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JP3732027B2 - 壁面取付け用の制御盤 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建屋壁面に取り付けられる筐体内に制御部や電源部を納めてなる壁面取付け用の制御盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より火災報知設備の如き各種設備には、火災感知器の如き端末機器から出力された信号を受信して所定の制御を行う等のための制御盤が設けられており、特に筐体を薄厚に形成すると共に、筐体を建屋壁面に取付けることによってスペースの有効利用を可能とした壁面取付け用の制御盤が広く利用されている。図2はこのような従来の壁面取付け用の制御盤の縦断面図であり、この制御盤は、薄厚の筐体101内に、任意の制御を行う制御部102と、任意の入出力を行う入出力部103と、制御部102及び入出力部103に電源を供給する電源部104とを備えて構成されている。
【0003】
ここで電源部104は、他の部分に比べて重量的に重く、下方に配置した方が制御盤全体の安定性が得られることから筐体101内の下方に配置されている。また入出力部103は、操作者が入出力操作を行うことができるように、筐体101内の非壁面側(正面側)に配置されている。また制御部102は、これら電源部104及び入出力部103の空きスペースである、筐体101内の壁面側に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のこのような壁面取付け用の制御盤においては、筐体101が薄厚に形成されており、筐体101内の各部が相互に近接しているため、電源部104及び制御部102にて発せられた熱によって入出力部103が熱せられ、該入出力部103に悪影響を及ぼすおそれがあった。すなわち電源部104のトランス、スイッチングレギュレータ等から発せられた熱は対流によって上昇して入出力部103に伝播され(対流の流れを図2及び後述する図1において符号Aにて示す)、また制御部102のヒートシンクや抵抗等から発せられた熱は輻射によって入出力部に伝播され(輻射の流れを図2及び後述する図1において符号Bにて示す)、該入出力部103が熱せられるおそれがあった。
なお制御盤の電源部104の近傍位置には図2のように通風孔120が設けられていたが、該通風孔120を介して流入する空気は電源部104にて発せられた熱の対流を促進するだけであり、入出力部103の冷却に関しては何ら効果を奏していなかった。
【0005】
本発明は、従来のこのような壁面取付け用の制御盤における問題点に鑑みてなされたもので、電源部及び制御部にて発せられた熱が入出力部に伝播することを防止することにより、入出力部の信頼性を維持することのできる壁面取付け用の制御盤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記従来の壁面取付け用の制御盤における問題点を解決するために請求項1に記載の本発明は、建屋壁面に取り付けられる筐体と、該筐体内の前記壁面側に配置され任意の制御を行う制御部と、前記筐体内の非壁面側に配置され任意の入出力を行う入出力部と、前記筐体内の前記制御部及び前記入出力部の下方に配置され少なくとも前記制御部に電源を供給する電源部とを備えてなる壁面取付け用の制御盤において、前記筐体には、前記電源部と同じ高さか又は前記電源部より下方の位置に第一の通風孔を設けると共に、前記制御部よりも上方の位置に第二の通風孔を設け、前記制御部と前記入出力部との間に、前記制御部及び前記電源部にて発せられた熱の前記入出力部に対する伝播を防止するための熱遮蔽板を設けたことを特徴として構成されている。
【0007】
また請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明において、前記筐体には、前記入出力部と同じ高さか又は前記入出力部より下方の位置に第の通風孔を設けると共に、前記入出力部よりも上方の位置に第の通風孔を設けたことを特徴として構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態における壁面取付け用の制御盤の縦断面図である。
図1において制御盤は、火災監視区域に配置された図示しない火災感知器から出力された信号を受信して所定の制御を行うための制御盤(受信機)であって、筐体1内に、制御部2、入出力部3、及び電源部4を備えて構成されている。
【0010】
筐体1は、方形の箱体であり、その幅Hを約10〜16cm程度と薄厚に形成され、一方の面を建屋壁面5に密着させた状態で据付固定される壁掛け式のものである(以下、建屋壁面5に密着する面を壁側面6、該壁側面6に対向する面を非壁側面7とする)。
制御部2は、図示しない火災感知器から出力された信号を受信して所定の制御を行うものであって、具体的には複数のトランジスタ、ヒートシンク、抵抗等を含んで構成されている。この制御部2は図示のように、壁側面6から非壁側面7に向けて延出する複数の支柱8、8によって筐体1内の壁側面6に固定されている。
【0011】
入出力部3は、制御部2に対する各種設定値の入力や、制御部2からの出力信号の表示及び印刷等を行うものであって、具体的にはLCD等の表示機器やプリンター等の出力機器を含んで構成されている。この入出力部3は図示のように、非壁側面7に固定されており、その一部を筐体1の外部に露出させている。
電源部4は、制御部2及び入出力部3に対して電力を供給するものであって、具体的にはトランス、スイッチングレギュレータを含んで構成されている。この電源部4は図示のように、制御部2及び入出力部3の下方に配置されている。
なおこれまで説明した各部の構成及び配置は従来と同様であり、各部をこのように配置する理由も上述のように電源部4の安定性や、入出力部3の操作性等を考慮して決定されている。
【0012】
ここで本実施形態における制御盤には、図1に示すように、熱遮蔽板10が設けられている。この熱遮蔽板10は、制御部2から入出力部3に向けて熱が輻射されることを防止するためのもので、非塗装のアルミニウム板の如き熱伝導率の低い材質にて、制御部2を入出力部3に対して非露出状とするような広幅の板状に形成されている。この熱遮蔽板10は、壁側面6から非壁側面7に向けて延出する複数の支柱11によって、制御部2と入出力部3との間に位置する状態で、筐体1内の壁側面6に固定されている。
【0013】
本実施形態においてはこのように熱遮蔽板10を設けたので、図1に示すように制御部2から輻射される熱が熱遮蔽板10に遮られ、入出力部3に至ることが防止される。
またこのように熱遮蔽板10に遮られた輻射熱によって制御部2と熱遮蔽板10との間の空気が熱せられ、制御部2側から上方に至る上昇気流(図1において符号Cにて示す)が発生する。この上昇気流は筐体1内の上方部に負圧を生じさせるため、電源部4からの対流熱は上昇し、制御部2と熱遮蔽板10との間を通って上昇気流に吸い込まれる。したがって電源部4からの対流熱が入出力部3に至ることも防止される。
これらのことにより制御部2及び電源部4から発せられた全ての熱が入出力部3に至ることが防止されるので、入出力部3に対する悪影響を排除でき、入出力部3の信頼性を維持することができる。
なお熱遮蔽板10は非壁面側6から壁面側7に向けてネジ込まれたネジにて支柱11に固定されているので、該ネジを外すことによって支柱11から容易に取外すことができ、従来と同様に制御部2を点検等することができる。
【0014】
さらに筐体1には従来と同様に、その非壁側面7に、電源部4とほぼ同じ高さに位置する第一の通風孔20を設けている。また筐体1には従来と異なり、その上側面9に、制御部2よりも上方に位置する第二の通風孔21を設けている。これら第一の通風孔20及び第二の通風孔21は、非壁側面7又は上側面9に任意開口形状の貫通孔を穿設することにより形成されている。
このように第一の通風孔20及び第二の通風孔21を設けたので、第一の通風孔20から筐体1の内部に流入した空気によって電源部4からの対流が促進され、また熱遮蔽板10の効果として生じる上述の上昇気流が第二の通風孔21から筐体1の外部に流出するので、全体として熱換気が促進され、制御部2及び電源部4から発せられた熱が筐体1の内部に留まることがないので、入出力部3への熱の伝播を一層確実に防止することができる。
なお第一の通風孔20は電源部4からの対流を促進できるものであればよいので、図示の位置に限られず例えば電源部4より下方に位置するものでもよい。また第二の通風孔21は上昇気流を筐体1の外部に流出させるものであればよいので、図示の位置に限られず制御部2の上方であれば任意の位置に設けられてよい。例えば非壁側面7でありかつ入出力部3の上方であってもよい。
【0015】
さらに筐体1には従来と異なり、その非壁側面7に、入出力部3より下方に位置する第三の通風孔22が設けられている。また筐体1には従来と異なり、その上側面9に、入出力部3よりも上方に位置する第四の通風孔23が設けられている。これら第三の通風孔22及び第四の通風孔23は、第一の通風孔20等と同様に、非壁側面7又は上側面9に任意開口形状の貫通孔を穿設することにより形成されている。
このように第三の通風孔22及び第四の通風孔23を設けたので、第三の通風孔22から筐体1の内部に流入した空気が熱遮蔽板10と入出力部3の間を通って第四の通風孔23から筐体1の外部に流出するので(図1において符号Dにて示す)、該空気によって入出力部3を冷却することができ、入出力部3の動作を一層確実に維持することができる。
なお第三の通風孔22は入出力部3と同じ高さに位置するものでもよく、第四の通風孔23は入出力部3の上方に位置するものであればよく、例えば非壁側面7にあってもよい。
【0016】
さてこれまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態について説明する。
まず上記実施形態においては制御盤が壁掛け式の受信機である場合について説明したが、建屋壁面に密着させて備え付ける全ての制御盤を適用対象としており、例えば壁側面を建屋壁面に密着させると共に下側面を建屋床面に密着させるような壁面取付け用の制御盤にも適用されてよい。また制御部、電源部、及び入出力部の具体的構成は周知のあらゆる構成が採用されてよい。
【0017】
この他、熱遮蔽板の形状は、図示の形状以外にも例えば入出力部の下部にまで延びるようなL字断面に形成してもよい。また熱遮蔽板の固定構造は、筐体の非壁側面に固定する等、任意の固定構造を採用することができる。
また熱遮蔽板で十分な効果が得られる場合には、第一〜第四の通風孔のうち任意の一部又は全部を省略してもよい。
【0018】
【発明の効果】
上記したように請求項1に記載の本発明は、制御部と入出力部との間に、制御部及び電源部にて発せられた熱の入出力部に対する伝播を防止するための熱遮蔽板を設けたことにより、制御部から輻射される熱が熱遮蔽板に遮られ、入出力部に至ることが防止される。またこのように熱遮蔽板に遮られた輻射熱によって制御部と熱遮蔽板との間の空気が熱せられ、制御部側から上方に至る上昇気流が生じて電源部からの対流熱が吸い込まれるので、電源部からの対流熱が入出力部に至ることも防止される。
これらのことから、制御部及び電源部から発せられた熱が入出力部に至ることが防止されるので、入出力部に対する悪影響を排除でき、入出力部の信頼性を維持することができる。
【0019】
また、筐体には、電源部と同じ高さか又は電源部より下方の位置に第一の通風孔を設けると共に、制御部よりも上方の位置に第二の通風孔を設けたことにより、第一の通風孔から筐体内部に流入した空気によって電源部からの対流が促進され、また熱遮蔽板の効果として生じる上述の上昇気流が第二の通風孔から筐体外部に流出するので、全体として熱換気が促進され、制御部及び電源部から発せられた熱が筐体内部に留まることがないので、入出力部への熱の伝播を一層確実に防止することができる。
【0020】
しかも請求項に記載の本発明は、筐体には、入出力部と同じ高さか又は入出力部より下方の位置に第三の通風孔を設けると共に、入出力部よりも上方の位置に第四の通風孔を設けたことにより、第三の通風孔から筐体内部に流入した空気が熱遮蔽板と入出力部の間を通って第四の通風孔から筐体外部に流出するので、該空気によって入出力部を冷却することができ、入出力部の動作を一層確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における壁面取付け用の制御盤の縦断面図である。
【図2】従来の壁面取付け用の制御盤の縦断面図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 制御部
3 入出力部
4 電源部
5 建屋壁面
6 壁側面
7 非壁側面
8、11 支柱
9 上側面
10 熱遮蔽板
20 第一の通風孔
21 第二の通風孔
22 第三の通風孔
23 第四の通風孔

Claims (2)

  1. 建屋壁面に取り付けられる筐体と、該筐体内の前記壁面側に配置され任意の制御を行う制御部と、前記筐体内の非壁面側に配置され任意の入出力を行う入出力部と、前記筐体内の前記制御部及び前記入出力部の下方に配置され少なくとも前記制御部に電源を供給する電源部とを備えてなる壁面取付け用の制御盤において、
    前記筐体には、前記電源部と同じ高さか又は前記電源部より下方の位置に第一の通風孔を設けると共に、前記制御部よりも上方の位置に第二の通風孔を設け、
    前記制御部と前記入出力部との間に、前記制御部及び前記電源部にて発せられた熱の前記入出力部に対する伝播を防止するための熱遮蔽板を設けたことを特徴とする壁面取付け用の制御盤。
  2. 前記筐体には、前記入出力部と同じ高さか又は前記入出力部より下方の位置に第三の通風孔を設けると共に、前記入出力部よりも上方の位置に第四の通風孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の壁面取付け用の制御盤。
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