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JP3731327B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレンズ鏡筒の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ズームレンズ鏡筒として、例えば▲1▼特開平5−232369号公報「ズームレンズ鏡胴」や▲2▼特開平8−262309号公報「ズームレンズ鏡胴」が知られている。
上記▲1▼は、同公報図1〜図3によれば、レンズ鏡胴103に軸支凹部111a,113a,112a,114aを形成し、レンズ鏡胴201に軸抑え202,203,204,205形成し、軸支凹部111a,113aに上側ガイド棒121を差込み、軸支凹部112a,114aに下側ガイド棒122を差込み、函体103に蓋部材201を被せ、軸抑え202,203,204,205で上側ガイド棒121及び下側ガイド棒122を固定支持するものである。
【0003】
上記▲2▼は、同公報図1〜図3によれば、函体11に切り欠き部112a,112a,112b,112bを形成し、蓋部材12に案内軸保持部121a,121a,121b,121bを弾性変形可能に形成し、切り欠き部112a,112aに案内軸111aを差込み、切り欠き部112b,112bに案内軸111bを差込み、函体11に蓋部材12を被せ、案内軸保持部121a,121a,121b,121bで案内軸111a,111bを弾性的に押えるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記▲1▼では、軸支凹部111a,113aに上側ガイド棒121を差込み、軸支凹部112a,114aに下側ガイド棒122を差込み、函体103に蓋部材201を被せ、軸抑え202,203,204,205で上側ガイド棒121及び下側ガイド棒122を固定支持したときに、軸抑え202,203,204,205のばらつきによって、上側ガイド棒121又は下側ガイド棒122にガタが生じたり、レンズ鏡胴103又はレンズ鏡胴201が撓む虞れがある。
【0005】
一方、上記▲2▼は、上記▲1▼の問題点を解決するために、案内軸保持部121a,121a,121b,121bを弾性変形可能に形成したものである。しかし、上記▲2▼では、蓋部材12に弾性変形可能な材料しか使用できないという問題が残り、堅牢なレンズ鏡筒を具体化することはできない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、組立で撓みを発生させることのない、堅牢なレンズ鏡筒を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、レンズと、このレンズを支持する支持部と、この支持部がスライド可能に取り付けられたガイドシャフトと、このガイドシャフトを支持し第1の鏡筒と第2の鏡筒とにより成る鏡筒本体と、を備え、第1の鏡筒は、ガイドシャフトを受ける凹部を有し、第2の鏡筒は、ガイドシャフトを押さえる押さえ部を有すると共に、押さえ部のガイドシャフトと当接する部分を薄肉の薄肉部とされており、鏡筒本体は、凹部にガイドシャフトを挿入し第2の鏡筒を第1の鏡筒に取り付けたに、薄肉部の塑性変形によりガイドシャフトを凹部に押し付けてガイドシャフトを支持するように構成されて成ることを特徴とする。
押さえ部のガイドシャフトと当接する部分を薄肉の薄肉部とされており、鏡筒本体は、凹部にガイドシャフトを挿入し第2の鏡筒を第1の鏡筒に取り付けた際に、薄肉部の塑性変形によりガイドシャフトを凹部に押し付けてガイドシャフトを支持するように構成したので、第1の鏡筒や第2の鏡筒に撓みを発生させる虞れがなく鏡筒本体を精度よく組立ることができる。
【0008】
第1鏡筒の凹部にガイドシャフトを入れ、第1鏡筒に第2鏡筒を取付ける。このとき、押え部がガイドシャフトに当ることで塑性変形しつつ、凹部と押え部でガイドシャフトを支持する。従って、組立で第1鏡筒や第2鏡筒に撓みを発生させる虞れのない堅牢なレンズ鏡筒を具体化できる。
請求項2は、レンズと、このレンズを支持する支持部と、この支持部がスライド可能に取り付けられたガイドシャフトと、このガイドシャフトを支持し第1の鏡筒と第2の鏡筒とにより成る鏡筒本体と、を備え、第1の鏡筒は、ガイドシャフトを受ける凹部を有し、第2の鏡筒は、ガイドシャフトを押さえる押さえ部を有すると共に、押さえ部のガイドシャフトと当接する当接面を凹凸面とされており、鏡筒本体は、凹部にガイドシャフトを挿入し第2の鏡筒を第1の鏡筒に取り付けた際に、当接面の塑性変形によりガイドシャフトを凹部に押し付けてガイドシャフトを支持するように構成されて成ることを特徴とするレンズ鏡筒。
押さえ部のガイドシャフトと当接する当接面を凹凸面とされており、鏡筒本体は、凹部にガイドシャフトを挿入し第2の鏡筒を第1の鏡筒に取り付けた際に、当接面の塑性変形によりガイドシャフトを凹部に押し付けてガイドシャフトを支持するように構成したので、第1の鏡筒や第2の鏡筒に撓みを発生させる虞れがなく鏡筒本体を精度よく組立ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るズームレンズ鏡筒の断面図であり、主要部品を示す。
レンズ鏡筒としてのズームレンズ鏡筒1は、主鏡筒2に副鏡筒3を着脱自在に構成した鏡筒本体4と、主鏡筒2に取付けた一対のガイドシャフト5,5と、主鏡筒2に取付けたフロントレンズ群6と、ガイドシャフト5,5に図示せぬ支持部材を介してスライド可能に取付けたレンズとしてのバリエータレンズ群7と、ガイドシャフト5,5に図示せぬ支持部材を介して取付けたレンズとしての固定マスターレンズ8と、ガイドシャフト5,5に図示せぬ支持部材を介してスライド可能に取付けたレンズとしての移動マスターレンズ群9と、主鏡筒2に取付けた水晶フィルタ11と、主鏡筒2に弾性部材12を介して取付けたCCD(Charge Coupled Device)13と、バリエータレンズ群7をスライド移動するモータ14と、移動マスターレンズ群9をスライド移動するモータ15と、固定マスターーレンズ8に沿って差込んだ絞り機構20とからなる。なお、2点鎖線で示すCはビデオカメラ本体を示す。
【0010】
すなわち、ズームレンズ鏡筒1は、フロントレンズ群6、バリエータレンズ群7、固定マスタースレンズ8及び移動マスターレンズ群9により被写体像をCCD13などの撮像素子に結像して、この撮像素子で被写体像を光電変換するように構成したものである。
【0011】
詳細には、主鏡筒2は、ハウジング2a内部にフロントレンズ群6の支持部2bを形成し、ハウジング2a内部に水晶フィルタ11の取付け部2cを形成し、絞り機構20の差込み部2dを形成し、ハウジング2a内部にガイドシャフト5,5を支持する凹部17…(…は複数個を示す。以下同じ。)を形成したものである。
【0012】
副鏡筒3は、ハウジング3a外部にモータ14の取付け面3bを形成し、ハウジング3a外部にモータ15の取付け面3cを形成し、ハウジング3aに絞り機構20の挿入口3dを形成し、ハウジング3a内部にガイドシャフト5,5の押え部18…を形成したものである。
【0013】
図2は図1の2−2線矢視図であり、本発明に係るズームレンズ鏡筒1の断面示す。
ガイドシャフト5,5は、主鏡筒2の横軸Xに対して斜めに配置したものである。これにより、鏡筒本体4の外径をコンパクトにすることができる。
また、ガイドシャフト5,5を斜めに配置したので、絞り機構20は、ズーム鏡筒本体4の縦軸Yに対して角度θだけ傾斜して取付けた。
【0014】
図3(a),(b)は本発明に係る第1実施例の押え部を示す要部断面図であり、(a)は押え部18の要部断面を示し、(b)は(a)のb−b線矢視図を示す。
ガイドシャフト5は、主鏡筒2の凹部17に挿入し、副鏡筒3の押え部18で支持したものである。
押え部18は、副鏡筒3に支持リブ19を形成し、この支持リブ19の先端を薄肉に形成したものである。
支持リブ19の先端を薄肉にして押え部18を形成したので、主鏡筒2に副鏡筒3を取付けたときに、押え部18がガイドシャフト5に当り塑性変形する。従って、図1に示す主鏡筒2や副鏡筒3に撓みを発生させる虞れがなくズームレンズ鏡筒1を精度よく組立ることができる。
【0015】
以上述べたのズームレンズ鏡筒1の作用を次図で説明する。
図4(a)〜(c)は本発明に係るズームレンズ鏡筒の作用説明図である。
(a)において、主鏡筒2の凹部17にガイドシャフト5をはめ込んだものを用意し、一方、副鏡筒3を用意する。
次に、主鏡筒2に副鏡筒3を矢印▲1▼の如く被せる。
(b)において、図示せぬ取付けねじで主鏡筒2に副鏡筒3を取付け、主鏡筒2側に副鏡筒3を矢印▲2▼の如く押し付けることで、押え部18をガイドシャフト5の外形に倣って変形させる。なお、副鏡筒3を移動させる距離をhとする。
【0016】
(c)は、組立後の押え部18の姿であり、押え部18はガイドシャフト5の外形に倣って変形させた状態を示す。
押え部18を塑性変形をさせる量は(b)に示した副鏡筒3を移動させる距離hと押え部18の厚さt(図3参照)を選ぶことで任意に決めることができ、弾性変形可能な材料に限定する必要がない。従って、組立で撓みを発生させることのない、堅牢なズームレンズ鏡筒1(図1参照)を具体化できる。
【0017】
図5(a),(b)は本発明に係る第2実施例の押え部を示す要部断面図である。(a)は押え部38の要部断面を示し、(b)は(a)のb−b線矢視図を示す。
ガイドシャフト5は、主鏡筒2の凹部17に挿入し、副鏡筒3の押え部38で支持したものである。
押え部38は、副鏡筒3に支持リブ39を形成し、この支持リブ39の先端に凹凸面38aを形成したものである。
押え部38の先端に凹凸面38aを形成したので、主鏡筒2に副鏡筒3を取付けたときに、押え部38がガイドシャフト5に当り塑性変形する。従って、図1に示す主鏡筒2や副鏡筒3に撓みを発生させる虞れがなくズームレンズ鏡筒1(図1参照)を精度よく組立ることができる。
【0018】
尚、実施例ではガイドシャフトに当ることで塑性変形する形状として、第1実施例で押え部を薄肉に形成し、第2実施例で押え部の先端に凹凸面を施したが、これらを組合せてもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、押さえ部のガイドシャフトと当接する部分を薄肉の薄肉部とされており、鏡筒本体は、凹部にガイドシャフトを挿入し第2の鏡筒を第1の鏡筒に取り付けた際に、薄肉部の塑性変形によりガイドシャフトを凹部に押し付けてガイドシャフトを支持するように構成したので、第1の鏡筒や第2の鏡筒に撓みを発生させる虞れがなく鏡筒本体を精度よく組立ることができる。
第1鏡筒の凹部にガイドシャフトを入れ、第1鏡筒に第2鏡筒を取付ける。このとき、押え部がガイドシャフトに当ることで塑性変形しつつ、凹部と押え部でガイドシャフトを支持する。従って、組立で第1鏡筒や第2鏡筒に撓みを発生させる虞れのない堅牢なレンズ鏡筒を具体化できる。
請求項2は、押さえ部のガイドシャフトと当接する当接面を凹凸面とされており、鏡筒本体は、凹部にガイドシャフトを挿入し第2の鏡筒を第1の鏡筒に取り付けた際に、当接面の塑性変形によりガイドシャフトを凹部に押し付けてガイドシャフトを支持するように構成したので、第1の鏡筒や第2の鏡筒に撓みを発生させる虞れがなく鏡筒本体を精度よく組立ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズームレンズ鏡筒の断面図
【図2】図1の2−2線矢視図
【図3】本発明に係る第1実施例の押え部を示す要部断面図
【図4】本発明に係るズームレンズ鏡筒の作用説明図
【図5】本発明に係る第2実施例の押え部を示す要部断面図
【符号の説明】
1…レンズ鏡筒(ズームレンズ鏡筒)、2…主鏡筒、17…凹部、3…副鏡筒、18,38…押え部、5…ガイドシャフト、7…レンズ(バリエータレンズ)、8…レンズ(固定マスターレンズ)、9…レンズ(移動マスターレンズ)。

Claims (2)

  1. レンズと、
    このレンズを支持する支持部と、
    この支持部がスライド可能に取り付けられたガイドシャフトと、
    このガイドシャフトを支持し第1の鏡筒と第2の鏡筒とにより成る鏡筒本体と、を備え、
    前記第1の鏡筒は、前記ガイドシャフトを受ける凹部を有し、
    前記第2の鏡筒は、前記ガイドシャフトを押さえる押さえ部を有すると共に、前記押さえ部の前記ガイドシャフトと当接する部分を薄肉の薄肉部とされており、
    前記鏡筒本体は、前記凹部に前記ガイドシャフトを挿入し前記第2の鏡筒を前記第1の鏡筒に取り付けたに、前記薄肉部の塑性変形により前記ガイドシャフトを前記凹部に押し付けて前記ガイドシャフトを支持するように構成されて成ることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. レンズと、
    このレンズを支持する支持部と、
    この支持部がスライド可能に取り付けられたガイドシャフトと、
    このガイドシャフトを支持し第1の鏡筒と第2の鏡筒とにより成る鏡筒本体と、を備え、
    前記第1の鏡筒は、前記ガイドシャフトを受ける凹部を有し、
    前記第2の鏡筒は、前記ガイドシャフトを押さえる押さえ部を有すると共に、前記押さえ部の前記ガイドシャフトと当接する当接面を凹凸面とされており、
    前記鏡筒本体は、前記凹部に前記ガイドシャフトを挿入し前記第2の鏡筒を前記第1の鏡筒に取り付けた際に、前記当接面の塑性変形により前記ガイドシャフトを前記凹部に押し付けて前記ガイドシャフトを支持するように構成されて成ることを特徴とするレンズ鏡筒。
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