JP3721764B2 - ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器および、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器へのハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハロゲン化銀写真感光材料(以下簡略化のため単に感光材料とも称する)は、通常露光後に、発色現像液、漂白液、定着液、漂白定着液、さらには安定液等を適宜用いて現像処理が行われる。この現像処理は一般に、自動現像機によって行われ、該自動現像機の処理槽内の活性度が一定に保たれるように、各処理液の補充液を処理槽に供給する方式が行われてきている。従来、この補充液は濃厚液としてキット化された数種類のパートに分けて、ミニラボと呼ばれる小規模店頭処理の現像所や大手現像所の溶解作業を行う担当者に供給され、一定量の水で溶解して使用されていた。この方法によると、各パートの溶解順序や溶解場所を間違えると、結晶が析出したり、写真性能の異常が生じ大きな問題となるために、誰でもが行える訳でなく、通常は専門の溶解作業者が必要であった。
【0003】
そこで、本出願人らは、WO92/20013号公報や特開平5−119454号公報等に記載されるが如き処理液を固体化した固体処理剤(以下固形処理剤とも称する)を開発した。この固体処理剤は、特開平7−199443号公報に記載されるように、各処理液単位に固体化した固体処理剤を収納容器(以下カートリッジとも称する)に収納し用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この様な固体処理剤を、各処理液単位に収納容器に収納して用いる場合、従来の濃縮液体キットと比べ、重量も軽く、特別の溶解作業も無くなり、ラボでの取り扱い性も大幅に向上してきた。しかしながら、例えば感光材料がカラーネガフィルムの場合は、発色現像液用、漂白液用、定着液用、安定液用の4種の固体処理剤収納容器(カートリッジ)が必要であり、また感光材料がカラーネガペーパーの場合は、発色現像液用、漂白定着液用、安定液用の3種の収納容器が必要となる。通常のミニラボ等では、カラーネガフィルムとカラーネガペーパーの2種の感光材料の現像処理が行われるため、前記した7種のカートリッジが最低必要となってしまう。ミニラボではこれら固体処理剤が入ったカートリッジが個別に使用されるため、自動現像機にセットする際にややもすれば間違ってセットしてしまいそうになる。また、各処理毎に固体処理剤が自動現像機に添加されて無くなってしまい、1日に何度も個別に交換する作業が必要となり、店頭処理を行うミニラボ等では接客を行いながらの作業のため、カートリッジの種類が多いこともあって間違いやすくもあり煩雑であった。また、仮に特定の収納容器を間違えてセットした場合、本来の写真性能が得られないばかりか、逆に大きな写真性能上のダメージを受けることとなり、場合によっては処理液全部を交換することにもなりかねないし、カラーネガフィルムの場合はプリント不能の取り返しのつかないダメージとなってしまう場合もある。
【0005】
また、多量の固体処理剤収納容器が使用後に廃棄物として残り、地球環境保護の観点からもその量を削減することが望まれていた。
【0006】
この問題を解決するために、1つの固体処理剤収納容器に複数種の固体処理剤を一括して収納する方法が考えられるが、この場合異なる種類の固体処理剤の成分が混入することがあり、特に発色現像剤に漂白定着剤や定着剤が混入する場合には写真性能上重大な問題を生じてしまう。
【0007】
また、固体処理剤は水分を除去して製造したこともあり、さらに写真用薬品自体が吸湿性や潮解性の素材が多いこともあって、その防湿性が大きな問題となる。とりわけ固体状発色現像剤には、そのpHを9〜11という高い値に維持し感光材料に現像反応(カップリング反応)を生じさせる必然性から、通常炭酸カリウムや炭酸ナトリウム等のpH緩衝剤や、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ剤が用いられるが、これらは極めて吸湿性を有している。このため、これらを用いた固体状発色現像剤は、空気中の水分からも吸湿するし、また定着剤や漂白定着剤等の他の固体処理剤と同一の閉じられた空間に長期間共存する場合には、他の固体処理剤に含有する水分によっても吸湿してしまう。そして、吸湿した場合には錠剤自体の硬度がなくなり、ちょっとした衝撃で割れたり、欠けたりしてしまう問題が生じてしまうし、また吸湿膨張することで収納容器から排出出来なくなってしまう等の問題が生じる。
【0008】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、第1の目的は、異なる種類の固体処理剤の成分の混入することがなく、安定した写真性能を可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法を提供するものであり、第2の目的は、複数の固体処理剤を一括して同一の収納容器に長期に渡って保管しても安定した性能を維持可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法の提供にある。さらに、第3の目的は、使用する収納容器の量が低減し、地球環境保護に好適なハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法の提供にあり、さらに第4の目的は、ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器の交換頻度を減少させ、交換作業を簡便に間違いなく行うことを可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法の提供にある。これ以外の本発明の目的は、以下の明細文の中で自ずから明らかとなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は下記構成により達成される。
【0010】
(1) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が前記収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0011】
この発明によると、異なる種類の固体処理剤の成分が混入することがなく、安定した写真性能を可能とし、また複数の固体処理剤を一括して同一の収納容器に長期に渡って保管しても安定した性能を維持することができる。さらに、使用する収納容器の量が低減し、地球環境保護に好適でありながら、ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器の交換頻度を減少させ、交換作業を簡便に間違いなく行うことが可能である。
【0012】
(2) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を有し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0013】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0014】
(3) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、前記収納容器の側面に位置する収納室が短いことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0015】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0016】
(4) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、さらに収納容器内の前記固体処理剤に対する空隙率が30〜60%であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0017】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0018】
(5) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器内における前記固体処理剤に対する空隙率が、30〜60%であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0019】
この発明によると、上記(1)に記載の効果をさらに助長する。
【0020】
(6) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することを特徴とする(2)または(3)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0021】
この発明によると、上記(1)に記載の効果をさらに助長する。
【0022】
(7) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を有し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することを特徴とする(3)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0023】
この発明によると、上記(1)に記載の効果をさらに助長する。
【0024】
(8) 前記ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器が、種類の異なるハロゲン化銀写真感光材料を処理する固体処理剤の共用のものであることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0025】
この発明により、上記(1)に記載の効果のみならず、必要とする収納容器の大量生産が可能となって価格が下がり、再利用も容易となる効果がある。
【0026】
(9) 前記種類の異なるハロゲン化銀写真感光材料が、カラーネガフィルムとカラーネガペーパーであることを特徴とする(8)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0027】
この発明は、本願に係わる種類の異なるハロゲン化銀写真感光材料の、より好適な具体的な構成を示している。
【0028】
(10) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤が、発色現像処理剤、漂白処理剤、定着処理剤および安定処理剤から構成されるものであることを特徴とする(1)〜(9)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0029】
この発明は、本願に係わる複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の、より好適な具体的な構成を示している。
【0030】
(11) 前記収納容器内の複数の収納室が、発色現像処理剤収納室、漂白処理剤収納室、定着処理剤収納室、安定処理剤収納室の順に存在することを特徴とする(10)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0031】
この発明は、本願に係わる収納容器内の複数の収納室の、より好適な具体的な構成を示している。
【0032】
(12) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤が、発色現像処理剤、漂白定着処理剤および安定処理剤から構成されるものであることを特徴とする(1)〜(9)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0033】
この発明は、本願に係わる複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の、より好適な具体的な構成を示している。
【0034】
(13) 前記収納容器内の複数の収納室が、発色現像処理剤収納室、漂白定着処理剤収納室、安定処理剤収納室の順に存在することを特徴とする(12)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0035】
この発明は、本願に係わる複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の、より好適な具体的な構成を示している。
【0036】
(14) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器を、自動現像機処理槽に投入する固体処理剤投入装置に装着し使用する際に、収納されている複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤が実質的に同時に投入完了する量収納されることを特徴とする(1)〜(13)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0037】
この発明により、上記(1)に記載の効果のみならず、ミニラボ等での固体処理剤使用者の取り扱い性が大幅に改善される。
【0038】
(15) 前記固体処理剤が、錠剤状であり整列して収納することを特徴とする(1)〜(14)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0039】
この発明により、上記(1)に記載の効果のみならず、処理剤粉の飛散が少なく作業環境上も好適であるばかりか、飛散した処理剤粉による不必要な写真性能のトラブルも改善される。
【0040】
(16) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器の開口部に、該開口部を覆う蓋部材を有することを特徴とする(1)〜(15)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0041】
この発明により、上記(1)に記載の効果のみならず、ミニラボ等での固体処理剤使用者の取り扱い性が大幅に改善される。
【0042】
(17) 前記開口部と蓋部材が摺動部を有していることを特徴とする(16)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0043】
この発明は、本願に係わる収納容器開口部の、より好適な具体的な構成を示している。
【0044】
(18) 前記開口部が該開口部をシールするシール部材を有することを特徴とする(16)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0045】
この発明は、本願に係わる収納容器開口部の、より好適な具体的な構成を示している。
【0046】
(19) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器の素材が、水分透過量が20ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下であることを特徴とする(1)〜(18)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0047】
この発明により、上記(1)に記載の効果のみならず、長期に渡って防湿性を保持でき、固体処理剤の硬度や形状も維持出来る。
【0048】
(20) 前記収納容器が少なくとも定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室を有し、該定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室が前記収納容器の内容積の40〜70%を占めることを特徴とする(1)〜(19)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0049】
この発明は、本願に係わる収納容器内の複数の収納室の、より好適な具体的な構成を示している。
【0050】
(21) 前記定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室が複数の収納室からなり、該収納室間の仕切り壁の少なくとも一部が開放構造となり、連通していることを特徴とする(20)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0051】
この発明により、使用する収納容器を構成する材料の使用量を減少可能とするばかりか、定着処理剤および漂白定着処理剤中の含水量を均一に維持でき、安定した性能の発揮を可能とする。
【0052】
(22) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納方法において、前記処理剤の収納容器内に固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が前記収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
【0053】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0054】
(23) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納方法において、前記処理剤の収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を配置し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
【0055】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0056】
(24) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納方法において、前記処理剤の収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、前記収納容器の側面に位置する収納室が短いことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
【0057】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0058】
(25) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納方法において、前記処理剤の収納容器内に固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、さらに収納容器内の前記固体処理剤に対する空隙率が30〜60%であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
【0059】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0060】
以下に本発明について詳述する。
【0061】
請求項1および請求項22の発明で、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が前記収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することがよいが、好ましくは収納容器の現像剤側の側面より3/16〜7/16の間に列状に存在することである。
【0062】
請求項2および請求項23の発明で、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を有し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することがよいが、好ましくは収納容器の現像剤側の側面より3/16〜7/16の間に存在することである。
【0063】
請求項4および請求項25の発明で、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、さらに収納容器内の前記固体処理剤に対する空隙率が30〜60%であることがよいが、好ましくは空隙率が40〜55%である。
【0064】
請求項19の発明で、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器の素材が、水分透過量が20ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下であることがよいが、好ましくは10ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下である。
【0065】
請求項20の発明で、収納容器が少なくとも定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室を有し、該定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室が前記収納容器の内容積の40〜70%を占めることがよいが、好ましくは収納容器の内容積の45〜60%を占めることである。
【0066】
本発明に係わる処理剤は、カラーネガフィルムやカラーネガペーパー(単にカラーペーパーと称することもある)等のカラー写真感光材料、レントゲンフィルム(Xレイフィルムと称されることもある)等の医用感光材料、印刷用感光材料などのハロゲン化銀写真感光材料を、現像(発色現像と黒白現像を含む)、漂白、定着、漂白定着、安定化等の各処理を行うための処理剤である。本発明に係わる固体処理剤は、前記の各処理毎に、処理剤成分を予め秤量され、錠剤状、丸薬状、顆粒状、粉体状等に固体化したものである。以下に説明する実施の形態では、固体処理剤として錠剤状にしたものを用いて実験を行った。その形状は、扁平な円筒状を呈しているが、これに限られず、コーナー部の面とりを施しても良いし、円筒状の上下平面が凸面アールを有したものでも良く、さらには中空孔を有するドーナツ状のものであっても良い。
【0067】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかる装置の外観を示す。この図1に示す装置は、焼付装置Bと自動現像装置Aとを一体的に備えた感光材料処理装置である。
【0068】
前記自動現像装置Aには、現像工程における各種処理(現像、漂白、定着、安定、水洗、乾燥など)を行わせるために、現像、漂白、定着、安定の各処理を行う処理液が入った複数の処理槽と水洗、乾燥の各室が処理順に設けられており、これらの処理槽を順次感光材料が通過して、現像処理が進められるようになっている。
【0069】
ここで、前記各処理液は感光材料の処理によって疲労するので、ある間隔で処理成分を補充することが必要になるが、本実施の形態の自動現像装置では、前記処理成分を固形の処理剤として処理槽内に補充する構成としてある。前記固形の処理剤とは、処理成分の粉末或いは顆粒を一定の形状に圧縮成形した円形断面を有する錠剤型の処理剤であり、以下では錠剤型処理剤と称するものとする。
【0070】
前記錠剤型処理剤の処理槽への補充動作のために、自動現像装置Aには、固体処理剤投入装置として処理剤の錠剤投入機52Aが設けられており、かかる錠剤投入機52Aには、各種の錠剤型処理剤を収納したカートリッジ(収納容器)51が装着され、該カートリッジ51に収納されている各種の錠剤型処理剤を順次所定の処理槽に投下させ、処理液中で溶解させることで、処理成分の補充を図る。なお、錠剤投入機52Aは乾燥室からもっとも離間した所にある現像槽上部に設けられている。これはカートリッジ51内にある錠剤型処理剤の含水状態が乾燥室の高温によって変わり、化学変化を起こしてしまうためであって、処理槽に投下する際に導入経路若しくは導入装置によって、各処理槽に配られるため、長時間保管できるものである。
【0071】
図2は、前記自動現像装置Aにおける処理槽,錠剤投入部,錠剤投入機,循環系などを示す断面図であり、処理槽53は、該処理槽53を形成する仕切壁の外側に一体的に設けた錠剤投入部54及び恒温槽55を有する。
【0072】
前記処理槽53と恒温槽55とは連通窓56が形成された仕切壁57により仕切られており、処理液は前記連通窓56を介して処理槽53と恒温槽55との間を流通できるようになっている。
【0073】
そして、恒温槽55の上方に設けた錠剤投入部54には、錠剤型処理剤Jを受容する囲い58を設けてあり、錠剤型処理剤Jは固形のまま処理槽53に移動することはなく、恒温槽55内で溶解させる構成としてある。即ち、囲い58は処理液の通過は可能であるが、錠剤型処理剤Jは溶け終わるまで通過できない網状又はフィルター状としてあり、溶解が終了するまで固形の処理剤Jは囲い58内に止まることになる。
【0074】
筒状のフィルター59は、恒温槽55の下方に交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず等を除去する機能を果たす。このフィルター59の中は、恒温槽55の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ61の吸引側に連通している。
【0075】
循環系は、処理液の循環通路を形成する前記循環パイプ61、循環ポンプ62、及び、処理槽53等で構成される。前記循環ポンプ62の吐出側に連通した循環パイプ61の他端は処理槽53の下方壁を貫通し、該処理槽53に連通している。このような構成により、循環ポンプ62が作動すると処理液は恒温槽55から吸い込まれ、処理槽53に吐き出されて、処理液は処理槽53内の処理液と混じり合い、再び恒温槽55へと入る循環を繰り返すことになる。
【0076】
排液管63は、処理槽53内の処理液をオーバーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に保つと共に、他の処理槽から感光材料に付着して持ち込まれる成分や、感光材料から滲み出る成分が貯留して増加することを防ぐのに役立つ。
【0077】
棒状のヒータ64は、恒温槽55の上方壁を貫通して恒温槽55内の処理液中に浸漬するように配設されている。このヒータ64は、恒温槽55及び処理槽53内の処理液を加熱するものであり、このヒータ64によって処理液温度を各処理槽別の要求温度に調節する。
【0078】
処理量情報検出手段65は、自動現像装置Aの入口に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出するために用いられる。この処理量情報検出手段65は、感光材料の搬送方向に対する左右方向に複数の検出部材を配してなり、感光材料の幅を検出すると共に、検出されている時間をカウントするための要素として機能する。感光材料の搬送速度は、機械的に予め設定されているので、前記幅情報と時間情報とから感光材料の処理面積が算出できる。
【0079】
尚、処理量情報検出手段65は、赤外線センサ、マイクロスイッチ、超音波センサ等の感光材料の幅及び搬送時間を検出できるものであれば良い。また、間接的に感光材料の処理面積を検出できるもの、例えば焼付けを行った感光材料の量、或いは、予め決まっている面積を有する感光材料の処理枚数を検出するものでも良い。更に、検出するタイミングは、本実施の形態では処理される前であるが、処理した後、或いは、処理液中に浸漬されている間でも良い。
【0080】
また、カートリッジ51には図示しない錠剤型処理剤検出手段が設けられ、錠剤型処理剤Jの有無を検出するものである。
【0081】
制御装置60は、前記処理量情報検出手段65の検出信号を受けて、処理面積の累積値が所定値になる毎に錠剤投入機52により錠剤型処理剤を処理槽に投入させ、処理面積の増大による処理液の疲労に対応してある間隔で処理剤を補充する。そして、錠剤型処理剤検出手段の検出信号を受けて、カートリッジ51の錠剤型処理剤Jが無くなった時点で報知部(図示せず)にその旨を表示或いは鳴動させて、オペレータに新規カートリッジ51の装填を促すものである。
【0082】
錠剤投入機52は、現像処理槽53の上方に設けられ、カートリッジ51、カートリッジ装填手段66、供給手段67、駆動手段68から構成されている。ここで、カートリッジ51がオペレータによって挿入セットされると、前記装填手段66によって錠剤投入処理が可能な状態に供給手段67に装填される。具体的には、錠剤型処理剤Jは、前記供給手段67を構成するロータのポケット部に1つずつカートリッジ51から装填され、前記ロータの回転によって囲い58の中に投下されるようになっている。
【0083】
(第2の実施の形態)
図3には、本発明の固体処理剤の収納容器(カートリッジ)が図示されてある。(a)は収納容器の外観を示しており、収納容器は本体400、シール部材402、蓋部材403、底蓋401とから構成されており、底蓋401は本体400に接着剤にて完全に密閉接着されている。また、本体には、誤装填防止ピン412が付いており、収納容器内部には固体処理剤の仕切り壁400aがあり、収納容器側面の収納室411は他の収納室と比べ短く構成されており、各収納室には直径30mm、厚み10mmの円筒状錠剤が内部に収納される。
【0084】
(b)は収納容器の開口部を示してあり、カラーネガフィルム用の固体処理剤の収納容器として使用する場合の具体例を示している。錠剤状の発色現像剤10錠が収納室404に収納されており、仕切り壁400aを介して隣り合う収納室405は空である。錠剤状の漂白剤10錠が収納室406に収納されており、収納室407、収納室408、収納室409、収納室410には錠剤状の定着剤が各室に10錠づつ、合計40錠収納されている。定着剤を収納した収納室内の仕切り壁400bは各錠剤が倒れない程度のガイド状となっており、各室は連通している。また、錠剤状の安定剤1錠が収納室411に収納されており、この収納室は他の収納室より短く、最高4錠の錠剤が収納される様に構成されている。また、仕切り壁400cは他の仕切り壁400aと比べ厚く構成されており、シール部材402がヒートシールされ易く構成されている。この収納容器の場合、空の収納室は収納容器側面から2/8の位置にあり、密閉状の仕切り壁は収納容器の現像剤側の側面から1/8、2/8、3/8、7/8の各位置にある。これら密閉状の仕切り壁の中で、必須なものは2/8の位置の壁であり、この仕切り壁は好ましくは他の仕切り壁より厚く構成される。この収納容器内には、合計61錠の錠剤が収納されてあり、その収納容器に対する空隙率は51%であった。また、この収納容器の材質はHDPE(高密度ポリエチレン)のものを使用し、水分透過量は0.1ml/m2・atm・24hrs(25℃)であった。さらに、この収納容器内の定着剤収納室の容積は、収納容器全体の内容積の54%であった。
【0085】
収納容器の材質を適宜変え、収納容器の水分透過率を変化させ、35℃、相対湿度80%の環境下に1週間保存し、内部の発色現像剤(錠剤状固体処理剤)の吸湿による硬度(圧縮破壊強度)の変化を測定した。その結果、水分透過量が20ml/m2・atm・24hrs(25℃)以上の場合は硬度が10〜20kgであり、収納容器を1mの高さから落下させる(落下テスト)と錠剤が割れた。また、水分透過量が10〜20ml/m2・atm・24hrs(25℃)の範囲の場合は硬度が40〜60kgであり、落下テストで錠剤が少し欠けた。さらにまた、水分透過量が10ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下の場合は80〜100kgであり、落下テストで錠剤は全く問題なかった。
【0086】
定着処理剤収納室の収納容器に対する内容積を変化させて、上記と同様に35℃、相対湿度80%の環境下に1週間保存し、内部の定着剤(錠剤状固体処理剤)の吸湿による硬度(圧縮破壊強度)の変化を測定した。その結果、定着処理剤収納室が収納容器の内容積の40%以下の場合には、硬度が45〜65kgであり、落下テストで錠剤が少し欠けた。70%を越す場合、振動テストで粉の発生が多く問題であった。40〜70%の場合、錠剤の硬度も良好で、かつ粉発生も少なかった。特に、45〜60%でこの効果は特に良好であった。
【0087】
収納容器に収納した錠剤状固体処理剤の量を変化させて、上記と同様に35℃、相対湿度80%の環境下に1週間保存し、その後振動試験を行った。振動試験後の収納容器内の粉の発生の程度を目視にて観察したところ、収納容器内の錠剤状固体処理剤に対する空隙率(収納容器の全内容積から、内部に存在する錠剤状固体処理剤の容積を引き算した容積を、収納容器の全内容積で割った値に100を掛けた値)が、30%以下または60%以上の場合には粉の発生の程度が大きかった。この結果から、収納容器内の固体処理剤に対する空隙率が30−60%の場合に良好であることが判った。さらに、この程度は、前記空隙率が40−55%の際に特に良好であった。
【0088】
(c)は前記(b)で記載した同じ収納容器をカラーペーパー用の固体処理剤の収納容器として使用する場合の開口部の具体例を示している。錠剤状の発色現像剤各10錠が収納室404、405にそれぞれ収納されており合計20錠が収納されている。仕切り壁400cを介して隣り合う収納室406は空である。錠剤状の漂白定着剤が収納室407、収納室408、収納室409、収納室410の各室に各10錠づつ、合計40錠収納されている。定着剤を収納した収納室内の仕切り壁400bは各錠剤が倒れない程度のガイド状となっており、各室は連通している。また、錠剤状の安定剤4錠が収納室411に収納されており、この収納室は他の収納室より短く構成されている。この収納容器の場合、空の収納室は収納容器側面から3/8の位置にあり、密閉状の仕切り壁は収納容器の現像剤側の側面から1/8、2/8、3/8、7/8の各位置にある。これら密閉状の仕切り壁の中で、必須なものは2/8の位置の壁であり、この仕切り壁は好ましくは他の仕切り壁より厚く構成される。この収納容器内には、合計64錠の錠剤の錠剤が収納されてあり、その収納容器に対する空隙率は49%であった。さらに、この収納容器内の漂白定着剤収納室の容積は、収納容器全体の内容積の54%であった。
【0089】
図4は固体処理剤投入装置部の側面図であり、図3で用いられた固体処理剤収納容器(カートリッジ)をセットして用いられる。固体処理剤の収納容器640をカートリッジ挿入部651に圧着して、中心軸412を支点として下にスライドさせ、開口受け部652に接する様にオペレーターによってセットされる。この際に、開口部蓋は、自動的に開口する構造となっている。ローター530が回転し、そのポケット534に錠剤が入り、回転によって投入装置開口部541を通って、各シューター430、431、432、433等を通過した後、各処理槽に投入される。錠剤状の発色現像剤は投入口440を通過して発色現像処理槽に直結したサブタンクに投入される。同様に、錠剤状の漂白剤は投入口441を通過して、錠剤状の定着剤は投入口442を通過して、さらに錠剤状の安定剤は投入口443を通過して、各処理槽に直結したサブタンクに投入される。各シューターの水平面に対する角度θ2、θ3、θ4は、θ2>θ3>θ4の関係が構成される様に配置される。
【0090】
図5は固体処理剤投入装置部の斜視図である。固体処理剤の収納容器40、41から錠剤投入装置1004を介して、錠剤状の発色現像剤はシューター430と投入口440を通過して、発色現像処理槽に直結したサブタンク621に投入される。同様に、錠剤状の漂白剤はシューター431と投入口441を通過して漂白処理槽に直結したサブタンク622に投入され、錠剤状の定着剤はシューター432と投入口442を通過して漂白処理槽に直結したサブタンク623に投入され、錠剤状の安定剤はシューター433と投入口443を通過して漂白処理槽に直結したサブタンク624に投入される。
【0091】
図6は固体処理剤投入装置部の平面図である。カラーネガフィルム用自動現像機1002の内部に、発色現像処理槽621a、漂白処理槽622a、定着処理槽623aと623b、安定処理槽624aと624bが配設されている。定着処理槽623aと623b、安定処理槽624aと624bはそれぞれカウンターカレント方式で配管されており、定着処理槽623bと安定処理槽624bのタンク液が各前槽に流入される様に配管されている。さらに、各処理槽は直結した各サブタンクと循環ポンプによって循環されており、各処理剤は前記した如く投入口440、441、442、443を通過して各サブタンクに投入され、溶解される。
【0092】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について、図7〜図9に基づいて説明する。図7は収納容器の各部品の斜視図であり、図8は一部破断面を含む収納容器の斜視図であり、図9は一部破断面を含む収納容器の平面図(a)、側面図(b)、及び、(a)のA−A断面拡大図(c)である。なお、本実施の形態は、カラーネガフィルムの処理、すなわち、発色現像、漂白、定着、安定化の各処理毎に錠剤に固形化した固体処理剤J1、J2、J3、J4を収納する収納容器である。また、本実施の形態において、収納容器は、カラーネガフィルム100本分を処理することができる量の固体処理剤を収納するものである(発色現像用の固体処理剤J1は10錠、漂白用の固体処理剤J2は10錠、定着用の固体処理剤J3は40錠、安定化用の固体処理剤J4は1錠を収納する)。各錠剤は直径30mm、厚み10mmであり、重量10gのものを使用した。
【0093】
収納容器は、先端側(蓋部材2が設けられる側であり、図9(a)において左側)及び後端側(キャップ部材3が設けられる側であり、図9(a)において右側)が解放された中空の容器本体1と、容器本体1の先端側を覆うことができる蓋部材2と、容器本体1の後端側を覆うキャップ部材3とを有している。これら容器本体1、蓋部材2、及び、キャップ部材3は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、ABS(アクリルブタジエンスチレン)などによって樹脂成形される。
【0094】
容器本体1の内側には、仕切部材として仕切壁111、112、113、114が一体的に設けられており、この仕切壁111〜114及び容器本体1の外壁によって、容器本体1内を、実質的に5つの収納室121〜125を構成している。すなわち、これら仕切壁111〜114は、容器本体1内の上面(図9(b)において上側の面)から底面(図9(b)において下側の面)まで連なった平板状を呈しており、各収納室121〜125を互いに連通しないように構成されている。さらに、この仕切壁111〜114は、後述する開口部141〜145より突出するように構成されている。なお、仕切壁112の肉厚は、他の仕切壁111、113、114の肉厚よりも厚くなっている。また、収納室121〜124の後端側は解放されているが、キャップ部材3によってその解放されている部分が覆われている。また、収納室125の後端側は解放しないように、容器本体1の樹脂成形時に形成されている。
【0095】
各収納室121〜125は、固体処理剤Jを縦列状態に収納することができる。これら5つの収納室121〜125のうち4つの収納室121、123、124、125に固体処理剤J1、J2、J3、J4を収納し、収納室122は固体処理剤Jを収納しない収納室(以下、空室ということもある)122となっている。これは、現像用の固体処理剤J1に、定着用の固体処理剤J2の成分が混ざると、現像性能に多大な悪影響を与えるため、空室を設けることにより、収納室121と収納室123との間の距離を設け、固体処理剤J2の収納或いは排出時に発生する固体処理剤J2の成分を含んだ粉が入り込むことを防止するためである。
【0096】
なお、本実施の形態では、収納室121〜124は、容器本体1の先端側から後端側までの長さが、固体処理剤Jを10錠分収納できるだけの長さを有している。この場合、収納室123は、定着用の固体処理剤J3を40錠も収納するため、その内部をさらに4つの分室に区切るように、3つの区切壁13が設けられている。この区切壁13は、固体処理剤J3と接触することが可能な長さだけ容器本体1内の上面及び底面から突出するように設けられ(上面から底面まで連なってはいない)、固体処理剤J3を縦列で収納可能な程度の区切りでよいが、仕切壁111〜114の如く上面と同様に錠面から底面まで連なった平板状であってもよい。また、この区切壁13は、開口部144から突出しないように設けているが、突出するように設けてもよい。また、収納室125は、固体処理剤Jを1錠分収納する長さを有していればよいが、固体処理剤Jを3錠分収納できるだけの長さを有している。これは、後段において説明するが、本実施の形態の収納容器は、カラーネガフィルムを処理するための固体処理剤Jを収納するものであるが、カラーペーパーを処理するための固体処理剤Jを収納する収納容器と兼用するために、固体処理剤Jを3錠分収納するだけの長さを有している。
【0097】
また、各収納室121〜125内には、各収納室121〜125の内面との接触面積を減らし、固体処理剤Jの収納或いは排出を容易に行い、かつ、収納している固体処理剤Jが各収納室121〜125の内面に密着を防ぐために、容器本体1内の上面、底面、各仕切壁111〜114、及び、区切壁13それぞれに、容器本体1の先端側から後端側へと伸びるリブ(図番なし)が設けられている。
【0098】
これら各収納室121〜125は、容器本体1の先端側に開口部141〜145が設けられており、この開口部141〜145から固体処理剤Jを収納或いは排出することができる。また、これら開口部141〜145の周囲には(容器本体1の先端側)、開口部141〜145を囲むように平面状のフランジ部15が設けられている。このフランジ部15の両側端部の摺動部151は、後述する蓋部材2の係合部21と係合するよう構成されている。
【0099】
蓋部材2は、開口部141〜145に対してスライドすることにより、開口部141〜145を覆うことが可能な部材である。蓋部材2を摺動させスライドさせるために、容器本体1(フランジ部15の摺動部151)と係合する係合部21が、蓋部材2の両側端側(スライドする方向と直交する方向における両端側)に設けられている。また、この蓋部材2の開口部141〜145と対向する面には、仕切壁111〜114の開口部141〜145から突出した部分と嵌合する嵌合部である溝部22〜25が設けられている。
【0100】
次に、この収納容器の組立及び固体処理剤Jの収納について説明する。先ず、容器本体1の後端側にキャップ部材3を取り付け、解放されていた容器本体1の後端側を覆う。次いで、発色現像用の固体処理剤J1を収納室121に10錠、漂白用の固体処理剤J2を収納室123に10錠、定着用の固体処理剤J3を収納室124に40錠(この場合、各分室に10錠ずつ)、安定化用の固体処理剤J4を収納室125に1錠を、それぞれ開口部141、143、144、145から縦列に収納する。そして、蓋部材2の係合部21を容器本体1のフランジ部15(の摺動部151)に係合させ、案内させながら、蓋部材2を容器本体1の上方からスライドさせることにより、蓋部材2が開口部141〜145を覆う。このとき、蓋部材2の溝部22〜25は、仕切壁111〜114の開口部141〜145より突出した部分と嵌合しながらスライドし、蓋部材2が開口部141〜145を覆ったときには溝部22〜25が仕切壁111〜114の突出した部分と嵌合している状態を維持している。
【0101】
また、収納容器から固体処理剤Jを排出する際には、蓋部材2を上方向へスライドさせて、開口部141〜145を解放し、開口部141、143、144、145から各固体処理剤J1〜J4を排出する。
【0102】
このように、本実施の形態においては、各収納室121、123〜125に固体処理剤J1〜J4を収納している状態のときには、仕切壁111〜114の開口部141〜145より突出している部分と、蓋部材2の溝部22〜25とが、嵌合しているので、例えば、収納容器の運搬等で収納している固体処理剤Jから粉が発生したとしても、嵌合部分で遮断され、隣接する収納室に粉が入り込むことがなく、コンタミを防止することができる。なお、本実施の形態では、全ての収納室121〜125の間の仕切壁111〜114に、開口部141〜145より突出する部分を設けたが、コンタミで処理性能に大きな支障を来す発色現像用に、漂白用或いは定着用の粉が入ることがないように、少なくとも、発色現像用の固体処理剤J1を収納する収納室121と、漂白用の固形処理剤J2を収納する収納室123との間の仕切壁111(本実施の形態では空室122を設けているので、或いは、仕切壁112)に、開口部141、143より突出する部分を設ければよい。
【0103】
また、漂白用の固体処理剤J2を収納する収納室123の開口部143を、該開口部143の一方側に隣接した発色現像用(異なる種類)の固体処理剤J1を収納する収納室121の開口部141までの距離が、他方に隣接した定着用(異なる種類)の固体処理剤J3を収納する収納室124の開口部144までの距離よりも長くなるように配置したので、コンタミを防止し、しかも、収納容器をコンパクトに構成することができる。また、本実施の形態では、漂白用の固体処理剤J2を収納する収納室123と、該収納室123に隣接した発色現像用(異なる種類)の固体処理剤J1を収納する収納室121との間に、固体処理剤を収容しない空室122が設けられたので、収納室121と収納室123との間の距離を長くとることができ、コンタミを防止することができる。
【0104】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について図10〜図12に基づいて説明する。図10は一部破断面を含む収納容器の斜視図であり、図11は収納容器に固体処理剤を収納する様を示す図であり、図12は蓋部材の開閉の様を模式的に示した図である。上述した第3の実施の形態では、仕切壁111〜114を開口部141〜145より突出させ、この突出した部分と蓋部材2の溝部22〜25とを嵌合させることにより、コンタミを防止したが、本実施の形態では、シール部材4を用いてコンタミを防止するものである。
【0105】
先ず上述した第3の実施の形態の部材のうち異なる点について説明する。本実施の形態では、仕切壁111〜114を開口部141〜145から突出しないように設け、しかも、仕切壁111〜114の先端面をフランジ部15の先端面(図10において左手前に位置する面であり、蓋部材2と対向する面)と同一平面上に設けている。また、蓋部材2においては、第3の実施の形態における溝部22〜25を設けていない。その他の点は、上述した第3の実施の形態と同じ機能、作用を奏し、同じ構造であり、同じ番号を付与し、その説明を省略する。
【0106】
また、本実施の形態においては、開口部141〜145をシールするシール部材4が設けられている。このシール部材4は、可撓性、さらに、防湿性を有する部材であり、種々の材質をラミネートすることによって得られたフィルムによって構成される。例えば、最上層にPET(ポリエチレンテレフタレート)層、次いで接着層、アルミニウム層、アンカーコート層、PE(ポリエチレン)層という順番で複数層から構成されるシール部材4を用いることができる。このシール部材4は、開口部141〜145の周囲を、ホットメルト(ヒートシール)或いは可塑性のシーラント剤などの粘着剤により、引き剥がし可能なようにシールされている。上述したような複数層から構成されるシール部材4を用いた場合には、公知のホットメルト接着剤によって構成されるHM(ホットメルト)層を、シール部材4の最下層に設ければよい。
【0107】
このように、シール部材4が開口部141〜145の周囲(収納容器のフランジ部15)と接着することにより、固体処理剤Jと外気とを遮断して容器内部を気密に保つことができ、これによって防湿性が得られ、固体処理剤Jの性能が安定に保たれる(勿論、容器本体1とキャップ部材3とは気密に取り付けられている)。
【0108】
また、このシール部材4は、蓋部材2を容器本体1に取り付けたとき、この蓋部材2の周囲を周回してループ状に形成されている。したがって、このシール部材4は、蓋部材2のスライドに伴い、シール部が剥離されて引き剥がされるよう構成されている。また、本実施の形態では、このシール部材4は、発色現像用の固体処理剤J1を収納する収納室121の開口部141をシールする(ただし、本実施の形態では、空室である収納室122の開口部142も同時にシールしている)第1シール部材41と、他の収納室123〜125の開口部143〜145をシールする第2シール部材42とから構成されている。
【0109】
次に、この収納容器の組立及び固体処理剤Jの収納について説明する。先ず、容器本体1の後端側にキャップ部材3を取り付け、解放されていた容器本体1の後端側を覆う。そして、開口部141から発色現像用の固体処理剤J1を収納室121に縦列に収納する(図11(a))。そして、10錠の固体処理剤J1を収納し終わると、帯状の第1シール部材41の端部がフランジ部15の先端面のうち上側(図11(b)において上側)に位置するように、第1シール部材41を開口部141(本実施の形態では開口部142も同時に)の周囲(フランジ15の先端面と、仕切壁111、112の先端面)にシールする。このとき、後に説明するが、第1シール部材41が引き剥がされる先端(図11(b)において下側)を山形状にシールすることにより、引き剥がしを容易に行えるようにしている。なお、図11(b)において、斜線部は、第1シール部材41のシール部を示している。第1シール部材41のシールが終わると、残りの固体処理剤J2〜J4を、それぞれ収納室123〜125に、開口部143〜145から縦列に収納する(図11(b))。
【0110】
残りの固体処理剤J2〜J4が全て各収納室123〜125に収納し終わると、帯状の第2シール部材42の端部がフランジ部15の先端面のうち上側(図11(c)において上側)に位置するように、第2シール部材42を開口部143〜145の周囲(フランジ15の先端面と、仕切壁112〜114の先端面)にシールする(図11(c))。このとき、上述した第1シール部材41と同様に、第2シール部材42が引き剥がされる先端(図11(c)において下側)を山形状にシールする。なお、図11(c)において、斜線部は、第2シール部材42のシール部を示している。また、本実施の形態では、第1シール部材41と第2シール部材42とを十分にシールできるように、仕切壁112の肉厚を厚くしている。
【0111】
開口部141〜145の全てがシール部材4(第1シール部材41と第2シール部材42)でシールされると、蓋部材2の係合部21を容器本体1のフランジ部15(の摺動部151)に係合させ、案内させながら、蓋部材2を容器本体1の上方からスライドさせることにより、蓋部材2が、シール部材4を介して、開口部141〜145を覆う(図11(d))。そして、第1シール部材41と第2シール部材の他端を、図11(d)に示す矢示のように、フランジ部15の先端面とは反対側の面(後端面)に固着して、シール部材4(第1シール部材41と第2シール部材42)が蓋部材2の周囲を周回して、ループ状に形成される(図12(a)参照)。このようにして、収納容器の組立及び固形処理剤Jの収納が完了する。
【0112】
また、収納容器から固体処理剤Jを排出する際には、蓋部材2を上方向へスライドさせることに伴い、シール部材4の他端がフランジ部15に固着されているので、蓋部材2に周回しているシール部材4が引きつられて移動し、シール部が剥離されて引き剥がされる(図12(b))。こうして、開口部141〜145が解放され、開口部141、143、144、145から各固形処理剤J1〜J4を排出することができる。
【0113】
このように本実施の形態においては、開口部141〜145をシールするシール部材4を設けたので、他処理剤混入を防ぐことができ、しかも、シール部材4は、蓋部材のスライドに伴いシールが剥離されるので、固体処理剤Jを排出する際に操作性が向上する。なお、本実施の形態では全ての収納室121〜125の開口部141〜145をシール部材4でシールしたが、少なくとも、他処理剤混入の問題が大きな発色現像用の固体処理剤J1を収納する収納室121の開口部141をシールすればよい。また、本実施の形態では、蓋部材2がシール部材4を介して開口部141〜145を覆うように構成しているので、外部からの力を蓋部材2で防ぎ、シール部材4が破れることや外部の力により固体処理剤Jが破損することを防止できる。
【0114】
また、本実施の形態では、シール部材4はループ状に形成されているので、蓋部材2のスライドに伴い、シールを剥離するとともに、再び蓋部材2を閉じる際にも、シール部材4がついて移動して、開口部141〜145を覆うようになる。したがって、固体処理剤Jを収納しているときに、運搬時に発生した固形処理剤Jの破片や粉がシール部材4に付着するが、このシール部材4に付着した破片や粉が、再び蓋部材2を閉じたときに、外部に飛散することがない。なお、本実施の形態では、シール部材4をループ状に形成するために、帯状のシール部材4の両端をそれぞれフランジ部15の先端面と後端面とに固着(或いはシール)したが、両端ともフランジ部15の先端面或いは後端面のいずれか一方に固着(或いはシール)してループ状を形成してもよく、さらに、両端同士を固着した完全なループとしてもよい。また、本実施の形態では、蓋部材2を周回するようにシール部材4をループ状に形成したが、これに限られることはなく、蓋部材2のスライドに伴いシール部材4のシールが剥離されるように構成してもよい。
【0115】
さらに、本実施の形態では、発色現像処理用の固形処理剤J1を開口部141より収納室121に収納し、該開口部141を第1シール部材41によりシールした後に、他の固体処理剤J2〜J4を各々の収納室123〜125に収納するようにしたので、他処理剤混入の問題が顕著な発色現像用の固体処理剤J1を収納する収納室121内に他の固体処理剤J2〜J4の粉が入ることがない。
【0116】
また、本実施の形態では、漂白用の固体処理剤J2を収納する収納室123と、該収納室123に隣接した発色現像用(異なる種類)の固体処理剤J1を収納する収納室121との間に、固体処理剤を収容しない空室122が設けられたので、例えば、固体処理剤J1を収納室121収納した後に第1シール部材41でシールすることなく、固体処理剤J2を収納室123に収納したとしても、収納室121と収納室123との間の距離を長くとることができ、他処理剤の混入を防止することができる。
【0117】
なお、本実施の形態においては、収納室121と、それ以外の収納室とに分けてシールを行ったが、固体処理剤の種類毎に分けてシールを行ってもよい。この場合、各固体処理剤毎に一切の他処理剤の混入コンタミが生じないので、厳密に処理剤の性能を保つことができるので、好ましい。
【0118】
なお、上述した第3及び第4の実施の形態の収納容器は、カラーネガフィルムを処理するための固体処理剤Jを収納するものであるが、カラーペーパーを処理するための固体処理剤Jを収納する収納容器とすることもできる。すなわち、カラーペーパーを処理するための固体処理剤は、カラーネガフィルム100本分に相当するカラーペーパーを処理するために、発色現像用の固体処理剤J1A、J1Bは各々10錠(カラーペーパーの処理のための発色現像用の固体処理剤は、合計20錠の固体処理剤からなっている)、漂白・定着用の固体処理剤J2Aは40錠、安定化用の固体処理剤J3Aは4錠である。そして、固体処理剤J1Aを収納室121に、固体処理剤J1Bを収納室122に、固体処理剤J2Bを収納室124に、固体処理剤J3Aを収納室125に収納する(すなわち、この場合収納室123が空室となる)。
【0119】
この場合、カラーネガフィルム用の固体処理剤を収納した収納容器と、カラーペーパー用の固形処理剤を収納した収納容器とを、混同しないように、容器本体1の側面に突起(図参照、但し符号なし)を設ければよい。すなわち、この突起を収納容器の先端側から見て上下方向に位置を変えて設けることにより、両者を外形上異なったものにすることができ、混同が生じない。
【0120】
また、上述した第3及び第4の実施の形態の収納容器をバリア袋で包装してもよい。この場合のバリア袋として、各種の層構成を有する材料を適宜選択できるが、例えば、最上層にONY(オリエンテッドナイロン、又は、延伸ナイロンともいう)層、PE(ポリエチレン)層、アルミニウム層、PE(ポリエチレン)層、LLDPE(直鎖型低密度ポリエチレン)層という順番で構成されたフィルムを用いることができる。この場合、特に最上層がONY層であるため一方向に切れやすく、ユーザーがバリア袋を破って開放するのに好適である。
【0121】
【発明の効果】
本発明により、第1には、異なる種類の固体処理剤の成分の混入することがなく、安定した写真性能を可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法を提供すること、第2には、複数の固体処理剤を一括して同一の収納容器に長期に渡って保管しても安定した性能を維持可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法の提供すること、第3には、使用する収納容器の量が低減し、地球環境保護に好適なハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法を提供すること、さらに第4には、ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器の交換頻度を減少させ、交換作業を簡便に間違いなく行うことを可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法の提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における装置外観を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の処理槽における処理剤補充系、循環系等を示す断面図である。
【図3】本発明の固体処理剤の収納容器(カートリッジ)を示す図であり、(a)は収納容器の外観を示す図、(b)は収納容器の開口部を示す図、(c)は前記(b)で記載した同じ収納容器をカラーペーパー用の固体処理剤の収納容器として使用する場合の開口部の具体例を示す図である。
【図4】固体処理剤投入装置部の側面図である。
【図5】固体処理剤投入装置部の斜視図である。
【図6】固体処理剤投入装置部の平面図である。
【図7】第3の実施の形態の収納容器の各部品の斜視図である。
【図8】一部破断面を含む第3の実施の形態の収納容器の斜視図である。
【図9】一部破断面を含む第3の実施の形態の収納容器の平面図(a)、側面図(b)、及び、(a)のA−A断面拡大図(c)である。
【図10】一部破断面を含む第4の実施の形態の収納容器の斜視図である。
【図11】第4の実施の形態の収納容器に固形処理剤を収納する様を示す図である。
【図12】第4の実施の形態における蓋部材の開閉の様を模式的に示した図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器および、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器へのハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハロゲン化銀写真感光材料(以下簡略化のため単に感光材料とも称する)は、通常露光後に、発色現像液、漂白液、定着液、漂白定着液、さらには安定液等を適宜用いて現像処理が行われる。この現像処理は一般に、自動現像機によって行われ、該自動現像機の処理槽内の活性度が一定に保たれるように、各処理液の補充液を処理槽に供給する方式が行われてきている。従来、この補充液は濃厚液としてキット化された数種類のパートに分けて、ミニラボと呼ばれる小規模店頭処理の現像所や大手現像所の溶解作業を行う担当者に供給され、一定量の水で溶解して使用されていた。この方法によると、各パートの溶解順序や溶解場所を間違えると、結晶が析出したり、写真性能の異常が生じ大きな問題となるために、誰でもが行える訳でなく、通常は専門の溶解作業者が必要であった。
【0003】
そこで、本出願人らは、WO92/20013号公報や特開平5−119454号公報等に記載されるが如き処理液を固体化した固体処理剤(以下固形処理剤とも称する)を開発した。この固体処理剤は、特開平7−199443号公報に記載されるように、各処理液単位に固体化した固体処理剤を収納容器(以下カートリッジとも称する)に収納し用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この様な固体処理剤を、各処理液単位に収納容器に収納して用いる場合、従来の濃縮液体キットと比べ、重量も軽く、特別の溶解作業も無くなり、ラボでの取り扱い性も大幅に向上してきた。しかしながら、例えば感光材料がカラーネガフィルムの場合は、発色現像液用、漂白液用、定着液用、安定液用の4種の固体処理剤収納容器(カートリッジ)が必要であり、また感光材料がカラーネガペーパーの場合は、発色現像液用、漂白定着液用、安定液用の3種の収納容器が必要となる。通常のミニラボ等では、カラーネガフィルムとカラーネガペーパーの2種の感光材料の現像処理が行われるため、前記した7種のカートリッジが最低必要となってしまう。ミニラボではこれら固体処理剤が入ったカートリッジが個別に使用されるため、自動現像機にセットする際にややもすれば間違ってセットしてしまいそうになる。また、各処理毎に固体処理剤が自動現像機に添加されて無くなってしまい、1日に何度も個別に交換する作業が必要となり、店頭処理を行うミニラボ等では接客を行いながらの作業のため、カートリッジの種類が多いこともあって間違いやすくもあり煩雑であった。また、仮に特定の収納容器を間違えてセットした場合、本来の写真性能が得られないばかりか、逆に大きな写真性能上のダメージを受けることとなり、場合によっては処理液全部を交換することにもなりかねないし、カラーネガフィルムの場合はプリント不能の取り返しのつかないダメージとなってしまう場合もある。
【0005】
また、多量の固体処理剤収納容器が使用後に廃棄物として残り、地球環境保護の観点からもその量を削減することが望まれていた。
【0006】
この問題を解決するために、1つの固体処理剤収納容器に複数種の固体処理剤を一括して収納する方法が考えられるが、この場合異なる種類の固体処理剤の成分が混入することがあり、特に発色現像剤に漂白定着剤や定着剤が混入する場合には写真性能上重大な問題を生じてしまう。
【0007】
また、固体処理剤は水分を除去して製造したこともあり、さらに写真用薬品自体が吸湿性や潮解性の素材が多いこともあって、その防湿性が大きな問題となる。とりわけ固体状発色現像剤には、そのpHを9〜11という高い値に維持し感光材料に現像反応(カップリング反応)を生じさせる必然性から、通常炭酸カリウムや炭酸ナトリウム等のpH緩衝剤や、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ剤が用いられるが、これらは極めて吸湿性を有している。このため、これらを用いた固体状発色現像剤は、空気中の水分からも吸湿するし、また定着剤や漂白定着剤等の他の固体処理剤と同一の閉じられた空間に長期間共存する場合には、他の固体処理剤に含有する水分によっても吸湿してしまう。そして、吸湿した場合には錠剤自体の硬度がなくなり、ちょっとした衝撃で割れたり、欠けたりしてしまう問題が生じてしまうし、また吸湿膨張することで収納容器から排出出来なくなってしまう等の問題が生じる。
【0008】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、第1の目的は、異なる種類の固体処理剤の成分の混入することがなく、安定した写真性能を可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法を提供するものであり、第2の目的は、複数の固体処理剤を一括して同一の収納容器に長期に渡って保管しても安定した性能を維持可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法の提供にある。さらに、第3の目的は、使用する収納容器の量が低減し、地球環境保護に好適なハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法の提供にあり、さらに第4の目的は、ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器の交換頻度を減少させ、交換作業を簡便に間違いなく行うことを可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法の提供にある。これ以外の本発明の目的は、以下の明細文の中で自ずから明らかとなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は下記構成により達成される。
【0010】
(1) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が前記収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0011】
この発明によると、異なる種類の固体処理剤の成分が混入することがなく、安定した写真性能を可能とし、また複数の固体処理剤を一括して同一の収納容器に長期に渡って保管しても安定した性能を維持することができる。さらに、使用する収納容器の量が低減し、地球環境保護に好適でありながら、ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器の交換頻度を減少させ、交換作業を簡便に間違いなく行うことが可能である。
【0012】
(2) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を有し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0013】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0014】
(3) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、前記収納容器の側面に位置する収納室が短いことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0015】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0016】
(4) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、さらに収納容器内の前記固体処理剤に対する空隙率が30〜60%であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0017】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0018】
(5) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器内における前記固体処理剤に対する空隙率が、30〜60%であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0019】
この発明によると、上記(1)に記載の効果をさらに助長する。
【0020】
(6) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することを特徴とする(2)または(3)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0021】
この発明によると、上記(1)に記載の効果をさらに助長する。
【0022】
(7) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を有し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することを特徴とする(3)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0023】
この発明によると、上記(1)に記載の効果をさらに助長する。
【0024】
(8) 前記ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器が、種類の異なるハロゲン化銀写真感光材料を処理する固体処理剤の共用のものであることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0025】
この発明により、上記(1)に記載の効果のみならず、必要とする収納容器の大量生産が可能となって価格が下がり、再利用も容易となる効果がある。
【0026】
(9) 前記種類の異なるハロゲン化銀写真感光材料が、カラーネガフィルムとカラーネガペーパーであることを特徴とする(8)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0027】
この発明は、本願に係わる種類の異なるハロゲン化銀写真感光材料の、より好適な具体的な構成を示している。
【0028】
(10) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤が、発色現像処理剤、漂白処理剤、定着処理剤および安定処理剤から構成されるものであることを特徴とする(1)〜(9)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0029】
この発明は、本願に係わる複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の、より好適な具体的な構成を示している。
【0030】
(11) 前記収納容器内の複数の収納室が、発色現像処理剤収納室、漂白処理剤収納室、定着処理剤収納室、安定処理剤収納室の順に存在することを特徴とする(10)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0031】
この発明は、本願に係わる収納容器内の複数の収納室の、より好適な具体的な構成を示している。
【0032】
(12) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤が、発色現像処理剤、漂白定着処理剤および安定処理剤から構成されるものであることを特徴とする(1)〜(9)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0033】
この発明は、本願に係わる複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の、より好適な具体的な構成を示している。
【0034】
(13) 前記収納容器内の複数の収納室が、発色現像処理剤収納室、漂白定着処理剤収納室、安定処理剤収納室の順に存在することを特徴とする(12)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0035】
この発明は、本願に係わる複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の、より好適な具体的な構成を示している。
【0036】
(14) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器を、自動現像機処理槽に投入する固体処理剤投入装置に装着し使用する際に、収納されている複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤が実質的に同時に投入完了する量収納されることを特徴とする(1)〜(13)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0037】
この発明により、上記(1)に記載の効果のみならず、ミニラボ等での固体処理剤使用者の取り扱い性が大幅に改善される。
【0038】
(15) 前記固体処理剤が、錠剤状であり整列して収納することを特徴とする(1)〜(14)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0039】
この発明により、上記(1)に記載の効果のみならず、処理剤粉の飛散が少なく作業環境上も好適であるばかりか、飛散した処理剤粉による不必要な写真性能のトラブルも改善される。
【0040】
(16) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器の開口部に、該開口部を覆う蓋部材を有することを特徴とする(1)〜(15)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0041】
この発明により、上記(1)に記載の効果のみならず、ミニラボ等での固体処理剤使用者の取り扱い性が大幅に改善される。
【0042】
(17) 前記開口部と蓋部材が摺動部を有していることを特徴とする(16)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0043】
この発明は、本願に係わる収納容器開口部の、より好適な具体的な構成を示している。
【0044】
(18) 前記開口部が該開口部をシールするシール部材を有することを特徴とする(16)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0045】
この発明は、本願に係わる収納容器開口部の、より好適な具体的な構成を示している。
【0046】
(19) 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器の素材が、水分透過量が20ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下であることを特徴とする(1)〜(18)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0047】
この発明により、上記(1)に記載の効果のみならず、長期に渡って防湿性を保持でき、固体処理剤の硬度や形状も維持出来る。
【0048】
(20) 前記収納容器が少なくとも定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室を有し、該定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室が前記収納容器の内容積の40〜70%を占めることを特徴とする(1)〜(19)のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0049】
この発明は、本願に係わる収納容器内の複数の収納室の、より好適な具体的な構成を示している。
【0050】
(21) 前記定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室が複数の収納室からなり、該収納室間の仕切り壁の少なくとも一部が開放構造となり、連通していることを特徴とする(20)記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
【0051】
この発明により、使用する収納容器を構成する材料の使用量を減少可能とするばかりか、定着処理剤および漂白定着処理剤中の含水量を均一に維持でき、安定した性能の発揮を可能とする。
【0052】
(22) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納方法において、前記処理剤の収納容器内に固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が前記収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
【0053】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0054】
(23) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納方法において、前記処理剤の収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を配置し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
【0055】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0056】
(24) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納方法において、前記処理剤の収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、前記収納容器の側面に位置する収納室が短いことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
【0057】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0058】
(25) 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納方法において、前記処理剤の収納容器内に固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、さらに収納容器内の前記固体処理剤に対する空隙率が30〜60%であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
【0059】
この発明によると、上記(1)に記載と同じ効果を奏する。
【0060】
以下に本発明について詳述する。
【0061】
請求項1および請求項22の発明で、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が前記収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することがよいが、好ましくは収納容器の現像剤側の側面より3/16〜7/16の間に列状に存在することである。
【0062】
請求項2および請求項23の発明で、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を有し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することがよいが、好ましくは収納容器の現像剤側の側面より3/16〜7/16の間に存在することである。
【0063】
請求項4および請求項25の発明で、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、さらに収納容器内の前記固体処理剤に対する空隙率が30〜60%であることがよいが、好ましくは空隙率が40〜55%である。
【0064】
請求項19の発明で、複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器の素材が、水分透過量が20ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下であることがよいが、好ましくは10ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下である。
【0065】
請求項20の発明で、収納容器が少なくとも定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室を有し、該定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室が前記収納容器の内容積の40〜70%を占めることがよいが、好ましくは収納容器の内容積の45〜60%を占めることである。
【0066】
本発明に係わる処理剤は、カラーネガフィルムやカラーネガペーパー(単にカラーペーパーと称することもある)等のカラー写真感光材料、レントゲンフィルム(Xレイフィルムと称されることもある)等の医用感光材料、印刷用感光材料などのハロゲン化銀写真感光材料を、現像(発色現像と黒白現像を含む)、漂白、定着、漂白定着、安定化等の各処理を行うための処理剤である。本発明に係わる固体処理剤は、前記の各処理毎に、処理剤成分を予め秤量され、錠剤状、丸薬状、顆粒状、粉体状等に固体化したものである。以下に説明する実施の形態では、固体処理剤として錠剤状にしたものを用いて実験を行った。その形状は、扁平な円筒状を呈しているが、これに限られず、コーナー部の面とりを施しても良いし、円筒状の上下平面が凸面アールを有したものでも良く、さらには中空孔を有するドーナツ状のものであっても良い。
【0067】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかる装置の外観を示す。この図1に示す装置は、焼付装置Bと自動現像装置Aとを一体的に備えた感光材料処理装置である。
【0068】
前記自動現像装置Aには、現像工程における各種処理(現像、漂白、定着、安定、水洗、乾燥など)を行わせるために、現像、漂白、定着、安定の各処理を行う処理液が入った複数の処理槽と水洗、乾燥の各室が処理順に設けられており、これらの処理槽を順次感光材料が通過して、現像処理が進められるようになっている。
【0069】
ここで、前記各処理液は感光材料の処理によって疲労するので、ある間隔で処理成分を補充することが必要になるが、本実施の形態の自動現像装置では、前記処理成分を固形の処理剤として処理槽内に補充する構成としてある。前記固形の処理剤とは、処理成分の粉末或いは顆粒を一定の形状に圧縮成形した円形断面を有する錠剤型の処理剤であり、以下では錠剤型処理剤と称するものとする。
【0070】
前記錠剤型処理剤の処理槽への補充動作のために、自動現像装置Aには、固体処理剤投入装置として処理剤の錠剤投入機52Aが設けられており、かかる錠剤投入機52Aには、各種の錠剤型処理剤を収納したカートリッジ(収納容器)51が装着され、該カートリッジ51に収納されている各種の錠剤型処理剤を順次所定の処理槽に投下させ、処理液中で溶解させることで、処理成分の補充を図る。なお、錠剤投入機52Aは乾燥室からもっとも離間した所にある現像槽上部に設けられている。これはカートリッジ51内にある錠剤型処理剤の含水状態が乾燥室の高温によって変わり、化学変化を起こしてしまうためであって、処理槽に投下する際に導入経路若しくは導入装置によって、各処理槽に配られるため、長時間保管できるものである。
【0071】
図2は、前記自動現像装置Aにおける処理槽,錠剤投入部,錠剤投入機,循環系などを示す断面図であり、処理槽53は、該処理槽53を形成する仕切壁の外側に一体的に設けた錠剤投入部54及び恒温槽55を有する。
【0072】
前記処理槽53と恒温槽55とは連通窓56が形成された仕切壁57により仕切られており、処理液は前記連通窓56を介して処理槽53と恒温槽55との間を流通できるようになっている。
【0073】
そして、恒温槽55の上方に設けた錠剤投入部54には、錠剤型処理剤Jを受容する囲い58を設けてあり、錠剤型処理剤Jは固形のまま処理槽53に移動することはなく、恒温槽55内で溶解させる構成としてある。即ち、囲い58は処理液の通過は可能であるが、錠剤型処理剤Jは溶け終わるまで通過できない網状又はフィルター状としてあり、溶解が終了するまで固形の処理剤Jは囲い58内に止まることになる。
【0074】
筒状のフィルター59は、恒温槽55の下方に交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず等を除去する機能を果たす。このフィルター59の中は、恒温槽55の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ61の吸引側に連通している。
【0075】
循環系は、処理液の循環通路を形成する前記循環パイプ61、循環ポンプ62、及び、処理槽53等で構成される。前記循環ポンプ62の吐出側に連通した循環パイプ61の他端は処理槽53の下方壁を貫通し、該処理槽53に連通している。このような構成により、循環ポンプ62が作動すると処理液は恒温槽55から吸い込まれ、処理槽53に吐き出されて、処理液は処理槽53内の処理液と混じり合い、再び恒温槽55へと入る循環を繰り返すことになる。
【0076】
排液管63は、処理槽53内の処理液をオーバーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に保つと共に、他の処理槽から感光材料に付着して持ち込まれる成分や、感光材料から滲み出る成分が貯留して増加することを防ぐのに役立つ。
【0077】
棒状のヒータ64は、恒温槽55の上方壁を貫通して恒温槽55内の処理液中に浸漬するように配設されている。このヒータ64は、恒温槽55及び処理槽53内の処理液を加熱するものであり、このヒータ64によって処理液温度を各処理槽別の要求温度に調節する。
【0078】
処理量情報検出手段65は、自動現像装置Aの入口に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出するために用いられる。この処理量情報検出手段65は、感光材料の搬送方向に対する左右方向に複数の検出部材を配してなり、感光材料の幅を検出すると共に、検出されている時間をカウントするための要素として機能する。感光材料の搬送速度は、機械的に予め設定されているので、前記幅情報と時間情報とから感光材料の処理面積が算出できる。
【0079】
尚、処理量情報検出手段65は、赤外線センサ、マイクロスイッチ、超音波センサ等の感光材料の幅及び搬送時間を検出できるものであれば良い。また、間接的に感光材料の処理面積を検出できるもの、例えば焼付けを行った感光材料の量、或いは、予め決まっている面積を有する感光材料の処理枚数を検出するものでも良い。更に、検出するタイミングは、本実施の形態では処理される前であるが、処理した後、或いは、処理液中に浸漬されている間でも良い。
【0080】
また、カートリッジ51には図示しない錠剤型処理剤検出手段が設けられ、錠剤型処理剤Jの有無を検出するものである。
【0081】
制御装置60は、前記処理量情報検出手段65の検出信号を受けて、処理面積の累積値が所定値になる毎に錠剤投入機52により錠剤型処理剤を処理槽に投入させ、処理面積の増大による処理液の疲労に対応してある間隔で処理剤を補充する。そして、錠剤型処理剤検出手段の検出信号を受けて、カートリッジ51の錠剤型処理剤Jが無くなった時点で報知部(図示せず)にその旨を表示或いは鳴動させて、オペレータに新規カートリッジ51の装填を促すものである。
【0082】
錠剤投入機52は、現像処理槽53の上方に設けられ、カートリッジ51、カートリッジ装填手段66、供給手段67、駆動手段68から構成されている。ここで、カートリッジ51がオペレータによって挿入セットされると、前記装填手段66によって錠剤投入処理が可能な状態に供給手段67に装填される。具体的には、錠剤型処理剤Jは、前記供給手段67を構成するロータのポケット部に1つずつカートリッジ51から装填され、前記ロータの回転によって囲い58の中に投下されるようになっている。
【0083】
(第2の実施の形態)
図3には、本発明の固体処理剤の収納容器(カートリッジ)が図示されてある。(a)は収納容器の外観を示しており、収納容器は本体400、シール部材402、蓋部材403、底蓋401とから構成されており、底蓋401は本体400に接着剤にて完全に密閉接着されている。また、本体には、誤装填防止ピン412が付いており、収納容器内部には固体処理剤の仕切り壁400aがあり、収納容器側面の収納室411は他の収納室と比べ短く構成されており、各収納室には直径30mm、厚み10mmの円筒状錠剤が内部に収納される。
【0084】
(b)は収納容器の開口部を示してあり、カラーネガフィルム用の固体処理剤の収納容器として使用する場合の具体例を示している。錠剤状の発色現像剤10錠が収納室404に収納されており、仕切り壁400aを介して隣り合う収納室405は空である。錠剤状の漂白剤10錠が収納室406に収納されており、収納室407、収納室408、収納室409、収納室410には錠剤状の定着剤が各室に10錠づつ、合計40錠収納されている。定着剤を収納した収納室内の仕切り壁400bは各錠剤が倒れない程度のガイド状となっており、各室は連通している。また、錠剤状の安定剤1錠が収納室411に収納されており、この収納室は他の収納室より短く、最高4錠の錠剤が収納される様に構成されている。また、仕切り壁400cは他の仕切り壁400aと比べ厚く構成されており、シール部材402がヒートシールされ易く構成されている。この収納容器の場合、空の収納室は収納容器側面から2/8の位置にあり、密閉状の仕切り壁は収納容器の現像剤側の側面から1/8、2/8、3/8、7/8の各位置にある。これら密閉状の仕切り壁の中で、必須なものは2/8の位置の壁であり、この仕切り壁は好ましくは他の仕切り壁より厚く構成される。この収納容器内には、合計61錠の錠剤が収納されてあり、その収納容器に対する空隙率は51%であった。また、この収納容器の材質はHDPE(高密度ポリエチレン)のものを使用し、水分透過量は0.1ml/m2・atm・24hrs(25℃)であった。さらに、この収納容器内の定着剤収納室の容積は、収納容器全体の内容積の54%であった。
【0085】
収納容器の材質を適宜変え、収納容器の水分透過率を変化させ、35℃、相対湿度80%の環境下に1週間保存し、内部の発色現像剤(錠剤状固体処理剤)の吸湿による硬度(圧縮破壊強度)の変化を測定した。その結果、水分透過量が20ml/m2・atm・24hrs(25℃)以上の場合は硬度が10〜20kgであり、収納容器を1mの高さから落下させる(落下テスト)と錠剤が割れた。また、水分透過量が10〜20ml/m2・atm・24hrs(25℃)の範囲の場合は硬度が40〜60kgであり、落下テストで錠剤が少し欠けた。さらにまた、水分透過量が10ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下の場合は80〜100kgであり、落下テストで錠剤は全く問題なかった。
【0086】
定着処理剤収納室の収納容器に対する内容積を変化させて、上記と同様に35℃、相対湿度80%の環境下に1週間保存し、内部の定着剤(錠剤状固体処理剤)の吸湿による硬度(圧縮破壊強度)の変化を測定した。その結果、定着処理剤収納室が収納容器の内容積の40%以下の場合には、硬度が45〜65kgであり、落下テストで錠剤が少し欠けた。70%を越す場合、振動テストで粉の発生が多く問題であった。40〜70%の場合、錠剤の硬度も良好で、かつ粉発生も少なかった。特に、45〜60%でこの効果は特に良好であった。
【0087】
収納容器に収納した錠剤状固体処理剤の量を変化させて、上記と同様に35℃、相対湿度80%の環境下に1週間保存し、その後振動試験を行った。振動試験後の収納容器内の粉の発生の程度を目視にて観察したところ、収納容器内の錠剤状固体処理剤に対する空隙率(収納容器の全内容積から、内部に存在する錠剤状固体処理剤の容積を引き算した容積を、収納容器の全内容積で割った値に100を掛けた値)が、30%以下または60%以上の場合には粉の発生の程度が大きかった。この結果から、収納容器内の固体処理剤に対する空隙率が30−60%の場合に良好であることが判った。さらに、この程度は、前記空隙率が40−55%の際に特に良好であった。
【0088】
(c)は前記(b)で記載した同じ収納容器をカラーペーパー用の固体処理剤の収納容器として使用する場合の開口部の具体例を示している。錠剤状の発色現像剤各10錠が収納室404、405にそれぞれ収納されており合計20錠が収納されている。仕切り壁400cを介して隣り合う収納室406は空である。錠剤状の漂白定着剤が収納室407、収納室408、収納室409、収納室410の各室に各10錠づつ、合計40錠収納されている。定着剤を収納した収納室内の仕切り壁400bは各錠剤が倒れない程度のガイド状となっており、各室は連通している。また、錠剤状の安定剤4錠が収納室411に収納されており、この収納室は他の収納室より短く構成されている。この収納容器の場合、空の収納室は収納容器側面から3/8の位置にあり、密閉状の仕切り壁は収納容器の現像剤側の側面から1/8、2/8、3/8、7/8の各位置にある。これら密閉状の仕切り壁の中で、必須なものは2/8の位置の壁であり、この仕切り壁は好ましくは他の仕切り壁より厚く構成される。この収納容器内には、合計64錠の錠剤の錠剤が収納されてあり、その収納容器に対する空隙率は49%であった。さらに、この収納容器内の漂白定着剤収納室の容積は、収納容器全体の内容積の54%であった。
【0089】
図4は固体処理剤投入装置部の側面図であり、図3で用いられた固体処理剤収納容器(カートリッジ)をセットして用いられる。固体処理剤の収納容器640をカートリッジ挿入部651に圧着して、中心軸412を支点として下にスライドさせ、開口受け部652に接する様にオペレーターによってセットされる。この際に、開口部蓋は、自動的に開口する構造となっている。ローター530が回転し、そのポケット534に錠剤が入り、回転によって投入装置開口部541を通って、各シューター430、431、432、433等を通過した後、各処理槽に投入される。錠剤状の発色現像剤は投入口440を通過して発色現像処理槽に直結したサブタンクに投入される。同様に、錠剤状の漂白剤は投入口441を通過して、錠剤状の定着剤は投入口442を通過して、さらに錠剤状の安定剤は投入口443を通過して、各処理槽に直結したサブタンクに投入される。各シューターの水平面に対する角度θ2、θ3、θ4は、θ2>θ3>θ4の関係が構成される様に配置される。
【0090】
図5は固体処理剤投入装置部の斜視図である。固体処理剤の収納容器40、41から錠剤投入装置1004を介して、錠剤状の発色現像剤はシューター430と投入口440を通過して、発色現像処理槽に直結したサブタンク621に投入される。同様に、錠剤状の漂白剤はシューター431と投入口441を通過して漂白処理槽に直結したサブタンク622に投入され、錠剤状の定着剤はシューター432と投入口442を通過して漂白処理槽に直結したサブタンク623に投入され、錠剤状の安定剤はシューター433と投入口443を通過して漂白処理槽に直結したサブタンク624に投入される。
【0091】
図6は固体処理剤投入装置部の平面図である。カラーネガフィルム用自動現像機1002の内部に、発色現像処理槽621a、漂白処理槽622a、定着処理槽623aと623b、安定処理槽624aと624bが配設されている。定着処理槽623aと623b、安定処理槽624aと624bはそれぞれカウンターカレント方式で配管されており、定着処理槽623bと安定処理槽624bのタンク液が各前槽に流入される様に配管されている。さらに、各処理槽は直結した各サブタンクと循環ポンプによって循環されており、各処理剤は前記した如く投入口440、441、442、443を通過して各サブタンクに投入され、溶解される。
【0092】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について、図7〜図9に基づいて説明する。図7は収納容器の各部品の斜視図であり、図8は一部破断面を含む収納容器の斜視図であり、図9は一部破断面を含む収納容器の平面図(a)、側面図(b)、及び、(a)のA−A断面拡大図(c)である。なお、本実施の形態は、カラーネガフィルムの処理、すなわち、発色現像、漂白、定着、安定化の各処理毎に錠剤に固形化した固体処理剤J1、J2、J3、J4を収納する収納容器である。また、本実施の形態において、収納容器は、カラーネガフィルム100本分を処理することができる量の固体処理剤を収納するものである(発色現像用の固体処理剤J1は10錠、漂白用の固体処理剤J2は10錠、定着用の固体処理剤J3は40錠、安定化用の固体処理剤J4は1錠を収納する)。各錠剤は直径30mm、厚み10mmであり、重量10gのものを使用した。
【0093】
収納容器は、先端側(蓋部材2が設けられる側であり、図9(a)において左側)及び後端側(キャップ部材3が設けられる側であり、図9(a)において右側)が解放された中空の容器本体1と、容器本体1の先端側を覆うことができる蓋部材2と、容器本体1の後端側を覆うキャップ部材3とを有している。これら容器本体1、蓋部材2、及び、キャップ部材3は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、ABS(アクリルブタジエンスチレン)などによって樹脂成形される。
【0094】
容器本体1の内側には、仕切部材として仕切壁111、112、113、114が一体的に設けられており、この仕切壁111〜114及び容器本体1の外壁によって、容器本体1内を、実質的に5つの収納室121〜125を構成している。すなわち、これら仕切壁111〜114は、容器本体1内の上面(図9(b)において上側の面)から底面(図9(b)において下側の面)まで連なった平板状を呈しており、各収納室121〜125を互いに連通しないように構成されている。さらに、この仕切壁111〜114は、後述する開口部141〜145より突出するように構成されている。なお、仕切壁112の肉厚は、他の仕切壁111、113、114の肉厚よりも厚くなっている。また、収納室121〜124の後端側は解放されているが、キャップ部材3によってその解放されている部分が覆われている。また、収納室125の後端側は解放しないように、容器本体1の樹脂成形時に形成されている。
【0095】
各収納室121〜125は、固体処理剤Jを縦列状態に収納することができる。これら5つの収納室121〜125のうち4つの収納室121、123、124、125に固体処理剤J1、J2、J3、J4を収納し、収納室122は固体処理剤Jを収納しない収納室(以下、空室ということもある)122となっている。これは、現像用の固体処理剤J1に、定着用の固体処理剤J2の成分が混ざると、現像性能に多大な悪影響を与えるため、空室を設けることにより、収納室121と収納室123との間の距離を設け、固体処理剤J2の収納或いは排出時に発生する固体処理剤J2の成分を含んだ粉が入り込むことを防止するためである。
【0096】
なお、本実施の形態では、収納室121〜124は、容器本体1の先端側から後端側までの長さが、固体処理剤Jを10錠分収納できるだけの長さを有している。この場合、収納室123は、定着用の固体処理剤J3を40錠も収納するため、その内部をさらに4つの分室に区切るように、3つの区切壁13が設けられている。この区切壁13は、固体処理剤J3と接触することが可能な長さだけ容器本体1内の上面及び底面から突出するように設けられ(上面から底面まで連なってはいない)、固体処理剤J3を縦列で収納可能な程度の区切りでよいが、仕切壁111〜114の如く上面と同様に錠面から底面まで連なった平板状であってもよい。また、この区切壁13は、開口部144から突出しないように設けているが、突出するように設けてもよい。また、収納室125は、固体処理剤Jを1錠分収納する長さを有していればよいが、固体処理剤Jを3錠分収納できるだけの長さを有している。これは、後段において説明するが、本実施の形態の収納容器は、カラーネガフィルムを処理するための固体処理剤Jを収納するものであるが、カラーペーパーを処理するための固体処理剤Jを収納する収納容器と兼用するために、固体処理剤Jを3錠分収納するだけの長さを有している。
【0097】
また、各収納室121〜125内には、各収納室121〜125の内面との接触面積を減らし、固体処理剤Jの収納或いは排出を容易に行い、かつ、収納している固体処理剤Jが各収納室121〜125の内面に密着を防ぐために、容器本体1内の上面、底面、各仕切壁111〜114、及び、区切壁13それぞれに、容器本体1の先端側から後端側へと伸びるリブ(図番なし)が設けられている。
【0098】
これら各収納室121〜125は、容器本体1の先端側に開口部141〜145が設けられており、この開口部141〜145から固体処理剤Jを収納或いは排出することができる。また、これら開口部141〜145の周囲には(容器本体1の先端側)、開口部141〜145を囲むように平面状のフランジ部15が設けられている。このフランジ部15の両側端部の摺動部151は、後述する蓋部材2の係合部21と係合するよう構成されている。
【0099】
蓋部材2は、開口部141〜145に対してスライドすることにより、開口部141〜145を覆うことが可能な部材である。蓋部材2を摺動させスライドさせるために、容器本体1(フランジ部15の摺動部151)と係合する係合部21が、蓋部材2の両側端側(スライドする方向と直交する方向における両端側)に設けられている。また、この蓋部材2の開口部141〜145と対向する面には、仕切壁111〜114の開口部141〜145から突出した部分と嵌合する嵌合部である溝部22〜25が設けられている。
【0100】
次に、この収納容器の組立及び固体処理剤Jの収納について説明する。先ず、容器本体1の後端側にキャップ部材3を取り付け、解放されていた容器本体1の後端側を覆う。次いで、発色現像用の固体処理剤J1を収納室121に10錠、漂白用の固体処理剤J2を収納室123に10錠、定着用の固体処理剤J3を収納室124に40錠(この場合、各分室に10錠ずつ)、安定化用の固体処理剤J4を収納室125に1錠を、それぞれ開口部141、143、144、145から縦列に収納する。そして、蓋部材2の係合部21を容器本体1のフランジ部15(の摺動部151)に係合させ、案内させながら、蓋部材2を容器本体1の上方からスライドさせることにより、蓋部材2が開口部141〜145を覆う。このとき、蓋部材2の溝部22〜25は、仕切壁111〜114の開口部141〜145より突出した部分と嵌合しながらスライドし、蓋部材2が開口部141〜145を覆ったときには溝部22〜25が仕切壁111〜114の突出した部分と嵌合している状態を維持している。
【0101】
また、収納容器から固体処理剤Jを排出する際には、蓋部材2を上方向へスライドさせて、開口部141〜145を解放し、開口部141、143、144、145から各固体処理剤J1〜J4を排出する。
【0102】
このように、本実施の形態においては、各収納室121、123〜125に固体処理剤J1〜J4を収納している状態のときには、仕切壁111〜114の開口部141〜145より突出している部分と、蓋部材2の溝部22〜25とが、嵌合しているので、例えば、収納容器の運搬等で収納している固体処理剤Jから粉が発生したとしても、嵌合部分で遮断され、隣接する収納室に粉が入り込むことがなく、コンタミを防止することができる。なお、本実施の形態では、全ての収納室121〜125の間の仕切壁111〜114に、開口部141〜145より突出する部分を設けたが、コンタミで処理性能に大きな支障を来す発色現像用に、漂白用或いは定着用の粉が入ることがないように、少なくとも、発色現像用の固体処理剤J1を収納する収納室121と、漂白用の固形処理剤J2を収納する収納室123との間の仕切壁111(本実施の形態では空室122を設けているので、或いは、仕切壁112)に、開口部141、143より突出する部分を設ければよい。
【0103】
また、漂白用の固体処理剤J2を収納する収納室123の開口部143を、該開口部143の一方側に隣接した発色現像用(異なる種類)の固体処理剤J1を収納する収納室121の開口部141までの距離が、他方に隣接した定着用(異なる種類)の固体処理剤J3を収納する収納室124の開口部144までの距離よりも長くなるように配置したので、コンタミを防止し、しかも、収納容器をコンパクトに構成することができる。また、本実施の形態では、漂白用の固体処理剤J2を収納する収納室123と、該収納室123に隣接した発色現像用(異なる種類)の固体処理剤J1を収納する収納室121との間に、固体処理剤を収容しない空室122が設けられたので、収納室121と収納室123との間の距離を長くとることができ、コンタミを防止することができる。
【0104】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について図10〜図12に基づいて説明する。図10は一部破断面を含む収納容器の斜視図であり、図11は収納容器に固体処理剤を収納する様を示す図であり、図12は蓋部材の開閉の様を模式的に示した図である。上述した第3の実施の形態では、仕切壁111〜114を開口部141〜145より突出させ、この突出した部分と蓋部材2の溝部22〜25とを嵌合させることにより、コンタミを防止したが、本実施の形態では、シール部材4を用いてコンタミを防止するものである。
【0105】
先ず上述した第3の実施の形態の部材のうち異なる点について説明する。本実施の形態では、仕切壁111〜114を開口部141〜145から突出しないように設け、しかも、仕切壁111〜114の先端面をフランジ部15の先端面(図10において左手前に位置する面であり、蓋部材2と対向する面)と同一平面上に設けている。また、蓋部材2においては、第3の実施の形態における溝部22〜25を設けていない。その他の点は、上述した第3の実施の形態と同じ機能、作用を奏し、同じ構造であり、同じ番号を付与し、その説明を省略する。
【0106】
また、本実施の形態においては、開口部141〜145をシールするシール部材4が設けられている。このシール部材4は、可撓性、さらに、防湿性を有する部材であり、種々の材質をラミネートすることによって得られたフィルムによって構成される。例えば、最上層にPET(ポリエチレンテレフタレート)層、次いで接着層、アルミニウム層、アンカーコート層、PE(ポリエチレン)層という順番で複数層から構成されるシール部材4を用いることができる。このシール部材4は、開口部141〜145の周囲を、ホットメルト(ヒートシール)或いは可塑性のシーラント剤などの粘着剤により、引き剥がし可能なようにシールされている。上述したような複数層から構成されるシール部材4を用いた場合には、公知のホットメルト接着剤によって構成されるHM(ホットメルト)層を、シール部材4の最下層に設ければよい。
【0107】
このように、シール部材4が開口部141〜145の周囲(収納容器のフランジ部15)と接着することにより、固体処理剤Jと外気とを遮断して容器内部を気密に保つことができ、これによって防湿性が得られ、固体処理剤Jの性能が安定に保たれる(勿論、容器本体1とキャップ部材3とは気密に取り付けられている)。
【0108】
また、このシール部材4は、蓋部材2を容器本体1に取り付けたとき、この蓋部材2の周囲を周回してループ状に形成されている。したがって、このシール部材4は、蓋部材2のスライドに伴い、シール部が剥離されて引き剥がされるよう構成されている。また、本実施の形態では、このシール部材4は、発色現像用の固体処理剤J1を収納する収納室121の開口部141をシールする(ただし、本実施の形態では、空室である収納室122の開口部142も同時にシールしている)第1シール部材41と、他の収納室123〜125の開口部143〜145をシールする第2シール部材42とから構成されている。
【0109】
次に、この収納容器の組立及び固体処理剤Jの収納について説明する。先ず、容器本体1の後端側にキャップ部材3を取り付け、解放されていた容器本体1の後端側を覆う。そして、開口部141から発色現像用の固体処理剤J1を収納室121に縦列に収納する(図11(a))。そして、10錠の固体処理剤J1を収納し終わると、帯状の第1シール部材41の端部がフランジ部15の先端面のうち上側(図11(b)において上側)に位置するように、第1シール部材41を開口部141(本実施の形態では開口部142も同時に)の周囲(フランジ15の先端面と、仕切壁111、112の先端面)にシールする。このとき、後に説明するが、第1シール部材41が引き剥がされる先端(図11(b)において下側)を山形状にシールすることにより、引き剥がしを容易に行えるようにしている。なお、図11(b)において、斜線部は、第1シール部材41のシール部を示している。第1シール部材41のシールが終わると、残りの固体処理剤J2〜J4を、それぞれ収納室123〜125に、開口部143〜145から縦列に収納する(図11(b))。
【0110】
残りの固体処理剤J2〜J4が全て各収納室123〜125に収納し終わると、帯状の第2シール部材42の端部がフランジ部15の先端面のうち上側(図11(c)において上側)に位置するように、第2シール部材42を開口部143〜145の周囲(フランジ15の先端面と、仕切壁112〜114の先端面)にシールする(図11(c))。このとき、上述した第1シール部材41と同様に、第2シール部材42が引き剥がされる先端(図11(c)において下側)を山形状にシールする。なお、図11(c)において、斜線部は、第2シール部材42のシール部を示している。また、本実施の形態では、第1シール部材41と第2シール部材42とを十分にシールできるように、仕切壁112の肉厚を厚くしている。
【0111】
開口部141〜145の全てがシール部材4(第1シール部材41と第2シール部材42)でシールされると、蓋部材2の係合部21を容器本体1のフランジ部15(の摺動部151)に係合させ、案内させながら、蓋部材2を容器本体1の上方からスライドさせることにより、蓋部材2が、シール部材4を介して、開口部141〜145を覆う(図11(d))。そして、第1シール部材41と第2シール部材の他端を、図11(d)に示す矢示のように、フランジ部15の先端面とは反対側の面(後端面)に固着して、シール部材4(第1シール部材41と第2シール部材42)が蓋部材2の周囲を周回して、ループ状に形成される(図12(a)参照)。このようにして、収納容器の組立及び固形処理剤Jの収納が完了する。
【0112】
また、収納容器から固体処理剤Jを排出する際には、蓋部材2を上方向へスライドさせることに伴い、シール部材4の他端がフランジ部15に固着されているので、蓋部材2に周回しているシール部材4が引きつられて移動し、シール部が剥離されて引き剥がされる(図12(b))。こうして、開口部141〜145が解放され、開口部141、143、144、145から各固形処理剤J1〜J4を排出することができる。
【0113】
このように本実施の形態においては、開口部141〜145をシールするシール部材4を設けたので、他処理剤混入を防ぐことができ、しかも、シール部材4は、蓋部材のスライドに伴いシールが剥離されるので、固体処理剤Jを排出する際に操作性が向上する。なお、本実施の形態では全ての収納室121〜125の開口部141〜145をシール部材4でシールしたが、少なくとも、他処理剤混入の問題が大きな発色現像用の固体処理剤J1を収納する収納室121の開口部141をシールすればよい。また、本実施の形態では、蓋部材2がシール部材4を介して開口部141〜145を覆うように構成しているので、外部からの力を蓋部材2で防ぎ、シール部材4が破れることや外部の力により固体処理剤Jが破損することを防止できる。
【0114】
また、本実施の形態では、シール部材4はループ状に形成されているので、蓋部材2のスライドに伴い、シールを剥離するとともに、再び蓋部材2を閉じる際にも、シール部材4がついて移動して、開口部141〜145を覆うようになる。したがって、固体処理剤Jを収納しているときに、運搬時に発生した固形処理剤Jの破片や粉がシール部材4に付着するが、このシール部材4に付着した破片や粉が、再び蓋部材2を閉じたときに、外部に飛散することがない。なお、本実施の形態では、シール部材4をループ状に形成するために、帯状のシール部材4の両端をそれぞれフランジ部15の先端面と後端面とに固着(或いはシール)したが、両端ともフランジ部15の先端面或いは後端面のいずれか一方に固着(或いはシール)してループ状を形成してもよく、さらに、両端同士を固着した完全なループとしてもよい。また、本実施の形態では、蓋部材2を周回するようにシール部材4をループ状に形成したが、これに限られることはなく、蓋部材2のスライドに伴いシール部材4のシールが剥離されるように構成してもよい。
【0115】
さらに、本実施の形態では、発色現像処理用の固形処理剤J1を開口部141より収納室121に収納し、該開口部141を第1シール部材41によりシールした後に、他の固体処理剤J2〜J4を各々の収納室123〜125に収納するようにしたので、他処理剤混入の問題が顕著な発色現像用の固体処理剤J1を収納する収納室121内に他の固体処理剤J2〜J4の粉が入ることがない。
【0116】
また、本実施の形態では、漂白用の固体処理剤J2を収納する収納室123と、該収納室123に隣接した発色現像用(異なる種類)の固体処理剤J1を収納する収納室121との間に、固体処理剤を収容しない空室122が設けられたので、例えば、固体処理剤J1を収納室121収納した後に第1シール部材41でシールすることなく、固体処理剤J2を収納室123に収納したとしても、収納室121と収納室123との間の距離を長くとることができ、他処理剤の混入を防止することができる。
【0117】
なお、本実施の形態においては、収納室121と、それ以外の収納室とに分けてシールを行ったが、固体処理剤の種類毎に分けてシールを行ってもよい。この場合、各固体処理剤毎に一切の他処理剤の混入コンタミが生じないので、厳密に処理剤の性能を保つことができるので、好ましい。
【0118】
なお、上述した第3及び第4の実施の形態の収納容器は、カラーネガフィルムを処理するための固体処理剤Jを収納するものであるが、カラーペーパーを処理するための固体処理剤Jを収納する収納容器とすることもできる。すなわち、カラーペーパーを処理するための固体処理剤は、カラーネガフィルム100本分に相当するカラーペーパーを処理するために、発色現像用の固体処理剤J1A、J1Bは各々10錠(カラーペーパーの処理のための発色現像用の固体処理剤は、合計20錠の固体処理剤からなっている)、漂白・定着用の固体処理剤J2Aは40錠、安定化用の固体処理剤J3Aは4錠である。そして、固体処理剤J1Aを収納室121に、固体処理剤J1Bを収納室122に、固体処理剤J2Bを収納室124に、固体処理剤J3Aを収納室125に収納する(すなわち、この場合収納室123が空室となる)。
【0119】
この場合、カラーネガフィルム用の固体処理剤を収納した収納容器と、カラーペーパー用の固形処理剤を収納した収納容器とを、混同しないように、容器本体1の側面に突起(図参照、但し符号なし)を設ければよい。すなわち、この突起を収納容器の先端側から見て上下方向に位置を変えて設けることにより、両者を外形上異なったものにすることができ、混同が生じない。
【0120】
また、上述した第3及び第4の実施の形態の収納容器をバリア袋で包装してもよい。この場合のバリア袋として、各種の層構成を有する材料を適宜選択できるが、例えば、最上層にONY(オリエンテッドナイロン、又は、延伸ナイロンともいう)層、PE(ポリエチレン)層、アルミニウム層、PE(ポリエチレン)層、LLDPE(直鎖型低密度ポリエチレン)層という順番で構成されたフィルムを用いることができる。この場合、特に最上層がONY層であるため一方向に切れやすく、ユーザーがバリア袋を破って開放するのに好適である。
【0121】
【発明の効果】
本発明により、第1には、異なる種類の固体処理剤の成分の混入することがなく、安定した写真性能を可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法を提供すること、第2には、複数の固体処理剤を一括して同一の収納容器に長期に渡って保管しても安定した性能を維持可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法の提供すること、第3には、使用する収納容器の量が低減し、地球環境保護に好適なハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法を提供すること、さらに第4には、ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器の交換頻度を減少させ、交換作業を簡便に間違いなく行うことを可能とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法の提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における装置外観を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の処理槽における処理剤補充系、循環系等を示す断面図である。
【図3】本発明の固体処理剤の収納容器(カートリッジ)を示す図であり、(a)は収納容器の外観を示す図、(b)は収納容器の開口部を示す図、(c)は前記(b)で記載した同じ収納容器をカラーペーパー用の固体処理剤の収納容器として使用する場合の開口部の具体例を示す図である。
【図4】固体処理剤投入装置部の側面図である。
【図5】固体処理剤投入装置部の斜視図である。
【図6】固体処理剤投入装置部の平面図である。
【図7】第3の実施の形態の収納容器の各部品の斜視図である。
【図8】一部破断面を含む第3の実施の形態の収納容器の斜視図である。
【図9】一部破断面を含む第3の実施の形態の収納容器の平面図(a)、側面図(b)、及び、(a)のA−A断面拡大図(c)である。
【図10】一部破断面を含む第4の実施の形態の収納容器の斜視図である。
【図11】第4の実施の形態の収納容器に固形処理剤を収納する様を示す図である。
【図12】第4の実施の形態における蓋部材の開閉の様を模式的に示した図である。
Claims (25)
- 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が前記収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を有し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、前記収納容器の側面に位置する収納室が短いことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納容器において、該収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、さらに収納容器内の前記固体処理剤に対する空隙率が30〜60%であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器内における前記固体処理剤に対する空隙率が、30〜60%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することを特徴とする請求項2または3記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を有し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することを特徴とする請求項3記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器が、種類の異なるハロゲン化銀写真感光材料を処理する固体処理剤の共用のものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記種類の異なるハロゲン化銀写真感光材料が、カラーネガフィルムとカラーネガペーパーであることを特徴とする請求項8記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤が、発色現像処理剤、漂白処理剤、定着処理剤および安定処理剤から構成されるものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記収納容器内の複数の収納室が、発色現像処理剤収納室、漂白処理剤収納室、定着処理剤収納室、安定処理剤収納室の順に存在することを特徴とする請求項10記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤が、発色現像処理剤、漂白定着処理剤および安定処理剤から構成されるものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記収納容器内の複数の収納室が、発色現像処理剤収納室、漂白定着処理剤収納室、安定処理剤収納室の順に存在することを特徴とする請求項12記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器を、自動現像機処理槽に投入する固体処理剤投入装置に装着し使用する際に、収納されている複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤が実質的に同時に投入完了する量収納されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記固体処理剤が、錠剤状であり整列して収納することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器の開口部に、該開口部を覆う蓋部材を有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記開口部と蓋部材が摺動部を有していることを特徴とする請求項16記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記開口部が該開口部をシールするシール部材を有することを特徴とする請求項16記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納容器の素材が、水分透過量が20ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下であることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記収納容器が少なくとも定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室を有し、該定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室が前記収納容器の内容積の40〜70%を占めることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 前記定着処理剤収納室または漂白定着処理剤収納室が複数の収納室からなり、該収納室間の仕切り壁の少なくとも一部が開放構造となり、連通していることを特徴とする請求項20記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器。
- 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納方法において、前記処理剤の収納容器内に固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1列の前記固体処理剤を収納しない空の収納室を有し、さらに該空の収納室の位置が前記収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に列状に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
- 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納方法において、前記処理剤の収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、かつ少なくとも1つの密閉状仕切り壁を配置し、該仕切り壁の位置が収納容器の現像剤側の側面より1/8〜4/8の間に存在することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
- 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納した収納方法において、前記処理剤の収納容器内に前記固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、前記収納容器の側面に位置する収納室が短いことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
- 複数種のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤を収納する収納方法において、前記処理剤の収納容器内に固体処理剤を種類別に列状に配置した複数の収納室を有し、さらに収納容器内の前記固体処理剤に対する空隙率が30〜60%であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法。
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| JP02722998A JP3721764B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納容器及びハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の収納方法 |
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