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JP3734817B2 - 経路制御装置およびプログラム - Google Patents
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JP3734817B2 - 経路制御装置およびプログラム - Google Patents

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本発明は、パケットネットワークまたはTDM(Time Division
Multiplexing)ネットワークまたは波長パスネットワークに利用する。特に、経路制御技術に関する。
図7に、経路制御装置とネットワークとの関係を示す。ノード毎に経路制御装置を備えている。まず、ノードを、IPルータとして、IPネットワークにおける従来例を説明する。
IPネットワークにおける経路制御、つまり、IPルーチングは、ルーチングテーブルを作成するための技術であり、インターネットが自立分散的に動作し、大規模に発展するための重要な技術である。インターネットは大規模であり、宛先アドレスを一元的に管理してルーチングテーブルを作成するのは現実的でない。このことから自律分散的にルーチングテーブルを作るための仕組みとして、ルーチングプロトコルが開発されてきた。
ルーチングプロトコルは、ルータ同士が情報を交換しながらルーチングテーブルを作成し、このルーチングテーブルを元に、IPパケットの転送に用いるフォワーディングテーブルを作成する。また、ルーチングテーブルは、ネットワークの状態の変化や運用ポリシーの変化に応じて動的に変更される。
ルーチングプロトコルは、動作原理の観点から幾つかのタイプに分類される。ディスタンスベクター型、パスベクター型、リンクステート型などである。図8に各タイプのルーチングプロトコルの分類と動作原理の概要を示す。
ディスタンスベクター型では、各ルータがディスタンスベクター(宛先アドレス、宛先アドレスまでの距離、および次ホップルータ)を交換し、隣接ルータから宛先アドレス毎のディスタンスベクターを元に自分のディスタンスベクター表を更新し、宛先アドレス毎の次ホップ情報を算出するものである。ディスタンスベクター型では、ルーチングテーブルの問題を解決するため、ネットワークの規模が制限される。
パスベクター型では、ディスタンスベクターの代わりにパスベクターを交換することで、ディスタンスベクター型で問題となるルーチングループの問題を解決し、ネットワーク規模に制限を加えないようにするものである。
リンクステート型はリンクステートをルータ間で交換することで、ネットワークのトポロジを全ルータ間で共有し、そのトポロジ上で各ルータがそれぞれ宛先アドレスまでの最短経路を計算するものである。
本発明は、ディスタンスベクター型の経路制御に関するものであるため、ディスタンスベクター型の経路制御について説明する。ディスタンスベクター型は、ディスタンスベクター表(宛先毎の距離と隣接ルータとを書いた表)を各ルータが隣接ルータとの間で交換することで、ルーチングテーブルを作成していくものである。図9にディスタンスベクター表を示す(ディスタンスベクター表には宛先毎の距離とそのときに用いる隣接ルータへのリンクの組とを記録する)。
ディスタンスベクター型は、Bellman−Fordアルゴリズムに基づいて設計されている。はじめに各ルータは、隣接ルータとの間のリンクのコストを知っているものとして、プロトコルが動作する。つまり、ディスタンスベクターには、隣接ルータとそれへのリンクのコストのみを書いておく。
各ルータは、隣接ルータとディスタンスベクター表を交換し、ある宛先の組に関して、隣接ルータから得たディスタンスベクターが自分の持っているディスタンスベクターよりも短い距離で到達できるのであれば、それを用いて自分のディスタンスベクターを更新する。各ルータは、ディスタンスベクターを更新したら、再度隣接ルータへそれを伝える。各ルータが自律分散的に上記のディスタンスベクター表の更新を行い続けると、やがてディスタンスベクター表の内容が収束する。収束したディスタンスベクター表に従ったルートが最短経路となる。図10にディスタンスベクター型の動作の概念図を示す。図10では、ルータXは、ルータBからディスタスベクター表(宛先=A、次ホップ=B、距離=50)をもらい、ルータC空は(宛先=A、次ホップ=C、距離=100)をもらう。これにより、ルータXは、ルータAに行くには、隣接ルータBを経由すると52(=50+2)のコストで、隣接ルータCを経由すると、101(=100+1)のコストで到達できることがわかる。従って、ルータXは、隣接ルータBをルータAへ行くときの次ホップとして採用する。
Bellman−Fordアルゴリズムでは、各ノードが以下に示すBellmanの公式に基づいてディスタンスベクター表を更新する。隣接ノードiとjとの間のリンクコストをd(i,j)とし、時刻tでのノードiから宛先ノードまでの最短距離をD(t,i)であるとすると、ノードiがノードjからディスタンスベクターを得たときに、次の瞬間の最短距離D(t+δ,i)は、
D(t+δ,i)=min(D(t,i),d(i,j)+D(t,j))…(1)
で与えられる。ディスタンスベクターを構成する宛先ノードへの次ホップ情報はmin( )で選ばれた方のもので書き換えられる。図11では、発ノードiから宛先ノードへの最短経路を求めようとしている。時刻tにおける発ノードiは、宛先ノードへの最短経路がD(t,i)のコストで到達できるとする。ここで隣接ノードjが、宛先ノードへの最短経路について、コストD(t,j)で到達できることをノードiへ伝えたとする。ノードiとjとは隣接しており、それらを接続するリンクのコストはd(i,j)とする。このとき、ノードiはD(t,j)とd(i,j)+D(t,j)の小さい方を選ぶ。
Bellman−Fordアルゴリズムは初期値D(0,i)および隣接リンクコストdijが任意の正の値であり、かつ、非同期でディスタンスベクター表を交換する場合でも最短経路に収束することが証明されている。非同期に各ルータが分散的にディスタンスベクター表を交換してディスタンスベクター表を更新してもよいので、この場合のアルゴリズムを特に非同期分散型Bellman−Fordアルゴリズムと呼ぶ。
リンクが故障してトポロジが変化すると、そのリンクの両端のルータがディスタンスベクター表の変化を検出する。非同期分散型Bellman−Fordアルゴリズムは、任意の初期値で最短経路に収まるので、トポロジの変化に対応した最短経路を見出すことができる。すなわち、ディスタンスベクター表が変化すると各ルータは上記の非同期分散型Bellman−Fordアルゴリズムに従ってディスタンスベクター表を更新していき、やがて新しいトポロジに応じたディスタンスベクター表に収束する。ディスタンスベクター型の利点は、各ルータが非同期に自律分散的に動作することができ、ディスタンスベクター表以外には隣接ルータとの接続関係のみ認知すればよいので、各ルータが保持するデータ量が少なくて済むことである。
図12に、従来のディスタンスベクターの選択方法を示した。従来のディスタンスベクターの選択方法のプロシジャは以下のとおりである。
Step1:ノードXが宛先ノードAの新しいディスタンスベクターをノードYから受信する。
Step2:ノードXが保持する宛先ノードAのディスタンスベクターがあり、次ホップ情報がノードYであるか?YESならば、Step5へ行く。NOならば、Step3へ行く。YESの場合には、同じ宛先で同じ次ホップ情報のディスタンスベクターがある場合は、距離が更新されているとみなす。
Step3:新しいディスタンスベクターの距離情報は、ノードXが保持している宛先ノードAのディスタンスベクターより、距離情報が短いか?YESならば、Step4へ行く。NOならば、Step5へ行く。
Step4:宛先ノードAのディスタンスベクターを更新する。
Step5:宛先ノードAのディスタンスベクターを更新しない。
図13に従来の経路制御装置の構成を示した。経路制御装置は、隣接ノードから通知されるディスタンスベクター情報を受信するディスタンスベクター受信部11と、受信したディスタンスベクター情報とディスタンスベクター表3の内容とを比較するディスタンスベクター比較部12と、ディスタンスベクター情報が記録されるディスタンスベクター表13と、受信したディスタンスベクター情報に基づきディスタンスベクター表13を更新するディスタンスベクター更新部15と、隣接ノードへディスタンスベクター情報を通知するためのディスタンスベクター送信部14と、パス切替えを行うスイッチ部16とから構成される。
これまでは、ノードをパケット毎に処理するIPルータと限定して説明したが、ノードを波長毎に処理する波長パススイッチとして考えることもできる。波長パスネットワークには、パスの概念がある。パスを設定するとは、リンク毎にパスに対応した波長が設定されることである。データがパス上を転送されるとは、波長がリンクバイリンクに設定され、波長をリレーしていくことである。
波長パスを設定する際に、上記に述べたディスタンスベクター型の経路制御を適用することを考える。発ノードは、宛先ノードへ向けて、シグナリングのPATHメッセージを、次ホップへ送出する。ここでは、RSVP拡張シグナリングをベースに説明する。次ホップへPATHメッセージを送出する際には、図9のディスタンスベクター表を用いる。次ホップノードにおいても、ディスタンスベクター表を用いて、さらに次ホップへ送出される。
この動作を繰り返して、PATHメッセージは、宛先ノードへ到着する。発ノードから宛先ノードへ送られたPATHメッセージの経路が波長パスの経路になる。シグナリングメッセージが宛先ノードへ到着すると、宛先ノードは、RESVメッセージを、PATHメッセージの経路と同じ経路で、逆方向に送出して行く。中継ノードは、RESVメッセージを受信すると、波長パススイッチの入力ポートと出力ポートの接続を設定していく。どの波長を用いるかは、RESVメッセージにラベルを搭載する。
ラベルは、それぞれのファイバリンク毎に、割り当てられた値であり、ラベルと波長とが対応する。ラベルの値は、リンク毎に定義されている。あるリンクで赤色の波長がラベルの値100が定義されていても、別のリンクでは、赤色の波長がラベルの値200である。それぞれのリンク毎にラベルと波長とが対応しているからである。
中継ノードに波長変換機能がない場合は、設定する波長パスにおいて、波長が連続していなければならない。中継ノードは、RESVメッセージを転送するときに、波長パス上の両リンクで、連続した波長になるように、ラベルを選択する必要がある。波長連続性の制約のために、波長パスで使用できるラベルに制約がある。
また、中継ノードに波長変換機能を有していても、波長変換の制約がある場合には、設定する波長パスにおいて、波長変換の制約条件を満足していなければならない。中継ノードは、RESVメッセージを転送するときに、波長パス上の両リンクで、波長変換の制約条件を満足するように、ラベルを選択する必要がある。波長変換の制約のために、波長パスで使用できるラベルに制約がある。
NTT R&D Vol.52,No.3,182頁(2003年)「フォトニックネットワークトラヒック制御技術(岡本聡・山中直明)」
従来技術では、ディスタンスベクターには、次ホップ情報と距離情報とを有していた。ノードは、ディスタンスベクターを元に、隣接ノードへディスタンスベクターを伝播して、隣接ノードは、必要に応じて、ディスタンスベクターを更新していた。しかしながら、波長パスネットワークには、使用できる波長に制約がある。ディスタンスベクター表だけでは、次ホップまでのリンクで使用できる波長が、発ノードから着ノードまで、波長の制約条件を満足しているかわからない。そのため、ディスタンスベクター表に基づく経路は、波長制約の条件を満足していない問題が生じる。
本発明は、このような背景に行われたものであって、波長制約の条件を満足しながら、ディスタンスベクター表を作成して、自律分散的に、波長パスの経路を提供することができる経路制御装置を提供することを目的とする。
従来技術では、ディスタンスベクターには、次ホップ情報と距離情報とを有していた。宛先ノードへの次ホップの経路の決定には、波長変換の制約条件を考慮していない。
本発明では、ディスタンスベクターには、次ホップ情報、距離情報、およびラベルセット情報を有している。ラベルセット情報は、使用可能なラベルを搭載している。ディスタンスベクターを隣接ノードへ伝播する際には、波長に対応したラベルが、波長変換の制約条件を満足するように、ラベルセット情報を作成する。
ディスタンスベクターを受信したノードは、使用可能なラベル情報がディスタンスベクターにない場合は、距離情報が短くてもディスタンスベクターを更新しない。また、ディスタンスベクターを受信したノードは、使用可能なラベル情報数が閾値より小さければ、距離情報が短くても、ディスタンスベクターを更新しない。使用可能なラベル情報数が閾値を満足して、距離情報が短い場合に、ディスタンスベクターを更新する。ただし、宛先ノードに対応するディスタンスベクターがない場合は、使用可能なラベル情報数が1つ以上であれば、ディスタンスベクターを更新する。
すなわち、本発明の第一の観点は、複数のノードが相互に接続されて構成されたネットワークの前記ノードにそれぞれ設けられ、宛先に対応する次ホップ情報および当該次ホップまでの距離情報および当該次ホップまでのパスで使用可能なラベル情報が記録されたディスタンスベクター表を備え、自ノードに隣接するノードに対し、自ノードが当該隣接ノードからデータを受け取る際に当該隣接ノードが使用可能な宛先毎のラベルのセットをラベル変換の制約条件に基づき作成したラベルセット情報を含むディスタンスベクター情報を通知する手段と、自ノードが隣接ノードにデータを送信する際に自ノードが使用可能な宛先毎のラベルセット情報を含むディスタンスベクター情報の通知を当該隣接ノードから受け取る手段と、この受け取る手段により受け取ったディスタンスベクター情報に基づき自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する手段とを備えたことを特徴とする経路制御装置である(請求項1)。
また、前記通知する手段は、ラベル変換の制約条件を満足するラベルセット情報が作成不可の場合には、前記ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報を無限大として通知する手段を備えることができる(請求項2)。
また、前記更新する手段は、前記受け取る手段により受け取ったディスタンスベクター情報にラベル情報が含まれていない場合には当該ディスタンスベクター情報による自ノードの前記ディスタンスベクター表の更新を禁止する手段を備えることができる(請求項3)。
また、前記更新する手段は、前記受け取る手段により受け取ったディスタンスベクター情報に1つ以上のラベル情報が含まれており、当該ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報が自ノードの前記ディスタンスベクター表に記録された同一宛先に対する距離情報よりも短い場合には当該ディスタンスベクター情報により自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する手段を備えることができる(請求項4)。
あるいは、前記更新する手段は、前記受け取る手段により受け取ったディスタンスベクター情報に閾値以上の数のラベル情報が含まれていない場合には当該ディスタンスベクター情報による自ノードの前記ディスタンスベクター表の更新を禁止する手段を備えることができる(請求項5)。
あるいは、前記更新する手段は、前記受け取る手段により受け取ったディスタンスベクター情報に閾値以上の数のラベル情報が含まれており、当該ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報が自ノードの前記ディスタンスベクター表に記録された同一宛先に対する距離情報よりも短い場合には当該ディスタンスベクター情報により自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する手段を備えることができる(請求項6)。
本発明の第二の観点は、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、複数のノードが相互に接続されて構成されたネットワークの前記ノードにそれぞれ設けられ、宛先に対応する次ホップ情報および当該次ホップまでの距離情報および当該次ホップまでのパスで使用可能なラベル情報が記録されたディスタンスベクター表に相応する機能と、自ノードに隣接するノードに対し、自ノードが当該隣接ノードからデータを受け取る際に当該隣接ノードが使用可能な宛先毎のラベルのセットをラベル変換の制約条件に基づき作成したラベルセット情報を含むディスタンスベクター情報を通知する機能と、自ノードが隣接ノードにデータを送信する際に自ノードが使用可能な宛先毎のラベルセット情報を含むディスタンスベクター情報の通知を当該隣接ノードから受け取る機能と、この受け取る機能により受け取ったディスタンスベクター情報に基づき自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する機能とを備えた経路制御装置に相応する機能を実現させることを特徴とするプログラムである(請求項7)。
また、前記通知する機能として、ラベル変換の制約条件を満足するラベルセット情報が作成不可の場合には、前記ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報を無限大として通知する機能を実現させることができる(請求項8)。
また、前記更新する機能として、前記受け取る機能により受け取ったディスタンスベクター情報にラベル情報が含まれていない場合には当該ディスタンスベクター情報による自ノードの前記ディスタンスベクター表の更新を禁止する機能を実現させることができる(請求項9)。
また、前記更新する機能として、前記受け取る機能により受け取ったディスタンスベクター情報に1つ以上のラベル情報が含まれており、当該ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報が自ノードの前記ディスタンスベクター表に記録された同一宛先に対する距離情報よりも短い場合には当該ディスタンスベクター情報により自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する機能を実現させることができる(請求項10)。
あるいは、前記更新する機能として、前記受け取る機能により受け取ったディスタンスベクター情報に閾値以上の数のラベル情報が含まれていない場合には当該ディスタンスベクター情報による自ノードの前記ディスタンスベクター表の更新を禁止する機能を実現させることができる(請求項11)。
あるいは、前記更新する機能として、前記受け取る機能により受け取ったディスタンスベクター情報に閾値以上の数のラベル情報が含まれており、当該ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報が自ノードの前記ディスタンスベクター表に記録された同一宛先に対する距離情報よりも短い場合には当該ディスタンスベクター情報により自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する機能を実現させることができる(請求項12)。
本発明の第三の観点は、本発明のプログラムが記録された前記情報処理装置読取可能な記録媒体である(請求項13)。本発明のプログラムは本発明の記録媒体に記録されることにより、前記情報処理装置は、この記録媒体を用いて本発明のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記情報処理装置に本発明のプログラムをインストールすることもできる。
これにより、汎用の情報処理装置を用いて、波長制約の条件を満足しながら、ディスタンスベクター表を作成して、自律分散的に、波長パスの経路を提供することができる経路制御装置を実現することができる。
本発明によれば、波長パスネットワーク、TDMネットワークには、使用できる波長またはタイムスロットに制約があり、波長またはタイムスロットに対応するラベル変換の制約条件を満足している場合のみ、ディスタンスベクター表に、ディスタンスベクターを更新するので、ディスタンスベクター表に基づく経路は、ラベル変換の制約条件を満足する。また、ラベル変換の制約条件を満足する波長が閾値より小さい場合は、当該経路を除外するので、ラベルリソースを有効的に利用できる。
本発明実施例の経路制御装置の構成を図1を参照して説明する。図1は本実施例の経路制御装置のブロック構成図である。
本実施例は、図7に示すように、複数のノードが相互に接続されて構成されたネットワークの前記ノードにそれぞれ設けられ、図1に示すように、宛先に対応する次ホップ情報および当該次ホップまでの距離情報および当該次ホップまでのパスで使用可能なラベル情報が記録されたディスタンスベクター表3を備え、自ノードに隣接するノードに対し、自ノードが当該隣接ノードからデータを受け取る際に当該隣接ノードが使用可能な宛先毎のラベルのセットをラベル管理部6により管理されている変換の制約条件に基づき作成したラベルセット情報を含むディスタンスベクター情報を通知するディスタンスベクター送信部4と、自ノードが隣接ノードにデータを送信する際に自ノードが使用可能な宛先毎のラベルセット情報を含むディスタンスベクター情報の通知を当該隣接ノードから受け取るディスタンスベクター受信部1と、このディスタンスベクター受信部1により受け取ったディスタンスベクター情報に基づき自ノードのディスタンスベクター表3を更新するディスタンスベクター更新部5とを備えたことを特徴とする経路制御装置である(請求項1)。
ディスタンスベクター送信部4は、ラベル変換の制約条件を満足するラベルセット情報が作成不可の場合には、前記ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報を無限大として通知する手段を備える(請求項2)。
また、第一実施例では、ディスタンスベクター更新部5は、ディスタンスベクター受信部1により受け取ったディスタンスベクター情報にラベル情報が含まれていない場合には当該ディスタンスベクター情報による自ノードの前記ディスタンスベクター表の更新を禁止する手段を備える(請求項3)。
さらに、第一実施例では、ディスタンスベクター更新部5は、ディスタンスベクター受信部1により受け取ったディスタンスベクター情報に1つ以上のラベル情報が含まれており、当該ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報が自ノードのディスタンスベクター表3に記録された同一宛先に対する距離情報よりも短い場合には当該ディスタンスベクター情報により自ノードのディスタンスベクター表3を更新する手段を備える(請求項4)。
また、第二実施例では、ディスタンスベクター更新部5は、ディスタンスベクター受信部1により受け取ったディスタンスベクター情報に閾値以上の数のラベル情報が含まれていない場合には当該ディスタンスベクター情報による自ノードのディスタンスベクター表3の更新を禁止する手段を備える(請求項5)。
また、第二実施例では、ディスタンスベクター更新部5は、ディスタンスベクター受信部1により受け取ったディスタンスベクター情報に閾値以上の数のラベル情報が含まれており、当該ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報が自ノードのディスタンスベクター表3に記録された同一宛先に対する距離情報よりも短い場合には当該ディスタンスベクター情報により自ノードのディスタンスベクター表3を更新する手段を備える(請求項6)。
本発明は、汎用の情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に本発明の経路制御装置に相応する機能を実現させるプログラムとして実現することができる(請求項7〜12)。このプログラムは、記録媒体に記録されて情報処理装置にインストールされ(請求項13)、あるいは通信回線を介して情報処理装置にインストールされることにより当該情報処理装置に、ディスタンスベクター受信部1、ディスタンスベクター比較部2、ディスタンスベクター表3、ディスタンスベクター送信部4、ディスタンスベクター更新部5、ラベル管理部6にそれぞれ相応する機能を実現させることができる。
以下では、本実施例をさらに詳細に説明する。
(第一実施例)
図2に、第一実施例のディスタンスベクター表3を示す。従来の技術と比べて、ラベルセット情報が新たに追加されている。ラベルセット情報には、使用可能な波長に対応するラベルを搭載する。ラベルは、それぞれのファイバリンク毎に、割り当てられた値であり、ラベルと波長とが対応する。ラベルの値は、リンク毎に定義されている。
あるリンクで赤色の波長のラベルの値として100が定義されていても、別のリンクでは、赤色の波長のラベルの値は200である。それぞれのリンク毎にラベルと波長とが対応しているからである。図2の例では、129.60.225.0/24を宛先とする場合には、次ホップがノードEであり、ノードEまでに、使用できるラベルは、100,110,140であることを意味している。また、129.60.225.0/24までの距離は、3であることを意味する。
図3に、第一実施例のディスタンスベクター型の動作の概念図を示す。ノードBは、ノードXに対して、宛先ノードAのディスタンスベクターのラベルセット情報を作成する。ノードBは、自ノードが発ノードとする宛先ノードAのディスタンスベクターのラベルセットとリンクBX間の使用可能なラベル値と波長の制約条件とを考慮すると、これらを満足するノードXに対する宛先ノードAのディスタンスベクターのラベルセット情報が見つからない。
そのため、波長制約条件を満足するノードXからノードBを経由してノードA宛ての経路がないことがわかる。したがって、ノードBは、ノードXに対して、宛先ノードAのディスタンスベクターに、距離を無限大として、ラベル情報を搭載しないで伝播する。ここで、無限大とは、実際には、十分大きい値を定義しておき、この値を無限大とする。
一方、図4に示すように、ノードCにおいて、宛先ノードAのディスタンスベクターとして、次ホップ情報がノードD、距離情報が100、ラベルセット情報のラベルが101,120,150として保持している。図4は、本実施例のラベルセット情報の伝播の状況を示す図である。ラベル115は、波長制約条件を満足していないために、ラベルセット情報から除外されている。ラベルと波長との関係は、図4のようになっている。ノードCがノードXに対してディスタンスベクターを伝播する際に、ノードXに対するラベルセット情報を作成する。リンクXCの使用可能なラベルは201,215,250である。ここで、ノードCは、波長変換機能がないと仮定している。ノードCが保持している宛先ノードAのラベルセット情報は{101,120,150}であり、ノードCには、波長変換機能がないので、ノードCがノードXに対して、ディスタンスベクターを伝播するラベルセット情報は{201,250}のみとなる。ラベル215は、波長変換機能がないため、ラベルセットから除外される。したがって、ノードCがノードXに対して、宛先ノードAのディスタンスベクターは、図3のようになる。
図3において、ノードXは、宛先ノードAのディスタンスベクターを、ノードBとノードCから受信している。この場合には、次ホップがノードCのディスタンスベクターを選ぶことになる。その際に、当該ディスタンスベクターの距離は、距離100とリンクXCの距離1との和を計算して101としている。
図5に、第一実施例のディスタンスベクターの選択方法を示した。第一実施例のディスタンスベクターの選択方法のプロシジャは以下のとおりである。
Step1:ノードXが宛先ノードAの新しいディスタンスベクターをノードYから受信する。
Step2:ノードXが保持する宛先ノードAのディスタンスベクターがあり、次ホップ情報がノードYであるか?YESならば、Step5へ行く。NOならば、Step3へ行く。YESの場合には、同じ宛先で同じ次ホップ情報のディスタンスベクターがある場合は、距離情報が更新されているとみなす。
Step3:ラベルセット情報にラベル情報が1つ以上あるか?YESならば、Step4へ行く。NOならば、Step6へ行く。
Step4:新しいディスタンスベクターの距離情報は、ノードXが保持している宛先ノードAのディスタンスベクターより、距離情報が短いか?YESならば、Step5へ行く。NOならば、Step6へ行く。
Step5:宛先ノードAのディスタンスベクターを更新する。
Step6:宛先ノードAのディスタンスベクターを更新しない。
図1に第一実施例の経路制御装置の構成を示した。図13との相違は、本発明では、ディスタンスベクターにラベルセット情報が含まれており、ディスタンスベクター受信部1、ディスタンスベクター比較部2、ディスタンスベクター表3、ディスタンスベクター更新部5、ディスタンスベクター送信部4は、上記に示したプロシジャにしたがって、ラベルセット情報を処理する機能を有することである。実際の波長とラベルとの対応および波長変換機能の制約条件の処理は、ラベルセット情報を作成する際に、ラベル管理部6で実施される。
このように、波長パスネットワークには、使用できる波長に制約があり、波長の制約条件を満足している場合のみ、ディスタンスベクター表3に、ディスタンスベクターを更新するので、ディスタンスベクター表3に基づく経路は、波長制約の条件を満足する。
(第二実施例)
図6に、第二実施例のディスタンスベクターの選択方法を示した。第二実施例のディスタンスベクターの選択方法のプロシジャは以下のとおりである。
Step1:ノードXが宛先ノードAの新しいディスタンスベクターをノードYから受信する。
Step2:ノードXが保持する宛先ノードAのディスタンスベクターがあり、次ホップ情報がノードYであるか?YESならば、Step6へ行く。NOならば、Step3へ行く。YESの場合には、同じ宛先で同じ次ホップのディスタンスベクターがある場合は、距離が更新されているとみなす。
Step3:ノードXが保持している宛先ノードAのディスタンスベクターが存在しない、かつ、ラベルセット情報にラベル情報が1つ以上あるか?YESならば、Step3へ行く。NOならば、Step4へ行く。
Step4:新しいディスタンスベクターのラベルセット情報に含まれるラベル情報数は閾値以上か?YESならば、Step5へ行く。NOならば、Step7へ行く。
Step5:新しいディスタンスベクターの距離情報は、ノードXが保持している宛先ノードAのディスタンスベクターより、距離情報が短いか?YESならば、Step6へ行く。NOならば、Step7へ行く。
Step6:宛先ノードAのディスタンスベクターを更新する。
Step7:宛先ノードAのディスタンスベクターを更新しない。
第二実施例では、新しいディスタンスベクターのラベルセット情報に含まれるラベル情報数に閾値を設けておき、閾値より小さいラベル情報数のラベルセットのディスタンスベクターは、距離情報に関係なく、ディスタンスベクターとして採用しない。これは、ラベル情報数が小さいとき、使用可能な波長が少ないことを意味しており、ラベル情報数が大きい別の候補のディスタンスベクターがあれば、距離情報が大きくてもそれを採用する。これにより、波長リソースを有効的に利用できる。
(第三実施例)
第一および第二実施例では、波長パスネットワークについて述べていた。第三実施例では、本発明は、TDMネットワークに適用することもできる。波長パスネットワークでは、ラベルは波長に対応していた。TDMネットワークでは、ラベルはタイムスロットに対応する。ノードが、タイムスロット毎に処理するTDMスイッチの場合は、TDMネットワークである。
TDMネットワークの例として、SDHネットワークやSONETネットワークがある。TDMネットワークには、パスの概念がある。パスを設定するとは、リンク毎にパスに対応したタイムスロットが設定されることである。データがパス上を転送されるとは、タイムスロットがリンクバイリンクに設定され、タイムスロットをリレーしていくことである。
第一および第二実施例で述べた波長変換の制約条件を、第三実施例では、タイムスロット変換の制約条件というように、波長をタイムスロットに置き換えて扱うことができる。このような制約条件を、より一般的に表現すると、ラベル変換の制約条件と表現することができる。
本発明によれば、波長制約の条件を満足しながら、ディスタンスベクター表を作成して、自律分散的に、波長パスの経路を提供することができるので、ネットワークの運用効率を向上させることができるため、ネットワーク事業者およびネットワークユーザにとって利便性の高いネットワークを構築することができる。
本実施例の経路制御装置のブロック構成図。 本実施例のディスタンスベクター表の例を示す図。 本実施例のディスタンスベクター型の動作の概念図。 本実施例のラベルセットの伝播の状況を示す図。 第一実施例のディスタンスベクターの選択手順を示すフローチャート。 第二実施例のディスタンスベクターの選択手順を示すフローチャート。 ネットワークの概念図。 IPルーチングの分類と動作原理を示す図。 従来のディスタンスベクター表の例を示す図。 従来のディスタンスベクター型の動作の概念図。 Bellmanの公式を説明するための図。 従来のディスタンスベクターの選択手順を示すフローチャート。 従来の経路制御装置のブロック構成図。
符号の説明
1、11 ディスタンスベクター受信部
2、12 ディスタンスベクター比較部
2、13 ディスタンスベクター表
4、14 ディスタンスベクター送信部
5、15 ディスタンスベクター更新部
6 ラベル管理部
7、16 スイッチ部

Claims (13)

  1. 複数のノードが相互に接続されて構成されたネットワークの前記ノードにそれぞれ設けられ、
    宛先に対応する次ホップ情報および当該次ホップまでの距離情報および当該次ホップまでのパスで使用可能なラベル情報が記録されたディスタンスベクター表を備え、
    自ノードに隣接するノードに対し、自ノードが当該隣接ノードからデータを受け取る際に当該隣接ノードが使用可能な宛先毎のラベルのセットをラベル変換の制約条件に基づき作成したラベルセット情報を含むディスタンスベクター情報を通知する手段と、
    自ノードが隣接ノードにデータを送信する際に自ノードが使用可能な宛先毎のラベルセット情報を含むディスタンスベクター情報の通知を当該隣接ノードから受け取る手段と、
    この受け取る手段により受け取ったディスタンスベクター情報に基づき自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する手段と
    を備えたことを特徴とする経路制御装置。
  2. 前記通知する手段は、ラベル変換の制約条件を満足するラベルセット情報が作成不可の場合には、前記ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報を無限大として通知する手段を備えた請求項1記載の経路制御装置。
  3. 前記更新する手段は、前記受け取る手段により受け取ったディスタンスベクター情報にラベル情報が含まれていない場合には当該ディスタンスベクター情報による自ノードの前記ディスタンスベクター表の更新を禁止する手段を備えた請求項1記載の経路制御装置。
  4. 前記更新する手段は、前記受け取る手段により受け取ったディスタンスベクター情報に1つ以上のラベル情報が含まれており、当該ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報が自ノードの前記ディスタンスベクター表に記録された同一宛先に対する距離情報よりも短い場合には当該ディスタンスベクター情報により自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する手段を備えた請求項1記載の経路制御装置。
  5. 前記更新する手段は、前記受け取る手段により受け取ったディスタンスベクター情報に閾値以上の数のラベル情報が含まれていない場合には当該ディスタンスベクター情報による自ノードの前記ディスタンスベクター表の更新を禁止する手段を備えた請求項1記載の経路制御装置。
  6. 前記更新する手段は、前記受け取る手段により受け取ったディスタンスベクター情報に閾値以上の数のラベル情報が含まれており、当該ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報が自ノードの前記ディスタンスベクター表に記録された同一宛先に対する距離情報よりも短い場合には当該ディスタンスベクター情報により自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する手段を備えた請求項1記載の経路制御装置。
  7. 情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、
    複数のノードが相互に接続されて構成されたネットワークの前記ノードにそれぞれ設けられ、
    宛先に対応する次ホップ情報および当該次ホップまでの距離情報および当該次ホップまでのパスで使用可能なラベル情報が記録されたディスタンスベクター表に相応する機能と、
    自ノードに隣接するノードに対し、自ノードが当該隣接ノードからデータを受け取る際に当該隣接ノードが使用可能な宛先毎のラベルのセットをラベル変換の制約条件に基づき作成したラベルセット情報を含むディスタンスベクター情報を通知する機能と、
    自ノードが隣接ノードにデータを送信する際に自ノードが使用可能な宛先毎のラベルセット情報を含むディスタンスベクター情報の通知を当該隣接ノードから受け取る機能と、
    この受け取る機能により受け取ったディスタンスベクター情報に基づき自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する機能と
    を備えた経路制御装置に相応する機能を実現させることを特徴とするプログラム。
  8. 前記通知する機能として、ラベル変換の制約条件を満足するラベルセット情報が作成不可の場合には、前記ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報を無限大として通知する機能を実現させる請求項7記載のプログラム。
  9. 前記更新する機能として、前記受け取る機能により受け取ったディスタンスベクター情報にラベル情報が含まれていない場合には当該ディスタンスベクター情報による自ノードの前記ディスタンスベクター表の更新を禁止する機能を実現させる請求項7記載のプログラム。
  10. 前記更新する機能として、前記受け取る機能により受け取ったディスタンスベクター情報に1つ以上のラベル情報が含まれており、当該ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報が自ノードの前記ディスタンスベクター表に記録された同一宛先に対する距離情報よりも短い場合には当該ディスタンスベクター情報により自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する機能を実現させる請求項7記載のプログラム。
  11. 前記更新する機能として、前記受け取る機能により受け取ったディスタンスベクター情報に閾値以上の数のラベル情報が含まれていない場合には当該ディスタンスベクター情報による自ノードの前記ディスタンスベクター表の更新を禁止する機能を実現させる請求項7記載のプログラム。
  12. 前記更新する機能として、前記受け取る機能により受け取ったディスタンスベクター情報に閾値以上の数のラベル情報が含まれており、当該ディスタンスベクター情報に含まれる距離情報が自ノードの前記ディスタンスベクター表に記録された同一宛先に対する距離情報よりも短い場合には当該ディスタンスベクター情報により自ノードの前記ディスタンスベクター表を更新する機能を実現させる請求項7記載のプログラム。
  13. 請求項7ないし12のいずれかに記載のプログラムが記録された前記情報処理装置読み取り可能な記録媒体。
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