JP3732122B2 - Tube positioning device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定される第1の管体の端面に、第2の管体の端面を突合せて、第1および第2の管体の軸線を同一線上に位置決めを行う管体の位置決め装置であって、特に突合せ溶接が行われる2つの管体の位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は、従来の技術を説明するための各管体1,2を突合せた状態を側方から見た側面図であり、図19は、図18のセクションXを拡大して示す断面図である。たとえばガスなどの流体を輸送するパイプラインを敷設するにあたって、既に敷設された第1の管体である既設管1に、第2の管体である新設管2が、突合せた状態に位置決めされる。次に位置決めされた管体同士に、突合せ溶接が行われる。このように管体同士の位置決め作業および溶接作業が繰り返され、パイプラインが形成される。
【0003】
既設管1と新設管2とは、互いに対向し、同一線上に互いの各管体1,2の軸線L1,L2が配置される。また既設管1の一端部3と新設管2の一端部4とによって形成される突合せ部9は、突合せ溶接が行われるための開先が形成される。
【0004】
開先は、ルートギャップG1と目違い量G2とによって、その開先精度が決定される。ルートギャップG1は、各軸線L1,L2に沿う方向での、既設管1の端面5と新設管2の端面6との間隔である。また目違い量G2は、各軸線L1,L2に垂直な方向での、既設管1の内周面7と新設管2の内周面8とのずれ量である。突合せ部9のルートギャップG1および目違い量G2は、その各量が小さく、かつ周方向にばらつきが小さいほど開先精度が高い。このような開先精度は、突合せ部を接合するための溶接の種類によって相違する。
【0005】
2つの管体の接続のための溶接は、たとえばMAG(Metal Active Gas)溶接、MIG(Metal Inert Gas)溶接およびTIG(Tungsten Inert Gas)溶接などが周知の事実である。また溶接の作業性を向上するために、溶接速度が高速である電子ビーム溶接およびレーザビーム溶接などの高エネルギー密度溶接が使用される。
【0006】
このような高エネルギー溶接において、たとえば電子ビーム溶接では、突合せ部9に各管体1,2の内側から電子ビームを照射して溶接が行われる。各管体1,2の突合せ部9に照射される電子ビームのビーム径が小さいため、各管1,2の突合せ部9は、その開先形状がI開先とされ、たとえばルートギャップG1が0.2mm以下、かつ目違い量G2が2.5mm以下の状態に保持して位置決めする必要がある。
【0007】
図20は、従来の技術の位置決め装置10を示す断面図である。従来の技術の管体の位置決め装置10は、新設管2の両端部を上方から吊下するワイヤロープなどの2つの索条11と2つの索条11を支持するクレーン12とを含んで構成される。索条11の下端部には、フック片11aが設けられる。フック片11aは、新設管2の両端部に設けられる吊下用係止片13に掛け止められ、新設管2の両端部をそれぞれ支持する。また2つの索条11は、クレーン12に設けられる巻取り手段14によって個別に巻き取られ、または巻き戻しされ、新設管2の両端部の高さ位置を調整する。
【0008】
またクレーン12は、新設管2を吊下するための、前後一対の伸縮アーム15が取り付けられる。伸縮アーム15の先端部には、巻取り手段14が取り付けられ、伸縮アーム15の基端部は移動体16に固定される。移動体16は、伸縮アーム15を紙面に対して垂直な方向に移動させる。
【0009】
位置決め装置10は、巻取り手段14によって新設管2を上下方向Aに移動させることができ、伸縮アーム15によって新設管2の軸線L2に沿って移動させることができ、移動手段16によって上下方向および新設管2の軸線L2にともに直交する方向Bに移動させることができる。このような位置決め装置10の巻取り手段14、伸縮アーム15および移動手段16を、作業者が操作することによって、既設管1と同一軸線上に新設管2を配置する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図20に示す従来の技術の位置決め装置10は、新設管2をクレーン12が吊下して、新設管2の既設管1に対する位置決めを行う。したがって位置決め装置10は、巻取り手段14、伸縮アーム15および移動手段16などの駆動機構を新設管2の上方に配置し、さらに新設管2を支持する必要がある。したがってそれらを支えるクレーン12の柱を太くする必要があり、装置が大型になるという問題がある。
【0011】
さらに新設管2の上のほうに、前述のような駆動機構配置14,15,16を配置するための空間を必要とするので、トンネルおよび共同溝などの設置スペースの限られた場所では、従来の位置決め装置10を設置スペース内に搬入することができないという問題がある。共同溝は、ガス管、水道管および電気配線などの複数の管体がまとめて収納される溝である。
【0012】
また新設管2の位置決めは、前述の駆動機構を作業者が操作し、新設管2を上下、左右および前後に移動させ、既設管1と新設管2のずれを補正しながら、位置合せを行うので、高い位置決め精度が要求される電子ビーム溶接などでは、新設管2の位置決め作業に多くの手間および時間を要する。さらに索条11によって新設管2を吊下した状態で、新設管2の位置決めを行うので、新設管2が左右前後に振れて、安定しない状態で位置決めを行わなければならないという問題があり、位置決め作業の能率が悪くなるという問題がある。
【0013】
したがって本発明の目的は、狭い空間内でも管体同士を同軸上に、高精度かつ短時間に容易に位置決めすることができる管体の位置決め装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、固定された第1の管体に対して同軸に、第2の管体を配置するための管体の位置決め装置であって、
第1の管体の一端部に同軸に固定される第1のクランプ手段と、
一端部で第1のクランプ手段に、第1の管体の軸線方向に垂直な第1の角変位軸線まわりに角変位自在に連結される第1のアームと、
第2の管体の一端部に同軸に固定される第2のクランプ手段と、
第1のアームと同一寸法に形成され、一端部で第2のクランプ手段に、第2の管体の軸線方向に垂直な第2の角変位軸線まわりに角変位自在に連結される第2のアームと、
第1のアームの他端部が、所定の角度を成して連結されるとともに、第2のアームの他端部が、第1のアームに対向する位置で、180度から前記所定の角度を減算した角度を成して連結される開先合せ台とを含むことを特徴とする管体の位置決め装置である。
【0015】
本発明に従えば、第1のアームは、たとえば左右2本あり、この第1のアーム2本を開先合せ台の所定の位置に連結することで、第1の管体の軸線方向に開先合せ台を合わせることができる。また第2のアームは、たとえば左右2本あり、この第2のアーム2本を開先合せ台の所定の位置に連結することによって、開先合せ台の位置合せされた方向に第1および第2の管体の軸線方向を揃えることができる。
【0016】
第1のアームの一端部は、第1の角変位軸線まわりに角変位自在に連結される。したがって開先合せ台を第1のアームの他端部に当接させた状態で変位させることによって、第1のアームを、その一端部を支点として角変位させることができる。これによって第1のアームの他端部と開先合せ台とを、所定の角度を成して容易に連結することができる。
【0017】
第2のアームの一端部は、第2の角変位軸線まわりに角変位自在に連結される。また第2の管体は、第2のクランプ手段を介して第2のアームと連結される。これによって第2の管体は、第2のアームの他端部を開先合せ台に当接された状態で、第2のアームの他端部を支点として角変位することができる。したがって第2の管体は、第1の管体に対して第2の角変位軸線方向以外にずれることが防止され、第2のアームの他端部と開先合せ台とが成す角度を任意の角度に容易に位置決めすることができる。第2のアームの他端部が開先合せ台に、180度から前記所定の角度を減算した角度を成して連結されることで、前述に示すように第2の管体の軸線と第1の管体の軸線とを同一線上に容易に配置することができる。
【0018】
このように各クランプ手段、各アームおよび開先合せ台を、第1および第2の管体の各一端部に設けるだけで管体の位置合せを行うことができるので、管体全体にわたって装置を設ける必要がなく、位置決め装置が大型化することを防止することができる。また管体の上方に装置全体が収容される空間を必要としないので、トンネル内および共同溝などの管体の設置スペースの限られた場所においても、容易に管体同士の位置決めを行うことができる。
【0019】
また本発明は、開先合せ台には、第1および第2のアームの他端部の相対位置を調整するための間隔調整手段が設けられることを特徴とする。
【0020】
本発明に従えば、間隔調節手段は、開先合せ台に連結される第1および第2のアームの他端部の相対位置を調整する。各アームの相対位置を近接させることによって、各アームが連結される第1および第2の管体を近接させることができる。これによって同軸線上に配置される第1の管体と第2の管体との各一端面を突合せて、端面間の隙間を無くして、位置決めを行うことができる。
【0021】
また各アームの相対位置を離反させることによって、第1のアームと第2のアームとの間のスペースを広げることができ、第2のアームを開先合せ台に連結する作業を容易に行うことができる。
【0022】
また本発明は、第1の管体の軸線および第1の角変位軸線を含む仮想平面に沿って変位自在に、および前記仮想平面に交差する方向に変位自在に、開先合せ台を支持する開先合せ台支持手段を含むことを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、開先合せ台支持手段によって、開先合せ台を仮想平面に交差する方向および仮想平面に沿う方向に、変位自在に支持することができる。したがって固定された第1の管体に対して離れた位置に開先合せ台が置かれる場合、開先合せ台支持手段によって、第1の管体に開先合せ台を近接させ、第1の管体との相対位置を調整することができる。これによって第1の管体が開先合せ台から離れた位置に固定される場合においても、開先合せ台支持手段が開先合せ台を支持することによって、第1の管体に連結される第1のアームを、開先合せ台に確実に連結することができる。
【0024】
また本発明は、第2の管体の軸線および第2の角変位軸線を含む仮想平面に沿って変位自在に、第2の管体を支持する管体支持手段を含むことを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、管体支持手段によって、仮想平面に沿う方向に変位自在に第2の管体を支持することができる。これによって第2の管体の搬送および位置合せを容易に行うことができる。具体的には第2のアームの他端部が連結される開先合せ台の連結位置付近に、第2のアームの他端部を配置するように、第2の管体を容易に移動させることができる。
【0026】
また本発明は、第2の管体の他端部付近を、第2の管体の軸線および第2の角変位軸線を含む仮想平面に交差する方向に変位させる管体姿勢調整手段を含むことを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、管体姿勢調整手段によって、仮想平面に交差する方向に変位自在に第2の管体の他端部を支持することができる。したがって第2の管体は、両端部を開先合せ台および管体姿勢調整手段によって、その両端部が支持される。第2の管体の他端部を管体姿勢調整手段が支持することによって、第1の管体の軸線と平行になるように、第2の管体の位置を調整することができる。
【0028】
また本発明は、第1のクランプ手段は、第1の管体の形状を矯正可能であり、第2のクランプ手段は、第2の管体の形状を矯正可能であることを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、第1および第2のクランプ手段は、第1および第2の管体の形状を矯正可能なので、第1および第2の管体の端面を同一形状に矯正することができる。第1および第2の管体の一端面を同一形状に揃えた状態で、その一端面同士を当接させることによって、第1および第2の管体の軸線を同一線上に配置するとともに、管体の半径方向の隙間を無くして当接させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の位置決め装置の一部である開先合せ手段100を示す断面図である。位置決め装置は、第1の管体である既設管21と、第2の管体である新設管22とを同軸に位置決めする装置であって、予め固定される既設管21に対して、新設管22を変位させて位置決めし、新設管22の一端部24は、既設管の一端部23に対して対向した位置に配置される。位置決め装置によって、新設管22は、既設管21と同軸線上に配置され、既設管21の一端面25に新設管22の一端面26とが突き合わされる。
【0031】
位置決め後の、互いに突き合わされた既設管21および新設管22は、たとえば管体内周面から突合せ溶接が行われる。これによって2つの管体21,22は接続される。またたとえば各管体21,22のサイズは、内径600mmであり、日本工業規格によって規定される600Aが用いられる。
【0032】
位置決め装置は、既設管21と新設管22との一端部25,26を当接させるための開先合せ手段100を含む。開先合せ手段100は、既設管21の一端部23に同軸に固定される第1の真円リング27と、第1の真円リング27に角変位自在に連結される一対の第1のアーム28とを有する。また開先合せ手段100は、新設管22の一端部24に同軸に固定される第2の真円リング30と、第2の真円リング30に角変位自在に連結される一対の第2のアーム31とを有する。一対の第1のアーム28は、既設管21の軸線を含む仮想平面に対して、対称に設けられる。また一対の第2のアーム31は、新設管22の軸線を含む仮想平面に対して対称に設けられる。たとえば各管体21,22の軸線に垂直な方向を左右方向とする。
【0033】
また開先合せ装置100は、開先合せ台29を有する。開先合せ台29は、一対の第1のアーム28と連結する一対の第1の連結部材36および一対の第2のアーム31と連結する一対の第2の連結部材39が設けられる。第1の真円リング27は、既設管21をクランプする第1のクランプ手段となり、第2の真円リング30は、新設管22をクランプする第2のクランプ手段となる。また第1のアーム28は、既設管21の軸線L21に垂直な第1の角変位軸線R1に対して角変位可能に形成され、第2のアーム31は、新設管22の軸線L22に垂直な第2の角変位軸線R2に対して角変位可能に形成される。このような第1および第2のアーム28,31は、同一形状に形成される。
【0034】
第1の真円リング27によってクランプされる既設管21は、第1のアーム28を介して開先合せ台29に連結される。同様に第2の真円リング30によって、クランプされる新設管22は、第2のアーム31を介して開先合せ台29に連結される。
【0035】
図2は、開先合せ手段100によって、既設管21と新設管22とが位置決めされた状態を示す断面図である。第2の真円リング30が新設管22をクランプした状態で、新設管22は、第2のアーム31の他端部38を支点として角変位することができる。具体的には、第2のアーム31が開先合せ台29と成す角度である第2の所定の角度θ2を、180度から第1のアーム28が開先合せ台29と成す角度である第1の所定の角度θ1を減算した値と等しくなるように、新設管22が角変位される。
【0036】
各管体21,22が位置決めされた状態で、第1の真円リング27の軸線方向一方27A側の一端面と第2の真円リング30の軸線方向一方30A側の一端面とは対向した位置に配置される。また第1の真円リング27は、その軸線方向他方27B側の他端面に第1のアームホルダ32が設けられる。第1のアーム28は、第1のアームホルダ32を介して、第1の真円リング27に連結される。第1のアーム28は、その一端部34が第1のアームホルダ32に連結され、その他端部35が開先合せ台29の第1の連結部材36に連結される。第1のアーム28は、一端部34および他端部35を支点として、既設管21の軸線L21に垂直な第1の角変位軸線まわりに角変位自在に連結される。
【0037】
同様に第2の真円リング30は、その軸線方向他方30B側の他端面に第2のアームホルダ33が設けられる。第2のアーム31は、第2のアームホルダ33を介して、第2の真円リング30に連結される。第2のアーム31は、その一端部37が第2のアームホルダ33に連結され、その他端部38が開先合せ台29の第2の連結部材39に連結される。第2のアーム31は、一端部37および他端部38を支点として、新設管22の軸線L22に垂直な第2の角変位軸線まわりに角変位自在に連結される。
【0038】
各真円リング27,30は、各管体21,22の一端面25,26付近で各管体21,22を外周側から押圧し、第1および第2の管体21,22の断面形状を矯正する。各真円リング27,30は、真円形状に加工されるリング本体41と、外ねじ部材である複数のボルト40とを含んで構成される。複数のボルト40は、リング本体41の周方向に並んで配置され、リング本体41を半径方向に挿通し、リング本体41に螺着される。各ボルト40は螺進することによって、先端部がリング本体41の内周面からリング本体41内方に突出する。リング本体41は、一体に形成されてもよいし、または複数の円弧状のリング部材が連結されて構成されてもよく、全体形状として、円環状である。
【0039】
リング本体41は、各管体21,22の外周径よりも大きい内周径を有し、各管体21,22に嵌め込まれる。リング本体41が各管体21,22に嵌め込まれた状態で、各ボルト40がリング本体41の内方に向かって同一量だけ突出する。これによってボルト40が各管体21,22を半径方向内方に押圧する。すなわち各管体21,22の外周部において、断面形状が真円に比べて膨らんでいる部分が押圧されて、各管体21,22を真円筒、具体的には、外周面が真円筒となる形状に矯正することができる。このとき各真円リング27,30の軸線L27,L30と各管体21,22の軸線L21,L22とは同軸となる。
【0040】
図3は、開先合せ手段100を図1のs3−s3切断面線から見た断面図である。第1および第2の各アームホルダ32,33は、同様の形状を有する。したがって第1のアームホルダ32について説明し、第2のアームホルダ33の説明および参照符号を省略する。また第1および第2の各アーム28,31は、同様の形状を有する。したがって第1のアーム28について説明し、第2のアーム31の説明および参照符号を省略する。
【0041】
第1のアームホルダ32は、第1の真円リング27の軸線L27を含み、開先合せ台本体60の厚み方向一方側の連結面90に垂直に延びる仮想平面46に対称な、一対のホルダ体45a,45bを有する。各ホルダ体45a,45bは、真円リング27にアームホルダ固定ボルト42によって締結され、第1の真円リング27の軸線方向他方27B側から突出する2つの結合部43と、2つの結合部43間をつなぎ、前記仮想平面46に沿って延びる板状のホルダ本体44とを有する。
【0042】
ホルダ本体44には、円柱形状のホルダ軸体47が設けられる。ホルダ軸体47は、真円リング27の軸線L27と直交し、かつホルダ本体44の厚み方向一方側の面から垂直な方向に、第1の真円リング27の外方に向かって突出する。このホルダ軸体47の軸線が第1の角変位軸線R1となる。このような2つの結合部43、ホルダ本体44およびホルダ本体44に設けられるホルダ軸体47を、各ホルダ体45a,45bが有する。したがって既設管21が開先合せ台29に連結された状態で、2つの結合部43、ホルダ本体44およびホルダ本体44に設けられるホルダ軸体47が、各一対設けられ、第1の真円リング27の軸線L27を含みかつ開先合せ台本体60の厚み方向一方側の連結面90に垂直に延びる仮想平面46に対して対称に配置される。
【0043】
一対の第1のアーム28は、それぞれその一端部34に軸受け48が設けられる。前記各軸受け48は、第1のアームホルダ32の各ホルダ軸体47に嵌め込まれる。これによって各第1のアーム28は、前記仮想平面に対称に並び、第1のアームホルダ32に対して角変位可能に連結される。第1のアーム28の他端部35には、円柱形状のローラ軸体51が形成される。ローラ軸体51は、軸受け48に嵌め込まれるホルダ軸体47と同方向、すなわち第1の角変位軸線方向R1と平行に延びる。ローラ軸体51には、ローラ49が回動可能に取り付けられる。さらにローラ軸体51には、開先合せ台29と連結するための円板98が設けられる。円板98は、ローラ49よりも大きい外径を有し、円板98の中心軸線をローラ軸体51が挿通する。またローラ軸体51には、第1の連結部材36と結合するための結合手段が設けられる。具体的には第1のアーム28は、ローラ軸体51の軸線から屈曲し、ローラ軸体51の軸線と直交して延び、ローラ軸体51の軸線まわりに回動可能な結合ボルト52aが設けられる。
【0044】
また第2のアーム31は、第1のアーム28と同様の構成および形状を有し、たとえば第2のアーム31は、第2のアーム31のローラ軸体51の軸線から屈曲し、ローラ軸体51の軸線と直交して延び、ローラ軸体51の軸線まわりに回動可能な結合ボルト52bが設けられる。また第2のアーム31のローラ軸体51の軸線が第2の角変位軸線R2となる。さらに第2のアーム31のローラ軸体51には、開先合せ台29と連結するための円板98が設けられる。円板98は、ローラ49よりも大きい外径を有し、円板98の中心軸線をローラ軸体51が挿通する。
【0045】
第1および第2のアーム28,31のローラ軸体51に設けられる結合ボルト52a,52bは、第1および第2の連結部材36,39に形成されるU字状孔部に挿通した状態で、ローラ軸体51と反対側の端部にナット99が螺着される。また第1および第2の連結部材36,39は、開先合せ台29に連結されるので、各アーム28,31は、各連結部材36,39を介して、開先合せ台29と連結される。
【0046】
図4は、既設管21と新設管22とが位置決めされた状態の開先合せ手段100を示す平面図である。開先合せ台29は、外形形状が略板状に形成される開先合せ台本体60を有し、開先合せ台本体60の厚み方向一方側の面である連結面90側に、互いに所定の間隔をあけて平行に延びる一対のレール部56,57が2組形成される。ここで開先合せ台本体60の連結面90は、各レール部56,57の伸延方向である第1方向50と平行に延びる一対の縁辺と、レール伸延方向に直交する第2方向77と平行に延びる他の一対の縁辺とを有する略矩形状に形成される。
【0047】
2組の一対のレール部56,57は、第1方向50に並んで配置される。2組のレール部56,57のうちの一方の組のレール部56には、一対の第1のアーム28の各ローラ49がそれぞれ嵌合し、2組のレール部56,57のうちの他方の組のレール部57には、一対の第2のアーム31の各ローラ49がそれぞれ嵌合する。2組の一対のレール部56,57の互いに対向する側の端部には、第1および第2のアーム28,31を連結する第1および第2の連結部材36,39が設けられる。第2の連結部材39は、連結部材間の相対位置が変位可能に、第1方向50にスライドすることができる。
【0048】
図1に示すように、第2の連結部材39および第2の連結部材39側のレール部57が乗載板58に乗載される。また開先合せ台本体60には、第1方向50に延びる一対のスライドレール54が形成される。乗載板58は、各スライドレール54に嵌合するスライドガイド55が設けられ、各スライドレール54に沿ってスライド可能に形成される。
【0049】
開先合せ台29には、第1および第2の連結部材36,39の相対位置を調整するための間隔調整手段が設けられる。間隔調整手段は、たとえば2つの連結部材36,39とを連結するタイロッド53によって構成される。タイロッド53は、外周部にねじ溝が設けられるボルトと前記ボルトに螺着するナットとを有する。タイロッド53に螺着するナットの位置を調整することによって、2つの連結部材36,39の相対位置を調整することができる。
【0050】
図5は、第1のアーム28と開先合せ台29との連結部分を拡大して示す断面図である。第1の連結部材36は、第1の挿通部59と第1の屈曲部61とを有して構成される。第1の挿通部59は、開先合せ台本体60に固定され、開先合せ台本体60の連結面90から外方に向かって突出する。第1の挿通部59は、結合ボルト52aが挿通可能なU字状孔部およびタイロッド53が挿通可能な孔部が形成される。結合ボルト52aが挿通可能なU字状孔部は、U字状に形成され、開先合せ台本体60と反対側の面に開口部を有するスリットが形成される。結合ボルト52aは、開口部側からU字状孔部に入ることによって、容易にU字状孔部に挿通した状態で嵌合される。また第1の挿通部59の開先合せ台本体60側の端部と反対側の端部59aには、第1の挿通部59から屈曲して設けられる第1の屈曲部61が連結される。第1の屈曲部61は、開先合せ台本体60の連結面90に平行な屈曲部当接面64が形成される。
【0051】
また第1のアーム28の他端部35には、ローラ49よりも一端部34寄りに第1の当接部62が形成される。第1の当接部62は、第1のアーム28の軸線L28他端部側35にアーム当接面63が形成される。アーム当接面63は、第1のアーム28の軸線L28とローラ軸体51の軸線とを含む仮想一平面に対して第1の所定の角度θ1を成す。
【0052】
第1のアーム28は、第1のアーム28の一端部34を支点に角変位し、アーム当接面63が第1の屈曲部61の屈曲部当接面64と面接触する。屈曲部当接面64は、開先合せ台本体60の連結面90と平行に形成されるので、第1の屈曲部61の屈曲部当接面64に当接したアーム当接面63は、開先合せ台本体60の連結面90と平行に位置決めされる。
【0053】
したがって角変位する第1のアーム28を屈曲部61に当接させるだけで、開先合せ台本体60の連結面90とアーム当接面63とを平行に保ち、第1のアーム28の軸線L28と開先合せ台本体60とを第1の所定の角度θ1に位置決めすることができる。さらにアーム当接面63と屈曲部当接面64とが当接した状態で、結合ボルト52aは、第1の挿通部59のU字状孔部に挿通し、結合ボルト52aに螺着するナット99が、ローラ軸体51に設けられる円板98に向かって螺進される。これによってナット99と円板98の相対的な距離が縮まり、結合ボルト52a挿通状態において、結合ボルト52aの軸線方向一方側の挿通部59の面に円板98が当接し、結合ボルト52aの軸線方向他方側の挿通部59の面にナット99が当接する。これによって円板98とナット99とが第1の連結部材36を結合ボルト52aの軸線方向両端側から協働して挟持し、第1のアーム28と第1の連結部材36とが連結される。これによってナット99を螺進および螺退することによって第1のアーム28と開先合せ台29とを第1の所定の角度θ1を有して容易に着脱可能に固定することができる。ここで第1の所定の角度θ1は、第2方向77一方側から開先合せ台29に固定される第1のアーム28を見た場合に、開先合せ台29に対して、第1のアーム28が時計回りに成す角度である。たとえば所定の第1の角度θ1は、90度より小さく与えられる。
【0054】
第1のアーム28Aの各ローラ49Aは、開先合せ台29に設けられる一対のレール部56にそれぞれ嵌合する。第1のアーム28Aと開先合せ台29とが相対的に変位移動することによって、第1のアーム28Aのローラ49Aは、回転してレール部56上をスライドし、第1のアーム28Aは、第1のアーム28の一端部34を支点として角変位する。一対の第1のアーム28は、既設管21の軸線に対称に配置されるので開先合せ台29を、既設管21の軸線にずれなくスライドさせることができる。
【0055】
角変位した第1のアーム28は、そのアーム当接面63と第1の屈曲部61の屈曲部当接面64とが当接し、図5に実線で示す位置、すなわち第1のアーム28と開先合せ台29とのなす角が第1の所定の角度θ1になる位置に変位する。このとき第1のアーム28の結合ボルト52aが第1の挿通部59に挿通され、第1のアーム28と開先合せ台本体60とが第1の連結部材36を介して連結される。
【0056】
図6は、第2のアーム31と開先合せ台29との連結部分を拡大して示す断面図である。図5と同様に、第2の連結部材39は、第2の挿通部65と第2の屈曲部66とを有して構成される。第2の挿通部65は、開先合せ台本体60に固定され、開先合せ台本体60の連結面90から外方に向かって突出する。第2の挿通部65は、結合ボルト52bが挿通可能なU字状孔部およびタイロッド53が挿通可能な孔部が形成される。結合ボルト52bが挿通可能なU字状孔部は、U字状に形成され、開先合せ台本体60と反対側の面に開口部を有するスリットが形成される。結合ボルト52bは、開口部側からU字状孔部に入ることによって、容易にU字状孔部に挿通した状態で嵌合される。第2のアーム31の結合ボルト52bは、第1のアーム52aの結合ボルト52aと同様に、ナット99と円板98とによって挿通部65に連結される。このとき結合ボルト52bは、ローラ軸体51の軸線まわりに回転可能に形成されるので、第2のアーム31は、ローラ軸体51を支点として角変位することができる。また第2の挿通部65の開先合せ台本体60側の端部と反対側の端部には、第2の挿通部65から屈曲して設けられる第2の屈曲部66が連結される。第2の屈曲部66は、開先合せ台本体60の連結面90に平行な屈曲部当接面67が形成される。
【0057】
また第2のアーム31の他端部38には、ローラ49よりも一端部37寄りに第2の当接部68が形成される。第2の当接部68は、第2のアーム31の軸線L31他端部38側にアーム当接面69が形成される。アーム当接面69は、第2のアーム31の軸線L31とローラ軸体51の軸線とを含む仮想一平面に対して第2の所定の角度θ2を成す。第2の所定の角度θ2は、180度から第1の所定の角度θ1を減算した値である。
【0058】
第2のアーム31は、その他端部38を支点に角変位し、アーム当接面69が第2の屈曲部66の屈曲部当接面67と面接触する。屈曲部当接面67は、開先合せ台本体60の連結面90と平行に形成されるので、第2の屈曲部66の屈曲部当接面67に当接したアーム当接面69は、開先合せ台本体60の連結面90と平行に位置決めされる。
【0059】
したがって角変位する第2のアーム31を第2の屈曲部66に当接させるだけで、開先合せ台本体60の連結面90とアーム当接面69とを平行に保ち、第2のアーム31の軸線L31と開先合せ台本体60とを第2の所定の角度θ2に位置決めすることができる。さらにアーム当接面69と屈曲部当接面67とが当接した状態で、結合ボルト52bは、第2の挿通部65のU字状孔部に挿通し、結合ボルト52bに螺着するナット99が、ローラ軸体51に設けられる円板98に向かって螺進される。これによってナット99と円板98の相対的な距離が縮まり、結合ボルト52b挿通状態において、結合ボルト52bの軸線方向一方側の挿通部65の面に円板98が当接し、結合ボルト52aの軸線方向他方側の挿通部65の面にナット99が当接する。これによって円板98とナット99とが第2の連結部材39を結合ボルト52bの軸線方向両端側から協働して挟持し、第2のアーム28と第2の連結部材39とが連結される。これによってナット99を螺進および螺退することによって第2のアーム31と開先合せ台29とを第2の所定の角度θ2を有して容易に着脱可能に固定することができる。ここで第2の所定の角度θ2は、第2方向77一方側から開先合せ台29に固定される第2のアーム31を見た場合に、開先合せ台29に対して、第2のアーム31が時計回りに成す角度である。たとえば所定の第2の角度θ2は、90度より大きく与えられる。
【0060】
第2のアーム31Aの各ローラ49Aは、開先合せ台29に設けられる一対のレール部57にそれぞれ嵌合する。第2のアーム31Aは、実線で示す第2のアーム31の位置に移動する。すなわちローラ49Aがレール部57に嵌合した状態で回転し、第2の挿通部65に当接する位置に平行移動し、第2のアーム31の結合ボルト52bが、第2の挿通部65のU字状孔部に挿通する。第2のアーム31は、新設管22の軸線に対称に配置されるので、新設管22を開先合せ台29のレール部57にずれなくスライドさせることができる。
【0061】
次に第2のアーム31が、その他端部38を支点として角変位することによって、想像線で示す第2のアーム31Bの位置に移動する。すなわち第2のアーム31Bは、そのアーム当接面69が、第2の屈曲部66の屈曲部当接面67と当接し、第2のアーム31と開先合せ台29とのなす角が第2の所定の角度θ2になる位置に変位する。
【0062】
また第2の連結部材39と、第2の連結部材側のレール部57とが乗載板58上に乗載される。乗載板58は、スライドレール54に嵌合するスライドガイド55が設けられ、スライドレール54に沿って第1方向50にスライド可能に形成される。したがって第2の連結部材39に連結される第2のアーム31をレール部57に沿って、平行移動することができる。
【0063】
図7は、開先合せ手段100を示す断面図である。開先合せ手段100には、上述の記載の構成のほかに、図1〜図6に図示しないシールリング70が、さらに設けられる。シールリング70は、第1の真円リング27および第2の真円リング30を外周側から塞ぐシールリング本体71と、スライドレール54に嵌合する複数のレールガイド部72と、レールガイド部72ごとに設けられ、レールガイド部72およびシールリング本体71とを連結する複数の支持部73とを有する。各支持部73は、一端部75がシールリング本体71と連結され、他端部76がレールガイド部72と連結される。また各支持部73は、前述の両端部75,76の連結位置で、角変位可能に設けられる。またレールガイド部72がスライドレール54に嵌合した状態で、第1方向50に並ぶレールガイド部72は、第1方向50に延びるタイロッド74によって互いに連結される。各支持部73の一端部75は、その相対位置が一定に保たれる。
【0064】
シールリング70は、レールガイド部72によって、スライドレール54に嵌合し、開先合せ台29のスライドレール54上を平行移動することができる。またタイロッド74によって、各レールガイド部72を互いに近接および離反する方向79に移動させることによって、各支持部73と開先合せ台29とのなす角度を変化させることができる。これによって各支持部73の一端部75に連結されるシールリング本体71を、開先合せ台60の連結面90に対して、垂直方向78に平行移動させることができる。またシールリング70は、突合せ部80に移動し、各管体21,22の外周面および真円リング27,30の外周面とシールリング70との間の内周面との間にできる内部空間を減圧する手段を有し、たとえば内部空間を6.66Paすなわち0.05Torr程度に減圧する。シールリング本体71は、一体に形成されてもよいし、または複数の円弧状のシールリング部材が連結されて構成されてもよく、全体形状として、略円環状である。
【0065】
上述の記載の本実施の形態の開先合せ手段100の構成に従えば、同一形状に形成される第1および第2のアーム28,31の各ローラ49は、それぞれ開先合せ台29に形成される一対のレール部56,57に嵌合される。すなわち第1のアームと第2のアームとが対向した位置に配置される。これによって第1および第2のアーム28,29に間接的に連結される既設管21および新設管22は、レール部56,57が延びる方向である第1の方向50と直交する第2の方向77に、互いにずれなく揃った状態で配置される。
【0066】
さらに開先合せ台29は、第1のアーム28の他端部35と第1の所定の角度θ1を成して連結される。また開先合せ台29は、第2のアーム31の他端部38と第2の所定の角度θ2を成して連結される。第2の所定の角度θ2は、180度から第1の所定の角度θ1を減算した角度を成して連結される。これによって第1および第2のアーム28,31に間接的に連結される既設管21および新設管22は、高さ方向すなわち、開先合せ台本体60の連結面90から垂直に延びる方向の距離を等しく配置することができる。
【0067】
したがって開先合せ手段100の各アーム28,31によって、クランプされる既設管21および新設管22を開先合せ台29に連結することによって、既設管21と新設管22との各軸線L21,L22を第2方向77および高さ方向にずれなく、同一線上に位置決めすることができる。これによって新設管22がずれることを防止して、管体同士の位置決めを容易に、短時間かつ確実に行うことができる。
【0068】
さらに開先合せ手段100は、既設管21と新設管22との各軸線L21,L22とを同一線上に配置した状態で、タイロッド53によって、各連結部材36,39の相対位置を近接させることによって、既設管21と新設管22との一端面25,26同士を突合せた位置に位置決めすることができる。
【0069】
またこのように各真円リング27,30、各アーム28,31および開先合せ台29を、既設管21および新設管22の各一端部23,24に設けるだけで管体の位置合せを行うことができる。したがって管体全体にわたって装置を設ける必要がなく、位置決め装置が大型化することを防止することができる。したがってトンネル内および共同溝などの管体の設置スペースの限られた場所においても、容易に管体同士の位置決めを行うことができる。
【0070】
また各アームは、アーム当接面63,69が各アームの軸線L28,L31に対して、第1および第2の所定の角度θ1,θ2を成して形成される。これによって開先合せ台29の連結面90と平行に形成される屈曲部当接面64,67に当接するだけで、開先合せ台29と各アーム28,31とを所定の角度に容易になすことができる。また各アーム28,31は、各連結部材36,39と面接触するので、各管体21,22の重量が大きくなっても、各アーム28,31が破壊することを防ぐことができる。
【0071】
また第1および第2の真円リング27,30は、既設管21、新設管22の外周形状を真円形状に矯正することができる。また矯正部分の各管体21,22の軸線L21,L22を各真円リング27,30の軸線L27,L30と同一にすることができる。各真円リング27,30によって、各管体21,22を矯正し、各管体21,22の各一端面25,26を突合せたとき、各管体21,22は、外周形状が同一形状に形成されるので、半径方向に隙間が形成することを防止することができる。また真円リング27,28を取り付けた状態で、各管体の端面の開先加工が行われることによって、真円リング27,30の軸線L27,L30と垂直な仮想平面状に各管体の一端面を形成することができる。同一線上に配置して突合せた状態で、各管体21,22の一端面25,26同士を全周にわたって当接させることができ、周方向にわたって、隙間がない突合せ部80を形成することができる。
【0072】
図8は、位置決め装置20を示す断面図であり、図9は、位置決め装置20を示す平面図である。位置決め装置20は、開先合せ手段100と、支持台である2つのハンドパレット200a、200bと、管体支持手段であるフローティング台300と、管体姿勢調整手段である上下台400とを含んで構成される。開先合せ手段100は、前述のように、第1および第2の真円リング27,30によって各管体21,22の一端部23,24を矯正し、各管体21,22を同一軸線上に導く。
【0073】
第1のハンドパレット200aは、開先合せ台29を支持し、既設管21が設けられる位置に開先合せ台29を移動させることができる。具体的には、既設管21の軸線L21および第1の角変位軸線を含む仮想平面すなわち連結面90に平行な面に沿って変位自在に、および前記仮想平面に交差する方向に変位自在に移動可能であることが好ましい。さらに具体的には、第1のハンドパレット200aは、既設管21の軸線L21が延びる方向である縦方向85と、上下方向87および縦方向85の両方に直交する方向である横方向86とに移動可能であることが好ましい。
【0074】
また第1のハンドパレット200aと同様の構成である第2のハンドパレット200bが、上下台400を支持し、新設管22が設けられる位置に上下台400を移動させることができる。さらに第1のハンドパレット200aは、第1のアーム28の他端部35と第2のアーム31の他端部38とを結ぶ方向が既設管21の軸線L21に平行になるように、開先合せ台29を移動させることができることが好ましい。
【0075】
フローティング台300は、新設管22の長手方向中央部で新設管22を支持し、新設管22を新設管22の軸線L22および第2の角変位軸線R2を含む仮想平面に沿って変位自在に移動させることができる。すなわちフローティング台300は、縦方向85および横方向86に新設管22を移動させることができる。また上下台400は、新設管22の軸線L22および第2の角変位軸線R2を含む仮想平面に沿って変位自在に移動させることができる。すなわち上下台400は、上下方向87に新設管22を移動させることができる。
【0076】
図10は、開先合せ台29を第1のハンドパレット200aが支持している状態を示し、図11は、第1のハンドパレット200aが既設管21に近接し、開先合せ台29と第1のアーム28とを連結した状態を示し、図8のs11−s11切断面線から見た断面図である。図10および図11は、シールリング70を省略して示す。図10および図11に示すように、開先合せ台29は、既設管21から離れた位置から、第1のハンドパレット200aに支持された状態で、既設管21に近接する。第1のハンドパレット200aは、縦方向85および横方向86の少なくとも一方、および上下方向87に開先合せ台29が支持される積載部201を変位することによって、開先合せ台29の第1の連結部材36と既設管21に取り付けられた第1のアーム28の他端部35とを連結する位置に容易に配置することができる。
【0077】
図12は、図8のs15−s15切断面線から見てフローティング台300を示す断面図である。フローティング台300は、新設管22を収容する収容部301と、収容部301を浮上させる浮上手段302と、浮上手段302の下方に配置され、浮上手段のベースとなる浮上台303とを含んで構成される。収容部301は、新設管22を下方から支持する。収容部301は、新設管22を安定に保持するためのつめ部304が両側部に形成される。各つめ部304は、新設管22の外周面と当接する。新設管22の外周面に各つめ部部304が当接することによって、新設管22が収容部301から転落することを防止する。
【0078】
収容部301の下方には、浮上手段302が設けられる。浮上手段302によって収容部301および収容部301に収容される新設管22を浮上させることができる。また浮上手段302によって浮上する高さは、10〜15mmとわずかな量である。このために浮上手段302の下方に浮上台303が設けられ、浮上する新設管22の軸線L22の高さを調整する。
【0079】
図13は、浮上手段302の一例を示す平面図であり、図14は、エアーキャスター305を示す拡大図である。浮上手段302は、コンプレッサー308からホース307を介して空気を、流体排出部であるエアーキャスター305に送り込み、エアーキャスター305から下方に向けて空気を排出し、エアーキャスター305を浮上させる。このような複数(本発明の実施の形態では、4つ)のエアーキャスター305を収納部301に固定することによって、エアーキャスター305の浮上によって、収納部301を浮上させることができる。このようにエアーキャスター305を用いることによって、エアーキャスター305と浮上台303との間に空気膜を作り、移動時に発生する摩擦抵抗をわずかにすることができる。また複数のエアーキャスタ−305を用いる場合、ホース307からエアーキャスター305に供給される空気の流量を調整する流量調整バルブ306がエアーキャスター305毎に設けられる。
【0080】
図15は、図8のs18−s18切断面線から見て上下台400を示す断面図である。上下台400は、第2のハンドパレット200bに支持される。上下台400は、新設管22の他端部81を支持する。第2のハンドパレット200bの上下台400を支持する積載部201が上下に昇降することによって、上下台400は、新設管22の高さを調整することができる。各ハンドパレット200a,200bは、独立して個別に動作するので、既設管21の軸線L21と同一線上に、新設管22の軸線L22を容易に配置することができる。また上下台400は、新設管22を下方から円筒状の回転体401に当接させることによって、新設管22を支持する。回転体401は、新設管22を支持した状態で、新設管22の軸線L22に対して直交する方向に延び、回転体401の外周面と、新設管22の外周面とが当接する。回転体401は、回転体401の軸線まわりに回転する。これによって新設管22は、新設管22の軸線L22方向に容易にスライドすることができる。特に回転体401は、その外周面にウレタンゴムをライニングしたものが用いられる。
【0081】
以上の記載の本実施の形態の位置決め装置20に従えば、第1のハンドパレット200aによって、開先合せ台29を上下方向87に移動することができる。したがって既設管21が高所にある場合でも、開先合せ台29を第1のハンドパレット200aによって所定の高さまで上昇させることによって、既設管21に間接的に連結される第1のアーム28を、開先合せ台29に確実に連結することができる。また第1のハンドパレット200aは、縦方向および横方向の少なくともいずれか一方に移動することができる。したがって第1のハンドパレット200aに開先合せ台29を乗載した状態で、開先合せ台29を、第1のアーム28のローラ49位置に、移動させることができる。これによって、第1のアーム28のローラ49とレール部56の嵌合を容易に行うことができる。
【0082】
同様に第2のハンドパレット200bが、上下台400を乗載することによって、上下台400を上下方向87、縦方向85および横方向86に容易に変位させることができる。
【0083】
またフローティング台300は、新設管22を浮上させることができるので、作業者は、大きな力を作用させることなく、専用の操作者でなくとも、容易に新設管22を移動させ位置決めすることができる。これによって収容する新設管22に連結される第2のアーム31のローラ49を、開先合せ台29のレール部57に容易に導き、ローラ49とレール部57とを嵌合することができる。
【0084】
また新設管22を開先合せ台29および上下台400の2つによって、新設管22の両端部24,81を支えることができる。新設管22の他端部81を支える上下台400が上下方向87に変位可能であるので、新設管22の軸線L22を、既設管21の軸線L21に同一線上に確実に配置することができる。
【0085】
図16は、位置決め装置20によって、既設管21と新設管22との位置決め動作の手順を示す断面図である。図16(1)は、既設管21に対して、開先合せ手段100を設置した状態を示し、図16(2)は、既設管21と開先合せ台29とを連結し、フローティング台300および上下台400を設置した状態を示し、図16(3)は、フローティング台300に新設管22を収容し、フローティング状態で開先合せ手段100と新設管22とを連結した状態を示し、図16(4)は、既設管21と新設管22との一端部が突き合わされ開先が形成された状態を示す。
【0086】
図17は、既設管21と新設管22との位置決め動作の手順を示すフローチャートである。まずステップs0で、既設管21および新設管22が配置される設備空間が形成されるとともに、予め既設管21が、所定の位置に固定される。設備空間は、トンネルまたは共同溝などの狭い空間であってもトンネルおよび共同溝以外の普通の現場であってもよい。また新設管22が準備される。既設管21および新設管22の各一端部23,24には、各一端部23,24の形状を矯正する第1および第2の真円リング27,30が固定される。このような位置決め動作の準備が完了するとステップs1に進む。
【0087】
ステップs1では、既設管21に近接して開先合せ台29が配置される。作業者が、開先合せ台29が積載されたハンドパレット200aを縦方向85および横方向86に移動させることによって、ハンドパレット200aに積載された開先合せ台29を既設管21の一端部23下方側に移動させ、移動が完了するとステップs2に進む。
【0088】
ステップs2では、図16(1)に示すように、第1の真円リング27には、一対のホルダ体45a,45bが結合され、ホルダ体45a,45bには、一対の第1のアーム28の一端部34が連結される。このように既設管21をクランプした第1の真円リング27に、ホルダ体45a,45bを介して、第1のアーム28が連結されると、ステップs3に進む。
【0089】
ステップs3では、図16(2)に示すように、第1のアーム28の一端部34を支点として、第1のアーム28が角変位される。第1のアーム28が角変位されることによって、一対の第1のアーム28の各ローラ49が、開先合せ台29の各レール部56に嵌合される。作業者は、ローラ49がレール部56に嵌合された状態で、ハンドパレット200a上の開先合せ台29を上下方向87および縦方向85に移動して微調整し、図5に示す第1のアーム28のアーム当接面63と連結部材36の屈曲部当接面64とを面接触させる。次に第1のアーム28の結合ボルト52aを第1の連結部材36の挿通部59に挿通し、結合ボルト52aに螺着されるナット99を円板側に螺進させることによってナット99と円板98とが協働して開先合せ台29に第1のアーム28を連結する。このとき第1のアーム28と開先合せ台29とがなす角度を第1の所定の角度θ1にして互いに連結し、ステップs4に進む。
【0090】
ステップs4では、作業者が、新設管22が配置されるであろう空間の下方の面にフローティング台300と上下台400とを配置する。フローティング台300は、新設管22の軸線方向両端部のほぼ中間となる位置の下方に配置される。上下台400は、新設管22の軸線方向の他端部となる位置の下方に配置される。このように、フローティング台300および上下台400が配置されると、ステップs5に進む。
【0091】
ステップs5では、作業者が、開先合せ手段100に設けられるシールリング70をスライドレール54に沿って、既設管21の他端部に向かって平行移動させる。シールリング70が既設管21の突合せ部80となる部分よりも既設管21の他端部寄りに移動されると、ステップs6に進む。
【0092】
ステップs6では、図16(3)に示すように、作業者が、第2の真円リング30、ホルダ体45a,45bおよび第2のアーム31が取り付けられた状態の新設管22を、開先合せ台29、フローティング台300および上下台400上に配置させる。新設管22は、その一端部24を開先合せ台29上に配置し、軸線方向のほぼ中間部をフローティング台300上に配置し、他端部を上下台400上に配置される。新設管22は、フローティング台300の2つのつめ部304によって、新設管22が横方向86へ変位することが規制される。このように新設管22の配置が完了するとステップs7に進む。
【0093】
ステップs7では、フローティング台300のエアーキャスター305によって、新設管22を浮上させ、新設管22を移動させる。具体的には、作業者が、第2のアーム31のローラ49をレール部57に嵌合させるように、新設管22を水平に縦方向85および横方向86に移動させる。次に新設管22を移動させ、図6に示すように、第2のアーム31の結合ボルト52bを第2の連結部材の挿通部65のU字状孔部に挿通させ、結合ボルト52bに螺着されるナット99と円板98とが協働して開先合せ台29に第2のアーム31を連結させる。このように開先合せ台29と第2のアーム31との連結が完了するとステップs8に進む。
【0094】
ステップs8では、作業者が、フローティング台300を下降させ、新設管22を下降させる。すなわち新設管22および第2のアーム31は、第2のアームの他端部38を支点として角変位する。新設管22は、その他端部81が上下台400の回転体401に当接するまで下降すると、ステップs9に進む。
【0095】
ステップs9では、図6に示すように、作業者が、第2のアーム31の結合ボルト52bと第2の連結部材39の挿通部65とを連結した後、第2のアーム31のアーム当接面69と第2の連結部材39の屈曲部当接面67とを面接触させるように上下台400を上下に移動させ、第2のアーム31と開先合せ台29とがなす角度を、第2の所定の角度θ2に位置決めする。またステップs9では、タイロッド53によって、第1の連結部材36と第2の連結部材39との相対的な距離を調整することで、第1の連結部材36に連結される第1のアーム28の他端部35と、第2の連結部材39に連結される第2のアーム31の他端部38との相対位置を調整する。作業者は、第2のアーム31に結合される新設管22を、既設管21に近づけ、既設管21に突合せ、開先ギャップを減少させるように調整し、ステップs10に進む。ステップs10では、図16(4)に示すように新設管21と既設管22との位置決め作業が終了する。
【0096】
通常は、位置決め作業が終了し、突合せ部80を形成した後、その突合せ部80の外周を全周にわたって覆う位置にシールリング70が移動する。また電子ビーム溶接装置が、突合せ部80の内周側に移動する。突合せ部80に達したシールリング70は、各管体21,22の外周面とシールリング70との間に形成される外周空間および各管体21,22の内周面と、電子ビーム溶接装置との間に形成される内周空間を、たとえば6.66Paすなわち0.05Torr程度に減圧する作業が行われる。次に電子ビーム溶接装置が突合せ部80の内側から突合せ部80に30kV〜200kVの電子ビームを全周にわたって照射し、突合せ溶接継ぎ手を形成して、既設管21に新設管22を接続する作業が行われる。
【0097】
以上のような管体の位置決めの手順に従えば、各ハンドパレット200a,200bおよびフローティング台300などによって、専門の操作者を必要とせずに、新設管22を移動させることができる。各ハンドパレット200a,200bおよびフローティング台300は、新設管22の重量が大きくなっても、新設管22をわずかな力で移動させることができ、容易に搬送することができる。さらに新設管22を吊下せずに、新設管22を位置決め装置100に乗載した状態で、位置決めするので、新設管22を吊下するためのクレーンを設ける必要がなく、装置が大型化することを防止することができる。これによってトンネルまたは共同溝などの限られた空間内でも、位置決め装置100を配置することができ、位置決め装置100によって、既設管21と新設管22とを位置決めすることができる。
【0098】
また新設管22または既設管21の外周を覆う各真円リング27,30およびシールリング70は、周方向に分割可能に形成されてもよい。各管体21,22の接続後に各真円リング27,30およびシールリング70を分割することによって、各管体21,22から容易に取り外すことができ、位置決め作業に費やす時間を短縮することができる。
【0099】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、第2の管体は、第2のアームが開先合せ台に連結されることによって、第2の角変位軸線まわりに変位し、その他の方向への変位が規制される。第2の管体は、このように変位方向が規制された状態で、第2のアームの他端部を支点として角変位することによって、第1の管体の軸線と同一線上に位置決めされる。
【0100】
これによって第1および第2の管体の端面を、単に突合せて管体同士の位置決めを行う場合に比べて、第2の管体がずれることを防止し、短時間かつ確実に管体の位置決めを行うことができる。またクレーンのような駆動装置を用いる必要がないので、クレーンなどの駆動装置を操作する専用の操作者でなくとも、管体同士の位置決めを容易に行うことができる。
【0101】
また各アームおよび各クランプ手段は、第1および第2の管体の一端部に設けられる。したがって位置決め装置を管体全体にわたって設ける必要がなく、位置決め装置が大型化することを防止することができる。これによってトンネル内および共同溝などの管体の設置スペースの限られた場所においても、本発明の管体の位置決め装置を用いることができ、容易に管体同士の位置決めを行うことができ、位置決め作業に費やす時間を低減することができる。
【0102】
また請求項2記載の本発明によれば、間隔調整手段によって、同軸線上に配置される第1および第2の管体の各端面間の隙間を無くして、管体同士を突合せることができる。これによって管体の位置決めをより確実に行い、突合せ溶接などの位置合せ後の処理を良好に行うことができる。
【0103】
また請求項3記載の本発明によれば、開先合せ台支持手段が、開先合せ台を支持し、開先合せ台と第1の管体との距離を調整することができるので、第1の管体が配置される位置と開先合せ台が配置される位置とが離れている場合でも、開先合せ台を第1の管体に近接させることができる。これによって第1のアームの他端部と開先合せ台とを、所定の角度を成した状態で確実に連結することができる。
【0104】
また請求項4記載の本発明によれば、管体支持手段によって、第2の管体の搬送および位置合せを容易に行うことができ、第2のアームの他端部が連結される開先合せ台の連結位置付近に、第2のアームの他端部を配置するように、第2の管体を容易に移動することができる。管体支持手段は、たとえば第2の管体を浮上させる空気浮上式搬送機器であって、わずかな力で管体を搬送することができ、既設管の搬送作業を極めて容易に行うことができる。
【0105】
また請求項5記載の本発明によれば、管体姿勢調整手段が第2の管体の他端部の位置を調整することによって、第2の管体の軸線が第1の管体の軸線と平行になるように、第2の管体の位置を調整することができる。第1および第2の管体の軸線を平行に配置することによって、より正確に管体同士の位置決めを行うことができる。特に複数の管体を連続して連結する場合、連結される管体の軸線を一直線に配置することができる。
【0106】
また請求項6記載の本発明によれば、第1および第2の管体の一端面を同一形状に揃えた状態で、その一端面同士を当接させることができる。これによって当接された管体全体は、管体の半径方向の隙間が無く形成される。これによって管体の位置決めをより確実に行い、管体同士の突合せ溶接などの位置決め後の処理を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の位置決め装置の一部の構成を示す断面図である。
【図2】開先合せ手段100によって、既設管21と新設管22とが位置決めされた状態を示す断面図である。
【図3】開先合せ手段100を図1のs3−s3切断面線から見た断面図である。
【図4】既設管21と新設管22とが位置決めされた状態の開先合せ手段100を示す平面図である。
【図5】第1のアーム28と開先合せ台29との連結部分を拡大して示す断面図である。
【図6】第2のアーム31と開先合せ台29との連結部分を拡大して示す断面図である。
【図7】開先合せ手段100を示す断面図である。
【図8】位置決め装置20を示す断面図である。
【図9】位置決め装置20を示す平面図である。
【図10】開先合せ台29を第1のハンドパレット200aが支持している状態を示す断面図である。
【図11】図8のs11−s11切断面線から見た断面図である。
【図12】図8のs15−s15切断面線から見てフローティング台300を示す断面図である。
【図13】浮上手段302の一部を示す平面図である。
【図14】エアーキャスター305を示す拡大図である。
【図15】図8のs18−s18切断面線から見て上下台400を示す断面図である。
【図16】既設管21と新設管22との位置決め動作の手順を示す断面図である。
【図17】既設管21と新設管22との位置決め動作の手順を示すフローチャートである。
【図18】従来の技術を説明するための各管体1,2を突合せた状態を側方から見た側面図である。
【図19】図18のセクションXを拡大して示す断面図である。
【図20】従来の技術の位置決め装置10を示す断面図である。
【符号の説明】
20 位置決め装置
21 既設管
22 新設管
27 第1の真円リング
28 第1のアーム
29 開先合せ台
30 第2の真円リング
31 第2のアーム
32 第1のアームホルダ
33 第2のアームホルダ
34 第1のアームの一端部
35 第1のアームの他端部
37 第2のアームの一端部
38 第2のアームの他端部
53 タイロッド
100 開先合せ手段
200a,200b ハンドパレット
300 フローティング台
400 上下台
θ1 第1の所定の角度
θ2 第2の所定の角度[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a tubular body positioning device that abuts the end face of the second tubular body with the end face of the first tubular body to be fixed, and positions the axes of the first and second tubular bodies on the same line. In particular, the present invention relates to a positioning apparatus for two pipe bodies in which butt welding is performed.
[0002]
[Prior art]
FIG. 18 is a side view of a state in which the
[0003]
The
[0004]
The groove accuracy is determined by the root gap G1 and the misalignment amount G2. The root gap G1 is the distance between the
[0005]
As for welding for connecting two pipes, for example, MAG (Metal Active Gas) welding, MIG (Metal Inert Gas) welding, TIG (Tungsten Inert Gas) welding, and the like are well known facts. In addition, in order to improve the workability of welding, high energy density welding such as electron beam welding and laser beam welding with a high welding speed is used.
[0006]
In such high energy welding, for example, in electron beam welding, welding is performed by irradiating the
[0007]
FIG. 20 is a cross-sectional view showing a
[0008]
The
[0009]
The
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
A
[0011]
Furthermore, since a space for disposing the
[0012]
The
[0013]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a tubular body positioning apparatus that can easily position tubular bodies coaxially in a narrow space with high accuracy and in a short time.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a tube positioning apparatus for arranging a second tube coaxially with respect to a fixed first tube,
First clamping means fixed coaxially to one end of the first tubular body;
A first arm connected to the first clamping means at one end so as to be angularly displaceable about a first angular displacement axis perpendicular to the axial direction of the first tubular body;
Second clamping means fixed coaxially to one end of the second tubular body;
Formed with the same dimensions as the first arm, A second arm connected to the second clamping means at one end so as to be angularly displaceable about a second angular displacement axis perpendicular to the axial direction of the second tubular body;
The other end of the first arm is connected at a predetermined angle, and the other end of the second arm is at a position facing the first arm from 180 degrees to the predetermined angle. A tubular body positioning device including a groove alignment base connected at a subtracted angle.
[0015]
According to the present invention, there are, for example, two left and right first arms, and the first arms are opened in the axial direction of the first tubular body by connecting the two first arms to a predetermined position of the groove alignment table. It is possible to adjust the tipping table. The second arm has, for example, two left and right arms. By connecting the two second arms to a predetermined position of the groove aligning table, the first and second arms are aligned in the aligned direction of the groove aligning table. The axial direction of the two tubular bodies can be aligned.
[0016]
One end of the first arm is coupled to be freely angularly displaceable about the first angular displacement axis. Therefore, the first arm can be angularly displaced with its one end as a fulcrum by displacing the groove aligning table in contact with the other end of the first arm. As a result, the other end of the first arm and the groove alignment base can be easily connected at a predetermined angle.
[0017]
One end of the second arm is coupled to be freely angularly displaceable about the second angular displacement axis. The second tubular body is connected to the second arm via the second clamping means. As a result, the second tubular body can be angularly displaced with the other end of the second arm as a fulcrum while the other end of the second arm is in contact with the groove aligning table. Therefore, the second tube body is prevented from being displaced with respect to the first tube body in directions other than the second angular displacement axis direction, and an angle formed by the other end portion of the second arm and the groove alignment base is arbitrarily set. Can be easily positioned at an angle of. The other end of the second arm is connected to the groove aligning table at an angle obtained by subtracting the predetermined angle from 180 degrees, so that the axis of the second tube and the second axis are connected as described above. The axis of one tube body can be easily arranged on the same line.
[0018]
In this way, the tube body can be aligned only by providing each clamp means, each arm, and the groove aligning base at each one end of the first and second tube bodies. There is no need to provide it, and the positioning device can be prevented from becoming large. In addition, since the space for accommodating the entire apparatus is not required above the tubular body, the tubular bodies can be easily positioned even in places where the installation space of the tubular body is limited, such as in tunnels and joint grooves. it can.
[0019]
According to the present invention, the groove alignment table is provided with a distance adjusting means for adjusting the relative positions of the other end portions of the first and second arms.
[0020]
According to the present invention, the interval adjusting means adjusts the relative position of the other end portions of the first and second arms connected to the groove alignment table. By bringing the relative positions of the arms close to each other, the first and second tubular bodies to which the arms are connected can be brought close to each other. As a result, each end face of the first tubular body and the second tubular body disposed on the coaxial line can be abutted to each other, and positioning can be performed without a gap between the end faces.
[0021]
Further, by separating the relative positions of the arms, the space between the first arm and the second arm can be expanded, and the operation of connecting the second arm to the groove aligning table can be easily performed. Can do.
[0022]
Further, the present invention supports the groove aligning table so as to be displaceable along a virtual plane including the axis of the first tubular body and the first angular displacement axis, and to be displaceable in a direction intersecting the virtual plane. It includes a groove alignment table support means.
[0023]
According to the present invention, the groove alignment table support means can support the groove alignment table so as to be displaceable in a direction intersecting the virtual plane and a direction along the virtual plane. Therefore, when the groove aligning base is placed at a position distant from the fixed first tube body, the groove aligning base support means brings the groove aligning base close to the first tube body, The relative position with the tube can be adjusted. Thus, even when the first tube body is fixed at a position away from the groove aligning table, the groove aligning table supporting means supports the groove aligning table and is connected to the first tube body. The first arm can be reliably connected to the groove alignment table.
[0024]
Further, the present invention is characterized by including a tube support means for supporting the second tube so as to be displaceable along a virtual plane including the axis of the second tube and the second angular displacement axis.
[0025]
According to the present invention, the second tubular body can be supported by the tubular body supporting means so as to be displaceable in the direction along the virtual plane. As a result, the second tube can be easily conveyed and aligned. Specifically, the second tube body is easily moved so that the other end portion of the second arm is arranged near the connection position of the groove alignment table to which the other end portion of the second arm is connected. be able to.
[0026]
The present invention also includes a tube posture adjusting means for displacing the vicinity of the other end of the second tube in a direction intersecting with a virtual plane including the axis of the second tube and the second angular displacement axis. It is characterized by.
[0027]
According to the present invention, the other end portion of the second tubular body can be supported by the tubular body posture adjusting means so as to be displaceable in a direction intersecting the virtual plane. Therefore, both ends of the second tubular body are supported by the groove alignment table and the tubular body posture adjusting means. By supporting the other end portion of the second tubular body by the tubular body posture adjusting means, the position of the second tubular body can be adjusted so as to be parallel to the axis of the first tubular body.
[0028]
Further, the present invention is characterized in that the first clamping means can correct the shape of the first tubular body, and the second clamping means can correct the shape of the second tubular body.
[0029]
According to the present invention, since the first and second clamping means can correct the shapes of the first and second tubular bodies, the end surfaces of the first and second tubular bodies can be corrected to the same shape. . With the end faces of the first and second tubular bodies aligned in the same shape, the end faces of the first and second tubular bodies are placed on the same line by bringing the end faces into contact with each other. It is possible to make contact without eliminating the gap in the radial direction of the body.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a groove aligning means 100 which is a part of a positioning device according to an embodiment of the present invention. The positioning device is a device that coaxially positions the existing
[0031]
After positioning, the existing
[0032]
The positioning device includes a groove aligning means 100 for bringing the one
[0033]
The
[0034]
The existing
[0035]
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state in which the existing
[0036]
In a state where the
[0037]
Similarly, the second
[0038]
Each
[0039]
The ring
[0040]
FIG. 3 is a cross-sectional view of the groove aligning means 100 as seen from the s3-s3 cutting plane line of FIG. The first and
[0041]
The
[0042]
The holder
[0043]
Each of the pair of
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
FIG. 4 is a plan view showing the groove aligning means 100 in a state where the existing
[0047]
The two pairs of
[0048]
As shown in FIG. 1, the second connecting
[0049]
The groove alignment table 29 is provided with a distance adjusting means for adjusting the relative positions of the first and second connecting
[0050]
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view showing a connecting portion between the
[0051]
A first abutting
[0052]
The
[0053]
Therefore, by merely bringing the
[0054]
Each
[0055]
The angularly displaced
[0056]
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view showing a connecting portion between the
[0057]
A second abutting
[0058]
The
[0059]
Accordingly, by simply bringing the
[0060]
Each
[0061]
Next, the
[0062]
The second connecting
[0063]
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the
[0064]
The
[0065]
According to the configuration of the groove aligning means 100 of the present embodiment described above, the
[0066]
Further, the groove alignment table 29 is connected to the
[0067]
Therefore, by connecting the existing
[0068]
Further, the groove aligning means 100 makes the relative positions of the connecting
[0069]
Further, just by providing each of the round rings 27 and 30, the
[0070]
Each arm is formed such that the arm contact surfaces 63 and 69 form first and second predetermined angles θ1 and θ2 with respect to the axis lines L28 and L31 of each arm. As a result, the groove alignment table 29 and the
[0071]
Moreover, the 1st and 2nd perfect circle rings 27 and 30 can correct the outer periphery shape of the existing
[0072]
FIG. 8 is a cross-sectional view showing the
[0073]
The
[0074]
Moreover, the
[0075]
The floating
[0076]
FIG. 10 shows a state in which the
[0077]
FIG. 12 is a cross-sectional view showing the floating table 300 when viewed from the section line s15-s15 in FIG. The floating table 300 includes a
[0078]
A
[0079]
FIG. 13 is a plan view showing an example of the floating means 302, and FIG. 14 is an enlarged view showing the
[0080]
FIG. 15 is a cross-sectional view showing the upper and
[0081]
According to the
[0082]
Similarly, the
[0083]
Further, since the floating
[0084]
Further, the both ends 24 and 81 of the
[0085]
FIG. 16 is a cross-sectional view showing the procedure of the positioning operation between the existing
[0086]
FIG. 17 is a flowchart showing the procedure of the positioning operation between the existing
[0087]
In step s1, a
[0088]
In step s2, as shown in FIG. 16A, a pair of
[0089]
In step s3, as shown in FIG. 16 (2), the
[0090]
In step s4, the worker arranges the floating
[0091]
In step s <b> 5, the operator translates the
[0092]
In step s6, as shown in FIG. 16 (3), the operator opens the
[0093]
In step s7, the
[0094]
In step s8, the operator lowers the floating table 300 and lowers the
[0095]
In step s9, as shown in FIG. 6, after the operator connects the
[0096]
Normally, after the positioning operation is completed and the
[0097]
According to the tube positioning procedure as described above, the
[0098]
Further, each of the perfect circle rings 27 and 30 and the
[0099]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the second tubular body is displaced around the second angular displacement axis by connecting the second arm to the groove aligning base, and in the other direction. Displacement is regulated. The second tubular body is positioned on the same line as the axis of the first tubular body by angular displacement with the other end of the second arm as a fulcrum in a state in which the displacement direction is regulated in this way. .
[0100]
This prevents the second tubular body from shifting compared to the case where the end surfaces of the first and second tubular bodies are simply abutted to position the tubular bodies, and the positioning of the tubular body is ensured in a short time and reliably. It can be performed. In addition, since it is not necessary to use a driving device such as a crane, positioning of the tubes can be easily performed without using a dedicated operator who operates the driving device such as a crane.
[0101]
Each arm and each clamping means are provided at one end of the first and second tubular bodies. Therefore, there is no need to provide a positioning device over the entire tube, and the positioning device can be prevented from becoming large. As a result, the tubular body positioning device of the present invention can be used even in places where the installation space for tubular bodies such as tunnels and joint grooves is limited, and the tubular bodies can be easily positioned and positioned. The time spent for work can be reduced.
[0102]
According to the second aspect of the present invention, the pipes can be brought into contact with each other by eliminating the gap between the end faces of the first and second pipes arranged on the coaxial line by the distance adjusting means. . As a result, the tube body can be positioned more reliably, and processing after alignment such as butt welding can be performed satisfactorily.
[0103]
According to the third aspect of the present invention, the groove aligning base support means supports the groove aligning base and can adjust the distance between the groove aligning base and the first tubular body. Even when the position where the one tube body is disposed and the position where the groove alignment table is disposed are separated from each other, the groove alignment table can be brought close to the first tube body. As a result, the other end of the first arm and the groove aligning table can be reliably connected in a state of forming a predetermined angle.
[0104]
According to the fourth aspect of the present invention, the tube support means can easily carry and align the second tube, and the groove to which the other end of the second arm is connected. The second tubular body can be easily moved so that the other end portion of the second arm is arranged near the connection position of the mating table. The tube support means is, for example, an air levitation transfer device that floats the second tube, can transfer the tube with a slight force, and can carry out the transfer operation of the existing tube very easily. .
[0105]
According to the fifth aspect of the present invention, the tube body posture adjusting means adjusts the position of the other end of the second tube body so that the axis of the second tube is the axis of the first tube. The position of the second tubular body can be adjusted so as to be parallel to each other. By arranging the axes of the first and second tubular bodies in parallel, the tubular bodies can be positioned more accurately. In particular, when a plurality of tubular bodies are connected continuously, the axes of the connected tubular bodies can be arranged in a straight line.
[0106]
Moreover, according to this invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a partial configuration of a positioning device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state in which an existing
3 is a cross-sectional view of the groove aligning means 100 as seen from the section line s3-s3 in FIG.
FIG. 4 is a plan view showing a groove aligning means 100 in a state where an existing
5 is an enlarged cross-sectional view showing a connecting portion between a
6 is an enlarged cross-sectional view showing a connecting portion between a
7 is a cross-sectional view showing a
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a
9 is a plan view showing a
10 is a cross-sectional view showing a state in which the
11 is a cross-sectional view taken along the line s11-s11 in FIG.
12 is a cross-sectional view showing the floating table 300 when viewed from the section line s15-s15 in FIG.
13 is a plan view showing a part of the levitation means 302. FIG.
14 is an enlarged view showing an
15 is a cross-sectional view showing the upper and
FIG. 16 is a cross-sectional view showing the procedure for positioning the existing
FIG. 17 is a flowchart showing the procedure for positioning the existing
FIG. 18 is a side view of a state in which the
19 is an enlarged cross-sectional view showing a section X in FIG.
FIG. 20 is a cross-sectional view showing a
[Explanation of symbols]
20 Positioning device
21 Existing pipe
22 Newly installed pipes
27 First round ring
28 First arm
29 Groove alignment table
30 Second perfect circle ring
31 Second arm
32 First arm holder
33 Second arm holder
34 One end of the first arm
35 The other end of the first arm
37 One end of the second arm
38 The other end of the second arm
53 Tie Rod
100 Groove alignment means
200a, 200b Hand pallet
300 Floating stand
400 Upper and lower platform
θ1 First predetermined angle
θ2 Second predetermined angle
Claims (6)
第1の管体の一端部に同軸に固定される第1のクランプ手段と、
一端部で第1のクランプ手段に、第1の管体の軸線方向に垂直な第1の角変位軸線まわりに角変位自在に連結される第1のアームと、
第2の管体の一端部に同軸に固定される第2のクランプ手段と、
第1のアームと同一寸法に形成され、一端部で第2のクランプ手段に、第2の管体の軸線方向に垂直な第2の角変位軸線まわりに角変位自在に連結される第2のアームと、
第1のアームの他端部が、所定の角度を成して連結されるとともに、第2のアームの他端部が、第1のアームに対向する位置で、180度から前記所定の角度を減算した角度を成して連結される開先合せ台とを含むことを特徴とする管体の位置決め装置。A tubular body positioning device for arranging a second tubular body coaxially with a fixed first tubular body,
First clamping means fixed coaxially to one end of the first tubular body;
A first arm connected to the first clamping means at one end so as to be angularly displaceable about a first angular displacement axis perpendicular to the axial direction of the first tubular body;
Second clamping means fixed coaxially to one end of the second tubular body;
The second arm is formed to have the same dimensions as the first arm, and is connected to the second clamping means at one end so as to be angularly displaceable about a second angular displacement axis perpendicular to the axial direction of the second tubular body. Arm,
The other end of the first arm is connected at a predetermined angle, and the other end of the second arm is at a position facing the first arm from 180 degrees to the predetermined angle. A tube positioning apparatus, comprising: a groove alignment base connected at a subtracted angle.
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