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JP3748745B2 - ルアーケース - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は特に釣り糸に結んだルアー(ハードルアー)、ワーム、フライ等の疑似餌に装着し、釣り針が服等にひっかからないようにするルアーケースに関する。
【0002】
以下、本発明では、便宜上、小魚様の一般的なハードルアーを想定して説明するが、本発明自体は、多種多様なハードルアーのほか、ワーム(ソフトルアー)、フライ等の様々な釣り針付疑似餌をすべて対象とする。
【0003】
【従来の技術】
疑似餌を代表するルアーは、従来より多種多様な製品が提供され、複数個を所有することが通例である。こうした多数のルアーの保管は、専用ケース又はボックスのほか、他の釣り用具と共に汎用のケース又はボックスが用いられる。釣りに際しては、ケース又はボックスごと持ち運んだり、ポケットに入れることもある。しかし、こうした場合、専用ボックスを用いるほかは、ルアーの釣り針が他の物品や服に引っ掛かったり、場合によっては肌を傷つける虞れがあり、釣り針からの保護が重要事となる。
【0004】
特開平09-294509号「ルアーのフックカバー装置およびフックカバー」では、ルアーの釣り針に対して、個別に装着するカバーを提案している。釣り針自体は自由であるが、引っ掛かりの虞れのある針先がカバーで被覆されるため、ポケットにルアーを入れて持ち運んでも、服に引っ掛かったり、肌を傷つけることなく、安全なのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
釣りへの行帰りには、ルアーは釣り糸から外されて持ち運ばれるが、いざ釣りを始めると、交換時以外、釣り糸に結び付けたまま釣り竿を持って移動する。個人では、出かける際から釣り糸にルアーを結び、帰る際も釣り糸から外さないことも多い。すなわち、ルアーを露出させたまま移動するのである。ルアー自体がぶらつかないように、例えば釣り針の一つをリールの一部に引っ掛けて釣り糸を張るが、ルアーに複数の釣り針が取り付けられている場合、残る釣り針が服に引っ掛かったり、肌を傷つける虞れがある。
【0006】
上記特開平09-294509号は、このように釣り糸に結んだままのルアーの釣り針毎にカバーを装着し、釣り針が服に引っ掛かったり、肌を傷つけることを防ぐ働きを有する。しかし、釣り針毎にカバーを着脱するのは面倒であり、また釣り針が複数ある場合、1個の釣り針のカバーを着脱していると、残る釣り針で手を傷めてしまう虞れがある。こうした煩わしさは、ルアーの釣り針から服や肌を保護するために提案されたカバーの普及を阻害してしまう。
【0007】
このほか、釣り糸に結び付けたままのルアーについては、ルアー自体が釣り竿と衝突して傷ついてしまうという問題があった。ルアーには色彩鮮やかな装飾がされていることが少なくなく、使用によって色褪せたり着色が剥げたりするが、釣り竿と衝突して傷ついてもよいわけではない。そこで、こうしたルアーの取扱いに関わる問題を解決するため、ルアーの釣り針からの服又は肌の保護と、ルアー自体と釣り竿との衝突を回避する点とを鑑みて、より実際的で有用なルアーケースを開発するため、検討した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
検討の結果開発したものが、ルアー毎にこのルアーの釣り針と共に収納できる大きさ及び形状を有するケースで、一端面にルアーに結んだ釣り糸又はアイ部を挿通する釣り糸孔を開孔し、対向する他端面外面にフックを設けたルアーケースである。
【0009】
本発明のルアーケースは、釣り糸に結んだままのルアー毎を釣り針と共に収納できる。個々の釣り針にカバーを着脱するのではなく、釣り針を含むルアー全体をルアーケースに収納するので、収納、取り出し時に釣り針で手を傷める心配が少ない。釣り糸に結んだままのルアーをルアーケースに収納するとき、(1)釣り糸を釣り糸孔に挿通する、又は(2)アイ部のみを釣り糸孔から突出させる。これにより、ルアーを結び付けたまま釣り竿を持って移動する際、釣り針による服又は肌への引っかけの問題を解消する。アイ部を突出させた場合、ケースにルアーを収納した状態で釣り糸の交換ができる。また、他端面外側にフックを設けているので、釣り糸を結んだままのルアーを納めたルアーケースは、前記フックをリールの一部や釣り竿に引っ掛けて、従来同様、ルアーケースのぶらつきを抑えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のルアーケースについて、図を用いて説明する。図1は本発明のルアーケース1に釣り糸2を結んだままルアー(ハードルアー)3を収納した状態を表した斜視図、図2はアイ部21を釣り糸孔17から突出させたルアーケース1の例を表した部分拡大斜視図、図3はルアーケース1を開いて、ルアー3を収納又は取り出す状態を表した斜視図、図4はルアーケース1にルアーを納めて釣り竿4(スピニングリール6)に引っ掛けて保持する状態を表した側面図、図5はルアーケース1にルアーを納めて釣り竿4(ベイトリール6)に引っ掛けて保持する状態を表した側面図であり、図6はルアーケース1にルアー3を収納して販売展示をしている状態を表した斜視図である。本例はハードルアーの例であるが、当然ソフトルアーにも本発明は適用可能である。
【0011】
本発明のルアーケース1は、ルアー3及び釣り針7を共に収納できれば、大きさ及び形状を問わないが、例えば、図1に見られるように、断面ホームベース状の長尺なケースとして構成できる。各ルアーの表面形状に倣った最小容積のルアーケースにしてもよい。下方に落ち込んだ空間は、ルアー3下面の釣り針7を納める。素材にも限定はないが、生産性や価格を考慮すれば、合成樹脂素材が好ましく、後述する販売展示を前提として、透明又は半透明のクリア素材を用いるとよい。釣り針7は金属製であるので、ルアーケース1を構成する素材に防錆剤を混入する又はルアーケース内面に防錆剤を塗布したり、ルアーケース1内に除湿剤を配しておくとよい。
【0012】
釣り針を多数有するルアーを考えた場合、釣り針の収納状態を考慮せずにルアーを納めることができる単純形状で大容量のルアーケースが好ましい。しかし、こうした単純形状で大容量のルアーケースは、収納したルアーを内部でがたつかせてしまう。そこで、ルアー毎に相似な形状のルアーケースを用意したり、図1以下に示す本例のように、ルアー3を支持する前後内壁8,9,10,11を設けて、収納したルアー3のがたつきを抑えるとよい。前内壁に代えて、図2に見られるように、アイ部21を釣り糸孔17から突出させるようにしても、ルアー3を安定して保持できる上、ルアーケース1に収納した状態で釣り糸2の交換ができる。ルアー3に対して大きめの容量を有するルアーケース1に内壁を設けてルアー3を支持すると、ルアー3とルアーケース1内面との隙間が形成され、ルアー3の収納又は取り出しが容易になる利点がある。
【0013】
本例のルアーケース1は、半割状に分けた蓋体12と容体13とからなり、それぞれに対となる前後内壁8,9,10,11を設けて、収納したルアー3を挟み込んで保持する。本例に例示したルアー3の場合、下面の釣り針7は容体13側の前後内壁10,11間に落し込み、後端の釣り針7は蓋体12又は容体13側の後内壁9,11より後方に落し込む。蓋体12と容体13とは、ヒンジ14により接続して開閉する。蓋体12を閉じた時には、容体13縁部に設けた突部15に蓋体14縁部の係止片16を掛けることにより、蓋体12の開閉を規制する。
【0014】
釣り糸孔17は、蓋体12と容体13とを突き合わせる縁部に跨がって開孔し、ルアー3に結んだ釣り糸2をルアーケース1内から外へと挿通できるようになっている。この釣り糸孔17の存在が、ルアーケース1におけるルアー3の収納向きを決定するので、前後内壁8,9,10,11の位置関係も一義的に定めることができる。また、このように、ルアー3を釣り糸2に結んだままルアーケース1に収納できることから、釣りの合間に釣り竿を持って移動するに際し、ルアー3を釣り糸2から外すことなくルアーケース1に収納し、釣り針7による害を回避できるようになる。
【0015】
更に、釣り糸孔17を設けた一端面に対向する他端面には、フック18を設けている。このフック18は、ルアーケース1を吊り下げた状態で保管する際に用いるほか、図4又は図5に見られるように、リール5(6)に係止して、上述の釣り糸2にルアーを結び付けた状態で釣り竿4を持って移動する際の、ルアーケース1のぶらつきを防止するために用いる。本例では、外れ止め19を有するフック18を用いているが、単に鈎状になったフックでもよい。従来、ルアーの釣り針をリールに掛けて移動する際は、ルアーが釣り竿にぶつかって傷める可能性が合ったが、本発明のルアーケース1にルアーを収納してフック18をリール5(6)に掛けることで、こうしたルアーの破損の可能性をも回避できる。
【0016】
図1を見ても明らかなように、釣り糸2を結ばずにルアー3をルアーケース1に収納すると、あたかも中身を見ることができる衣装箱にルアー3を納めて販売に供する商品の状態となる。そこで、図6に見られるように、ルアー3を収納したルアーケース1をフック18で展示棚20にぶら下げるようにすれば、そのまま販売用に展示できるようになる。すなわち、本発明のルアーケースは、使用上においてルアーの釣り針からの服又は肌の保護、ルアー自身の保護を図るほか、商品としてのルアーの衣装箱として機能するのである。
【0017】
【発明の効果】
本発明のルアーケースにより、特にルアーを釣り糸に結んだまま、釣り針による服又は肌への引っかけを伴うことなく移動できるようになり、ルアーの取扱いにおける安全性を高めることができる。この釣り針からの保護は、従来のように釣り針毎にカバーを被せるのではなく、ルアー毎ルアーケースに収納することにより得られる。このルアーケースに収納する態様は、ルアーの収納、取り出しを容易にし、手間をかけない利点がある。
【0018】
また、本発明のルアーケースでは、収納状態でもなお釣り糸とルアーとを結び付けたままにしておける点で優れている。このため、従来よく見かけたリールにルアーの釣り針を掛ける態様と同じに、ルアーケースにルアーを収納し、ルアーケースのフックをリールに掛けて釣り竿を持ち運べることになる。これは、ルアーケースの使用、不使用で、釣り竿に対するルアーの保持態様に大きな変化がないという意味を持ち、ルアーケースの使用に対する抵抗感を軽減する。
【0019】
このほか、本発明のルアーケースは、フックによってルアーを収納した状態で展示棚等に吊るすことができ、ルアーケースを衣装箱とする販売展示に供することができる効果がある。これであれば、個々のルアーに適した形状又は大きさのルアーケースを間違いなく提供できるようになり、本発明の使用上の効果を遺憾なく発揮させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のルアーケースに釣り糸を結んだままルアー(ハードルアー)を収納した状態を表した斜視図である。
【図2】アイ部を釣り糸孔から突出させたルアーケースの例を表した部分拡大斜視図である。
【図3】ルアーケースを開いてルアーを収納又は取り出す状態を表した斜視図である。
【図4】ルアーケースにルアーを納めて釣り竿(スピニングリール)に引っ掛けて保持する状態を表した側面図である。
【図5】ルアーケースにルアーを納めて釣り竿(ベイトリール)に引っ掛けて保持する状態を表した側面図である。
【図6】ルアーケースにルアーを収納して販売展示をしている状態を表した斜視図である。
【符号の説明】
1 ルアーケース
2 釣り糸
3 ルアー(ハードルアー)
7 釣り針
8 蓋体の前内壁
9 蓋体の後内壁
10 容体の前内壁
11 容体の後内壁
12 蓋体
13 容体
17 釣り糸孔
18 フック
19 外れ止め

Claims (2)

  1. 釣り針と共にルアーを収納できる大きさ及び形状で、半割状に分けた蓋体と容体とからなり、前記蓋体と容体とを突き合わせる縁部に跨がってルアーに結んだ釣り糸又はアイ部を挿通する釣り糸孔を開孔し、前記釣り糸孔を設けた一端面と対向する他端面に鉤状のフックを設けたルアーケースにおいて、蓋体及び容体それぞれに対となる内壁を設け、収納したルアーを蓋体及び容体に設けた内壁に挟み込んで保持することを特徴とするルアーケース。
  2. 釣り針と共にルアーを収納できる大きさ及び形状で、半割状に分けた蓋体と容体とからなり、前記蓋体と容体とを突き合わせる縁部に跨がってルアーに結んだ釣り糸又はアイ部を挿通する釣り糸孔を開孔し、前記釣り糸孔を設けた一端面と対向する他端面に鉤状のフックを設けたルアーケースにおいて、蓋体及び容体それぞれに対となる前後内壁を設け、収納したルアーを蓋体及び容体に設けた前後内壁に挟み込んで保持することを特徴とするルアーケース。
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