JP3747879B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の両面の画像を読取り可能であって、小型且つ低コストに構成された画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スキャナ、ファクシミリ、複写機等には、紙のようなシート状の原稿の束を順次自動的に給紙して、各原稿の画像を読み取る画像読取装置が装備されているものがある。該画像読取装置には、一般に、順次供給される原稿を一旦固定して読み取るシート固定タイプのものと、原稿を固定することなく搬送されている原稿を読み取るシートスルータイプのものがある。
【0003】
シート固定タイプの画像読取装置は、例えば、給紙トレイに載置された原稿の束から最上端又は最下端の原稿を、ピックアップローラ及び搬送ベルト等によりフラットベッドスキャナ等のプラテンガラス上に供給し、該原稿を一旦プラテンガラス上に停止させてから、プラテンガラス下方のスキャナを移動させて該原稿の画像情報を読み取り、読取り後の原稿を排紙トレイへ排出するとともに、次に読み取るべき原稿を給紙トレイからプラテンガラス上に供給して、同様に、スキャナによる画像情報の読取りを繰り返すことにより、各原稿の画像を自動的に順次読み取るものである。
【0004】
一方、シートスルータイプの画像読取装置は、プラテンガラスの下方にスキャナを予め停止させておき、給紙トレイに載置された原稿の束から、ピックアップローラ及び搬送ローラ等によりプラテンガラス上に順次搬送されてくる原稿を、前記スキャナで読み取るものである。
【0005】
前記シート固定タイプの画像読取装置は、搬送されている原稿を一旦プラテンガラス上の所定位置に停止させてから、スキャナを移動させて原稿の読取りを行うため、原稿の停止とスキャナの移動との間のタイムラグや、スキャナを初期位置に戻すための時間が必要となり、原稿を停止せずに読取りを行う前記シートスルータイプの画像読取装置と比較すれば、処理時間が長いという欠点がある。該欠点は、原稿の両面読取りを自動的に行う場合には一層顕著になる。
【0006】
従って、原稿の両面読取りが可能な画像読取装置はシートスルータイプを採用する場合が多く、従来のシートスルータイプの画像読取装置には、例えば、特開平7−175279号公報に開示されているものがある。該画像読取装置は、原稿の両面読取りを行うために搬送路に戻し路を設けて、原稿を逆送、反転させた上、読み取られた原稿のページを揃えて排出するために、更に原稿を逆送、反転させる必要があり、制御機構が複雑で搬送距離も長いため、原稿が搬送途中で斜行してジャムを起こし易いという欠点がある。また、原稿の2回めの反転が終了するまで次に読み取るべき原稿を搬送路へ供給することができないので、通常の片面読取りの数倍の読取時間が必要となるという欠点もある。
【0007】
他方、原稿の搬送路の略対向位置に、原稿の表面を読み取る読取手段と裏面を読み取る読取手段とを夫々配置し、搬送路を搬送される原稿の表裏面を1方向へ1回の搬送で同時に読み取る画像読取装置も提案されている(特開平9−46472号公報)。
【0008】
図13は、前記公報に開示されているような従来の画像読取装置における各読取手段の配置を説明するための概略図であるが、従来の画像読取装置800においては、図に示すように、読み取るべき原稿の束が載置される給紙トレイ80と、読取り終了後の原稿が収容される排紙トレイ81とが上下方向に配置され、該給紙トレイ80から排紙トレイ81へ原稿を導く搬送路82が略U字形状に形成されている。また、該搬送路82には、給紙トレイ80から最上端の原稿を取り出すピックアップローラ83と、搬送路82中で原稿を搬送する搬送ローラ84と、原稿の排出を行う排紙ローラ85とが配置されており、各ローラにより、給紙トレイ80に載置されている原稿の最上紙が順次搬送路82ヘ供給され、排紙トレイ81へ排出されるものとなっている。さらに搬送路82には、原稿の表面の画像を読み取る第1読取ユニット86と、裏面の画像を読み取る第2読取ユニット87とが配置されている。
【0009】
前記搬送路82は、給紙トレイ80から供給される原稿を下方へ反転させながら第2読取ユニット87、第1読取ユニット86の読取位置を通過させ、さらに給紙トレイ80の下方から排紙トレイ81へ排出されるように原稿を案内する。搬送路82を図に示すように略U字形状とすることにより、給紙トレイ80又は排紙トレイ81が画像読取装置800の本体から側方に突出させることなく上下方向に配置することができ、装置幅を小さくできる。
【0010】
前記第1読取ユニット86は所謂CCDイメージセンサであり、図に示すように、搬送路82の下方に配設されている。これにより、搬送路82を搬送される原稿の表面の画像が順次読み取られる。一方、前記第2読取ユニット87も、同様にCCDイメージセンサであり、図に示すように、前記第1読取ユニット86の上流側であって、U字形状の搬送路82の内方に配設されており、これにより、搬送路82を搬送される原稿の裏面の画像が順次読み取られる。従って、給紙トレイ80から搬送路82へ順次供給された原稿は、1回の搬送中で第1読取ユニット86及び第2読取ユニット87により表面及び裏面の画像が夫々読み取られて、排紙トレイ83へ排出されるものとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記画像読取装置800では、搬送路82の内方において搬送ローラ85を回転させるモータや駆動ベルト等を配設した上で、さらに第2読取ユニット87を配設するための空間を確保する必要がある。そのため、第2読取ユニット87が設けられていないような片面読取り用の画像読取装置と比べて、高さや幅が大きくなるという欠点がある。また、例えば、前記搬送ローラ84に代えて、搬送路82の内方に大径の搬送ドラムを設ける構成を採用することもあるが、該搬送ドラムのように比較的大型の部材を配設した場合には、搬送路82の内方に第2読取ユニット87を配設するための空間を確保することは困難である。
【0012】
また、第1読取ユニット86及び第2読取ユニット87を夫々設けた前記画像読取装置800のように、複数の読取ユニットを設ければ、それに応じて装置のコストも増加する。他方、原稿の片面読取りのみを行う画像読取装置のニーズもあり、片面読取り用と両面読取り用の画像読取装置の各構成部品を共通させることが、コストダウンの観点から好ましい。特に、前述したような第2読取ユニットは、後からでも別途追加できるようなオプション仕様とすることが好適である。
【0013】
本発明は、これらの問題に鑑みてなされたものであり、原稿の両面読取りが可能であり、小型且つ低コストに構成することが可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題について鋭意研究した結果、給紙トレイと排紙トレイとの間の空間に第2読取手段を配置することにより、画像読取装置の各構成部材が効率良く配置でき、また第2読取手段を別途追加するための取付作業を簡便とすることが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0015】
即ち、本発明に係る画像読取装置は、上下方向に配置された給紙トレイ及び排紙トレイと、給紙トレイから排紙トレイへ原稿を導く略U字形状の搬送路と、給紙トレイに載置された原稿を搬送路を経て排紙トレイへ搬送する搬送手段と、前記搬送路を搬送されている原稿の第1面の画像を読み取る第1読取手段と、該原稿の第2面の画像を読み取る第2読取手段とを具備してなる画像読取装置において、前記第2読取手段を給紙トレイ又は排紙トレイの下側に配置し、前記給紙トレイ又は排紙トレイと一体として構成したものである。
【0016】
前記給紙トレイ及び排紙トレイは、給紙トレイを上側に排紙トレイを下側に配置することが使用の利便性等から好適であるが、給紙トレイを下側に排紙トレイを上側に配置することも可能である。また、原稿の第1面及び第2面は、シート状の原稿の表裏面の関係を示すものであるが、いずれが表面、裏面であるかは特に限定されるものではなく、複数の原稿を読み取る場合の読取り順序を限定するものでもない。
【0017】
本発明において、前記第2読取手段は、画像読取装置本体に対して着脱可能に構成されることが好適であり、両面読取りに使用する第2読取手段を画像読取装置のオプションとして別途取付けすることを考慮すれば、例えば、前記第2読取手段を給紙トレイ又は排紙トレイともに装置本体に対して着脱可能とすること、或いは第2読取手段を前記給紙トレイ又は排紙トレイに取付可能なものとして、第2読取手段を給紙トレイ又は排紙トレイに着脱可能とすることが、装置のコストを低減させるという点から好適である。
【0018】
また、第2読取手段としては、電荷結合素子(Charge Couple Device、以下「CCD」という。)を用いて縮小光学系のイメージセンサや、密着形イメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」という。)を採用することができるが、CISの方がコストが高く、被写体深度が浅いこと等を考慮すれば、縮小光学系のイメージセンサを採用することが好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る画像読取装置を図面に基づき具体的に説明する。なお、本実施の形態に係る画像読取装置は本発明の一例にすぎず、本発明の構成が該画像読取装置に限定されるものではないことは当然である。
【0020】
図1は、本画像読取装置100の構成を示す概略断面図であり、図2は、本画像読取装置100の制御を示すブロック図であるが、図に示すように、本画像読取装置100は、読み取るべき原稿の束が載置される給紙トレイ101と、該原稿の束から最上紙を取り出して供給するピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cと、供給された原稿を下方へ反転させながら排紙トレイ103へ案内する搬送路104と、搬送路104に配置されて原稿を搬送する搬送ドラム105と、搬送路104の最下流側に配置されて原稿を排紙する排出ローラ106と、搬送路104の所定位置に配置された第1読取ユニット(第1読取手段)107と、第1読取ユニット107の下流側に配置された第2読取ユニット(第2読取手段)108とを具備してなるものである。さらに、前記給紙トレイ101の原稿の有無を検知する原稿セットセンサ109と、第1読取ユニット107の上流側の所定位置で原稿を検知する第1リードセンサ(第1検知手段)110と、第2読取ユニット108の上流側の所定位置で原稿を検知する第2リードセンサ(第2検知手段)111とを具備している。
【0021】
図2は、本画像読取装置100の制御を示すブロック図であるが、画像読取制御部は、前記原稿セットセンサ109、第1リードセンサ110、及び第2リードセンサ111の各検知信号に基づいて、第1読取ユニット107並びに第2読取ユニット108、モータ、給紙クラッチ等を制御するようになっている。また、本画像読取装置100は、ファクシミリ及び複写機の機能を有する本体に装備されており、該本体の構成は詳細には説明しないが、図2に示すように、画像読取装置100で読み取られた画像データは、本体制御部に出力され、プリンタにより印刷又はCODECを介して送信されるものとなっている。なお、図には、本体制御部の他に画像読取制御部を設ける構成を示したが、本体制御部で第1読取ユニット107並びに第2読取ユニット108、モータ、給紙クラッチ等を制御する構成とすることも可能である。
【0022】
前記給紙トレイ101は、画像読取装置100の上部に、原稿を供給する方向へ傾斜するように設けられており、原稿の束は給紙トレイ101の傾斜下端側に揃えるようにして載置される。給紙トレイ101の傾斜下端側近傍には、ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cが夫々配置されており、これらと搬送ドラム105及び排出ローラ106とで原稿の搬送手段を構成している。
【0023】
ピックアップローラ102aは、給紙トレイ101に載置された原稿の最上紙を取り出すためのものであり、揺動アーム20に軸支されて、給紙トレイ101の底面に接離可能となっている。該揺動アーム20は、図示しない給紙クラッチにより上下方向に揺動するものであり、該揺動によりピックアップローラ102aは、原稿を載置する場合等の通常の状態では給紙トレイ101から離されており、原稿取出時に載置された原稿の最上紙と接触するように降下する。ピックアップローラ102aは給紙トレイ101の底面に接触するまで降下可能であるので、原稿枚数により原稿の束の厚さが変化しても常に最上紙と接触可能である。
【0024】
一方、セパレートローラ102bとリタードローラ102cとは、各々のローラの表面がニップするように配置されており、セパレートローラ102bは、ピックアップローラ102aにより取り出された原稿を搬送路104に一定速度で送り込むとともに、リタードローラ102cが搬送方向と逆方向へ回転して、原稿の束から最上紙を確実に分離するようになっている。
【0025】
前記ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cは、図示しない給紙モータにより適当なギア等を介して回転されるものであり、また、前記給紙トレイ101の原稿の有無は、原稿セットセンサ109により検知されており、該検知信号に基づいて、画像読取制御部が前記ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cの動作を制御するものとなっている。
【0026】
前記搬送路104は、給紙トレイ101と原稿排紙トレイ103とを連通する略U字形状の搬送経路であり、該搬送路104により、給紙トレイ101から供給された原稿は下方へ反転されて第1読取ユニット107上に導かれる。即ち、給紙トレイ101で上側となっている面が下側となり、該面が第1読取ユニット107に読み取られるものとなっている。
【0027】
搬送路104には、原稿を搬送するための搬送ドラム105が配置されている。該搬送ドラム105は、搬送路104の略U字形状の湾曲部分に適合する筒状の回転体であって、その回転軸50がモータ等の駆動源(図示せず)とベルトやギア等を介して連動されることにより、回転するものとなっている。該搬送ドラム105の外周には、搬送ドラム105の回転に従動して回転する従動ローラが、搬送路104を挟むようにして対向位置に適宜設けられており、前記搬送ドラム105と該従動ローラとにニップされて原稿が搬送されるものとなっている。
【0028】
また、搬送路104の最下流側には排出ローラ106が設けられている。該排出ローラ106は、駆動源により回転される回転ローラと従動ローラとの一対が搬送路104を挟むようにして設けられたものであり、図1では、搬送路104の最下流側に2個の排出ローラ106が配置されているが、搬送路104の形状や距離に応じて適宜増減することができる。
【0029】
前記第1読取ユニット107は、搬送路104に近接するように設けられた透明なプラテンガラス70と、該プラテンガラス70を通して、搬送路104を搬送される原稿に光を照射する光源71と、原稿からの反射光を所定の方向へ導くための反射ミラー72と、該反射光を収束させるレンズ73と、収束光を電気信号に変換するCCD74とを備えてなる移動式のCCDイメージセンサである。
【0030】
即ち、第1読取ユニット107はフラットベッドスキャナの読取ユニットとして併用されており、フラットベッドにより原稿を読み取る際には、フラットベッド部の下方で水平方向に移動して原稿を読み取り、本画像読取装置100で原稿を読み取る際には、プラテンガラス70の下方へ移動するような構成となっている。このようにして、第1読取ユニット107は、搬送路104を搬送されてプラテンガラス70の直上を通過する原稿の画像を順次読み取るものとなっている。
【0031】
また、第1読取ユニット107の上流側の所定位置には第1リードセンサ110が配置されており、搬送路104を搬送される原稿を検知し、該検知信号に基づいて、画像読取制御部が第1読取ユニット107の原稿の読取動作を制御するものとなっている。即ち、第1リードセンサ110が原稿有りを検知してから所定カウント後に第1読取ユニット107が画像読取りを開始し、第1リードセンサ110が原稿無しを検知してから所定カウント後に第1読取ユニット107が画像読取りを終了する。
【0032】
前記第2読取ユニット108は、給紙トレイ101の下側に給紙トレイ101と一体として配置されている。さらに詳細に説明するに、給紙トレイ101の下面には、第2読取ユニット108を収容可能なハウジング10が設けられている。該ハウジング10は、内部に第2読取ユニット108を収容可能な一定の空間を有する箱状のものであり、その形状は特に限定されるものではないが、搬送路104から排紙トレイ103への原稿の排出や、排出トレイ103に排出された原稿の取出しが困難とならないような薄型のものが好ましい。また、給紙トレイ101の基端側に相当するハウジング10の一部は、本画像読取装置100の内部に嵌入されて、図に示すように、搬送路104の最下流付近の直上に位置するものとなっている。
【0033】
前記ハウジング10内に配設された第2読取ユニット108は、前記第1読取ユニット107と同様の構成の固定式のCCDイメージセンサであり、詳細には、ハウジング10の下面、即ち搬送路104の直上となる位置に設けられた透明なプラテンガラス11と、該プラテンガラス11を通して、搬送路104を搬送される原稿に光を照射する光源12と、原稿からの反射光を所定の方向へ導くための反射ミラー13と、該反射光を収束させるレンズ14と、収束光を読み取るCCD15とを備えてなるものである。これにより、搬送路104を搬送されてプラテンガラス11の直下を通過する原稿の画像を順次読み取るものとなっている。
【0034】
このように構成された第2読取ユニット108は、給紙トレイ101及びハウジング10とともに、本画像読取装置100に対して着脱可能となっている。該着脱手段には、適当な工具を用いて行うような周知且つ任意の構成を採用することができるが、第2読取ユニット108の読取位置や給紙トレイ101と搬送路104との位置関係にズレ等が生じないように、ボルト等で固定できる手段を採用することが好ましい。
【0035】
また、図3に示すように、給紙トレイ101や上部カバー等は、排紙トレイ103に排出された原稿の取り出し等の利便性やジャムの除去のために、上方へ回動可能となるように枢着されていることが多い。このように本画像読取装置100が構成された場合には、給紙トレイ101とともに第2読取ユニット108も回動するものとなるが、回動の際に第2読取手段108に過度の衝撃が加わると光軸にズレが生じる恐れ等がある。従って、図に示すように、例えば給紙トレイ101のハウジング10が画像読取装置100本体に当接する位置(排出ローラ106上方)に合成樹脂やフエルト等の弾性部材60を介在させ、回動時の衝撃を緩衝させることが好適である。なお、給紙トレイ101の枢軸近傍にダンパ等の衝撃緩衝手段を設けることとしてもよい。
【0036】
第2読取ユニット108の上流側の所定位置には第2リードセンサ111が配置されており、前記第1読取ユニット107と同様に、第2リードセンサ111の検知信号に基づいて、画像読取制御部が第2読取ユニット108の原稿の読取動作を制御するものとなっている。なお、本実施の形態では、第2リードセンサ111を画像読取装置100の本体側に設けているが、該第2リードセンサ111や排出ローラ106等をも、給紙トレイ101とともに着脱するような構成とすることも勿論可能である。
【0037】
図4は、前記給紙トレイ101に代えて、第2読取ユニット108が配設されていない片面読取り専用の給紙トレイ112を装着した場合の概略断面図である。該給紙トレイ112は、前記ハウジング10を有さず、給紙トレイ112の基端側が本画像読取装置100に装着されるに適当な所要の形状となっており、前記給紙トレイ101と同様の着脱手段により画像読取装置100に装着されている。
【0038】
このように、本画像読取装置100は、ユーザの希望に応じて本装置を両面読取り用、又は片面読取り専用とするかによって、給紙トレイ101、112を適宜選択して装着可能なものである。従って、第2読取ユニット108を具備する給紙トレイ101を所謂後付け可能なオプション仕様とすることができ、給紙トレイ101、112以外の構成を共用させて、装置のコストを低減させることができる。
【0039】
なお、本実施の形態では、排出ローラ106への駆動伝達の容易さや第2読取ユニット108へ駆動振動が伝達され難いという利点を考慮して、排出ローラ106は画像読取装置100本体側に設けられたものとしているが、双方又は下流側の排出ローラ106や第2リードセンサ111を給紙トレイ101側に設けることも可能である。
【0040】
図5(a)は、第2読取ユニット108とともに下流側の排出ローラ106及び第2リードセンサ111が給紙トレイ114のハウジング10に設けられた構成の一例であり、該給紙トレイ114が画像読取装置100に装着された状態を示している。図に示すように、給紙トレイ114が装着されることにより搬送路104が延長され、該延長された搬送路に、前述したように排出ローラ106及び第2リードセンサ111が夫々配設されるとともに、第2読取ユニット108により該搬送路を搬送される原稿の第2面を読み取るものとなっている。
【0041】
なお、排出ローラ106の駆動は、画像読取装置100のモータ等からギアリングにより伝達しても、給紙トレイ114にモータ等を別途設けて駆動してもよいが、ギアリングにより伝達する場合には、図3で示したように給紙トレイ114が回動されることを考慮して、例えば、駆動を伝達する本体側のギア61と給紙トレイ114のギア62との噛合部分を露出させて、給紙トレイ114の回動により該ギア61、62が噛合/離間されるように構成することが好ましい。
【0042】
一方、片面読取り専用とする場合には、図5(b)に示すように、前記ハウジング10を有しない給紙トレイ115が画像読取装置100に装着される。これにより、片面読取りの場合には搬送路104の距離、特に第1読取ユニット107読取り後の搬送距離が短くなって、画像読取速度の高速化が可能となる。また、両面読取りに必要な部材が前記給紙トレイ114に設けられているので、画像読取装置100本体側の構成が簡易となり、片面読取り専用を選択する場合に、画像読取装置の一層のコストダウンが可能となる。
【0043】
さらに、第2読取ユニット108を排紙トレイ側に設けることも可能である。図6は、排紙トレイ116のハウジング16に、第2読取ユニット108とともに下流側の排出ローラ106及び第2リードセンサ111が設けられた構成の一例であり、該排紙トレイ116及び周知の給紙トレイ117が画像読取装置100に装着された状態を示している。図に示すように、排紙トレイ116が装着されることにより、前述したように第2読取ユニット108により搬送路を搬送される原稿の第2面を読み取るものとなっている。勿論、排紙トレイ116は装置本体に対して着脱自在なものとなっており、図5(b)で示したものと同様に片面読取専用の排紙トレイを装着することも可能であり、これにより、片面読取専用とした際の画像読取速度の高速化や画像読取装置のコストダウンという効果が得られる。また、排紙トレイ116は回動させる必要がないので、前述したようなギアの噛合/離間を考慮したものより簡易な構成で駆動伝達が可能になるという利点もある。
【0044】
図7は、本実施の形態の変形例を説明するための断面図であり、縮小光学系の前記第2読取ユニット108に代えて、所謂CISを採用した第2読取ユニット113を前記給紙トレイ101に設けたものを示している。図に示すように、本第2読取ユニット110は、光源30により照射された原稿からの反射光を収束性ファイバ31で光導電素子32上に収束して読み取るものであり、前記第2読取ユニット108と同様に、給紙トレイ101の下方に設けられたハウジング10内に配設されている。なお、ハウジング10の形状は、前記第2読取ユニット113の大きさ等に合致するように適宜変更可能である。
【0045】
ここで、第2読取ユニット113に採用されているCISは、一般に被写体深度が10分の数ミリメートル程度と浅いので、プラテンローラ19との間で原稿をニップしたような状態で画像読取りを行う必要があるが、搬送路104が湾曲しているような位置では原稿のバタツキが生じ易く、第2読取ユニット113が読み取った画像に歪みが発生することがある。また、前述したように、CISとプラテンローラ19との間隙は非常に狭いので、原稿を湾曲させた状態で該間隙に導く場合にはジャムが生じ易い。従って、第2読取ユニット113の読取位置は、搬送路104が直線状となっている位置、特に、図に示すように、搬送路104が一定距離だけ水平であり、原稿が湾曲せずに直線的に搬送される位置とすることが好適である。
【0046】
以下、本画像読取装置100の動作を図に基づいて説明する。
図8は、本画像読取装置100の各動作を示すフローチャート図であり、図9、図10は、各動作における原稿の搬送状態を示す模式図である。
【0047】
図11(a)は、給紙トレイ101に載置される原稿と読取順序を説明するための模式図であるが、本画像読取装置100では、載置された原稿の最上紙から順次原稿が取り出され、給紙トレイ101に載置された状態で上側の面が第1面として第1読取ユニット107に読み取られ、下側の面が第2読取ユニット108に読み取られる。従って、図に示すように、n枚の原稿の束は、最上紙の上側の面から順次、第1面、第2面、・・・と読み取られ、最下紙の上側の面が第(2n−1)面、下側の面が第(2n)面として、夫々第1読取ユニット107又は第2読取ユニット108に読み取られて画像読取りを終了する。
【0048】
なお、本実施の形態における読取順序は一例であり、例えば、図11(b)に示すように、最下紙から順次取り出して読み取られるようにすることも勿論可能であり、その場合の読取順序は、最下紙の上側の面が第1面、下側の面が第2面となり、最上紙の上側の面が第(2n−1)面、下側の面が第2n面として、夫々第1読取ユニット107又は第2読取ユニット108に読み取られる。
【0049】
まず画像読取り前に、操作部において予め読み取るべき原稿のサイズや、両面読取り又は片面読取り指定等が入力される。本画像読取装置100は、片面読取りが指定された場合は第1読取ユニット107のみで原稿の画像を読み取り、両面読取りが指定された場合は第1読取ユニット107及び第2読取ユニット108で原稿の表裏面の画像を読み取る。以下、両面読取りを行う場合を例に、その動作を説明する。
【0050】
操作部のスタートボタンが押されることにより、本画像読取装置100は原稿の画像読取りを開始する。原稿セットセンサ109は、給紙トレイ101に原稿が載置されているか否かを検知し(S1)、原稿が載置されていることを示す検知信号(オン)を出力した場合には、該検知信号に基づいて画像読取制御部が給紙クラッチを作動させ(S2)、図9(a)に示すように、揺動アーム20が降下してピックアップローラ102aが給紙トレイ101の最上紙に当接する。
【0051】
さらにモータが回転して(S3)、ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、リタードローラ102c、搬送ドラム105、及び排出ローラ106が回転し、図9(b)に示すように、ピックアップローラ102aが原稿を繰り出すとともに、リタードローラ102cが最上紙の原稿1枚のみを分離し、該原稿がセパレートローラ102bにより搬送路104に送られる。また、搬送ドラム105は、該原稿を搬送路104に従って搬送する。
【0052】
第1リードセンサ110は、搬送されている原稿の先端を検知して検知信号を出力(オン)し(S4)、画像読取制御部は、該検知信号を受けた後、所定時間経過後(T1搬送後、S5)に、図10(a)に示すように、第1読取ユニット107の画像読取りを開始する(S6)。該所定時間(T1搬送)は、第1リードセンサ110から第1読取ユニット107までの搬送距離及び搬送速度に応じて、検知された原稿の先端が第1読取ユニット107の読取位置に到達するまでの時間を考慮して設定されるものであり、例えば、搬送ドラム105を回転させるステッピングモータのカウント数で制御することが可能である。同様に、第1リードセンサ110が、搬送されている原稿の後端を検知(オフ)してから(S7)、所定時間経過後(T2搬送後、S8)に、第1読取ユニット107の画像読取りを終了する(S9)。
【0053】
一方、第1読取ユニット107により第1面の画像が読み取られた原稿は搬送路104を更に搬送され、第2リードセンサ111が、該原稿の先端を検知する(S10)。該検知により第2リードセンサ111は検知信号(オン)を出力し、画像読取制御部は、該検知信号を受けた後、所定時間経過後(T3搬送後、S11)に、図10(b)に示すように、第2読取ユニット108の画像読取りを開始し(S12)、第2リードセンサ111が、搬送されている原稿の後端を検知(オフ)してから(S13)、所定時間経過後(T4搬送後、S14)に、第2読取ユニット108の画像読取りを終了する(S15)。
【0054】
図12は、第1読取ユニット107及び第2読取ユニット108で夫々読取られた画像データが本体制御部に出力されるまでの回路構成の一例を示すブロック図であるが、第1読取ユニット107及び第2読取ユニット108で夫々読み取られた画像データは、それぞれA/D変換回路21a、21bでデジタルデータに変換されてラインメモリ22a、22bに格納され、各画像データが画像処理回路23a、23bでシェーディング処理等の画像処理を夫々受けて本体制御部に出力される構成となっている。
【0055】
両面の画像読取りが終了した原稿は、排出ローラ106により排紙トレイ103に排紙される。さらに、次の原稿が給紙トレイ101に存在する場合には(S16)、給紙クラッチが作動して(S2)、前述と同様の動作を繰り返し、給紙トレイ101に載置された原稿の束から順次原稿が取り出され、第1面から第n面までの画像読取りが行われる。勿論、原稿の両面読取りを完全に終了する前に、次の原稿を搬送路104に繰り込むことも可能である。
【0056】
また、画像読取りが終了した原稿は、給紙トレイ101に載置された状態で上側であった面が、排紙トレイ103で下側となって排出され、その後の原稿も同様に排出されて排紙トレイ103上に積重されるので、排出された原稿の束のページ順序は、給紙トレイ101に載置された状態に揃っている。
【0057】
なお、CISを採用した第2読取ユニット113を前記給紙トレイ101に設けた場合の動作については、前述のCCDイメージセンサを採用した場合と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0058】
また、前記実施の形態においては、第2読取ユニット108、113は、給紙トレイ又は排紙トレイとともに装置本体に着脱可能な構成を示したが、例えば前記ハウジング10、16を給紙トレイ101、113又は排紙トレイ116に着脱可能なものとして、第2読取ユニット108、113を給紙トレイ101、113又は排紙トレイ116と別個に装置本体に着脱可能とすることもできる。
【0059】
【発明の効果】
このように、本発明に係る画像読取装置によれば、上下方向に配置された給紙トレイ及び排紙トレイと、給紙トレイから排紙トレイへ原稿を導く略U字形状の搬送路と、給紙トレイに載置された原稿を搬送路を経て排紙トレイへ搬送する搬送手段と、前記搬送路を搬送されている原稿の第1面の画像を読み取る第1読取手段と、該原稿の第2面の画像を読み取る第2読取手段とを具備してなる画像読取装置において、前記第2読取手段を給紙トレイ又は排紙トレイの下側に配置したので、給紙トレイと排紙トレイとの間の空間を有効に活用して、画像読取手段を複数備えた画像読取装置の小型化を実現することが可能となる。
【0060】
また、前記第2読取手段を給紙トレイ又は排紙トレイと一体として構成し、さらに装置本体に着脱可能とすることにより、第2読取手段を画像読取装置のオプションとして、その他の構成を片面読取り専用の画像読取装置と共通化することができる。これにより、装置本体のコストを低減することができ、後に第2読取手段を付加することも簡便となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置100の概略構成を示す断面図である。
【図2】画像読取装置100の制御を示すブロック図である。
【図3】給紙トレイ101及び上部カバーを上方へ回動させた状態を示す断面図である。
【図4】給紙トレイ112を装着した画像読取装置100の概略構成を示す断面図である。
【図5】CISを採用した画像読取装置100の概略構成を示す断面図である。
【図6】 (a)は給紙トレイ114を装着した画像読取装置100の概略構成を示す拡大断面図であり、(b)は給紙トレイ115を装着した画像読取装置100の概略構成を示す拡大断面図である。
【図7】給紙トレイ116を装着した画像読取装置100の概略構成を示す拡大断面図である。
【図8】画像読取装置100の動作を示すフローチャート図である。
【図9】画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図10】画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図11】 (a)は、最上紙から原稿の読取りを行う場合の読取順序を示す模式図であり、(b)は、最下紙から原稿の読取りを行う場合の読取順序を示す模式図である。
【図12】第1読取ユニット107及び第2読取ユニット108で夫々読取られた画像データが本体制御部に出力されるまでの回路構成の一例を示すブロック図である。
【図13】従来の画像読取装置800の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
100 画像読取装置
101 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 搬送路
105 搬送ドラム(搬送手段)
107 第1読取ユニット(第1読取手段)
108 第2読取ユニット(第2読取手段)
Claims (3)
- 上下方向に配置された給紙トレイ及び排紙トレイと、給紙トレイから排紙トレイへ原稿を導く略U字形状の搬送路と、給紙トレイに載置された原稿を搬送路を経て排紙トレイへ搬送する搬送手段と、前記搬送路を搬送されている原稿の第1面の画像を読み取る第1読取手段と、該原稿の第2面の画像を読み取る第2読取手段とを具備してなる画像読取装置において、前記第2読取手段を給紙トレイ又は排紙トレイの下側に配置し、前記給紙トレイ又は排紙トレイと一体として構成したことを特徴とする画像読取装置。
- 前記第2読取手段は、画像読取装置本体に対して着脱可能に構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記第2読取手段は、縮小光学系のものである請求項1又は2に記載の画像読取装置。
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