JP3724966B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、装着感が良好で、動き易く、股間部のフィット性に優れ、漏れ防止性に優れたパンツ型吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】
液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を有する吸収性物品は、広く用いられている。例えば、長時間や夜使用吸収性物品のように後ろ側を大きくし、漏れを防ぐ工夫をしたものや、パンツ型で横側を閉じて、股/隙間漏れを防ぐ工夫をしたものなどが提案されている。
しかし、このような構造の吸収性物品でも漏れ防止機能は十分とはいえず、特に股間部におけるフィット性が悪く、排泄ポイントがズレたり、吸収性物品と体との間にすきまが生じたりして漏れる問題があった。
また、股間部でのフィット性の悪さにより、装着感が悪いという問題や、パンツ型では、脚部が覆われて動きにくいという問題もあった。
【0003】
従って、本発明の目的は、装着感が良好で、動き易く、股間部のフィット性に優れ、漏れ防止性に優れたパンツ型吸収性物品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を有する吸収性本体と、腹側部、股下部及び背側部からなり、上記腹側部及び上記背側部の両側縁部を接合固定して、一対の接合部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を形成し、且つ少なくとも一対の該レッグ開口部それぞれの開口周縁部にそれぞれレッグ部弾性部材を配してギャザーを形成してなり、該吸収性本体が固着されたパンツ部分とからなるパンツ型吸収性物品であって、上記レッグ部弾性部材は、腹側部又は背側部の1側縁から股下部の1側縁に沿い、股下部においてパンツ部分を幅方向に横断し、且つ股下部の他側縁から腹側部又は背側部の他側縁に沿って配されており、上記パンツ部分は、上記レッグ部弾性部材が横断する部分の近傍に、最も幅の狭い最小幅部が位置するように湾曲形成されており、上記最小幅部は、上記パンツ部分をその展開状態における長手方向に二等分する線より上記腹側部側に位置しており、上記接合部の長さと上記レッグ開口部の長さとの比(レッグ開口部の長さ/接合部の長さ)が1.7〜4であり、上記最小幅部の長さと上記パンツ部分における最も幅の広い最大幅部の長さとの比(最大幅部の長さ/最小幅部の長さ)が2.5〜5であり、上記吸収層には、上記股下部のほぼ中央に位置する部分に嵩高部が設けられているパンツ型吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパンツ型吸収性物品の好ましい一実施形態について詳細に説明する。
【0006】
本形態のパンツ型吸収性物品(ショーツ型の生理用ナプキン)1は、図1〜3に示すように、液保持性の吸収層2及び液不透過性の防漏層3を有する吸収性本体4と、腹側部A、股下部B及び背側部Cからなり、腹側部A及び背側部Cそれぞれの両側縁部A1、C1及びA2、C2を接合固定して、接合部12(図5参照)、ウエスト開口部5(図5参照)及び一対のレッグ開口部6(図5参照)を形成し且つ少なくとも一対のレッグ開口部6それぞれの開口周縁部にそれぞれレッグ部弾性部材61を配してギャザーを形成したパンツ部分7とからなり、該パンツ部分7に吸収性本体4が固着されている。
【0007】
吸収層2は、図3に示すように、吸収体21と、吸収体21の肌当接面側に配された液透過性のトップシート22とを有している。また、吸収層2の表面側における左右両側縁部には、先端に位置する自由端にひも状の弾性部材23aが設けられたシート部材23bが配されて立体部23が形成されている。
また、吸収体21は、吸収部21aと該吸収部21aの全面を覆うように配された吸収紙21dとからなる。
【0008】
防漏層3は、上記吸収体21の裏面側に配されたバックシート31からなる。バックシート31は、その左右両側縁部が、立体部23を形成するシート部材23bにより覆われている。
【0009】
また、パンツ部分7は、本形態のパンツ型吸収性物品1の外表面を形成する外層シート71と、内表面に位置し吸収性本体4に当接する内層シート72と、レッグ部弾性部材61と、着用時に着用者のウエスト周りに位置するウエスト部弾性部材51とからなり、レッグ部弾性部材61及びウエスト部弾性部材51は、それぞれ、外層シート71及び内層シート72間において両者に挟持されるように配されている。
また、本実施形態においては、特に図示しないが、着用時に着用者の胴回りに位置する胴回り部(ウエスト回りから下方で、股下部よりも上方の部分)に胴回り弾性部材が配されている。
【0010】
次に、上記の各部材の形成材料について説明する。
トップシート22、吸収体21及びバックシート31としては、それぞれおむつや生理用ナプキン等に用いられているものを特に制限なく用いることができる。
シート部材23bとしては、ヒートボンド、スパンボンド等の不織布、フィルム、該不織布と該フィルムとのラミネート材等を用いることができる。
また、内層シート72としては、ヒートボンド、スパンボンド等の不織布、透湿性又は非透湿性のフィルム、該不織布と該フィルムとのラミネート材等を用いることができる。
また、外層シート71としては、ヒートボンド、スパンボンド、スパンレース、メルトブロー等の不織布、透湿性又は非透湿性のフィルム、該不織布と該フィルムとのラミネート材等を用いることができる。
更に、弾性部材23a、レッグ部弾性部材61及びウエスト部弾性部材51としては、糸ゴム、平ゴム、ウレタンゴム、ポリエチレンゴム等、通常、吸収性物品に使用されている材料を用いることができる。
【0011】
而して、本形態の生理用ナプキン1において、レッグ部弾性部材61は、腹側部Aの1側縁A1の内側から股下部Bの1側縁B1に沿い、股下部Bにおいてパンツ部分7を幅方向に横断し、且つ股下部Bの他側縁B2から腹側部Aの他側縁A2に沿って配された腹側レッグ部弾性部材61aと、背側部Cの1側縁C1から股下部Bの1側縁B1に沿い、股下部Bにおいてパンツ部分を幅方向に横断し、且つ股下部Bの他側縁B2から背側部Cの他側縁部C2に沿って配された背側レッグ部弾性部材61bとからなり、パンツ部分7は、腹側レッグ部弾性部材61a及び背側レッグ部弾性部材61bが横断する部分の近傍に、最も幅の狭い最小幅部73となるように湾曲形成されており、最小幅部73は、パンツ部分7をその展開状態における長手方向に二等分する線11より腹側部A側に位置しており、接合部12の長さaとレッグ開口部6の長さbとの比(b/a)が1.7〜4、好ましくは1.8〜3であり、最小幅部73の長さpとパンツ部分7における最も幅の広い最大幅部74の長さqとの比(q/p)が2.5〜5、好ましくは2.8〜4である。
【0012】
b/a及びq/pが上述の範囲内にあることにより、股間部のフィット性に優れ、かつ脚部の動きに阻害されない形態となり、装着感が良好となる。さらに、着用中の着用者の動きにより吸収性物品がズレたり、体から離れたりすることがなく、排泄された液をしっかりと吸収できるため、漏れ防止性が向上される。
ここで、上記「近傍」とは、レッグ部弾性部材が横断している部分から腹側及び背側へ約5cm以内の領域を意味する。本実施形態においては、61aと61bの中間でそれぞれより1.5cm離れた部分に位置している。
また、最大幅部74は、接合部12を外した展開状態における最も幅が広い部分を意味し、本実施形態においては、背側部C及び腹側部Aである。
また、レッグ開口部6の長さbは、図2に示すように、中央の線11の位置からレッグ開口部縁部までのおむつの上下方向に沿った長さである。
【0013】
更に詳述すると、上記背側レッグ部弾性部材61bは、その生理用ナプキンを幅方向に横断する部分61b’が、上記線11よりも腹側部Aよりに位置するようになされている。ここで、該線11と上記の横断する部分61b’との間の距離d1(図4参照)は、3〜7cmとするのが好ましい。
また、上記背側レッグ部弾性部材61bの長さは、上記腹側レッグ部弾性部材61aの長さに比して、1.05〜1.40倍とするのが好ましい。
また、上記腹側レッグ部弾性部材61aの伸長度は、180〜300%とするのが好ましく、上記背側レッグ部弾性部材61bの伸長度は、180〜300%とするのが好ましい。
更に、上記腹側レッグ部弾性部材61aの上記の横断する部分61a’と、上記背側レッグ部弾性部材61bの上記の横断する部分61b’との間の距離d2(図4参照)は、0〜4cmとするのが好ましい。
【0014】
また、吸収層2においては、股下部Bのほぼ中央に位置する部分に、吸収体21を2層構造として形成された嵩高部24が、設けられている。即ち、図3に示すように、吸収体21は、吸収部21aが、吸収性本体4の平面形状とほぼ同じ平面形状を有する下層吸収部21bと、嵩高部24の平面形状と同じ形状を有する上層吸収部21cとからなり、これにより、嵩高部24が形成されている。
嵩高部24の厚みは、2〜10mmが好ましく、更に好ましくは4〜7mmである。嵩高部以外の部位の厚みは、0.5〜8mmが好ましく、より好ましくは2〜4mmである。
【0015】
嵩高部24は、その幅方向長さが、最小幅部の長さの10〜70%であるのが好ましく、より好ましくは30〜60%である。
また、上層吸収部21cの幅は、下層吸収部21bの幅よりも狭い方が好ましい。
また、吸収体21は、腹側部Aから背側部Cに亘って配され、股下部Bに位置する部分の幅が腹側部A又は背側部Cに位置する部分の幅に比して狭くなされている。
上述の寸法は、図2に示すように、吸収性物品を両接合部で破断させてなるべくシワの発生しない状態に展開して測定する。
また、上記最大幅部は、展開前及び展開後のいずれで計っても良いが、図1に示すように、腹側部と背側部とが当接するように畳んだ際における最も幅の広い箇所を意味し、最大幅部の長さq(図1参照)は、この最も幅の広い箇所の内面の長さである。即ち、該長さqは、展開後に計ると、接合部を含む最大幅部の長さq’(図2参照)から接合部の幅を除いた長さである。本実施形態においては、腹側部の幅と背側部の幅とが同じであるので、長さq’から接合部の長さを除いた長さが最大幅部の長さである。また、腹側/背側で長さの異なる場合は、両方の長さを加え、接合部の幅の分を除いた後、得られた値を2で割った長さとなる。
吸収体の厚さは、厚みゲージ(商品名「PEACOCK UPRAIGHT DIALGAUGE No. 207」)を使用し、該厚みゲージの接触圧を含めた2.5g/m2 荷重下で計測した。
また、吸収体には、吸収性樹脂を用いても良いが、排泄された液体を吸収した時に、ゲルブロッキングと呼ばれる現象の影響を避けるために、最下層(下層吸収部)にのみ配合することが好ましい。この際、吸収性樹脂の量は、吸収性物品全体の重量の6%以上が好ましく、より好ましくは、6〜30%であり、更に好ましくは、7〜20%である。
【0016】
また、股下部の硬さは、その中心部において、200〜2000cNとするのが好ましく、400〜1300cNとするのがより好ましく、500〜1000cNとするのが更に好ましい。
ここで、上記硬さは、下記の如くして測定されるものである。
パンツ型吸収性物品の股下部の弾性材を5〜10mm間隔で切断し、弾性効果を排除した状態にて、股下部にある最小幅部を中心として長さ方向に150mm幅方向に40mm(150mm×40mm)の長方形状に切断して、試験サンプルを得た。得られた試験サンプルを、2〜3mmの重なり部を有する外径約50mmφ円筒状として、重なり部をステープロー〔針(マックス製No. 10−1M)〕で、圧縮方向と直角に2ヶ所固定(端部より10mm程の位置)し、サンプルを得た。得られたサンプルを万能型材料試験機(株式会社オリエンテック製、「テンシロンRTA−100」)の圧縮試験モードを用いて、速度50mm/分にて圧縮して、該サンプルの長さが20mmになるまで圧縮した時の最大値を測定し、1回1枚で3回の平均値を硬さとする。
なお、弾性効果の排除時には、この硬さ測定に影響がでないようにできる限り切断部位を小さくするとともに、弾性材のみもしくは弾性材を固定している材料と弾性材を切断するようにする。(切断による弾性効果の排除が困難な場合には、弾性材の剥離による方法を取る)
【0017】
また、上記嵩高部24の長手方向中央を横断する線24’と、上記背側レッグ部弾性部材61bにおける生理用ナプキンを横断する部分61b’とは、ほぼ一致する(重なる)ようになされている。
【0018】
本形態の吸収性物品は、以下のようにして使用することができる。
即ち、図5に示すように、通常のパンツと同様に腹側部Aが着用者の腹側に位置するようにはくことにより使用に供することができ、使用後はサイド付近にあある接合部12を引き裂く等して、本体に取付けられた廃棄用のテープなどを使用して廃棄処理することができる。
また、本形態の吸収性物品1は、上述の如く構成されているので、吸収層2の股間に対するフィット性が高く、また、吸収性にも優れる。
本発明の吸収性物品は、このような効果を奏するため、女性用の吸収性物品、特に生理用ナプキン等の吸収性物品として有効である。
【0019】
また、本形態のパンツ型吸収性物品は、下記の如くして製造することができる。
即ち、通常の生理用ナプキンの製造方法と同様にして上記吸収性本体4を製造し、また、上記外層シート71上にレッグ部弾性部材61及びウエスト部弾性部材51を配した後上記内層シート72を載置して、展開状態のパンツ部分7を作成する。次いで、展開状態のパンツ部分7上の所定位置に上記吸収性本体4を接着剤などを介して固着し、更に、上記パンツ部分7の腹側及び背側の両側縁部A1、C1及びA2、C2をそれぞれ接合固定することにより、製造することができる。
【0020】
尚、本発明の吸収性物品は種々変更が可能である。
例えば、伸縮性を有する単層もしくは複層の外装シート上に上記吸収体本体4を固着し、さらに、上記パンツの腹側及び背側の両側縁部A1,C1及びA2,C2をそれぞれ接合固定することにより製造することができる。
【0021】
【実施例】
〔参考例〕
下記パンツ部分と吸収性本体とをそれぞれ作成し、吸収性本体のほぼ全面をパンツ部分に固定して図2〜4に示す形態の吸収性物品を得た。
・パンツ部分;図2のように略I字形の2枚のヒートボンド不織布(坪量25g/m2、ポリエチレンテレフタレート(PET)/ポリエチレン(PE)芯鞘構造繊維、繊度2デニール)間に、ホットメルト型接着剤で下記弾性体を固定して製造した。上記不織布は、長手方向680mm×横方向580mmの大きさで、最小幅部の位置は、線11より腹側に50mmの位置であり、最小幅は190mmとした。また、最大幅は、580mmとした。
2.弾性材;
ウエスト部弾性部材:2.4mm幅の平ゴム(坪量0.64g/m2)、腹側部及び背側部共に6本(計12本)、伸長率260%レッグ部弾性部材:2.4mm幅の平ゴム(坪量0.64g/m2)、腹側部及び背側部共に3本(計6本)、伸長率200%胴回り弾性部材:840dの糸ゴムを、腹側部Aには15本、背側部Bには19本、ウエスト部弾性部材より10mm下方から、10mm間隔で配置、伸張率200%。
【0022】
・吸収性本体
吸収性本体は、下記トップシート、下記吸収体及び下記バックシートを、トップシートと吸収体との間は、ホットメルト接着剤をスパイラル状に塗布し、吸収体とバックシートとの間は、ホットメルト接着剤をスプレー状に塗布して固定して形成した。また、坪量25g/m2 で、繊維表面をあらかじめ撥水処理した不織布(大きさ:長手方向480mm×横方向100mm)の、1側端縁を吸収体下部に固定し、他側端縁に弾性材(糸ゴム860d、伸長率260%)を伸長状態で固定して、立体部を形成した。形成される立体部の高さは、約30mmとした。また、吸収性本体の長手方向端部の各部材も固定されている。上記の各固定はホットメルト接着剤による。
1.トップシート
坪量:25g/m2 、大きさが長手方向480mm×横方向120mmで、PET/PE芯鞘構造繊維、繊度 2dの繊維からなるヒートボンド不織布。
2.吸収体
坪量16g/m2 のパルプと結合材とからなる紙の内面に、スプレー状に接着剤を塗工し、パルプ/吸水ポリマー/レーヨン綿の混合物を積繊し、紙で包装して製造した。その大きさは、140×450mm(最小幅80mm)とした。
また、パルプの坪量は、170g/m2 、吸水ポリマー(「アクアリック CAW−16」、日本触媒(株)製)の坪量は、100g/m2 、レーヨン綿の坪量は、12g/m2 とした。
3.バックシート
坪量25g/m2 の透湿性シート(花王社製、商品名「スーパーメリーズ」、Lサイズ用のバックシート)を用いた。その大きさは、長手方向480mm×横方向120mmとした。
【0023】
〔実施例1〕
下記吸収体を用いて吸収性本体を製造した以外は、参考例と同様にして吸収性物品を得た。
吸収体:坪量16g/m2のパルプと結合材とからなる紙の内面に、スプレー状に接着剤を塗工し、上層吸収部と下層吸収部とを積繊して、該紙で包装して製造した。その大きさは、140×450mm(最小幅80mm)とした。また、上層吸収部におけるパルプの坪量は、170g/m2、大きさは60×150mmであり、下層吸収部におけるパルプの坪量は、170g/m2、吸水ポリマー(「アクアリック CAW−16」、日本触媒(株)製)の坪量は、100g/m2、レーヨン綿の坪量は、12g/m2とした。
【0024】
〔実施例2〕
パンツ部分に用いる不織布の大きさを、長手方向630mm×横方向580mmとし、胴回り弾性部材の配置本数を前10本、後15本とし、吸収体を下記の吸収体とし、吸収性本体に立体部を設けない以外は、参考例と同様にして吸収性物品を得た。
吸収体:坪量16g/m2のパルプと結合材とからなる紙を2枚用意し、この2枚の紙で吸収部を挟み込んだ以外は、実施例1で用いた吸収体と同じ。
【0025】
〔実施例3〕
吸収体として、実施例2で用いたものと同じ吸収体を用い、吸収性本体における立体部を、下記の如く配設した以外は、参考例と同様にして吸収性物品を得た。
立体部;坪量25g/m2で撥水処理した不織布(大きさ:長手方向480mm×横方向100mm)の、1側端縁を吸収体下部にホットメルト剤で固定し、他側端縁を60mm程度トップシートの上部に持ち上げて折り返す。折り返した中心位置から5mm離れた位置に2本の弾性材を不織布に挟む様に伸長状態で固定(糸ゴム860d、伸長率260%)し、不織布とトップシートとの重なり部を熱シールにより接合して、立体部を形成した。形成された立体部の高さは約20mmとした。
【0026】
以下に、参考例及び各実施例で得られた吸収性物品について、「動き易さ」、「股間部のフィット感」、「歩行想定時の吸収性」及び「総合評価」について評価した。その結果を〔表1〕に示す。なお、「動き易さ」「股間部のフィット感」は、実際に吸収性物品を装着した時の官能評価を5段階で評価し、5人の平均値を数値化した。(3が普通で、1に近づくほど悪く、5に近づくほど良好)
「歩行想定時の吸収性」は、人体腰部モデルに吸収性物品を装着し、毎分100歩の速度で腰部モデルの脚部を前後に動かし、腰部モデル股部に設けられた排泄部よりマイクロチューブポンプで馬血を排泄する(速度4g/分)。排泄は、歩行開始1分後に2g注入し、注入後3分後に3g注入、以下注入後3分毎に2g注入し、漏れが生じるまで歩行/注入を繰り返す。この測定を3回行い、3回の平均吸収量(小数点以下四捨五入)を吸収レベルに置き換えて評価する。吸収レベルは、標準平均吸収量を13g(レベル3)とし、平均吸収量が2g下がる毎に−0.5、平均吸収量が2g上がる毎に+0.5ポイントとする(従って、5gであれば、吸収レベルは1となる)
「総合評価」は、上記「動き易さ」「股間部のフィット感」「歩行想定時の吸収性」のポイントを平均して導く。ポイントが3を超えれば良い評価である。
【0027】
尚、比較のために、下記の比較例1〜4の吸収性物品についても上述の各評価を行った。その結果も併せて〔表1〕に示す。
〔比較例1〕
参考例と同様の構成で作成した。但し、パンツ部分の大きさは、680×580mm(最小幅部320mm)とし、吸収性本体の大きさは、480×250mm(最小幅210mm)とした。また、接合部の長さaを150mm、レッグ開口部長さbを190mmとした。
〔比較例2〕
市販品の吸収性物品(市販品A)を使用した。
〔比較例3〕
参考例と同様の構成で作成した。但し、パンツ部分の大きさは、680×580mm(最小幅部320mm)とし、吸収性本体の大きさは、480×250mm(最小幅210mm)とした。更に、接合部長さaを130mm、レッグ開口部長さbを210mmとした。
〔比較例4〕
市販品の吸収性物品(市販品B)を使用した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】
本発明のパンツ型吸収性物品は、装着感が良好で、動き易く、股間部のフィット性に優れ、漏れ防止性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のパンツ型吸収性物品の一形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明のパンツ型吸収性物品の一形態を示す展開図である。
【図3】図3は、図2のII-II 断面図である。
【図4】図4は、図2のIII 部拡大図である。
【図5】図5は、図2に示す形態のパンツ型吸収性物品の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン
2 吸収層
21 吸収体
21a 吸収部
21b 下層吸収部
21c 上層吸収部
21d 吸収紙
22 トップシート
23 立体部
23a 弾性部材
23b シート部材
24 嵩高部
3 防漏層
31 バックシート
4 吸収体本体
5 ウエスト開口部
51 ウエスト部弾性部材
6 レッグ開口部
61 レッグ部弾性部材
61a 腹側レッグ部弾性部材
61b 背側レッグ部弾性部材
7 パンツ部分
71 外層シート
72 内層シート
73 最小幅部
74 最大幅部
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
Claims (2)
- 液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を有する吸収性本体と、腹側部、股下部及び背側部からなり、上記腹側部及び上記背側部の両側縁部を接合固定して、一対の接合部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を形成し、且つ少なくとも一対の該レッグ開口部それぞれの開口周縁部にそれぞれレッグ部弾性部材を配してギャザーを形成してなり、該吸収性本体が固着されたパンツ部分とからなるパンツ型吸収性物品であって、
上記レッグ部弾性部材は、腹側部又は背側部の1側縁から股下部の1側縁に沿い、股下部においてパンツ部分を幅方向に横断し、且つ股下部の他側縁から腹側部又は背側部の他側縁に沿って配されており、
上記パンツ部分は、上記レッグ部弾性部材が横断する部分の近傍に、最も幅の狭い最小幅部が位置するように湾曲形成されており、
上記最小幅部は、上記パンツ部分をその展開状態における長手方向に二等分する線より上記腹側部側に位置しており、
上記接合部の長さと上記レッグ開口部の長さとの比(レッグ開口部の長さ/接合部の長さ)が1.7〜4であり、
上記最小幅部の長さと上記パンツ部分における最も幅の広い最大幅部の長さとの比(最大幅部の長さ/最小幅部の長さ)が2.5〜5であり、
上記吸収層には、上記股下部のほぼ中央に位置する部分に嵩高部が設けられている
パンツ型吸収性物品。 - 上記嵩高部は、その幅方向長さが、上記最小幅部の長さの10〜70%である請求項1記載のパンツ型吸収性物品。
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