JP3717948B2 - ジェットルームにおける緯糸測長貯留装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、円環状に配列された複数の糸巻付面形成片により形成される糸巻付面と緯糸係止体との係脱作用により緯糸の測長貯留及び前記糸巻付面からの緯糸引き出しを制御するジェットルームにおける緯糸測長貯留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
糸巻付面上に巻付貯留された緯糸の貯留姿勢、即ち巻付糸の並び姿勢は緯入れ状態の良否に影響を与える。この巻付糸の姿勢は緯糸種類、緯糸に付着する油剤等の影響を受けるため、使用される緯糸に適した糸巻付面形成片を選択することが必要である。
【0003】
実開昭58−124481号公報及び実開昭59−113371号公報には糸巻付面を形成する部材を取り替え可能な緯糸測長装置が開示されている。実開昭58−124481号公報の従来装置では糸巻付面を形成する部材はロッド形状であり、このロッド形状の部材はねじ止め支持されるようになっている。実開昭59−113371号公報の従来装置では糸巻付面を形成する部材にはマグネットが取り付けられており、糸巻付面を形成する部材はマグネットの吸着力によって固定板に支持されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実開昭58−124481号公報のねじ止め支持構造ではねじの締め付け、緩めの手作業が煩わしい。
【0005】
実開昭59−113371号公報の磁力を利用した支持構造では糸巻付面を形成する部材の交換は容易である。しかし、織機特有の激しい振動が緯糸測長貯留装置に伝わるため、磁力の吸着支持方式では糸巻付面を形成する部材と固定板とのずれ、あるいは脱落を防止することが難しい。
【0006】
本発明は、糸巻付面を形成する部材の交換を容易に行ない得ると共に、糸巻付面を形成する部材を確実に支持し得る緯糸測長貯留装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明では、糸巻付面形成片を支持するための支持基体側には挟圧支持部を設け、前記各糸巻付面形成片の一方の片には糸巻付面を形成するとともに、他方の片には弾性変形体が止着されて弾性変形部を形成し、同糸巻付面形成片を全体としてU字形状に構成し、前記糸巻付面形成片をその糸巻付面が前記狭圧支持部の外周面に接触し、弾性変形部が前記狭圧支持部の内周面に接触して位置するように前記狭圧支持部に挿入して前記挟圧支持部と前記弾性変形部との間の挟圧作用で弾性変形部を弾性変形させて前記支持基体に前記糸巻付面形成片を支持した。
【0008】
【作用】
弾性変形部は支持基体側の挟圧支持部に対して弾性変形して接合する。この弾性変形した弾性変形部の弾性復帰力により糸巻付面形成片が基板に支持される。
【0009】
測長ワイヤとゴム製の弾性変形部とで構成した糸巻付面形成片は、測長ワイヤとゴム製の弾性変形部とで支持基体を挟圧する。この挟圧構成は支持基体に糸巻付面形成片を支持する構成として最も簡素となる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明を具体化した第1実施例を図1及び図2に基づいて説明する。
1はモータ内蔵部であり、モータ内蔵部1内のモータ(図示略)の作動により糸巻付管2がモータ内蔵部1の周囲を周回する。モータ内蔵部1の前面には円板状の基板3が止着されている。
【0011】
基板3の前面には支持基体となる複数の測長分割体4がねじ5により締め付け固定されている。測長分割体4は、基板部6と測長円弧部7とからなる。複数の測長分割体4は基板3の周方向に配列されており、各測長分割体4の測長円弧部7が略円形を形成する。基板部6には取り付け位置調整孔6aが基板3の半径方向に形成されている。ねじ5はこの取り付け位置調整孔6aに挿通して締め付けられている。従って、測長分割体4は基板3の半径方向へ取り付け位置調整可能である。
【0012】
測長分割体4の測長円弧部7には糸巻付面形成片8が支持されている。糸巻付面形成片8は、折曲形成された測長ワイヤ8aと、その基端部に止着されたゴム製の円柱形状の弾性変形体8bとからなる。測長ワイヤ8aの先端側は測長円弧部7の周面に沿うように折曲反転されており、各測長ワイヤ8aの先端側が測長円弧部7の外周面と共に糸巻付面を形成する。
【0013】
1つの測長分割体4の近傍には電磁ソレノイド9が配設されており、緯糸係止体9aが電磁ソレノイド9の励消磁により駆動される。緯糸係止体9aは糸巻付面と係脱し、糸巻付管2から繰り出される緯糸Yが緯糸係止体9aの係止作用によって糸巻付面上に巻付貯留される。緯糸係止体9aが糸巻付面から離脱すれば糸巻付面上の巻付糸Y1 の引き出しが可能となる。
【0014】
図1に鎖線で示すように糸巻付面形成片8の測長ワイヤ8aの先端側と弾性変形体8bとの間隙は略楔形状になっている。又、測長分割体4の測長円弧部7は先細り形状である。従って、図1の糸巻付面形成片8を鎖線位置から測長分割体4側へ移動してゆけば、測長円弧部7が測長ワイヤ8aと弾性変形体8bとの間に容易に入り込む。
【0015】
糸巻付面を形成する糸巻付面形成片8が測長円弧部7に支持された状態では、弾性変形体8bが測長円弧部7の内周面側に弾性接合する。即ち、測長円弧部7は糸巻付面側に接合する測長ワイヤ8aと弾性変形体8bとにより挟圧されることになり、測長円弧部7は糸巻付面形成片8に対する挟圧支持部となる。糸巻付面形成片8は弾性変形した弾性変形体8bの弾性復帰力により測長分割体4に支持される。ゴムの弾性復帰力は強く、小型の弾性変形体8bの弾性変形によっても測長円弧部7に対する糸巻付面形成片8の挟圧力は大きくなる。又、ゴムの摩擦係数が大きいため、測長分割体4と糸巻付面形成体8とのずれが生じ難い。そのため、糸巻付面形成片8と測長分割体4との間の挟圧支持位置が織機特有の振動の影響でずれたり、あるいは測長分割体4から糸巻付面形成片8が脱落したりすることはない。
【0016】
測長分割体4から糸巻付面形成片8を外すには、図1の鎖線で示す位置の方へ糸巻付面形成片8を引き出せばよい。測長円弧部7が先細り形状のため、糸巻付面形成片8の測長分割体4からの引き外しは容易である。即ち、測長分割体4に対する糸巻付面形成片8の着脱は簡単である。従って、形状、摩擦係数等の異なる測長ワイヤ及び弾性変形体8bからなる糸巻付面形成片を多種類用意しておけば、緯糸種類に適した糸巻付面形成片の選択交換が容易に行える。
【0017】
本発明は勿論前記実施例にみ限定されるものではなく、例えば図3及び図4に示す実施例も可能である。測長分割片4の測長円弧部7の内周面には挟圧支持溝7aが形成されており、測長円弧部7の外周面には位置決め溝7bが形成されている。挟圧支持溝7aの断面形状は円弧であり、この円弧の曲率は円柱形状の弾性変形体8bの曲率と略同一にしてある。又、位置決め溝7bの断面形状は半円弧であり、この半円弧の曲率は測長ワイヤ8aの周面の曲率と略同一にしてある。糸巻付面形成片8の測長ワイヤ8aは位置決め溝7bに嵌め合わされ、弾性変形体8bは挟圧支持溝7aに嵌め合わされる。挟圧支持溝7a及び位置決め溝7bの存在は測長分割体4に対する糸巻付面の周方向への糸巻付面形成片8の位置ずれを一層確実に阻止する。又、測長分割体4に対する糸巻付面形成片8の取り付け位置の特定が容易である。
【0018】
図5に示す実施例では、糸巻付面形成片8が測長ワイヤ8aと合成樹脂製の弾性変形体10とからなり、測長分割体4の基板部6には挟圧支持孔6bが形成されている。弾性変形体10には複数本の弾性変形脚10aがあり、この弾性変形脚10aが挟圧支持孔6bに嵌入される。弾性変形脚10aは挟圧支持孔6b内でその周面に弾性接合し、弾性変形脚10aの弾性復帰力により糸巻付面形成片8が測長分割体4に支持される。
【0019】
図6の実施例では、測長分割体4にゴム製の弾性変形体10が止着されており、弾性変形体10には挟圧支持孔10aが形成されている。挟圧支持孔10aには糸巻付面形成片となる測長ワイヤ11が嵌入される。挟圧支持孔10aの径は測長ワイヤ11の径よりも小さくしてあり、挟圧支持孔10aは拡径変形して測長ワイヤ11を挟圧支持する。
【0020】
本発明は、その他の実施例として例えば図2の測長円弧部7自体を糸巻付面形成片として形成すると共に、同測長円弧部7の一部に支持基体側の挟圧支持部に挟圧支持される部材を形成し、前記測長円弧部7を支持するように構成することも可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明は、支持基体側の挟圧支持部と弾性変形部との間の挟圧作用で弾性変形部を弾性変形させて糸巻付面形成片を支持するようにしたので、糸巻付面形成片の交換を容易に行ない得ると共に、糸巻付面形成片を確実に支持し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例を示す側断面図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 別例を示す側断面図である。
【図4】 図3の正面図である。
【図5】 別例の要部側断面図である。
【図6】 別例の要部側断面図である。
【符号の説明】
4…支持基体となる測長分割体、7…挟圧支持部となる測長円弧部、8…糸巻付面形成片、8a…測長ワイヤ、8b…弾性変形体、10…弾性変形体、11…測長ワイヤ。
Claims (2)
- 円環状に配列された複数の糸巻付面形成片により形成される糸巻付面と緯糸係止体との係脱作用により緯糸の測長貯留及び前記糸巻付面からの緯糸引き出しを制御する緯糸測長貯留装置において、
前記糸巻付面形成片を支持するための支持基体側には挟圧支持部を設け、前記各糸巻付面形成片の一方の片には糸巻付面を形成するとともに、他方の片には弾性変形体が止着されて弾性変形部を形成し、同糸巻付面形成片を全体としてU字形状に構成し、
前記糸巻付面形成片をその糸巻付面が前記狭圧支持部の外周面に接触し、弾性変形部が前記狭圧支持部の内周面に接触して位置するように前記狭圧支持部に挿入して前記挟圧支持部と前記弾性変形部との間の挟圧作用で弾性変形部を弾性変形させて前記支持基体に前記糸巻付面形成片を支持したジェットルームにおける緯糸測長貯留装置。 - 前記糸巻付面形成片は、測長ワイヤとこの基端部に止着されたゴム製の弾性変形部とからなり、測長ワイヤと弾性変形部とが前記支持基体を挟圧する請求項1に記載のジェットルームにおける緯糸測長貯留装置。
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|---|---|---|---|
| JP16718193A JP3717948B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | ジェットルームにおける緯糸測長貯留装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP16718193A JP3717948B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | ジェットルームにおける緯糸測長貯留装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0726444A JPH0726444A (ja) | 1995-01-27 |
| JP3717948B2 true JP3717948B2 (ja) | 2005-11-16 |
Family
ID=15844932
Family Applications (1)
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| JP16718193A Expired - Lifetime JP3717948B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | ジェットルームにおける緯糸測長貯留装置 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3717948B2 (ja) |
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1993
- 1993-07-06 JP JP16718193A patent/JP3717948B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
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| JPH0726444A (ja) | 1995-01-27 |
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