JP3715430B2 - 水冷式スラスト燃焼火格子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は廃棄物および塵芥を高い発熱量で燃焼するに特に適した廃棄物燃焼プラントの水冷式スラスト燃焼火格子に関するものである。このようなスラスト燃焼火格子は火格子板または火格子バー列から成る静止火格子レベルと可動火格子レベルとを有し、これらの火格子が階段状に相互の上に載置される。これらのスラスト燃焼火格子は、火床が本質的に水平となりまたは一般に20゜乃至これ以上の傾斜角度で傾斜するように組立る事ができる。これらの火格子板は好ましくは鋼板から成り、パネル状中空部品を成し、この中空部品が火格子通路の幅全体わたって延在し、その中を冷媒としての水が流れる。
【0002】
2番目ごとの火格子板が可動であって、火炎をかき立てまたは搬送行程を成す。前方送り火格子の場合、可動火格子板の前端は燃焼材料を前方の次の火格子板の上に落とす。これに対して逆送り火格子は後方から前方に傾斜した段階構造を成し、いわば逆送り火格子を成し、可動火格子板の先端縁がその後方に燃焼材料を送り、これらの材料が火格子の傾斜にそって後方に落下する。可動火格子、すなわち2つの制止火格子板間の火格子板はそれぞれの傾斜の下降方向において集合的に左右に移動させられる。これにより、45乃至120分間の長い滞留時間火格子上にある燃焼中の廃棄物は絶えずひっくり返され火格子上に均一に分布させられる。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
EP−0,621,449は水冷スラスト燃焼火格子を開示している。この火格子は、火格子通路の幅全体に延在する火格子板を有する。すなわち火格子レベルあたり複数の火格子バーによって構成されていない。可動火格子板は静止火格子板と同様にその後端縁においてクロスバーによって懸垂され、これらのクロスバーが作動時に集合的に前後に移動する事により、可動火格子板を運動させる。
【0004】
このような可動火格子板の運動手段の1つの問題点は、火格子板の側面と外側パネルとの間に詰まった異物が火格子板を側面に片寄らせ、すなわち上から見た時に隣接の静止火格子板に対して正確に平行でなくなる事にある。もしこの可動火格子板がこの位置において移動させられると、大きなテコ力が生じ、その結果、この火格子板が外側パネルと接触するにいたる。従ってこの場合に必要とされる駆動力が高くなる。大きな摩擦力によって生じる摩耗が顕著となり、火格子全体の寿命を短縮させる。さらに、燃焼工程を最適化するために望ましい各可動火格子板の個別ドライブが異常に高いコストでしか設置できない。
【0005】
PCT/IB94/00413が可動火格子板の個別駆動を特徴とするスラスト格子モジュールを開示している。この場合、可動火格子板は鋼ローラ上を転動するが、外側側面パネルに対してのみ滑り摩擦によって案内される。駆動は、各火格子板のほぼ中心と接触する油圧ピストン−シリンダユニットによって実施される。この構造によっても火格子板の側方への片寄りを避ける事は不可能である。小さな粒子が火格子板と外側パネルとの間に詰まると、非常に高い摩擦力が生じ、第1にこの摩擦力を克服するために対応の大型油圧シリンダを必要とし、第2に対応の高い摩耗を生じる。
【0006】
従って本発明の課題は、可動火格子レベルを個別に移動させる事ができ、摩耗が非常に少なく、このようにして装置の寿命を延長する事ができまた燃焼工程を目標通りに最適化する事ができ、また火格子を通して落下する廃棄物の量を最小限にする水冷式スラスト燃焼火格子を提供するにある。またこのスラスト燃焼火格子は組立てが簡単で操作容易でなければならない。例えば1つのバージョンにおいて、この火格子は燃焼工程中に装置下方スペースからアクセスする事ができ、またこの下方スペースの中に火格子板の各ドライブを個別に配置する事ができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題は、それぞれの前端下側縁において相互に載置されて階段状を成しそれぞれ火格子通路の幅全体にそって延在する複数の交互に配置された静止中空火格子板および可動中空火格子板または火格子通路の幅全体にそって延在する複数の相互に隣接して組立られた火格子板を含み、各可動火格子板が油圧シリンダ−ピストンユニットによって駆動されるようにした破棄物燃焼用水冷式スラスト燃焼火格子において、前記可動火格子はその側面において、パネルによって限定され、これらのパネルは水冷式中空型材から成り、これらの型材は縦方向において相互に密封的にフランジ連結された少なくとも2本の型材から成り、これらのパネルはこれらのパネルに対して垂直に走る複数の水平に配置された離間バーによって相互に剛性的にネジ止めされ、また前記パネルの間において、フラッシング空気および冷却水を供給するため同様に相互にフランジ連結された他の2つの中空型材が一部の相互に離間されたバーに対して固着され、また静止火格子板の後側面がそれぞれ1つの離間バーの上に載置され、これに対して可動火格子板の後側は水平軸線を有する少なくとも1つの鋼ローラの上に載置され、この可動火格子板の前側の各側面はこの火格子板に対して直角に走る軸線を有する鋼ローラによって案内され、また可動火格子板の前部には、フラッシング空気を供給するための細長い溝穴状のダクトが密封的に穿孔され、これらのダクトが火格子板の表面から突出する事を特徴とする廃棄物燃焼用水冷式スラスト燃焼火格子によって解決される。
【0008】
以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが本発明はこれに限定されない。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のスラスト燃焼火格子の基本構造およびその本質的成分を図1において最も明瞭に見る事ができる。図1はこのような燃焼火格子の組立て中に見られるような斜視図であって、一部の格子板を除去してサブストラクチャを自由に見る事ができる。この燃焼火格子は搬送方向に下方に傾斜している。相互に平行に走る2つの垂直鋼壁体1、2が複数の離間バー3、4によって相互に安定的に連接されている。これらの離間バー3、4は燃焼火格子に対して横方向に延在し、相異なる2段階において、2つの側面鋼壁体1、2の間の幅を横断する。燃焼火格子の左右の2つの垂直鋼壁体1、2は相互に適当にネジ止めされた複数の鋼パネルから成る。離間バー3、4がこれらの鋼板を貫通し、またこれらのバーはその両端においてネジ山を備え、その先細端部とナット7とによって側面鋼板1、2に対してきつくネジ込まれる。上レベルの離間バーまたはクロスバー3は同時に、その上に載置された静止燃焼火格子板5の支持ロッドとしても役立つ。最下静止火格子板5の前縁は両側の鋼壁体1、2の間に溶接された排出リップ22に当接し、その後縁は第1上方離間バーまたはクロスバー3の上方に懸垂されている。次の可動火格子6の前側下縁は下方の第1静止火格子板5の上に載置される。各火格子板の傾斜前側には一次空気溝穴25が穿孔され、これらの溝穴を通して燃焼用の一次空気が下から吹き通される。鋼壁体1、2の上縁にそって、四角な断面の管8、9の形の2つの中空形材が上下に少し片寄って配置され、その下端は溶接によって密封されている。これらの管8、9は火格子の両側パネルを成し、火格子が作動している時に燃焼火床の側面を限定する。これらの管8、9は水冷され、下から上に強制的に水を供給されるので、その内部は常に水によって完全に充填されている。
【0010】
また各火格子板5、6は鋼板から成り、また中空体として形成され、その内部に水を強制的に供給されて、常に完全に水を充填され、これによって空気泡の形成を防止する。従って燃焼物質と接触させられるすべての鋼板部品は、側面パネル8、9であれ火格子板5、6であれ、その鋼板の後側面において連続的に水で被覆される。これは火と接触するすべてのの部品が連続的に冷却され安定温度に保持されるので、実際上膨張の生じない事を意味する。これはまた火格子の構造が著しく簡単になる事を意味する。火格子構造の安定性は本質的に離間バーまたはクロスバー3、4によって得られ、これらのバーが前述のように2つの平行レベルで2つの外側鋼板1、2を支持し控える。火格子の中心軸線の両側に、前記のクロスバー3、4の中間に、正方形断面の他の2つの中空形材10、11が延在し、これらの形材10、11はその下側面および上側面の二、三の点において、これらの形材に対して垂直に走るクロスバー3、4と連接されている。
【0011】
これらの正方形断面形材の一方、すなわち正方形管10は火格子板5、6の下端から上端に冷却水を供給し、これに対して他方の管11は下記に詳細に説明するように可動火格子板6の駆動のために冷却フラッシング空気を供給する。これらの2つの平行に延在する管10、11の間に可動火格子板6の支持部品12が配置されている。これらの支持部品12は2つの正方形管10、11を貫通する2つのボルト13、14によってこれらの管10、11に固着されている。そのため、正方形管または中空形材10、11は、支持部品12の保持ボルト13、14を収容するように設計された内径を有するクロスバーを溶接されている。
【0012】
支持部品12そのものは対応の火格子板面に対して平行に延在する鋼ローラ15と、その左右に、垂直面において作用する鋼ローラ16、17とを有する。同時に各支持部品12に対して油圧シリンダ18が連接され、このシリンダのシリンダロッド19が可動火格子板6の下側面に連接されて、この火格子板6を駆動する。この図において部品12の上に載置された火格子そのものは、この場合単に破線で示してある。この支持部品12はその下側面に中心案内グルーブを備え、このグルーブによって鋼ローラ16、17の上に載置され、これらのローラは、火格子板が移動される時に、この案内グルーブの側面にそって転動する。これらの案内グルーブの内側幅は、その中に係合する鋼ローラ15の直径より少し大に成されて、従って火格子板は火格子路線によってローラ15によって十分に案内される。可動火格子板の前側を案内するため、パネル8の上に他の鋼ローラ20、21が載置されている。
【0013】
対応の火格子板の前端下側面の両側に凹部が備えられ、この凹部は各側において、案内面が火格子板の側面に対して平行に走るがこの側面に後退させられまたこれらの案内面の上において鋼ローラ20、21が往復運動しながら転動するように成されている。すべての可動火格子板はいわば3点支持構造である。駆動装置の配置された中心部の後方に向かって、火格子板は対応の鋼ローラ15,16、17によって水平方向および垂直方向に案内され、正面において火格子板は鋼ローラ20、21によって左右に案内されるが、その前端下側縁は往復運動に従って次の静止火格子板の上に載置されて滑動する。そのためその前端下側縁は耐摩性材料から成る滑りシューを備え、このシューは対応の火格子板を取り替える必要なく随時交換する事ができる。
【0014】
前述の構造の利点は、可動火格子板が正確に案内され、また側面にそって摩擦が生じない事である。これは小部品の落下を防止する程度に小さいが滑り摩擦の生じない程度に大きい間隙が常に存在するように側面案内構造が調整されるからである。このような正確な案内構造の故に、通常の構造のように火格子板が側面に向かって曲がる事がない。従来このようなゆがみの生じた時、火格子板はそのゆがみを生じた閉塞物体が火格子板とパネルとの間隙から落下するかまた押出されるまで、大きな滑り摩擦に対抗して大きな力をもって前後に動かされるだけであった。しかしこのような閉塞物体の落下が生じるまでに大きな滑り摩擦力が生じ、これが対応の高い磨耗と破断とを生じた。
【0015】
このような磨耗と破断は可動火格子板を取り付けて案内するための本発明の構造によって除去され、これによって火格子板の寿命が増大される。本発明の構造の他の利点は、火格子板が鋼ローラの上を案内されるので、火格子板を従来動かす際に克服しなければならなかった滑り摩擦よりはるかに小さい力で火格子板を操作できる事にある。従って本発明の構造においては、それぞれの可動火格子板について別々のコンパクトな油圧シリンダ−ピストンユニットの形の小型駆動ユニットを使用する事ができる。この故に各可動火格子板を個別に駆動する事ができ、これは火炎をできるだけ幾何学的に保持する必要性と一致するものである。燃焼状態および燃焼物質の挙動に従って、オペレータは火格子板をわずかに上下運動させる事によって特定の場所で火炎を生じる事ができ、または燃焼物質を火格子にそって大きく運動するように搬送する事ができる。2本の縦方向の正方形断面管10、11の間に支持部品12を配置した構造の故に、火格子が作動している時でさえもいずれかの駆動ユニットを交換する事ができる。これは、火格子板5、6が火格子通路の幅全体に渡って延在する事により可能となり、また他のバージョンにおいては、複数の火格子板が前後に連接されて、相互間に間隙なしで火格子通路の幅全体をカバーし、従って火格子を通して下方の技術者の上に実際上なにも落下しないようにする事ができる。
【0016】
単一の火格子レベルを形成するように複数の火格子板を相互に連接する場合、火格子の幅の一部にそってそれぞれ延在する個々の火格子板を相互にネジ止めまたは溶接する事によって実施する事ができる。このようにして2枚、3枚またはこれ以上の隣接配置された火格子板が相互に接合されて単一の火格子レベルを形成する。
【0017】
さらに燃焼火床全体の水冷により火格子下方の温度は技術者が火格子の下で問題なく留まって作業する事ができ範囲に保持される。最後に各支持部品12は正方形断面管10、11上にボルト13,14によって懸垂されるが、後方のボルト13を離脱して支持部品全体を後方に傾斜させこのようにして油圧シリンダ18のヒンジにアクセスして、シリンダをきわめて容易に分解する事が可能である。図1は火格子通路の長さの一部を成す。火格子通路全体はしばしばこのような数個の区画から成る。そのため正方形断面管10、11とパネル8、9の末端は、隣接区画のパネルおよび正方形管に密封的に接続されるようにフランジ51、52を備える。この構造は工場で火格子通路の全長のそれぞれの区画を修理し、次にこの工場において火格子通路全体を迅速に組立る事ができる。このようにして、複雑な特殊輸送および現場での長時間を有する組立作業が避けられる。
【0018】
火格子板の水冷は、正方形断面管10の中において、冷却水が下から上に流れるような接続によって実施される。例えば冷却水送入チャンネルと同一水準またはこれより高い水準に配置された冷却水タンクから、冷却水をパイプを通して正方形断面管10の底部に電動ポンプによって輸送し、この管10の中で3、4バールの圧力に保持される。2つの隣接火格子板から成るセットが一定の火格子面を成すので、これらのセットが冷却水循環路に対して直列に接続される。そのため正方形断面管10から水が各セットの2つの火格子板に引き出され、この水がニップルまたはソケットを通して下方から流れて、第1火格子板の中に耐熱導管を通して送入される。内部に入った水は、気泡の生じないように設計されたラビリンス通路を通して流れので、各火格子板中の中空スペース全部が水によって完全に満たされる。火格子板内部の水チャンネルの末端に他の接続部が備えられ、この接続部から他の耐熱導管が第2隣接火格子板まで延在し、この第2火格子板の中で水が再びチャンネルを通して流れて、その末端において水はホースを通して戻し管の中に入り、この戻し管そのものが開放型給水タンクに戻る。このようにしてそれぞれ2つの隣接火格子板について1つの水接続点が正方形断面管10の上に配置され、また冷却水はそれぞれの戻り管を通して給水タンクに戻される。
【0019】
他方、正方形管11は水を送る事なく、この正方形管の中には下記の目的から空気ポンプによって加圧空気が保持される。これは各可動火格子板に対してそれぞれ油圧シリンダを備えた駆動ユニットが備えられ、これらの油圧シリンダが管ジャケットの中に収容されているので、ジャケットと実際の油圧シリンダとの間に間隙が残存しこの間隙が正方形断面管11から空気を噴入されて管ジャケットがフラッシング・シリンダを成すからである。そのため空気が正方形管の内部から油圧シリンダの備えられた正方形断面管11にそった各点から引き出され、この空気が導管を通して管ジャケットの中に送られ、この管ジャケットが油圧シリンダを包囲してフラッシング・シリンダを成す。
【0020】
各管ジャケットはその前端において開いているので、フラッシング空気がそこから流出して火格子下方の区域に入り、そこで一次空気と混合する。しかしこのフラッシング空気の体積は一次空気の体積と比較して無視可能であり、従ってフラッシング空気は燃焼に対してほとんど影響しない。このパイプジャケットのフラッシングは使用される油圧シリンダとこれらのシリンダから突出するピストンロッドからダストおよび汚物を除去する事によって駆動ユニットの寿命を延長させる。他方、この循環空気は当然に冷却効果を有し、これは圧油が過熱しないように冷却するのに役立つ。
【0021】
火格子板の下方区域は火格子通路の長さにそって数個の下方吸引区域に分割される。各定置火格子板の下方に、隔壁が備えられ、これらの隔壁は隣接の下方吸引区域を機密的に分離する。一次空気はそれぞれ別個の通風器によって各下方吸引区域の中に吹き込まれ、次にこの空気が一次空気溝穴を通して燃焼空気に達する。一次空気の体積は各通風器の速度を変動させる事によって調整する事ができる。このように各火格子区域の中への一次空気の供給量を変動できる事は幾何学的火炎の形成に役立つ。火炎をターゲットとして、所要量の空気が正確に供給されるからである。
【0022】
図2はスラスト燃焼火格子の4枚の連続火格子板の火格子通路中心にそった断面図である。静止火格子板と可動火格子板5、6はすべての側面において、パネル8から一定距離に保持される。パネル8の上方にパネル9が見られる。従ってこれらの2つの水冷されたパネル8、9は燃焼火床の側面限界を成す。従ってこれらのパネルと火格子板5、6との間に補償部品は必要とされない。火格子板5、6は鋼板から成り、中空である。この中空スペースは壁体によって分割されて、往復ジグザグ流通チャンネル23を成す。このチャンネル23は底部から頂上まで、水がこのチャンネルを通して強制的に流されるように設計されて、内部での気泡の形成を防止する。
【0023】
火格子板そのものが傾斜しているので、圧下流入水は後方底部から前方上部まで流れる。同時に、チャンネルは火格子板の表面全体にそって走るように構成されているので、火炎と接触するすべての部分が後側面において連続的に水と直接に接触させられて冷却される。火格子板の正面は傾斜し、この傾斜24に複数の一次空気溝穴25が穿孔されている。これらの溝穴は細長い断面のダクト25によって形成され、これらのダクトが火格子板を貫通してこの火格子板に溶接されている。またこのダクトの縁26が火格子板の表面から少し突出している。燃焼用の一次空気が下からこれらの溝穴を通して火格子上に吹き付けられるので、この空気流が小さい粒子の落下を防止する。また火格子から少し突出したこの縁26は非鉄金属またはその他の粒子が溝穴25を通して落下する事を防止する。これらの粒子は傾斜24にそって滑落する事なく、溝穴15の回りに縁26によって移動させられる。
【0024】
火格子板の底部前縁に耐摩性材料から成るスライダシュー27が見られる。これらのスライダシュー27によって、各火格子板は次の下方火格子板の上にピッタリと事実上密封的に載置される。これらのスライダシューは鋼部品であって、火格子板の下縁にそって保持ストリップ上に嵌合されボルトによって固着され、ボルトヘッドがスライダシューと溶接される。スライダシューの交換のために、ボルトヘッドが研摩除去され、そこでボルトを打ち出してスライダシューを除去する事ができる。
【0025】
静止火格子板5も可動火格子板6もその下側面に鋼板から成る骨組み28を備え、この骨組みが必要な形状と安定性とを与える。可動火格子板6の場合、中間の骨組みは凹部50を形成されて中空シリンダ18と、図示の形のパイプジャケット29とを受ける。付図において、ピストンロッド19が油圧シリンダ18から突出し、その末端においてボルト(図示されていない)によって火格子板6に連接されている。油圧シリンダ18とこれを収容するジャケット29はその後端において支持部品12に連接されている。火格子が作動する際に油圧の過熱を防止し、またピストン−シリンダを追加的に冷却するため、圧油は連続的にシリンダを通して循環させられる。圧油は一方の接続点からシリンダ18の中に流入し、他方の接続点においてシリンダから流出する。ドライバを作動するため、すなわちピストンを延長させるため、出口において止め弁が作動されて流出量より多量の油圧がシリンダ18の中に流入する。ピストンロッド19が完全に延長されまたは所要程度に延長されるやいなや、この止め弁が再び開かれるので、シリンダ18に流入するより多量の圧油が流出する事ができる。従って、シリンダが作動していなくても、シリンダ18の回りに一定の油圧流が存在する。圧油が熱を搬出し、次にドライバに組合わされた後方油圧ポンプに隣接するオイルクーラの中で再冷却される。逆に、ピストンをシリンダ18の中に駆動する場合、ピストンと反対側においてシリンダ18に対して同様の操作が実施される。従って、ピストンのこの側において流出するよりも多量の圧油がシリンダ18の中に流入するので、ピストンが内部に駆動され、他方の側において流入するより多量の圧油が流出する。
【0026】
このように圧油循環を切り替え制御する事によって、油圧シリンダ−ピストンユニットが連続的に冷却される。油圧シリンダ18およびシリンダを包囲するフラッシング空気用のフラッシングシリンダ29はそれぞれ対応の支持部品12に対して着脱自在に連接されている。そのため支持部品12は2つのボルト13、14によって正方形断面管10、11に対して固着されている。この図において正方形断面管11のみが図示されている。ボルト13を除去すると、支持部品12がボルト14回りに図において逆時計方向に折り畳まれ、油圧シリンダ18の後方連接点にアクセスしてこのシリンダ18を分解する事ができる。付図は支持部品12上に載置される鋼ローラ15、および垂直鋼ローラ16、17を示す。可動火格子板6の後下側に、案内グルーブ30を成す延長部が配置され、このグルーブの底面31は垂直ローラ16、17の上を走りまたこのグルーブ30の側面は支持鋼ローラ15の両側面上を非常に小さい遊隙をもって走る。これは可動火格子板6の後側において転動摩擦のみを克服しなければならない事を意味する。これは次の上方の静止火格子板5に属する滑りシュー27がその火格子板5の上に載置されまたそれ自体の滑りシュー27が次の下方の静止火格子板5の上に載置されるので滑り摩擦は上側においてのみ生じるからである。静止火格子板5そのものはその下側においてほぼ半円筒形の凹部32を有し、この凹部を介してクロスバー3の上に載置され、このクロスバー3が垂直鋼板1、2の中を走る。下方クロスバー4のみが火格子構造全体を安定化するように作用する。
【0027】
図3は火格子板を除いて、火格子そのものの構造と火格子の下部構造の断面を示す。鋼プレート1、2は火格子通路の側壁を成す。この場合、これらの壁体1、2に対して垂直方向に複数の鋼鈑33、34が備えられ、これらの鋼鈑は数個の火格子通路部分を一緒にフランジ止めする事のできる複数の穴を備える。側壁1、2の上に正方形断面管8、9が配置され、これらの管8、9は火床の水冷側壁として作用する。火格子板はすべて両側のパネル8の間に配置される。両側側壁1、2は相互に離間バーまたはクロスバー3、4によって2つのレベルで控えられている。クロスバー3、4の末端の上に先細型端部37が備えられ、これらの端部はナット7によって対応の先細末端38に対して圧着されるので、安定なフレーム構造が形成される。ナット7はロックナットによって補強される。上下レベルのクロスバー3、4の間に正方形断面管10、11が配置され、その一方は油圧シリンダ18用の冷却水、他方はフラッシング空気を供給する。これらの正方形管10、11は連接部品39によって一部のクロスバー3、4に対して保持されている。これらの連接部品39はダクト35、36によって貫通され、これらのダクトを通して、支持部品12を固定するためのボルト13、14が図1と図2に図示のように通される。
【0028】
図4は火格子にそって2本の中空型材10、11の間に作りつけられる支持部品12を正面を示す。この支持部品12は2枚の側板40、41を有しこれらの側板にダクト42、43が穿孔されている。これらの穿孔42、43がそれぞれ固定ボルト13、14を受けるように成される。垂直鋼ローラ16、17がそれぞれ側板40、41に対して取り付けられる。両側側板40、41は背部において連接板44によって相互に溶接される。この連接板44が鋼ローラ15のピロー型軸受45を担持し、この軸受が連接板44の上に水平に配置され取り付けられている。
【0029】
図5は可動火格子板を下から見た下面図である。火格子板を安定させるための鋼板28から成る枠組みが見られる。傾斜面24を通して複数の縦方向溝穴25が見られ、これらの溝穴はスリット状または細長い断面形状の溶接ダクトから成る。火格子の後側に延長部46が配置され、この延長部46はその下側に、支持部品12上の鋼ローラ15、16、17を案内する案内溝穴30を形成されている。垂直鋼ローラ16、17はこの案内溝穴30の底面31にそって転動するが、水平鋼ローラ15はグルーブ30の両側壁47、48にそって転動する。また火格子板の両側の下側にも案内壁体49、50が備えられる。火格子通路の側面パネル8の上に取り付けられた水平鋼ローラ20、21がこれらの案内壁体49、50上を転動して、火格子板6と側壁パネル8との間に最小限距離を確定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスラスト燃焼火格子の長さの一部の火格子板を除去して示す斜視図。
【図2】本発明によるスラスト燃焼火格子の4火格子板の縦断面を横から見た図。
【図3】火格子板を除去された火格子と火格子下部構造を通しての断面図。
【図4】可動火格子板にそって2つの中空形材の間に組立てられる支持部品の正面図。
【図5】可動火格子板の下面図。
【符号の説明】
1、2 壁体
3、4 離間バー
5 静止火格子板
6 可動火格子板
7 ナット
8、9 側面パネル
10、11 中空形材
12 支持部品
15、16、17 ローラ
17、18 シリンダ−ピストンユニット
20、21 ローラ
25 溝穴状ダクト
27 シュー
29 フラッシングシリンダ
30 案内グルーブ
49、50 案内面
51、52 フランジ
Claims (10)
- それぞれの前端下側縁において相互に載置されて階段状を成しそれぞれ、火格子通路の幅全体にそって延在する複数の交互に配置された静止中空火格子板(5)および可動中空火格子板(6)または火格子通路の幅全体にそって延在する複数の相互に隣接して組立られた火格子板からなる静止中空火格子板(5)および可動中空火格子板(6)を含み、各可動火格子板(6)が油圧シリンダ−ピストンユニット(18、19)によって駆動されるようにした廃棄物燃焼用水冷式スラスト燃焼火格子において、前記可動火格子はその側面において、パネル(8、9)によって限定され、これらのパネルは水冷式中空型材(8、9)から成り、これらの型材は縦方向において相互に密封的にフランジ連結された少なくとも2本の型材から成り、これらのパネル(8、9)はこれらのパネルに対して垂直に走る複数の水平に配置された離間バー(3、4)によって相互に剛性的にネジ止めされ、また前記パネル(8、9)の間において、フラッシング空気および冷却水を供給するため同様に相互にフランジ連結された他の2つの中空型材(10、11)が一部の相互に離間されたバー(3、4)に対して固着され、また静止火格子板(5)の後側面がそれぞれ1つの離間バー(3)の上に載置され、これに対して可動火格子板(6)の後側は水平軸線を有する少なくとも1つの鋼ローラ(16、17)の上に載置され、この可動火格子板(6)の前側の各側面はこの火格子板(6)に対して直角に走る軸線を有する鋼ローラ(20、21)によって案内され、また可動火格子板(6)の前部には、フラッシング空気を供給するための細長い溝穴状のダクト(25)が可動火格子板(6)の表面を密封的に穿孔して配設されており、これらのダクト(25)が可動火格子板(6)の表面から突出する事を特徴とする廃棄物燃焼用水冷式スラスト燃焼火格子。
- 可動火格子板(6)の後側が少なくとも1つの水平軸線を有する鋼ローラ(16、17)の上に載置され、この鋼ローラ(16、17)は空気および水供給用型材(10、11)の間に着脱自在に取り付けられた支持部品(12)の一部を成し、また前記支持部品(12)は可動火格子板(6)を駆動するための中空シリンダ(18)の静止連接点を含む事を特徴とする請求項1に記載の水冷式スラスト燃焼火格子。
- 支持部品(12)は中心案内ローラ(15)を有し、この中心案内ローラ(15)の軸線はこの中心案内ローラが組立られた時に可動火格子板(6)の運動方向に拡がる面である運動面に対して垂直に走り、可動火格子板(6)はその底部に運動方向に走る案内グルーブ(30)を備え、この案内グルーブ(30)が中心案内ローラ(15)に嵌合し、また2つの隣接配置された鋼ローラ(16、17)が支持部品(12)上に取り付けられ、これらの鋼ローラの軸線は運動面に対して平行にまた可動火格子板(6)の運動方向に対して直角に走りまたこれらの鋼ローラ(16、17)の上を可動火格子板(6)が走る事を特徴とする請求項2に記載の水冷式スラスト燃焼火格子。
- 支持部品(12)は相互に平行に配置された2つのボルト(13、14)によって空気および水供給中空型材(10、11)に対して固着されているので、一方のボルト(13)を除去した後に支持部品(12)が下方に揺動されて、この揺動下降位置において、油圧シリンダ(18)を離脱させる事を特徴とする2乃至3のいずれかに記載の水冷式スラスト燃焼火格子。
- 側面パネル(8)の中に、各可動火格子板(6)に対して、その運動面に対して垂直軸線を有する2つの鋼ローラ(20、21)が配置され、また前記火格子板(6)の下側面に、側面パネル(8)に対して後退した案内面(49、50)を備え、これらの案内面の上を鋼ローラ(20、21)が走る事を特徴とする請求項1に記載の水冷式スラスト燃焼火格子。
- 火格子板(5、6)の下側前縁に耐摩性材料から成る交換自在の滑りシュー(27)が取り付けられ、このシュー(27)によって各火格子板が次の火格子板(5、6)の上に密封的に下降して載置される事を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の水冷式スラスト燃焼火格子。
- 側面パネル(8、9)は、相互に平行に走り、相互の上に配置されまた相互に片寄らされた2本の正方形断面管(8、9)から成り、上方管(9)の内側間隔が広く、またこれらの管(8、9)が燃焼火床側面限界を成し、下方正方形管(8)が火格子板(6)の側面限界を成す事を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の水冷式スラスト燃焼火格子。
- 油圧シリンダ(18)がそれぞれフラッシングシリンダ(29)の中に収容され、このフラッシングシリンダの中において油圧シリンダは空気ジャケットによって包囲され、この空気ジャケットは第1にこれらの油圧シリンダを冷却し、第2にダストがその前端の開口から入る事を防止し、また油圧シリンダ−ピストン組立体(18、19)そのものがピストンの両側において、装入ラインと対応の排出ラインによって圧油を供給され充填され、これらのラインはそれぞれ個別的に閉鎖可能であって、この組立体が休止している時でも装入ラインと対応の排出ラインを個別的に閉鎖することによってシリンダのチャンバが常に充填されるようにこの組立体(18、19)を制御する事により付加的冷却を実施する事を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の水冷式スラスト燃焼火格子。
- 直列に接続された火格子板(5、6)の各冷却サイクルは2または2以上の隣接火格子板について実施される事を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の水冷式スラスト燃焼火格子。
- 火格子の下方区域が相互に密封された数個の空気区域に分割され、これらの区域がそれぞれ対応の送風機から空気を供給され、この送風速度が制御可能である事を特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の水冷式スラスト燃焼火格子。
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