JP3728056B2 - 容量回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路等に用いられ、入出力電流によって充放電される容量回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の集積回路では、大容量のコンデンサをLSIチップに組み込んで大きな面積のチップを形成する。また、コンデンサを組み込むことができない場合には、大容量のコンデンサをチップに外付けして対応を採っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の集積回路では、次のような課題があった。
大容量のコンデンサが必要な場合に、それをLSIチップに組み込むと、チップ面積が増大するという課題があった。また、その大容量のコンデンサを外付けにすると、当然1チップ化ができなくなると共に、装置全体が大型化するという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のうちの第1〜第15の発明は、容量回路において、2つの電極を有しかつその一方の電極が固定電位に接続され、充放電によって他方の電極の電位が変化するコンデンサと、入力端子とコンデンサとの間に接続され、入力端子から電流を入出力し該入出力電流を可変な比で減衰させた値の電流をそのコンデンサの他方の電極に与えて充放電する充放電電流生成回路とで構成している。
【0005】
第1〜第15の発明によれば、充放電電流生成回路は、入力端子から入出力する電流に対して、他コンデンサに対する充放電電流を微弱にするが、そのレベルは可変になっている。
【0006】
第16の発明は、容量回路において、2つの電極を有するコンデンサと、コンデンサの一方の電極と第1の入力端子の間に接続され、第1の入力端子から入出力される電流を減衰させて該コンデンサに入出力する第1の充放電電流生成回路と、コンデンサの他方の電極と第2の入力端子の間に接続され、第2の入力端子から入出力される電流を減衰させてコンデンサに入出力する第2の充放電電流生成回路とで構成している。
よって、第16の発明によれば、第1及び第2の入力端子から入出力される電流が、第1及び第2の充放電電流生成回路によって減衰されてコンデンサに流入或いは流出される。この場合も、コンデンサに対する充放電電流が微弱になる。
【0007】
第17の発明は、複数のコンデンサが直列或いは並列に組み合わされて構成されたコンデンサ複合回路と、コンデンサ複合回路に対する複数の入力端子に接続され、前記入力端子から入出力される電流を可変な電流増幅率を用いて減衰させて該コンデンサに入出力する複数の充放電電流生成回路とで容量回路を構成している。
よって、第17の発明によれば、複数の充放電電流生成回路によって、コンデンサ複合回路中のコンデンサには微弱な入出力電流が与えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
コンデンサの容量を見掛け上大きくすることによって、実際の容量が小さくてすむ容量回路の実施形態を以下の参考例及び第1〜第8の実施形態で説明する。なお、参考例及び第1〜第6の実施形態は第1〜第15の発明に、第7の実施形態は第16の発明に、及び第8の実施形態は第17の発明にそれぞれ対応するものである。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1の実施形態の参考例を示す容量回路の回路図である。
この容量回路は、一方の電極が固定電位のグランドGNDに接続されたコンデンサと、入力端子IN1 と該コンデンサ1の他方の電極との間に接続され、該コンデンサ1に充放電電流を与える充放電電流生成回路10とで構成されている。
【0009】
充放電電流生成回路10は、第1の導電型トランジスタであるPNP型トランジスタと第2の導電型トランジスタであるNPNトランジスタとが組み合わされた回路であり、第1導通電極であるコレクタが入力端子IN1 に接続されると共に第2導通電極であるエミッタが第1の電源電位Vccに接続された第1のトランジスタであるPNPトランジスタ11と、第3導通電極であるコレクタが入力端子IN1 に接続されると共に第4導通電極のエミッタがグランドGNDに接地された第2のトランジスタであるNPN型トランジスタ12と、その入力端子IN1 に非反転入力端子(+)が接続された演算増幅器13とを、備えている。
第1制御電極であるトランジスタ11のベースは、第3のトランジスタであるNPN型トランジスタ14の第5導通電極のコレクタに接続され、第6導通電極である該トランジスタ14のエミッタは、演算増幅器13の出力端子に接続されている。一方、第2制御電極であるトランジスタ12のベースは、第4のトランジスタであるPNP型トランジスタ15の第7導通電極のコレクタに接続され、第8導通電極である該トランジスタ15のエミッタは、演算増幅器13の出力端子に接続されている。
【0010】
第3制御電極であるトランジスタ14のベースと、第4制御電極であるトランジスタ15のベースとが、ノードaでコンデンサ1の他方の電極に接続されると共に、演算増幅器13の反転入力端子(−)に接続されている。
次に、この容量回路の動作を説明する。
入力端子IN1 に入力される電位が立ち上がってノードaの電位を越えると、演算増幅器13により、トランジスタ14,15の各エミッタの電位が上昇する。トランジスタ1l及びトランジスタ14はダーリントン接続となっており、また、トランジスタ12及びトランジスタ15もダーリントン接続となっている。そのため、トランジスタ12及びトランジスタ15がオン状態となり、トランジスタl1及びトランジスタ14はオフ状態となる。
トランジスタ15のべース電流は、入力端子IN1 に出力されるトランジスタ12のコレクタ電流に対して、トランジスタ12,15における電流増幅率分の1の値となり、コンデンサ1に向かって流出する。この時のトランジスタ15のべース電流が、コンデンサ1の充電電流Ij1 となり、コンデンサ1が充電される。
【0011】
入力端子IN1 とノードaの電位が等しくなったとき、トランジスタ15のべース電流Ij1 は0となる。入力端子IN1 に入力される電位がノードaの電位より低い場合には、演算増幅器13によって、トランジスタ14,15のエミッタの電位が降下する。そのため、トランジスタ12,15はオフ状態となり、トランジスタ11,14がオン状態となる。トランジスタ14のベース電流は、トランジスタ11のコレクタ電流に対して、トランジスタ11,14における電流増幅率分の1の値となり、コンデンサ1から流れ出す。この時のトランジスタ14のべース電流は、コンデンサ1の放電電流Ih1 となり、コンデンサ1は放電する。入力端子IN1 とノードaの電位が等しくなったときには、トランジスタ14のべース電流Ih1 は0となる。
以上のように、この参考例では、ダーリントン接続されたトランジスタ11,14と、ダーリントン接続されたトランジスタ12,15と、帰還接続されてノードaの電位を反転入力端子(−)に入力する演算増幅器13とで、充放電電流生成回路10を構成し、充放電電流生成回路10の入出力する充放電電流Ij1 ,Ih1 でコンデンサ1を充放電するようにしている。
【0012】
そのため、コンデンサ1の充放電電流Ij1 ,Ih1 の値は、トランジスタ11,15の電流増幅率をhfe11,hfe15、トランジスタ12,14の電流増幅率をhfe12,hfe14とし、充放電電流生成回路10が無い場合に入力端子IN1 を通るコンデンサ1の充放電電流をIj,Ihとすると、それぞれ次の(1) (2)式となり、十分微弱化される。
Ij1 =Ij/(hfe12×hfe15) ・・・(1)
Ih1 =Ih/(hfe11×hfe14) ・・・(2)
即ち、コンデンサ1に、実際よりもhfe11×hfe14倍或いはhfe12×hfe15倍の容量値を持つコンデンサと同じ動きをさせることができる。よって、半導体集積回路における集積度を向上できる。
さらに、帰還がかかった演算増幅器3が、ノードaの電位と入力端子IN1 の電位の差をなくすような出力電圧を出力するので、ノードaと入力端子IN1 間の電位差が小さい場合でもそれに応じた充放電電流Ij1 ,Ih1 を生成することができる。
一方、例えば入力端子IN1 を直接トランジスタ14,15のエミッタに接続した場合には、ベース・エミッタ間電圧VBEが低くて該トランジスタ14,15がオンしない可能性があるが、本実施形態では演算増幅器3を設けたので、入力端子IN1 とノードaとの電位差が小さくても確実に動作する。
【0013】
図1は、本発明の第1の実施形態を示す容量回路の回路図であり、図2中の要素と共通する要素には、共通の符号が付されている。
この容量回路(第1の発明)は、一方の電極がグランドGNDに接続された参考例と同様のコンデンサ1と、参考例における充放電電流生成回路10とは異なる充放電電流生成回路20とで構成されている。
充放電電流生成回路20は、入力端子IN1 に接続された第1の電流制御回路21(第2の発明)及び第2の電流制御回路22(第3の発明)と、該入力端子IN1 が反転入力端子(−)に接続された第1の演算増幅器23と、該入力端子IN1 が非反転入力端子(+)に接続された第2の演算増幅器24とを備えている。
電流制御回路21は、入力端子IN1 へ電流を出力するが、その電流に対応した値の電流を電流流出端子OUT1から流出するものであり、その流出電流は可変に設定できるようになっている。電流制御回路21の出力端子は、第1のトランジスタであるNPN型トランジスタ25の第1導通電極のコレクタに接続されている。そして、第1制御電極であるトランジスタ25のベースが、コンデンサ1の他方の電極に接続されている。
【0014】
電流制御回路22は、入力端子IN1 から電流を入力するが、その電流に対応した値の電流を電流流入端子OUT2から流入するものであり、この流入電流の値は可変に設定できるようになっている。電流制御回路22の電流流入端子OUT2は、第2のトランジスタであるPNP型トランジスタ26の第3導通電極のコレクタに接続されている。第2導通電極であるトランジスタ25のエミッタと、第4導通電極であるトランジスタ26のエミッタとが接続されている。第2制御電極であるトランジスタ26のベースは、コンデンサ1の他方の電極に接続されている。
トランジスタ25のエミッタとトランジスタ26のエミッタとに、演算増幅器24の出力端子が接続されている。各電流制御回路21,22は、第1の制御端子CCをそれぞれ有し、これらが演算増幅器23の出力端子に共通に接続されている。演算増幅器23の非反転入力端子(+)及び演算増幅器24の反転入力端子(−)は、コンデンサ1の他方の電極に接続されている。
図3は、図1中の電流制御回路21の具体的回路を示す回路図である。
【0015】
電流制御回路21は、入力端子IN1 に第3制御電極であるベースが接続されると共に、第5導通電極であるコレクタが電流流出端子OUT1に接続された第3のトランジスタであるPNP型トランジスタ21aと、入力端子IN1 に第7導通電極であるコレクタがそれぞれ接続されたK+1(Kは0以上の整数)個の第4のトランジスタであるPNP型トランジスタ21b0 〜21bK とを、備えている。第4制御電極である各トランジスタ21b0 〜21bK のベースは、第6導通電極であるトランジスタ21aのエミッタに共通に接続されている。第8導通電極であるトランジスタ21b0 〜21bK のエミッタは、K+1個の第1のスイッチ21c0 〜21cK を介して制御端子CCに接続されている。これらトランジスタ21b0 〜21bK のエミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2k になっている。
【0016】
トランジスタ21aのエミッタには、L+1(Lは0以上の整数)個の第5のトランジスタであるPNP型トランジスタ21d0 〜21dL の第9導通電極であるコレクタが、第5制御電極であるベースと共に接続されている。第10導通電極である各トランジスタ21d0 〜21dL のエミッタが、L+1個の第2のスイッチ21e0 〜21eL を介して制御端子CCに接続されている。これらトランジスタ21d0 〜21dL のエミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2L になっている。
図4は、図1中の電流制御回路22の具体的回路を示す回路図である。
電流制御回路22は、入力端子IN1 に第6制御電極であるベースが接続されると共に、第11導通電極であるコレクタが電流流入端子OUT2に接続された第6のトランジスタであるNPN型トランジスタ22aと、入力端子IN1 に第13導通電極であるコレクタがそれぞれ接続されたM+1(Mは0以上の整数)個の第7のトランジスタであるNPN型トランジスタ22b0 〜22bM とを、備えている。第7制御電極である各トランジスタ22b0 〜22bM のベースは、第12導通電極であるトランジスタ22aのエミッタに共通に接続されている。第14導通電極である各トランジスタ22b0 〜22bM のエミッタは、M+1個の第3のスイッチ22c0 〜22cM を介して制御端子CCに接続されている。これらトランジスタ22b0 〜22bM のエミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2M になっている。
【0017】
トランジスタ22aのエミッタには、N+1(Nは0以上の整数)個の第8のトランジスタであるNPN型トランジスタ22d0 〜22dN の第15導通電極であるコレクタが、第8制御電極であるベースと共に接続されている。第16導通電極であるトランジスタ22d0 〜22dN のエミッタが、N+1個の第4のスイッチ22e0 〜22eN を介して制御端子CCに接続されている。これらトランジスタ22d0 〜22dN のエミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2N になっている。
【0018】
次に、図1の容量回路の動作を説明する。
電流制御回路22では制御端子CCの電位が下がると、トランジスタ22aがオンすると共に、トランジスタ22b0 〜22bM 及びトランジスタ22d0 〜22dN がオンする。これによって、入力端子IN1 から電流Iinを入力し、電流流入端子OUT2から電流Iout を流入する。その入力電流Iinの値はMの値とスイッチ22c0 〜22cM の投入状態で決まり、電流Iout はNの値とスイッチ22e0 〜22eN の投入状態とで決まる。電流制御回路21では制御端子CCの電位が上がると、トランジスタ21aがオンすると共に、トランジスタ21b0 〜21bK 及びトランジスタ21d0 〜21dL がオンする。これによって、入力端子IN1 から電流Iinを出力し、電流流出端子OUT1から電流Iout を流出する。その入力電流Iinの値はKの値とスイッチ21c0 〜21cM の投入状態とで決まり、電流Iout はLの値とスイッチ21e0 〜21eL の投入状態とで決まる。つまり、各電流制御回路21,22は、カレントミラ構成になっているので、電流制御回路21における電流Iinと電流Iout とは、次の(3)式の関係、及び電流制御回路22における電流Iinと電流Iout とは、(4)式の関係になる。
【0019】
【数1】
なお、(3),(4)式における(Set)及び(Sct)は、電流制御回路21,22中の各スイッチの投入状態を示す値であり、投入されたスイッチの場合には“1”、投入されていないスイッチの場合には“0”の値をとる。後述する数式でも、これと同様の記号は同様の内容を示す。
【0020】
図1の回路において、入力端子IN1 の電位が上昇すると、演算増幅器23,24によって電流制御回路21,22の制御端子CCの電位が降下すると共に、トランジスタ25,26のエミッタの電位が上昇する。これによって、電流制御回路21及びトランジスタ25がオフ状態になり、電流制御回路22及びトランジスタ26がオン状態になる。そのため、入力端子IN1 から電流制御回路22へ電荷(電流)が入力され、その電荷の電流増幅率倍分の1に減衰された電荷が電流制御回路22の電流流入端子OUT2に流入する。また、トランジスタ26によって電流増幅率倍分の1に減衰された電荷が、該トランジスタ26のベースからコンデンサ1の他方の電極に流れ込む。これにより、コンデンサ1が充電される。
【0021】
入力端子IN1 の電位が降下すると、演算増幅器23,24によって電流制御回路21,22の制御端子CCの電位が上昇すると共に、トランジスタ25,26のエミッタの電位が下降する。これによって、電流制御回路21及びトランジスタ25がオン状態になり、電流制御回路22及びトランジスタ26がオフ状態になる。そのため、電流制御回路21から入力端子IN1 へ電荷が出力され、その電荷の電流増幅率倍分の1に減衰された電荷が電流制御回路21の電流流出端子OUT1から流出される。また、トランジスタ25によって電流増幅率倍分の1に減衰された電荷が、該トランジスタ25のベースにコンデンサ1の他方の電極から流れ込む。これにより、コンデンサ1が放電する。
以上のように、この第1の実施形態の容量回路では、電流制御回路21,22を有する充放電電流生成回路20とコンデンサ1とで容量回路を構成したので、各NPNトランジスタの電流増幅率をhfen 、各PNP型トランジスタの電流増幅率をhfep 、コンデンサ1の容量をC1 とすると、電荷を充電する場合には次の(5)式で示される容量Cを持つコンデンサと同等に働き、電荷を放電する場合には、(6)式で示される容量Cを持つコンデンサと同等に働く。
【0022】
【数2】
従って、この容量回路では、K,L,M,Nの値の設定によって、容量の調節できる範囲を決定できると共に、各電流制御回路21,22中の複数のスイッチによってその範囲で細かな調整と変更が可能になっている。さらに、各K,L,M,Nの値の設定によっては、見掛上の容量の増幅が可能であり、集積回路における集積度が向上する。
【0023】
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態を示す容量回路の回路図であり、図1中の要素と共通する要素には、共通の符号が付されている。
この容量回路は、一方の電極がグランドGNDに接続された第1の実施形態と同様のコンデンサ1と、充放電電流生成回路10,20とは異なる充放電電流生成回路30とで構成されている。
充放電電流生成回路30は、充放電電流生成回路20における電流制御回路21,22を、第1の電流制御回路31(第4の発明)対と第2の電流制御回路32(第5の発明)に置換したものであり、他は充放電電流生成回路20と同様の構成になっている。
図6は、図5中の電流制御回路31の具体的回路を示す回路図である。
【0024】
電流制御回路31は、入力端子IN1 に第9制御電極であるベースが接続されると共に第17導通電極であるコレクタが電流流出端子OUT1に接続された第9のトランジスタであるPNP型トランジスタ31aと、入力端子IN1 に第19導通電極であるコレクタが接続されると共に、第18導通電極であるトランジスタ31aのエミッタが第10制御電極であるベースに接続された第10のトランジスタのPNP型トランジスタ31bと、トランジスタ31aのエミッタが第21導通電極のコレクタに接続されると共に第11制御電極のベースに接続された第11のトランジスタであるPNP型トランジスタ31cとを、備えている。
トランジスタ31bは、K+1個のエミッタを有し、該各エミッタがK+1個の第5のスイッチ31d0 〜31dK を介して制御端子CCに接続されている。トランジスタ31cは、L+1個のエミッタを有し、該各エミッタがL+1個の第6のスイッチ31e0 〜31eL を介して制御端子CCに接続されている。トランジスタ31bの各エミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2k になっている。トランジスタ31cの各エミッタの面積は、20 ,21 ,…,2L になっている。
【0025】
図7は、図5中の電流制御回路32の具体的回路を示す回路図である。
電流制御回路32は、入力端子IN1 に第12制御電極であるベースが接続されると共に、第23導通電極であるコレクタが電流流入端子OUT2に接続された第12のトランジスタであるNPN型トランジスタ32aと、入力端子IN1 に第25導通電極であるコレクタが接続されると共に、第24導通電極であるトランジスタ32aのエミッタが第13制御電極であるベースに接続された第13のトランジスタのNPN型トランジスタ32bと、トランジスタ32aのエミッタが第27導通電極であるコレクタに接続されると共に第14制御電極であるベースに接続された第13のトランジスタのNPN型トランジスタ32cとを、備えている。
【0026】
トランジスタ32bは、第26導通電極であるM+1個のエミッタを有し、該各エミッタがM+1個の第7のスイッチ32d0 〜32dM を介して制御端子CCに接続されている。トランジスタ32cは、第28導通電極であるN+1個のエミッタを有し、該各エミッタがN+1個の第8のスイッチ32e0 〜32eN を介して制御端子CCに接続されている。トランジスタ32bの各エミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2M になっている。トランジスタ32cの各エミッタの面積は、例えば20 ,21 ,…,2N になっている。
図6及び図7の電流制御回路31,32を有する図5の容量回路では、各電流制御回路31,32が、電流制御回路21,22と同様の動作を行うので、図1の第1の実施形態と同様の動作を行う。
従って、第1の実施形態と同様の効果が期待できる。
【0027】
[第3の実施形態]
図8は、本発明の第3の実施形態を示す容量回路の回路図であり、図2中の要素と共通する要素には、共通の符号が付されている。
この容量回路は、一方の電極がグランドGNDに接続された参考例と同様のコンデンサ1と、参考例における充放電電流生成回路10とは異なる充放電電流生成回路40(第6の発明)とで構成されている。
充放電電流生成回路40は、入力端子IN1 に接続された第1の電流制御回路41(第7の発明)及び第2の電流制御回路42(第8の発明)と、該入力端子IN1 が非反転入力端子(+)に接続された演算増幅器43とを備えている。
電流制御回路41は、入力端子IN1 へ電流を出力するが、その電流に対応した値の電流を電流流入端子OUT3から流入するものであり、その流入電流の値が可変に設定できるようになっている。電流制御回路41の電流流入端子OUT3は、第1のトランジスタであるPNP型トランジスタ44の第1導通電極のコレクタに接続されている。そして、第2導通電極であるトランジスタ44のエミッタが第1の電源電位Vccに接続されると共に、第1制御電極であるトランジスタ44のベースが、第2のトランジスタであるNPN型トランジスタ45の第3導通電極のコレクタに接続されている。即ち、トランジスタ44とトランジスタ45とは、ダーリントン接続になっている。第2制御電極であるトランジスタ45のベースがコンデンサ1の他方の電極に接続されている。
【0028】
電流制御回路42は、入力端子IN1 から電流を入力するが、その電流に対応した値の電流を電流流出端子OUT4から流出するものであり、流出電流の値は可変に設定できるようになっている。電流制御回路42の電流流出端子OUT4は、第3のトランジスタであるNPN型トランジスタ46の第5導通電極のコレクタに接続されている。第6導通電極であるトランジスタ46のエミッタがグランドGNDに接続されると共に、第3制御電極であるトランジスタ46のベースが、第4のトランジスタであるPNP型トランジスタ47の第7導通電極のコレクタに接続されている。即ち、トランジスタ46とトランジスタ47とは、ダーリントン接続になっている。第4制御電極であるトランジスタ47のベースが、コンデンサ1の他方の電極に接続されている。
第4導通電極であるトランジスタ45のエミッタと第8導通電極であるトランジスタ47のエミッタとが、演算増幅器43の出力端子に接続され、コンデンサ1の他方の電極が、演算増幅器43の反転入力端子(−)に接続されている。また、電流制御回路41の電源端子CCは、電源電位Vccに接続され、電流制御回路42の電源端子CCが、グランドGNDに接続されている。
【0029】
図9は、図8中の電流制御回路41の具体的回路を示す回路図である。
この電流制御回路42は、電源端子CCに第9導通電極であるコレクタが接続された第5のトランジスタであるK+1個のNPN型トランジスタ41a0 〜41aK を備えている。第10導通電極である各トランジスタ41a0 〜41aK のエミッタは、K+1個の第1のスイッチ41b0 〜41bK を介して入力端子IN1 に接続されている。第5制御電極であるトランジスタ41a0 〜41aK のベースは、電流流入端子OUT3に共通に接続されている。この電流流入端子OUT3には、第6のトランジスタであるL+1個のNPN型トランジスタ41c0 〜41cL の第6制御電極のベースが接続されると共に、第11導通電極である各トランジスタ41c0 〜41cL のコレクタが接続されている。第12導通電極である各トランジスタ41c0 〜41cL のエミッタが、L+1個の第2のスイッチ41d0 〜41dL を介して入力端子IN1 に接続されている。トランジスタ41a0 〜41aK のエミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2k になっている。トランジスタ41c0 〜41cL のエミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2L になっている。
【0030】
図10は、図8中の電流制御回路42の具体的回路を示す回路図である。
この電流制御回路42は、電源端子CCに第13導通電極であるコレクタがそれぞれ接続されたM+1個の第7のトランジスタであるPNP型トランジスタに42a0 〜42aM を備えている。第14電極である各トランジスタ42a0 〜42aM のエミッタは、M+1個の第3のスイッチ42b0 〜42bM を介して入力端子IN1 に共通に接続されている。第7制御電極である各トランジスタ42a0 〜42aM のベースが、電流流出端子OUT4に共通に接続されている。この電流流出端子OUT4には、第8のトランジスタであるN+1個のPNP型トランジスタ42c0 〜42cN の第7制御電極のベースが接続されると共に、第15導通電極である各トランジスタ42c0 〜42cN のコレクタが共通に接続されている。第16導通電極である各トランジスタ42c0 〜42cN のエミッタが、N+1個の第4のスイッチ42d0 〜42dN を介して入力端子IN1 に共通に接続されている。トランジスタ42a0 〜42aM のエミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2M になっている。トランジスタ42c0 〜42cN のエミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2N になっている。
【0031】
次に、この容量回路の動作を説明する。
電流制御回路41では、電源端子CCが“H”レベルに保たれた状態で、入力端子IN1 の電位が降下すると、各トランジスタ41a0 〜41aK ,41c0 〜41cL がオンし、スイッチ41b0 〜41bK ,41d0 〜41dL の投入状態に応じた値の電荷が、電流流入端子OUT3から流入する。電流流入端子OUT3から流入する電荷及びスイッチ41b0 〜41bK ,41d0 〜41dL の投入状態によって決まる値の電荷が、入力端子IN1 へ出力される。
同様に、電流制御回路42では、電源端子CCが“L”に保たれた状態で、入力端子IN1 の電位が上昇すると、各トランジスタ42a0 〜42aM ,42c0 〜42cN がオンし、スイッチ42b0 〜42bM ,42d0 〜42dN の投入状態に応じた値の電荷が、電流流出端子OUT4から流出する。電流流出端子OUT4から流出する電荷及びスイッチ42b0 〜42bM ,42d0 〜42dN の投入状態によって決まる値の電荷が、入力端子IN1 から入力される。各電流制御回路41,42は、それぞれカレントミラー構成になっているので、電流制御回路41,42における入力電流Iinと出力電流Iout の関係は、次の(7),(8)式のようになる。
【0032】
【数3】
電流制御回路41,42を有する図8の容量回路では、入力端子IN1 が上昇すると、演算増幅器43によってトランジスタ45,47のエミッタの電位が上昇する。よって、トランジスタ44,45がオフ状態になると共に、電流制御回路41もオフ状態になる。一方、トランジスタ46,47がオン状態になって電流制御回路42もオン状態になる。このときには、電流制御回路42に入力端子IN1 から入力された電荷が、電流増幅率倍されて電流制御回路42の電流流出端子OUT4から流出する。この電荷が、トランジスタ46,47で、これらの電流増幅率分の1に減衰されてコンデンサ1に与えられる。これで、コンデンサ1が充電される。
【0033】
入力端子IN1 の電位が降下すると、演算増幅器43によってトランジスタ45,47のエミッタの電位が降下する。よって、トランジスタ44,45がオン状態になり、電流制御回路41もオン状態になる。一方、トランジスタ46,47がオフ状態になり、電流制御回路42がオフ状態になる。この状態では、電流制御回路41から入力端子IN1 へ流出した電荷を電流増幅率倍した電荷が、電流制御回路41の電流流入端子OUT3に流入する。トランジスタ44,45は、その電荷を電流増幅率分の1に減衰させた値の電荷をコンデンサ1から吸収する。これで、コンデンサ1が放電される。
以上のように、この第3の実施形態の容量回路では、電流制御回路41,42を有する充放電電流生成回路40とコンデンサ1とで容量回路を構成したので、NPNトランジスタ45,46の電流増幅率をhfen 、各PNP型トランジスタ44,47の電流増幅率をhfep 、コンデンサ1の容量をC1 とすると、電荷を充電する場合には次の(9)式で示される容量Cを持つコンデンサと同等に働き、電荷を放電する場合には、(10)式で示される容量Cを持つコンデンサと同等に働く。
【0034】
【数4】
よって、この容量回路では、K,L,M,Nの値の設定によって、容量の調節できる範囲を決定できると共に、各電流制御回路41,42中の複数のスイッチによってその範囲で細かな調整と変更が可能になっている。また、充電と放電における増幅率の値が、電流増幅率hfen とhfep の値によらずバランスがとれるので、調整が容易である。そのうえ、トランジスタ44と45、及びトランジスタ46と47を、それぞれダーリントン接続にしたので、これらによって電流増幅率が高まり、コンデンサ1における見掛上の容量をさらに大きくできる。従って、集積回路における集積度が向上する。
【0035】
[第4の実施形態]
図11は、本発明の第4の実施形態を示す容量回路の回路図であり、図8中の要素と共通する要素には、共通の符号が付されている。
この容量回路は、一方の電極がグランドGNDに接続された第3の実施形態と同様のコンデンサ1と、第3の実施形態における充放電電流生成回路40とは異なる充放電電流生成回路50とで構成されている。
充放電電流生成回路50は、充放電電流生成回路40における電流制御回路41,42を、第1の電流制御回路51(第9の発明)及び第2の電流制御回路,52(第10の発明)に置換したものであり、他は充放電電流生成回路40と同様の構成になっている。
【0036】
図12は、図11中の電流制御回路51の具体的回路を示す回路図である。
この電流制御回路51は、電源端子CCに第17導通電極であるコレクタが接続された第9のトランジスタであるNPN型トランジスタ51aを備えている。トランジスタ51aは、第18導通電極であるK+1個のエミッタを有している。トランジスタ51aの各エミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2k になっており、該各エミッタがK+1個の第5のスイッチ51b0 〜51bK を介して入力端子IN1 に共通に接続されている。第9制御電極であるトランジスタ51aのベースは、電流流入端子OUT3に接続されている。この電流流入端子OUT3には、第10のトランジスタであるNPN型トランジスタ51cの第10制御電極であるベースに接続されると共に、第19導通電極である該トランジスタ51cのコレクタに接続されている。トランジスタ51cは、L+1個の第20導通電極であるエミッタを有している。トランジスタ51cの各エミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2L になっており、該各エミッタがL+1個の第6のスイッチ51d0 〜51dL を介して入力端子IN1 に共通に接続されている。
【0037】
図13は、図11中の電流制御回路52の具体的回路を示す回路図である。
この電流制御回路52は、電源端子CCに第21導通電極であるコレクタが接続された第11のトランジスタであるPNP型トランジスタ52aを備えている。トランジスタ52aは、第22導通電極であるM+1個のエミッタを有している。トランジスタ52aの各エミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2M になっており、該各エミッタがM+1個の第7のスイッチ52b0 〜52bM を介して入力端子IN1 に共通に接続されている。第11制御電極であるトランジスタ52aのベースは、電流流出端子OUT4に接続されている。この電流流出端子OUT4には、第12のトランジスタであるPNP型トランジスタ52cの第12制御電極であるベースに接続されると共に、第23導通電極である該トランジスタ52cのコレクタに接続されている。トランジスタ52cは、N+1個の第24導通電極であるエミッタを有している。トランジスタ52cの各エミッタの面積は、例えば、20 ,21 ,…,2N になっており、該各エミッタがN+1個の第8のスイッチ52d0 〜52dN を介して入力端子IN1 に共通に接続されている。
図12及び図13の電流制御回路51,52を有する図11の容量回路では、各電流制御回路51,52が、電流制御回路41,42と同様の動作を行うので、図8の第3の実施形態と同様の動作を行う。従って、第3の実施形態と同様の効果が期待できる。
【0038】
[第5の実施形態]
図14は、本発明の第5の実施形態を示す容量回路の回路図であり、図2中の要素と共通する要素には、共通の符号が付されている。
この容量回路は、一方の電極がグランドGNDに接続された参考例と同様のコンデンサ1と、参考例における充放電電流生成回路10とは異なる充放電電流生成回路60(第11の発明)とで構成されている。
充放電電流生成回路60は、入力端子INに接続された第1の電流制御回路61及び第2の電流制御回路62と、該入力端子INが反転入力端子(−)に接続された第1の演算増幅器63と、該入力端子INが非反転入力端子(+)に接続された第2の演算増幅器64とを備えている。
電流制御回路61は、入力端子INへ電流を出力するが、その電流に対応した値の電流を電流流出端子OUT5から流出するものであり、その流出電流は可変に設定できるようになっている。電流制御回路61の電流流出端子OUT5に第3の電流制御回路65が接続されている。電流制御回路65は、電流制御回路61から電流を入力するが、その電流に対応した値の電流を電流流入端子OUT6から流入するものであり、その流入電流の値は任意に設定できるようになっている。
【0039】
電流制御回路62は、入力端子INから電流を入力するが、その電流に対応した値の電流を電流流入端子OUT7から流入するものであり、その流入電流は可変に設定できるようになっている。電流制御回路62の電流流入端子OUT7に第4の電流制御回路66が接続されている。電流制御回路66は、電流制御回路62へ電流を出力するが、その電流に対応した値の電流を電流流入端子OUT8から流出するものであり、その流出電流の値は可変に設定できるようになっている。
電流制御回路61及び電流制御回路62の制御端子CCは、演算増幅器63の出力端子に接続されている。電流制御回路65及び電流制御回路66の制御端子CCは、演算増幅器64の出力端子に接続されている。電流制御回路65の電流流入端子OUT6び電流制御回路66の電流流出端子OUT8が、コンデンサ1の他方に接続されている。
各電流制御回路61及び電流制御回路66は、図3と同様の電流制御回路でそれぞれ構成され(第12,13の発明)、電流制御回路62及び電流制御回路65(第14,15の発明)は、図4と同様の電流制御回路でそれぞれ構成されている。
【0040】
次に、この容量回路の動作を説明する。
電流制御回路61及び電流制御回路66は、制御端子CCの電位に応じて第2の実施形態の電流制御回路21と同様の動作を行う。電流制御回路62及び電流制御回路65は、制御端子CCの電位に応じて電流制御回路22と同様の動作を行う。
これら電流制御回路61,62,65,66を有する図14の容量回路では、入力端子IN1 の電位が上昇すると、演算増幅器63により、電流制御回路61,62の制御端子CCに第1の制御電圧が与えられてその電位が降下し、演算増幅器64により、電流制御回路63,64の制御端子CCに第1の制御電圧が与えられてその電位が上昇する。これにより、電流制御回路61,65がオフ状態になると共に、電流制御回路62,66がオン状態になる。そのため、入力端子IN1 から電流制御回路62に電荷が入力され、電流制御回路62における電流増幅率倍された電荷が電流制御回路66から出力されて該電流制御回路62の電流流入端子OUT7に流入する。その電流制御回路66から出力された電荷が電流制御回路66の電流増幅率倍された電荷が、該電流制御回路66の電流流出端子OUT8からコンデンサ1に流出される。これにより、コンデンサ1が充電される。
【0041】
次に、入力端子IN1 の電位が降下すると、演算増幅器63により、電流制御回路61,62の制御端子CCの電位が上昇し、演算増幅器64により、電流制御回路63,64の制御端子CCの電位が降下する。これにより、電流制御回路61,65がオン状態になると共に、電流制御回路62,66がオフ状態になる。このとき、入力端子IN1 へ電流制御回路61から電荷が出力され、電流制御回路61における電流増幅率倍された電荷が該電流制御回路61の電流流出端子OUT5から電流制御回路65へ流出する。その電流制御回路61から出力された電荷が電流制御回路65の電流増幅率倍された電荷が、コンデンサ1から該電流制御回路65の電流流入端子OUT6に流入する。これにより、コンデンサ1が放電される。
以上のように、この第5の実施形態の容量回路では、充放電電流生成回路60に、電流制御回路61,62,65,66を設け、電流制御回路62,66の電流増幅率を利用してコンデンサ1の充電電流を生成し、電流制御回路61,65の電流増幅率を利用して放電電流を生成している。そのため、コンデンサ1を充電するときには、コンデンサ1が次の(11)式にような容量Cを持つコンデンサと同等に働き、放電するときには(12)式のような容量Cを持つコンデンサとして働く。
【0042】
【数5】
ここで、(11)式のK,Lは、電流制御回路62における値であり、M,Nは電流制御回路66における値である。また、(12)式のK,Lは、電流制御回路65における値であり、M,Nは電流制御回路61における値を示している。
(11),(12)式から分かるように、この実施形態の容量回路では、各K,L,M,Nの値を調節することによって、容量Cの値が調整できると共にその範囲が決定できる。また、各スイッチの投入状態によって、その範囲で容量Cの細かな調整と変更とが可能になる。そして、この容量回路ではトランジスタの増幅率そのものが、(11),(12)に含まれないので、容量Cがより正確に設定できる。また、2段の電流制御回路61,65と電流制御回路62,65で、容量を設定できるので、各K,L,M,Nの値によって、見掛上の容量の増幅が第2の実施形態よりも容易になり、集積回路における集積度が向上する。
【0043】
[第6の実施形態]
図15は、本発明の第6の実施形態を示す容量回路の回路図であり、図14中の要素と共通する要素には、共通の符号がふされている。
この容量回路は、一方の電極がグランドGNDに接続された第5の実施形態と同様のコンデンサ1と、第5の実施形態における充放電電流生成回路60とは異なる充放電電流生成回路70とで構成されている。
充放電電流生成回路70は、充放電電流生成回路60における電流制御回路61,62を、電流制御回路71,72に置換し、電流制御回路65,66を、電流制御回路73,74に置換したのである。充放電電流生成回路70の他の構成は、充放電電流生成回路60と同様の構成になっている。
各電流制御回路71及び電流制御回路74は、図6と同様の電流制御回路でそれぞれ構成され、電流制御回路72及び電流制御回路73は、図7と同様の電流制御回路でそれぞれ構成されている。
電流制御回路71〜74を有する図15の容量回路では、各電流制御回路71,73が、電流制御回路61,65とそれぞれ同様の動作を行い、各電流制御回路72,74が、電流制御回路62,66とそれぞれ同様の動作を行うので、図14の第5の実施形態と同様の動作を行う。従って、第5の実施形態と同様の効果が期待できる。
【0044】
[第7の実施形態]
図16は、本発明の第7の実施形態を示す容量回路の回路図である。
第1〜第6の実施形態の容量回路では、一方の電極がグランドGNDに接地されたコンデンサを用いた容量回路であったが、この第7の実施形態の容量回路は、いずれの両電極も固定電位に固定されないコンデンサ80を備えている(第16の発明)。コンデンサ80の一方の電極は、第1の入力端子IN1 に接続された充放電電流生成回路80Aの出力端子に接続されている。コンデンサ80の他方の電極は、第2の入力端子IN2 に接続された充放電電流生成回路80Bの出力端子に接続されている。
図17は、図16中の充放電電流生成回路80A,80Bの構成例(その1)を示す回路図である。
この充放電電流生成回路は、第1導通電極であるコレクタが入力端子IN1 またはIN2 に接続されると共に第2導通電極であるエミッタが電源電位Vccに接続された第1の導電型の第1のトランジスタであるPNPトランジスタ81と、第3導通電極であるコレクタが入力端子IN1 またはIN2 に接続されると共に第4導通電極のエミッタがグランドGNDに接地された第2の導電型の第2のトランジスタであるNPN型トランジスタ82とを、備えている。
【0045】
第1制御電極であるトランジスタ81のベースは、第3のトランジスタであるNPN型トランジスタ83の第5導通電極のコレクタに接続されている。一方、第2制御電極であるトランジスタ82のベースは、第4のトランジスタであるPNP型トランジスタ84の第7導通電極のコレクタに接続されている。第6導通電極であるトランジスタ83のエミッタは、第8導通電極であるトランジスタ84のエミッタと共に、入力端子IN1 またはIN2 に接続されている。第3制御電極であるトランジスタ83のベースと、第4制御電極であるトランジスタ84のベースとが、コンデンサ80のいずれかの電極に共通に接続されている。
次に、図17の回路でそれぞれ構成した充放電電流生成回路80A,80Bをコンデンサ80の両電極に接続した容量回路の動作を説明する。
例えば、入力端子IN1 の電位が上昇すると、トランジスタ83,84のエミッタの電位が上昇し、トランジスタ82,84がオン状態になり、トランジスタ81,83がオフ状態になる。そのため、入力端子IN1 から充放電電流生成回路80Aに電荷が入力される。そして、トランジスタ82及び84で構成されるダーリントン接続における電流増幅率分の1の電荷が、充放電電流生成回路80Aの出力端子からコンデンサ80へ流れる。そして、コンデンサ80は充放電電流生成回路80Aからの電荷と同じ値の電荷を、充放電電流生成回路80B側に押し出す。これにより、充放電電流生成回路80Bにおけるトランジスタ83とトランジスタ81がオン状態になり、コンデンサ80に引き込まれた電荷をトランジスタ83,81で構成されたダーリントン接続の電流増幅率倍した電荷が、入力端子IN2 を介して流出される。
【0046】
図18は、図16中の充放電電流生成回路80A,80Bの構成例(その2)を示す回路図である。
充放電電流80A,80Bは、参考例で用いた充放電電流生成回路10でそれぞれ構成することができる。図17の充放電電流生成回路を用いた場合には、例えば入力端子IN1 の電位とコンデンサ80の電極との間の電位差がトランジスタ84がオンする電圧VBEに至らないと、回路全体が動作しないということが想定されるが、図18のように、演算増幅器13を設けることで、入力端子IN1 の電位とコンデンサ80の電極との間の電位差が小さくても、動作するようになる。なお、充放電電流80A,80Bのうちの一方が、図17の回路、他方が図18の回路で構成することも可能である。
以上のように、この第7の実施形態では、コンデンサ80の両電極と入力端子IN1 ,IN2 との間に、それぞれ充放電電流生成回路80A,80Bを設けている。よって、入力端子IN1 から大電流を流出入して入力端子IN2 からそれと同じ大きさの電流を流出入するので、大きな容量を持つ回路を構成しているが、コンデンサ80には、その大電流をダーリントン接続の電流増幅率分の1の微弱電流しか流出入しない。つまり、容量の小さなコンデンサ80で大きな容量値を持つ回路を構成でき、集積回路における集積度が向上する。
【0047】
[第8の実施形態]
図19は、本発明の第8の実施形態を示す容量回路の回路図である。
この容量回路は、複数のコンデンサ100m(mは2以上の任意の整数)が、直列或は並列に接続され組み合わされたコンデンサ複合回路100を有している。このコンデンサ複合回路100における複数の入力端子INに、充放電電流生成回路110mが接続されている(第17の発明)。充放電電流生成回路110mは、図17の充放電電流生成回路或いは図18の充放電電流生成回路で構成されている。
この容量回路では、各入力端子INから入力された電荷が、充放電電流生成回路110mで電流増幅率分の1に減衰されてコンデンサ複合回路100中の各コンデンサ100mにそれぞれ供給される。そして、コンデンサ複合回路100中で演算された電荷が、電流増幅率倍されて各入力端子INからそれぞれ出力される。
以上のように、この第8の実施形態の容量回路では、複数のコンデンサ100mで構成されたコンデンサ複合回路100の各入力端子INに、充放電電流生成回路110mをそれぞれ設け、電流増幅率分の1に減衰した電流をコンデンサ複合回路100に与え、電流増幅率倍した電流を各入力端子INから出力するようにでき、すべてのコンデンサ100mを電流増幅率倍の容量を持つコンデンサとして使用することができ、集積回路の集積度を向上できる。そのうえ、一つ一つのコンデンサ100mの両電極に充放電電流生成回路110mを接続するのではないので、第7の実施形態の容量回路を複合させる場合よりも、小型の集積回路が実現できる。
【0048】
なお、本発明は、上記参考例や実施形態に限定されず種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(1) 参考例や第1〜第6の実施形態では、エミッタ面積が2のべき乗の複数のトランジスタ21b0 〜21bk ,21d0 〜21dL ,22b0 〜22bM ,22d0 〜22dN 、41a0 〜41ak ,41c0 〜41cL ,42a0 〜42aM ,42c0 〜42cN と、面積が2のべき乗の複数のエミッタを持つトランジスタ31b,31c、51a,51c,52a,52cを用いているが、これらは、K+1ビット幅、L+1ビット幅、M+1ビット幅、及びN+1ビット幅の信号によって複数のスイッチを投入することで、その信号の値に対応して電流増幅率を制御できるようにしたものであり、各面積はべき乗に限定しなくてもよい。例えば、同一のエミッタ面積としてもよい。
(2) 第7,8の実施形態では、充放電電流生成回路を図17の回路及び参考例の充放電電流生成回路10を用いた例を説明しているが、他の第1〜第5の実施形態のいずれの充放電流生成回路20〜70を用いても、第7,8の実施形態と同様の効果が得られる。
(3) 第5の実施形態では、電流制御回路61,66に図3の回路を用いているが、いずれか一方を図6の回路で構成しても、同様に動作し同様の効果が得られる。また、電流制御回路62,65に図4の回路を用いているが、いずれか一方を図7の回路で構成しても、同様に動作し同様の効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、第1〜第15の発明によれば、一方の電極が固定電位に接続されたコンデンサと、入力端子と前記コンデンサとの間に接続され、入力端子から電流を入出力し該入出力電流を可変な比で減衰させた値の電流をそのコンデンサの他方の電極に与えて該コンデンサを充放電する充放電電流生成回路とで容量回路を構成したので、コンデンサの充放電電流を少なくするとともに、その充放電電流を可変に設定できる。よっ て、小さなコンデンサで集積回路を形成することができ、集積度が向上する。
【0050】
第16の発明によれば、コンデンサと第1及び第2の入力端子との間に、第1及び第2の充放電電流生成回路を設けたので、2端子のコンデンサの充放電電流が少なくなり、小さなコンデンサで集積回路を形成することができ、集積度が向上する。
第17の発明によれば、コンデンサ複合回路と該コンデンサ複合回路に対する複数の入力端子との間に複数の充放電電流生成回路を設けたので、コンデンサ複合回路の各コンデンサに対する充放電電流が少なくなり、小さいコンデンサで集積回路を形成でき、集積度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す容量回路の回路図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態の参考例を示す容量回路の回路図である。
【図3】 図1中の電流制御回路21の具体的回路を示す回路図である。
【図4】 図1中の電流制御回路22の具体的回路を示す回路図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態を示す容量回路の回路図である。
【図6】 図5中の電流制御回路31の具体的回路を示す回路図である。
【図7】 図5中の電流制御回路32の具体的回路を示す回路図である。
【図8】 本発明の第3の実施形態を示す容量回路の回路図である。
【図9】 図8中の電流制御回路41の具体的回路を示す回路図である。
【図10】 図8中の電流制御回路42の具体的回路を示す回路図である。
【図11】 本発明の第4の実施形態を示す容量回路の回路図である。
【図12】 図11中の電流制御回路51の具体的回路を示す回路図である。
【図13】 図11中の電流制御回路52の具体的回路を示す回路図である。
【図14】 本発明の第5の実施形態を示す容量回路の回路図である。
【図15】 本発明の第6の実施形態を示す容量回路の回路図である。
【図16】 本発明の第7の実施形態を示す容量回路の回路図である。
【図17】 図16中の充放電電流生成回路80A,80Bの構成例(その1)を示す回路図である。
【図18】 図16中の充放電電流生成回路80A,80Bの構成例(その2)を示す回路図である。
【図19】 本発明の第8の実施形態を示す容量回路の回路図である。
【符号の説明】
1,80,100m
コンデンサ
10,20,30,40,50,60,70,80A,80B,110m
充放電電流生成回路
21,31,41,51,61
第1の電流制御回路
22,32,42,52,62
第2の電流制御回路
65,73
第3の電流制御回路
66,74
第4の電流制御回路
IN1 ,IN2 ,IN
入力端子
Claims (17)
- 2つの電極を有しかつその一方の電極が固定電位に接続され、充放電によって他方の電極の電位が変化するコンデンサと、
入力端子と前記コンデンサとの間に接続され、該入力端子から電流を入出力し該入出力電流を可変な比で減衰させた値の電流を前記コンデンサの他方の電極に与えて該コンデンサを充放電する充放電電流生成回路と、
を備えた容量回路であって、
前記充放電電流生成回路は、
前記入力端子に接続されかつ可変の電流増幅率を持ち、与えられた制御電圧に基づきオン・オフし、該オン状態のとき該入力端子へ電流を出力すると共にその電流値を該電流増幅率倍した電流を流出する第1の電流制御回路と、
前記入力端子に接続されかつ可変の電流増幅率を持ち、前記制御電圧に基づき前記第1の電流制御回路とは相補的にオン・オフし、該オン状態のとき該入力端子から電流を入力すると共にその電流値を該電流増幅率倍した電流を流入する第2の電流制御回路と、
前記第1の電流制御回路に接続された第1導通電極と前記コンデンサの他方の電極に接続された第1制御電極と該第1制御電極によって該第1導通電極との間の導通状態が制御される第2導通電極とを有し、該第1制御電極と該第2導通電極の間の電位差に基づいてオンし該第1導通電極に該第1の電流制御回路の流出電流を入力すると共にその電流を減衰させた値の電流を該コンデンサの他方の電極から流入する第2の導電型の第1のトランジスタと、
前記第2の電流制御回路に接続された第3導通電極と前記コンデンサの他方の電極に接続された第2制御電極と該第2制御電極の電位によって該第3導通電極との間の導通状態が制御される第4導通電極とを有し、該第2制御電極と該第4導通電極の間の電位差に基づいてオンし該第3導通電極から該第1の電流制御回路へ電流を出力すると共にその電流を減衰させた値の電流を該コンデンサの他方の電極へ流出する前記第2の導電型とは相補的な第1の導電型の第2のトランジスタと、
非反転入力端子と反転入力端子とを有し、該非反転入力端子が前記コンデンサの他方の電極に接続されると共に該反転入力端子が前記入力端子に接続され、該コンデンサの他方の電極と該入力端子との間の電位差を増幅して前記制御電圧を生成する第1の演算増幅器と、
非反転入力端子と反転入力端子と出力端子とを有し、該非反転入力端子が前記入力端子に接続され該反転入力端子が前記コンデンサの他方の電極に接続されかつ該出力端子が前記第2導通電極及び前記第4導通電極に接続され、該コンデンサの他方の電極と該入力端子の間の電位差を増幅して該第2導通電極及び該第4導通電極に与える第2の演算増幅器とを備え、
前記コンデンサは、前記第1制御電極の流入電流と前記第2制御電極の流出電流で充放電する構成にしたことを特徴とする容量回路。 - 前記第1の電流制御回路は、
前記入力端子に接続された第3制御電極と電流流出端子に接続された第5導通電極と該第5導通電極との間の導通状態が該第3制御電極によって制御される第6導通電極とを有する前記第1の導電型の第3のトランジスタと、
第4制御電極と該第4制御電極によって導通状態が制御される第7導通電極及び第8導通電極とをそれぞれ有し、該各第7導通電極が前記入力端子に共通接続されると共に該各第4制御電極が前記第6導通電極に共通接続された前記第1の導電型の複数の第4のトランジスタと、
前記各第8導通電極と前記制御電圧が与えられる第1の制御端子との間に接続され、投入状態のとき前記各第8導通電極を該第1の制御端子にそれぞれ接続する複数の第1のスイッチと、
第5制御電極と該第5制御電極によって導通状態が制御される第9導通電極及び第10導通電極とをそれぞれ有し、該各第9導通電極及び該各第5制御電極が前記第6導通電極に共通接続された前記第1の導電型の複数の第5のトランジスタと、
前記各第10導通電極と前記第1の制御端子との間に接続され、投入状態のとき該各第10導通電極を該第1の制御端子にそれぞれ接続する複数の第2のスイッチとを備え、
前記可変の電流増幅率は、前記複数の第1のスイッチと前記複数の第2のスイッチの投入状態で設定され、前記電流流出端子から前記電流増幅率倍した電流を流出する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の容量回路。 - 前記第2の電流制御回路は、
前記入力端子に接続された第6制御電極と電流流入端子に接続された第11導通電極と該第11導通電極との間の導通状態が該第6制御電極によって制御される第12導通電極とを有する前記第2の導電型の第6のトランジスタと、
第7制御電極と該第7制御電極によって導通状態が制御される第13導通電極及び第14導通電極とをそれぞれ有し、該各第13導通電極が前記入力端子に共通接続されると共に該各第7制御電極が前記第12導通電極に共通接続された前記第2の導電型の複数の第7のトランジスタと、
前記各第14導通電極と前記制御電圧が与えられる第2の制御端子との間に接続され、投入状態のとき前記各第14導通電極を該第2の制御端子にそれぞれ接続する複数の第3のスイッチと、
第8制御電極と該第8制御電極によって導通状態が制御される第15導通電極及び第16導通電極とをそれぞれ有し、該各第15導通電極及び該各第8制御電極が前記第12導通電極に共通接続された前記第2の導電型の複数の第8のトランジスタと、
前記各第16導通電極と前記第2の制御端子との間に接続され、投入状態のとき該各第16導通電極を該第2の制御端子にそれぞれ接続する複数の第4のスイッチとを備え、
前記可変の電流増幅率は、前記複数の第3のスイッチと前記複数の第4のスイッチの投入状態で設定され、前記電流流入端子から前記電流増幅率倍した電流を流入する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の容量回路。 - 前記第1の電流制御回路は、
前記入力端子に接続された第9制御電極と電流流出端子に接続された第17導通電極と該第17導通電極との間の導通状態が該第9制御電極によって制御される第18導通電極とを有する前記第1の導電型の第9のトランジスタと、
第10制御電極と該第10制御電極によって導通状態が制御される第19導通電極及び複数の第20導通電極とを有し、該第19導通電極が前記入力端子に接続されると共に該第10制御電極が前記第18導通電極に接続された前記第1の導電型の第10のトランジスタと、
前記複数の第20導通電極と前記制御電圧が与えられる第1の制御端子との間に接続され、投入状態のとき前記各第20導通電極を該第1の制御端子にそれぞれ接続する複数の第5のスイッチと、
第11制御電極と該第11制御電極によって導通状態が制御される第21導通電極及び複数の第22導通電極とを有し、該第21導通電極及び該第11制御電極が前記第18導通電極に共通接続された前記第1の導電型の第11のトランジスタと、
前記各第22導通電極と前記第1の制御端子との間に接続され、投入状態のとき該各第22導通電極を該第1の制御端子にそれぞれ接続する複数の第6のスイッチとを備え、
前記可変の電流増幅率は、前記複数の第5のスイッチと前記複数の第6のスイッチの投入状態で設定され、前記電流流出端子から前記電流増幅率倍した電流を流出する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の容量回路 - 前記第2の電流制御回路は、
前記入力端子に接続された第12制御電極と電流流入端子に接続された第23導通電極と該第23導通電極との間の導通状態が該第12制御電極によって制御される第24導通電極とを有する前記第2の導電型の第12のトランジスタと、
第13制御電極と該第13制御電極によって導通状態が制御される第25導通電極及び複数の第26導通電極とを有し、該第25導通電極が前記入力端子に接続されると共に該第13制御電極が前記第24導通電極に接続された前記第2の導電型の第13のトランジスタと、
前記各第26導通電極と前記制御電圧が与えられる第2の制御端子との間に接続され、投入状態のとき前記各第26導通電極を該第2の制御端子にそれぞれ接続する複数の第7のスイッチと、
第14制御電極と該第14制御電極によって導通状態が制御される第27導通電極及び複数の第28導通電極とを有し、該第27導通電極及び該第14制御電極が前記第24導通電極に共通接続された前記第2の導電型の複数の第14のトランジスタと、
前記各第28導通電極と前記第2の制御端子との間に接続され、投入状態のとき該各第28導通電極を該第2の制御端子にそれぞれ接続する複数の第8のスイッチとを備え、
前記可変の電流増幅率は、前記複数の第7のスイッチと前記複数の第8のスイッチの投入状態で設定され、前記電流流入端子から前記電流増幅率倍した電流を流入する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の容量回路。 - 2つの電極を有しかつその一方の電極が固定電位に接続され、充放電によって他方の電極の電位が変化するコンデンサと、
入力端子と前記コンデンサとの間に接続され、該入力端子から電流を入出力し該入出力電流を可変な比で減衰させた値の電流を前記コンデンサの他方の電極に与えて該コンデンサを充放電する充放電電流生成回路と、
を備えた容量回路であって、
前記充放電電流生成回路は、
前記入力端子に接続されかつ可変の電流増幅率を持ち、該入力端子の電位に基づきオン・オフし、該オン状態のとき該入力端子へ電流を出力すると共にその電流値を該電流増幅率倍した電流を流入する第1の電流制御回路と、
前記入力端子に接続されかつ可変の電流増幅率を持ち、該入力端子の電位に基づき前記第1の電流制御回路とは相補的にオン・オフし、該オン状態のとき該入力端子から電流を入力すると共にその電流値を該電流増幅率倍した電流を流出する第2の電流制御回路と、
前記第1の電流制御回路に接続された第1導通電極と第1の電源電位に接続された第2導通電極と該第1導通電極及び第2導通電極の間の導通状態を制御する第1制御電極とを有し、該第1制御電極と該第2導通電極の間の電位差に応じてオンし該第1導通電極から該第1の電流制御回路における前記流入電流を出力すると共に該電流値を減衰させた電流を該第1制御電極から流出する第1の導電型の第1のトランジスタと、
前記第1制御電極に接続された第3導通電極と、前記コンデンサの他方の電極に接続された第2制御電極と該第2制御電極によって該第3導通電極との間の導通状態が制御される第4導通電極とを有し、該第2制御電極と該第4導通電極の間の電位差に基づいてオンし該第3導通電極に該第1制御電極からの流出電流を入力すると共にその電流を減衰させた値の電流を該コンデンサの他方の電極から流入する前記第1の導電型とは相補的な第2の導電型の第2のトランジスタと、
前記第2の電流制御回路に接続された第5導通電極と第2の電源電位に接続された第6導通電極と該第5導通電極及び該第6導通電極の間の導通状態を制御する第3制御電極とを有し、該第3制御電極と該第6導通電極の間の電位差に応じてオンし該第5導通電極から該第2の電流制御回路における前記流出電流を入力すると共に該電流値を減衰させた電流を該第3制御電極から流入する前記第2の導電型の第3のトランジスタと、
前記第3制御電極に接続された第7導通電極と、前記コンデンサの他方の電極に接続された第4制御電極と該第4制御電極によって該第7導通電極との間の導通状態が制御される第8導通電極とを有し、該第4制御電極と該第8導通電極の間の電位差に基づいてオンし該第7導通電極から該第3制御電極における流入電流を出力すると共にその電流を減衰させた値の電流を該コンデンサの他方の電極へ流出する前記第1の導電型の第4のトランジスタと、
非反転入力端子と反転入力端子と出力端子とを有し、該非反転入力端子が前記入力端子に接続され該反転入力端子が前記コンデンサの他方の電極に接続されかつ該出力端子が前記第4導通電極及び前記第8導通電極に接続され、該コンデンサの他方の電極と該入力端子の間の電位差を増幅して該第4導通電極及び該第8導通電極に与える演算増幅器とを備え、
前記コンデンサは、前記第2制御電極の流入電流と前記第4制御電極の流出電流で充放電する構成にしたことを特徴とする容量回路。 - 前記第1の電流制御回路は、
第5制御電極と該第5制御電極によって導通状態が制御される第9導通電極及び第10導通電極とをそれぞれ有し、該各第9導通電極が前記第1の電源電位に共通接続され該各第5制御電極が前記第1のトランジスタから電流を流入する電流流入端子に共通接続された前記第2の導電型の複数の第5のトランジスタと、
前記各10導通電極と前記入力端子の間に接続され、投入状態のときに該各第10導通電極を該入力端子にそれぞれ接続する複数の第1のスイッチと、
第6制御電極と該第6制御電極によって導通状態が制御される第11導通電極及び第12導通電極とをそれぞれ有し、該各第11導通電極及び該各第6制御電極が前記電流流入端子に共通接続された前記第2の導電型の複数の第6のトランジスタと、
前記各第12導通電極と前記入力端子との間に接続され、投入状態のとき該各第12導通電極を該入力端子にそれぞれ接続する複数の第2のスイッチとを備え、
前記可変の電流増幅率は、前記複数の第1のスイッチと前記複数の第2のスイッチの投入状態で設定され、前記電流流入端子から前記電流増幅率倍した電流を流入する構成にしたことを特徴とする請求項6記載の容量回路。 - 前記第2の電流制御回路は、
第7制御電極と該第7制御電極によって導通状態が制御される第13導通電極及び第14導通電極とをそれぞれ有し、該各第13導通電極が前記第2の電源電位に共通接続され該各第7制御電極が前記第3のトランジスタへ電流を流出する電流流出端子に共通接続された前記第1の導電型の複数の第7のトランジスタと、
前記各第14導通電極と前記入力端子の間に接続され、投入状態のときに該各第14導通電極を該入力端子にそれぞれ接続する複数の第3のスイッチと、
第8制御電極と該第8制御電極によって導通状態が制御される第15導通電極及び第16導通電極とをそれぞれ有し、該各第15導通電極及び該各第8制御電極が前記電流流出端子に共通接続された前記第1の導電型の複数の第8のトランジスタと、
前記各第16導通電極と前記入力端子との間に接続され、投入状態のとき該各第16導通電極を該入力端子にそれぞれ接続する複数の第4のスイッチとを備え、
前記可変の電流増幅率は、前記複数の第3のスイッチと前記複数の第4のスイッチの投入状態で設定され、前記電流流出端子から前記電流増幅率倍した電流を流出する構成にしたことを特徴とする請求項6記載の容量回路。 - 前記第1の電流制御回路は、
第9制御電極と該第9制御電極によって導通状態が制御される第17導通電極及び複数の第18導通電極とを有し、該第17導通電極が前記第1の電源電位に接続され該第9制御電極が前記第1のトランジスタから電流を流入する電流流入端子に接続された前記第2の導電型の第9のトランジスタと、
前記各第18導通電極と前記入力端子の間に接続され、投入状態のときに該各第18導通電極を該入力端子にそれぞれ接続する複数の第5のスイッチと、
第10制御電極と該第10制御電極によって導通状態が制御される第19導通電極及び複数の第20導通電極とを有し、該第19導通電極及び該第10制御電極が前記電流流入端子に共通接続された前記第2の導電型の第10のトランジスタと、
前記各第20導通電極と前記入力端子との間に接続され、投入状態のとき該各第20導通電極を該入力端子にそれぞれ接続する複数の第6のスイッチとを備え、
前記可変の電流増幅率は、前記複数の第5のスイッチと前記複数の第6のスイッチの投 入状態で設定され、前記電流流入端子から前記電流増幅率倍した電流を流入する構成にしたことを特徴とする請求項6記載の容量回路。 - 前記第2の電流制御回路は、
第11制御電極と該第11制御電極によって導通状態が制御される第21導通電極及び複数の第22導通電極とを有し、該各第21導通電極が前記第2の電源電位に接続され該第11制御電極が前記第3のトランジスタへ電流を流出する電流流出端子に接続された前記第1の導電型の第11のトランジスタと、
前記各第22導通電極と前記入力端子の間に接続され、投入状態のときに該各第22導通電極を該入力端子にそれぞれ接続する複数の第7のスイッチと、
第12制御電極と該第12制御電極によって導通状態が制御される第23導通電極及び複数の第24導通電極とを有し、該第23導通電極及び該第12制御電極が前記電流流出端子に共通接続された前記第1の導電型の第12のトランジスタと、
前記各第24導通電極と前記入力端子との間に接続され、投入状態のときに該各第24導通電極を該入力端子にそれぞれ接続する複数の第8のスイッチとを備え、
前記可変の電流増幅率は、前記複数の第7のスイッチと前記複数の第8のスイッチの投入状態で設定され、前記電流流出端子から前記電流増幅率倍した電流を流出する構成にしたことを特徴とする請求項6記載の容量回路。 - 2つの電極を有しかつその一方の電極が固定電位に接続され、充放電によって他方の電極の電位が変化するコンデンサと、
入力端子と前記コンデンサとの間に接続され、該入力端子から電流を入出力し該入出力電流を可変な比で減衰させた値の電流を前記コンデンサの他方の電極に与えて該コンデンサを充放電する充放電電流生成回路と、
を備えた容量回路であって、
前記充放電電流生成回路は、
前記入力端子に接続されかつ可変の電流増幅率を持ち、与えられた第1の制御電圧に基づきオン・オフし、該オン状態のとき該入力端子へ電流を出力すると共にその電流値を該電流増幅率倍した電流を流出する第1の電流制御回路と、
前記入力端子に接続されかつ可変の電流増幅率を持ち、与えられた第1の制御電圧に基づき前記第1の電流制御回路とは相補的にオン・オフし、該オン状態のとき該入力端子から電流を入力すると共にその電流値を該電流増幅率倍した電流を流入する第2の電流制御回路と、
前記第1の電流制御回路に接続されかつ可変の電流増幅率を持ち、与えられた第2の制御電圧に基づきオン・オフし、該オン状態のとき該第1の電流制御回路へ電流を出力すると共にその電流値を該電流増幅率倍した電流を前記コンデンサの他方の電極から流入する第3の電流制御回路と、
前記第2の電流制御回路に接続されかつ可変の電流増幅率を持ち、与えられた第2の制御電圧に基づき前記第3の電流制御回路とは相補的にオン・オフし、該オン状態のとき該第2の電流制御回路へ電流を出力すると共にその電流値を該電流増幅率倍した電流を前記コンデンサの他方の電極に流出する第4の電流制御回路と、
非反転入力端子と反転入力端子とを有し、該非反転入力端子が前記コンデンサの他方の電極に接続されると共に該反転入力端子が前記入力端子に接続され、該コンデンサの他方の電極と該入力端子との間の電位差を増幅して前記第1の制御電圧を生成する第1の演算増幅器と、
非反転入力端子と反転入力端子とを有し、該非反転入力端子が前記入力端子に接続され該反転入力端子が前記コンデンサの他方の電極に接続され、該コンデンサの他方の電極と該入力端子との間の電位差を増幅して前記第2の制御電圧を生成する第2の演算増幅器とで構成したことを特徴とする容量回路。 - 請求項11記載の第1の電流制御回路は、
前記入力端子に前記第3制御電極及び前記第7導通電極が接続され前記第3の電流制御回路に前記電流流出端子が接続されかつ前記第1の制御端子には前記第1制御電圧が与え られるように接続された請求項2記載の第1の電流制御回路、または、前記入力端子に前記第9制御電極及び前記第19導通電極が接続され前記第3の電流制御回路に前記電流流出端子が接続されかつ前記第1の制御端子には前記第1の制御電圧が与えられるように接続された請求項4記載の第1の電流制御回路で構成したことを特徴とする容量回路。 - 請求項11記載の第4の電流制御回路は、
請求項11記載の第2の電流制御回路に前記第3制御電極及び前記第7導通電極が接続され前記コンデンサの他方の電極に前記電流流出端子が接続されかつ前記第1の制御端子には前記第2の制御電圧が与えられるように接続された請求項2記載の第1の電流制御回路、または、請求項11記載の第2の電流制御回路に前記第9制御電極及び前記第19導通電極が接続され前記コンデンサの他方の電極に前記電流流出端子が接続されかつ前記第1の制御端子には前記第2の制御電圧が与えられるように接続された請求項4記載の第1の電流制御回路で構成したことを特徴とする容量回路。 - 請求項11記載の第2の電流制御回路は、
前記入力端子に前記第6制御電極及び前記第13導通電極が接続され前記第4の電流制御回路に前記電流流入端子が接続されかつ前記第2の制御端子には前記第1の制御電圧が与えられるように接続された請求項3記載の第2の電流制御回路、または、前記入力端子に前記第12制御電極及び前記第25導通電極が接続され前記第4の電流制御回路に前記電流流入端子が接続されかつ前記第2の制御端子には前記第1の制御電圧が与えられるように接続された請求項5記載の第2の電流制御回路で構成したことを特徴とする容量回路。 - 請求項11記載の第3の電流制御回路は、
請求項11記載の第1の電流制御回路に前記第6制御電極及び前記第13導通電極が接続され前記コンデンサの他方の電極に前記電流流入端子が接続されかつ前記第2の制御端子には前記第2の制御電圧が与えられるように接続された請求項3記載の第2の電流制御回路、または、請求項11記載の第1の電流制御回路に前記第12制御電極及び前記第25導通電極が接続され前記コンデンサの他方の電極に前記電流流入端子が接続されかつ前記第2の制御端子には前記第2の制御電圧が与えられるように接続された請求項5記載の第2の電流制御回路で構成したことを特徴とする容量回路。 - 2つの電極を有するコンデンサと、
前記コンデンサの一方の電極と第1の入力端子との間に接続され、該第1の入力端子から入出力される電流を可変な電流増幅率を用いて減衰させて該コンデンサに入出力する第1の充放電電流生成回路と、
前記コンデンサの他方の電極と第2の入力端子との間に接続され、該第2の入力端子から入出力される電流を可変な電流増幅率を用いて減衰させて該コンデンサに入出力する第2の充放電電流生成回路と、
を備えた容量回路であって、
前記第1の充放電電流生成回路、前記第2の充放電電流生成回路、または前記第1及び第2の充放電電流生成回路は、請求項2、3、4または5記載の第1の電流制御回路或いは第2の電流制御回路を持つ請求項1記載の充放電電流生成回路、請求項7、8、9または10記載の第1の電流制御回路或いは第2の電流制御回路を持つ請求項6記載の充放電電流回路、及び請求項12、13、14または15記載の第1から第4の電流制御回路を持つ請求項11記載の充放電生成回路のうちから選択された充放電電流生成回路でそれぞれ構成したことを特徴とする容量回路。 - 複数のコンデンサが直列或いは並列に組み合わされて構成されたコンデンサ複合回路と、
前記コンデンサ複合回路に対する複数の入力端子に接続され、該各入力端子から入出力される電流を可変な電流増幅率を用いて減衰させて該コンデンサに入出力する複数の充放電電流生成回路と、
を備えた容量回路であって、
前記各充放電電流生成回路は、請求項2、3、4または5記載の第1の電流制御回路或 いは第2の電流制御回路を持つ請求項1記載の充放電電流生成回路、請求項7、8、9または10記載の第1の電流制御回路或いは第2の電流制御回路を持つ請求項6記載の充放電電流回路、及び請求項12、13、14または15記載の第1から第4の電流制御回路を持つ請求項11記載の充放電生成回路のうちから選択された充放電電流生成回路でそれぞれ構成したことを特徴する容量回路。
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