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JP3746966B2 - 床用目地装置 - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は免震ビル等の床面と目地部を介して設けたよう壁等の床面との間を覆う床用目地装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の床用目地装置は、目地プレートの後端部を一方の床躯体に支持させ、先端部を他方の床躯体の目地部側の上面に反目地部側が傾斜面の目地プレート支持凹部に支持させる構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の床用目地装置は地震等によって目地部が大きく広がった場合に、目地プレートが目地部に落下する危険があるとともに、この危険を防止するためには目地プレートの先端部を大きく他方の目地プレート支持凹部で支持しなければならず、目地プレートが大きくなるとともに、目地プレート支持凹部が大きくなりコスト高になるととともに、設置作業に手数がかかるという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、目地プレートが大きくなることなく、目地部が広くなっても目地プレートが目地部へ落下したりすることなく、安全に使用することができる、安価で、容易に設置することができる床用目地装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は外方へ突出する一方の床躯体の先端部に形成した目地プレート支持部と、前記外方へ突出する一方の床躯体とクランク状の目地部を介して設けられた他方の床躯体の目地部側上部に形成された反目地部側が傾斜面の目地プレート支持凹部と、後端部が前記目地プレート支持部に前記目地プレート支持凹部を覆う先端部が上方へ回動可能に支持された目地プレートと、前記一方の床躯体と他方の床躯体との間に位置する目地部の他方の床躯体部位にスライド移動可能に支持された前記目地プレートを支持するスライド移動可能な複数個の支持柱、この複数個の支持柱のほぼ中央部にそれぞれほぼ水平方向に突出するように取り付けられたガイド杆、これらのガイド杆をそれぞれ水平方向にスライド移動可能に挿入される前記一方の床躯体あるいは他方の床躯体に水平方向に形成されたガイド孔、これらのガイド孔内にそれぞれ収納された前記複数個の支持柱を常時目地部側へ突出する方向に付勢する付勢スプリングとからなる目地プレート支持機構とで床用目地装置を構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
図1ないし図5に示す本発明の第1の実施の形態において、1は免震ビル等の建物2の外方へ突出する一方の床躯体3とクランク状の目地部4を介して設けられたよう壁5等の他方の床躯体6間の上部目地部4を覆う本発明の床用目地装置で、この床用目地装置1は前記一方の床躯体3の先端部に形成した目地部4に開口する凹部状の目地プレート支持部7と、前記他方の床躯体6の目地部側上部に形成された反目地部側が傾斜面8に形成された目地プレート支持凹部9と、後端部が前記目地プレート支持部7に形成された複数個の軸挿入孔10に支持ピン11がそれぞれ遊挿され、前記目地プレート支持凹部9を覆う先端部が上方へ回動可能に支持された目地プレート12と、前記他方の床躯体6の目地部4内の床面6aあるいは該床面6aに固定された支持板6Aに前記目地プレート12の先端部寄りの部位を伸縮可能に支持する目地プレート支持機構13とで構成されている。
【0009】
前記目地プレート支持部7は一方の床躯体3に凹部7aを形成して、そのまま使用してもよいが、該凹部7aを覆うように複数本のビス14等で固定される金属材製のほぼクランク状に曲げ形成された目地プレート支持金具本体15と、この目地プレート支持金具本体15の底面部に形成された複数個の軸挿入孔10とからなる目地プレート支持金具16を用いる。
【0010】
前記目地プレート支持凹部9は他方の床躯体6の目地部側の上部に凹部9aを形成して、そのまま使用してもよいが、該凹部9aを覆うように複数本のビス14等で固定される金属材製の目地プレート支持凹部金具17を用いる。
【0011】
前記目地プレート12は先端部が前記目地プレート支持凹部9の傾斜面8と面接触する傾斜面18に形成された金属材製の浅皿状の目地プレート本体19と、この目地プレート本体19内にモルタル20等を介して固定された床タイル等の床化粧材21とで構成されたものが使用されている。
【0012】
前記目地プレート支持機構13は前記他方の床躯体6の目地部4に所定間隔で開口するように、該他方の床躯体6に水平方向に形成された複数個の断面四角形状のガイド孔22と、このガイド孔22内にそれぞれスライド移動可能に挿入された四角柱状のガイド杆23と、このガイド杆23を常時突出方向に付勢する前記ガイド孔22内にそれぞれ収納された付勢スプリング24と、前記ガイド杆23の先端部にそれぞれ固定された、前記目地プレート12を支持する上下面にローラー25、25が設けられた支持柱26と、前記ガイド杆23の後端部寄りの部位にそれぞれ取付けられたストッパー片27と、前記ガイド孔22の開口端部に複数本のビス14等によって取付けられた前記ストッパー片27と当接するカバー体28とで構成されている。
【0013】
上記構成の床用目地装置1は、通常時は図2に示すように目地プレート12のほぼ中央部を目地プレート支持機構13の複数個の支持柱26で支持した状態となっている。
地震等によって目地部4が広くなった場合には、図4に示すように目地プレート12の先端部寄りの部位が目地プレート支持機構13の複数個の支持柱26で支持され、目地プレート12の先端部が目地部4内へ脱落するのを阻止する。
目地部4が狭くなった場合には、図5に示すように目地プレート支持機構13の複数個の支持柱26は一方の床躯体3によって押し付けられ、付勢スプリング24の付勢力に抗して他方の床躯体6に当接するようにスライド移動するため、目地部4の移動可能な寸法を小さくすることがない。
【0014】
【発明の異なる実施の形態】
次に、図6ないし図33に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0015】
図6ないし図8に示す本発明の第2の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、キー溝29が形成された円筒状のガイド孔となるガイド筒30と、このガイド筒30内にスライド移動可能に取付けられるキー31が固定された丸棒状のガイド杆23Aを使用した目地プレート支持機構13Aを用いた点で、このように形成された目地プレート支持機構13Aを用いて構成した床用目地装置1Aにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0016】
図9ないし図11に示す本発明の第3の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、複数個の支持柱26を上下部バー32、33を用いて固定するとともに、支持板6Aの先端部にストッパー片37を形成し、丸孔状のガイド孔22Aと丸棒状のガイド杆23Bを使用した目地プレート支持機構13Bを用いた点で、このように形成された目地プレート支持機構13Bを用いて構成した床用目地装置1Bにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0017】
図12ないし図14に示す本発明の第4の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、複数個の支持柱26のほぼ中央部に回動バー34の先端部を溶接等によって固定するとともに、後端部をヒンジ部材35を用いて他方の床躯体6に取付けた目地プレート支持機構13Cを用いた点で、このように形成された目地プレート支持機構13Cを用いて構成した床用目地装置1Cにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られるとともに、ガイド孔を形成しなくてもよく、容易に設置することができる。
【0018】
図15ないし図17に示す本発明の第5の実施の形態において、前記本発明の第3の実施の形態と主に異なる点は、ガイド孔22Aを一方の床躯体3に形成して、一方の床躯体3側に目地プレート支持機構13Dを取付けた点で、このように目地プレート支持機構13Dを取付けた床用目地装置1Dにしても、前記本発明の第3の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0019】
図18ないし図20に示す本発明の第6の実施の形態において、前記本発明の第4の実施の形態と主に異なる点は、複数個の支持柱26のほぼ中央部にリップ溝形鋼形状のガイドレール36を固定するとともに、このガイドレール36に回動バー34の先端部をスライド移動可能に取付けた目地プレート支持機構13Eを用いた点で、このように形成された目地プレート支持機構13Eを用いて構成した床用目地装置1Eにしても、前記本発明の第4の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0020】
図21ないし図24に示す本発明の第7の実施の形態において、前記本発明の第6の実施の形態と主に異なる点は、2本の回動バー34、34の先端部に支持柱26をそれぞれ固定し、該支持柱26にそれぞれ回動可能に取付けられた可動バー38の先端部を目地部側の他方の床躯体6にほぼ水平に固定されたガイドレール39にそれぞれスライド移動可能に取付けるとともに、該可動バー38をそれぞれ前記支持柱26が目地部4内に突出するように付勢する付勢スプリング40を取付けた目地プレート支持機構13Fを用いた点で、このように形成された目地プレート支持機構13Fを用いて構成した床用目地装置1Fにしても、前記本発明の第6の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0021】
図25ないし図27に示す本発明の第8の実施の形態において、前記本発明の第7の実施の形態と主に異なる点は、複数個の支持柱26を固定する固定バー41、41を取付け、一部の可動バー38にだけ付勢スプリング40を取付けた目地プレート支持機構13Gを用いた点で、このように形成された目地プレート支持機構13Gを用いて構成した床用目地装置1Gにしても、前記本発明の第7の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0022】
図28ないし図30に示す本発明の第9の実施の形態において、前記本発明の第7の実施の形態と主に異なる点は、バネ42が取付けられた板状の回動バー34Aの先端部に支持柱26をそれぞれ固定するとともに、該板状の回動バー34Aが一方の床躯体3の押圧により他方の床躯体6側に回動するように90度よりも小さい角度で停止させるストッパー用のワイヤー43をそれぞれ取付けた目地プレート支持機構13Hを用いた点で、このように形成された目地プレート支持機構13Hを用いて構成した床用目地装置1Hにしても、前記本発明の第7の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0023】
図31ないし図33に示す本発明の第10の実施の形態において、前記本発明の第9の実施の形態と主に異なる点は、板状の回動バー34Aが一方の床躯体3の押圧により他方の床躯体6側に回動するように90度よりも小さい角度で停止させるストッパー44を他方の目地部側の床躯体6に取付けた目地プレート支持機構13Iを用いた点で、このように形成された目地プレート支持機構13Iを用いて構成した床用目地装置1Iにしても、前記本発明の第9の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0025】
(1)外方へ突出する一方の床躯体の先端部に形成した目地プレート支持部と、前記外方へ突出する一方の床躯体とクランク状の目地部を介して設けられた他方の床躯体の目地部側上部に形成された反目地部側が傾斜面の目地プレート支持凹部と、後端部が前記目地プレート支持部に前記目地プレート支持凹部を覆う先端部が上方へ回動可能に支持された目地プレートと、前記一方の床躯体と他方の床躯体との間に位置する目地部の他方の床躯体部位にスライド移動可能に支持された前記目地プレートを支持するスライド移動可能な複数個の支持柱、この複数個の支持柱のほぼ中央部にそれぞれほぼ水平方向に突出するように取り付けられたガイド杆、これらのガイド杆をそれぞれ水平方向にスライド移動可能に挿入される前記一方の床躯体あるいは他方の床躯体に水平方向に形成されたガイド孔、これらのガイド孔内にそれぞれ収納された前記複数個の支持柱を常時目地部側へ突出する方向に付勢する付勢スプリングとからなる目地プレート支持機構とで構成されているので、地震等によって目地部が広くなった場合には、目地プレートの先端部寄りの部位を目地プレート支持機構によって支持することができる。
したがって、目地プレートの先端部が目地部内へ落下する事故を確実に防止でき、安全に使用することができる。
【0026】
(2)前記(1)によって、目地部狭くなった場合には、目地プレート支持機構が収縮するので、目地部が狭くなる移動のじゃまをすることがなく、大きな目地部の移動量を確保することができる。
【0027】
(3)前記(1)によって、構造が簡単であるので、容易に実施することができる。
【0028】
(4)請求項2、3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の設置状態の説明図。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の目地プレートを外した状態の要部平面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の目地部が広くなった動作説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の目地部が狭くなった動作説明図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の設置状態の断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の目地プレートを外した要部説明図。
【図8】図7の8−8線に沿う要部断面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態の設置状態の断面図。
【図10】本発明の第3の実施の形態の目地プレートを外した要部説明図。
【図11】図10の平面図。
【図12】本発明の第4の実施の形態の設置状態の断面図。
【図13】本発明の第4の実施の形態の目地プレートを外した要部説明図。
【図14】図13の平面図。
【図15】本発明の第5の実施の形態の設置状態の断面図。
【図16】本発明の第5の実施の形態の目地プレートを外した要部説明図。
【図17】図16の平面図。
【図18】本発明の第6の実施の形態の設置状態の断面図。
【図19】本発明の第6の実施の形態の目地プレートを外した要部説明図。
【図20】図19の平面図。
【図21】本発明の第7の実施の形態の設置状態の断面図。
【図22】図21の22−22線に沿う断面図。
【図23】本発明の第7の実施の形態の目地プレートを外した要部説明図。
【図24】本発明の第7の実施の形態の可動バーの取付け状態の説明図。
【図25】本発明の第8の実施の形態の設置状態の断面図。
【図26】図25の26−26線に沿う断面図。
【図27】本発明の第8の実施の形態の目地プレートを外した要部説明図。
【図28】本発明の第9の実施の形態の設置状態の断面図。
【図29】図28の29−29線に沿う断面図。
【図30】本発明の第9の実施の形態の目地プレートを外した要部説明図。
【図31】本発明の第10の実施の形態の設置状態の断面図。
【図32】図31の32−32線に沿う断面図。
【図33】本発明の第10の実施の形態の目地プレートを外した要部説明図。
【符号の説明】
1、1A、1B〜1I:床用目地装置、
2:建物、 3:一方の床躯体、
4:目地部、 5:よう壁、
6:他方の床躯体、 6a:床面、
6A:支持板、 7:目地プレート支持部、
8:傾斜面、 9:目地プレート支持凹部、
10:軸挿入孔、 11:支持ピン、
12:目地プレート、
13、13A〜13I:目地プレート支持機構、
14:ビス、
15:目地プレート支持金具本体、
16:目地プレート支持金具、
17:目地プレート支持凹部金具、
18:傾斜面、 19:目地プレート本体、
20:モルタル、 21:床化粧材、
22、22A:ガイド孔、
23、23A、23B:ガイド杆、
24:付勢スプリング、 25:ローラー、
26:支持柱、 27:ストッパー片、
28:カバー体、 29:キー溝、
30:ガイド筒、 31:キー、
32:上部バー、 33:下部バー、
34:回動バー、 35:ヒンジ部材、
36:ガイドレール、 37:ストッパー片、
38:可動バー、 39:ガイドレール、
40:スプリング、 41:固定バー、
42:バネ、 43:ワイヤー、
44:ストッパー。

Claims (2)

  1. 外方へ突出する一方の床躯体の先端部に形成した目地プレート支持部と、前記外方へ突出する一方の床躯体とクランク状の目地部を介して設けられた他方の床躯体の目地部側上部に形成された反目地部側が傾斜面の目地プレート支持凹部と、後端部が前記目地プレート支持部に前記目地プレート支持凹部を覆う先端部が上方へ回動可能に支持された目地プレートと、前記一方の床躯体と他方の床躯体との間に位置する目地部の他方の床躯体部位にスライド移動可能に支持された前記目地プレートを支持するスライド移動可能な複数個の支持柱、この複数個の支持柱のほぼ中央部にそれぞれほぼ水平方向に突出するように取り付けられたガイド杆、これらのガイド杆をそれぞれ水平方向にスライド移動可能に挿入される前記一方の床躯体あるいは他方の床躯体に水平方向に形成されたガイド孔、これらのガイド孔内にそれぞれ収納された前記複数個の支持柱を常時目地部側へ突出する方向に付勢する付勢スプリングとからなる目地プレート支持機構とを備えることを特徴とする床用目地装置。
  2. 外方へ突出する一方の床躯体の先端部に形成した目地プレート支持部と、前記外方へ突出する一方の床躯体とクランク状の目地部を介して設けられた他方の床躯体の目地部側上部に形成された反目地部側が傾斜面の目地プレート支持凹部と、後端部が前記目地プレート支持部に前記目地プレート支持凹部を覆う先端部が上方へ回動可能に支持された目地プレートと、前記一方の床躯体と他方の床躯体との間に位置する目地部部位の床躯体にスライド移動可能に支持された前記目地プレートを支持するスライド移動可能な複数個の支持柱、この複数個の支持柱を前記一方の床躯体あるいは他方の床躯体の目地部側の部位に回動可能に取付ける回動バー、前記複数個の支持柱を常時目地部側へ突出する方向に付勢する付勢スプリングとからなる目地プレート支持機構とを備えることを特徴とする床用目地装置。
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