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JP3754482B2 - メモリ転写機能を有する情報処理装置 - Google Patents
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JP3754482B2 - メモリ転写機能を有する情報処理装置 - Google Patents

メモリ転写機能を有する情報処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理計算機の技術分野に属し、特に、情報処理計算機を高信頼化するための装置多重化等に用いられるメモリ転写機能を有する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
交通、プラント制御、自動車などで用いられる制御用コントローラは、高い信頼性が要求される。このような高信頼システムでは、装置を多重化し、装置の出力が一致するか否かを調べ、装置が故障していないことを確認する方法がとられる。多重系を構成するにはさまざまな方法があるが、比較的簡便な方法としてメモリ転写方式がある。メモリ転写方式による多重化方式は、信頼性の必要とされるデータをある定められた転写領域に書き込むと、これを各系が継続的に転写しあう。各系は、転写領域に転写された最新データが系間で一致しているかチェックを行って制御が正しいことを確認する。
【0003】
図2にメモリ転写方式の従来例を示す。多重化システムは装置200を複数個互いに接続することによって構成される。装置200は、CPU201、プロセッサバス202、ブリッジ203、メモリ205、システムバス206、メモリ転写部207、入出力部211〜213、伝送路220から成る。さらに、メモリ転写部207は、メモリ転写用CPU208、メモリ転写用メモリ209、送信部231、受信部232を含んでいる。ブリッジ203は、プロセッサバス202を介してCPU201及びメモリ205と結ばれ、システムバス206を介して入出力部211〜213、及びメモリ転写部207と結ばれている。
【0004】
次に装置200の動作を説明する。CPU201は、プロセッサバス202を通してメモリ205を読み書きする。また、CPU201は、プロセッサバス202、ブリッジ203、システムバス206を通して入出力部211〜213または、メモリ転写部207内のメモリ転写用領域209を読み書きする。さらに、メモリ転写部207は、システムバス206、ブリッジ203、プロセッサバス202を通してメモリ205を読み書きする。メモリ転写部207は、メモリ転写用プロトコルの生成、エラー時の再送などをCPU208が行い、送信部231がメモリ転写用メモリ209から他の装置のメモリへ伝送路220を用いて送信する。また、受信部232が他の装置のメモリの内容を伝送路220を用いて受信して、メモリ転写用メモリ209に書き込むという動作を継続的におこなう。
【0005】
以上のように、従来は、メモリ転写部を、システムバスにつなぎ、CPUボードと分かれた入出力ボード上に置くのが普通であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、他の入出力部がつながっているシステムバスにメモリ転写部がつながっているため、CPUボードと分かれた入出力ボード上にメモリ転写部を置かねばならず、メモリ転写用のメモリを入出力部として扱う特別なメモリとして数百〜数千バイト持たねばならず、これが高価になっていた。
【0007】
また、メモリ転写用のメモリを主メモリ上に割り当てることも考えられるが、他の入出力部がつながっているシステムバスにメモリ転写部がつながっているため、CPUによる入出力部のアクセスとメモリ転写部によるメモリのアクセスがシステムバス上でぶつかり、定常的にメモリ上の転写領域をアクセスしなければならないメモリ転写部が、なかなかシステムバスのバス権をとりにくいという問題が生じる。通常、CPUによる入出力部のアクセスは数百サイクル〜数千サイクルに及ぶため、この間システムバスのバス権がとれない状態にそなえて、メモリ転写部の中に数十キロバイトのメモリ転写用の受信バッファを設けバッファリングするということをおこなうことが必要となり、メモリ転写部の論理規模が大きくなり、やはりメモリ転写部が高価なものとなる。
【0008】
さらに、メモリ転写部のCPUは、メモリ転写用プロトコル、エラー時の再送など通信にかかわる複雑な処理をしており、メモリ転写部が高価なものとなる問題があった。
【0009】
本発明の目的は、メモリ転写用のメモリを主メモリに置き、その時に生ずるバスの衝突を防ぐ仕掛けを備えることによってメモリ転写部内に設ける受信バッファを削減し、メモリ転写方式を簡単化することでCPUが行っていた複雑な処理を省き、低価格かつ高信頼性の情報処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、バスの衝突を防ぐ仕掛けを備えることによってメモリ転写部内に設けるバッファを削減し、メモリ転写方式を簡単化することでCPUが行っていた複雑な処理を省き、低価格の高信頼情報処理装置を構成するという課題を解決するものである。
【0011】
すなわち、メモリ転写部内に設けるバッファを削減し低価格化を図る課題は、CPUと、メモリと、入出力部と、メモリの内容を伝送路をとおして他の装置にコピーするために送信する送信部と、他の装置のメモリの内容を伝送路をとおして前記メモリにコピーするために受信する受信部からなるメモリ転写部と、CPUとメモリと入出力部とメモリ転写部とを互いに接続するバスとを備えた情報処理装置において、CPUが入出力部をアクセスするバスと、メモリ転写部がメモリをアクセスするバスを分離できるようバススイッチ手段を設けることにより達成できる。
【0012】
この装置において、前記CPUと前記メモリと前記入出力部と前記メモリ転写部とを互いに接続するバスは、例えば、前記CPUと前記入出力部とを接続するプロセッサバスと、該プロセッサバスと前記メモリとを接続するメモリバスと、該メモリバスと前記メモリ転写部とを接続するメモリ転写部バスとを含み、該メモリ転写部バスと前記メモリバスとの接続点と、前記プロセッサバスと前記メモリバスとの接続点との間に前記バススイッチ手段を配置することができる。これにより、メモリ転写部がメモリ転写部バスを介してつながるメモリバス部分をプロセッサバスから分断することができる。
【0013】
このバススイッチ手段と協慟する制御手段により、前記CPUの前記入出力部へのアクセスと前記メモリ転写部の前記メモリへのアクセスとを並列に実行可能とする。
【0014】
あるいは、前記バススイッチ手段と協慟する制御手段により、前記メモリ転写部の前記メモリへのアクセス要求が発生したとき、このアクセス要求を、同時に発生している前記CPUの前記メモリへのアクセス要求または前記入出力部の前記メモリへのアクセス要求より優先することができる。
【0015】
本装置は、前記メモリ転写部内に転写用メモリを含まず、前記メモリ内にメモリ転写用の領域を備えることにより、メモリ転写部の論理規模を縮小し、メモリ転写部を安価なものとすることができる。
【0016】
また、制御の簡単化による小型化を解決するために、前記他の装置から受信したデータを格納する前記メモリ上のメモリ転写用領域を2面設け、前記メモリ転写部が転写を正常終了したとき、前記メモリ転写部がアクセスする面を当該正常終了した面から他方の面へ切り替える手段を有してもよい。
【0017】
この装置において、前記転写部からアクセスする面と前記CPUからアクセスする面が異なる面になるように制御する手段を設けることが好ましい。
【0018】
あるいは、前記メモリ転写部が転写を正常終了したとき、前記メモリ転写部がアクセスする面と前記CPUがアクセスする面とを交代させることが好ましい。
【0019】
前記メモリ転写部が転写を異常終了したとき、前記メモリ転写部がアクセスする面と前記CPUがアクセスする面とを交代させないことが好ましい。
【0020】
転写対象のメモリ領域を、少量の優先領域と大量の通常領域とに分割して転送する手段を有するようにしてもよい。このように、優先領域と通常領域のデータに優先度の軽重をつけることにより、時間的にクリティカルなデータと、比較的時間に余裕のあるデータとを有効に区別し、後者のデータを必要以上に高頻度で転写することを防止することができる。
【0021】
例えば、メモリ転写を複数の転送単位に分割して転送する手段と、前記少量の優先領域と前記大量の通常領域とを予め定めた転送単位ごとに交互に転写する手段を有し、前記優先領域は転写周期を短く、前記通常領域は転写周期を長く制御することができる。すなわち、少量の優先領域の転送単位の個数は、大量の通常領域の転送単位の個数はよりも少ないので、交互に転写すれば少量の優先領域の方が転送周期が短くなる。
【0022】
あるいは、メモリ転写を複数の転送単位に分割して転送する手段と、前記転送単位内に、前記優先領域のデータと前記通常領域のデータとをある比率で埋めこむ手段を有し、前記優先領域は転写周期を短く、前記通常領域は転写周期を長く制御することも可能である。この場合も各転送単位に埋め込むべきデータの個数は、優先領域の方が少ないので優先領域の転写周期が短くなる。
【0023】
以上のいずれかの装置を3つ組み合わせることにより、3重系情報処理装置を構成することができる。この3重系情報処理装置では、各装置内に、他の装置のメモリの内容を前記伝送路をとおして前記メモリにコピーする受信部を2つ持つメモリ転写部を内蔵し、3つの装置A、B、Cの間で、AからB、AからC、BからA、BからC、CからA、CからBに直接メモリ転写できる伝送路を設ける。
【0024】
あるいは、上記いずれかの装置を2つ組み合わせることにより、2重系情報処理装置を構成することができる。この2重系情報処理装置では、各装置内に、他の装置のメモリの内容を前記伝送路をとおして前記メモリにコピーする受信部を2つ持つメモリ転写部を内蔵し、2つの装置A、B間でAからBを2本、BからAを2本と、伝送路を2重化して有する。
【0025】
上記の情報処理装置において、各装置は、同一の処理を行うことができるが、異なる入出力に接続され異なった処理を行なう複数の装置の間で共有されるメモリ領域を、前記メモリ転写部の転写対象領域として割り当てることも可能である。
【0026】
さらに、上記の情報処理装置において、メモリ転写を複数の転送単位に分割して行う手段と、前記転送単位に転写領域の先頭を示す通信制御情報を埋めこむ手段を有し、受信部が受信中に通信に失敗したとき、次の前記通信制御情報を検出するまで転写を停止する手段と、次の前記通信制御情報を検出したとき転写を開始する手段を設けてもよい。これにより、例えば、受信側の同期がずれて受信が不可能になった場合にも容易に受信をやり直すことができる。すなわち、きわめて簡便な通信プロトコルで同期化が行える。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0028】
図1に、メモリ転写機能を有する情報処理装置の実施の形態の構成を示す。
【0029】
装置100は、 CPU101、プロセッサバス102、ブリッジ103、メモリバス104、メモリ105、システムバス106、メモリ転写部107、バススイッチ108、メモリ転写部バス110、入出力部111〜113、送信用伝送路121、受信用伝送路122、123、バス制御150から成る。入出力部は、本実施の形態ではたまたま例として3つ備えているが、それ以上またはそれ以下でもよい。さらに、メモリ105は、メモリ転写用領域109を含んでいる。メモリ転写部107は、送信部131、受信部132、133を含んでいる。ブリッジ103は、プロセッサバス102とシステムバス106を接続するものであり、バススイッチ108は、プロセッサバス102とメモリバス104を接続したり切ったりするものである。
【0030】
図21に、バス制御部150と他の各部との接続関係を示す。バス制御部150は、CPU101からCPUメモリアクセス要求101cを受け、CPUバス使用許可150cを返す。ブリッジ103からは入出力部メモリアクセス要求103bを受け、入出力部バス使用許可150bを返す。メモリ転写部107からはメモリ停車部メモリアクセス要求107aを受け、メモリ転写部バス使用許可150aを返す。また、バススイッチ108に対してはバススイッチ開閉信号150dを出力する。図22に示すとおり、バス制御部150は、優先判定回路2201により構成することができる。この優先判定回路2201は、メモリ転写部メモリアクセス要求107a、入出力部メモリアクセス要求103bおよびCPUメモリアクセス要求101cのを受けて、メモリバス104の使用権をいずれのメモリアクセス要求元に与えるかを決定するためのものである。
【0031】
図23に示すテーブルにより、この優先判定回路2201の動作を説明する。このテーブルから次のことがわかる。すなわち、3つのメモリアクセス要求のいずれも発生しない場合には、当然ながら、バス使用許可150a,150b,150cのいずれも発生せず、また、バススイッチ開閉信号150dもオフのままである。いずれか1つのメモリアクセス要求が発生すれば、それに対応するバス使用許可が発生する。なお、バススイッチ開閉信号150dはメモリ転写部107がメモリバス104を使用するときのみオンとなるので、バススイッチ開閉信号150dにはメモリ転写部バス使用許可150aと同じ出力が利用される。3つのメモリアクセス要求のうち2つ以上のアクセス要求が競合した場合には、メモリ転写部メモリアクセス要求107a、入出力部メモリアクセス要求103b、CPUメモリアクセス要求101c、の順に優先的にバス使用権が与えられる。
【0032】
次に装置100の動作を説明する。装置100は、4つの基本動作を行なう。
【0033】
(1)CPU101は、プロセッサバス102、バススイッチ108、メモリバス104を通してメモリ105を読み書きする。このときバス制御部150はプロセッサバス102とメモリバス104を接続するようにバススイッチ108を閉じる。
【0034】
(2)CPU101は、プロセッサバス102、ブリッジ103、システムバス106を通して入出力部111〜113を読み書きする。
【0035】
(3)入出力部111〜113は、システムバス106、ブリッジ103、バススイッチ108、メモリバス104を通してメモリ105を読み書きする。
【0036】
(4)メモリ転写部107は、メモリ転写部バス110およびメモリバス104を通してメモリ105の中のメモリ転写領域109を読み書きする。このときバス制御部150は、プロセッサバス102とメモリバス104を切り離すようにバススイッチ108を開く。
【0037】
(1)(2)(3)については一般的であるので説明を省略して、(4)の動作を具体的に説明する。メモリ転写部107は、メモリ105の中のメモリ転写領域109の内容を読み出しては、他の装置のメモリへ送信用伝送路121を用いて送信する。また、他の装置のメモリの内容を受信用伝送路122、123を用いて受信して、メモリ105の中のメモリ転写領域109へ書き込むことを継続的に行なう動作をする。「継続的に」とは、ある転送領域を転送し終わったら、またその転送領域の先頭に戻って転送を開始し、時間的に途切れることなく転写し続けることを意味する。
【0038】
図3〜5は、4つの基本動作のバス競合のケースについて、動作を示したタイムチャートである。
【0039】
図3は、(1)CPU101からメモリ105へのアクセスと、(4)メモリ転写部107からメモリ105へのアクセスとがぶつかるケースである。図23で説明したように、メモリ転写部メモリアクセス要求はCPUメモリアクセス要求より優先順位が高いが、CPUメモリアクセス要求処理中にメモリ転写部メモリアクセス要求が発生したときは、メモリ転写部107によるアクセスは、CPU101によるアクセスが終了し次第、メモリバス104のバス権をとることができる。これは、CPU101によるメモリ105のアクセスが1アクセスにつき10サイクル程度なので、CPU101によるアクセスが終了するまでメモリ転写部メモリアクセスを待たせても問題とならないからである。メモリ転写部107がバス権をとっている間は、バススイッチ108はOFFとなり、プロセッサバス102とメモリバス104とが分離される。
【0040】
図4は、(2)CPU101から入出力部111〜113へのアクセスと、(4)メモリ転写部107からメモリ105へのアクセスとがぶつかるケースである。CPU入出力アクセス要求中にメモリ転写部メモリアクセス要求が発生したとき、CPUが入出力アクセス中に、バススイッチ108はOFFとなってメモリ転写部107がメモリバス104のバス権をとり、並行して動作することができる。
【0041】
図5は、(3)入出力部111〜113からメモリ105へのアクセスと、(4)メモリ転写部107からメモリ105へのアクセスとがぶつかるケースである。前述のように、メモリ転写部メモリアクセス要求は入出力メモリアクセス要求より優先順位が高く設定されており、入出力メモリアクセス要求処理中であってもメモリ転写部メモリアクセス要求が発生したときには、入出力部111〜113は速やかにメモリバス104を開放する。メモリ転写部107がバス権を獲得するとバススイッチ108はOFFとなって、プロセッサバス102とメモリバス104とが分離され、メモリ転写部107がメモリ105をアクセスすることができる。
【0042】
以上のように、CPU101が入出力部111〜113をアクセスするときに、バススイッチ108がプロセッサバス102とメモリバス104を切り離すようにはたらくので、メモリ転写部107は、メモリ105へのアクセスを同時に行うことができ、従来例に比べるとメモリ転写部107がメモリバス104のバス権をえるのが容易になっている。このためメモリ転写部107の中にバス権を獲得する間データをためておく受信バッファが小さくてすみ、安価なメモリ転写部107を構成することができる。
【0043】
図6、7は、本発明を適用した装置同士の接続方法を示している。図6、図7ともに装置間を1:1で結ぶ構成であり、転送制御が簡単で小型化できる。
【0044】
図6は、装置100‐1、装置100‐2、装置100‐3及びその間の伝送路501、502、503からなる。装置100‐1の送信部131は、伝送路501を介して装置100‐2の受信部133、装置100‐3の受信部132に接続する。装置100‐2の送信部131は、伝送路502を介して装置100‐1の受信部132、装置100‐3の受信部133に接続されている。装置100‐3の送信部131は、伝送路503を介して装置100‐1の受信部133、装置100‐2の受信部132に接続されている。
【0045】
このように、受信部を2つ備えた装置では3重系の3つの装置のうちの、すべての装置からすべての装置に直接メモリ転写できる伝送路で構成できる。
【0046】
図7は装置100‐1、装置100‐2及びその間の伝送路601、602、603、604からなる。装置100‐1の送信部131は、伝送路601及び602を介して装置100‐2のそれぞれ別の受信部132、133に接続されている。装置100‐2の送信部131は、伝送路603及び604を介して装置100‐1のそれぞれ別の受信部132、133に接続されている。このように、受信部を2つ備えた装置は、2つの装置間で伝送路を2重化して持つ2重系の構成が可能である。
【0047】
転送の方法を図8に示す。メモリ転写の対象となる制御データは、時間的にクリティカルなデータと、比較的時間に余裕のあるデータがあることを考慮して、メモリ転写用の領域を、少量で転写周期の短い優先領域920と大量で転写周期の長い通常領域930に分ける。普通、データ転送は、ある定まった転送単位(例えば128バイト)を同期を取りながら転送する。901から911まではこの転送の様子を示しており、1つ1つが1つの転送単位である。今、優先領域920がα921、β922の2つの転送単位からなり、通常領域930がA931、B932、C933、D934の4つの転送単位からなるとき、転送901においてα921を、転送902においてA931を、転送903においてβ922を、転送904においてB932、転送905においてα921を、転送906においてC933を、転送907においてβ922を、転送908においてD934を、転送909においてα921を、転送910においてA931を、転送911においてβ922を、というように優先領域920の転送単位と通常領域930の転送単位を交互に転送していく。すると、優先領域は4転送単位分を転送周期T1とすることになり、また通常領域は8転送単位分を転送周期T2とすることになる。このように、領域の大きさ(転送単位の個数)を調節することにより転送周期をコントロールすることが可能である。
【0048】
図9は、本実施の形態のメモリ転写の通信で用いる、通信プロトコルを示す。通信プロトコルは、スタートビット1301、優先領域のリセット1302、通常領域のリセット1303、データ1304、CRCコード1305からなる。スタートビット1301はある定められたビットパターン(8ビット)で、これにより同期化をおこなう。優先領域のリセット1302は、1ビットのデータであり、たとえば図8において、901、905、909のように、優先領域の先頭α921を送信するときに送信部131が”1”にして送る。受信側132では、受信側の同期がずれて受信が不可能になったとき、スタートビットとリセットビットにより優先領域の先頭であることを検出して受信をやり直す。すなわち、一旦、受信を停止し、次回の通常領域の先頭から受信を再開する。通常領域のリセット1303は1ビットのデータであり、たとえば図8において902、910のように、通常領域の先頭A931を送信するときに送信部131が”1”にして送る。受信側132では、受信側の同期がずれて受信が不可能になったとき、スタートビットとリセットビットにより通常領域の先頭であることを検出して受信をやり直す。データ1304は本来送るべきデータ本体である。CRCコード1305は、周知の誤り検出訂正符号であり、通常16ビットである。図9の例の場合は、スタートビットを除く優先領域のリセット1302、通常領域のリセット1303、データ1304に関してのCRCコードを計算する。通常、同期化のためには通信プロトコルの中にアドレスなど数バイトの情報を入れるのが普通であるが、メモリ転写の場合は、何回も同じ場所を転送するという性質を利用して、通信プロトコルの中にほんの2ビットのリセットビットを追加するだけで、簡便な同期化を行える。
【0049】
図10は、メモリ転写部107の送信部131の詳細を示したものである。送信部131は、送信ベースレジスタ1101、優先領域サイズレジスタ1102、通常領域サイズレジスタ1103、優先領域終了アドレス計算用加算器1104、通常領域終了アドレス計算用加算器1105、優先領域転送終了判定用比較器1106、通常領域転送終了判定用比較器1107、優先領域アドレスポインタリセット用セレクタ1108、優先領域アドレスポインタ1109、優先領域アドレスポインタ加算用加算器1110、通常領域アドレスポインタリセット用セレクタ1111、通常領域アドレスポインタ1112、通常領域アドレスポインタ加算用加算器1113、優先領域/通常領域切替え用セレクタ1114、リセット制御部1115、フェッチバッファ1116、シフトバッファ1117、CRCレジスタ1118、送信用データ生成セレクタ1119、送信用フレーム生成セレクタ1120、プロトコル制御部1121、5ビット連続1検出部1122、同期部1123からなる。
【0050】
送信部の入出力のうち、107aから107dまでは、メモリバス104の一部を構成するものである。送信ベースレジスタ1101は、メモリ転写用領域の中の、送信領域の先頭を指し示すアドレスを格納するレジスタである。優先領域サイズレジスタ1102は、優先領域の大きさを格納するレジスタである。従って、送信ベースレジスタ1101の出力1101aと優先領域サイズレジスタ1102の出力1102aを優先領域終了アドレス計算用加算器1104で加算することによって、優先領域の終了点を指し示すアドレス1104aを計算する。優先領域アドレスポインタ1109は、現在転送しているアドレスを保持し、優先領域アドレスポインタ加算用加算器1110は、優先領域アドレスポインタ1109とプロトコル制御部1121から送られる優先領域のデータを4B送信したことを示す1121aにより、優先領域アドレスポインタを順に加算して、次に転送するアドレス1110a を計算する。優先領域アドレスポインタリセット用セレクタ1108は優先領域転送中は1110aを選び、そうでないときに1101aの値でポインタ1109を優先領域先頭アドレスに戻す。優先領域転送終了判定用比較器1106は、優先領域の終了点を指し示すアドレス1104aと現在転送しているアドレス1109aを比較し、一致したら優先領域転送終了と判定してリセット制御部1115に転送終了信号1106aを送る。
【0051】
通常領域サイズレジスタ1103は、通常領域の大きさを格納するレジスタである。優先領域と通常領域を連続して配置するような構成とすると、優先領域の終了点を指し示すアドレス1104aは同時に通常領域の先頭を指し示すので、通常領域先頭アドレス1104aと通常領域サイズレジスタ1103の出力を通常領域終了アドレス計算用加算器1105で加算することによって、通常領域の終了点を指し示すアドレス1105aを計算する。通常領域アドレスポインタ1112は、現在転送しているアドレスを保持し、通常領域アドレスポインタ加算用加算器1113は、通常領域アドレスポインタ1112とプロトコル制御部1121から送られる通常領域のデータを4B送信したことを示す1121bにより、通常領域アドレスポインタを順に加算して、次に転送するアドレス1113a を計算する。通常領域アドレスポインタリセット用セレクタ1111は通常領域転送中は1113aを選び、そうでないときに1104aの値でポインタ1112を通常領域先頭アドレスに戻す。通常領域転送終了判定用比較器1107は、通常領域の終了点を指し示すアドレス1105aと現在転送しているアドレス1112aを比較し、一致したら通常領域転送終了と判定してリセット制御部1115に転送終了信号1107aを送る。優先領域/通常領域切替え用セレクタ1114は、リセット制御部1115から優先領域と通常領域のどちらを送っているかを示す信号1115aをうけ、対応するアドレスをメモリ105に送るメモリアドレス107cを生成する。リセット制御部1115は、優先領域転送終了信号1106a、通常領域転送終了信号1107aを受け、プロトコル制御部1121にリセット信号1115bを送る。また、次の転送開始時にセレクタ1119をとおして、優先領域リセット信号(RP)1115c、通常領域リセット信号(RN)1115dを転送データとする。フェッチバッファ1116は、プロトコル制御部1121が送出したメモリ要求107dに対し、メモリがメモリデータ107a及び読み出し有効信号107bを返したときに、送られてきたメモリデータ107aを格納する。シフトバッファ1117はフェッチバッファ1116を受け、1ビットずつシフトさせながら転送データを構成していく。送信用データ生成セレクタ1119は、優先領域リセット信号1115c、通常領域リセット信号1115dから、送信用データ(RD)1119aを生成する。CRCレジスタ1118は、送信用データ1119aからCRCコード(C)1118aを生成する。送信用フレーム生成セレクタ1120は、プロトコル制御部1121からのスタートビット1121d、送信用データ1119a、 CRCコード1118aをプロトコル制御部1121の指示に従い切替え、送信データ107eを伝送路に送る。プロトコル制御部1121は、1ビット送信するごとに状態を遷移させ、今プロトコル上何を送っているかを制御し、制御信号1121c、1121e等によりデータを切り替える。また、シフトバッファ1117及びフェッチバッファ1116の残りビット数を管理し、バッファ1117に空きができたら、メモリにメモリ要求107dを送る。5ビット連続1検出部1122は、送信データ107eを監視し、5ビット以上”1”が連続したら”0”を埋める。これは、スタートビットを”01111110”のパターンとしており、データ送信中にこのパターンが現れないようにする為である。また、プロトコル制御部1121からのプロトコル情報1121fにより、0埋めを行うか否かを決定し、これに基づきシフト指示信号1122aをシフトバッファ1117、CRCバッファ1118、プロトコル制御部1121に送る。5ビットの”1”を検出すると”0”を埋めてシフト指示信号をネゲートするように動作することで”0”を埋める。同期部1123は1ビット送信の時間が経過したら、送信OK1123aを5ビット連続1検出部1122に知らせる。
【0052】
以上のような送信部のハードウェアにより前述の図9の通信プロトコルを送信することができる。
【0053】
図11は、メモリ転写部107の受信部132の詳細を示したものである。受信部は、受信ベースレジスタ1201、優先領域サイズレジスタ1202、通常領域サイズレジスタ1203、優先領域終了アドレス計算用加算器1204、通常領域終了アドレス計算用加算器1205、優先領域転送終了判定用比較器1206、通常領域転送終了判定用比較器1207、優先領域アドレスポインタリセット用セレクタ1208、優先領域アドレスポインタ1209、優先領域アドレスポインタ加算用加算器1210、通常領域アドレスポインタリセット用セレクタ1211、通常領域アドレスポインタ1212、通常領域アドレスポインタ加算用加算器1213、優先領域/通常領域切替え用セレクタ1214、リセット制御部1215、フェッチバッファ1216、シフトバッファ1217、CRCレジスタ1218、バッファ制御部1219、CRCエラー検出部1220、プロトコル制御部1221、スタート検出部1222、同期部1223からなる。
【0054】
1201から1214までは、図10の1101から1114までに対応して全く同じハード構造をしており、動作も同様であるので、説明を省略する。
【0055】
リセット制御部1215は、優先領域転送終了判定用比較器1206からの優先領域転送終了信号1206a、通常領域転送終了判定用比較器1207からの通常領域転送終了信号1207a、スタート検出部1222からのスタート検出信号1222a、CRCエラー検出部1220からのCRCエラー検出部信号1220aから、リセットが必要と判断し、プロトコル制御部1221、バッファ制御部1219へリセット信号1215bを送り、いろいろな制御をリセットする。また、受信しているのが優先領域か通常領域かをを示す情報を保持し、この情報に基づき、制御信号1215aを通じてセレクタ1214を切り替える。シフトバッファ1217は、1ビットずつシフトしながら受信データ107eを1ビットずつ受信し、32ビットたまったところでフェッチバッファ1216にコピーする。バッファ制御部1219は、シフトバッファ1217に受信されているビット数を管理し、32ビット以上たまったらメモリ要求107dをメモリへ送る。CRCレジスタ1218はCRCコードを生成し1転送単位の最後にCRCエラー検出部1220でエラー検出する。プロトコル制御部1221は、このメモリ要求107dに対する書き込み有効信号107bと、プロトコル制御部1221からのプロトコル情報1221aにより、シフトバッファ1217に受信されているビット数を更新する。プロトコル制御部1221はスタート検出部1222からの0を抜いた正味の1ビット受信信号1222aにより、状態を遷移させながら、今受信しているのがプロトコル上どこのフィールドであるかを管理する。スタート検出部1222はスタートパターン”01111110”の検出と、パターンの一意性のためにデータ内にうめこまれた”0”を取り去って元のデータを復元する。同期部1223は、1ビット受信するのにかかる時間をはかり、1ビット受信信号1223aをスタート検出部1222に送り、受信のためのデータのサンプリングを行なう。
【0056】
以上のような受信部のハードウェアにより前述の図9の通信プロトコルを受信することができ、送信されたデータを主メモリ上の受信領域に格納することができる。
【0057】
図12は、本発明の第2の実施の形態の構成を示す。装置1900の構成は、第1の実施の形態の装置100と同様であるが、メモリバス104とバススイッチ108の間に、アドレス変換部1902が追加されている点が異なっている。また、メモリ転写領域109の中に、受信用のバッファを2面用意する。本実施の形態におけるアドレス変換部1902およびメモリ転写部107の具体的な構成例および機能については、図15により後述する。
【0058】
図13、14により、本発明の第2の実施の形態の動作を説明する。メモリ転写領域109の中の2面の受信用のバッファをそれぞれ0面領域領域300と1面領域領域301とする。0面領域領域300と1面領域領域301の各々図8に示したような優先領域と通常領域を有するものとする。
【0059】
図13は、メモリ転写部107が受信したデータを0面領域300に書き込んでいる場合を示す。このときCPU101がメモリ転写領域109を読み出そうとした場合、0面領域300におけるデータは、新しく書いたデータと古いデータが混ざっておりデータの一貫性がとれなくなっている可能性がある。そこで、2面化した1面領域301の方を読み出すと、古いデータではあるが一貫性がとれた正しいデータが読み出せる。メモリ転写部107が受信したデータを0面領域300に書き込み終った場合、図14のようにメモリ転写部107が受信したデータを1面領域301に書き込み、このときCPU101がメモリ転写領域109を読み出そうとした場合、アドレス変換部1902がバス1901上のアドレスを0面領域300のほうを読み出すよう変換して、0面領域300を読み出させる。メモリ転写部107が受信したデータを1面領域301に書き込み終った場合、また図13のようにメモリ転写部107が受信したデータを0面領域300に書き込み、このときCPU101がメモリ転写領域109を読み出そうとした場合、やはりアドレス変換部1902がバス1901上のアドレスを1面領域300のほうを読み出すよう変換して、1面領域301を読み出させる。
【0060】
このように、メモリ転写部107が受信したデータを0面領域300と1面領域301に交互に書き込み、CPU101がメモリ転写領域109を読み出すとき、メモリ転写部107が書き込んでいないほうの面を読み出すことにより、正しく転写を終了した最新の転写データを、次に正しく転写を終了させるまでの間保持しておくことが出来る。転写中にエラーが発生し、正しいデータが転送できなかった時には、面を切り替えずにもう一度先頭からデータを送り直すことで常に正しいデータを保持する。
【0061】
なお、0面領域300と1面領域301との切替制御は、後述する図15に示した受信部132により行われる。
【0062】
図15は、アドレス変換部1902、メモリ転写部107の第2の実施の形態にかかわる部分を詳細に示したものである。アドレス変換部1902はアドレス判定部1501、アドレスセレクタ1502からなる。また、メモリ転写部107は受信部132、面指定用ラッチ1503、面反転用排他的論理和1504、逆面指定用インバータ1505からなる。アドレスセレクタ1502には、転写領域109の0面領域300と1面領域301のいずれを選択するかを指定するアドレスビット信号が入力される。このビット信号は、例えば、各面領域の内部アドレスを指定する下位アドレスの上位のビットに相当する。アドレスバス1901の他のアドレスはメモリバス104へそのまま供給される。
【0063】
アドレス判定部1501は、バススイッチ108及びバス1901を通ってやってくるメモリ105へのアクセスを監視し、メモリ105内にある転写領域109へのアクセスか否かを判定する。もし転写領域109へのアクセスでないならば、セレクタ1502のA側を選び、バス1901のアドレスをそのままバス104にわたす。したがって、メモリバス1901のアドレスがそのままメモリバス104へ伝わる。もし転写領域109へのアクセスであったならば、セレクタ1502のB側を選び、面指定用ラッチ1503に保持されている現在アクセスすべき面を指定するよう、当該アドレスビットをA側からB側へ切り替える。面指定用ラッチ1503は現在アクセスすべき面を保持しており、受信部132からの受信領域終了信号1506により、面指定用ラッチ1503の内容を反転し、現在アクセスすべき面を反対側にする。受信部132からメモリ105の転写領域109にアクセスするときには、面指定用ラッチ1503の内容を逆面指定用インバータ1505にて反転した1507aを含む(残りのビット1507bは受信部132から出力される)アドレス104でアクセスする。この構成により、メモリ転写部107が書き込む面と、CPU101が読み出す面を常に反対側にしておくことができ、正しく転写を終了した最新の転写データを、次に正しく転写を終了させるまでの間保持し、CPU101が書き込み途中の面を読まないようにすることが出来る。
【0064】
図16は第3の実施の形態を示している。第3の実施の形態は、装置の接続のしかたのバリエーションである。図16は、メモリ転写部1407以外は図1と同じである。メモリ転写部1407は、それぞれ送信用伝送路1411、1412につながる送信部1401、1402、それぞれ受信用伝送路1413、1414につながる受信部1403、1404を含んでいる。それぞれ1411と1412は同一、1401、1402は同一、1413、1414は同一、1403、1404は同一である。
【0065】
図17は、装置1400‐1、装置1400‐2、装置1400‐3及びその間の伝送路701〜706からなる。装置1400‐1の送信部1401は伝送路701を介し装置1400‐2の受信部1404に接続する。装置1400‐1の送信部1402は伝送路703を介し装置1400‐3の受信部1403に接続する。装置1400‐2の送信部1402は伝送路702を介し装置1400‐1の受信部1403に接続する。装置1400‐2の送信部1401は伝送路705を介し装置1400‐3の受信部1404に接続する。装置1400‐3の送信部1401は伝送路704を介し装置1400‐1の受信部1404に接続する。装置1400‐3の送信部1402は伝送路706を介し装置1400‐2の受信部1402に接続する。
【0066】
このように、受信部を2つと送信部を2つ備えた装置では3重系の3つの装置のうちの、すべての装置からすべての装置に直接メモリ転写できる伝送路を持つ構成が実現できる。
【0067】
図18は装置1400‐1、装置1400‐2及びその間の伝送路801、802、803、804からなる。装置1400‐1の送信部1401は、伝送路801を介して装置1400‐2の受信部1404に接続する。装置1400‐1の送信部1402は、伝送路803を介して装置1400‐2の受信部1403に接続する。装置1400‐2の送信部1402は、伝送路802を介して装置1400‐1の受信部1403に接続する。装置1400‐2の送信部1401は、伝送路804を介して装置1400‐1の受信部1404に接続する。
【0068】
このように、受信部を2つと送信部を2つ備えた装置では、2つの装置間で伝送路を2重化して持つ2重系の構成が実現できる。
【0069】
図19は、第4の実施の形態を示す。第4の実施の形態は、転送方法のバリエーションである。メモリ転写の対象となる制御データは、時間的にクリティカルなデータと、比較的時間的に余裕のあるデータがあることを考慮して、メモリ転写用の領域を少量で転写周期の短い優先領域1020と大量で転写周期の長い通常領域1030に分ける。普通、データ転送は、ある定まった転送単位(例えば128バイト)を同期を取りながら転送する。1001から1011まではこの転送の様子を示しており、1つ1つが1つの転送単位である。今、優先領域1020がα1021、β1022、γ1023、δ1024の4つの単位からなり、通常領域1030がA1031、B1032、C1033、D1034、E1035、F1036、G1037、H1038の8つの転送単位からなるとき、転送101において前半の一部にα1021、後半の一部にA1031を転送する。また転送1002において前半の一部にβ1022、後半の一部にB1032を転送する。転送1003において前半の一部にγ1023、後半の一部にC1033を転送する。また転送1004において前半の一部にδ1024、後半の一部にD1034を転送する。転送1005において前半の一部にα1021、後半の一部にE1035を転送する。また転送1006において前半の一部にβ1022、後半の一部にF1036を転送する。転送1007において前半の一部にγ1023、後半の一部にG1037を転送する。また転送1008において前半の一部にδ1024、後半の一部にH1034を転送する。転送1009において前半の一部にα1021、後半の一部にA1031を転送する。また転送1010において前半の一部にβ1022、後半の一部にB1032を転送する。転送1011において前半の一部にγ1023、後半の一部にC1033を転送する。以上のように優先領域の一部と通常領域の一部から転送単位を構成し転送していく。すると、優先領域は4転送単位分を転送周期T1とすることになり、また通常領域は8転送単位分を転送周期T2とすることになる。このように、領域の大きさを調節することにより転送周期をコントロールすることが可能である。
【0070】
図20は、第5の実施の形態である。第5の実施の形態は、分散型の装置を示している。装置100‐1、100‐2は第1の実施の形態の装置100と全く同じであるが、装置100‐1には入出力部として2001〜2003が接続され、また装置100‐2には別の入出力部2004〜2006が接続されている。装置100‐1、100‐2はそれぞれ別の入出力部から別の入出力データを入力あるいは出力しながら、全く別の処理を行う。しかし、装置100‐1、100‐2で共通のデータをやり取りすることもあり、このとき転写の機能を用いる。装置100‐1から装置100‐2へデータを送る場合、メモリ109‐1上のデータがメモリバス104‐1を介しメモリ転写部107‐1の送信部131‐1に送り、伝送路2010を通じて受信部132‐2及び133‐2に送り、メモリバス104‐2を介しメモリ109‐2に送るよう動作する。装置100‐2から装置100‐1へデータを送る場合も同様である。
【0071】
このように、本装置は、同一の入出力部につながれた多重化システムのみならず、別々の入出力部につながれて別々の処理をする分散型の装置における共有メモリの実現のために用いることも可能である。
【0072】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、種々の変形・変更を行うことが可能である。例えば、ブリッジ203は本発明に必須のものではなく、削除してもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バスの衝突を防ぐ仕掛けを備えることによって、バスの競合が少なく性能を向上することができる。また、バスの競合用のバッファを小さくすることによって、小規模な論理ですむメモリ転写機能を有する情報処理装置を小型で低価格に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 従来例の構成を示すブロック図である。
【図3】 第1の実施の形態の動作タイムチャートである。
【図4】 第1の実施の形態の動作タイムチャートである。
【図5】 第1の実施の形態の動作タイムチャートである。
【図6】 図1の装置により3重系の構成を実現するための装置間の接続形態の説明図である。
【図7】 図1の装置により2重系の構成を実現するための装置間の接続形態の説明図である。
【図8】 第1の実施の形態におけるメモリ転写時のデータ転送方法の説明図である。
【図9】 第1の実施の形態におけるメモリ転写で用いられる通信プロトコルの説明図である。
【図10】 図1の装置内のメモリ転写部107の送信部131の詳細を示す回路ブロック図である。
【図11】 図1の装置内のメモリ転写部107の受信部132の詳細を示す回路ブロック図である。
【図12】 第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図13】 第2の実施の形態の動作(0面領域に書き込む場合)の説明図である。
【図14】 第2の実施の形態の動作(1面領域に書き込む場合)の説明図である。
【図15】 第2の実施の形態の詳細構成を示す回路ブロック図である。
【図16】 第3の実施の形態の構成(送信部が2個の時)を示すブロック図である。
【図17】 送信部が2個の時の3重系の構成の接続形態の説明図である。
【図18】 送信部が2個の時の2重系の構成の接続形態の説明図である。
【図19】 第4の実施の形態(転送方法)の説明図である。
【図20】 第5の実施の形態(分散型装置の構成)の説明図である。
【図21】 第1の実施の形態におけるバス制御部と他の各部の間での入出力信号を示すブロック図である。
【図22】 図21に示したバス制御部の構成例を示すブロック図である。
【図23】 図22に示した優先判定回路2201の動作の説明図である。
【符号の説明】
101 CPU
102 プロセッサバス
103 ブリッジ
104 メモリバス
105 メモリ
106 システムバス
107 メモリ転写部
108 バススイッチ
109 転写用領域
110 メモリ転写部バス
111〜113 入出力部
114 送信用伝送路
115 受信用伝送路

Claims (15)

  1. CPUと、メモリと、入出力部と、
    前記メモリの内容を伝送路をとおして他の装置にコピーするために送信する送信部と、他の装置のメモリの内容を伝送路をとおして前記メモリにコピーするために受信する受信部からなるメモリ転写部と、
    前記CPUと前記メモリと前記入出力部と前記メモリ転写部とを互いに接続するバスとを備える情報処理装置において、
    前記CPUが前記入出力部をアクセスするバスと、前記メモリ転写部が前記メモリをアクセスするバスを分離することができるバススイッチ手段と、メモリ転写を複数の転送単位に分割して転送する手段と、転送対象のメモリ領域を少量の優先領域と大量の通常領域とに分割し、前記優先領域と前記通常領域とを予め定めた転送単位ごとに交互に転写する手段を有し、前記優先領域は転写周期を短く、前記通常領域は転写周期を長く制御することを特徴とするメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  2. CPUと、メモリと、入出力部と、
    前記メモリの内容を伝送路をとおして他の装置にコピーするために送信する送信部と、他の装置のメモリの内容を伝送路をとおして前記メモリにコピーするために受信する受信部からなるメモリ転写部と、
    前記CPUと前記メモリと前記入出力部と前記メモリ転写部とを互いに接続するバスとを備える情報処理装置において、
    前記CPUが前記入出力部をアクセスするバスと、前記メモリ転写部が前記メモリをアクセスするバスを分離することができるバススイッチ手段と、メモリ転写を複数の転送単位に分割して転送する手段と、転送対象のメモリ領域を少量の優先領域と大量の通常領域とに分割し、前記転送単位内に、前記優先領域のデータと前記通常領域のデータとをある比率で埋めこむ手段を有し、前記優先領域は転写周期を短く、前記通常領域は転写周期を長く制御することを特徴とするメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の装置において、
    前記メモリ転写部が前記メモリをアクセスするとき、前記バススイッチ手段により前記バスの分離を行う制御手段を備えたことを特徴とするメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  4. 請求項1又は2記載の装置において、
    前記バススイッチ手段と協慟し、前記CPUの前記入出力部へのアクセスと前記メモリ転写部の前記メモリへのアクセスとを並列に実行可能とする制御手段を備えたことを特徴とするメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  5. 請求項1又は2の装置において、前記バススイッチ手段と協慟し、前記メモリ転写部の前記メモリへのアクセス要求が発生したとき、該アクセス要求を、同時に発生している前記CPUの前記メモリへのアクセス要求または前記入出力部の前記メモリへのアクセス要求より優先する制御手段を備えたことを特徴とするメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の装置において
    前記メモリ転写部内に転写用メモリを含まず、前記メモリ内にメモリ転写用の領域を備えたことを特徴とするメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の装置において、
    前記他の装置から受信したデータを格納する前記メモリ上のメモリ転写用領域を2面設け、前記メモリ転写部が転写を正常終了したとき、前記メモリ転写部がアクセスする面を当該正常終了した面から他方の面へ切り替える手段を有することを特徴とするメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  8. 請求項記載の装置において、
    前記転写部からアクセスする面と前記CPUからアクセスする面が異なる面になるように制御する手段を有することを特徴とするメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  9. 請求項または記載の装置において、
    前記メモリ転写部が転写を正常終了したとき、前記メモリ転写部がアクセスする面と前記CPUがアクセスする面とを交代させることを特徴としたメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  10. 請求項記載の装置において、
    前記メモリ転写部が転写を異常終了したとき、前記メモリ転写部がアクセスする面と前記CPUがアクセスする面とを交代させないことを特徴としたメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の装置を3つで構成した3重系情報処理装置において、
    各装置内に、他の装置のメモリの内容を前記伝送路をとおして前記メモリにコピーする受信部を2つ持つメモリ転写部を内蔵し、
    3つの装置A、B、Cの間で、AからB、AからC、BからA、BからC、CからA、CからBに直接メモリ転写できる伝送路を有する3重系情報処理装置。
  12. 請求項第1〜10のいずれかに記載の装置を2つで構成した2重系情報処理装置において、
    各装置内に、他の装置のメモリの内容を前記伝送路をとおして前記メモリにコピーする受信部を2つ持つメモリ転写部を内蔵し、2つの装置A、B間でAからBを2本、BからAを2本と、伝送路を2重化して有する2重系情報処理装置。
  13. 請求項1〜10のいずれかに記載の装置において、
    異なる入出力に接続され異なった処理を行なう複数の装置の間で共有されるメモリ領域を、前記メモリ転写部の転写対象領域として割り当てることを特徴とするメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  14. 請求項1〜10のいずれかに記載の装置において、
    記転送単位に転写領域の先頭を示す通信制御情報を埋めこむ手段を有し、受信部が受信中に通信に失敗したとき、次の前記通信制御情報を検出するまで転写を停止する手段と、次の前記通信制御情報を検出したとき転写を開始する手段を有することを特徴としたメモリ転写機能を有する情報処理装置。
  15. 請求項1又は2記載の装置において、前記CPUと前記メモリと前記入出力部と前記メモリ転写部とを互いに接続するバスは、前記CPUと前記入出力部とを接続するプロセッサバスと、該プロセッサバスと前記メモリとを接続するメモリバスと、該メモリバスと前記メモリ転写部とを接続するメモリ転写部バスとを含み、該メモリ転写部バスと前記メモリバスとの接続点と、前記プロセッサバスと前記メモリバスとの接続点との間に前記バススイッチ手段を配置したことを特徴とするメモリ転写機能を有する情報処理装置。
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