JP3746459B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱穀装置におけるチャフシーブの揺動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
チャフシーブ上に供給される選別物は、一般に、搬送上手側での選別物は穀粒の比率が大きいのに対して、搬送下手側での選別物は穀粒の比率が小さく選別物の大半はワラ屑が占めている。その為、チャフ板どうしの隙間がすべて同じであれば、搬送上手側の穀粒を十分に漏下させようとチャフ板を揺動させて隙間を大きくすると、搬送下手側のわら屑も漏下し易くなり2番還元物が多くなり選別性能が低下してしまい、また逆に、搬送下手側のわら屑の漏下を防ぐために隣り合うチャフ板の隙間を小さくすると、搬送上手側における穀粒の漏下量も減ってしまい穀粒を十分に回収することができない、といった不具合が生じていた。
【0003】
そのため、従来では、チャフシーブの搬送上手部分を搬送下手部分より選別物の漏下量を多くするために、同じ幅に備えられているチャフ板の角度を異なるように構成して、搬送上手部分の隣り合うチャフ板の間隔に比べて搬送下手部分の隣り合うチャフ板の間隔より広く設定しているものがあった。その構成としては、搬送上手部分と搬送下手部分との夫々を個別に揺動させるように構成したり、また、搬送上手部分のチャフ板に対する搬送下手部分のチャフ板の位置ずれを許すように構成(例えば、特開平2001−095360号公報)したりしたものが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の前者の構成のものであると、2組のチャフシーブに対して夫々に揺動構造を備えなければならず、また、上記従来の後者の構成のものでは、搬送上手部分に対して搬送下手部分のチャフ板における連結杆への取付構造が複雑になってしまい、両者ともに、隙間を変更させる構造が複雑になるとともにコスト高となってしまうおそれがあった。
【0005】
本発明の目的は、隣り合うチャフ板の隙間を搬送下手部分より搬送上手部分を広く設定したチャフシーブ構造を、簡単な構造変更するだけで構成して安価に提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
本発明の請求項1にかかる特徴構成は、上部の支点周りに揺動可能なチャフ板を多数備えてチャフシーブを構成するとともに、前記チャフ板の下部を連結杆で連結してすべてのチャフ板の上下の各支軸間距離が等しく、且つ前記チャフ板のすべてが互いに平行状態を維持しながら一体揺動するように構成し、チャフシーブの搬送上手部分におけるチャフ板同士の間隔を、チャフシーブの搬送下手部分におけるチャフ板同士の間隔より広く、チャフ板同士の間隔が広い搬送上手部分の前後設置範囲をチャフ板同士の間隔が狭い搬送下手部分の前後設置範囲より短く設定し、チャフ板同士の間隔が広い搬送上手部分の大部分をグレンパンの上方に位置させ、チャフ板同士の間隔が狭い搬送下手部分の始端部をグレンパンの後方に連設したグレンシーブの上方に位置させてある点にある。
【0007】
〔作用〕
上記構成によれば、搬送上手部分ではチャフ板どうしの間隔が広くて選別物を漏下しやすく、漏下した選別物をグレンパン上に落下するようにし、搬送下手部分ではチャフ板同士の間隔が狭くて選別物のうち穀粒をグレンシーブ上に流下させ、選別物に混じっている藁屑の漏下をし難くしてあるので選別性能が向上できる。また、チャフ板を揺動させても、搬送上手部分のチャフ板どうしの間隔が搬送下手部分のチャフ板同士の間隔より広い、という関係が崩れないものであるとともに、搬送上手部分と搬送下手部分とを一体に揺動させても、チャフ板下部の移動方向、並びに移動距離が搬送上手部分と搬送下手部分とで同じであるため、リンク構造を搬送上手部分と搬送下手部分とで同じように構成できる。
【0008】
〔効果〕
従って、搬送上手部分と搬送下手部分とで漏下しやすさの違うものでありながら、搬送上手部分と搬送下手部分とでのリンク構造を同様に構成して構造簡単にすることができ、チャフシーブを安価に構成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用したコンバイン搭載用の脱穀装置を示している。この脱穀装置は、フィードチェーン1で挟持搬送されてきた刈取穀稈を脱穀処理する扱胴3を扱室2に軸支し、この扱胴3の下方で脱穀した選別物を漏下処理する受網4を張設する脱穀部Aと、選別物を後方に揺動移送しながら篩い選別ならびに風選別処理し、選別物を一番物(穀粒)と二番物とに分けて回収する選別部Bとを備えて構成している。
【0010】
前記選別部Bは、受網4の前部から漏下した選別物を穀粒とわら屑とに比重選別しながら後方へ移送する第1グレンパン10a、第1グレンパン10aや受網4からの選別物を篩い選別するチャフシーブ11、チャフシーブ11の前部から漏下した選別物を穀粒とワラ屑とに比重選別しながら後方へ移送する第2グレンパン10b、穀粒を篩い選別するとともに唐箕5からの選別風で風選別処理するグレンシーブ12、扱室後端からの選別物をわら屑と回収可能な選別物とに選別処理するストローラック13等をそれぞれシーブケース6に設け、このシーブケース6を一定ストロークで前後に揺動駆動するように構成している。グレンシーブ12から漏下して風選された穀粒は、貯留タンク(図示せず)に搬出する一番物回収部8aと、グレンシーブ12の後端から落下した刺さり籾や枝付き籾等の二番物を二番物還元装置9を介して選別上手側に還元して再処理させる二番物回収部8bとに選別されて回収される。そして、シーブケース6上に浮遊する塵埃は、排塵ブロア7の吸引風によって機外に排出されるようになっている。
【0011】
次に、前記チャフシーブ11の構造について説明する。図2に示されているように、チャフシーブ11は、傾斜させた複数のチャフ板11aを選別物搬送方向の所定間隔おきに配置することによって構成されており、チャフ板11aを揺動可能に構成した揺動チャフシーブ11Aと、チャフ板11aをシーブケース6に固定した固定チャフシーブ11Bとを備えている。そして、揺動チャフシーブ11Aの構成は、シーブケース6に固定した支持部材14に各チャフ板11aの上部を支軸16を介して支点P周りに回転自在に枢支連結し、チャフ板11aの下部を連結杆15に回動自在に支軸17を介して軸支してある。尚、チャフ板11aはバネ18によって閉じ側に付勢してあり、チャフ板11aは、揺動チャフシーブ11A上の選別物の量が多くなるとバネ付勢に抗して開き側に揺動し、揺動チャフシーブ11A上の選別物の量が少なくなるとバネ付勢によって閉じ側に揺動するため、揺動チャフシーブ11Aのチャフ板11a角度を揺動チャフシーブ11A上の選別物の量に見合った角度とすることができる。
【0012】
揺動チャフシーブ11Aのチャフ板11aどうしの間隔は、搬送上手部分fでのチャフ板11aどうしの間隔aを、搬送下手部分rでのチャフ板11aどうしの間隔bに比べて大きく設定してあり、搬送上手部分fを搬送下手部分rより選別物を漏下し易く構成してある。
【0013】
チャフ板11aの揺動支点Pと連結杆15に対する連結点との間隔を、搬送上手部分fのチャフ板11aと搬送下手部分rのチャフ板11aとで等しく設定するとともに、揺動チャフシーブ11Aにおけるチャフ板11aのすべてが常に平行となるように連結してある。従って、チャフ板11aが揺動する際には、チャフ板11aの搬送上手部分fと搬送下手部分rとを連結杆15によって一連に揺動させて、前記間隔a,bの大小関係を維持しながらチャフ板11aどうしの間隔を変更させるとともに、この際、搬送上手部分fと搬送下手部分rとを一連に揺動させても、搬送上手部分fと搬送下手部分rとでチャフ板11a下部の移動方向並びに移動距離が同じであるため、搬送下手部分r(或いは搬送上手部分f)にチャフ板11a下部における連結点の位置ずれを許容する構造が必要がない。
【0014】
〔別実施の形態〕
尚、上記実施の形態では、揺動チャフシーブ11Aの搬送上手部分fと搬送下手部分rとの2段階にチャフ板どうしの間隔を設定したが、必要に応じて3段階以上に設定してもよい。また、チャフ板11aの揺動を選別物の重量により開閉するものではなく、センサーなどにより選別物量を検出するもの、例えば、チャフシーブ上の選別物の堆積量を検出し、その検出結果に基づいてチャフシーブ11Aを揺動操作するものでもよい。また、上記実施の形態では、チャフシーブ11を、揺動チャフシーブ11Aと固定チャフシーブ11Bとで構成したが、揺動チャフシーブ11Aのみで構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀装置の縦断側面図
【図2】シーブケースの側面図
【図3】揺動チャフシーブの要部を拡大した側面図
【図4】シーブケースの縦断正面図
【符号の説明】
11A 揺動チャフシーブ
11a チャフ板
15 連結杆
P 支点
a 間隔
b 間隔
f 搬送上手部分
r 搬送下手部分
Claims (1)
- 上部の支点周りに揺動可能なチャフ板を多数備えてチャフシーブを構成するとともに、前記チャフ板の下部を連結杆で連結してすべてのチャフ板の上下の各支軸間距離が等しく、且つ前記チャフ板のすべてが互いに平行状態を維持しながら一体揺動するように構成し、チャフシーブの搬送上手部分におけるチャフ板同士の間隔を、チャフシーブの搬送下手部分におけるチャフ板同士の間隔より広く、チャフ板同士の間隔が広い搬送上手部分の前後設置範囲をチャフ板同士の間隔が狭い搬送下手部分の前後設置範囲より短く設定し、チャフ板同士の間隔が広い搬送上手部分の大部分をグレンパンの上方に位置させ、チャフ板同士の間隔が狭い搬送下手部分の始端部をグレンパンの後方に連設したグレンシーブの上方に位置させてある脱穀装置。
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| JP2002091506A JP3746459B2 (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002091506A JP3746459B2 (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 脱穀装置 |
Publications (2)
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| JP2003284425A JP2003284425A (ja) | 2003-10-07 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002091506A Expired - Fee Related JP3746459B2 (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 脱穀装置 |
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2002
- 2002-03-28 JP JP2002091506A patent/JP3746459B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2003284425A (ja) | 2003-10-07 |
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