JP3753379B2 - 衣類用物干し具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣類用物干し具に係り、特に、ハンカチや靴下等の多数の小物衣類を効率良く係止し、洗濯竿の端部又は室内等でも効率良く乾すことが可能な衣類用物干し具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハンカチや靴下等の多数の小物衣類を乾すための物干し具としては、従来より、水平に広がるプラスチック製の物干し具が、比較的多く知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
登録実用新案第3016703号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の物干し具は、多くは水平に広げられた状態で使用されることから、選択物の衣類を吊り下げると立体的に場所がとられ、物干し竿上では他の洗濯物を干す場所が大幅に狭められるという不都合があった。
【0005】
又、上記従来例のものは、例えば室内で小物の洗濯物を乾す場合には、水平に広がった面全体から洗濯物が吊り下げられため、空間の狭い室内では使用出来ないという不都合があった。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、特に物干し竿上であっても、又室内であっても、少ない占有面積で靴下等の多くの小物衣類を有効に物干しできる衣類用物干し具を提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、中心部に所定長さの筒状の保持部材を備えている。この保持部材の中心軸線に直交する所定の面空間に対応して、同一面内に複数のアーム部材が放射状に配置されている。この各アーム部材は、その保持部材側が当該保持部材に固着されている。又、各アーム部材は、その先端部にそれぞれ前述した保持部材の中心軸に沿って同一方向に突設された突設部を備えている。前述した複数のアーム部材は、実際にはそれぞれ所定角度を隔てて配置されている。
そして、この各突設部にコロ部材を装備すると共に、このコロ部材に衣類係止用の洗濯挟みを垂下させ且つ揺動自在に装備する、という構成を採っている。
【0008】
このため、本発明にかかる衣類用物干し具によると、全体的な構成としては、一方の側にのみ複数の洗濯挟みが配置されていることから、筒状の保持部材を水平に配置することにより例えば背面側が壁等であっても、当該壁の面に濡れた衣類を当接させることなく干すことができ、雨天時の室内での小物干しには好適なものとなっている。
【0009】
更に、本発明では、複数の洗濯挟み及び当該各洗濯挟みを保持する複数のアーム部材が同一面上に放射状に配設されているので、一方の物干し竿上にあっても幅の少ない専有面積で充分であり、他の洗濯物の邪魔にならないという利点がある。
【0010】
又、物干し竿が一本であっても、本発明にかかる物干し具を使用すれば(幅が狭いので)例えば同時に10数組の物干し具を配置することができ、このため、靴下やハンカチやタオル等を何十人分でも一個の物干し竿で充分に対応することができ、かかる点において小物衣類の大量乾燥に際しても場所を取らずに効率良く成し得るという利点がある。
【0011】
ここで、前述した各アーム部材をそれぞれ棒状部材で形成し、且つこの棒状の各アーム部材を保持部材の周囲に所定角度隔てて放射状に配置した構造としてもよい。そして、この放射状に配置された各アーム部材の先端部を曲折して前記突設部としてもよい。
【0012】
又、前述した各アーム部材の先端部の所定箇所に、当該各アーム部材を相互を連結する連結部材を装備してもよい。この連結部材は針金状としてもよい。
このようにすると、濡れた小物衣類を取り付けた際に生じる各アーム部材の相互間の位置ずれ(弾性変形)が防止され、湾曲状態となるのを回避することができ、このため、全体的に耐久性を増加させることができるという利点がある。
【0013】
更に、前述した筒状の保持部材の長さについては、前記アーム部材の取付け位置を基準として前記突設部の有る表側の方が前記突設部の無い背面側の方よりも長くなるように特定した。
これにより、保持部材は(各アーム部材に多くの濡れた洗濯物が吊り下げられても)各アーム部材を安定した状態で保持することができることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を、図1乃至図4に基づいて説明する。
まず、図1乃至図2において、符号1は筒状の保持部材を示す。この筒状の保持部材1は物干し竿100の太さに合わせて円筒状に形成され、その長さは所定長さ(L 1 +L 2 )に設定されている。この保持部材1は、図1乃至図2に示すように、使用時には水平に配置されその中心軸線に直交する所定の面空間(垂直面)に対応して、同一面内に複数の棒状部材からなるアーム部材2,2,……が放射状に設けられている。
【0015】
この各アーム部材2としては、本実施形態ではそれぞれ同一の長さおよび強度を備えたものが12本装備されているが、長さについては異なった長さのものであってもよい。又、アーム部材2の本数については、用途に応じて何本装備してもよい。
【0016】
この各アーム部材2は、本実施形態では図1乃至図2に示すように等角度の間隔で保持部材1の周囲に放射状に配置され、その保持部材1側が当該保持部材1に固着され、これによって全体のバランスが保持され、停止位置の如何に係わらず垂直面内では図2に示すようにほぼ同一の状態が維持されるようになっている。
【0017】
更に、各保持アーム部2の先端部には、前述した保持部材1の中心軸に沿って同一方向に向けてそれぞれ突設部3が設けられている。
そして、この各突設部3の先端部に、本実施形態では筒状のコロ部材6及び後述する垂下保持片7を介して衣類係止用の洗濯挟み4が、垂下した状態で揺動自在に保持されている。
【0018】
前述した各アーム部材2は、保持部材1の外周囲に固定されているが、実際には、その保持部材1側の端部が保持部材1の厚さ分だけ貫いた状態で溶接又は接着材等で当該保持部材1に固着されている。そして、この場合、保持部材1上における各アーム部材2の取付け位置は、突設部3がある方の側(表面側)の長さL1 が突設部3が無い方の側(背面側)の長さL2 よりも長くなるように設定されている。
これによって、保持部材1は各アーム部材2の全体を安定(平衡)した状態で保持し得るようになっている。
【0019】
また、上記各構成部材は、本実施形態では洗濯挟み4を除いてそれぞれ金属部材で形成してもよいが、各部材の幅及び厚さを適当な寸法に設定し(或いはアーム部材2については適当な太さにし)て、それぞれプラスチックで形成してもよい。
【0020】
本実施形態にかかる衣類用物干し具は上述したように構成されているので、全体的な構成としては、図1乃至図2に示すように垂直面状に配置された一方の側の面にのみ洗濯挟み4が配置されており、このため、例えば背面側が壁等であっても、当該壁の面に濡れた衣類を当接させることなく乾かすことができ、雨天時の室内での小物干しには好適なものすることができる。
【0021】
垂下保持片7は、前述したように洗濯挟み4を揺動自在に保持するためのもので、本実施形態では針金状の部材等で形成されている。
又、この洗濯挟み4を垂下保持する垂下保持片7は、本実施形態ではコロ部材6の突出した先端部側に当該コロ部材6に係止された状態で装備されている。
【0022】
この洗濯挟み4は、上述したように揺動自在に装備されていることから自由度が大きく、これがため、濡れた状態の衣類を取り付けるのに取り付け易いという利点がある。
【0023】
更に、本実施形態においては、複数の洗濯挟み4および当該各洗濯挟み4を保持する複数のアーム部材2が同一面上に配設されているので、例えば一本の物干し竿100上にあっても幅の少ない専有面積で充分であり、他の洗濯物の邪魔にならないという利点がある。
【0024】
又、物干し竿が一本であっても、本実施形態にかかる物干し具を使用すると、図1乃至図2に示すように、放射状に配置された複数のアーム部材2と先端の曲折部(突設部)で形成される垂直面の幅部分が占める幅が小さいので、相互に適当な間隔をおいて例えば同時に10数組配置することができ、このため、靴下やハンカチやタオル等を何十人分でも一個の物干し竿100で充分に対応することができ、かかる点において小物衣類の大量乾燥に際しても場所を取らずに効率良く成し得るという利点がある。
【0025】
更に、上記実施形態にあっては、各アーム部材2の全体が回転移動しても、コロ部材6の回転動作により洗濯挟み4をいつも下に向けて垂下させることができ、洗濯挟み4に加わる衣類の荷重がいつも同一方向をなり、かかる点において当該洗濯挟み4の耐久性増大させ長持ちさせることができるという利点がある。
【0026】
尚、上記実施形態では、コロ部材6を介して前述した垂下保持部材7を突設部3の先端部に装備した場合を例示したが、垂下保持部材7を緩やかに直接装着してこのコロ部材6を省略してもよい。又、この垂下保持部材7については、鎖状のもの、或いは複数の部材を屈曲自在に連結したもの、更には麻紐状のものであってもよい。
【0027】
又、上記実施形態では、アーム部材2を棒状部材で形成した場合を例示したが、この場合の棒状部材は断面が円形状であっても或いは四角形状であってもよい。更に、前述した各突設部3については、アーム部材2の先端部を曲折したような状態で当該アーム部材2と一体的に形成してもよい。
【0028】
ここで、前述したアーム部材2については、その外周側の端部に図3に示すように例えば円弧状に形成された棒状の連結部材11を装備するようにしてもよい。この場合、連結部材11は所定の直径からなる輪状に形成し、各アーム部材2の背面側(図2の左側から)各アーム部材2に固着するように装備したものであってもよい。
又、各アーム部材2を金属部材で形成した場合には、連結部材11を直径がアーム部材2よりも小さい針金状の部材で形成してもよい。又、この場合、各アーム部材2の相互間では針金を直線状(全体的には多角形状)としてもよい。
【0029】
このようにすると、アーム部材2相互間に位置ずれが防止され、左右部分に位置するアーム部材2が湾曲状態となるのを回避することができ、このため全体的に耐久性を増加させることができるという利点がある。
【0030】
更に、前述した筒状の保持部材1を、本実施形態では円筒状とした場合を例示したが、四角状であっても六角形状であってもよい。
【0031】
(第2の実施形態)
図4に第2の実施形態を示す。この図4に示す第2に実施形態は、前述した図2において、各アーム部材2に等間隔を隔てて三個の洗濯挟み4を装備し、又前述した第1実施形態における針金状の連結部材11に代えて例えば断面積がアーム部材2と同等の大きさの連結部材21を装備し、この連結部材21にも洗濯挟み4を配設し装備した点に特徴を備えている。
【0032】
この場合、各洗濯挟み4の装着箇所には、前述した第1実施形態における突設部3と同様に形成された突設部13が設けられている。そして、この突設部13には、前述した第1実施形態の場合と同様にコロ部材6が装備され、このコロ部材6の先端部には垂下保持片7を介して洗濯挟み4が前述した第1の実施形態の場合と同様に装備されている。
その他の構成は、前述した第1の実施形態の場合と同等になっている。
【0033】
このようにしても前述した第1の実施形態の場合と同等の作用効果と有するほか、洗濯挟み4の数を増加した分だけより多くの小物衣類の物干しが可能となり、当該洗濯物の挟み付け作業も下側から順次行うことにより、円滑に実行することができる。
【0034】
尚、この第2の実施形態にあっても、前述した第1の実施形態の場合と同様にコロ部材6を省略して垂下保持片7を突設部13の先端部に直接装備するように構成してもよい。又、この垂下保持片7については、前述した第1の実施形態の場合と同様にたの異なった形態のものであってもよい。
【0035】
ここで、上述した第1乃至第2の各実施形態にて開示した突設部3,13および洗濯挟み4の装備部分についての変形例を、図5(A)に示す。
この図5(A)に示す変形例は、前述したコロ部材6の長さを前述した場合に比較して半分位にし、その内側にコロ部材6と同等に形成された他のコロ部材6Aをスペーサとして装備した場合を示す。
このようにすると、コロ部材6の回転が円滑となり洗濯挟み4が他の部材に絡むという不都合を排除することができるという利点がある。
【0036】
又、前述した突設部3,13部分の他の具体例を図5(B),図5(C)に示す。
この内、図5(B)に示す他の具体例は、コロ部材6を装備しないで突設部3の一部にポンチ加工を施して部分的に突起3aを設け、これによって垂下保持片7を常に突設部3の先端部に位置するようにした点に特徴を有する。突設部13についても同様の構成となっている。
このようにすると、コロ部材6を使用しない分だけ軽量化および原価低減を図ることができて都合がいい。
【0037】
又、図5(C)に示す他の例は、突設部3の先端部に円形面がアーム部材2の長さ方向に沿って位置するように係止輪3hを設けた点に特徴を有する。突設部13についても同様の構成となっている。
このようにしても、前述した図1の場合とほぼ同等の作用効果を有するほか、更にアーム部材2を水平に配置した場合にも各洗濯挟み4を円滑に垂下保持することができるという利点が有る。
【0038】
尚、前述した複数の各アーム部材2をプラスチックを用いて一枚の円盤状に形成し、同時に各アーム部材2に相当する箇所に補強用の骨格部を放射状に設け、中心部の保持部材1に相当する箇所も肉厚の同一材質で一体的に形成し、更に前述した突設部3に相当する箇所も直径を幾分太く設定して同一部材で一体的に形成するように構成してもよい。
このようにすると、前述した保持部材1,各アーム部材2及び各突設部3を同時に成形し得るので、大幅な原価低減が可能となり更に生産性を高めることができるという利点がある。
【0039】
又、上記各実施形態では、各アーム部材2を12本装備した場合を例示したが、このアーム部材2の数については特に限定するものではない。又、保持部材1については筒状のものについて説明したが、筒状のものを中心軸に沿って二分割し連結部材で着脱自在に連結し、これによって物干し竿100に対しては端からではなくても(途中からでも)装着し得るように構成してもよい。
【0040】
更に、上記各実施形態にあっては、保持部材1で物干し竿100に係合するように構成した場合を例示したが、複数のアーム部材2の内の一本を他のアーム部材2よりも長く形成してその先端部に鉤状の係止部を設け、この鉤状係止部で物干し竿100又は壁面の突起物に引っかけるように構成してもよい。
このようにすると、汎用化が更に促進されるという利点がある。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、一方の側にのみ複数の洗濯挟みが配置されるので、例えば背面側が壁等であっても、当該壁の面に濡れた衣類を当接させることなく干すことができ、雨天時の室内での小物干しには、壁掛けと同程度の扱いで多数の小物衣類を乾燥することができる。
【0042】
又、本発明では、複数の洗濯挟み及び当該各洗濯挟みを保持する複数のアーム部材が同一面上に配設されているので、一方の物干し竿上にあっても幅の少ない専有面積で充分であり、他の洗濯物の邪魔にならないという利点がある。
【0043】
更に、本発明にかかる衣類用物干し具によると、その構成上幅が狭いので、一本の物干し竿に例えば同時に10数組配置することができ、このため、靴下やハンカチやタオル等を何十人分でも一個の物干し竿で充分に対応することができ、かかる点において小物衣類の大量乾燥に際しても多くの場所を取らずに効率良く成し得るという従来にない優れた効果を備えた衣類用物干し具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す正面図である。
【図2】 図1におけるAーA線に沿った概略断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態の応用例を示す正面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態を示す正面図である。
【図5】 図1乃至図3に開示した洗濯挟みの取付け構造部分の他の例を示す図で、図5(A)はコロ部材部分にスペーサを装備した状態を示す説明図、図5(B)はコロ部材を削除した場合の例を示す説明図、図5(C)は全く別の取付け構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 保持部材
2 アーム部材
3,13 突設部
4 洗濯挟み
6,6A コロ部材
7 垂下保持片
100 物干し竿
Claims (4)
- 中心部に配設された所定長さの筒状の保持部材と、この保持部材の中心軸線に直交する所定の面空間に沿って同一面内に放射状に配置されその保持部材側が当該保持部材に固着された複数のアーム部材と、この各アーム部材の先端部にそれぞれ前述した保持部材の中心軸に沿って同一方向に向けて突設された突設部とを備え、
この各突設部にコロ部材を装備すると共に、このコロ部材に衣類係止用の洗濯挟みを個別に垂下させて且つ揺動自在に装備したことを特徴とする衣類用物干し具。 - 前記各アーム部材をそれぞれ棒状部材で形成すると共に、この棒状に形成された各アーム部材の先端部を曲折して前記突設部としたことを特徴とする請求項1記載の衣類用物干し具。
- 前記各アーム部材の先端部に、当該各アーム部材を相互に連結する連結部材を装備したことを特徴とする請求項1又は2記載の衣類用物干し具。
- 前記筒状の保持部材の長さについては、前記アーム部材の取付け位置を基準として前記突設部の有る表側の方が前記突設部の無い背面側の方よりも長くなるように特定したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の衣類用物干し具。
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