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JP3734216B2 - ビールサーバ - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビールサーバに関するもので、更に詳細には、ビール容器に装着されて圧縮ガス圧を利用してビールの注出を行えるようにしたビールサーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば2リットル入りや3リットル入りの大型のビール容器においては、重量が大きい上、嵩張るため、例えば炭酸ガス等の圧縮ガスをビール容器内に供給して、ビールの注出を容易にするビール注出器が用いられている(特開平8−207997号公報参照)。
【0003】
上記特開平8−207997号公報に記載のビール注出器によれば、圧縮ガス供給手段である炭酸ガスのカートリッジと弁体及びノズルを接続したキャップをビール容器の開口部に装着した状態で、ガスカートリッジから圧縮ガス例えば炭酸ガスをビール容器内に供給すると共に、レバーによって弁体を操作して所定量のビールをグラスやジョッキに注ぐことができ、ビール容器を設置したままビール容器内のビールを注出することができる。また、ガスカートリッジとノズルを直接キャップに接続せずに、チューブを介してガスカートリッジとノズルをキャップに接続する構造のものも用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者すなわち特開平8−207997号公報に記載のものにおいては、キャップとガスカートリッジ及びノズルが一体になっており、全体が嵩張るので、キャップにビール容器の開口部をあてがい、ビール容器を回転させてキャップの内面に配設されたパッキンが捻れた状態でビール容器の開口部に圧接することによって気水密を保持しながら装着しなければならない。したがって、ビール容器への装着が面倒であった。また、キャップの内面に配設されたパッキンが捻れた状態でビール容器の開口部に圧接するので、パッキンの寿命が短いという問題があった。これに対し、後者すなわちチューブを介してガスカートリッジとノズルをキャップに接続するものにおいては、キャップを回転させてビール容器の開口部に装着することができるが、キャップの回転に伴ってチューブも移動してビール容器に絡みついてしまい、これにおいても装着が面倒であり、また、キャップの内面に配設されたパッキンが捻れた状態でビール容器の開口部に圧接するので、パッキンの寿命が短いという問題があった。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ビール容器への装着を容易にしかつ装着部の気水密を確実にして、ビールの注出を行えるようにしたビールサーバを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項記載の発明は、ビールを収容するビール容器内に圧縮ガスを供給するガス供給手段と、上記ビール容器内のビールを注出するノズルと、上記ビール容器の開口部に装着されると共に、上記ガス供給手段に接続するガス導入路及び上記ノズルに接続するビール導出路を有する装着体と、を具備するビールサーバにおいて、 上記装着体は、上記ガス供給手段及びノズルにそれぞれ接続する上記ガス導入路及びビール導出路を有する接続部材と、この接続部材のガス導入路及びビール導出路にそれぞれ連通するガス導入路及びビール導出路を有すると共に上記ビール容器の開口部を気水密に閉塞する栓部材と、上記栓部材に設けられた取付孔を挿通すると共に上記接続部材に螺合されて接続部材と栓部材とを連結し固定する連結部材と、上記接続部材と栓部材に対して回転可能に連結されると共に上記ビール容器の開口部に設けられたねじ部に螺合するねじ部を有するキャップ部材と、を具備してなり、上記接続部材と栓部材における連結側面の少なくとも一方の部材の周辺に取付段部を形成し、この取付段部と他方の部材の対向面とで形成される凹部内に、上記キャップ部材の取付側に設けられた内向き鍔部を回転可能に嵌合してなることを特徴とする。
【0007】
この発明において、上記装着体に、ビール容器の開口端面に密接する閉塞用パッキンを装着する方が好ましい
【0008】
このように構成することにより、キャップ部材のみを回転させて、キャップ部材をビール容器の開口部に設けられたねじ部に螺合させて、キャップ部材をビール容器の開口部に気水密に装着することができる。したがって、ビール容器を設置した状態で、ビール容器の開口部に圧縮ガス供給手段及び注出用ノズル等を簡単に装着することができる(請求項1)。また、接続部材と栓部材における連結側面の少なくとも一方の部材の周辺に取付段部を形成し、この取付段部と他方の部材の対向面とで形成される凹部内に、キャップ部材の取付側に設けられた内向き鍔部を回転可能に嵌合して、接続部材と栓部材に対してキャップを回転可能に連結することにより、接続部材と栓部材に対して回転可能なキャップ部材の取付を容易かつ確実にすることができる(請求項)。
【0009】
請求項記載の発明は、請求項記載のビールサーバにおいて、 上記接続部材と栓部材のガス導入路及びビール導出路の連通部周辺に、それぞれガス封止用シール部材及びビール漏洩防止用シール部材を介在すると共に、これら両シール部材を内部に含む部位に、二次シール部材を介在してなることを特徴とする。
【0010】
このように構成することにより、接続部材と栓部材のガス導入路及びビール導出路の連通部における圧縮ガスの漏れやビールの漏れを確実に防止することができる。また、万一、ガス封止用シール部材から外部へ圧縮空気が漏れたとしても、圧縮ガスは二次シール部材によって外部へ漏れることはない。また、同様に、万一、ビール漏洩防止用シール部材から外部へビールが漏れたとしても、ビールは二次シール部材によって外部へ漏れることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明のビールサーバの実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1は、この発明のビールサーバの第一実施形態例の使用状態を示す斜視図、図2は、ビールサーバの断面図、図3は、ビールサーバの正面図、図4は、ビールサーバの背面図である。
【0013】
上記ビールサーバは、内部にペルチェ素子11と放熱フィン12とファン13とからなるクーラ14を具備する下部ベース部10と、ビール容器1の収納凹部21と圧縮ガス供給手段である炭酸ガスカートリッジ2の収納凹部22を有するビールサーバ本体20と、ビールサーバ本体20の上部の一側に起立するブラケット23によって支持されるコック31とレバー32及び注出ノズル33とからなるビール注出部30と、ガス供給チューブ3を介して炭酸ガスカートリッジ2に接続すると共に、ビール導出チューブ4を介してビール注出部30の注出ノズル33に接続するビール容器1への装着体40と、ビール注出部30の注出ノズル33の下方における上記下部ベース部10の一部に形成される液受け部15とで主要部が構成されている。
【0014】
この場合、ビールサーバ本体20は、アルミニウム製の外装板及び内装板の間に例えば発泡ポリウレタン等の断熱材を充填した断熱構造となっている。なお、下部ベース部10内のペルチェ素子11とビール容器収納凹部21との間にはアルミニウム板製のスペーサ16が介在されてクーラ14の熱が効率よくビール容器1に伝達されるように構成されている(図2参照)。また、下部ベース部10には、電源表示用の発光ダイオード17(LED)が取り付けられ(図2,図3参照)、このLED17を含むペルチェ素子11とファン13の電気回路にスイッチ18を介して電源コード19が接続されている(図1参照)。なお、図1において、符号60はビールサーバ本体20の上部を覆うカバーである。
【0015】
上記装着体40は、図5及び図6に示すように、炭酸ガスカートリッジ2に接続するガス導入路41aと、ビール注出部30の注出ノズル33に接続するビール導出路42aを有する接続部材43と、この接続部材43のガス導入路41a及びビール導出路42aにそれぞれ連通するガス導入路41b及びビール導出路42bを有すると共に、ビール容器1の開口部1aを気水密に閉塞する栓部材44と、接続部材43と栓部材44とを連結し固定する連結部材である連結ねじ45と、接続部材43と栓部材44に対して回転可能に連結されると共に、ビール容器1の開口部1aに設けられたねじ部1b(雄ねじ)に螺合するねじ部46a(雌ねじ)を有するキャップ部材46とで主要部が構成されている。
【0016】
この場合、接続部材43には、合成樹脂製の円柱状部材にて形成されており、下部と側部にそれぞれ開口するL形状のガス導入路41aと、同じくL形状のビール導出路42aが設けられている。この接続部材43におけるガス導入路41aの側部開口部1aには、ガス供給チューブ3の一端を接続する継手5が装着されている。なお、ガス供給チューブ3の他端は、減圧弁6及び開閉弁7を介して炭酸ガスカートリッジ2に接続されている(図1参照)。
【0017】
また、接続部材43におけるビール導出路42aの側部開口部1aには、ビール導出チューブ4の一端を接続する継手8が装着されている。継手8に一端が接続されるビール導出チューブ4の他端は、ビール注出部30に接続されている(図1参照)。この場合、ビール導出チューブ4には、複数の螺旋状屈曲部4aが形成されている。このようにビール導出チューブ4に複数の螺旋状屈曲部4aを形成することにより、ビール注出時、ビール導出チューブ4の管路抵抗を大きくすることができるので、ビール注出部30と外気との圧力変動(圧力差)を小さくすることができる。したがって、ビール注出時の過剰な発泡を抑制することができると共に、ビールをジョッキ等へ注ぎ易いようにコントロールすることができる。
【0018】
また、接続部材43の下部には、その中心に連結ねじ45が螺合可能なねじ孔47が設けられており、このねじ孔47を中心とする同心円上の対向する2箇所には、位置決め用の突起48が突設されている(図6参照)。
【0019】
上記栓部材44は、合成樹脂製の段付き円柱状部材にて形成されており、上部と下部に開口する直状のガス導入路41bと、同じく直状のビール導出路42bが設けられている。この栓部材44の下部周辺に設けられるパッキン装着部49aには、断面矩形のドーナツ状の閉塞用のパッキン50が装着されている。この場合、閉塞パッキン50は、弾性及び耐食性に富む例えばシリコンゴム等の合成ゴムにて形成されており、ビール容器1の開口端面1cに密接し得るようになっている(図5、図6、図7参照)。また、栓部材44の下部中央には、上記連結ねじ45の頭部45aが挿入可能な大径部51aと、連結ねじ45のねじ部45bが貫通可能な小径部51bとからなる段付き取付孔51が設けられている(図5参照)。
【0020】
また、栓部材44の下部に開口する直状のガス導入路42bの開口41dには、逆止弁53を介設したガス供給注出ノズル52が装着されており、ガス供給チューブ3を継手5から外しても、逆止弁53によってビール容器1の内圧が保持されるように構成されている。また、栓部材44の下部におけるビール導出路42bの開口42dには、ビール容器1内の下部側に延在するサイフォンチューブ54が装着されている(図5参照)。この場合、開口42dの端部側内周面には凹溝42fが周設されており、この凹溝42f内に嵌合(装着)されるリング状シール部材であるOリング80がサイフォンチューブ54の外周面に密着している。したがって、装着体40の栓部材44とサイフォンチューブ54の接続部をより気水密に維持することができる。また、例えば3リットル入りや2リットル入りのように大きさ(高さ)の異なるビール容器1に対して共通の長さのサイフォンチューブ54を使用することができ、例えば2リットル入りのような小さな(高さの低い)ビール容器1に使用した際に、サイフォンチューブ54の先端がビール容器1の底面に押し付けられて屈曲しても、装着体40(具体的には栓部材44)とサイフォンチューブ54の接続部の気水密性を維持することができる。
【0021】
また、図5及び図7に示すように、栓部材44の上部におけるガス導入路41bの開口41eの周辺には、ガス封止用シール部材であるOリング55aが装着され、ビール導出路42bの開口42eの周辺には、ビール漏洩防止用シール部材dであるOリング55bが装着されている。また、栓部材44の上面周辺部には、内部に上記両Oリング55a,55bを含む大径の二次シール部材である大径Oリング55cが装着されている(図5、図7参照)。なお、栓部材44の上面における段付き取付孔51を中心とする同心円上の2箇所には、上記接続部材43の位置決め用突起48と嵌合する位置決め用穴56が設けられている。
【0022】
一方、上記キャップ部材46は、外周面に摘み用の凹凸細条57を有する例えばポリアセタール(商品名「ジュラコン」)等の強度を有する耐薬品性に優れた合成樹脂製の筒状部材にて形成されており、その内周面には、ビール容器1の開口部1aに設けられたねじ部すなわち雄ねじ部1bに螺合するねじ部すなわち雌ねじ部46aが設けられている(図5、図6参照)。また、キャップ部材46の上部の取付側開口46bには、上記栓部材44の上部周辺に設けられた取付段部49bに回転可能に嵌合される内向き鍔部46cが設けられている。なお、内向き鍔部46cの高さは、取付段部49bの高さとほぼ同じに形成されている。
【0023】
このように構成されるキャップ部材46は、内向き鍔部46cを栓部材44の取付段部49bに係合(嵌合)させた状態で、栓部材44の上面に設けられた位置決め用穴56と、接続部材43の下面に設けられた位置決め用突起48とを係合させて、接続部材43と栓部材44とを重ね合わせ、下方から連結ねじ45を、栓部材44の段付き取付孔51に貫通し、接続部材43のねじ孔47に螺合して、接続部材43と栓部材44とを連結することによって、接続部材43と栓部材44に対して回転可能に連結される。この場合、内向き鍔部46cが取付段部49bと同じ高さであっても、接続部材43と栓部材44の間に介在されるOリング55a,55b,55cの厚み分隙間が生じるので、内向き鍔部46cは、取付段部49b{具体的には、取付段部49bと接続部材43の下部面とで形成される凹部}内に回転可能に嵌合される。
【0024】
上記のように、接続部材43、栓部材44及びキャップ部材46を組み付けた状態においては、接続部材43と栓部材44のガス導入路41a,41bの連通部はガス封止用Oリング55aによってシールされているので、ガス導入路41a,41b内を流れる炭酸ガス(圧縮ガス)が外部に漏れるのを防止できる。また、接続部材43と栓部材44のビール導出路42a,42bの連通部はビール漏洩防止用Oリング55bによってシールされているので、ビール導出路42a,42b内を流れるビールが外部に漏れるのを防止できる。更にまた、接続部材43と栓部材44の連結面には、ガス封止用Oリング55aとビール漏洩防止用Oリング55bを内部に含む大径Oリング55cが介在されているので、万一、ガス封止用Oリング55aやビール漏洩防止用Oリング55bに漏れが生じたとしても、外部への漏れを防止することができる。
【0025】
なお、液受け部15は、図1及び図2に示すように、下部ベース部10に設けられた凹所10a内に着脱可能に収容される受皿15aと、この受皿15aの開口部に着脱可能に載置される多孔板15bとで構成されている。この場合、受皿15aの底部中央にはつまみ部15cが突設されており、このつまみ部15cを持って受皿15aの凹所10aへの収容、取り外しを容易に行えるようにしている。
【0026】
次に、上記ビールサーバの使用態様について説明する。まず、専用のキャップ(図示せず)を取り外したビール容器1をビールサーバ本体20のビール容器収納凹部21内に収納する。次に、炭酸ガスカートリッジ収納凹部22内に収納された炭酸ガスカートリッジ2に接続するガス供給チューブ3と、ビール注出部30の注出ノズル33に接続するビール導出チューブ4とを接続する装着体40をビール容器1の開口部1aに被せた後、キャップ部材46を回転してビール容器1の開口部1aの雄ねじ部1bとキャップ部材46の雌ねじ部46aとを螺合することで、装着体40の栓部材44に装着された閉塞用パッキン50を開口端面1cに密接した状態にする。これにより、装着体40はビール容器1の開口部1aに気水密に装着される。この際、キャップ部材46の回転に対して接続部材43及び栓部材44が回転しないので、サイフォンチューブ54も回転することがなく、ビール容器1内のビールを不用意に攪拌する恐れがない。
【0027】
上記のようにして、ビール容器1の開口部1aに装着体40を装着した後、ガス供給チューブ3の開閉弁7を開放して、炭酸ガスカートリッジ2内の炭酸ガス(圧縮ガス)をガス導入路41a,41b及びガス供給ノズル52を介してビール容器1内に供給する。なお、この際、炭酸ガスカートリッジ2内のガス圧(約20kgf/cm2)は、減圧弁6によって減圧(約2kgf/cm2)される。ビールを注ぐには、液受け部15上にグラスあるいはジョッキ等(図示せず)を位置させた状態で、レバー32によってコック31の開度を操作することにより、ビール容器1内のビールをジョッキ等に注ぐと同時に、適度の泡を生成することができる。
【0028】
ビール容器1内に収容されたビールが空になった場合は、キャップ部材46を取付方向と逆方向に回転して装着体40をビール容器1の開口部1aから取り外した後、新しいビール容器1の開口部1aに装着体40を取り付けて、使用に供することができる。
【0029】
図8は、この発明のビールサーバの第二実施形態の要部を示す断面図である。図8に示すビールサーバは、上記装着体40に安全機構を具備した場合である。すなわち、図8に示すように、装着体40を構成する接続部材43のガス導入路41aに外部に開口するガス抜き孔70を連通し、このガス抜き孔70に、所定のガス圧(例えば4kgf/cm2)以上になると、ガスを外部に排出する安全機構71を設けた場合である。この場合、安全機構71は、ガス抜き孔70の段部70aに嵌挿される例えばポリエチレン等の合成樹脂製のリング72と、このリング72におけるガス導入路41a側面に固着(例えば熱による接着)されてガス抜き孔70を閉塞する約十数μmのアルミニウム箔製の破裂板73と、ガス抜き孔70の段部70aに嵌挿された破裂板73を固着したリング72を固定する押え用リング74とで構成されている(図8、図9参照)。なお、押え用リング74は、図9に示すように、外周面に雄ねじ部74aが形成され、中心に設けられるガス抜き孔70と連通する連通孔74bの開口部には六角孔74cが連設されており、接続部材43に設けられたガス抜き孔70の段部70a内に破裂板73を固着したリング72を嵌挿した後、押え用リング74の六角孔74cに図示しない六角レンチを係合させて、段部70aの開口側に設けられた大径ねじ部70bに押え用リング74の雄ねじ部74aを螺合することにより、安全機構71を接続部材43に組み付けることができる。
【0030】
上記のように構成される安全機構71を具備することにより、例えば炭酸ガスカートリッジ2からビール容器1内に供給される炭酸ガス(圧縮ガス)が通常圧(約2kgf/cm2)を遙かに越えて例えば4kgf/cm2以上になると、破裂板73が破裂して、過剰のガスをガス抜き孔70(連通孔74b)から外部に排出することができる。したがって、不用意に高圧のガスがビール容器1内に供給されてビール容器1が膨張変形したり破裂するのを防止することができ、ビールサーバを安全に使用することができる。
【0031】
なお、図8に示す第二実施形態において、その他の部分は図5に示す第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0032】
なお、上記実施形態では、キャップ部材46の内向き鍔部46cを、栓部材44に設けられた取付段部49bに回転可能に嵌合させる場合について説明したが、取付段部49bに代えて接続部材43の連結側面すなわち下部の周辺に取付段部を設けて、同様にキャップ部材46の内向き鍔部46cを回転可能に嵌合してもよく、あるいは、栓部材44の取付段部49bと接続部材44の取付段部の双方内にキャップ部材46の内向き鍔部46cを回転可能に嵌合してもよい。
【0033】
図10は、この発明のビールサーバの参考実施形態の使用状態を示す斜視図、図11は、ビールサーバの要部である装着体を示す拡大断面図である。
【0034】
参考実施形態は、第一実施形態における接続部材43と栓部材44とを一体にして装着体40Aを形成した場合である。
【0035】
この場合、装着体40Aは、下部と側部にそれぞれ開口するL形状のガス導入路41eと、同じくL形状のビール導出路42gを有すると共に、ビール容器1の開口部1aを気水密に閉塞する栓部44Aを有している。また、装着体40Aの栓部44Aの外周面には外向き鍔部40aが突設されており、この外向き鍔部40aの上面側に、上記キャップ部材46の内向き鍔部46cが回転可能に嵌合(装着)されている。また、外向き鍔部40aの下面側には、上記第一実施形態と同様に、断面矩形のドーナツ状の閉塞用のパッキン50が装着されている。
【0036】
なお、参考実施形態において、その他の部分は上記第一実施形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0037】
ビールサーバを使用する場合は、上記第一実施形態と同様の手順で、ガス供給チューブ3とビール導出チューブ4とを接続した装着体40Aをビール容器1の開口部1aに被せた後、キャップ部材46を回転してビール容器1の開口部1aの雄ねじ部1bとキャップ部材46の雌ねじ部46aとを螺合することで、装着体40Aの栓部44Aに装着された閉塞用パッキン50を開口端面1cに密接した状態にする。これにより、装着体40Aはビール容器1の開口部1aに気水密に装着される。この際、キャップ部材46の回転に対して装着体40Aが回転しないので、サイフォンチューブ54も回転することがなく、ビール容器1内のビールを不用意に攪拌する恐れがない。
【0038】
また、ビール容器1内に収容されたビールが空になった場合は、キャップ部材46を取付方向と逆方向に回転して装着体40Aをビール容器1の開口部1aから取り外した後、新しいビール容器1の開口部1aに装着体40Aを取り付けて、使用に供することができる。
【0039】
なお、参考実施形態の装着体40Aにおいても、図12に示すように、ガス導入路41eに外部に開口するガス抜き孔70が連通され、このガス抜き孔70に、所定のガス圧(例えば4kgf/cm2)以上になると、ガスを外部に排出する安全機構71を設ける方が好ましい。この場合、安全機構71は、上記第二実施形態と同様に構成されるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0040】
なお、図12に示す別の参考実施形態において、上記第二実施形態と同じ部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0041】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明のビールサーバは、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0042】
(1)請求項記載の発明によれば、キャップ部材のみを回転させて、キャップ部材をビール容器の開口部に設けられたねじ部に螺合させて、キャップ部材をビール容器の開口部に気水密に装着することができるので、ビール容器を設置した状態で、ビール容器の開口部に圧縮ガス供給手段及び注出用ノズル等を簡単に装着することができる。
【0043】
また、接続部材と栓部材における連結側面の少なくとも一方の部材の周辺に取付段部を形成し、この取付段部と他方の部材の対向面とで形成される凹部内に、キャップ部材の取付側に設けられた内向き鍔部を回転可能に嵌合して、接続部材と栓部材に対してキャップを回転可能に連結することにより、接続部材と栓部材に対して回転可能なキャップ部材の取付を容易かつ確実にすることができる。
【0044】
)請求項記載の発明によれば、接続部材と栓部材のガス導入路及びビール導出路の連通部における圧縮ガスの漏れやビールの漏れを確実に防止することができる。また、万一、ガス封止用シール部材から外部へ圧縮空気が漏れたとしても、圧縮ガスは二次シール部材によって外部へ漏れることはなく、また、同様に、万一、ビール漏洩防止用シール部材から外部へビールが漏れたとしても、ビールは二次シール部材によって外部へ漏れることはないので、更にシール性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のビールサーバの第一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 上記ビールサーバの断面図である。
【図3】 上記ビールサーバの正面図である。
【図4】 上記ビールサーバの背面図である。
【図5】 上記ビールサーバの要部である装着体を示す拡大断面図である。
【図6】 上記装着体の分解斜視図である。
【図7】 上記装着体の一部を構成する栓部材の斜視図である。
【図8】 この発明における第二実施形態の装着体を示す拡大断面図である。
【図9】 この発明における安全機構を示す分解斜視図である。
【図10】 この発明のビールサーバの参考実施形態を示す斜視図である。
【図11】 参考実施形態における装着体を示す拡大断面図である。
【図12】 この発明における別の参考実施形態の装着体を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ビール容器
1a 開口部
1c 開口端面
2 炭酸ガスカートリッジ(圧縮ガス供給手段)
30 ビール注出部
33 注出ノズル
40,40A 装着体
41a,41b,41e ガス導入路
42a,42b,42g ビール導出路
43 接続部材
44 栓部材
44A 栓部
45 連結ねじ(連結部材)
46 キャップ部材
46c 内向き鍔部
47 ねじ孔
49a パッキン装着部
49b 取付段部
50 閉塞用パッキン
55a ガス封止用Oリング(ガス封止用シール部材)
55b ビール漏洩防止用Oリング(ビール漏洩防止用シール部材)
55c 大径Oリング(二次シール部材)
70 ガス抜き孔
71 安全機構
72 リング
73 破裂板
74 押え用リング
74b 連通孔(ガス抜き孔)
80 Oリング(リング状シール部材)

Claims (2)

  1. ビールを収容するビール容器内に圧縮ガスを供給するガス供給手段と、上記ビール容器内のビールを注出するノズルと、上記ビール容器の開口部に装着されると共に、上記ガス供給手段に接続するガス導入路及び上記ノズルに接続するビール導出路を有する装着体と、を具備するビールサーバにおいて、
    上記装着体は、上記ガス供給手段及びノズルにそれぞれ接続する上記ガス導入路及びビール導出路を有する接続部材と、この接続部材のガス導入路及びビール導出路にそれぞれ連通するガス導入路及びビール導出路を有すると共に上記ビール容器の開口部を気水密に閉塞する栓部材と、上記栓部材に設けられた取付孔を挿通すると共に上記接続部材に螺合されて接続部材と栓部材とを連結し固定する連結部材と、上記接続部材と栓部材に対して回転可能に連結されると共に上記ビール容器の開口部に設けられたねじ部に螺合するねじ部を有するキャップ部材と、を具備してなり、
    上記接続部材と栓部材における連結側面の少なくとも一方の部材の周辺に取付段部を形成し、この取付段部と他方の部材の対向面とで形成される凹部内に、上記キャップ部材の取付側に設けられた内向き鍔部を回転可能に嵌合してなることを特徴とするビールサーバ。
  2. 請求項記載のビールサーバにおいて、
    上記接続部材と栓部材のガス導入路及びビール導出路の連通部周辺に、それぞれガス封止用シール部材及びビール漏洩防止用シール部材を介在すると共に、これら両シール部材を内部に含む部位に、二次シール部材を介在してなることを特徴とするビールサーバ。
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