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JP3724345B2 - 配線の接続部構造 - Google Patents
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JP3724345B2 - 配線の接続部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はおもに、バスバーと呼ばれる板状の電力用配線などの配線の接続部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば産業用電気機器の内部配線において、大電流が流れる配線には図42に示すようなバスバーと呼ばれる細長い板状を成す配線(板状配線)がしばしば使われている。たとえば大容量のインバータ(直流交流変換装置)のように、大電流を高速でスイッチングする装置の内部配線においては、一般に、大きさが同じで互いに逆の方向に電流が流れる一対のバスバー同士を、絶縁を保ちつつ、バスバー同士をできるだけ近接させ、層状にして併走させる構造を採用している。たとえば前記図42中、バスバー1の主部とバスバー2の主部とはこのような構成となっている。このようにすると互いの内部を流れる電流が周辺の空間に作り出す磁界を打ち消し合い、配線全体のインダクタンスを低減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、こうしたバスバーは必ず例外的部分を有する。すなわち、当該装置の内部配線のバスバーは、外部と電流を授受するために外部配線との「接続部」を持たなければならない。図42はこの配線の接続部構造の従来例の1つを示したものである。電気回路全体の低インダクタンス化を目指すならば、前記外部配線も必然的にバスパー構造となる。図42中、11と12はその「外部配線のバスバー」に対応する。接続は一般に組み立てや保守のしやすさを考慮してネジ止めによる。バスバー1、2、11、12の接続部にはネジ穴が穿たれ、用いたネジ同士が干渉しないように、また、ネジ止め作業時に締め具と干渉しないように配慮すると、バスバー1、2、11、12の接続部は図42のようにならざるをえない。すなわち、バスバー同士(たとえば図42中の1と2)は前述の近接した構造がとれず、そのためこの接続部分のインダクタンスは、他の部分のインダクタンスに較べて格段に大きくなってしまうことを避けられなかった。
【0004】
本発明はこのような問題に対し、インダクタンス増加の小さな配線の接続部構造を実現することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するために、本発明では次のような構成をとる。すなわち、請求項1においては、細長い板状をなし、それぞれ主部と少なくとも1つの接続部とを有する第1と第2と第3と第4の配線において、前記第1の配線のひとつの接続部と前記第3の配線のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続し、前記第2の配線のひとつの接続部と前記第4の配線のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続し、前記4つの配線の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他の前記配線のうちの少なくとも1つと、断面重心間距離が前記配線の板幅以下となるべく主面を対向させていて、前記接続部から離れた場所では、前記第1の配線の主部と前記第2の配線の主部とは互いに主面を対向させ、両配線の断面重心間距離が前記配線の板幅以下であるように併走していて、前記接続部から離れた場所では、前記第3の配線の主部と前記第4の配線の主部とは互いに主面を対向させ、両配線の断面重心間距離が前記配線の板幅以下であるように併走している構成とする。
【0006】
また、請求項2においては、細長い板状をなし、それぞれ主部と少なくとも1つの接続部とを有する第1と第2と第3と第4と第5と第6の配線において、前記第1の配線のひとつの接続部と前記第4の配線のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続し、前記第2の配線のひとつの接続部と前記第5の配線のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続し、前記第3の配線のひとつの接続部と前記第6の配線のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続し、前記6つの配線の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他の前記配線のうちの少なくとも1つと、断面重心間距離が前記配線の板幅以下となるべく主面を対向させていて、前記接続部から離れた場所では、前記第1の配線の主部と前記第2の配線の主部と前記第3の配線の主部とは、各主面を対向させつつ、前記配線の板幅以下の断面重心間距離を隔てて三層積層構造をなして併走していて、前記接続部から離れた場所では、前記第4の配線の主部と前記第5の配線の主部と前記第6の配線の主部とは、各主面を対向させつつ、前記配線の板幅以下の断面重心間距離を隔てて三層積層構造をなして併走している構成とする。
【0007】
また、請求項3においては、前記請求項1の構成に加え、前記4つの配線の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他の前記配線の1つと、断面重心間距離が前記配線の板幅以下となるべく主面を対向させている構成とする。
【0008】
また、請求項4においては、前記請求項1の構成に加え、前記請求項1の構成中の前記2か所の接続部は可逆的に着脱可能である構成とする。
【0009】
また、請求項5においては、前記請求項2の構成に加え、前記第1の配線と第2の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスと、前記第2の配線と第3の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスとが、同一になるべく、前記第1の配線の一部が湾曲した湾曲領域を有する構成とする。
【0010】
また、請求項6においては、前記請求項2の構成に加え、前記第1の配線と前記第2の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスと、前記第2の配線と前記第3の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスとが、同一になるべく、前記第1の配線の一部に板幅が変化した板幅変化領域を有する構成とする。
【0011】
また、請求項7においては、前記請求項2の構成に加え、前記第1の配線と前記第2の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスと、前記第2の配線と前記第3の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスとが、同一になるべく、前記第1の配線の一部に板厚が厚くなった板厚変化領域を有する構成とする。
【0012】
また、請求項8においては、前記請求項2の構成に加え、前記請求項2の構成中の前記3か所の接続部は可逆的に着脱可能である構成とする。
【0013】
また、請求項9においては、細長い板状をなし、それぞれ主部と接続部とを有する第1と第2の配線を内部配線として有し、前記接続部から離れた場所では、前記第1の配線の主部と前記第2の配線の主部とが互いに主面を対向させ、両配線の断面重心間距離が前記配線の板幅以下であるように併走していて、前記2つの接続部が少なくとも露出している、電力用トランジスタモジュールもしくは電力用ダイオードモジュールもしくはインテリジェントパワーモジュール(IPM)、に対して接続する外部配線として、細長い板状をなし、それぞれ主部と接続部とを有する第3と第4の配線が、前記第3の配線の前記接続部は前記第1の配線の前記接続部と一定面積を接触しあって接続し、前記第4の配線の前記接続部は前記第2の配線の前記接続部と一定面積を接触しあって接続し、前記4つの配線の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他の前記配線のうちの少なくとも1つと、断面重心間距離が前記配線の板幅以下となるべく主面を対向させていて、前記接続部から離れた場所では、前記第3の配線の主部と前記第4の配線の主部とが互いに主面を対向させ、両配線の断面重心間距離が前記配線の板幅以下であるように併走している構成とする。
【0014】
また、請求項10においては、前記請求項9の構成に加え、前記第1の配線の接続部と前記第2の配線の接続部を、前記電力用トランジスタモジュールもしくは電力用ダイオードモジュールもしくはインテリジェントパワーモジュール(IPM)の箱状外殻の一辺に接して有する構成とする。
【0015】
また、請求項11においては、内部配線として細長い板状をなし、それぞれ主部と接続部とを有する第1と第2と第3の配線を有し、前記接続部から離れた場所では、前記第1の配線の主部と前記第2の配線の主部と前記第3の配線の主部とは、各主面を対向させつつ、前記配線の板幅以下の断面重心間距離を隔てて三層積層構造をなして併走していて、前記3つの接続部が少なくとも露出している、電力用トランジスタモジュールもしくは電力用ダイオードモジュールもしくはインテリジェントパワーモジュール(IPM)、に対して接続する外部配線として、細長い板状をなし、それぞれ主部と接続部とを有する第4と第5と第6の配線が、前記第4の配線の前記接続部は前記第1の配線の前記接続部と一定面積を接触しあって接続し、前記第5の配線の前記接続部は前記第2の配線の前記接続部と一定面積を接触しあって接続し、前記第6の配線の前記接続部は前記第3の配線の前記接続部と一定面積を接触しあって接続し、前記6つの配線の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他の前記配線のうちの少なくとも1つと、断面重心間距離が前記配線の板幅以下となるべく主面を対向させていて、前記接続部から離れた場所では、前記第4の配線の主部と前記第5の配線の主部と前記第6の配線の主部とは、各主面を対向させつつ、前記配線の板幅以下の断面重心間距離を隔てて三層積層構造をなして併走している構成とする。
【0016】
以上のような配線の接続部構造においては、互いの前記配線の内部を流れる電流が周辺の空間に作り出す磁界を、接続部分においても打ち消し合う作用が強い。
【0017】
【発明の効果】
このような構成とすることにより、
1.バスバーに接続部があることによるインダクタンスの増加分を最小限にすることができる。
2.さらに、バスバーが三層積層構造になっているもの同士の接続部において、間に挟まれたバスバーに電流が流れ、これに対向する電流が残る一方のバスバーに流れた場合と他方のバスバーに流れた場合の、2組の電流対に対する2つのインダクタンスを均等にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明第1の実施の形態を示す斜視図である。なお、これは前記請求項1に対応するものである。それぞれ2本で一対をなすバスバー1、2(前記請求項1における第1、第2の配線に相当)、バスバー11、12(同じく第3、第4の配線に相当)がある。それぞれのバスバー1、2、11、12は接続部近傍で別れて、ネジ止めが可能な構造になっている。ネジ穴同士はぴったり重なり合って接続する。すなわち、バスバー1のひとつの接続部とバスバー11のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続され、バスバー2のひとつの接続部とバスバー12のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続される。また、バスバー1、2、11、12はネジ止め部(接続部)に続く部分において直立し、バスバー2とバスバー12とは直立した部分で重なり合って接触している。また、2か所の接続部はネジ止めであるから可逆的に着脱可能である。
【0020】
前述の従来構造の図42との違いを述べる。前記図42においては、接続部のネジが互いに干渉しないようにバスバー2とバスバー12とは、バスバー1やバスバー11の形成する線上から横へはみ出す形で構成されている。配線のインダクタンスは配線の断面重心間距離(断面中心間距離)にほぼ比例するといえる。前記請求項において、バスバーの断面重心間距離がバスバーの板幅以下となるよう規定したのは、このようにこの範囲がインダクタンス低減の効果が顕著だからである。たとえば、当該バスバーの板幅が20mm、板厚が2mm、バスバー1とバスバー2との間などに挟まれる絶縁材の厚さが1mmとすると、接続部でないバスバー対(たとえば1と2)の断面重心間距離は3mmである。ところが、バスバー2とバスバー12との接続部においては、断面重心間距離は少なくともバスバーの板幅以上遠のくことになり、そのような領域の長さは合計でバスバーの板幅の3倍程度になっている。そして、バスバー同士は2mmは間隙を必要とする、と仮定すると、断面重心間距離は約22mmにもなり、インダクタンス・シミュレータによれば図42の構成における接続部のインダクタンス増分は25.6nHとなる。一方、図1の場合、バスバー2とバスバー12とはネジ止め部以外の接触部でも十分導通するものとすれば、ほぼ接続部がない場合と同様の状態となり、バスバー1とバスバー11とは、バスバー2とバスバー12との接続部を乗り越えて迂回する。このとき、図1中でバスバー1とバスバー11との直立した部分はバスバー2とバスバー12とを挟んでバスバー1とバスバー11とは流れる方向が反対向きの電流が流れる。全体としてのインダクタンスの増分は6.5nHと計算でき、インダクタンス増分は前記従来構造の約1/4ですむ。板幅が広く、板厚が薄い場合には、さらに大きな効果を生む。バスバー1もしくはバスバー11を流れる電流がバスバー2とバスバー12とを乗り越える部分は、その長さが板厚のわずか数倍程度であるが対向電流とは板幅以上の距離離れている箇所が存在する。通常、バスバーの板幅は板厚より遙かに大きいので、この部分の効果は殆ど無視できる。
【0021】
具体的な応用例を図2に示す。まず、図3は従来例の図42のバスバーを電力用トランジスタモジュールの内部配線のバスバーとして応用した例である。接続部の表裏関係が図42と違っているが、接続部以外はバスバー同士が離れている点では本質は同じである。
【0022】
図3中の破線は電力用トランジスタモジュールの箱状外殻を暗示している。ここでバスバー1とバスバー2は接続部が曲がっているが、本質は同一である。このように、従来の電力用トランジスタモジュールにおける接続部は、図3中に示したように、ネジ止め部のみが露出していた。すると上述のように断面重心間距離が大きく離れてしまう場所ができる。
【0023】
そこで、本発明を応用して図2のようにする。これは図1のバスバーの接続部構造をそのまま電力用トランジスタモジュールに応用したものである。図3との違いは、バスバーのネジ止め部に続く部分が、対応するバスバーと近接している点である。このような構成になっていれば、外部に接続する端子も図1のバスバー11、12の構造と相まって、接続部のインダクタンスを大幅に抑えることができる。すなわち、バスバー1、2、11、12の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他のバスバーのうちの少なくとも1つと、断面重心間距離がバスバー1、2、11、12の板幅以下となるべく主面を対向させていて、接続部から離れた場所では、バスバー1の主部とバスバー2の主部とは互いに主面を対向させ、バスバー1、2の断面重心間距離がバスバー1、2の板幅以下であるように併走しており、また接続部から離れた場所では、バスバー11の主部と前記バスバー12の主部とは互いに主面を対向させ、バスバー11、12の断面重心間距離がバスバー11、12の板幅以下であるように併走しているから、接続部のインダクタンスを大幅に抑えることができる。
【0024】
なお、本明細書で図をもって説明するどの接続部構造も、電力用トランジスタモジュールもしくは電力用ダイオードモジュールもしくはインテリジェントパワーモジュール(IPM)の内部配線のバスバー構造と、これに接続する外部配線のバスバー構造の組み合わせとして使うことができる。
【0025】
また、図2の接続部構造では、接続部が電力用トランジスタモジュール表面の比較的広い範囲を専有してしまう。もし、電力用トランジスタモジュールのサイズが小さく、十分な面積を確保できない場合は、図4のような接続部構造にすることによってこれを解決することができる。電力用トランジスタモジュールには一般に、図4の上方から装着されるネジに対応したナットを収納する部分が電力用トランジスタモジュールの表面に突出していて、その頂上に内部配線のバスバー1、2の接続部が露出している。ここまでは従来の電力用トランジスタモジュールでもしばしば見かける構造である。本発明を応用した図4では、そのナット収納部の側面にもバスバー1、2が露出していて、全体としてL字型に端子が露出している。これに対応するようにL字型に形成された外部配線のバスバー11、12を装着することによって、前記図2と同様の効果をもつようになる。なお、図4中符号10は、バスバー11とバスバー2とが接触しないための絶縁板である。また、インテリジェントパワーモジュール(IPM)などではモジュールの縁の部分に接続部を配すことが多いが、こうした場合についても図5のようにモジュールの側壁にも内部配線のバスバーを露出させる構成とすることで、同様に低インダクタンスの接続部構造を得ることができる。
【0026】
なお、接続部の構成が図1のように、ネジ穴による接続部からみてバスバー同士が重ね合わさった地点から先は、バスバーはどのような方向へ伸びてもよい。図6(a)〜(c)は、本発明第1の実施の形態のバリエーションを説明する模式図である。図6中、円はネジによる接続部を意味し、長方形もしくは正方形は接続部に続く部分で、バスバー(配線)同士が併走する「主部」に至るまでの領域を示す。従来の接続部構造では、接続部に続く部分すなわち接続部近傍で、接続する相手側のバスバーと重なり合っている部分が存在しなかったか、もしくは不完全な形態であった。矢印は2対のバスバー(配線)が伸びることができる方向である。同一方向に伸びても良いし、紙面に垂直な方向へ伸びてもよい。具体的には、図1と図2は図6(a)の範疇に入る。また、接続によってバスバー(配線)の表裏関係が反転する組み合わせもある。
【0027】
図7は、図6(b)に対応する実施の形態である。図8〜図10は図6(c)に対応する実施の形態である。図8と図9では、インダクタンスの増加分は接続部がなかった場合と比べて、前記と同じ仕様を用いて計算すると2.45nH増に留まり、従来構造の約1/10に留めることができる。また、図9では接続によって配線の上下関係が逆転してしまうが、図10のような構成にすれば、これを防ぐことができる。ただし、インダクタンスの増加分は5.06nHとなる。
【0028】
また、図11や図12のような構成も同様の効果を有する。図12は例外的であるが、各接続部に対してネジ止め部を2箇所ずつ設け、バスバー同士の接触をより確実にしたものである。これらは接続したバスバーの中を対向電流が流れる場合、双方の配線を流れる電流がバスバー主部における間隔以上に、離れる箇所がまったくない構成である。そして、これらについても、接続部につながるバスバーはどちらの方向にのびても構わない。
【0029】
さらに、図13のような構成も可能で、この場合、接続部のインダクタンス増分は明らかに無視できる程度に留まる。従来、これを応用した図14のような構成のバスバーをもつ電力用トランジスタモジュールは存在したが、その装置にどのような外部配線のバスバーを接続するかは任意であった。図13はこれに対してもっとも最適な解を提供するものである。なお、これら図11、図12、図13は前記請求項3に相当するものである。すなわち、バスバー1、2、11、12の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自バスバー以外の他のバスバーの1つと、断面重心間距離がバスバー1、2、11、12の板幅以下となるべく主面を対向させている。
【0030】
また、これまでに説明した端子接続部は、ネジ止め以外にも、リベットでもあるいは別の圧着機構によるものでも構わない。
【0031】
つぎに、本発明第2の実施の形態を説明する。なお、これは前記請求項2に対応するものである。図15は、負荷L(たとえばモータ)に矩形波を送って駆動するブリッジ回路において、ここで必要な部分のみを描いたものである。Bはバッテリー、Pは正電位配線、Nはこれに対応するグランド線である。破線はそれぞれ実際の回路を実現するときにひとまとまりの電力用トランジスタモジュールとなっていることを暗示している。2つのトランジスタT1、T2は同期してオン/オフする。たとえば、トランジスタT1とトランジスタT2とが導通状態の瞬間には、たとえばU相の電力用トランジスタモジュールにおいては、電流はU→Nと流れてダイオードD1を介してつながる正電位配線Pには電流は流れない。次に、前記2つのトランジスタT1、T2が遮断状態になると、負荷Lの誘導起電力により、U相の電力用トランジスタモジュールにおいてはU→Pと環流電流が流れ、グランド線Nには電流は流れない。
【0032】
なお、図15は負荷Lがモータなどであった場合、これに所望の出力を出させるためのチョッパ回路で、実際のトランジスタと配線の配置もほぼ同様になっている。いま、或る瞬間に図15中の矢印のような経路で電流が流れたとする。すると、電流路は大きなループを描くので、この電流の感じるインダクタンスはかなり大きくなってしまい、トランジスタT1、T2やダイオードD1、D2の動作に好ましくない影響を与える。
【0033】
一般には図16のように正電位配線P、グランド線N(電源ライン)を近接させることで回路全体のインダクタンスを低減しようとするが、それでも図16中の○印に示す部分では対向配線に電流が流れないことからインダクタンス低減の効果は望めない。また、従来は電力用トランジスタモジュールの出力線のインダクタンスはその先につながる負荷Lのインダクタンスと直列になっていてしかも小さいので、無視されていた。
【0034】
そこで、回路全体のインダクタンスを低減するためには、図17のような構成にする必要がある。すなわち、U相の電力用トランジスタモジュールの出力線とV相の電力用トランジスタモジュールの出力線とが隣接する地点まで、正電位配線Pとグランド線Nとが併走している。このようにすると、電流路上の全ての領域で対向電流によるインダクタンス低減効果が期待できる。
【0035】
よって、これら3本の配線がP−U−Nの順番で三層積層構造(三段積層構造、三枚積層構造)になっていると、コンパクトでもあり、かつ、配線インダクタンスが低くなり、望ましい。こうした配線の接続部構造について説明する。
【0036】
図18は本発明を応用した、図17のU相の電力用トランジスタモジュールと、これに接続する外部配線を描いた図である。電力用トランジスタモジュールの内部では各配線はP−U−Nの順番で積層構造になっていて、配線インダクタンスを極力相殺するようになっている。電力用トランジスタモジュールの表面には内部配線のバスバーの接続部が露出している。ここでその接続部の配列は従来の電力用トランジスタモジュール同様、P−N−Uの順番とした。勿論、P−U−Nの順番でもよい。図中、1、2、3は前記P、U、Nに対応する内部配線のバスバーで、また前記請求項2における第1、第2、第3の配線に相当する。また、11、12、13はこれらに対応する外部配線のバスバーで、同じく第4、第5、第6の配線に相当する。それぞれ接続部にネジ止め用の穴を有する。穴同士を結ぶ破線は、対応関係を暗示している。接続時にはネジ止め部以外のバスバー1、2、3とバスバー13との間には絶縁板などを挟んで絶縁されている。すなわち、バスバー1のひとつの接続部とバスバー11のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続され、またバスバー2のひとつの接続部とバスバー12のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続され、またバスバー3のひとつの接続部とバスバー13のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続される。また、3か所の接続部はネジ止めであるから可逆的に着脱可能である。構造をよく説明するために、バスバー1、2、3の個別の構造を、図19、図20、図21に示した。また、外部配線のバスバー11、12、13については図22に、反対側から眺めた図を示した。
【0037】
また、図18中の線分A−Aを通り電力用トランジスタモジュール表面に垂直な断面で切った断面を、矢印の方向から眺めた様子を図23に示す。また、図24は、図18中の線分B−Bを通り電力用トランジスタモジュール表面に垂直な断面で切った断面図を矢印の方向から眺めた断面図である。なお、図23、図24では、バスバー同士を接触させた状態を描いてある。すなわち、図18の電力用トランジスタモジュールにおいては、電力用トランジスタモジュールの表面に露出しているのはネジ止め部のみであり、これに続く部分は薄い絶縁板に覆われて電力用トランジスタモジュール表面には露出していない。このような構成にすると、対応する外部配線のバスバーが本発明の構成になっていない従来の構成のバスバーも取り付けることができる。勿論、逆に図25に示すようにこれらが露出していて、外部配線のバスバーの側で絶縁板10を有して接していてもよい。
【0038】
従来のこの手の電力用トランジスタモジュールの内部配線のバスバーは、図26に示すように、バスバー1、2、3のネジ止め部しか電力用トランジスタモジュールの表面に露出しておらず、しかもこれに続く部分は重なり合うことなく、ばらばらであった。よって、外部配線のバスバーをどのように構成しても、接続部のインダクタンスを小さくすることには限界があった。が、前述の図18もしくは図25のような構成にすれば、接続部のインダクタンスを格段に小さくすることができる。すなわち、バスバー1、2、3、11、12、13の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他のバスバーのうちの少なくとも1つと、断面重心間距離がバスバー1、2、3、11、12、13の板幅以下となるべく主面を対向させていて、接続部から離れた場所では、バスバー1の主部とバスバー2の主部とバスバー3の主部とは、各主面を対向させつつ、バスバー1、2、3の板幅以下の断面重心間距離を隔てて三層積層構造をなして併走しており、また接続部から離れた場所では、バスバー11の主部とバスバー12の主部とバスバー13の主部とは、各主面を対向させつつ、バスバー11、12、13の板幅以下の断面重心間距離を隔てて三層積層構造をなして併走しているから、接続部のインダクタンスを格段に小さくすることができる。
【0039】
また、図17のような回路図を構成するべく、バスバーが3本になった場合、接続部の2つの電流路のインダクタンス増加分が、P−U間とU−N間で均等になっている方が望ましい。前記図18の接続部構造ではほぼ成立している。
【0040】
たとえば、P−U間とU−N間のインダクタンスは次のようにして略々評価することが可能である。図27と図28は、それぞれ図18中のP−U間とU−N間の電流の流れ方を説明するための斜視図である。また、図29と図30は図23と同じ断面図で、それぞれ図29、図30中の矢印は電流の流れ方を示し、P−U間とU−N間の電流の流れ方を説明している。矢の長さはバスバー幅の半分に相当する。これより小さい電流のベクトルは無視した。
【0041】
図29、図30において「○の中に点を打ってある記号」と、「○の中に×を有する記号」は、ベクトル表記と同じで、それぞれ紙面に垂直方向に、「こちら側へ向かう方向」と「向こう側へ向かう方向」を意味している。なお、図29、図30中、点Aは内部配線のバスバー1、2、3側で、「主部」において平行に走っていた配線(もしくはその中を流れる電流)の方向が平行でなくなる点を概念的に示したものである。点Bも外部配線のバスバー11、12、13側の同様の地点を意味する。
【0042】
バスバーの断面重心間距離が近い場合、対向電流の流れる配線の部分インダクタンスは断面重心間距離に比例する。よって、図29、図30中の対応する矢印同士の距離を積算すれば、およそのインダクタンスを得ることができる。いま、バスバーの板厚をa、バスバー間の距離をbとすると、併走するバスバー同士の断面重心間距離は(a+b)となる。図中のそれぞれ対応する反対方向の矢印同士の距離を積算する。図27と図29とから、それぞれの対向する矢印間の距離を勘定すると、この場合、点Aから点Bまで部分インダクタンスに比例する数値を得ることができる。この例では、(10a+10b)=10×(a+b)と計算できる。これをここでは「10単位」と表記することにする。同様に、U−N間の電流の状況についても積算すると、10単位であることがわかる。よって、両接続部におけるインダクタンスの増分はほぼ均等ということになる。
【0043】
また、このような3本の積層バスバーの接続部構造においても、前記図6と同様に、可能なパターンについて語ることができる。図31(a)〜(d)がそれである。表記は前記図6と同じである。たとえば、前記図18は図31(a)のパターンのひとつを具現化したものである。もう1つ例を挙げると図32は、図31(d)のパターンを実現したものである。この他、バスバーが3本になった場合、(1)接続によってバスバーの配列が逆転するか否か、(2)接続端子の配列がP−N−UかP−U−Nか、という組み合わせを考えることが可能である。
【0044】
次に、この積算が不均等になる例を示す。図33は、前記図18と同じ構成であるが、電力用トランジスタモジュール内部のバスバーの積層配列が逆になっている。これによって3本のバスバーの枝分かれの仕方が異なってきている。この接続部構造において前記図29と図30と同様の断面図34と図35によって同様の積算を行うと、P−U間は8単位、U−N間は12単位となる。
【0045】
このようなインダクタンスの差異を微調整する方法は4つある。
【0046】
第1は、図36に示すように、積算インダクタンスの低かったのはP−U側なので、わざとバスバー3とバスバー13との間をあけてインダクタンスの微調整を行う方法である。
【0047】
第2は、P側のバスバーのどこかに図37のように湾曲部13Aを設けるか、図38のように湾曲領域13Dを設けて、局所的に断面重心間距離を広くした部分を設けることである。これは前記請求項5に対応するものである。すなわち、バスバー1とバスバー2に対向電流が流れたときの配線間インダクタンスと、バスバー2とバスバー3に対向電流が流れたときの配線間インダクタンスとが同一になるべく、バスバー11、13の一部に湾曲した湾曲領域を設けている。この湾曲領域の断面重心間距離や長さを調節することでインダクタンスを均等にすることができる。なお、逐一図示はしないが、図37のようにバスバー間距離を広げる領域は、各ネジ止め部近傍でもよい。別の見方をすれば、前記1に示した絶縁板の厚さを適宜局所的に調節することも同じ結果である。
【0048】
第3は、図39のようにN側のバスバー11のどこかに幅の広い幅広領域11Cを設けること、もしくは図40のようにP側のバスバー13に幅の狭い幅狭領域13Cを設けることである。これらの図ではバスバーの幅が変化している領域が片側に寄っているが、もちろん両側を変化させてもよい。これは前記請求項6に対応するものである。すなわち、バスバー1とバスバー2に対向電流が流れたときの配線間インダクタンスと、バスバー2とバスバー3に対向電流が流れたときの配線間インダクタンスとが、同一になるべく、バスバー11、13の一部に板幅が変化した板幅変化領域を設けている。周囲の板幅に比べて、部分的な板幅が狭くなると、その部分のインダクタンスは高くなる相関関係があり、これは板幅の変化が板の両側に均等な場合も、どちらかに偏って変化している場合でも同じ傾向である。
【0049】
第4は、図41のようにバスバー13の一部に導体板13Bを貼り付けるなどして板厚を増やす方法である。これは前記請求項7に対応するものである。すなわち、バスバー1とバスバー2とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスと、バスバー2とバスバー3とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスとが、同一になるべく、バスバー13の一部に板厚が厚くなった板厚変化領域を設けている。このように別の導体板13Bを貼り付けることにより、その部分の断面重心間距離は結果的に広がることになり、インダクタンスの微調整が可能となる。また、図示はしないが、板厚を厚くする部分13Bは、ネジ止めなどによって着脱可能な導体を取り付ける構成になっていてもよい。このようにすると、バスバーを装置に組み付けてからのインダクタンスの調整が可能となる。
【0050】
なお、上述実施の形態においては、バスバー1、2が前記請求項1における第1、第2の配線に相当し、バスバー11、12が同じく第3、第4の配線に相当するとしたが、バスバー1、2が前記請求項1における第3、第4の配線に相当し、バスバー11、12が同じく第1、第2の配線に相当するとしてもよいことは当然である。また、上述実施の形態においては、バスバー1、2、3が前記請求項2における第1、第2、第3の配線に相当し、バスバー11、12、13が同じく第4、第5、第6の配線に相当するとしたが、バスバー1、2、3が前記請求項2における第4、第5、第6の配線に相当し、バスバー11、12、13が同じく第1、第2、第3の配線に相当するとしてもよいことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明第1の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図3】従来の配線の接続部構造を示す斜視図である。
【図4】本発明第1の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図5】本発明第1の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図6】本発明第1の実施の形態のバリエーションを説明する模式図である。
【図7】本発明第1の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図8】本発明第1の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図9】本発明第1の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図10】本発明第1の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図11】本発明第1の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図12】本発明第1の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図13】本発明第1の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図14】従来の配線の接続部構造の一部を示す斜視図である。
【図15】負荷に矩形波を送って駆動するブリッジ回路を示す図である。
【図16】負荷に矩形波を送って駆動するブリッジ回路を示す図である。
【図17】負荷に矩形波を送って駆動するブリッジ回路を示す図である。
【図18】本発明第2の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図19】図18に示した接続部構造の一部を示す斜視図である。
【図20】図18に示した接続部構造の一部を示す斜視図である。
【図21】図18に示した接続部構造の一部を示す斜視図である。
【図22】図18に示した接続部構造の一部を示す斜視図である。
【図23】図18中の線分A−Aを通り電力用トランジスタモジュール表面に垂直な断面で切った断面図である。
【図24】図18中の線分B−Bを通り電力用トランジスタモジュール表面に垂直な断面で切った断面図である。
【図25】本発明第2の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図26】従来の配線の接続部構造の一部を示す斜視図である。
【図27】図18に示した接続部構造の電流の流れ方を説明するための斜視図である。
【図28】図18に示した接続部構造の電流の流れ方を説明するための斜視図である。
【図29】図27の図23と同様な断面図である。
【図30】図28の図23と同様な断面図である。
【図31】本発明第2の実施の形態のバリエーションを説明する模式図である。
【図32】本発明第2の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図33】本発明第2の実施の形態の具体例を示す斜視図である。
【図34】図33に示した接続部構造の電流の流れ方を説明するための図29と同様な断面図である。
【図35】図33に示した接続部構造の電流の流れ方を説明するための図30と同様な断面図である。
【図36】インダクタンスの調整を行なうことができる配線の接続部構造を示す断面図である。
【図37】インダクタンスの調整を行なうことができる配線の接続部構造を示す断面図である。
【図38】インダクタンスの調整を行なうことができる配線の接続部構造の一部を示す斜視図である。
【図39】インダクタンスの調整を行なうことができる配線の接続部構造の一部を示す斜視図である。
【図40】インダクタンスの調整を行なうことができる配線の接続部構造の一部を示す斜視図である。
【図41】インダクタンスの調整を行なうことができる配線の接続部構造を示す断面である。
【図42】配線の接続部構造の従来例の1つを示す図である。
【符号の説明】
1、2、3…バスバー
11、12、13…バスバー
11C…幅広領域
13A…湾曲部
13B…導体板
13C…幅狭領域
13D…湾曲領域

Claims (11)

  1. 細長い板状をなし、それぞれ主部と少なくとも1つの接続部とを有する第1と第2と第3と第4の配線において、
    前記第1の配線のひとつの接続部と前記第3の配線のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続し、
    前記第2の配線のひとつの接続部と前記第4の配線のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続し、
    前記4つの配線の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他の前記配線のうちの少なくとも1つと、断面重心間距離が前記配線の板幅以下となるべく主面を対向させていて、
    前記接続部から離れた場所では、前記第1の配線の主部と前記第2の配線の主部とは互いに主面を対向させ、両配線の断面重心間距離が前記配線の板幅以下であるように併走していて、
    前記接続部から離れた場所では、前記第3の配線の主部と前記第4の配線の主部とは互いに主面を対向させ、両配線の断面重心間距離が前記配線の板幅以下であるように併走している、
    ことを特徴とする配線の接続部構造。
  2. 細長い板状をなし、それぞれ主部と少なくとも1つの接続部とを有する第1と第2と第3と第4と第5と第6の配線において、
    前記第1の配線のひとつの接続部と前記第4の配線のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続し、
    前記第2の配線のひとつの接続部と前記第5の配線のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続し、
    前記第3の配線のひとつの接続部と前記第6の配線のひとつの接続部とは相互に一定面積を接触しあって接続し、
    前記6つの配線の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他の前記配線のうちの少なくとも1つと、断面重心間距離が前記配線の板幅以下となるべく主面を対向させていて、
    前記接続部から離れた場所では、前記第1の配線の主部と前記第2の配線の主部と前記第3の配線の主部とは、各主面を対向させつつ、前記配線の板幅以下の断面重心間距離を隔てて三層積層構造をなして併走していて、
    前記接続部から離れた場所では、前記第4の配線の主部と前記第5の配線の主部と前記第6の配線の主部とは、各主面を対向させつつ、前記配線の板幅以下の断面重心間距離を隔てて三層積層構造をなして併走している、
    ことを特徴とする配線の接続部構造。
  3. 前記4つの配線の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他の前記配線の1つと、断面重心間距離が前記配線の板幅以下となるべく主面を対向させている、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の配線の接続部構造。
  4. 前記2か所の接続部は可逆的に着脱可能である、ことを特徴とする前記請求項1に記載の配線の接続部構造。
  5. 前記第1の配線と第2の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスと、
    前記第2の配線と第3の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスとが、同一になるべく、
    前記第1の配線の一部が湾曲した湾曲領域を有する、
    ことを特徴とする前記請求項2に記載の配線の接続部構造。
  6. 前記第1の配線と前記第2の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスと、
    前記第2の配線と前記第3の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスとが、同一になるべく、
    前記第1の配線の一部に板幅が変化した板幅変化領域を有する、
    ことを特徴とする前記請求項2に記載の配線の接続部構造。
  7. 前記第1の配線と前記第2の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスと、
    前記第2の配線と前記第3の配線とに対向電流が流れたときの配線間インダクタンスとが、同一になるべく、
    前記第1の配線の一部に板厚が厚くなった板厚変化領域を有する、
    ことを特徴とする前記請求項2に記載の配線の接続部構造。
  8. 前記3か所の接続部は可逆的に着脱可能である、ことを特徴とする前記請求項2に記載の配線の接続部構造。
  9. 細長い板状をなし、それぞれ主部と接続部とを有する第1と第2の配線を内部配線として有し、
    前記接続部から離れた場所では、前記第1の配線の主部と前記第2の配線の主部とが互いに主面を対向させ、両配線の断面重心間距離が前記配線の板幅以下であるように併走していて、
    前記2つの接続部が少なくとも露出している、電力用トランジスタモジュールもしくは電力用ダイオードモジュールもしくはインテリジェントパワーモジュール(IPM)、
    に対して接続する外部配線として、
    細長い板状をなし、それぞれ主部と接続部とを有する第3と第4の配線が、
    前記第3の配線の前記接続部は前記第1の配線の前記接続部と一定面積を接触しあって接続し、
    前記第4の配線の前記接続部は前記第2の配線の前記接続部と一定面積を接触しあって接続し、
    前記4つの配線の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他の前記配線のうちの少なくとも1つと、断面重心間距離が前記配線の板幅以下となるべく主面を対向させていて、
    前記接続部から離れた場所では、前記第3の配線の主部と前記第4の配線の主部とが互いに主面を対向させ、両配線の断面重心間距離が前記配線の板幅以下であるように併走している、
    ことを特徴とする、電力用トランジスタモジュールもしくは電力用ダイオードモジュールもしくはインテリジェントパワーモジュール(IPM)の内部配線とこれに接続する外部配線の接続部構造。
  10. 前記第1の配線の接続部と前記第2の配線の接続部を、前記電力用トランジスタモジュールもしくは電力用ダイオードモジュールもしくはインテリジェントパワーモジュール(IPM)の箱状外殻の一辺に接して有する、
    ことを特徴とする前記請求項9に記載の配線の接続部構造。
  11. 内部配線として細長い板状をなし、それぞれ主部と接続部とを有する第1と第2と第3の配線を有し、
    前記接続部から離れた場所では、前記第1の配線の主部と前記第2の配線の主部と前記第3の配線の主部とは、各主面を対向させつつ、前記配線の板幅以下の断面重心間距離を隔てて三層積層構造をなして併走していて、
    前記3つの接続部が少なくとも露出している、電力用トランジスタモジュールもしくは電力用ダイオードモジュールもしくはインテリジェントパワーモジュール(IPM)、
    に対して接続する外部配線として、
    細長い板状をなし、それぞれ主部と接続部とを有する第4と第5と第6の配線が、
    前記第4の配線の前記接続部は前記第1の配線の前記接続部と一定面積を接触しあって接続し、
    前記第5の配線の前記接続部は前記第2の配線の前記接続部と一定面積を接触しあって接続し、
    前記第6の配線の前記接続部は前記第3の配線の前記接続部と一定面積を接触しあって接続し、
    前記6つの配線の主部はそれぞれ、どの部位をとっても必ず自配線以外の他の前記配線のうちの少なくとも1つと、断面重心間距離が前記配線の板幅以下となるべく主面を対向させていて、
    前記接続部から離れた場所では、前記第4の配線の主部と前記第5の配線の主部と前記第6の配線の主部とは、各主面を対向させつつ、前記配線の板幅以下の断面重心間距離を隔てて三層積層構造をなして併走している、
    ことを特徴とする、電力用トランジスタモジュールもしくは電力用ダイオードモジュールもしくはインテリジェントパワーモジュール(IPM)の内部配線とこれに接続する外部配線の接続部構造。
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