JP3737571B2 - 屋切トラス及び屋切トラスを使用した屋根パネル葺き工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、棟梁以外に屋切トラスと直交する方向の屋根梁を無くした屋根パネル葺き工法を具現化するための屋切トラス及び屋切トラスを使用した屋根パネル葺き工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の屋切トラスを使用した屋根は、屋根パネルを芯材となる屋切トラスのある方向、すなわち屋根パネルの長辺方向を縦方向にして葺いていた。
これは屋根パネルを縦方向に葺くことにより軒先の出をそのまま出せるメリットがあるためである。
【0003】
通常、屋根構造の成り立ちから、屋根の鉛直方向荷重は屋根梁で受け、それを屋切トラス等でながして下方へ伝達するようにしているが、屋根パネルを上記のように屋切トラスがある縦方向に葺いて行くと、屋根パネルの大きさの制限からその短辺方向を支えるために、屋切トラスと直交する方向に複数本の屋根梁を入れることが不可避となる。
【0004】
しかしながら、上記のように軒先の出を確保できるように屋根パネルを縦方向に葺いて行くには、棟梁以外に屋切トラスと直交する方向に複数本の屋根梁を入れる必要があることから、屋根梁の使用本数が多くなり、コストアップをもたらす原因となっていた。
また、軒先の出を屋根パネルで構成する仕様のものでは、強度的に軒先の出を大きくすることはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、トラスの強度及び軒先の出を確保することができる屋切トラスを提供することにある。
本発明のもう一つの課題は、外部材としても使用可能な構造の屋切トラスを得ることにある。
また、本発明の更なる課題は、棟梁以外に屋切トラスと直交する方向の屋根梁を使用することなく、屋根パネルを低コストで葺くことができる屋切トラスを使用した屋根葺き工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明に係る屋切トラスは、三角形状のトラス骨枠と、トラス骨枠の斜辺を覆うとともにトラス骨枠から先端を突出させた状態で取り付けられた軒先の出を確保する斜め梁と、斜め梁が取り付けられたトラス骨枠の両面に、斜め梁とトラス骨枠とを覆う状態で貼り付けられた合板とを備えたことを特徴とするもので、トラス骨枠の斜辺に斜め梁を先端を突出させて取り付けることにより、トラスの強度及び軒先の出を確保することができると共に、トラスの骨枠の両面に合板を貼り付けることで外部材としても使用することができるようになる。
【0007】
また、本発明に係る屋切トラスを使用した屋根パネル葺き工法は、上記屋切りトラスを用い、棟梁の長手方向に沿って所定間隔で屋切トラスを配置した後、屋根パネルをその長辺方向が棟梁と平行となる方向にして葺くことを特徴とするもので、屋切トラスの骨枠の斜辺に軒先の出を確保する斜め梁を取り付けることによって、屋切トラスの強度および軒先の出を確保し、この屋切トラスに対して、屋根パネルをその長辺方向が前記棟梁と平行となる方向、すなわち横方向に葺いて行くことによって、棟梁以外に屋根梁を使用することなく、屋根パネルを葺くことができると共に、軒先の出を屋根パネル仕様のものより大きくとることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る屋切トラスの構成を示す組み立て構成図、図2はその外側面材となる合板の割付図、図3はそのトラス骨枠の構成図、図4はトラス骨枠を構成する芯材の構成部材図、図5は本発明の実施形態に係る屋切トラスを使用して屋根パネルを葺いた状態の屋根エレメント図である。
【0009】
本発明の実施形態に係る屋切トラス1は、図1に示すようにトラス骨枠2の両側面に外側面材となる合板3を貼り付けて構成したものである。
この屋切トラス1のトラス骨枠2は、図4に示すような所定長さ及び断面を有する芯材4乃至9を図3に示すように組み立てて三角トラスを構成し、この三角トラスを構成するトラス骨枠2の斜辺に、図4に示す所定長さ及び断面を有する斜め梁10を取り付けて構成される。
【0010】
斜め梁10は、図示の通りトラス骨枠2を構成する他の芯材4乃至9よりも厚さの厚い梁材によって構成され、この斜め梁10により強度を確保すると共に、その先端をトラス骨枠2の先端より突出させて取り付け、軒先の出を確保できるようにしている。
【0011】
上記の芯材4乃至9及び斜め梁10によって構成したトラス骨枠2に対し、その両側面に図2に示す外側面材となる合板3を貼り付ける。
この合板3は、図2の割付図に示すように複数の面材11、12、13によって構成され、同面材11、12、13をトラス骨枠2に対して、図1にハッチ表示されているように貼り付けることにより、屋切トラス1を構成している。
【0012】
しかして、上記の屋切トラス1によると、トラス骨枠2の斜辺に所定の断面及び長さを有する斜め梁10を先端を突出させて取り付け、その両面に合板3を貼り付けて外部材として使用可能に構成されているため、トラスとして強度及び軒先の出を確保することができると共に、トラス骨枠2の両面に合板3を貼り付けることで外部材としても使用することができるようになる。
【0013】
一方、この屋切トラス1は、図5に示す屋根エレメント図のように棟梁14の長手方向に沿って所定間隔で設置される。
屋根エレメントを構成する屋根パネル15は、所定の大きさ、すなわち所定寸法の長辺×短辺を有する4方サネパネルで構成され、この屋根パネル15を屋切トラス1に対して棟梁14と平行な方向、すなわちその長辺方向が棟梁14と平行となる横方向に屋根パネル15の短辺を屋切トラス1により支え、所定の組み付け順序に従って、フック金物、ルーフプレート、スクリューボルト等の器具を使用し、順次組み付け葺いて行く。
【0014】
また、屋根パネル15の長辺方向の端面には、結合桁16及び頭繋ぎ17がそれぞれ所定の組み付け順に従って組み付けられ、これによって屋根エレメントが完成される。
このように屋根エレメントを構成する屋根パネル15をその短辺を屋切トラス1により支えて、棟梁14と平行となる横方向に葺いて行くことによって、屋切トラス1と直交する方向に棟梁14以外に屋根梁を使用することなく、屋根パネル15を葺くことができる。
【0015】
そして、この際に上記のような構成の屋切トラス1を使用することにより、屋根パネル15を横方向に葺く工法が実現でき、このための屋切トラス1として充分な強度と充分な軒先の出を確保できる、トラス骨枠2と合板3及び斜め梁10を一体化した屋切トラス1を提供することができる。
【0016】
しかして、上記構成の屋切トラス1を使用することによって、屋根パネル15を棟梁14と平行な方向、すなわち横方向に葺く工法を具現化することが可能となり、棟梁14以外に屋根梁を使用することなく、屋根パネル15を葺くことができるようになると共に、軒の出を屋根パネル仕様のものより大きくとることが可能となる。
従って、梁の本数を最小限に抑え、屋切トラス1と直交する方向の屋根梁を無くし、屋根パネル15を低コストで葺くことができる。
【0017】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る屋切トラスによると、トラス骨枠の斜辺に斜め梁を先端を突出させて取り付け、トラス骨枠と強度及び軒先の出を確保するための斜め梁とを一体化しているため、トラスの強度及び軒先の出を確保することができると共に、トラス骨枠の両面に合板を貼り付けることで外部材としても使用できる屋切トラスを得ることができる。
【0018】
また、この屋切トラスを使用することによって、屋根梁を棟梁だけとし、棟梁以外に屋根梁を使用することなく、屋根パネルを棟梁と平行な横方向に葺く工法を具現化することができるため、屋根梁を減らし、低コストで屋根パネルを葺くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る屋切トラスの構成を示す組み立て構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る屋切トラスの外側面材となる合板の割付図である。
【図3】本発明の実施形態に係る屋切トラスのトラス骨枠の構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係る屋切トラスのトラス骨枠を構成する芯材の構成図である。
【図5】本発明の実施形態に係る屋切トラスを使用して屋根パネルを葺いた状態の屋根エレメント図である。
【符号の説明】
1 屋切トラス
2 トラス骨枠
3 合板
10 斜め梁
14 棟梁
15 屋根パネル
Claims (2)
- 三角形状のトラス骨枠と、
前記トラス骨枠の斜辺を覆うとともに前記トラス骨枠から先端を突出させた状態で取り付けられた軒先の出を確保する斜め梁と、
前記斜め梁が取り付けられた前記トラス骨枠の両面に、前記斜め梁と前記トラス骨枠とを覆う状態で貼り付けられた合板とを備えた
ことを特徴とする屋切トラス。 - 三角形状のトラス骨枠と、前記トラス骨枠の斜辺を覆うとともに前記トラス骨枠から先端を突出させた状態で取り付けられた軒先の出を確保する斜め梁と、前記斜め梁が取り付けられた前記トラス骨枠の両面に、前記斜め梁と前記トラス骨枠とを覆う状態で貼り付けられた合板とを備えた屋切トラスを用い、
棟梁の長手方向に沿って所定間隔で前記屋切トラスを配置した後、屋根パネルをその長辺方向が前記棟梁と平行となる方向にして葺く
ことを特徴とする屋切トラスを使用した屋根パネル葺き工法。
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