の位置決め手段を設けるだけで精度よく、また、位置ずれを起こすことなく確実に貼り付けができる。しかもその接着作業も容易に行うことができるため、工数の低減化が図られる。
【0025】
尚、NDフィルタを光量調整手段に対して位置決めし、接合するために設けられた孔部若しくは切り欠き部等の係合部材は、通常もう一方の光量調整手段により遮蔽されるか、光量調整手段をスライド自在に支持する地板によって遮蔽され、カメラ等の開口部に光が漏れる等の問題も発生することがない。また、上記実施例では光量調整手段として開口部の開口径を絞り込む絞り羽根にNDフィルタを貼り付けてなるものであるが、単にNDフィルタを開口部に出し入れする羽根に似た形状の部材に貼り付けたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光量調整装置の部分分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るNDフィルタの貼り付け構造を説明するための斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るNDフィルタの貼り付け構造を説明するための斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係るNDフィルタの貼り付け構造を説明するための斜視図である。
【図5】従来のNDフィルタの貼り付け構造を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
11 絞り羽根
11a 開口部
14 光量調整フィルタ
14b,14c 孔部
Claims (3)
- 開口部を開閉駆動し光量を調整する光量調整手段と、該光量調整手段の前記開口部に望む所定位置に貼り付けられた光量調整フィルタとを備えた光量調整装置において、
前記光量調整手段と光量調整フィルタとを貼り付ける位置決め用の貫通した孔部若しくは切り欠き部からなる位置決め手段を、光量調整手段と光量調整フィルタの両方において、それぞれ対峙した位置で、しかも前記開口部に望む部分を避けた位置に設けたことを特徴とする光量調整装置。 - 前記光量調整手段が複数設けられ、前記位置決め手段の孔部若しくは切り欠き部が、前記光量調整フィルタが貼り付けられた光量調整手段以外の光量調整手段により光学的に塞がれてなることを特徴とする請求項1記載の光量調整装置。
- 前記位置決め手段の孔部若しくは切り欠き部が、光量調整手段と光量調整フィルタの両部材の対向位置に設けられた冶工具孔からなることを特徴とする請求項1又は2記載の光量調整装置。
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