JP3754123B2 - 直焚高温再生器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は吸収冷凍機の直焚高温再生器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸収冷凍機(吸収冷温水機などと呼ばれるものを含む)に設けられる高温再生器は、吸収冷凍機全体に占める割合が、重量、容量共に大きい。したがって吸収冷凍機全体をコンパクト化するには、この高温再生器のコンパクト化が必須である。また、高温再生器における環境面の問題として、燃焼時における低NOx化が必要である。
【0003】
そして、従来の高温再生器は、炉筒煙管方式あるいは炉筒液管方式が採用されるのが一般的であったが、これらの方式の高温再生器は炉筒としての燃焼室をなくすことができず、より以上のコンパクト化は行いにくいものであった。すなわち、コンパクト化を図ろうとすると低NOx化を害するものであり、コンパクト化と低NOx化は相反する命題とされていた。
【0004】
このような炉筒煙管方式あるいは炉筒液管方式の限界を打ち破るものとして、ガス焚きボイラにおいては、燃焼室を設けない炉筒レス管群方式が近年導入された。この炉筒レス管群方式では、バーナーからの燃焼火炎および燃焼ガスを直接に液管群に導き、燃焼室を必要としない分だけ極端なコンパクト化が図れ低NOx化に成功している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記炉筒レス管群方式では、バーナーからの燃焼火炎および燃焼ガスが液管群の直近を通過する。このため、液管の外面が高温の火炎で覆われ、局部的な高温度化による腐食事故、液の結晶化などの不都合を生じるおそれがある。
【0006】
この発明は、以上の問題点を解決するためになされたもので、燃焼室がなく燃焼火炎および燃焼ガスが直近で通過する液管群を有する炉筒レス管群方式において、高温度化に伴う不都合を防止できる直焚高温再生器を提供することを目的とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、炉筒をもたずに燃焼火炎が直接に、垂直に設けられた液管に当たる直焚高温再生器において、液管の内部で、且つ、該液管内部の下方位置に海綿状金属を取り付けたことを特徴とする直焚高温再生器である。
【0010】
請求項2の発明は、海綿状金属を燃焼火炎に近い位置に設けられた液管の内部に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の高温再生器である。
【0011】
請求項3の発明は、海綿状金属を燃焼火炎から遠い位置に設けられたフィン付き液管の内部に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の直焚高温再生器である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第一実施形態を、図1乃至図4おいて説明する。
バーナー取付口1に設けられた図示しないバーナーからの燃焼火炎および燃焼ガスは、バーナー取付口1(バーナー)から多数の垂直液管群3(3A,3B,3C)の直近を通過することになる。これら垂直液管群3は、多数の液管5が垂直方向に配置されて構成され、液管5の内部を稀吸収液が通る。各液管5の上部および下部は、溶液溜7に連通する。この溶液溜7は、燃焼火炎や燃焼ガスが通過する炉壁8の周囲に配置されて、上面部7A、下面部7B、側面部7Cからなり、各部は炉壁8と外壁8Aとの二重構造の内部に形成され、稀吸収液が通る。
【0013】
前記垂直液管群3は、3つの液管群3A,3B,3Cに区分される。すなわち、バーナーに近く燃焼炎が当たる第一液管群3A、バーナーからやや遠く燃焼ガスが周囲を流れる第二液管群3B、第二液管群3Bよりもさらに遠く燃焼ガスが周囲を流れる第三液管群3Cに区分される。第三液管群3Cは、煙突接続口9の側に設けられ、各液管5にはフィン11が取り付けられて、温度がやや低くなって排ガスとなった燃焼ガスからも熱を回収できる構成となっている。
【0014】
また、稀吸収液は液管璧7の上部に設けられた流入管13を介して、管璧7の上部に流入する。この流入位置は、液管5の上部ではなく管璧7の上部であるため、流入した稀吸収液が管壁7の側面部7Cを通って下降しようとし、液管5の内部で熱せられた稀吸収液は上昇しようとすることから、全体に大きな循環流を作りやすい。このような循環流により、直焚高温再生器全体の稀吸収液の加熱が均一に行われやすい。
【0015】
さて、前記流入した稀吸収液は、管璧7の側面部7Cを下降し、管璧7の下面部7Bに達する。そして、管璧7の下面部7Bに流通する液管5の下部から、液管5内へ流入する。この時までに稀吸収液は十分に熱せられており、沸騰開始温度の近傍の温度に達している。
【0016】
そして、図3および図4に拡大して示すように、液管5の下部の内周部には円筒状の海綿状金属13が取り付けられる。よって、液管5の下部から流入した稀吸収液は、直ちに海綿状金属13に接触し、後述するように気泡核の形成が容易に行われる。
海綿状金属13が取り付けられる液管5は、バーナーに近い位置に設けられた液管5である。また、液管5の上下方向では、特に下部に重点的に取り付けられる。
【0017】
この円筒状の海綿状金属13は、円筒状の表面に一体に形成されたスペーサ15の働きにより、液管5の内面と間隙17を有する。間隙17を有するので、稀吸収液は、この円筒状の海綿状金属13の内周面と外周面との両方に接触する。よって気泡核の形成がより容易となる。
【0018】
また、スペーサ15の半径方向の寸法、したがって海綿状金属13と液管5の内面との間隙寸法は、例えば最大0.5mm程度とする。海綿状金属は、例えばNi、Ni−Cr金属、合金、Ni−Cr−Al合金などを海綿のように三次元の網目状に形成したものである。この網目を形成している穴は直径が約100μm〜数mm、多孔率は約85%以上であることが望ましい。
【0019】
なお、孔数で表現すると、6〜11個/インチ程度から20〜70個/インチ程度のものまで使用可能であるが、特に好ましいのは11〜17個/インチ程度から26〜35個/インチ程度のものである。また、これらを比表面積でみると、550〜7500平方m/立方m程度であり、これは孔が存在しない場合のものに比較すると、約1.3〜20倍である。
【0020】
したがって、海綿状金属が液管5内部に取り付けられると、吸収液と接する比表面積が顕著に増大し気泡核の形成が容易となる。すなわち、従来は液管の内面においてのみ気泡核が形成されるものであったが、このように海綿状金属を取り付けることにより、液管の内面のみならず海綿状金属の吸収液等が接した面からも気泡核が形成され沸騰が生じる。
【0021】
また、吸収液と接する比表面積が顕著に増大することから熱伝達効率が向上する。
【0022】
以上のように、この実施形態によれば、以下の効果を有する。
すなわち、海面状金属金属13の働きで気泡核の形成が容易となることで、沸騰が容易に生じると、液管5内における稀吸収液の上昇が強く発生し、前記管璧7の側面部7Cにおける稀吸収液の下降によってあいまって、稀吸収液の全体の循環流をさらに強いものとできる。
【0023】
全体の循環流を強くできるので、海綿状金属によって吸収液が接する比表面積が顕著に増大することとあいまって、燃焼火炎から吸収液への熱伝達効率を向上できる。
【0024】
また、全体の循環流を強くできるので局部的な過熱を防止でき、局部的な過熱に伴う腐食穴あきや過濃縮による吸収液の結晶化を防止できる。
【0025】
そして、海面状金属金属13を液管5の下部に設けることで、高濃度の吸収液が溜まりやすい液管5の下部において吸収液の沸騰を促進させ流動化を図ることができ、特に吸収液の過濃縮による結晶化などを特に防止できる。また、海綿状金属13を液管5の下部に設けることで、沸騰を液管5の下部に生じさせ、その結果、液管5の下部から上部への全体に渡って吸収液の流動を活発にすることができ、この液管全体が均一に集熱できるようになる。
【0026】
また、液管5の内面自体に加工を施すのではなく、海綿状金属13を液管の内周部に取り付けるだけであるから、製造が容易である。
【0027】
なお、以上の実施形態では、海面状金属金属13は燃焼火炎に近い位置に配置された液管5の下部に設けられるものであったが、他の実施形態においては、他に特に局部的な過熱が生じやすい部位あるいは沸騰開始温度の近傍に達するであろうと思われる部位に、例えば特に燃焼火炎に近い位置に設けられた液管の全長部、燃焼火炎から遠い位置に設けられるもののフィン11が付けられて熱を吸収しやすいフィン付きの液管5に、海面状金属金属を設けることにも大きな効果がある。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1、2、または3の発明によれば、液管の内部に取り付けられた海綿状金属によって沸騰が促進され、この沸騰によって液管内の液の流動が活発になり、このため液の局部的の過熱を防止して、腐食穴あきや過濃縮による液の結晶化などの不都合を防止できる。
【0030】
また請求項2、または3の発明によれば、液の局部的な過熱あるいは沸騰開始温度の近傍に達するであろうと思われる部位に海綿状金属を取り付けることで、この部位における沸騰を促進し、液の流動を活発にし過熱を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る直焚高温再生器の要部を示す水平断面図である。
【図2】図1の垂直断面図である。
【図3】図2の要部III の断面拡大図である。
【図4】図3のIV−IV水平断面図である。
【符号の説明】
5 液管
7 溶液溜
8 炉壁
8A 外壁
11 フィン
13 海綿状金属
15 スペーサ
Claims (3)
- 炉筒をもたずに燃焼火炎が直接に、垂直に設けられた液管に当たる直焚高温再生器において、
液管の内部で、且つ、該液管内部の下方位置に海綿状金属を取り付けたことを特徴とする直焚高温再生器。 - 海綿状金属を燃焼火炎に近い位置に設けられた液管の内部に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の直焚高温再生器。
- 海綿状金属を燃焼火炎から遠い位置に設けられたフィン付き液管の内部に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の直焚高温再生器。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP08949396A JP3754123B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 直焚高温再生器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08949396A JP3754123B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 直焚高温再生器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH09280690A JPH09280690A (ja) | 1997-10-31 |
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Family
ID=13972290
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP08949396A Expired - Fee Related JP3754123B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 直焚高温再生器 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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|---|---|---|---|---|
| CN1277667A (zh) | 1998-09-24 | 2000-12-20 | 大阪瓦斯株式会社 | 氨吸收冷冻机中的再生装置 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP08949396A patent/JP3754123B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH09280690A (ja) | 1997-10-31 |
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