JP3733979B2 - アーク溶接ロボットの制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2台のアーク溶接ロボットと1台の外部回転軸を有するシステムにおいて、2台のロボットが同時に溶接を開始する場合及び同時に溶接する場合のアーク溶接ロボットの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平6ー99277号公報に見られるように、2台のアーク溶接用ロボットと1台の外部回転軸を有するシステムにおいては、外部回転軸の上にセツトされたワークに対して同時に溶接を開始する場合、2台のロボットが同時に各溶接機に溶接開始指令を出力し、各ロボットが溶接機からのアーク発生確認信号を入信した時点で各溶接線上を溶接しながら溶接を実行していた。
ところが、上記のような方法では、2台の溶接機のアーク発生の時間がずれる場合、一方のロボットが溶接を開始して外部の回転軸を回転させ、他方のロボットは、その外部の回転軸に追従してロボットを移動させている。このため、後でアークが発生したロボットは、外部の回転軸上のワークと相対位置を一定に保持するために、ワークに対するトーチのねらいや姿勢が、異なることがあった。このため安定した溶接品質を確保することが困難であつた。
【0003】
また、両方のロボットが溶接機からアーク発生確認信号を入信するまで外部の回転軸を動作させない制御方法の場合は、先にアークが発生したロボットはワークに対して、他方のロボットがアーク発生するまで同一点で溶接を行うため、安定した溶接品質を確保することが困難であった。
さらに、2台のアーク溶接用ロボットと1台の外部回転軸を有するシステムにおいて、外部回転軸の上にセットされたワークに対して同時に溶接をおこなう場合、一方のロボットのアークが切れた時点で双方のロボットでの溶接動作を停止していた。
ところが、上記のような方法では、アーク切れを起こしていない他方のロボットの正常な溶接動作も停止するので、溶接品質を損なうことが問題となっていた。 また、アークの切れていた一方のロボットの溶接機からアーク発生確認信号を入信するまで外部の回転軸を動作させない制御方法の場合は、先にアークが発生したロボットはワークに対して、他方のロボットがアーク発生するまで同一点で溶接を行うため、安定した溶接品質を確保することが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記従来技術の欠点に鑑み、2台のロボットと1台の外部の回転軸を有するアーク溶接システムにおいて、溶接開始箇所で、安定した溶接品質を確保すること、及び溶接中はアーク切れを起こしていない他方のロボットの正常な溶接動作を停止させないので品質を損なうことがないアーク溶接ロボットの制御方法を提供することにある
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上のような問題点を解決するために、本発明のアーク溶接ロボットの制御方法は、溶接開始点で予め設定された溶接開始条件で、溶接機へ溶接開始指令を出力し、双方のロボットに溶接機からアーク発生確認信号が入信するまで、ロボットを現在位置で待機させ、双方のロボットにアーク発生確認信号が入信した時点で溶接条件を溶接本条件に切り替え、教示された溶接線上を動作させることである。
また、本発明のアーク溶接ロボットの制御方法は、一方のロボットのアークが切れた時点で、他方のロボットはアークを切らずに予め設定された溶接仮条件で、溶接機へ溶接指令を出力し現在位置で待機させ、一方のロボットはアーク切れを起こした地点でアーク発生を試みる。双方の溶接機からアーク発生確認信号が入信した時点で、他方のロボットの溶接仮条件を溶接本条件に切り替えた後、双方のロボットをともに教示された溶接線上で動作させることである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。
図1(A)は本発明の制御システムの全体構成を示す概要図、図1(B)は溶接線付近を示す詳細図である。
本発明の第1実施例である溶接開始時の制御方法について説明する。
図1において、1は第1ロボット、2は第2ロボットである。3はワーク4をセットしている外部の回転軸で、2つのロボット1、2と同期して回転制御される。5、6は第1、第2ロボットの溶接すべき箇所を示す溶接線、51、61は溶接開始点である。7、8はロボット1、2のための溶接機で、その1端はロボットの支持する溶接トーチに給電し、他端はワーク4の治具等に給電する。9は各ロボット、外部回転軸および各溶接機と制御、検出信号などの授受をするロボット制御装置である。
【0007】
第1ロボット1と外部の回転軸3は、同期をとりながらワーク4の溶接線5の溶接を行い、また第2ロボット2は外部の回転軸3と同期をとりながらワーク4の溶接線6の溶接を行うものとする。
つぎに、本実施例の制御手順について図面を参照して説明する。図2は第1実施例の制御手順を示すフローチャートを示す。
ステップ1は、第1ロボット1がワーク4の溶接線5の溶接開始点51に移動する。同時にステップ2は、ステップ1の動作と同期をとりながら、第2ロボット2がワーク4の溶接線6の溶接開始点61へ移動する。
ステップ3は、予め設定された溶接開始条件1でロボット1により、溶接開始指令を第1溶接機7へ出力する。同様に、ステップ4は、予め設定された溶接開始条件2でロボット2により、溶接開始指令を第2溶接機8へ出力する。
【0008】
ステップ5は、ステップ3及びステップ4により、2つの溶接機7、8からともにアーク発生確認信号がロボット制御装置9に入信するまで、ロボット1、2は、溶接開始点51、61で待機する。ステップ6は、ロボット制御装置9は、双方からの溶接機からアーク発生確認信号が入信したので、ロボット1は、溶接開始条件1から溶接本条件1へ溶接条件を切り替え、ワーク4の溶接線5上の移動を開始する。ステップ7は、ステップ6と同様にロボット2は溶接開始条件2から溶接本条件2へ溶接条件を切り替え、ワーク4の溶接線6上の移動を開始する。
次に、本発明の第2実施例である溶接時の制御方法について説明する。
第2実施例を以下図1、図3を参照して説明する。本実施例の構成は、第1実施例と同じく図1に示した通りである。本実施例では、ロボット1と外部の回転軸3は、同期をとりながらワーク4の溶接線5の溶接を行い、またロボット2は外部の回転軸3と同期をとりながらワーク4の溶接線6の溶接を行うものとする。図1(B)に示す様に、第2ロボット2においてアークが切れた時点の溶接線6上の点を62とし、同時にロボット1が溶接していた溶接線5上の対応点を52とする。
【0009】
次に、本実施例の制御手順について図面を参照して説明する。図3は第2実施例の制御手順を示すフローチャートを示す。
ステップ11は、第1ロボット1がワーク4の溶接線5の上を外部の回転軸3と同期をとりながら溶接本条件11で溶接動作をおこなっている。同時にステップ12は、ステップ11の動作と同期をとりながら、第2ロボット2がワーク4の溶接線6の上を外部の回転軸3と同期をとりながら溶接本条件21で溶接動作をおこなっている。
ステップ13は、溶接機8からロボット制御装置9に、溶接線6上のアーク切れ点62でアークが切れたことを知らせる信号が入った時点で、ロボット制御装置9は予め設定されていた溶接仮条件12で溶接指令を溶接機7へ出力する。同時にステップ14では、ロボット制御装置9が溶接再開条件23で溶接関始指令を溶接機8へ出力する。
【0010】
ステップ15では、第1ロボット1は、ステップ14により第2溶接機8からアーク発生確認信号がロボット制御装置9に入信するまで、アーク切れが生じた時の溶接線5上の対応点52で待機する。ステップ16は、ロボット制御装置9が第2ロボット2に対し、予め設定されている溶接再開動作22を指令し、アーク再開を試みる。
ステップ17では、ロボット制御装置9は、第2溶接機8からのアーク発生確認信号が入信したので、第1溶接機7の溶接条件を溶接仮条件12から溶接本条件11へ切り替える。同時にステップ18は、第2溶接機8の溶接条件を溶接再開条件23から溶接本条件21へ切り替える。
ステップ19では、ロボット1,2はワーク4の溶接線5,6上の移動を同期しながら溶接を再開する。
【0011】
【発明の効果】
以上の説明により、本発明の制御方法によれば、2台のロボットと1台の外部の回転軸を有するシステムにおいて、溶接開始箇所で、安定した溶接品質を確保することができる。
また、本発明の制御方法によれば、2台のロボットと1台の外部の回転軸を有するシステムにおいて、アーク切れを起こしていない他方のロボットの正常な溶接動作を停止させないので品質を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御システムの全体構成を示す概要図
【図2】第1実施例の制御手順を示すフローチャート
【図3】第2実施例の制御手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 第1ロボット
2 第2ロボット
3 外部回転軸
4 ワーク
5 溶接線
51 溶接開始点
52 アーク切れ対応点
6 溶接線
61 溶接開始点
62 アーク切れ点
7 第1溶接機
8 第2溶接機
9 ロボット制御装置
Claims (2)
- 手動によりロボットを動作させることのできる手動装置と、手動装置により教示点まで動作させ位置の記憶を行うティーチング装置を備え、軌跡演算制御を行う2台のアーク溶接ロボットと、外部に1軸以上の回転軸と、前記2台のロボットと前記回転軸を制御する1台のロボット制御装置を有するシステムにおいて、
前記ロボット制御装置は、第1ロボットと外部回転軸を同期させて制御する手段と、第2ロボットと外部回転軸を同期させて制御する手段を有し、同時に2台のロボットが溶接を開始する場合、第1ロボット1と第2ロボットが、溶接開始点に移動し、予め設定された溶接開始条件で溶接機へ溶接開始指令を出力し、第1ロボットと第2ロボットがともに、溶接機よりアーク発生確認信号が入信するまで溶接開始点で待機し、第1ロボットと第2ロボットがともに、溶接機よりアーク発生確認信号の入信が完了した時点で溶接開始条件から溶接本条件へ切り替え、教示点間を溶接動作することを特徴とするアーク溶接ロボットの制御方法。 - 手動によりロボットを動作させることのできる手動装置と、手動装置により教示点まで動作させ位置の記憶を行うティーチング装置を備え、軌跡演算制御を行う2台のアーク溶接ロボットと、外部に1軸以上の回転軸を有するシステムにおいて、
第1ロボットと外部回転軸を同期させて制御する手段と、第2ロボットと外部回転軸を同期させて制御する手段を有し、同時に2台のロボットが溶接をする場合、一方のロボットにアーク切れが発生しても、他方のロボットのアークを切らずに溶接条件を変更して溶接を続行し、一方のロボットのアーク発生確認後、他方のロボットの溶接条件を元に戻し、再び2台のロボットがともに溶接動作することを特徴とするアーク溶接ロボットの制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18060596A JP3733979B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | アーク溶接ロボットの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18060596A JP3733979B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | アーク溶接ロボットの制御方法 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP18060596A Expired - Fee Related JP3733979B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | アーク溶接ロボットの制御方法 |
Country Status (1)
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1996
- 1996-07-10 JP JP18060596A patent/JP3733979B2/ja not_active Expired - Fee Related
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