JP3728832B2 - コイルバネの外れ防止構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明はコイルバネが装置された固定板と摺動板とを枠体に着脱操作する時に、コイルバネの外れを防止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
固定板に対して支軸やガイドに沿って可動する摺動板を設け、固定板と摺動板との間にコイルバネを装着し、この組付け部品を枠体にねじなどで固定することが行なわれている。このような構造では図4に示すように係止片に孔をあけて、この孔に丸まったコイルバネの端部を嵌合することで、コイルバネが取付けられている。
【0003】
この構造であれば、コイルバネの先端が丸まっているので外れる恐れはないが、コイルバネの丸まった先端を係止片の孔にはめ込む作業がめんどうで、素早い取付け作業をすることができなかった。
【0004】
この取付け作業を容易にする為に、図5に示すように、係止片の孔に代わる切欠部を設け、コイルバネの端部をU字形に形成し、コイルバネを引伸ばしながらこのU字形の端部を係止片の切欠部に嵌合すれば、コイルバネは自分の持つ収縮力でU字形部が切欠部に嵌合するので、簡単にコイルバネが装着できるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この係止片の切欠部とコイルバネのU字形の端部とが係止する構造は、組付け作業が簡単になって効率アップが得られており、このコイルバネが枠体本体と摺動板との間で行なわれる時は、取付け後に作業者の手が触れることはなく、特に問題なく使用できるものである。
【0006】
しかし、このコイルバネの取付け構造を枠体に取付ける組付け部品に適用して、固定板や摺動板を持った部品の形で管理したり、この一体化した部品を枠体などに着脱する構造とした時には、人手によって移動や組付けが行なわれ、この時、手や指を保護する為に手袋を着用して作業するから、コイルバネのU字形の端部に手袋がひっかかり易く、手袋にU字形の端部をひっかけてコイルバネが外してしまうことがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を解決するこの発明は、枠体1に着脱自在に設けた固定板2と、固定板2に可動自在に装着した摺動板3とを設け、かつ、固定板2と摺動板3とに夫々係止片4・5とを設け、両係止片4・5の間にコイルバネ6を装着して摺動板3を固定板2の係止片4の方向に付勢するコイルバネ装置において、前記係止片5は平板状部材の端に切欠部5aを形成し、前記コイルバネ6は先端をU字形に形成して前記係止片5の切欠部5aに係合し、前記コイルバネ6のU字形に形成した端部6aが係止片5の平板状部材との間に浮き上がって隙間を介して位置するとともに、この隙間を介して位置するコイルバネ6の端部6aよりも前方の平板状部材が、このコイルバネ6の端部に接近するようにL字形に折り曲げられて保護板7を形成し、この折り曲げた保護板7は係止片5の平板状部材から浮き上がったコイルバネ6の端部6aよりも背を高くして、コイルバネ6のU字形に形成した端部6aが保護されて直接この端部6aに手や指が触れない様にしたものである。
【0008】
【作用】
この発明のコイルバネ6は端部6aをU字形に成形しており、また、係止片5には切欠部5aを設けたから、コイルバネ6を伸長した状態で端部6aのU字形部を切欠部5a付近に位置させて離すだけで、コイルバネ6の収縮時に端部6aのU字形部が切欠部5aに嵌合するものであり、コイルバネ6を係止片5に係止する為に特殊な動作を必要とせず、簡単に係止できるようになった。
【0009】
また、固定板2と摺動板3とに設けた両係止片4・5の間にコイルバネ6を装着し、枠体1とこの固定板2とを着脱する構成では、手袋などで保護した手で一体となった固定板2・摺動板3を持って枠体1の指定場所に動かす作業があり、この時、切欠部5aに係止したコイルバネ6のU字形の部分の端は浮き上がっているから、この浮き上がったU字形の端で手袋が引っ係ることがある。
【0010】
そして、この状態で無理に手袋を引っ張ると、コイルバネ6のU字形部が引っ張られて、U字形部と切欠部5aとが外れてしまうことがある。この発明では切欠部5a付近の係止片5には保護板7を設けたから、コイルバネ6の端部6aより保護板7の高さを高くしておけば、コイルバネ6の付近を手袋が押さえても、手袋とU字形部は引っ係らなくコイルバネ6の外れが防止できたものである。
【0011】
【実施例】
図に示す石油燃焼器の点火装置に実施した構造によってこの発明を説明すると、1は石油燃焼器の油タンクから立ち上げた枠体、2は枠体1にねじ8によって取付ける点火装置の固定板、3は支軸9によって固定板2に回動自在に取付けた摺動板、10は摺動板3に取付けた点火器、11は点火孔12を開閉する為の開閉板であり、該開閉板11はガイド軸13と長孔11aとの嵌合によって操作方向が定まり、かつ、開閉板11は連動軸14によって摺動板3と連動している。
【0012】
15は油タンクから立設した芯保持筒、16は芯保持筒15に装着した芯であり、該芯16は図示せざる芯上下装置によって上下動する。17は固定板2に摺動自在に設けた点火レバー、3aは摺動板3の駆動片、11bは開閉板11に取付けた点火扉であり、該点火レバー17を押すと駆動片3aが押されて摺動板3が可動し、この時、連動軸14を介して開閉板11を移動するので、芯保持筒15にあけた点火孔12を覆っていた点火扉11bは点火孔12から外れる。
【0013】
18は固定板2に設けた押板、19は摺動板3に取付けた点火スイッチであり、点火レバー17によって押されて可動する摺動板3の点火器10は点火孔12に向けて移動し、この時、点火スイッチ19が押板18に押されて点火器10に通電する。そして、通電されて赤熱する点火器10は点火孔12から芯16に近づいて着火する。
【0014】
6は固定板2と摺動板3との間に取付けたコイルバネであり、点火レバー17によって押されて摺動板3が可動する時、コイルバネは6は伸ばされる。そして、芯16に着火後点火レバー17の押し力をやめると、コイルバネ6は収縮して摺動板3を元の位置に復帰させ、点火孔12は点火扉11bによって塞がれ、石油燃焼器は通常燃焼を開始する。
【0015】
上記のような構造で使用されるコイルバネ6の取付けは、従来では図4のようになっており、摺動板や固定板からコイルバネの装着方向に向かって係止片を折曲げ、係止片にあけた孔にコイルバネ6の丸まった端を係合させており、取付け作業に慣れない内は非常に取付けにくいものであった。
【0016】
この発明はこの取付けにくさを改善するもので、4は固定板2に設けた係止片、5は摺動板3に設けた係止片、4a及び5aはコイルバネ6との取付け部を構成する切欠部である。また、6aはコイルバネ6の端部であり、U字形に形成してある。この為、コイルバネ6を伸長した状態で、U字形部を切欠部5aの付近に位置させて離せば、コイルバネ6の収縮時にU字形の端部6aが切欠部5aに嵌合するものであり、従来のようにコイルバネの端を小さな孔に挿入するような面倒な作業は不要になった。
【0017】
また、この発明の実施例のように、固定板2と摺動板3とが一体となって、枠体1にねじ8などで着脱自在に取付けられる時には、作業者が手袋をはめた手で点火装置全体を持ち運んだり、固着作業をするものである。そして、図5に示すようにU字形のコイルバネ6の先は浮き上がっており、作用中にこの浮き上がったU字形の部分が手袋にひっかかり、簡単にコイルバネ6を引っ張って外すことが多かった。
【0018】
この発明はこのようなトラブルにも対応できるようにしたもので、7は係止片5の切欠部5aの付近で、コイルバネ6の端部6aと接触したり小間隙を介して位置すると共に、U字形のコイルバネ6の端部よりも背を高く形成した保護板7であり、作業者が不用意にコイルバネ6の端部6a付近を手袋をした手でさわっても、手袋は保護板7に触れるだけで、コイルバネ6の先端のU字形部の接触させないようにしたものである。
【0019】
この為、U字形のコイルバネ6の端が作業中の手袋に引っ係り、これを外すまでに長い時間ががかってその間作業がストップしたり、無理に引っ張ってコイルバネ6を外してしまい、コイルバネ6の取付け作業からやり直す必要が生まれたりすることによって、作業工程の大きなブレーキとなっていたが、この発明の保護板7を切押しやスポット溶接で取付けておくだけで、このようなトラブルが解消することとなった。
【0020】
尚、この発明は摺動板3の係止片5の切欠部5aにコイルバネ6のU字形部が係止する時の構造や、作用・効果の説明を行なっているが、コイルバネ6の他の端部に該当するもう一方の固定板2の係止片4や切欠部4aでも手袋が引っ係る恐れがある時には、この部分にも保護板7を取付けてもよく、手袋の引っ係りによるコイルバネ6の外れが防止できるものである。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、この発明ではコイルバネ6の端部6aをU字形に成形して、係止片5の切欠部5aに係止する構成であるから、コイルバネ6を伸ばしてコイルバネ6のU字形の端部6aを切欠部5aに係止すればよく、従来の係止片の孔にコイルバネの丸まった端を係合する面倒な作業を必要とせず、コイルバネ6は簡単に摺動板3に係止できるようになったものである。
【0022】
また、コイルバネ6は枠体1に直接取付けられるのではなく、固定板2と摺動板3との間に装着されており、固定板2が枠体1に着脱する構造で実施する時には、固定板2・摺動板3からなる部品を手袋などで保護した手で取扱うものであり、切欠部5aに係止した時に浮き上がったコイルバネ6の端のU字形部分に手袋がひっかかり易くなるものである。
【0023】
この発明では切欠部5a付近の係止片5にコイルバネ6のU字形部より背が高い保護板7を設けたから、コイルバネ6の付近を手袋が押さえても、手袋はU字形部に引っ係らなくなり、作業途中でこの引っ係りを外す作業を行なったり、無理に手袋を引っ張ってコイルバネ6を外してしまって、コイルバネ6の取付け作業からやり直したりする必要がなくなったものである。
【0024】
更に、U字形のコイルバネ6を切欠部5aに係止する構造は、簡単に取付けできるものの、作業者が部品として取扱う時には逆に外れ易いものであり、どこにでも利用できるものではなかったが、この発明の構造によって、利用範囲を拡大することが可能となり、作業性の向上に寄与することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すコイルバネの取付け部の断面図である。
【図2】この発明のコイルバネの取付け部を実施する石油燃焼器の点火装置の一部切欠き要部平面図である。
【図3】図2に示す石油燃焼器の点火装置の点火時の一部切欠き要部平面図である。
【図4】従来例に置けるコイルバネの取付け部の断面図である。
【図5】この発明装置で解決しようとする欠点のあるコイルバネの取付け部の断面図である。
【符号の説明】
1 枠体
2 固定板
3 摺動板
4 係止片
5 係止片
5a 切欠部
6 コイルバネ
6a コイルバネの端部
7 保護板
Claims (1)
- 枠体1に着脱自在に設けた固定板2と、固定板2に可動自在に装着した摺動板3とを設け、かつ、固定板2と摺動板3とに夫々係止片4・5とを設け、両係止片4・5の間にコイルバネ6を装着して摺動板3を固定板2の係止片4の方向に付勢するコイルバネ装置において、
前記係止片5は平板状部材の端に切欠部5aを形成し、前記コイルバネ6は先端をU字形に形成して前記係止片5の切欠部5aに係合し、前記コイルバネ6のU字形に形成した端部6aが係止片5の平板状部材との間に浮き上がって隙間を介して位置するとともに、
この隙間を介して位置するコイルバネ6の端部6aよりも前方の平板状部材が、このコイルバネ6の端部に接近するようにL字形に折り曲げられて保護板7を形成し、
この折り曲げた保護板7は係止片5の平板状部材から浮き上がったコイルバネ6の端部6aよりも背を高くして、コイルバネ6のU字形に形成した端部6aが保護されていることを特徴とするコイルバネの外れ防止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30739696A JP3728832B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | コイルバネの外れ防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30739696A JP3728832B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | コイルバネの外れ防止構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10132004A JPH10132004A (ja) | 1998-05-22 |
| JP3728832B2 true JP3728832B2 (ja) | 2005-12-21 |
Family
ID=17968554
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30739696A Expired - Fee Related JP3728832B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | コイルバネの外れ防止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3728832B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8186222B2 (en) | 2008-12-31 | 2012-05-29 | Industrial Technology Research Institute | Centrifugal force sensing device and reaction system on centrifugal force |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP30739696A patent/JP3728832B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| US8186222B2 (en) | 2008-12-31 | 2012-05-29 | Industrial Technology Research Institute | Centrifugal force sensing device and reaction system on centrifugal force |
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