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JP3730438B2 - データ処理装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ処理装置に関し、特に、電話回線に接続される通信ユニットを装置本体に装着することにより、前記電話回線を介した通信機能を追加可能なデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置の機能を実現するためには、画像データを送受信する通信機能、原稿を読み取って画像データを得るスキャナ機能、及び、画像データを記録紙に記録するプロッタ機能が必要である。
【0003】
一方、ディジタル複写機においては、スキャナ機能、及び、プロッタ機能を既に備えていて、通信機能を追加すれば、ファクシミリ装置として動作できる。また、スキャナ装置においては、スキャナ機能を既に備えているため、通信機能を追加すれば、ファクシミリ送信機能が実現可能となる。また、プリンタ装置においては、プロッタ機能を既に備えているため、通信機能を追加すれば、ファクシミリ受信機能が実現可能なる。
【0004】
そこで、ディジタル複写機等に電話回線を介した通信機能を実現するための通信ユニットをオプションで用意し、通信機能をユーザが必要とする場合に、通信ユニットを装置本体に装着することで、必要に応じて通信機能を追加できるようにした機器も近年登場してきている。
【0005】
しかし、ディジタル複写機等に限らず、データ処理装置に通信機能を追加するためには、装置本体側では、通信ユニットが装着されているときのみ、電話回線を介した通信に係る制御手順を有効にする必要があるため、通信ユニットが接続されているか否かの情報を装置本体が正しく認識する必要がある。
【0006】
その認識方法としては、ディップスイッチなどのハードウェアスイッチを通信ユニットが接続されいるか否かに応じて手動でON/OFF設定して、装置が起動時にハードウェアスイッチの設定状態に認識することにより、通信ユニットの接続状態を認識したり、操作部からの設定入力により通信ユニットの接続状態を設定して、その設定をフラッシュROM等の書換可能な不揮発性のメモリに記憶しておいて、その記憶した設定を読み出すことで、通信ユニットの接続状態を設定していたりした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような手動による通信ユニットの接続状態の設定では、設定ミスが生じやすく、実際には装置本体から使用可能な正しい状態では装着されていないのに、通信ユニットが接続されていると設定されてしまって、装置動作に支障がでたりしてしまうという問題点があった。
【0008】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、通信ユニットが装置本体から使用可能な状態で正しく装着されているか否かを自動的に検出することができるデータ処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のデータ処理装置は、電話回線に接続される通信ユニットを装置本体に装着することにより、前記電話回線を介した通信機能を追加可能なデータ処理装置において、前記通信ユニットが装置本体に装着された場合に前記通信ユニットが備える前記電話回線の直流ループの有無を検出する電流検出部から出力される検出信号が入力される直流検出信号入力端子の信号状態により、通常動作時においては、前記電話回線の直流ループの有無を検出し、前記通信ユニットの接続状態の検出モードにおいては、前記通信ユニットが装置本体により使用可能に装着されているか否かを検出する直流ループ/装着状態検出手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載のデータ処理処理装置は、電話回線に接続される通信ユニットを装置本体に装着することにより、前記電話回線を介した通信機能を追加可能なデータ処理装置において、前記通信ユニットは外付電話を接続可能である一方、前記通信ユニットが装置本体に装着された場合に前記通信ユニットが備える前記電話回線の直流ループの正逆それぞれについてその有無を検出する電流検出部から出力される正逆各検出信号が入力される第1及び第2直流検出信号入力端子の各信号状態により、通常動作時においては、前記電話回線の正逆いずれかの直流ループの有無を検出し、前記通信ユニットの接続状態の検出モードにおいては、前記通信ユニットが装置本体により使用可能に装着されているか否かを検出する直流ループ/装着状態検出手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載のデータ処理装置は、請求項1または2のいずれかに記載のデータ処理装置において、前記直流ループ/装着状態検出手段による前記通信ユニットの接続状態の検出結果についての確認メッセージを表示するメッセージ表示手段を更に備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載のデータ処理装置は、請求項1、2または3のいずれかに記載のデータ処理装置において、前記前記直流ループ/装着状態検出手段により、前記通信ユニットが未接続と検出さた場合には、前記通信ユニットを使用した通信機能に係る制御手順の実行を禁止する通信機能停止手段を更に備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
先ず、図1は、本発明の実施の形態に係るデータ処理装置1のブロック構成を示している。
【0015】
同図において、データ処理装置1は、システム制御部2、ROM3、RAM4、スキャナ5、プロッタ6、PCインターフェース7、符号化復号化部8、操作表示部9、モデム10、検出モード設定部11、及び、システムバス12により構成されている。また、データ処理装置1は、通信ユニットとしてのNCUユニット20をハーネスHを介して接続するためのコネクタCN1を備えている。
【0016】
システム制御部2は、ROM3書き込まれた制御プログラムに従って、RAM4を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するものである。
【0017】
ROM3は、前述したように、システム制御部2が上記装置各部を制御するための制御プログラムやデータテーブルが記憶されているリードオンリメモリである。
【0018】
RAM4は、前述したようにシステム制御部2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。なお、RAM4は、図示しないバックアップ用回路によりバックアップされており、装置電源遮断時にも記憶内容は保持される。
【0019】
スキャナ5は、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm等の所定の読み取り線密度で副走査される原稿画像を読み取って画像データを得るためのものである。プロッタ6は、画像データを記録紙に記録出力するめたのものである。
【0020】
PCインターフェース7は、パーソナルコンピュータ(PC)40とのインターフェースとなるもので、データ処理装置1はPCインターフェース7を介してPC40との間で画像データをやりとりする。
【0021】
符号化復号化部8は、画像データを、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化圧縮する一方、符号化画像データをMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復号化方式で復号伸長して元の画像データを再生するものである。
【0022】
操作表示部9は、相手先ファクシミリ番号を指定するためのテンキー、送信スタートキー、ワンタッチダイヤルキー、ファンクションキー、及び、その他各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。
【0023】
図2に、本実施の形態と直接関係する部分以外は、図示を省略した操作表示部9の配置構成例を示す。同図において、テンキー9aは、送信相手先ファックス番号等を直接指定したりするために用いられるものである。[スタート]キー9bは、ファクシミリ送信動作の開始や、コピー動作の開始等を指示するためのものである。[ストップ]キー9cは、各種動作の強制的な停止を指示するためのものである。[Yes]キー9d及び[No]キー9eは、ユーザに決定または取消の各種選択をさせるためのキーである。
【0024】
[ファンクション]キー9fは、ワンタッチダイヤルの登録機能、短縮ダイヤルの登録機能、ユーザパラメータの設定機能や、ファクシミリ装置1の標準的なファクシミリ装置としての機能以外の、時刻指定送信、部門コード指定送信等の拡張的な機能を呼び出すためのもので、この[ファンクション]キー9fを押下して、テンキー9aにより、各機能に対応した番号を入力することで、各機能を呼び出して実行することができる。
【0025】
表示器9gは、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。
【0026】
図1に戻って、モデム10は、G3ファクシミリモデムであり、コネクタCN1にNCUユニット20が接続されて、NCUユニット20が装置本体に正しく装着されている状態では、NCUユニット20を介して電話回線に送信するデータを変調する一方、NCUユニット20を介して電話回線から受信した信号を復調するものである。また、モデム10は、宛先電話番号に対応したDTMF信号の送出も行う。
【0027】
検出モード設定部11は、詳細は後述するが、NCU20が備える電流検出部22からの出力信号を、電話回線の直流ループの検出のために使用する場合(回線直流ループ検出モード)と、NCUユニット20が装置本体に正しく装着されているか否かを検出するために使用する場合(NCU接続状態検出モード)とで、検出モードを設定変更するためのものである。システムバス12は、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインである。コネクタCN1は、NCUユニット20をデータ処理装置1本体にハーネスHを介して必要に応じて電気的に接続するためのものである。
【0028】
以上の構成で、データ処理装置1のシステム制御部2は、スキャナ5で原稿を読み取って得た画像データを、必要に応じて符号化復号化部8により圧縮符号化して、PCインターフェース7を介してPC40に転送するスキャナ機能、PCインターフェース7を介してPC40から転送された画像データを、必要に応じて符号化復号化部8により復号伸長してプロッタ6により記録紙に記録するプロッタ機能、スキャナ5で原稿を読み取って得た画像データを、プロッタ6により記録紙に記録するコピー機能等の各種データ処理のための制御を行う。
【0029】
また、NCUユニット20がコネクタCN1に接続された使用可能な場合には、スキャナ5で原稿を読み取って得た画像データを、符号化復号化部8により圧縮符号化して、モデム10により変調してNCUユニット20を介して電話回線上の送信先装置に送信するファクシミリ送信機能や、NCUユニット20を介して電話回線上の送信元装置から受信した信号をモデム10により復調して、符号化復号化部8により復号伸長して、得られた画像データをプロッタ6により記録紙に記録するファクシミリ受信機能のための制御も行う。
【0030】
データ処理装置1のシステム制御部2がファクシミリ機能のための制御を行うためには、NCUユニット20が装置本体から使用可能に正しく接続されていること、すなわち、NCUユニット20がハーネスHを介してコネクタCN1に電気的にしっかり接続されていることが必要であり、また、NCUユニット20が装置本体に接続されているか否かを正しく検出する必要がある。
【0031】
そのため、本実施の形態では、図3に構成により、NCUユニット20が本来電話回線の直流ループの有無を検出するために備える電流検出部22からの検出信号の状態を検出モード設定部11を介して検出することで、NCUユニット20の接続状態を自動検出する。
【0032】
図3において、NCUユニット20には、モジュラージャック等のコネクタCN2を介して電話回線が接続されると共に、外付電話機30が接続されている。ファクシミリ通信を行っていない間は、NCUユニット20内のリレーRYは、接点a側に切り換えられていて、電話回線は外付電話機30に接続され、電話回線は、外付電話機30により必要に応じて使用される。
【0033】
データ処理装置1がファクシミリ機能を実行する場合には、リレーRYを設定b側に切り換えて、電話回線をライントランスLTを介してモデム10に接続する必要がある。しかし、電話回線が外付け電話機30により使用中の場合、すなわち、電話回線の直流ループが形成されているときには、ファクシミリ機能を実行するわけにはいかないため、電話回線の直流ループの有無を検出するための電流検出部22を設け、直流ループの有無を検出する。その検出信号(D1,D2)は、それぞれ検出モード設定部11を介して検出結果信号Out1及びOut2として、システムバス12を介してシステム制御部2に入力される。
【0034】
また、NCUユニット20には、電話回線から到来する呼出信号を検出して着信を知るための呼出信号検出部21も設けられ、呼出信号検出部21から出力される呼出信号検出信号は、システムバス12を介してシステム制御部2に入力される。
【0035】
NCUユニット20のライントランスLTとモデム10を電気的に接続するための配線や、電流検出部22から出力される検出信号D1、D2を検出モード設定部11に電気的に接続するための配線や、呼出信号検出部21から出力される呼出信号検出信号をシステムバス12に電気的に接続するための配線は、NCUユニット20から延びるハーネスHを、データ処理装置1本体側のコネクタCN1に接続することによりなされる。したがって、データ処理装置1本体にとっての直流検出信号入力端子は、コネクタCN1の検出信号D1、D2のための接続点であるということになる。
【0036】
NCUユニット20は、データ処理装置1本体側に、NCUユニット20の装着用に用意された物理的な空間にセットされることで、見た目上は、データ処理装置1本体に装着されるが、ハーネスHをコネクタCN1に接続して、NCUユニット20をデータ処理装置1に電気的に接続しないと、NCUユニット20を、データ処理装置1が使用可能な状態で装着したとは言えない。
【0037】
図4に、NCUユニット20側の電流検出部22、及び、データ処理装置1本体側の検出モード設定部11の具体的な構成について示す。
【0038】
同図において、電話回線のループのA−B点間に介在するコイルLには、電話回線に直流ループが形成されれば、その電流により磁界を生じる。なお、直流ループの電流の方向は、電話回線側の加入者交換機により正方向または逆方向になり一定しない。
【0039】
コイルLにより生じた正逆いずれかの方向の磁界は、磁気センサ22aにより検出され磁界の方向に応じた電気信号に変換され、増幅器22bにより増幅されて比較器22c及び22dに入力される。
【0040】
比較器22cは、増幅器22bからの出力電圧と、図示しない基準電圧との比較により、回線直流ループがなし、または、回線直流ループあり(逆方向)の場合には検出信号D1としてHレベルを出力し、回線直流ループあり(正方向)の場合には、検出信号D1としてLレベルを出力する。
【0041】
一方、比較器22dは、増幅器22bからの出力電圧と、図示しない基準電圧との比較により、回線直流ループがなし、または、回線直流ループあり(正方向)の場合には検出信号D2としてHレベルを出力し、回線直流ループあり(逆方向)の場合には、検出信号D2としてLレベルを出力する。
【0042】
このように、従来であれば、電流検出部22からの検出信号D1、D2により正逆の直流ループを検出できるが、本実施の形態では、検出信号D1、D2をNCUユニット20の装置本体への接続状態を検出するためにも使用できるようにするために、検出モード設定部11を設けている。
【0043】
検出モード設定部11では、一端が電源電圧Vに接続された抵抗R1、抵抗R2、及び、エミッタ端子が基準電位に接続されたトランジスタTr1のコレクタ端子との直列接続の抵抗R1とR2との接続点に電流検出部22からの検出信号D1を接続し、その接続点から検出結果信号Out1が取り出される。なお、NCUユニット20がハーネスHを介してコネクタCN1に接続されていない場合には、当然に検出信号D1は、抵抗R1とR2との接続点には接続されない。
【0044】
また、検出モード設定部11では、一端が電源電圧Vに接続された抵抗R3、抵抗R4、及び、エミッタ端子が基準電位に接続されたトランジスタTr2のコレクタ端子との直列接続の抵抗R3とR4との接続点に電流検出部22からの検出信号D2を接続し、その接続点から検出結果信号Out2が取り出される。なお、NCUユニット20がハーネスHを介してコネクタCN1に接続されていない場合には、検出信号D2は、当然に抵抗R3とR4との接続点には接続されない。
【0045】
また、トランジスタTr1及びTr2のベース端子には、システムバス12を介してシステム制御部2からのモード設定信号Smが入力され、システム制御部2からの制御により、トランジスタTr1及びTr2がONまたはOFFされる。
【0046】
トランジスタTr1及びTr2がONの状態では、抵抗R2及びR4がそれぞれ基準電位に接地された状態となり、NCUユニット20が未接続のために検出信号D1及びD2が未接続であるとすれば、抵抗R1と抵抗R2との接続点の電圧、すなわち、検出結果信号Out1は、電源電圧Vを抵抗R1と抵抗R2とで分圧した電圧となり、抵抗R3と抵抗R4との接続点の電圧、すなわち、検出結果信号Out2は、電源電圧Vを抵抗R3と抵抗R4とで分圧した電圧となる。
【0047】
本実施の形態では、トランジスタTr1及びTr2がONの状態でNCUユニット20が未接続の場合に、検出結果信号Out1及びOut2共にLレベルとなるよう、抵抗R1と抵抗R2との分圧比、及び、抵抗R3と抵抗R4との分圧比を設定している。
【0048】
トランジスタTr1及びTr2がONの状態で、NCUユニット20が接続されているために検出信号D1及びD2が接続されているとすれば、抵抗R1と抵抗R2との接続点の電圧、すなわち、検出結果信号Out1は、電源電圧Vを抵抗R1と抵抗R2とで分圧した電圧が、検出信号D1がHレベルであれば、比較器22cからの吐き出し電流により、電源電圧Vのレベルに引き上げられるため、「H」レベルとなってしまい、検出信号D1がLレベルであれば、比較器22cへの吸い込み電流により、基準電位のレベルに引き下げられるため、「L」レベルとなってしまう。同様に、抵抗R3と抵抗R4との接続点の電圧、すなわち、検出結果信号Out2は、電源電圧Vを抵抗R3と抵抗R4とで分圧した電圧が、検出信号D2がHレベルであれば、比較器22dからの吐き出し電流により、電源電圧Vのレベルに引き上げられるため、「H」レベルとなってしまい、検出信号D2がLレベルであれば、比較器22dへの吸い込み電流により、基準電位のレベルに引き下げられるため、「L」レベルとなってしまう。
【0049】
トランジスタTr1及びTr2がOFFの状態で、NCUユニット20が接続されているために検出信号D1及びD2が接続されているとすれば、抵抗R1と抵抗R2との接続点の電圧、すなわち、検出結果信号Out1は、検出信号D1がHレベルであれば、抵抗R1により電源電圧Vにプルアップされた状態から更に比較器22cからの吐き出し電流により、電源電圧Vのレベルに引き上げられるため、「H」レベルとなり、検出信号D1がLレベルであれば、電源電圧Vから抵抗R1を介した比較器22cへの吸い込み電流により、基準電位のレベルに引き下げられるため、「L」レベルとなる。同様に、抵抗R3と抵抗R4との接続点の電圧、すなわち、検出結果信号Out2は、検出信号D2がHレベルであれば、抵抗R3により電源電圧Vにプルアップされた状態から更に比較器22dからの吐き出し電流により、電源電圧Vのレベルに引き上げられるため、「H」レベルとなり、検出信号D2がLレベルであれば、電源電圧Vから抵抗R3を介した比較器22dへの吸い込み電流により、基準電位のレベルに引き下げられるため、「L」レベルとなる。
【0050】
システム制御部2は、NCUユニット20が装置本体に装着されて、ファクシミリ機能が有効な通常動作時には、検出モードを回線直流ループ検出モードに設定する。すなわち、モード設定信号Smを「L」レベルにしてトランジスタTr1及びTr2をOFF状態とする。
【0051】
図5に回線直流ループ検出モード時における、ハーネスHの接続状態及び回線直流ループの有(正逆)無の組合せのそれぞれについての検出信号D1、D2、及び、検出結果信号Out1、Out2の対応について示す。
【0052】
同図において、回線直流ループ検出モードは、NCUユニット20が装置本体に接続されていることが前提となるため、ハーネス接続状態は「接続」のみである。そして回線直流ループ「なし」の場合は、検出信号D1、D2は共にHレベルとなり、検出結果信号Out1、Out2も検出信号D1、D2と同一でHレベルとなって、システム制御部2は回線直流ループなしと判定する。回線直流ループ「あり(正)」の場合は、検出信号D1、D2はそれぞれL、Hレベルとなり、検出結果信号Out1、Out2も検出信号D1、D2と同一でそれぞれL、Hレベルとなって、システム制御部2は回線直流ループあり(正)と判定する。回線直流ループ「あり(逆)」の場合は、検出信号D1、D2はそれぞれH、Lレベルとなり、検出結果信号Out1、Out2も検出信号D1、D2と同一でそれぞれH、Lレベルとなって、システム制御部2は回線直流ループあり(逆)と判定する。
【0053】
このように、通常動作時にはNCUユニット20の電流検出部22からの検出信号D1及びD2により、回線の直流ループを有無を従来と同様に正しく検出することができる。
【0054】
一方、システム制御部2は、NCUユニット20が装置本体に装着されているか否かを検出する場合には、検出モードをNCU接続状態検出モードに設定する。すなわち、モード設定信号Smを「H」レベルにしてトランジスタTr1及びTr2をON状態とする。
【0055】
図6にNCU接続状態検出モード時における、ハーネスHの接続状態及び回線直流ループの有(正逆)無の組合せのそれぞれについての検出信号D1、D2、及び、検出結果信号Out1、Out2の対応について示す。
【0056】
同図において、NCU接続状態検出モードでは、NCUユニット20が装置本体に接続されている場合といない場合とがあり、接続されている場合において、回線直流ループ「なし」の場合は、検出信号D1、D2は共にHレベルとなり、検出結果信号Out1、Out2も検出信号D1、D2と同一でHレベルとなって、システム制御部2はNCUユニット20が接続されていると判定する。
【0057】
接続されている場合において、回線直流ループ「あり(正)」の場合は、検出信号D1、D2はそれぞれL、Hレベルとなり、検出結果信号Out1、Out2も検出信号D1、D2と同一でそれぞれL、Hレベルとなって、検出結果信号Out1では、NCUユニット20が未接続と判定され、検出結果信号Out2では、NCUユニット20が接続されていると判定されるが、検出結果信号Out2を優先して、NCUユニット20が接続されていると判定する。
【0058】
接続されている場合において、回線直流ループ「あり(逆)」の場合は、検出信号D1、D2はそれぞれH、Lレベルとなり、検出結果信号Out1、Out2も検出信号D1、D2と同一でそれぞれH、Lレベルとなって、検出結果信号Out1では、NCUユニット20が接続されている判定され、検出結果信号Out2では、NCUユニット20が未接続と判定されるが、検出結果信号Out1を優先して、NCUユニット20が接続されていると判定する。
【0059】
これにより、NCU接続状態検出モード時に回線直流ループなしの場合には、NCUユニット20が接続されていることを問題なく検出できる。また、NCU接続状態検出モード時に外付電話機30がオフフックされて回線直流ループありの状態になっても、回線直流ループあり(正)及び(逆)を個別に検出して、検出結果信号Out1またはOut2のいずれか一方がHレベルであればNCUユニット20が正しく接続されていると判定すため、NCUユニット20が正しく接続されているのに未接続と誤判定してしまうことがない。
【0060】
NCUユニット20がハーネスHを介してコネクタCN1に接続されていない場合には、回線直流ループの有無に関係なく、したがって、検出信号D1、D2に関係なく、検出結果信号Out1及びOut2がLレベルとなって、NCUユニット20が未接続であることを正しく検出することができる。
【0061】
次に、データ処理装置1における電源投入時処理手順について、図7を参照して説明する。
【0062】
同図において、システム制御部2は、装置電源が投入されて動作を開始すると、RAM4のクリアや装置各部の動作の初期設定等の初期化処理を行った後(処理101)、モード設定信号Smを「ON」して(処理102)、検出モード設定部11をNCU接続状態検出モードに設定し、検出結果信号Out1及びOut2を確認する(処理103)。確認の結果、検出結果信号Out1及びOut2が共に「L」レベルが否かを判断し(判断104)、判断104がNoの場合、すなわち、NCUユニット20がハーネスHを介してコネクタCN1に正しく接続されている場合には、ファクシミリ機能フラグFfを1に設定して(処理105)、処理112に移行する。
【0063】
判断104がYesの場合、すなわち、NCUユニット20がハーネスHを介してコネクタCN1に正しく接続されてはいない場合には、操作表示部9の表示器9gに、図8に示す表示D01を表示しつつ(処理106)、[Yes]キー9dまたは[No]キー9eが押下されるまで待つ(判断107のNo、判断108のNoループ)。表示D01の「NCUユニットは未装着ですか?」とのメッセージは、NCUユニット20のデータ処理装置1本体への装着に関するユーザの認識を確認するためのもので、[Yes]キー9dが押下された場合は(判断107のYes)、NCUユニット20が未接続であるという、判断104のYesにおけるシステム制御部2の判断結果と、ユーザの認識とが一致したことになるため、処理111に移行し、ファクシミリ機能フラグFfを0に設定してする。
【0064】
[No]キー9eが押下された場合は(判断108のYes)、NCUユニット20が未接続であるという、判断104のYesにおけるシステム制御部2の判断結果と、ユーザの認識とが不一致であることになるため、表示器9gに図8に示す表示D02を一定時間表示して、ユーザが物理的にはNCUユニット20をデータ処理装置1本体に装着したかもしれないがハーネスHがコネクタCN1に正しく接続されていないかもしれない旨を示しユーザに注意を喚起した上で(処理109、処理110)、処理111に移行し、ファクシミリ機能フラグFfを0に設定する。
【0065】
処理105または処理111でファクシミリ機能フラグFfを設定した後は、モード設定信号Smを「OFF」にして、検出モード設定部11を回線直流ループ検出モードに戻してから(処理112)、待機状態に移行する。なお、NCU接続状態検出モードは、装置電源投入時のみではなく、起動後の待機状態において、一定時間ごとに行うようにしてもよい。その場合、動作中でもNCUユニット20の接続状態を自動検出するこができる。
【0066】
待機状態では、システム制御部2は、図9に示すファクシミリ機能実行制御手順を行う。
【0067】
同図において、システム制御部2は、ファクシミリ機能起動イベントが発生したか、具体的には、操作表示部9からのファクシミリ送信操作入力や、NCUユニット20の呼出信号検出部21により呼出信号が検出されファクシミリ通信の着呼等があったかを監視しつつ、その他の処理を実行している(判断210のNo、処理202のループ)。
【0068】
そして、ファクシミリ機能起動イベントが発生した場合は(判断201のYes)、ファクシミリ機能フラグFfの値が1か否(0)か、すなわち、NCUユニット20が正しく装着された状態か否かを判断し(判断203)、ファクシミリ機能フラグFfの値が1である場合は(判断203のYes)、ファクシミリ機能を実行して(処理204)、判断201に戻る。ファクシミリ機能フラグFfの値が0である場合は(判断203のNo)、ファクシミリ機能を実行することなく、判断201に戻る。これにより、NCUユニット20が正しく装着されていないと行うことができないファクシミリ機能を、NCUユニット20が正しく装着されているときのみ行うように制御手順を切り換えて、無駄な動作を行わないようにすることができる。
【0069】
なお、以上説明した実施の形態においては、処理対象データが画像データであるデータ処理装置に本発明を適用したが、本発明は、処理対象データの内容により限定されるものではなく、電話回線を介した通信に必要なユニットを正しく装着すれば、電話回線を介したデータ通信が可能な構成のデータ処理装置であれば、同様に適用可能なものである。
【0070】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、前記通信ユニットが、前記電話回線を介した通信のために備える前記電話回線の直流ループの有無を検出するための前記直流検出部から出力される検出信号を利用することで、前記通信ユニット側に、装着状態検出用の特別な構成を新たに付加することなく、前記通信ユニットが装置本体から使用可能な状態で正しく装着されているか否かを、正確に自動的に検出することが可能となる効果が得られる。
【0071】
請求項2に係る発明によれば、前記通信ユニットが、前記電話回線を介した通信のために備える前記電話回線の直流ループの正逆それぞれについてその有無を検出するための前記直流検出部から出力される検出信号を利用することで、前記通信ユニット側に、装着状態検出用の特別な構成を新たに付加することなく、前記通信ユニットが装置本体から使用可能な状態で正しく装着されているか否かを、前記外付電話がオフフックされているか否かによらず正確に自動的に検出することが可能となり、前記通信ユニットの装着状態の誤検出を防止することが可能となる効果が得られる。
【0072】
請求項3に係る発明によれば、前記通信ユニットの接続状態の検出結果についての確認メッセージを表示するため、ユーザが前記通信ユニットを物理的には装置本体に装着したが、前記通信ユニットを電気的に装置本体に装着するためのハーネスを正しく接続していないような場合に、前記通信ユニットを装置本体に装着したと思っているユーザの認識と、実際に前記通信ユニットが装置本体が使用可能な状態では装着されていない現実との食い違いをユーザに確認させることができ、前記通信ユニットの装置本体への確実な装着を促すことが可能となる効果が得られる。
【0073】
請求項4に係る発明によれば、前記通信ユニットが未接続で前記通信ユニットを使用した通信機能が使用できない状態では当該通信機能に係る制御手順のが実行されないため、前記通信ユニットの接続状態と装置本体の制御手順との整合性をとることが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデータ処理装置のブロック構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るデータ処理装置の操作表示部の、本実施の形態と直接関係する部分以外は図示を省略した配置構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るデータ処理装置のNCUの具体的な構成等について示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るデータ処理装置の電流検出部及び検出モード設定部の具体的な構成について示す図である。
【図5】通常動作時の回線直流ループ検出モードにおける各信号状態について示す図である。
【図6】NCU接続状態検出モードにおける各信号状態について示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るデータ処理装置における、電源投入時処理手順について示すフローチャートである。
【図8】図7の処理手順における表示例について示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るデータ処理装置におけるファクシミリ機能実行制御手順について示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
2 システム制御部
3 ROM
4 RAM
5 スキャナ
6 プロッタ
7 PCインターフェース
8 符号化復号化部
9 操作表示部
9a テンキー
9b [スタート]キー
9c [ストップ]キー
9d [Yes]キー
9e [No]キー
9f [ファンクション]
9g 表示器
10 モデム
11 検出モード設定部
12 システムバス
20 NCUユニット
21 呼出信号検出部
22 電流検出部
22a 磁気センサ
22b 増幅器
22c、22d 比較器
30 外付電話機
40 パーソナルコンピュータ
R1、R2、R3、R4 分圧抵抗
Tr1、Tr2 トランジスタ
RY リレー
LT ライントランス
CN1、CN2、CN3 コネクタ

Claims (4)

  1. 電話回線に接続される通信ユニットを装置本体に装着することにより、前記電話回線を介した通信機能を追加可能なデータ処理装置において、
    前記通信ユニットが装置本体に装着された場合に前記通信ユニットが備える前記電話回線の直流ループの有無を検出する電流検出部から出力される検出信号が入力される直流検出信号入力端子の信号状態により、通常動作時においては、前記電話回線の直流ループの有無を検出し、前記通信ユニットの接続状態の検出モードにおいては、前記通信ユニットが装置本体により使用可能に装着されているか否かを検出する直流ループ/装着状態検出手段を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 電話回線に接続される通信ユニットを装置本体に装着することにより、前記電話回線を介した通信機能を追加可能なデータ処理装置において、
    前記通信ユニットは外付電話を接続可能である一方、前記通信ユニットが装置本体に装着された場合に前記通信ユニットが備える前記電話回線の直流ループの正逆それぞれについてその有無を検出する電流検出部から出力される正逆各検出信号が入力される第1及び第2直流検出信号入力端子の各信号状態により、通常動作時においては、前記電話回線の正逆いずれかの直流ループの有無を検出し、前記通信ユニットの接続状態の検出モードにおいては、前記通信ユニットが装置本体により使用可能に装着されているか否かを検出する直流ループ/装着状態検出手段を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  3. 前記直流ループ/装着状態検出手段による前記通信ユニットの接続状態の検出結果についての確認メッセージを表示するメッセージ表示手段を更に備えたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のデータ処理装置。
  4. 前記前記直流ループ/装着状態検出手段により、前記通信ユニットが未接続と検出さた場合には、前記通信ユニットを使用した通信機能に係る制御手順の実行を禁止する通信機能停止手段を更に備えたことを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載のデータ処理装置。
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