JP3755866B2 - 筆記具の軸筒 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸筒の把持部にグリップ部材を、軸筒の小径に形成された把持部の後方の段部と、軸筒先端部に螺着した金属製の口金の後端面により、圧縮された状態で着脱自在に挟持してなる筆記具の軸筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように、筆記具の軸筒21の小径に形成された把持部3に、グリップ部材14を把持部の後方段部(図示せず)と軸筒の先端部のねじ部10に螺着した金属製の口金28の後端面29とで挟持して配設してなる筆記具の軸筒21は知られている。
【0003】
こうした筆記具の軸筒構造のほとんどは、グリップ部材を、把持部の後方段部と、軸筒先端部に螺着した口金28の後端面29とで挟持し、圧縮した状態で配設している。これは着脱自在に装着したグリップ部材の移動や、口金を螺着した際に、口金の端面とグリップ部材の先端面との間に隙間を形成するのを防止するためである。
【0004】
しかしながら、グリップ部材を圧縮する場合には、口金の後端面とグリップ部材の先端面とが面接触するため、グリップ部材を圧縮しない場合に比べ、口金の螺着時の締め付け力が増大する。その結果、組立難くなったり、口金の締め不足により、口金が容易に外れ易くなり、移動や使用時に外れてしまうことがあった。特にグリップ部材の肉厚が厚い場合等、口金の端面とグリップ部材の先端面との接触面積が大きい場合には前記問題が生じ易かった。
【0005】
こうした問題を解決する手段として、図4に示す筆記具の軸筒11のように、口金18の後端面19に凹部17を形成してグリップ部材14の先端面15との接触面積を減少させる方法もあるが、金属製の口金18は切削加工にて製造するため、現実問題として凹部を形成する工程が付加されると、加工時間の増加に伴うコストアップになってしまうという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこうした問題に鑑み、グリップ部材を、軸筒先端部に螺着した金属製の口金の後端面により圧縮した状態で配設する際に、口金の締め付け力を低減し、口金が容易に外れることがない筆記具の軸筒を、簡単な構造で、かつコストアップすることなく提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、軸筒の把持部にグリップ部材を、後端面を軸筒の小径に形成された把持部の後方の段部に当接させ、先端面を軸筒先端部に螺着した金属製の口金の後端面に当接するとともに、口金の端面と把持部の段部の間隙をグリップ部材の長さより小さくすることにより、グリップ部材を圧縮された状態で着脱自在に挟持してなる筆記具の軸筒において、前記グリップ部材の先端面に凹部を形成し、口金の後端面とグリップ部材の先端面の接触面積を減少させたことを特徴とする
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。同じ部材、同じ箇所を示すものは同じ符号を付す。図1から図3に示す第1の実施の形態を示す筆記具1は、先ず、軸筒2をアクリルニトリルスチレン樹脂(AS樹脂)で成形する。軸筒本体2の把持部3は、外径が小径に形成してある。その把持部3にグリップ部材4を着脱自在に装着するが、グリップ部材は予めシリコーンゴムにて成形しておく。その後、黄銅を切削加工することにより形成した口金8を、軸筒先端に形成したねじ部10に螺着して筆記具の軸筒1を得る。図示はしていないが、筆記具として使用する場合には、例えば、軸筒内に、先端にボールペンチップを装着したボールペンレフィルを収納する。
【0009】
グリップ部材4の長さL1は、口金8を螺着することにより、口金の端面9がグリップ部材の先端面5に面接触し、さらに完全に螺着すると、口金の端面9と把持部の段部6の間隙はL2は、グリップ部材の長さL1より小さく(L1>L2)してあるので、グリップ部材4が圧縮した状態になる。このとき、グリップ部材の先端面5には、口金の後端面9との接触面積を減少させるため、凹部7を形成してあるので、グリップ部材の先端面5と面接触する面積が減少する。
【0010】
前述したように、グリップ部材は成形品であるため、予め金型に凹部を形成しておけば、新たに凹部を形成する工程を付加する必要がないので、製造に係るコストがアップしない。また、凹部の形成場所は、グリップ部材の先端面に形成するとともに、口金の後端面との接触面積を減少するように形成してあれば、任意の数箇所あるいは周状に形成してあってもよい。
【0011】
本実施の形態の筆記具の軸筒1の口金8と、図5に示す従来の実施の形態における筆記具の軸筒21の口金28の締め付け力を、株式会社 東日製作所社製 トルクメーターを用いて各3回測定した結果を表1に示す。
*口金は黄銅のクロムメッキ製、グリップ部材の硬度70(ショアーA硬度)を使用。
【0012】
【表1】
【0013】
グリップ部材の硬度を50(ショアーA硬度)に変更し、本実施の形態の筆記具の軸筒1の口金8と、図5に示す従来の実施の形態における筆記具の軸筒21の口金28の締め付け力を、株式会社 東日製作所社製 トルクメーターを用いて各3回測定した結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】
本発明の実施の形態では、便宜上、グリップ部材をシリコーンゴムで形成しているが、本発明のグリップ部材は、弾性変形可能な天然ゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、塩化ビニル樹脂、ブタジエンゴム、ウレタンゴム、ポリエチレン樹脂、その他合成ゴム等、グリップ部材として一般的に知られている弾性体のなかから適宜選定すればよい。また、金属製の口金も黄銅に限定されるものでなく、ステンレス鋼やアルミニウム等、口金として一般的に知られている金属のなかから適宜選定すればよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明の筆記具は前述したような構造なので、グリップ部材を、軸筒先端部に螺着した金属製の口金の後端面により圧縮した状態で配設する際に、口金の締め付け力を低減し、口金が容易に外れることがない筆記具の軸筒を、簡単な構造で、かつコストアップすることなく提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す、筆記具の要部を断面とした図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における、組立工程をしめす図である。
【図3】図1における要部拡大断面図である。
【図4】口金の後端面に凹部形成した例を示す、筆記具の軸筒要部を断面とした図である。
【図5】従来の実施の形態を示す、筆記具の要部を断面とした図である。
【符号の説明】
1、11、21 筆記具
2 軸筒
3 把持部
4、14 グリップ部材
5、15 グリップ先端面
6 段部
7、17 凹部
8、18、28 口金
9、19、29 口金の後端面
10 ねじ部
Claims (1)
- 軸筒の把持部にグリップ部材を、後端面を軸筒の小径に形成された把持部の後方の段部に当接させ、先端面を軸筒先端部に螺着した金属製の口金の後端面に当接するとともに、口金の端面と把持部の段部の間隙をグリップ部材の長さより小さくすることにより、グリップ部材を圧縮された状態で着脱自在に挟持してなる筆記具の軸筒において、前記グリップ部材の先端面に凹部を形成し、口金の後端面とグリップ部材の先端面の接触面積を減少させたことを特徴とする筆記具の軸筒。
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| JP2001019594A JP3755866B2 (ja) | 2001-01-29 | 2001-01-29 | 筆記具の軸筒 |
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Publications (2)
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Family Applications (1)
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2001
- 2001-01-29 JP JP2001019594A patent/JP3755866B2/ja not_active Expired - Fee Related
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