JP3750079B2 - 面格子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の外壁に取付けられ、窓開口部から室外の人が室人に侵入することを防止する面格子に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の窓開口部におけるサッシ窓よりも室外寄りに面格子を取付けた場合には、外壁の室外側面よりも面格子の室内側面が室内寄りに位置するので、面格子を取付けた状態でサッシ窓の網戸を室外側から取外すことができない。
このために、網戸が損傷などして交換する場合には室内側から行なうことになるが、サッシ窓の網戸を室内側から取り外しする場合にはサッシ窓の障子を全て外さなければならない。
よって、網戸を業者が交換する場合は、室内に入らなければならないため居住者の留守時には交換できなかったり、室内が汚れたり、また集合住宅において何軒も一斉に網戸交換する場合には何回も室内に出入りするので効率が悪く時間がかかる。
また、住人が個人的に網戸を交換する場合においても、障子を全て外さなければならないため、複層ガラスなど重量の重い障子の場合、女性やお年寄りは1人で交換することが困難であった。
【0003】
前述のことを解消するために、面格子を室外側に移動可能とし、外壁の室外側面と面格子の室内側面との間に網戸が通る空間を形成できるようにした面格子が種々提案されている。
例えば、特開平10−205239号公報に示す面格子が提案されている。
この面格子は、前記公報の図3に示すように外壁の窓開口部の上部と下部に取付金具をそれぞれ取付け、面格子体上部を上の取付金具に回動かつ固定可能に連結し、面格子体下部を下の取付金具の長孔に沿って移動及び固定可能に連結している。
また、前記公報の図4に示すように、取付金具を揺動及び固定可能に取付け、この固定金具の長孔に沿って面格子体を移動及び固定可能に連結している。
また、前記公報の図5に示すように、取付金具をリンク形状とし、外壁と面格子体に回動及び固定可能に連結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の面格子においては、ナットを弛め、締付けることで面格子体を回動かつ固定可能、揺動及び固定可能、移動及び固定可能、回動及び固定可能としているが、そのナットの弛め・締付けを具体的にどのように行なうのかが記載されていない。
すなわち、室外側から網戸を取外して交換などするので、前述のナットを室外側から弛め・締付け操作できるようにすることが必要であるが、前述した公報には、そのようなことが具体的な記載されていない。
【0005】
そこで、本発明は、室外側から操作することで面格子体を室外側突出位置に回動可能な状態としたり、窓開口部内の取付位置で固定できるようにした面格子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、面格子体と上部取付具と下部取付具を備え、外壁の窓開口部におけるサッシ窓よりも室外寄りに取付けた面格子であって、
前記上部取付具は、窓開口部に固着される第1ブラケットと面格子体に固着される第2ブラケットを、上の連結ボルトで室内外側方向に回動及び固定可能に連結され、面格子体が窓開口部内の取付位置と室外側突出位置に回動自在とした形態で、
前記下部取付具は、窓開口部に固着される第1ブラケットと面格子体に固着される第2ブラケットを下の連結ボルトで着脱自在に連結した形態で、
前記面格子体の側面と窓開口部との間に工具が挿通可能な隙間を有し、
前記上下の連結ボルトの締付け弛め操作部は窓開口部と対向し、かつ前記隙間を挿通した工具で締付け、弛め操作できるようにし、
前記上部取付具の第1ブラケットと第2ブラケットは相対的に上下方向に移動可能で、
下部取付具の下の連結ボルトは第2ブラケットに取付けられ、第1ブラケットは下の連結ボルトが嵌まり合う上面に開口した切欠き穴を有し、前記上の連結ボルトの締付け弛め操作部と窓開口部との間の寸法は、その上の連結ボルトの有効螺合長さよりも短いことを特徴とする面格子である。
【0010】
【作用】
本発明によれば、室外側から工具を窓開口部と面格子体の側面との間の隙間に挿入することで、上下の連結ボルトを締付け、弛め操作できる。
上下の連結ボルトを弛めることで、面格子体を室外側突出位置に回動できるから、室外側から網戸を取外しできる。
上下の連結ボルトを締付けることで、面格子体を窓開口部内の取付位置に固定することができる。
したがって、室外側から操作することで面格子体を室外側突出位置に回動可能な状態としたり、窓開口部内の取付位置で固定でき、室外側から容易に網戸を取外して交換することが可能である。
【0011】
また、下の連結ボルトを下部取付具の第1ブラケットの切欠き穴に嵌め込むことで、面格子体に室内外側方向の外力が作用した時に面格子体が室内外側方向に動かないように支持できる。
【0012】
また、上の連結ボルトをある程度弛めると窓開口部に干渉し、それ以上弛めることができない。
したがって、上部取付具の第1ブラケットと第2ブラケットを室外側から分離できないので、防犯性を損なうことがない。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、外壁1の窓開口部2内におけるサッシ窓よりも室外寄りに面格子3が取付けてある。
この面格子3は面格子体4と、この面格子体4の上部に取付けた上部取付具5と、面格子体4の下部に取付けた下取付金具6を備え、上部取付金具5が窓開口部2内の上部に取付けられ、下部取付金具6が窓開口部2内の下部に取付けてある。
前記窓開口部2と面格子体4の外周面とは離隔し、両者の間に工具挿入用の隙間7を形成している。
前記面格子体4は上枠8と下枠9と左右の縦枠10を方形枠組みした枠体11と、この枠体11に取付けた複数の格子12を備えている。面格子体4はこの形状に限ることはなく、任意の形状とすることができる。例えば、複数の格子を上横棧と下横棧で連結した面格子とすることができる。
【0015】
前記サッシ窓13は図2、図3に示すように、サッシ枠14に内障子15と外障子16を引き違いに装着した引き違いサッシ窓で、そのサッシ枠14の室外寄りに網戸17が着脱自在に装着してある。
前記面格子体4の室外側面4aは外壁1の室外側面1aと略面一で、その面格子体4の室内側面4bは外壁1の室外側面1aよりも室内寄りである。
このようであるから、網戸17をサッシ枠14から外しても窓開口部2内から室外側に取外しできない。
【0016】
前記上部取付具5は図2、図3に示すように、第1ブラケット20と第2ブラケット21を上の連結ボルト22で連結し、その連結ボルト22を弛めると第1ブラケット20と第2ブラケット21は室内外側方向に回動自在で、連結ボルト22を締付けると第1ブラケット20と第2ブラケット21は回動しないように固定される。
前記第1ブラケット20が窓開口部2の上部に固着部材、例えばボルト23で取付けられる。第2ブラケット21が面格子体4の上部、例えば縦枠10の室内側面10aにおける上部にビス24で取付けられる。第2ブラケット21は上枠8に取付けても良い。
前記連結ボルト22の締付け弛め操作部、例えば頭部22aは、前記窓開口部2と面格子体4の側面、例えば縦枠10の外側面10bとの間の隙間7と対向し、図4に示すように室外側より目視できると共に、その隙間7から工具Aを挿入することで連結ボルト22を締付け、弛め操作できるようにしてある。
【0017】
前記上の連結ボルト22の頭部22aと窓開口部2との間の寸法は連結ボルト22の有効螺合長さよりも短かく、前述のように室外側から工具Aで連結ボルト22を弛めると、その頭部22aが窓開口部2に干渉し、連結ボルト22を完全に弛めて第1ブラケット20と第2ブラケット21を分離できない。
よって、面格子体4を室外側から取り外しできないので、防犯性を損なうことがない。
【0018】
前記下部取付具6は図2、図3に示すように、第1ブラケット30と第2ブラケット31を下の連結ボルト32で着脱自在に連結し、その連結ボルト32を弛めると第1ブラケット30と第2ブラケット31が分離し、連結ボルト32を締付けると第1ブラケット30と第2ブラケット31は固定される。
前記第1ブラケット30が窓開口部2の下部に固着部材、例えばボルト33で取付けられる。第2ブラケット31が面格子体4の下部、例えば縦枠10の室内側面10aにおける下部にビス34で取付けられる。この第2ブラケット31は下枠9に取付けても良い。
前記下の連結ボルト32の締付け弛め操作部、例えば頭部32aは、前記窓開口部2と面格子体4の側面、例えば縦枠10の外側面10bとの間の隙間7と対向し、図4に示すように室外側より目視できると共に、その隙間7から工具Aを挿入することで連結ボルト32を締付け、弛め操作できるようにしてある。
【0019】
このようであるから、室外側から工具Aを用いて各連結ボルト22,32を容易に締付け、弛めることができる。
前述の連結ボルト22,32を弛めることで、面格子体4を連結ボルト22を支点として室外側に回動し、面格子体4を図3に仮想線で示すように室外側突出位置とすることができる。
前記面格子体4が室外側突出位置であると、その面格子体4の室内側面4bと外壁1の室外側面1aとの間に空間18が形成される。この空間18は網戸17が挿通する大きさである。
また、面格子体4を図3に実線で示す取付け位置に移動し、前述と同様に連結ボルト22,32を締付けることで面格子体4は取付け位置で固定される。
【0020】
次に上部取付具5、下部取付具6の具体形状の一例を説明する。
前記上部取付具5の第1ブラケット20は、図5に示すように一側片25と連結片26と他側片27でほぼクランク形状で、その一側片25の孔25aからボルト23を挿入して窓開口部2に固着する。
前記他側片27には上下方向の長孔27aが形成してある。
第2ブラケット21は一側片28と他側片29で鉤形状で、その一側片28にねじ孔28a、他側片29に長孔29aがそれぞれ形成してある。
前記他側片29が長孔29aを挿通したビス24で縦枠10に固着される。
上の連結ボルト22は第1ブラケット20の他側片27の長孔27aから第2ブラケット21の一側片28のねじ孔28aに螺合される。
このようであるから、第1ブラケット20と第2ブラケット21は連結ボルト22を弛めることで上下方向に移動可能である。
【0021】
前記下部取付具6の第1ブラケット30は図6に示すように、一側片35と連結片36と他側片37でほぼクランク形状で、その一側片35の孔35aからボルト33を窓開口部2に螺合して固着される。
前記他側片37には上端面に開口した切欠き穴37aが形成されている。
前記第2ブラケット31は一側片38と他側片39で鉤形状で、その一側片38にねじ孔38aが形成され、他側片39に長孔39aが形成してある。その長孔39aからビス34を縦枠10に螺合して第2ブラケット31が固着される。
【0022】
前記下の連結ボルト32は切欠き穴37a内に上下動自在に嵌まり合い、ねじ孔38aに螺合している。
これによって、面格子体4とともに第2ブラケット31を上方に移動すると連結ボルト32が切欠き穴37aから外れ、第1ブラケット30と第2ブラケット31が分離する。この時、上の連結ボルト22は長孔27aに沿って上方に移動する。
前述の状態から面格子体4とともに第2ブラケット31を下方に移動すると下の連結ボルト32が切欠き穴37aに嵌まり合う。
この状態で、面格子体4とともに第2ブラケット31に室内外側方向の力が作用しても下の連結ボルト32が切欠き穴37aに嵌まり合っているので、第2ブラケット31が第1ブラケット30に対して室内外側方向に動くことはない。
【0023】
前記第1ブラケット30の他側片37に第1リンク40の一端部が室内外側方向に回動自在に連結され、第2ブラケット31の一側片38に第2リンク41の一端部が室内外側方向に回動自在に連結されている。
前記第1リンク40の他端部と第2リンク41の他端部は室内外側方向に回動自在で、かつ長手方向に所定ストローク移動自在に連結されている。
例えば、第1リンク40の他端寄りに長手方向の長孔42が形成され、第2リンク41の他端部に取付けたピン43が長孔42に回動自在で、かつ摺動自在に嵌まり合っている。
【0024】
面格子体4が取付け位置の時には図3に示すように第1リンク40と第2リンク41はほぼV字状となり、ピン43が長孔42の下部に位置する。
よって、前述のように面格子体4を上方に移動する時には、ピン43が長孔42に沿って上方に移動する。
面格子体4を室外側突出位置に回動した時には図7に示すように、第1リンク40と第2リンク41がほぼ一直線状となり、面格子体4の最大移動量(最大回動角度)を規制する。
これによって、外壁1の室外側面1aと面格子体4の室内側面4bとの間の空間18の最大寸法を網戸17は通過するが人は通過できない大きさ、例えば100mm程度に規制する。つまり、第1リンク40と第2リンク41でストッパ手段を形成している。
したがって、防犯性を損なうことがない。
【0025】
次に、網戸17を室外側から取外しする手順を説明する。
室外側から工具Aを隙間7に挿入して上下の連結ボルト22,32を弛める。
面格子体4を持って上に移動して下の連結ボルト32を切欠き穴37aから上方に抜き出しする。この時、上の連結ボルト22は長孔27aに沿って上方に移動し、第2リンク41はピン43が第1リンク40の長孔42に沿って上方に移動する。
上の連結ボルト22を中心として面格子体4を室外側に回動し、室外側突出位置とする。
この状態で空間18から網戸17を室外側に取り出す。
この時、外壁1の室外側面1aと面格子体4の室内側面4bとの間にスペーサ部材を介在して面格子体4を室外側突出位置に保持する。または、人が手で面格子体4を室外側突出位置に保持しながら網戸17を取り出し、挿入する。
なお、第1リンク40の長孔42にピン43が係合する係止凹部を形成したり、第2リンク41にストッパ片を設けて第1リンク40と第2リンク41が図7に示すほぼ一直線状に保持できるようにしても良い。
【0026】
前記ストッパ手段は、上部取付具5の第1ブラケット20に第2ブラケット21が干渉してその回動角度を規制するボルト、突起などを設けたものとしても良い。
【0027】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、室外側から工具を窓開口部と面格子体の側面との間の隙間に挿入することで、上下の連結ボルトを締付け、弛め操作できる。
上下の連結ボルトを弛めることで、面格子体を室外側突出位置に回動できるから、室外側から網戸を取外しできる。
上下の連結ボルトを締付けることで、面格子体を窓開口部内の取付位置に固定することができる。
したがって、室外側から操作することで面格子体を室外側突出位置に回動可能な状態としたり、窓開口部内の取付位置で固定でき、室外側から容易に網戸を取外して交換することが可能である。
【0028】
また、下の連結ボルトを下部取付具の第1ブラケットの切欠き穴に嵌め込むことで、面格子体に室内外側方向の外力が作用した時に面格子体が室内外側方向に動かないように支持できる。
【0029】
また、上の連結ボルトをある程度弛めると窓開口部に干渉し、それ以上弛めることができない。
したがって、上部取付具の第1ブラケットと第2ブラケットを室外側から分離できないので、防犯性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】面格子の取付け状態の概略外観図である。
【図2】図1のB−B詳細断面図である。
【図3】図1のC−C詳細断面図である。
【図4】上部取付具、下部取付具の部分の詳細外観図である。
【図5】上部取付具の分解斜視図である。
【図6】下部取付具の分解斜視図である。
【図7】面格子体を室外側突出位置とした状態の下部説明図である。
【符号の説明】
1…外壁、1a…室外側面、2…窓開口部、3…面格子、4…面格子体、4b…室内側面、5…上部取付具、6…下部取付具、7…隙間、18…空間、20…第1ブラケット、21…第2ブラケット、22…上の連結ボルト、22a…頭部(締付け弛め操作部)、27a…長孔、30…第1ブラケット、31…第2ブラケット、32…下の連結ボルト、32a…頭部(締付け弛め操作部)、37a…切欠き穴、40…第1リンク、41…第2リンク、42…長孔、43…ピン。
Claims (1)
- 面格子体と上部取付具と下部取付具を備え、外壁の窓開口部におけるサッシ窓よりも室外寄りに取付けた面格子であって、
前記上部取付具は、窓開口部に固着される第1ブラケットと面格子体に固着される第2ブラケットを、上の連結ボルトで室内外側方向に回動及び固定可能に連結され、面格子体が窓開口部内の取付位置と室外側突出位置に回動自在とした形態で、
前記下部取付具は、窓開口部に固着される第1ブラケットと面格子体に固着される第2ブラケットを下の連結ボルトで着脱自在に連結した形態で、
前記面格子体の側面と窓開口部との間に工具が挿通可能な隙間を有し、
前記上下の連結ボルトの締付け弛め操作部は窓開口部と対向し、かつ前記隙間を挿通した工具で締付け、弛め操作できるようにし、
前記上部取付具の第1ブラケットと第2ブラケットは相対的に上下方向に移動可能で、
下部取付具の下の連結ボルトは第2ブラケットに取付けられ、第1ブラケットは下の連結ボルトが嵌まり合う上面に開口した切欠き穴を有し、前記上の連結ボルトの締付け弛め操作部と窓開口部との間の寸法は、その上の連結ボルトの有効螺合長さよりも短いことを特徴とする面格子。
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