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JP3750043B2 - 大断面地下空洞原石採掘場 - Google Patents
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JP3750043B2 - 大断面地下空洞原石採掘場 - Google Patents

大断面地下空洞原石採掘場 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は大断面地下空洞原石採掘場に係り、特に大断面地下空洞を掘削して原石を得、さらに原石残土の埋戻しを可能とした自然環境との調和と地下の有効利用を図るようにした原石採掘場に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉱山において、鉱石を採掘する経済的な大規模採掘方法としてサブレベルストーピング法が知られている。このサブレベルストーピング法は、採掘しようとする鉱体の底部にあらかじめ搬出坑道を掘削しておき、その上方に広がる鉱体中に複数本のサブレベル(水平坑道)を、各サブレベルが上下位置となるように掘削し、下方のサブレベルの切羽に近い部分からベンチカット発破等により順次盤下げし、搬出坑道の上方を拡幅して構築したホッパ部に掘削した鉱石を落とし込み、ホッパー部下端のドローポイントから鉱石を引き出し、搬出坑道を介して鉱車等により鉱石を坑口まで搬出するようになっている。
【0003】
このサブレベルストーピング法では、地下空洞を大規模にまた安価に掘削することができるので、特に板状をなして鉛直方向に胚胎している鉱床に対して合理的かつ有効な採掘方法として用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
鉱山では、採掘作業を効率よく行うために、サブレベルストーピング法で掘削された空洞に対しては支保工の施工は行われず、岩盤は露出した素掘り状態にある。このため、掘削後の空洞の崩落等に対しては全く対策がなされていないのが実状である。また、空洞周辺の岩盤のゆるみ等に起因する地表面沈下も発生するおそれが十分にある。したがって、従来の採掘方法による鉱床掘削は、対象となる土地の採掘権を確立させた上で、かつ地表沈下等の影響が他に及ばないような状況下においてでしか実施できなかった。なお、このような事態を可能な限り防止するため、多くの場合については、採掘跡の空洞内に選鉱後の鉱石ズリ等を充填し、採掘跡空洞の安定を図っている。しかし、この場合には空洞は鉱石ズリで埋め戻されることから、採掘後の地下空洞を他の目的に利用することはできなかった。
【0005】
ところで、現在、ロックフィルダム等の建設工事においては、ダム本体の築造材料としての原石は現場付近の山を切り崩して採取している。しかし、このような原石採取は、山の大規模の切り崩しを伴うため、現場周辺環境を著しく破壊する場合がある。たとえばイヌワシ、クマタカ等の野生動物の生息が脅かされたりと、生態系への悪影響が各方面で懸念されている。これらの問題に対処するために建設プロジェクトが数年以上遅れたりしているのが実状であり、またダムの建設自体の問題にも派生するおそれを内在している。したがって、原石採取に伴う自然破壊を最小限に抑えるような対策が望まれている。
【0006】
そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、地下空洞の掘削において、サブレベルストーピング法による掘削を行うとともに、適切な周辺岩盤支保を行うようにした大断面地下空洞の掘削方法を提供し、また同方法を用いて掘削時、掘削後において岩盤の安定性を保持した原石採掘場を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は 原石採掘予定の岩盤の所定位置に複数列の原石引出横坑を掘削し、該原石引出横坑を横切るような方向で複数段のサブレベルを前記岩盤の上下方向に所定間隔をあけて掘削し、前記サブレベルの最下段と前記原石引出横坑とを連通させたホッパー部を構築し、その上部の岩盤を前記最下段のサブレベルの先端自由面近傍からベンチカットによって盤下げするようにして原石を採掘し、採掘された原石を前記ホッパー部から前記原石引出横坑を介して搬出する一方、前記ベンチカットによる盤下げ採掘を上下位置にあるサブレベルのうち、上側に位置するサブレベルでの採掘が下側に位置するサブレベルの採掘に追従するように行われ、多段のベンチカットによって採掘された採掘跡空洞が各サブレベルで段差のつけられた階段状をなして上方に向けて拡幅された大断面地下空洞を形成する一方、主として原石残土によって前記大断面地下空洞を埋め戻すようにした原石採掘場であって、前記ベンチカットの発破孔を削孔する際に前記岩盤のうち不良岩盤に遭遇する箇所の発破孔を前記最終掘削面の外側に位置する前記不良岩盤をロックボルトで補強するのに必要な長さまで延長して削孔し、該孔にロックボルトを打設するとともに、該孔の前記最終掘削面より手前部分の所定範囲に装薬して発破孔として使用し、前記原石採取予定の岩盤内に存在する不良層を、その周囲の健全な岩盤と一体的な柱状部とし、該柱状部の岩盤を採掘せず残置したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の大断面地下空洞原石採掘場の一実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1各図は、本発明の大断面地下空洞原石採掘場における採掘のための掘削方法による実施の形態の参考例の掘削状態を模式的に示した模式説明図である。掘削予定の岩盤の上下方向にわたって3段のサブレベル坑道2(2A、2B、2C)が掘削されている。各サブレベル坑道2では図1(b)に示したように、切羽から下方の岩盤に向けての放射状発破によるベンチカット盤下げがなされ、このときに発生するズリは地下空洞下部1Aに掘削されたズリ引出横坑4と補助坑5とを介して坑外に搬出されるようになっている。このとき各サブレベル坑道2から削孔された発破孔3を兼用して図1(c)に示したように、地下空洞1の最終掘削面6より外側の岩盤にロックボルト7を施工している。これにより、導坑としての機能を果たすサブレベル坑道2から断面拡幅を行う場合に、地下空洞1の最終掘削面6以深に設置したロックボルト7による支保が果たされる。また、空洞天端部については、同様に図1(c)に示したように、ロックボルト8を施工し、空洞の安定性を確保する。
【0012】
[参考例]
以下に本発明による地下空洞1の原石採掘場の掘削手順について図2〜図9を参照して説明する。図2〜図9では2段のサブレベル坑道2を利用して採掘空洞掘削を行うものとして説明する。なお、以下の参考例では、掘削方法について説明しているため、説明中にある搬出されるズリが、搬出される原石に相当する。
【0013】
図2には、採掘空洞の掘削方法の参考例として、岩盤中に地下空洞1が2点鎖線で示されている。この地下空洞1の長手方向に沿って地上坑口(図示せず)から補助坑5を掘削する。この補助坑5は地下空洞1に沿って所定距離だけ離して掘削し、後に地下空洞1を掘削する際に発生するズリを坑外に搬出するための経路及び掘削機械搬入の経路として使用される。さらに補助坑5の側面から、図2に示したように、地下空洞下部1Aに構築するスロット形状のホッパー部9(図1(a)参照)と等しい本数の下部ズリ引出横坑4を掘削する。このズリ引出横坑4は補助坑5のトンネル断面より小さく設定されているが、所定容量の鉱車、バッテリロコの走行する軌道を設置可能な断面とすることが好ましい。
【0014】
まず、坑口から一番奥側となるズリ引出横坑4を地下空洞1の全幅Bにわたって掘削した段階で地上坑口側(図示せず)から第1サブレベル坑道2Aを掘削する。この第1サブレベル坑道2Aは前述した補助坑5と平行なトンネルで、その断面は補助坑5のトンネル断面よりやや小さく設定されている。ズリ引出横坑4と同様に掘削機械を搭載した車両等の走行軌道を敷設できる程度の断面を有する。この第1サブレベル坑道2Aは図3に示したように、切羽が地下空洞1の一番奥側まで到達するまで掘削する。なお、第1サブレベル坑道2Aは図示したように、地下空洞1の高さHのおよそ半分の位置に設けることが好ましい。
【0015】
引き続き地下空洞1の頂部とその頂部を一致させるような位置に第2サブレベル坑道2Bを第1サブレベル坑道2Aと上下位置となるように掘削する(図4参照)。本実施の形態では、第1、第2の2段のサブレベル坑道2A、2Bを導坑として掘削を行っているが、地下空洞1の掘削断面の規模に応じてサブレベル坑道2の段数を適宜設定することが好ましい。また、この各段のサブレベル坑道2からの掘削において、サブレベル坑道2を地質調査のための調査坑として利用し、岩盤観察により破砕帯等の地質的弱層部の分布状況を把握し、この結果を最終掘削面6まで延長させて最終掘削面6における地質分布を予測しておく。
【0016】
引き続き、図5に示したように第1サブレベル坑道2Aの先端位置においてズリ引出横坑4から上向きに発破孔3を削孔してスロット状のホッパー部9を掘削するための上向き発破を行う。ホッパー部9は図5に示したようにズリ引出横坑4を下端位置とした横向きの三角柱形状をなし、掘削完了段階では地下空洞1の全幅Bにわたってズリ引出横坑4天端を貫通させたスロット9aが構築される。後に発生するズリはホッパー部9に堆積するように積み上げられ、その一部はスロット9aを落下してズリ引出横坑4に山積みされる。このホッパー部9の形状はズリ引出横坑4から上向き発破の発破孔3を削孔する際の削孔ロッドののみ方向、削孔パターンによってその形状、勾配が設定できる。ホッパー部9の勾配はズリの安息角より大きく設定することが好ましい。
【0017】
引き続き第1サブレベル坑道2Aの切羽付近からホッパー部9に向けたベンチカットを開始する。このベンチカットでは岩盤の下側に既に掘削を完了したホッパー部9が位置するので発破によって発生したズリのホッパー部9からズリ引出横坑4に落下するようになっている。
【0018】
また、既にサブレベル坑道2の掘削時に確認した岩盤状況によって地下空洞1を横切るような破砕帯等の弱層部20の存在が明らかな場合には、図6に示したように発破孔3をさらに延長させてロックボルト打設用の孔21としての削孔をおこなうことが好ましい。そしてロックボルト7が打設された孔21の掘削面6の内側部分はベンチカットのための発破孔3として利用する。
すなわち、サブレベル坑道2から削孔されるベンチカット用の発破孔3の削孔長は、サブレベル坑道2を横切る弱層部20(図1(c)参照)が分布している範囲がある場合には図6、図7に示したように、最終掘削面6より外側に打設するロックボルト長分を加えた長さとする。すなわち、弱層部20を十分に補強可能な岩盤位置にロックボルト7の定着部が位置するような深さまで削孔する。他の健全な岩盤部分での削孔長はベンチカットのために最終掘削面6までの範囲まででよい。そして、弱層部20対象の孔21に対して所定長さのロックボルト7を打設する。ロックボルト打設作業としては、まずモルタル注入ホース(図示せず)を孔底まで挿入して孔21内にモルタルを注入し、その後削孔機(図示せず)のロッド先端にロックボルト7を装着して孔奥にロックボルト7を打設する。次いでロックボルト7を打設した後の孔21を、掘削面6近くまで再度空繰りする。さらに孔21内を清掃し、この部分をベンチカットのための発破孔3として利用する。なお、空洞側壁部の安定性確保のため、サブレベル坑道2のレベル付近の最終掘削面に対しては、同様の方法にてロックボルト7(図1(c)参照)を施工しておくのが好ましい。また、空洞天端部については同様の方法にてロックボルト8(図1(c)参照)を施工し、空洞の安定性を確保する。
【0019】
最終掘削面6までベンチカットにより盤下げ掘削した状態では、空洞壁面にロックボルト7の頭部が現れた状態にある。そこでサブレベル坑道2の端部から空洞壁面に対して所定厚さの吹付けコンクリート25(図1(c)参照)を施工する。吹付け機(図示せず)はサブレベル坑道2に設置してあるので、吹付け機のホースのノズル先端と空洞壁面との距離がある場合には必要に応じて長いノズルを利用すればよい。
なお、以上の説明ではロックボルト7による岩盤補強の例を述べたが、ロックボルト以外にPCケーブルストランドを用いたPCアンカーを使用することもできる。
【0020】
図7はこのようにして第1サブレベル坑道2Aの切羽からその下方に向けて大きなホッパー部9を掘削した状態を示したものである。引き続きこのホッパー部9の空洞の上部に位置する第2サブレベル坑道2Bからホッパー部9に向けてベンチカット盤下げを行う。また、この場合も周囲の岩盤状況に応じてロックボルト7、吹付コンクリート25による覆工を施工する工程を組み込むことが好ましい。また、図7に示したベンチカットによって第1サブレベル坑道2Aで構築されたホッパー部9は拡幅され、その拡幅された部分にズリを落下でき、このズリはズリ引出横坑4及び補助坑5を介して坑外に排出される。
【0021】
図1(a)及び図7に示したように、第1サブレベル坑道2Aと第2サブレベル坑道2Bとの間の位置関係において、常に下側の第1サブレベル坑道2Aの発破掘削が上側の第2サブレベル坑道2Bに先行し、構築されたホッパー部9に上部の第2サブレベル坑道2Bからのベンチカットが行われる。以上に述べた掘削サイクルを坑口側に向けて繰り返すことにより地下空洞1の奥側から坑口側に向かって複数列のスロット状ホッパー部9を構築できる。また複数段のサブレベル坑道2を利用してその上方岩盤を多段のベンチカットにより盤下げすることにより、大規模な地下空洞1を安全かつ迅速に掘削することができる。このとき図8に示したように各ズリ引出横坑4の間にはスロット状のホッパー部9に相当するブロック22が残っているが、このブロック22も最終工程において通常の発破工法により切り崩すことにより、最終的に図9に示したような地下空洞1を完成することができる。
【0022】
図1(c)に示したように、地下空洞1は、周囲の岩盤の破砕帯等の弱層部20等を補強するために所定のロックボルト7が施工され、さらに空洞内壁面全体に吹付けコンクリート25による覆工がなされているため、完成状態で高い安定性が確保される。
【0023】
掘削後の地下空洞1の安定性は、内空変位、吹付けコンクリート面の変状の観察及び図示しない傾斜計等の計測機器を地表あるいは上部坑道から設置して経時的な計測を行うことにより管理する。この計測結果によって計測管理基準を越えた内空変状、変位あるいは変位速度が認められた場合には、空洞底部から高所作業車等に搭載したロックボルト打設機、吹付け機によってロックボルト7の増し打ち、吹付コンクリート25の増し吹き等を行い、変状の進行を抑える対策を講じる。
【0024】
【実施例】
図10から図12は、以上に示した大断面地下空洞1の掘削方法を地下の原石採掘に適用した実施例を示したものである。すなわち、従来の原石山を切り崩す採掘方法が有する問題を解消するために、参考例で述べた大断面地下空洞の掘削方法を用いて、原石採取によって地上の環境を破壊したりすることのなく、また原石残土を埋め戻すことにより、原石残土の処理に際しての周辺環境の悪化も防止できるようにした原石採掘場の実施例を示したものである。
【0025】
図10に示したように、採掘空洞30からなる原石採掘場では、地表等の外部に何ら支障が生じないように原石を採掘し外部に搬出することが必要である。このように従来ズリとして取り扱われていた原石を外部に搬出するため、前述のズリ引出横坑4を原石引出横坑14として利用することができる。また、図10に示したように掘削された採掘空洞30に頂部サブレベル坑道2Dから原石残土36を投入し、採掘後に空洞30を埋め戻し、岩盤の安定を図るようになっている。
【0026】
上述した大断面地下空洞の掘削方法によって採石を行うようにした採掘空洞30からなる原石採掘場の採掘手順について簡単に説明する。
原石採掘場としてふさわしいと判断された地下岩盤部分に対して図2,図3に示したのと同等の補助坑5、原石引出横坑14を掘削した後に、複数段のサブレベル坑道2を掘削する(図4参照)。このサブレベル坑道2は地質調査のための調査横坑としても利用し、破砕帯等の地質的弱層部の分布状況を把握し、この結果を最終掘削面6まで延長させて地下部分における3次元的な地質構造を予測しておく。
【0027】
図11は地質観察により採掘空洞30内において原石として不適と判断された不良岩盤20に対して柱状部としてのロックストラット31を構築した例を示した採掘空洞30の模式断面図である。採掘空洞30では、通常の地下空洞1(図1参照)と異なり、不良岩盤が分布している部分を残置してその部分の採掘を行わないようにすることが可能である。図11は採掘空洞30に不良岩盤が所定の走向傾斜で存在した例を示したものである。同図に示したように、採掘する原石としては適しているが、採掘した後の地下空洞1の安定性に影響があると判断される破砕帯等の弱層部20に対しては図11(a)に示したように、健全な岩盤で上下方向に帯状に延びた弱層部20を囲むようにして採掘空洞30の上下方向にわたるロックストラット31を設ける。このロックストラット31により弱層部20を採掘空洞30に露出させることなく、採掘掘削を行えるとともに、空洞30の天端30aのゆるみを最小限に押さえることもできる。また、空洞の長手方向の延長が大きくなるような採掘空洞30では適正な間隔をあけてロックストラット31を残置させて掘削を行うことが好ましい。
【0028】
最終掘削面6での支保手段としては前述したロックボルト7、吹付コンクリート25による覆工を行うようにして空洞30の変形、変状の進行を防止することが好ましい。
【0029】
ところで、この採掘空洞30は採掘が終了した跡を有効に利用することができる。すなわち、図10(図中、左側)、図12に示したように頂部サブレベル坑道2Dから坑外に搬出された原石35のうち、クラッシャにかけられて所定の骨材が生産された残部の原石残土36を採掘空洞30に投入し、地下大空間を順次埋め戻していく。この原石残土36による埋め戻しは図12に示したように、頂部サブレベル坑道2C付近まで行い、原石残土36の処分場とするとともに、アーチ状天井部分32は地下空間として残して有効利用を図ることができる。
【0030】
具体的には、採掘空洞30において、図12に示したように、原石残土36による埋め戻しが所定の高さまで到達した段階で、敷き均された残土からなる底盤の締固めを行い、ある程度の地盤耐力が得られるようにした後に、ロックボルト8及び吹付けコンクリート25による支保を施工し、アーチ天井部分32の安全性を確保する。なお、原石残土36以外に建設残土等を投棄可能な処分空間とすることもできる。
【0031】
このように、地下の採掘空洞30を掘削した後に埋め戻しを行う原石採掘場では、原石を採取するために地上において大規模な山地形の切り崩しをする必要がなく、自然環境を保持することができる。また、採掘空洞30に現場で発生した原石残土36を順次埋め戻すようにすれば、残土処分場を別の場所に確保する必要もない。さらに、採掘空洞30を原石残土36で埋め戻す際にアーチ状部分32からなる天井空間を採掘空洞30上部に残して、この空間を地下倉庫、管理施設、展示館等の多目的地下空間として利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による大断面地下空洞の掘削方法の一実施の形態を示した断面図。
【図2】大断面地下空洞の掘削方法における掘削手順を示した説明図(その1)。
【図3】大断面地下空洞の掘削方法における掘削手順を示した説明図(その2)。
【図4】大断面地下空洞の掘削方法における掘削手順を示した説明図(その3)。
【図5】大断面地下空洞の掘削方法における掘削手順を示した説明図(その4)。
【図6】大断面地下空洞の掘削方法における掘削手順を示した説明図(その5)。
【図7】大断面地下空洞の掘削方法における掘削手順を示した説明図(その6)。
【図8】大断面地下空洞の掘削方法における掘削手順を示した説明図(その7)。
【図9】大断面地下空洞の掘削方法における掘削手順を示した説明図(その8)。
【図10】採掘空洞による原石採掘場の一実施の態様を示した断面図。
【図11】採掘空洞による原石採掘場に構築されたロックストラットの一例を示した断面図。
【図12】採掘空洞による原石採掘場を原石残土で埋め戻した状態を示した断面図。
【符号の説明】
1 地下空洞
2 サブレベル
2A 第1サブレベル
2B 第2サブレベル
2C,2D 頂部サブレベル
3 発破孔
4 ズリ引出横坑
5 補助坑
6 最終掘削面
7 ロックボルト(側壁部)
8 ロックボルト(天端部)
9 ホッパー部
9a スロット
14 原石引出横坑
30 採掘空洞
35 原石
36 原石残土

Claims (1)

  1. 原石採掘予定の岩盤の所定位置に複数列の原石引出横坑を掘削し、該原石引出横坑を横切るような方向で複数段のサブレベルを前記岩盤の上下方向に所定間隔をあけて掘削し、前記サブレベルの最下段と前記原石引出横坑とを連通させたホッパー部を構築し、その上部の岩盤を前記最下段のサブレベルの先端自由面近傍からベンチカットによって盤下げするようにして原石を採掘し、採掘された原石を前記ホッパー部から前記原石引出横坑を介して搬出する一方、前記ベンチカットによる盤下げ採掘を上下位置にあるサブレベルのうち、上側に位置するサブレベルでの採掘が下側に位置するサブレベルの採掘に追従するように行われ、多段のベンチカットによって採掘された採掘跡空洞が各サブレベルで段差のつけられた階段状をなして上方に向けて拡幅された大断面地下空洞を形成する一方、主として原石残土によって前記大断面地下空洞を埋め戻すようにした原石採掘場であって、
    前記ベンチカットの発破孔を削孔する際に前記岩盤のうち不良岩盤に遭遇する箇所の発破孔を前記最終掘削面の外側に位置する前記不良岩盤をロックボルトで補強するのに必要な長さまで延長して削孔し、該孔にロックボルトを打設するとともに、該孔の前記最終掘削面より手前部分の所定範囲に装薬して発破孔として使用し、前記原石採取予定の岩盤内に存在する不良層を、その周囲の健全な岩盤と一体的な柱状部とし、該柱状部の岩盤を採掘せず残置したことを特徴とする大断面地下空洞原石採掘場。
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